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「5キロ3千円になれば良いところ」 備蓄米放出、価格下げる効果は政府は、高騰する米価を抑えるための備蓄米の放出を表明した。ただ、どこまで米価を引き下げる効果があるかは不透明だ。農家を支持層とする自民党族議員に配慮する農水省は、消費者よりも生産者の利害を重視する傾向が強い。米価の高騰に十分な量の備蓄米を放出するかについて、懐疑的な見方が少なくなかった。過去の放出は、東日本大震災(4万トン)、熊本地震(90トン)の時だった。これを凌駕する量になったことに、業界からは驚きの声も出ている。コメ政策に詳しい宇都宮大の小川真如助教(農業経済学)は、「21万トンは非常にインパクトのある数字で、米価は下がってくる」と話す。ただ、どこまで下がるかについては、見方が分かれる。---備蓄米の放出は311の時でも4万トンだったのが、今回は21万トン放出。確かに過去の例と比較すればけた違いの大量放出です。ただ、米の国内消費量は、減少の一途とはいえ年間700万トン弱です。21万トンはその約3%に過ぎず、米価を引き下げる効果は、一時的にはあるかもしれませんが、さほど持続はしないんじゃないでしょうか。さらに追加、追加の備蓄米放出がある、というなら話は別ですが。だいたい、米価も含めて物価って、必ずしもその時々での需要と供給の関係だけでは決まらないですよね。昨年夏以降「令和の米騒動」が起こりましたが、当時は「今年の新米が収穫されれば(当面は)終息する(来年の今頃また同じことが起こるかもだけど)」と言われていました。ところが、ふたを開けたら、新米が収穫されて、確かに品不足は終息したけど、米価高騰は終息せず、というかむしろその後の方が高騰してますからね。コメの収穫自体は、昨年は一昨年に比べて増えたと報じられています(2024年の主食用米収穫量は679万2千トンで、前年比約18万トン、2.7%増)。それなのに米価が高騰している理由は、卸売業者が価格高騰を見越して売り惜しみをしているためだ、という話があります。本当にそうなのかは知りませんが(一面においては事実だとしても、事実の一部に過ぎないような気がします)、もしそうななら、備蓄米を放出しても、それはみんな卸売業者の在庫になってうだけかもしれません。その場合は米価引き下げ効果はゼロ、ということになってしまいます。というか、今からこれで、夏以降の端境期はいったいどうなってしまうんでしょうか。我が家は米飯大好き家庭なので、米は常時5kgを2袋+αは在庫として持っているのですが、その程度では3人家族で1か月もつかどうか、ですかららね。
2025.02.15
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自民が「夫婦別姓」議論を本格化 割れる党内、意見集約できるか自民党は12日、「氏制度のあり方に関する検討ワーキングチーム(WT)」の全体会合を党本部で開き、選択的夫婦別姓の制度導入の是非を巡る議論を本格化させた。野党の多くや公明党は導入に前向きだが、自民内は賛成派と慎重派に割れており、意見集約できるかが焦点となる。現職議員約50人が出席。逢沢一郎座長が冒頭、「この問題は(夫婦同姓か別姓かの)どちらを選択するかという簡単な問題ではない。多様化する価値観と日本が守るべき伝統的な家族制度の両方に思いを致しながら、しっかりとした結論を見いだすべく努力を重ねていきたい」と述べた。党内では導入論のほか、夫婦同姓を前提に旧姓使用を広く認める案や旧姓に法的な担保を与える案など、さまざまな案が提起されている。最近は保守派の動きが活発で、高市早苗前経済安全保障担当相は4日、自身が顧問を務める「保守団結の会」の会合で旧姓の通称使用を拡大する私案を説明。5日には、党の保守系議員連盟「創生日本」が旧姓の通称使用拡大について意見を交わした。この日のWT会合では、これまでのWTで確認してきた「戸籍制度は維持」「子どもに不利益が生じないよう十分に配慮する」などといった考え方を共有した上で、意見交換した。(以下略)---さすがの自民党内でも、選択的夫婦別姓制絶対反対の保守派は少数派のようです。特に、経団連が選択的夫婦別姓制導入を要望するようになってから、その傾向が顕著です。ところが、自民党内で選択的夫婦別姓制絶対反対の保守派(極右派)の声が大きいために、何も通らない状態になっているわけです。世論調査では、自民党支持層でも選択的夫婦別姓制に対しては賛成63.7%、反対28%と、ダブルスコアで賛成多数なのですが。そして、選択的夫婦別姓制反対派の出す「対案」が乱立しているそうです。毎日新聞の紙の紙面では、主に3案があるようです。稲田案 旧姓を「呼称上の氏」として法的に認める。公的証明書は制度を利用した場合旧姓のみ表記衛藤案 旧姓を「法的旧姓」として法的に認める。公的証明書は新姓or旧姓or併記高市案 旧姓の通称使用を法的に認める。公的証明書は新姓or旧姓併記そして選択的夫婦別姓制(法制審案)結婚する際に同姓か別姓か選択。公的証明書は選択した姓のみこのうち、稲田案は保守派からは選択的夫婦別姓制に近い内容と見られているということです。かつての保守派のアイドルだった稲田は、最近は彼らから裏切り者扱いされることが多いので、どの程度の影響力を持てるのかは未知数です。高市案なんて、何年も前から「旧姓通称使用の拡大」と叫んでいて、お望みどおり随分法改正が行われています。それなのにまだ「拡大」と言っている時点で、では今までの法改正は何だったの?と言うしかありません。それじゃ解決しなかったから、未だに「旧姓の通称使用の拡大」と、同じことを言っているわけです。「保守派」内でも他の案が、次々と出ている点も、保守派の中でさえ、高市の案では無理だと思われていることを示しています。そして、衛藤案では旧姓を戸籍に併記だそうです。あららら、選択的夫婦別姓制反対論者の中には、「制度を導入すると、システム改修経費に何兆円もかかる」などとヨタを飛ばす輩がいます。その梯子を外すような(笑)案です。実際には、現状の戸籍システムは既に戸籍筆頭者以外も全員に氏名を入力する仕様になっています(このことは、公開されている国の戸籍システム「標準化」仕様書に明示されています)。私は戸籍の入力を扱う仕事はしたことはないので、想像になりますが、現状は世帯員に筆頭者と異なる姓を入力するとエラーになるよう設定されているのでしょう。ならば、その制限を解除するだけのことです。あとは、戸籍筆頭者以外は姓が記載されない現行の戸籍謄本、抄本のレイアウトを変更する必要があっても、そんなに巨大なシステム改修が必要になるわけがないのです。当然ながら、戸籍に旧姓併記するより費用がかかるはずはありません。現在、戸籍にふりがなをふるという、戸籍制度始まって以来の大変更が行われている真っ最中です。それに比べれば、選択的夫婦別姓によるシステム改修に要する経費など、微々たるものでしょう。いずれにせよ、「戸籍システム改修に巨費がかかる」叫んでいた人たちは、「戸籍に旧姓併記する」という衛藤案に、どう言うのか、見ものです。そして、そこまでしても「戸籍上の夫婦別姓を認めない」というのも、もはや「選択的夫婦別姓には反対だから反対だ」というものでしかないことを示しているように、私には思えます。いずれにしても、本名を変えずに「通称」という名の別名を使い分ける制度である時点で、無理があるのです。旧姓の通称使用が拡大された現在でも、すべての銀行で旧姓の口座が維持できるとは限らないし、新規の口座を旧姓で開くとなれば更にできない銀行が増えるわけです。また、国内はともかく、海外では通称はまず通用しません。夫婦別姓が導入されていないのは世界で日本だけであり、旧姓併記などというパスポートが存在しうるのも日本だけだからで、外国では「何だ?こりゃ?」になるわけです。氏名が2つあるパスポートは海外では不審に思われる、航空券の氏名とパスポートの氏名が一致しないため飛行機の搭乗できない、世界共通のパスポートICチップには氏・ミドルネーム・名しか登録できないので、旧姓はICチップに登録できない、といったトラブルが知られています。あらゆる面で、「旧姓の通称使用」では問題が解決しないことは明らかです。以前から繰り返していますが、我が家では、相棒は旧姓を名乗る意思がないので、我が家は選択的夫婦別姓制になっても、別姓になることはリません。しかし、職場では、別姓希望の女性は結構多いです。当然、環境によって違いは当然あるでしょう。正規雇用で結構前から引き続き働き続ける女性は夫婦別姓を望む割合が高く、結婚を機に専業主婦になったり転職するなら、その割合は低くはなるでしょう。ただし、今の時代、専業主婦も割合は減り続けており、当然夫婦別姓の希望は増えることはあっても減ることはないでしょう。ならば、今この制度を導入するべきです。
2025.02.13
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2月1日葛西臨海公園ウォッチングセンターで「トラツグミがいる」と教えていただきました。葛西臨海公園にはだいたい毎年渡来していますが、いつも地面で落ち葉を掘り返しているので(ツグミの仲間はだいたいいつもそうですが)、なかなか見つけられません。この日もフラれました。ダイシャクシギダイシャクシギがはるか彼方に飛び去ってしまいました。そのすぐ近くにいるのがズグロカモメだそうですが、ほぼ点にしか見えません。カワセミノスリ2月8日筑波山 山の写真は既に公開済ですハギマシコ(メス)。女体山と男体山の鞍部、御幸ヶ原に、毎年数羽から十数羽が渡来しています。一昨年も撮影しに行きましたが、2年ぶりに行ってみました。ハギマシコのオスケーブルカーの山頂駅からだと、女体山の方向に100m余り歩いた、かたくりの里近辺にいます。なので、ケーブルカーを使えばほとんど山を登らずに撮影しに行くことが可能です。わたしは、山登り兼鳥撮影なので、下から登りましたが。ハギマシコ(メス)関東では、筑波山以外では、私の知る限り奥日光に渡来しています。中学生の頃日本野鳥の会東京支部の探鳥会で観察した記憶があります。それ以外に定期的な渡来地は知りません。ハギマシコ(メス)2年前に来たときは、御幸ヶ原で、ハギマシコ以外にカヤクグリとミヤマホオジロも撮影したのですが、今回はハギマシコしか見つけられませんでした。ハギマシコ(メス)ハギマシコ(メス)ハギマシコ(メス)ハギマシコ(オス)ソウシチョウ下山中に撮影しました。日本の野鳥ではなく、篭脱けが野生化したものです。極度に人を恐れません。その他、ルリビタキ(メス)もいたのですが、残念ながらピンボケ写真になってしまいました。2月11日葛西臨海公園2月1日トラツグミにフラれ、2月9日もフラれ(この日はまともな鳥写真を撮っていないので、公開写真はありません)、三度目の正直を目指して、また葛西臨海公園へ。カワセミそして、トラツグミがいるはずのポイントで、じっくり探してみたらトラツグミ!!三度目の正直になりました。藪の向こう側なので枝が邪魔していますが、これはトリミングなしです。超近距離でした。トラツグミ阪神ファンの鳥です(笑)そして酔っぱらうとオオトラツグミになります。というと冗談とし思うでしょうが、「オオトラツグミ」は実在します。本種の奄美大島に分布する亜種(別種とされることもある)がオオトラツグミです。まあ、お酒は飲まない鳥ですが(笑)なお、念のためこれはオオトラツグミではなく、普通のトラツグミです。トラツグミ。繁殖期には、「ヒュー」というような、口笛に似た声で鳴きます。ちょっと不気味な声で、主に夜に鳴くので「鵺」鳴き声と思われていたのは有名な話です。ただ、私は聞いた記憶がないです。聞くと命がなくなるから、ではなく(笑)冬はほぼ鳴かないからです。近縁のツグミやシロハラは冬でも地鳴きをするんですけどね。上2枚と同じ倒木ですが、カメラの位置が変わっています。若干遠いので、この写真はトリミングしています。トラツグミ。実は毎年葛西臨海公園に渡来しているのですが、いつもこんな場所にいるのでなかなか見つけられず、葛西臨海公園で撮影できたのは今回が2回目です(他に秋ヶ瀬公園でも2回撮影しています)。
2025.02.11
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昨日、山に登ろうと決めていたのですが、夜に家族で集まる用事があったので、あまり帰宅が遅くなるわけにはいかないこと、ここ数日冬型気圧配置が強まって、日本海側は滅茶苦茶な天気であることが予想されたので、あまり遠くなくて雪のない山、筑波山に行ってきました。往路、筑波山への入り口付近(登りにはかかっていたけどまだ人家が並んでいる)で、交差点で信号待ちをしていたら、目の前の交差点の向こう側(片側1車線のたいして広くない道路の交差点)の向こう側をイノシシがトコトコと横切って行きました。体長は私の身長よりは短いけど、体重は多分私より重そうな、結構大きめの個体でした。横断歩道を渡って民家の軒下に消えていきました。こっちに向かってこなくてよかった。運転中なので撮影はできませんでしたが。スクーターで行ってきました。なお、登山兼鳥撮影だった関係で、登りは100-400mmの望遠レンズをカメラに装着していたため、登山口から御幸ヶ原までは下山時に撮影した写真であることをお断りしておきます。二輪車で登山口まで行った山としては、三頭山、富良野岳、陣馬山、三つ峠に続いて4つ目になるでしょうか。二輪の駐車料金は250円でした。ちなみに、過去にここを通った時はバイクは何台も止まっていた記憶がありますが、この時(土曜日ですが)は着いた時も帰るときも私の一台だけでした。二輪の駐車場はバス停と同じ場所ですが、標高が200mある筑波山の中腹で、すでに景色は抜群です。筑波山神社の向こう側に山頂(男体山)が見えます。筑波山神社筑波山神社の脇から御幸ヶ原までケーブルカーがありますが、それに乗ったら山登りにならないので、歩いて登ります。標高は低いしハイキングコースのイメージがありますが、実は結構斜度はきついところがあります。ケーブルカー山頂駅のある御幸ヶ原(男体山と女体山の間の鞍部)に着きました。今回、時計がなくて、ポケットに入れたスマホをちゃんとチェックしていなかったので、所要時間をちゃんとチェックしていません。写真のタイムスタンプを見ると11時過ぎに御幸ヶ原に着いています。出発時間は不明ですが、バイク駐輪場に着いたのが9時半頃、隣接する観光案内所で駐車料金を払い、トイレに行って出発したので、9時40分頃発??だとすると所要1時間20分前後ってことになります。御幸ヶ原がだいたい標高800mくらいなので、標高差600mを1時間20分くらいかな。出発時間が曖昧なので違うかもしれませんが。素晴らしい景色です。目の前に男体山があります。が、こちらに登るのは省略。女体山の方が高くて、見晴らしもよいからです。このあと、しばらく女体山への途中の登山道脇で、鳥撮影(ハギマシコ)に没入しましたが、鳥の写真は後日別記事でアップします。ハギマシコが一斉に飛んでしまったタイミングで、山頂に行くことにしました。ガマ石。見た時は確かにカエルの形に見えたのですが、撮影したら、位置が変わってしまったせいか、あまりカエルっぽく見えません。女体山の直前です。筑波山神社から御幸ヶ原までは、雪はほぼ皆無(上の方で登山堂脇にわずかな雪があったくらい)でしたてが、山頂付近はカチカチのアイスバーン上になった雪がそこそこに残っていました。女体山の山頂は超混雑。女体山標高877m、登山口からの標高差はだいたい670mくらいです。意外に標高差がありました。山頂着は11時50分でした。(鳥撮影に30分弱を費やしています)山頂の先端部は結構高度感があります。筑波山(女体山)の標高877mはさほど高い山他ではありませんが、周囲に高い山はなく、山頂からの視界が抜群、そして山頂周囲は断崖なので、高度感があって景色の印象は強いです。写真では分かりにくいですが中央に富士山が見えます。筑波山の南側には山はまったくありませんが、北側には多少山があります。茨城県の最高峰は八溝山ですが、福島県との県境で、筑波山からは50km以上も北にあります。近くには筑波山より高い山はありません。霞ケ浦が見えます。山頂の先端から下界を見下ろすと、素晴らしい景色です。一応アイゼンは持ってきたのですが、使うほどではありませんでした。けど雪は女体山山頂近くには多少の雪はありました。写真は省略しましたが、もちろん笛も吹いて帰りました。冬型気圧配置が強く、往路はそれほど感じませんでしたが、復路は風が強くて、特に畑の真ん中の遮るものがないところと橋の上は特に強烈で、スクーターが風に煽られて振られる振られる。その度に、後ろを走る車がどんどん車間距離を開けていくのはなんでだろー(笑)。もちろん転倒せずに帰ってきましたが。この風の強さで流れの速い新4号バイパスを走るのは厳しいか、と思ったのですが、どういうわけか新4号バイパスに入った途端に風の影響がほとんどなくなり(あるいは、走る向きが変わったために横風ではなくなったせいかもしれませんが)、振られることもなくりました。
2025.02.09
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トランプ氏、アメリカの「ガザ所有」を主張 住民の「再定住」も提案「世界中の人に住んでもらう」アメリカのトランプ大統領がパレスチナ自治区ガザの住民「全員」を移住させたうえで、アメリカがガザを所有すると主張しました。4日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談したトランプ大統領。その後の会見で飛び出した発言が…トランプ大統領「我々がガザを所有する。破壊された建物を取り除いて、限りない雇用と住居を生み出す経済開発を行う。『中東のリビエラ』これはとても素晴らしい場所になる」パレスチナ自治区ガザをフランス・イタリアのリゾートになぞらえ、イスラエル軍によって破壊されたガザをアメリカが経済的に発展させる計画を提案しました。記者から「アメリカ軍の兵士を送るか」と問われると…トランプ大統領「(Q.ガザの治安確保のために米軍部隊を派遣しますか?)もし必要ならそうする。我々がガザを引き継いで開発する」と、派遣の可能性を否定しませんでした。ガザには、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの停戦合意を受けて避難先から自分たちの土地に戻る多くの住民がいます。トランプ大統領は会談で、ガザ住民は全員ガザを去り、周辺国など別の場所に「再定住」すべきだとし、こう主張しました。トランプ大統領「人々はガザに戻るべきではない。パレスチナ人がガザに戻りたがるのは、代わりに住む場所がないからだ。代わりの場所があればガザに戻りたいと思わないし、安全で美しいその場所に住みたがるだろう」 一連の発言は、パレスチナ国家樹立による「2国家共存」という、これまでのアメリカの中東政策をひっくり返しかねないもので、パレスチナ人の強制移住は「民族浄化」との批判もあがっています。(以下略)---ガザをアメリカが所有、なかなか良い提案です。ならば代わりにワシントンをパレスチナ自治政府に所有してもらいましょう。そして、ガザの住民はワシントンに住んでもらいましょう。えっ?それはできない?ワシントンをパレスチナ自治政府が所有するのがダメだ、というなら、当然ガザを米国が所有するのもダメに決まっています。引用記事には触れられていませんが、トランプはガザのパレスチナ人はエジプトとヨルダンが引き取れと要求したそうですが、なんでトランプの思い付きにエジプトやヨルダンが従わらなければならないんでしょうか。トランプが発案したなら米国が引き取れよ、としか言いようがありません。市井の一市民の床屋政談ならいざ知らず、世界最強国の大統領の国際政策がこれ、というのは、寒々しすぎて恐ろしいとしか言いようがありません。
2025.02.07
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具材たっぷり「豚汁」が人気 専門店も続々オープン、とんかつチェーンの爆盛豚汁「想像の3倍でかい」寒い日にぴったり。体の芯から温まる“豚汁”。いま、そんな豚汁の専門店が続々オープンしています。寒い今の季節にぴったりな豚汁ですが、専門店が続々登場しています。2017年に1号店がオープンした豚汁定食専門店「ごちとん」は、2024年11月に池袋西口店、2025年1月には目黒店がオープンし、お客さんが続々とやってきているそうです。売り上げ・客数ともに2019年に比べると1.5倍増えているといいます。大きなスペアリブが入った、炙りスペアリブ豚汁定食(1166円)や、ラーメンのような見た目の味噌バターコーン豚汁定食(1056円)といった豚汁がいただけます。家で食べる豚汁とは全然違うものが食べられるということです。どうしてこんなに専門店が増えているのでしょうか?ホットペッパーグルメ外食総研の田中直樹所長によると「豚汁は入れる具材や味噌の種類などバリエーションが豊富で、家庭料理や他店との差別化が容易ということもあり、専門店が増加している」ということです。たくさんの具材をカット・炒めるなどの手間を省け、価格高騰が続く野菜をたくさん買わなくてすむというところも人気の理由です。(以下略)---ふーーーん。わたしも豚汁は大好きですが、お店で食べたことはほとんどないですね。相棒が作ることもありますが、もっぱら相棒の不在時に私か娘が作ることが多いです。今年1月。葉野菜の在庫がキャベツだったので、キャベツの豚汁です。(個人的には豚汁にはキャベツより白菜なのですが)昨年12月この時は白菜を入れています。週末だったみたいで、ビールが出ていますね。昨年8月料理の写真は基本自分で作った時(たまに娘が作った時)しか撮らないし、私が料理をするのは相棒不在の時なので、写真に残っている料理は、たいていの場合は私と娘の二人分しかないのです。昨年5月このときはカジキのムニエル+豚汁だったみたいですね。ビールが出ているので週末です。具材は、白菜(なければキャベツ)、大根、ニンジン、豆腐、油揚げ、長ねぎ、にんにく、あと、たたまに椎茸を入れます(子どもがキノコ類が苦手なので、子どもが作るときは椎茸は入りませんが、私が作るときは、入れたり入れなかったり)。出汁は昆布の時も鰹節の時も両方合わせるときもあります。最近は、頂き物の鹿児島産の鰹節を皮むき器で削って使っています。いくら使ってもなくならない(笑)ちなみに、私が作っても子どもが作っても、違いは椎茸が入るか否か(私が作っても、冷蔵庫に椎茸がなければ入れないこともある)だけで、味も含めて違いはあまりありません。しかし、たまに相棒が豚汁を作るときは(写真はありません)、味は私や娘が作るときとは相当に違うものになります。相棒は生姜を入れたがるので。それに、東京人の私は豚汁には長ねぎ(白ネギ)ですが、相棒が作るときは青ネギなのです。もっとも、普段冷蔵庫に入っているのは青ネギだけなので、解すものに行かずに冷蔵庫のあり物だけで済ませるときは、私も青ネギを使ってしまうこともありますが。なーんて記事を書いていたら、先週作ったばかりなのに、また豚汁が作りたくなってしまいました。
2025.02.05
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関税の「痛み」は「耐える価値ある」 トランプ氏ドナルド・トランプ米大統領は2日、主要な貿易相手国であるカナダ、メキシコ、中国に関税を発動することにより、国民が経済的な「痛み」を感じる可能性はあるが、米国の利益を守るためには「耐える価値のある代償」だと主張した。トランプ氏は1日、新政権の掲げる高関税を正式に発表。カナダとメキシコからの輸入品には25%の関税を課すとした。ただし、燃料価格の急騰を招かないよう、カナダ産原油への関税は10%に抑えられる。すでにさまざまな関税が適用されている中国からの輸入品には、10%の関税を上乗せする。これらの新関税は4日から適用される。トランプ氏は自身のSNSに、「(米国民に)痛みはあるだろうか? あるかもしれない(し、ないかもしれない!)」「だが、われわれは米国を再び偉大にする。そのために払うべき代償はすべて報われる」と投稿した。「米国はカナダ、メキシコ、中国(そしてほぼ全ての国!)に対し、36兆ドルという大きな赤字を抱えている。われわれはもう『愚かな国』ではいられない」と、貿易赤字全般についての憤りもぶちまけた。トランプ氏は別のSNS投稿で、特にカナダを標的とし、米国は「カナダを『補助』するために数千億ドルを支払っている」「この大規模な補助金がなければカナダは存続不可能だ」などと指摘。米国の「51番目の州になるべきだ」とする最近の威圧的な主張を繰り返した。---遠い昔、1994年に北米自由貿易協定(NAFTA)が発効したその日に、メキシコ・チアパス州で、サバティスタ民族解放軍がこれに反対して武力蜂起を行いました。NAFTAによって無関税で安価な米国産農産物がメキシコに大量に押し寄せることは、チアパスを含めてメキシコの農業に深刻な影響を及ぼすと考えられたためです。結果的に振り返ると、NAFTAによるマイナスの影響は、メキシコという国全体で見ればそこまで致命的ではなかったように思いますが、ミクロで見れば、大きな悪影響を受けた分野もあります。逆に経済発展に寄与した部分も少なからずあります。ただ、一つ言えるのは、NAFTAによって、メキシコの産業は米国の下請け化が進んだ、という側面は否定できないように思います。言い換えれば、従属化が進んだということです。というわけで、31年前にメキシコの左派が反対していたNAFTA(の後継であるUSMCA)を、なんとトランプがぶっ壊したわけです。右へ右へと回って行ったら、とうとう地球を一周して左端と同じになった。と、言いたいところですが、もちろん31年前と現在では経済環境も雇用情勢も変わっています。わたしはサバティスタは尊敬していますが、だからと言って今メキシコが自由貿易協定を終了すべきである、とは思いません。31年間自由貿易協定を前提にして産業構造が形成されてきたのに、今になって突然25%もの高率な関税をかけるのは、経済に破滅的影響を及ぼすことは明らかだからです。もちろん、メキシコの左派(AMLO前大統領、シェインバウム現大統領ともに左派出身)も、自由貿易協定反対、などとは言っていません。サバティスタが今現在これについどう言っているかは分かりませんが。私がここでいちいち説明する必要などないでしょうが、現在の経済は国境を越えてグローバル化しており、たとえ米国と言えども、一国内だけで工業製品の原材料を調達することなどできません。例えば、NAFTA以降、日米の多くの自動車メーカーが大挙してメキシコに進出しています(それ以前にも、フォルクスワーゲンとか、日産などメキシコに進出していた自動車メーカーはもちろんありました)。そのことがトランプはいたく気に入らないようです。でも、そのメキシコ工場で生産している車には、米国製の部品が多々使われていたりするわけです。更に、その米国製の部品のそのまた部品はまたメキシコ製だったり、その部品の原材料はまたまた米国製だったり、最終組立工場はメキシコでも、その部品は両国の国境を下手をすると何往復もしていたりするわけです。そして、それは工場が米国にあっても同じことです。そういう例は他のありとあらゆる工業遺品にあてはまるはずです。仮に工場を米国内に立てたところで、部品のすべてを米国内で調達することなどできるわけがありません。部品が米墨国境を超えるたびに関税がかかるとなったら、最終組立工場が米国にあろうがメキシコにあろうが、すさまじい影響を受けることは同じです。現在、米国は物価高騰が大きな問題になっています。その物価高騰が止まるどころか、さらに拍車がかかることになるのは確実です。経済の混乱と雇用への影響も深刻なものになるでしょう。トランプは「、国民が経済的な痛みを感じる可能性はあるが、米国の利益を守るためには耐える価値のある代償」だと言っていするようですが、「耐えることが可能な痛み」なのかどうかは分かりません。到底耐えることなど不可能な痛みである可能性は高そうです。日本が今回直接関税の引き上げ対象になったわけではありませんが、もちろん日本が受ける影響も小さくありません。前述のとおり、日本の自動車メーカーも多くがメキシコに進出しているからです。早速今日の株式市場では株価が急落しています。この先、この貿易戦争はどうなっていくのでしょうか。恐ろしいです。
2025.02.03
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トランプ氏、旅客機衝突の会見を政治ショー化 国まとめる資質見えずトランプ米大統領は30日、ホワイトハウスで、小型旅客機と米軍ヘリコプターとの衝突・墜落について記者会見した。冒頭では黙とうをささげ、国を挙げて犠牲者を悼む気持ちを表明。しかし、会見が進むにつれて、あたかも民主党政権の「失政」が原因であるかのような発言を繰り返して「政治ショー」化させ、難局で国をまとめる資質の欠如を露呈した。~墜落の背景に話題が移ると「オバマ政権時代に航空システムは二流だったのを(1期目に)私が一流に変えさせた。しかし、バイデン氏がやってきて、再び質を低下させた」。トランプ氏は連邦航空局(FAA)の航空管制官の質が低下したと一方的に主張した。さらに、民主党政権が推進したDEI(多様性、公平性、包摂性)施策について「彼らは、FAAによる安全確保の任務のためには多様性が不可欠だと言っていた。しかし、私はそうは思わない。全く逆だ」と主張。「我々は能力がある人材を求める」と述べ、自身が進める「能力主義への転換」に話題をすり替えていった。会見時点では明確な情報は明らかになっていなかったが、トランプ氏は「視界は良好で、空域は見えていたはずだ。どの時点で(ヘリに)『旅客機に接近しすぎている』と言うべきだったのかということだ」と語った。「管制を批判する根拠は何か」と突っ込まれると、「航空管制官を非難しているわけではない」「(DEI施策が)原因になったかもしれないというだけだ」と釈明した。~会見では同席したバンス副大統領、ヘグセス国防長官、ダフィー運輸長官もトランプ氏に促されて短時間発言した。しかし、いずれも犠牲者や遺族に哀悼の意を表する前に、まず「トランプ氏の危機対応のリーダーシップ」を称賛。独善的なトップが権力を握るトランプ政権の姿があらわになった。---痛ましい航空事故が起こってしまいました。ところが、その事故に対して、国のトップがいきなり政敵叩きの材料に利用しているというのだから驚きです。発言内容を見ると、失礼ながら、気は確かか?というのが第一印象です。墜落がDEI施策のせいだ、民主党政権のせいだ、というのは、とうていマトモな分析ではないことは、言うまでもないでしょう。郵便ポストが赤いのは共産党のせいだ、と同類の「たわごと」です。現在、米国では深刻な航空管制官の不足に悩んでいます。いや、パイロットも同様で、さらに言うと米国だけでなく、日本でも管制官もパイロットも不足しています。要するに全世界規模で航空業界は人手不足なのです。事故当時も、通常はヘリコプターと飛行機で別々の管制官が航空管制をするところ、一人で管制を行っていたことが報道されています。このことが事故の原因になった、とは即断できないものの(管制官は事前にヘリコプターに警告を発しており、異常事態を見過ごしていたわけではないようです)、背景の一つとして無視はできないものと思います。それなのに、トランプ大統領は米政府職員を削減するために早期退職を呼びかけており、航空管制官も退職勧奨対象の一つだったと報じられています。ただでさえ足りていない航空管制官をもっと減らそうとしたのがトランプ、というわけです。CNNの報道では、米国では管制官が3000人不足しており、2023年には管制官候補1500人余を採用して、かろうじて採用目標を超えた一方、退職した管制官と、採用されたものの訓練に合格できなかった候補生が合計1300人もいたそうです。差引計算すると、退職が約900人、訓練で不合格だった候補生が400人程度、合格して最終的に管制官になった候補生が1100人程度と推定されるので、結局は200人増えただけ、という状況のようです。3000人不足に対して200人増えました、ではなかなか解決は難しそうです。トランプの主張によると、FAAの多様性・包摂性プログラムの採用指針には、「聴覚、視覚、四肢欠損、部分まひ、全身まひ、てんかん、重度の知的障害、精神障害、低身長症」を含む障害のある人々を優先することが含まれているのだそうです。しかし、航空管制官はFAAが採用する多くの職種の中でごく一部に過ぎず、そこに前述の障害者が採用されているという証拠はまったくありません。というか、採用されているわけがありません。参考までに、日本でも障害者雇用促進法によって、従業員数40人以上の企業や役所は、一定の割合(2024年度現在は2.5%)で障害者を雇用しなければなりません。国交省も航空会社や鉄道会社も、みんな一定の割合で障害者を雇用しています(民間の大企業の場合は特例子会社を作ってそこに所属される例が多い)。では、国交省や航空会社、鉄道会社は障害者に管制官やパイロットや運転士をやらせているでしょうか?そんなはずがないのは言うまでもありません。免許(資格)を取得できないからです。例えば鉄道の運転士だと、動力車操縦者運転免許に関する省令によって、免許取得及び取消の条件として、視機能、聴力とともに、「心臓疾患、神経及び精神の疾患、眼疾患、運動機能の障害、言語機能の障害その他の動力車の操縦に支障を及ぼすと認められる疾病又は身体機能の障害がないこと。」「アルコール中毒、麻薬中毒その他動力車の操縦に支障を及ぼす中毒の症状がないこと。」が定められています。だから障害者雇用枠の従業員は運転士にはなれないのです。パイロットや航空管制官の免許の欠格条項までは調べていませんが、当然、同様の欠格条項が定められているはずです。米国でもそれは同じはずです。前述のとおり、航空管制官は米国で1500人が候補生として採用されても400人くらいは訓練で不合格になる厳しい資格です。それが取得できなければ航空管制官にはなれないのですから、「聴覚、視覚、四肢欠損、部分まひ、全身まひ、てんかん、重度の知的障害、精神障害、低身長症」を含む障害のある人々が管制官になることはありません。というか、そんなことはいちいち説明する以前の話であって、そんなレベルのことを米大統領ともあろう人が叫んでいる時点で、「はあ?何言ってんの?」としか言いようがありません。要するに、嘘と妄想とデマに基づいて、気に入らないものを攻撃しているだけです。これでは事故原因の調査にも政治的なおかしな横やりが入って、正しい事故原因の究明ができないのではないか、という疑念を抱きます。いろいろな意味で滅茶苦茶な統治になる予感しかしません。
2025.02.01
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森永卓郎さん死去「私の生きざまは…」がん闘病を積極的に公表「モリタク」の愛称で親しまれ前日まで生出演がんで闘病中だった経済アナリストの森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが28日、原発不明がんのため午後1時33分に自宅で死去したことが分かった。67歳。東京都出身。「モリタク」の愛称で多くの人に愛され、がんの診断と余命宣告を公表した後も闘病しながら自身の考えや言葉を発信しつづけてきた森永さんが、67歳の若さで旅立った。森永さんは2023年12月に「膵臓がん」のステージ4と診断を受けたことを公表。その後、詳細な検査で「原発不明がん」とされた。がん闘病中もメディアに出演し、自身の病状や体調、治療費などについても積極的に明かしていた。~当初、医師からは「桜は見られないだろう」と宣告されていたが、長男で経済アナリストの森永康平氏と初めて一緒に花見に行ったことを明かし「本当今年の桜は奇麗でしたね」としみじみと話していた。「標準治療やってると、お金はかからないし、高額療養費制度があるから実質せいぜい1カ月10万ちょっとで済むんですが、私がやってるのは自由診療。正直言っちゃうと、1カ月の支払い300万超えました」と説明していた。体調悪化を明かしたのは今年1月15日。最後のメディア出演は1月27日。「あなたとハッピー!」にリモート出演し、容体が悪化したことを告白。「がんの宣告されて以降、最悪の状態なんですよ。どうやら本格転移が始まっちゃったんじゃないかなという感じ」と話し、冒頭のみの出演にとどめていた。同じく27日にリモート出演した「ゴールデンラジオ!」では「実は1週間前から体調が急激に悪くなってですね。今ほとんど動けない」「この1週間ほとんど何も食ってないんですよ」と明かしていた。---森永氏の発言等については、時々ネットニュースで報じられることがあり、その度に「まだ生きているんだな」と思っていましたが、ついに、というところです。森永氏の闘病については、昨年3月に一度記事を書いたことがあります。2023年11月に病気が分かった時点で、「次の桜は見られないだろう」と医師に余命判断された、ということです。曖昧な言い方ですが、桜が咲くのが3月終わりと考えれば、余命4ヶ月あるいはそれ以下という見立てだった、ということになります。そこから、実際には1年2か月ほど生きられ、自宅からのリモート出演ではあったようですが、亡くなる前日までテレビ、ラジオに生出演をされていたわけです。私の父の場合は、がんが再発して再入院した際、医師に余命1か月くらいと言われて、本当にほぼ1か月で亡くなりました。それに、再入院の直前からは、譫妄が生じ、強い痛みに苦しみ、強い痛み止めに頼り、立って歩くことも難しい状態でした。なんとか話ができたのも、入院直後の譫妄がいったん収まってから、亡くなる前にまた状態が悪化するまでの間の、10日間か2週間、あったかな、程度です。父も、若い頃は「神童」と呼ばれた頭の良い人だっただけに、譫妄の症状が出た時は、「あんなに頭の良かった人がこうなるのか」と、正直なところ衝撃を受けました。マスコミに出るような立場の人ではありませんでしたが、亡くなる前日、どころか1か月前以降、そんなことが(自宅や病室での収録だったとしても)できる状態だったとは、とても思えません。それに比べると、ずいぶん頑張られた、がんの症状って、千差万別なんだなと思いました。もっとも父は73歳だったので森永氏より多少長生きではありました。それと、その差が標準治療と自由診療の差で生まれた、とは限らないとは思います。亡父の場合、膀胱がんの手術をしたものの、すでにガンは膀胱の外側に達しており、体内にばらまかれていたので、このままでは再発は必至ということで抗がん剤治療を行いました。後から考えると、この抗がん剤治療がまったく効かなかった。何しろ、抗がん剤治療が終わって退院した1週間後には再発していたと考えられるからです。その時点では、たまたま脊柱管狭窄が見つかってしまい、それによる痛みと診断差それてしまったため、そのことがまた死期を早める要因になりましたが、仮にがんの再発と正しく診断されていれば助かったかと言えば、その可能性はどう考えてもなかったでしょう。2~3ヶ月延命できた可能性はありますが。そう考えると、かつて「患者よ、がんと闘うな」という本がありましたが、結果論として言えば父の場合は抗がん剤治療をやったことによる効果は、まったくなかった、ということになります。ただ、それは結果から言えることであって、やる前に抗がん剤治療が効くか効かないかは、誰にも分からない。やれば効果があったのにやらずに死期を早める可能性もあったわけで、自由診療も効く場合もあれば効かない場合もある。なので、この選択は仕方がなかったものと思います。森永氏の主張のすべてに賛成だったわけではありません。特に晩年は、自民党総裁選で高市氏に期待を寄せるような発言をされており、「アンチ緊縮財政なら誰でもいいのか?」と思ったこともあります。とは言え、「年収300万円時代を生き抜く経済学」以来、競争原理主義、新自由主義経済に異を唱える主張に、ずっと注目していた方でした。御冥福をお祈りします。
2025.01.29
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1月19日渡良瀬遊水池渡良瀬遊水池ではなく、その少し手前の道で、目の前の電柱にノスリが止まっていたので、撮影しました。残念ながら逆光でしたが、距離は近かったです。以下は渡良瀬遊水池にに着いてから。モズアトリのメスホオジロのメスホオジロのオスミコアイサ。右側の白いのがオス。白い体に目の周りが黒いので、俗に「パンダガモ」などとも言われます。左側の2羽はメスタイプですが、左端はおそらくメスではなくオスの非生殖羽(エクリプス)だと思います。巫女愛。右下がオス、左上がメスベニマシコのメス。今回渡良瀬遊水池まで行ったのは、この鳥が撮りたかったからです。ベニマシコのオス。遊水池の提道上で数羽の群れがいました。12月に行ったときは見られなかったのですが、今回は撮影できました。アトリのメスシロハラ再びベニマシコのオス。先ほどは提道上でしたが、北口側の駐車場に戻ってきたら、再度遭遇しました。ベニマシコのオス。提道上で撮影した場所と1kmくらい離れており、同じ群れれが私を追いかけてここまで来た、とは思えないので、別の群れでしょう。ベニマシコのオス。提道上では少なくとも3羽あるいはそれ以上でしたが、駐車場では10羽近い群れだたようです。ベニマシコのオス。ベニマシコのメスこの後、鷹見台まで行きましたがトビ以外の猛禽は見られず、あとは笛練習笛練習。本当は、夕方まで粘ってチュウヒや、運が良ければハイイロチュウヒのねぐら入りを撮影したいとは思うのですが、街灯の明るい都内はともかく、街灯の少ない夜道を長距離運転して帰ってくる自信がないので、この後昼食を食べて帰宅しました。
2025.01.26
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池田信夫@ikedanobもう時代は変わったんだよ。あきらめろ日経。日本経済新聞 電子版(日経電子版)@nikkei22h[社説]トランプ政権の脱炭素無視は言語道断だhttps://nikkei.com/article/DGXZQO---日本経済新聞が社説でトランプ米新大統領がパリ協定から離脱して、気候変動対策を放擲することを批判しています。これに対して、「時代が変わったからあきらめろ」というのが池田信夫の言い分です。確かに、米国ではそのトランプが多数を制したのだから、人間界において「流れが変わった」ことは確かでしょう。とりあえず米国だけのことで、それ以外の国は別ですが。しかしそれは、気候変動の危機がなくなったから「流れが変わった」のではなく、気候変動の危機を見ないことにしたから「流れが変わった」だけのことです。人間界で流れが変わったら、それに合わせて自然界でも危機が遠のく、というわけではありません。まあ、池田信夫らは地球温暖化問題を「嘘だ」と信じているので、もともと危機があるとは思っていないのでしょう。しかし、客観的に見て、近年地球が温暖化していること、二酸化炭素が増大しており、その主因が人間による化石燃料の燃焼にあること、増大する二酸化炭素に温室効果があることは、間違いありません。(もちろん、温室効果をもたらすのは二酸化炭素のみではなく、例えばメタンガスは二酸化炭素よりさらに強い温室効果をもたらすので、これはこれで対策は必要です)もちろん、長い地球の歴史の中で起こってきた環境変動に比べれば、人間の起こす気候変動は「ささやかなもの」ではあります。しかし、人間が文明というものを築いて以降、人類はそんな環境変動を経験したことはありません。現代文明とは、この数千年の、たまたま極めて安定した気候と自然環境の下で成立した、もろく崩れやすい砂上の楼閣のようなものです。その不安定な文明の基盤を、自ら崩そうとしているのが現在の人類であり、かろうじてそれを自制して、現代文明をできるだけ長期にわたって持続可能なものにしようという動きこそが、気候変動対策なのです。その自制を放擲したからと言って、5年後10年後に直ちに破滅が来はしないでしょうが、100年後200年後はどうでしょうか。「国家百年の計」などどうでもよい、今だけ我々だけ繁栄できればいいのだ、100年後200年後の子孫など、知ったことか、ということであれば、気候変動対策など放擲すればよろしい。しかし、それは種族としての人類の集団自殺にも近いふるまいではないのか、と思います。でも、神ならぬ人類には、避けがたいことであるのかもしれませんけどね。
2025.01.24
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米議会乱入で服役の極右団体 創設者ら釈放2021年1月に起きたアメリカ議会議事堂乱入事件を巡り、トランプ新大統領が恩赦や減刑を認めたことを受け、服役していた極右団体の創設者らが釈放されました。トランプ新大統領は今月20日に、2021年1月6日に発生し、多数の死傷者を出した議会乱入事件で起訴された約1500人を恩赦し、有罪となった服役囚を減刑とする大統領令に署名しました。扇動共謀罪などに問われた極右団体「オース・キーパーズ」の創設者、スチュワート・ローズ服役囚は、事件で服役した人のなかでも重い禁錮18年の判決を言い渡されていましたが、減刑の対象となり、今月21日に釈放されました。民主主義の根幹を揺るがす事件だっただけに、恩赦と減刑の判断には共和党議員からも「同意できない」などと批判する声が上がっています。---2021年米議会襲撃事件は、トランプ大統領の落選を、根拠なく「不正選挙」と叫んで受け入れず、挙句に、前年の大統領選における選挙人の選出結果を確定させて大統領を選出する手続きを行っていた米議会に乱入した事件です。それも平和的なデモ隊ではなく、銃などで武装した連中です※。※米国は一般に銃の所持が合法ですが、州によってその程度かなり差があり、ワシントンDC(コロンビア特別区)は米国政治の中心という事情もあるのかもしれませんが、極めて厳しい銃規制があって、基本的に銃の所持は禁止ということです。その襲撃によって、少なくとも警官1名がなくなり、百数十人が怪我を負っています。民主主義を危機に陥れるこの暴挙の犯人たちは、多くが逮捕されて重い刑を受けていたわけですが、この連中がトランプ支持の立場でこの蛮行に参加していたことから、トランプが米大統領に返り咲いた途端に、これら服役囚に恩赦を与えて、軒並み釈放する、という事態になっています。日本でも恩赦が行われることがありますが、この手の凶悪犯に対する恩赦には世論の反発が大きく、近年はかなり軽微な犯罪にしか恩赦は行われません。武装して議会を襲撃し、死者と多くの負傷者を出したような連中を、「自分の支持者だから」という理由で恩赦して釈放するような行動は、文字とおり「愛国無罪」そのものであると言わざるを得ません。民主政治を危機に陥れる行為以外の何者でもないでしょう。端的に言って、恩赦で釈放された連中が、今後おとなしくしているでしょうか?到底そうは思えません。当然、次の選挙でも、自分たちの意に染まない結果になったら、またまた同じような行動に走る蓋然性は高い、と思わざるを得ません。それをやって逮捕されても、また恩赦で許されるだろう、などと思ったら、第二第三の議会襲撃事件を避けることは困難でしょう。怖ろしい事態と言わざるを得ません。
2025.01.22
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【速報】兵庫県警本部長「全くの事実無根、明白な虚偽が拡散。極めて遺憾」立花氏の発言を完全否定NHK党の立花党首が死亡した元兵庫県議について「警察に逮捕されるのが怖くて命を絶った」という発言について、兵庫県警本部長が「被疑者として任意の調査したことなく逮捕予定もない」と疑惑を明確に否定しました。竹内英明さんは斎藤知事の疑惑を調査する県議会の百条委員会の委員を務めていましたが、去年、ネット上での激しい中傷などを理由に議員を辞職していました。関係者によると今月18日、竹内さんが自宅でぐったりしている状態で発見され、死亡が確認されました。自殺とみられます。NHK党の立花孝志党首は19日、自身のYouTubeで竹内さんの死亡について触れ「竹内元県議は警察に逮捕されるのが怖くて命を絶った」などと、発言しました。しかし、20日、開かれた県議会の警察常任委員会で兵庫県警の村井紀之本部長が出席し、「被疑者として任意の調べをしたことはありません。まして逮捕するという話は全くございません」「全くの事実無根であり、明白な虚偽がSNSで拡散されているのは極めて遺憾だと受け止めている」と立花党首の発言について否定しました。(以下略)---竹内県議がネットでの中傷で議員辞職の挙句、自殺にまで追い込まれる悲劇が起きたことについて、加害者である立花は、「竹内元県議は、昨年9月ごろから兵庫県警からの継続的な任意の取り調べを受けていました」「明日(20日)逮捕予定だった」などと、事実無根のデマを書き散らしていました。これを公式に否定したわけです。通常、警察は逮捕前の被疑者について、「取り調べをした」とも「していない」とも明らかにすることはありません。それを、あえて警察のトップが、県議会の警察常任委員会という場で、公式に否定した、ということです。そこには、警察自身の「これは重大な名誉棄損案件である」という強い意志が感じられます。名誉棄損は親告罪です。竹内元県議のご遺族が刑事告訴をしなければ逮捕はされません。しかし、逆に言えばご遺族が刑事告訴すれば、逮捕するぞ、という意思表示でもあるのではないか、と私には思えます。それにしても、一連の兵庫県知事を巡る立花の発言に(いや、他の分野も同様かもしれませんが)、正しいことなど一つもありません。自殺した元県民局長が「10人と不倫していた」「不同意性交していた」などなど、すべて後から撤回しています。今回も投稿を消したようですが、消せば済む問題ではないことは言うまでもありません。以前の記事にも書きましたが、立花のここまでの言動は、どう考えても民主政治のルールを逸脱し、その土台を破壊しようとする行為としか思えません。武器、凶器は使わないものの、民主政治の破壊者という意味で「テロリスト」も同然であると私は思います。もちろん、立花一人だけの罪ではありません。立花はデマを垂れ流しましたが、それに基づいて竹内元県議に対する誹謗中傷を直接的に行い、死に追いやったのは、多くの信者どもでしょう。彼らもまとめて逮捕、少なくとも民事訴訟で損害賠償請求されてしかるべきであろうと思います。そして、このような人物に支援差されて知事選で返り咲いた斎藤知事の責任も重大なものがあります。もちろん、斎藤知事については、問題はこの件だけではありません。公選法違反という別の違法行為について、刑事告訴が受理されて捜査が進んでいます。遠からず、斎藤知事も立件されることになるだろうし、そうならなければならないものと思います。
2025.01.20
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今年2025年最初の鳥写真です。1月2日 秋ヶ瀬公園早くも1月2日に出かけましたが、ほとんど何も撮れませんでした。コゲラです。1月4日 東京港野鳥公園オオジュリンのメスタイプ1月5日 葛西臨海公園カワセミが何か魚をゲットしました。メジロ1月11日 北アルプス・西穂山荘先日公開済ですが、再度紹介、北アルプス。西穂独標途中撤退して下山中、西穂山荘の少し上でライチョウの冬羽に遭遇しました。1月12日 葛西臨海公園カワセミ人工なぎさの突端から、はるか沖合に猛禽類が2羽止まっていました。左がミサゴ、右はおそらくハヤブサ。水飲み場に群がるメジロ同じ水場で、シロハラ。鳥類の大半は、水を飲むときに、下を向いたまま飲み込むことができません(例外と言われるのがハトの仲間)。そのため、水を口に含むと、こうやって上を向いて流し込むわけです。オナガ1月13日秋ヶ瀬公園ミヤマホオジロ。一昨年筑波山で撮影して以来、二度目の撮影です。が、どうも逆光で距離が遠いことで、ピンボケ写真を量産するばかりでした。カメラマンはおそらく50人くらい、人垣の後ろから撮影したので、どうしても限界がありました。しっかりピントがあった写真というのは、こういうのを言います。アオジのオス。1月18日 秋ヶ瀬公園というわけで、前週のミヤマホオジロに欲求不満が残ったので、もう一度撮影しに行ってみました。カメラマンは前週よりはだいぶ減りましたが、20人くらいでした。1度目は前週同様今一つの写真しか撮れませんでしたが・・・・・メジロミヤマホオジロのオス、どうにか、かろうじて鑑賞に堪える写真になった、かな・・・・。ミヤマホオジロのオス、先週よりカメラマンが少なく(それでも20人程度がミヤマホオジロの登場を待っていました)ミヤマホオジロミヤマホオジロ今月は第2弾も企画しています。
2025.01.19
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石丸伸二氏が新党を設立 夏の東京都議選に向け 記者会見で公表東京都知事選で次点となった石丸伸二・前広島県安芸高田市長が15日、都内で記者会見を開き、地域政党「再生の道」を設立したと発表した。今夏の都議選で、全選挙区での候補者擁立を目指す。定数3以下の選挙区で各1人、定数4以上の選挙区で各2人の擁立を目安に候補者を公募。動画を配信する石丸氏との面接などを経て選考する。石丸氏自身は出馬しない。現職都議や首長経験者の応募があれば優先する。新党が掲げる政策はなく、他党との掛け持ちも認める。当選後は議決の際に党議拘束をかけず、綱領は任期を最長2期8年とする多選の制限のみとした。石丸氏は狙いを「広く国民の政治参加を促し、能力もないのに議員の椅子にしがみつく『政治屋』を一掃する。有為な人材が選挙に出て、通りやすいシステムがあればいいと思った」と説明。政策は「各候補が主張すべきものを主張してもらう」と補足した。---いやはや、恐れ入りました。「新党が掲げる政策はなく、他党との掛け持ちも認める。」とはね。それって、政党と呼ぶに値するんでしょうか。よく批判される「選挙互助会」と何が違うのでしょうか。「各候補が主張すべきものを主張してもらう」ということは、例えば予算案や重要法案に対する賛否も、党内でバラバラになる、ということです。政党の定義とは、デジタル大辞泉によれば、「共通の政治的主義・主張をもつ者によって組織され、一定の政治的利益や政策の実現のために活動し、政権獲得をめざす集団。」ということです。もちろん、人間の集団である以上は、「共通の政治的主義・主張をもつ者」といっても完全なコピペになろうはずもなく、ある程度は主張に幅は生じるものではあります。それでも、議会内における法案や予算案への態度は、基本的には同じ政党は、党内に異論はあっても統一的な行動をとるのが常です。もちろん、多少の例外はありますが、そのような時(造反)は、それ自体がニュースになるできことでもあります。石丸氏は「能力もないのに議員の椅子にしがみつく『政治屋』を一掃」と言っているそうですが、「政治屋」とは本当にそういう議員のことを指すのでしょうか?何らかの能力がなければ選挙に当選などできないわけです。もちろん、どんな能力かは別にして、ですが。あるいは、党の有力者に取り入って、比例上位の候補枠を確保するだけの能力かも知れません。それだって、能力には違いないのです。誰にでもできることではないのは確かですから。私が思うには、政治的定見もなく、主張をコロコロ変えて、利権を守ることを優先するのが政治屋だと思うんですけどね。その方向での能力は、むしろ高いかもしれません。そして、政策なし党議拘束なしという政党のあり方は、むしろそういう種類の「能力」あふれる政治屋を増殖させる母胎にしかならないでしょう。私の記憶では、「党としての政策なし」を言い出した政党(もしくは政治団体)は過去にもありました。「支持政党なし」なんて党名を掲げた政党もあったし、NHKから国民を守る党も、「NHKをぶっ壊す」以外の政策はネットで国民に賛否を問い決める、みたいなことを言っていた時期がありました。そのNHKから国民を守る党のその後の惨状は言うまでもありませんし(もちろん、それを惨状だと思っていない人がいることは承知していますが)、「支持政党なし」も一回の選挙で消えました。というわけで、党としての政策なしなんて、むしろ無定見な政治屋を増殖させるだけの政党でしかないと私は思います。だいたい与党になったらそんなことが通用するはずもありません。党としての政策がなくて、誰がどう、法案や予算案を提示するのですか?政策なしは、言い換えるなら政治の方向性はバラバラということです。また、首相が何かの政策を提示しても、与党でありながらそれに賛成か反対か分からない(所属議員ごとにバラバラ)というのでは、とうてい政治の体をなしません。ただ、そんな石丸氏が、都知事選では2位に食い込んだのが現実です。こんな人が支持を集める、まことに残念ながら、民主主義の劣化は深刻な状況に至っていると思わざるを得ません。もちろん、それは日本だけのことではありませんが。
2025.01.16
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前回の続きです。下方の視界は案外ありました。うっすらとですが、ロープウェイの山頂駅が見えます。雪山の下りは滅茶苦茶速いのです。そして、下ってきたら少し視界が回復。うっすらと、西穂山頂方面が見えてきました。ピラミッドピークがかすかに見えます。でも、一瞬だけでした。独標も見えたのですが、分かりますかね。肉眼では、もうちょっと鮮明に見える瞬間もあったのですが、カメラを構える前にガスに隠れてしまいました。冬羽のライチョウがいました。さすがにアイゼンとピッケルを使う山に鳥撮影用の100-400mmのレンズはもっていかないので(持って行っても、吹雪の中でレンズ交換なんてできないし)、17-70mmのレンズでにじり寄って、トリミングしてかろうじてこのサイズでした。ところが、鳥撮影用の大砲レンズを担いでここまで登ってくる人もいまして、その人にライチョウがいることを教えてもらったのですが、すげーなーと思いました。西穂山荘まで戻ってきました。ちなみに、この写真の位置から西穂山荘の間が、斜度はかなりきついです。10年以上前に来たとき、ここでアイゼンをゴアテックスの雨具のズボンに引っ掛けて切り裂いちゃったことがあります。(当時は冬山も夏用の雨具で登っていましたが、夏用の雨具は生地が薄いので、アイゼンの刃を引っ掛けると一撃で破れちゃうのです)一番急なところがこの辺り。写真でもわかるように、ここまで戻ってきたら、再び晴れ間が出てきました。西穂山荘に到着。西穂山荘冬の名物、雪だるま。西穂山荘から更にロープアウェイへと下山していきます。雪の樹林帯は楽しいです。途中でお決まりの笛吹き大会挙行。竹竿の脇に竹笛を並べてみました。ロープウェイの山頂駅近くは遊歩道が除雪されています。人の背丈と積雪量を比べてください。ロープウェイの山頂駅に到着。山麓駅まで下って、飛騨牛コロッケをいただきました。平湯でバス乗り継ぎに1時間半も待ち時間があったので、こちらで温泉に入って帰りました。この待ち時間のことを考えれば、新穂高温泉からは1時間後の最終バスでも間に合ったわけですし、山麓駅でもバスを40分くらい待ったことを考えると、時間的には、独標まで登ってきても、充分間に合った(その代わり、平湯で入浴する時間はなかったでしょうが)のですが、あの視界ではねえ。途中で引き返して正解でした。それに、平湯温泉のお風呂はいいお湯でした。
2025.01.14
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昨日1月11日、西穂高岳独標にアタックしてきました。年末にも使った毎日あるぺん号の冬山バスを使って、朝新穂高温泉に8時頃到着しました。新穂高温泉ロープウェイ前より撮影。そこそこ雪があります。ロープウェイの始発は9時でした。山頂駅に着いたら晴れていました。樹林帯は真っ白です。頭上は晴れていますが、笠ヶ岳方面はガスがかかって見えません。青空の下、樹林帯を登って行き来ます。西穂山荘到着日差しはありますが視界はありません。西穂山荘からひと登りして(ここが斜度が急です)、お昼を食べました。ガスの向こうに霞沢岳方面がうっすらと。ガスが切れて、目指す独標をはじめとする西穂高岳が見えました!でも、こんなにちゃんと見えたのはこの時だけだったのです。右から二つ目の、少し黒っぽいピークが今日の目標だった独標(西穂高岳の第11峰)、いくつかとなりの白くて一番高い(写真の見た目では)ピークがピラミッドピーク(第8峰)、一番左の、ガスがかかって、かすかにうっすら白っぽく見えるピークが西穂の山頂。丸山に到着しました。だんだんガスが濃くなってきて、何も見えなくなってきました。雪も結構降っています。それでも、日差しはありました、薄日ですが。左端にかすかに独標が写っているの、わかります?中央にうっすらと独標。こりゃ、無理かも・・・・・、というか、行っても何も見えないかも。というわけで、12時半、この辺りで引き返すことにしました。時間的には、おそらくあと30~40分で山頂まで行けたと思うので、晴れていれば行ったと思いますが。この写真では分かりりませんが、等倍で見ると山頂に何人か人はいるようです。雪の造形は素晴らしかったのですが、写真に撮ると陰影が潰れてよく分からなくなってしまいます。引き返し地点付近にて。以下次回に続きます。
2025.01.12
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トランプ氏、軍事的圧力排除せず パナマ運河とグリーンランド巡りトランプ次期米大統領は7日、南部フロリダ州で開いた記者会見で、中米のパナマ運河の管理や、北極海と北大西洋の間に位置するデンマーク領グリーンランドの領有を目指し、軍事的圧力も排除しない姿勢を示した。パナマやデンマークに対する経済的圧力を強める考えも強調した。トランプ氏は20日の就任を控え、「領土的野心」をむき出しにした。2期目の政権では各国とのあつれきが激化する可能性がある。トランプ氏は記者会見で、パナマ運河とグリーンランドについて、米国が管理する必要性を強調。その上で、軍事的・経済的圧力をかける可能性を記者団に問われ、「どちらについてもやらないとは保証できない。経済安全保障のために必要だ」と答えた。パナマ運河については、中国系企業による運河周辺の港湾管理に不満をぶちまけ、「パナマ運河をパナマに返還したのは大きな間違いだった」と語った。グリーンランドを巡っては、デンマーク政府が米国による買収に反対すれば、高関税を課すと脅した。国境を接するカナダの米国編入も改めて主張し、「国家安全保障のためにはるかに良いだろう」と指摘。メキシコ湾を「アメリカ湾」に名称変更すべきだとも語り、「アメリカ湾、なんと美しい名前だろう」と述べた。 ---狂っている、と考えざるを得ません。100年前200年前の感覚であって、21世紀の今の時代の国際政治において「あり得ない」話という以外に言葉がありません。パナマ運河については先に記事を書きましたが、グリーンランドの買収とか、この記事には言及がありませんがカナダのトルドー首相に対して、カナダは51番目の州になれとか、異常な言い分というしかありません。しかも、それについて、「軍事的、経済的圧力を排除しない」「従わなければ高関税を課す」、つまり威嚇を用いて無理矢理従わせるという意図をあらわにしているわけです。メキシコ湾をアメリカ湾に、というのは早速メキシコ大統領から「ならば北米の名称をアメリカ・メヒカーナに改称しては」と返されています(メキシコは英語読みで、スペイン語ではメヒコと読みます)。元々、スペイン語圏では、「アメリカ」という地名はアメリカ合衆国を指すものではなく、南北アメリカ大陸全体を指す言葉です。米合衆国を指す言葉としてはEstados Unidos(合衆国のスペイン語、略称はEEUU)か、ノルテ・アメリカ(北アメリカ)※が使われます。※厳密にはカナダも含みます。また、自然地理区分上はメキシコも北米ですが、人文地理上はラテンアメリカなので、「ノルテアメリカ」と言った場合、普通はメキシコは含みませんとは言え、米国が「アメリカ」を自称していることを知らないメキシコ人もいないので、気持ちの良い話ではないでしょうし、既に定着している地名を無理矢理変更しようとしても、定着などしません。米国自身がどう改名しようと、他国がこんな言い分に追随して、メキシコ湾をアメリカ湾に改名することもないでしょう。まあ、なんとなくイラク戦争当時、米国の戦争に異を唱えたフランスに対して「フレンチフライ(フライドポテトのことを米国ではそう呼ぶ)をフリーダムフライに改称しよう」などという動きがありましたが、あれを彷彿とさせます。今、米国でも「フリーダムフライ」なんて呼ぶ人はいないでしょう。それにしても、世界一の大国である国のトップ(になることが決まっている人)が、どんな暴言を吐いても、それを止めることができないのが現状です。その暴言の内容が、大国による露骨な領土的野心の発露なのだから、空恐ろしい限りです。この人が考えを変えることも、熱狂的に支持する信者が支持をやめることも、どちらも期待薄なので、実際に政権につけば、同様の脅しを繰り返すことになるのでしょう。ロシアは物理的軍事力で、米国は軍事力と経済力を背景にした脅しで、領土的野心を満たそうとする、恐ろしい時代であると言わざるを得ません。この国と、安全保障上一心同体であり続けることが、日本の進むべき道として本当に正しいのか、「日米安保体制堅持」以外の選択肢を一切考えなくて問題ないのか、極めて疑問であると言わざるを得ません。
2025.01.09
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【速報】去年の兵庫県知事選挙で稲村氏の支援を表明した兵庫県内22市長を県民が刑事告発 「公務員の地位を利用した選挙運動は公選法違反」と主張去年11月に実施された兵庫県知事選挙をめぐり、投開票日直前に県内の22市長が、候補者の1人だった稲村和美氏への支援を表明したのは公職選挙法に違反するとして、県民の1人が神戸地検と兵庫県警に刑事告発したことがわかりました。刑事告発したのは、元川西市議の中曽千鶴子氏です。去年11月17日に投開票された兵庫県知事選挙では約111万票を得た前職の斎藤元彦氏が再選しています。約97万票を得た稲村和美氏は次点で落選しましたが、投開票直前となる14日に県内の22の市長が「市長会有志」として稲村氏の支援を表明していました。刑事告発をした代理人弁護士の徳永信一氏は、告発状で、選挙期間中の現職市長による候補者への支援表明は「公職選挙法136条の2第2項4号=公務員の地位利用による選挙運動の禁止」に抵触すると主張しています。7日午後に神戸市内で開いた記者会見では「市長会を前に出してする選挙活動は、市長の地位による特定候補者の支持表明と言わざるを得ない」などと述べました。---いやはや、ぶったまげました。市長らが稲村氏の支援を表明することが公選法違反になるなら、昨年夏の都知事選で小池百合子に出馬要請した東京の52区市町村長も公選法違反ということになります。実は、そういう主張でやはり刑事告発がされています。その前例に準じたのかもしれません。ただし、両者の刑事告発には違いがあります。小池百合子に対する刑事告発は、小池都知事がその地位を利用して区市町村長に対して出馬要請させた容疑で、知事本人が告発されているのに対して、今回の例は22市長が稲村候補を支援した容疑で市長を刑事告発、ということで、主客が逆転しています。どちらに転んでも、小池知事に対する刑事告発は受理されていないし、今回の22市町に対する告発も受理はされないでしょう。小池知事の場合、現職知事の立場を利用して都内区市町村長に対して「出馬要請しろ」と仕向けたなら、それは批判されるべきことです。安倍元首相の「モリカケさくら」と同様、道義的には真っ黒です。ただし、「違法」で刑事罰の対象になるかというと、それは難しいでしょう。安倍元首相だって、結局のところ立件はされていません。一方、小池知事に出馬要請した52区市町村長の側は、誰かに出馬要請すること自体に、道義的にも法的にも問題はありません。もちろん、それに対する賛否は別です。「都民ファースト」の支援を受けた首長が「都民ファースト」の知事に出馬要請する、私個人としては唾棄すべき政治的選択と思いますが、別に違法だったり道義にもとるわけではありません。稲村氏の場合は、市長をやめて知事選に挑んでいるので、利用できる「立場」がそもそもありません。ましてや、その候補者を支援すると表明した各市長に、問題があろうはずはありません。そもそも、公職選挙法に言う「公務員」とは何を指しているのでしょうか。確かに自治体の首長は公務員ではありますが、「一般職」ではなく「特別職」の公務員です。公選法第136条には、公務員等の地位利用による選挙運動の禁止と書かれています。ここに「一般職」とは明示されていませんが、実際には一般職の公務員を指していることは明白です。※特別職でも、公職選挙法以外の法律で、政治的行為の制限が規定されている場合があります。例えば、自衛官は特別職公務員ですが、自衛官の政治的行為は公選法ではなく自衛隊法に禁止規定があります。しかし、首長の政治的行為を禁じる規定は、公選法以外の法律にもありません。そんなに難しく考えることでもありません。小学生でもわかるレベルの簡単な話です。市長が特定候補の支援表明をすることが公選法違反なら、現職の知事、市区町村長が自分自身の選挙に立候補することはどうなるのですか?「現職の首長」として自分の選挙運動を行うと「公務員の地位利用による選挙運動」になってしまいます。現職の首長は再選に出馬できない、そんな馬鹿げた話があるわけがない、程度のことは普通に分かりそうなものです。ちなみに、特別職の公務員には、他に内閣総理大臣や国務大臣(特別職の国家公務員)、地方議員(地公法第3条第3項「就任について公選~を必要とする職」により、特別職地方公務員)などもあります。国会議員も、法に明示はされていませんが、通常は特別職国家公務員とみなされます(憲法第15条)。市長が特定の候補者を支援することが公選法違反になるなら、当然、選挙の度に全力で自分自身や自党、自陣営候補者の選挙運動を行っている、特別職公務員である首相や国務大臣、現職の議員も全員、公職選挙法違反、ということになります。そうなったら、なかなか笑える事態ではありますが、もちろんそんなことにはならないのです。
2025.01.07
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前回の続きです。今回歩いた中で一番難易度が高かった地点(笑)といっても、ピッケルなしで通れます。だから、今回の山行にピッケルはいりませんでした。でも、やっぱり持たずに行くのは、ちょっとね。なお、アイゼンもチェーンスパイクのみの登山者が多かったのですが、個人的にはここはチェーンスパイクで歩くのはちょっと、と思います。そこは要12本歯アイゼンだろうと。笛練習1回目。蛇骨岳の、稜線上は風が強くてどうにもならないので、そこから少し樹林帯に入ったところで、登山道から逸れて、雪を少しラッセルしたところで。ちなみに、食事も稜線上ではとても食べられず、同じ場所で往路に食べました(笛は復路)。しかしこの場所なら風がないから大丈夫かと思ったのですが、やっぱり寒くて指が動かず、ケーナとサンポーニャ1曲ずつでリタイヤ。指が真っ赤になりました。そして浅間山も姿を現しました。山頂の左奥のガスは、一部は雲ではなく噴煙みたいです。浅間山の本当の山頂は中央奥(2568m)ですが、火口のすぐ近くなので立ち入りはできません。登山道も本当の山頂まであるかどうか?入山可能な山頂は手前右のピーク、前掛山(2524m)なのですが、ここも現在は警戒レベル2で入山できません。ただ、警戒レベルが下がれば、ここまでは行くことができます。確か一昨年くらいに一時入山可能になった時期がありましたが、その後すぐに火山活動が活発化して、以降現在までずっと入山禁止のはずです。なので、現時点では先ほどの黒斑山が浅間山で登れる最高地点になります。ただ、入山可能になっても、東京を朝発で新幹線とバスでは、コースタイム的に日帰りはちょっと厳しそうです。1泊しないいと。剣が峰も完全に姿を現しました。蛇骨岳付近蛇骨岳、仙人岳、鋸岳と続く浅間の外輪山黒斑山まで戻ってきました。浅間山がよく見えます。黒斑山から見た浅間山山頂部同じく黒斑山からの剣が峰。活火山なので緊急時に避難を呼びかける放送設備が完備しています。左側が観測機器でしょうか。ここから下山します。笛練習第二弾。この時は体が温まっていたので、先ほどより多く吹きました。やっぱり最後は指が真っ赤になりましたが。車坂峠から浅間の反対に位置する籠ノ登山と水ノ塔山。こっちもいつか登りたいと思いつつ、結局黒斑山に行ってしまいます。登山口に戻ってきました。午後3時5分でした。帰りのバスが4時20分なので、まだだいぶ時間があります。ビジターセンターで温かいスープとパンをいただきました。暖かくて美味しかったです。スープが意外にボリュームがありました。4時過ぎ、バスが来る直前、夕焼けです。この日一番きれいな景色がこれだったかもしれません。佐久平~高峰高原のバス(JRバス)は1日2往復しかなく、日帰りだと1便で行って2便で帰ってくるしかありません。朝の便は佐久平発着ですが、夕方の便は、なんと新宿から佐久平経由で高峰高原まで、という便です。つまり、帰りはこのバスに乗ればそのまま新宿まで・・・・帰れるのですが、佐久平から先は既に予約で満席でした(朝の往路はガラガラでしたが)。そもそも1月3日夕方の東京方面行では、道路は大混雑でしょうから、高速バスで帰る選択肢は考えていませんでしたが。案の定というか、佐久平から乗った帰りの新幹線も満席で、大宮までデッキに座って帰りました。
2025.01.05
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昨年末最後の登山で八ヶ岳に行ったら、散々な天気だったので、何とか正月中にもう一回よい天気の山に登りたいと考え、浅間山の外輪山黒斑山に行ってきました。東京朝発で日帰りできる雪山というと、候補は片手で数えられる程度しかないわけですが、そのうちどこにするか、実は最終的には今朝5時に起きて、天気予報を見て決めました。行き先以外の準備は昨晩のうちにやっておいたのですが。今回は「少しでも天気のよさそうな山」を基準に、エイヤーっと、浅間に行きました。というわけで、途中は端折って、佐久平からJRバスで9時半過ぎに車坂峠に到着です。晴れてます!!やったーー!!9時52分登山開始。雲は多めながら、下界も晴天です。気持ちよい登り。10時過ぎですが、木には霧氷。ところが・・・・・外輪山の稜線に出たら、ガスで視界なしです。えーーーーん(涙)浅間山は日本海側ではなく太平洋気候に属するので、雪の多い山ではありませんが、今日は積雪も充分ありました。念力で浅間山が見え・・・・・ません。ガスの中です。トーミの頭も視界なし黒斑山に到着しました。11時39分、登山口から所要1時間48分。そんなにゆっくり歩いたつもりではないのですが、累積標高差510mなので、1時間当たり300m登れていません。やっぱり冬はペースが遅くなりますね。アイゼンを途中から付けたので、最初からつけていれば装着に要した時間5~10分くらいは短縮できたかも(笑)。しかし黒斑山もやはり視界なしです。さらに先まで行くことにしました。下の方(外輪山と浅間山本峰の間の谷底)が少し見えてきました。雪道は気持ちいいです。おっ、なんか少し浅間山が見えてきましたよ。裾野だけですが、良い兆しです。針葉樹は真っ白です。蛇骨岳に到着。下界が少し見えてきました。山頂近くが曇っているだけで、下界は晴れているのでしょう。蛇骨岳からさらに少し進みます。左が仙人岳、右が鋸岳。この写真を撮った付近までで折り返しました。引き返し点から歩いてきたルートを振り返ります。以下次回に続きます。
2025.01.03
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12月28日東京港野鳥公園 前回サンカノゴイにフラれたので再アタックしました。サンカノゴイ!!二度目の挑戦で見られました。サンカノゴイ。サギ科の鳥です。北海道、茨城県の霞ケ浦などの広大な葦原で繁殖します。サンカノゴイ。保護色ですよね、葦原の中でこの色合いだと、見つけ出すのは至難の業です。アオサギとカエル(ウシガエル?)のにらめっこ。勝ったのはアオサギ12月30日秋ヶ瀬公園ルリビタキのメスタイプ。ルリビタキはメスの遭遇率が高く、オスはあまり見ません。オスでも若鳥はメスとそっくりの色合い、ということも理由でしょうが、同じヒタキでもキビタキやオオルリはオスの方がメスよりずっと遭遇率が高い気がします。その差は何でしょうか。ルリビタキのメスタイプルリビタキのメスタイプコゲラアオゲラアオゲラシロハラ12月31日葛西臨海公園ノスリジョウビタキのメス。ルリビタキと同様に、ジョウビタキもメスばかり見る気がします。カワセミカワセミ、先ほどの写真とは別個体。オナガ。この日はついでに旧江戸川の京葉線鉄橋下で、今年最後の笛練習でした。皆様、この1年お世話になりました。来年もよろしくお願いします。
2024.12.31
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八ヶ岳に行ってきました。本当は山小屋で1泊したいところでしたが、29日夜の宿泊は赤岳鉱泉、行者小屋とも満室でした。なので、「毎日あるぺん号」の冬山バスを使い、夜行日帰りで行ってい見ました。美濃戸口着が朝4時半、朝食を食べて5時過ぎに出発しましたが、この時期なので当然真っ暗です。ヘッ電(ヘッドライト)を頼りに歩き出しました。頭上に星の光がまったく見えないので、天気が悪そうだと悟りました。2時間近く歩いて7時前にやっと夜が明けました。木々が真っ白です。夜明け後すぐの薄暗い中、白い世界の中で川だけが赤い。どんどん登っていきます。赤岳鉱泉に到着。アイスクライミング用の通称アイスキャンディー。まだ氷は育成中かな。赤岳鉱泉、標高2220m。5時10分頃歩き出して、ここに着いたのが8時39分。カップ麺を食べて、9時ちょうどに出発。ここでアイゼンを装着しました。今シーズン初アイゼン・初ピッケルです。この日は悪天候で、標高の高いところは激しく降雪していましたが、ここまでは八ヶ岳周辺の雪は少なめだったようです。誰かがピッケルを落としていってしまったようです。登山ルート上に転がっていたので、そのままでは雪に埋もれてしまうので、とりあえずその場に立てておきました。登山中に落としたか下山中に落としたか分かりませんが、もし登山中なら下山時に進退窮まているかも、と思いましたが、どうにもなりません。下山時に同じところを通ったのですが、このままの状態でした。そうすると、下山時だったのかな。そして、後で考えると、手前の左上に見える傾いた幹をくぐるときに引っ掛けてあの場所に落としたとすると、やはり下山時に落とした可能性が高そうな気がします。10時45分頃、稜線に出ました。赤岩の頭。標高2600m余です。視界なし、暴風雪です。あまりに素晴らしい視界なので(というか、予想していましたけどね)、この地点から即座に撤退。この写真を最後にカメラの電源が落ちました。寒すぎてバッテリーの電圧が下がり、バッテリー切れと認識されたようです。赤岳鉱泉まで下ったところでカメラのバッテリーを交換してカメラが生き返りました。が、交換したバッテリーも、満充電のはずなのに、わずか60枚ほど写真を撮ったら、もう充電率50%に(普段は満充電からバッテリー切れまで1000枚近く撮れます)。やっぱり極寒だとバッテリーの減りが速いです。堰から流れ落ちる川の水がそのまま凍結していもす。美濃戸まで下ったら晴れてきました。あーあ、山頂でこの天気だったらなあ。美濃戸からの一番危険な(笑)下り。車が通るので、圧雪されてカチカチのアイスバーンになっています。美濃戸口-美濃戸間はずっとそうなのですが、ここが一番斜度が急なのです。まあ、コケても滑落とかはしないですが。笛を吹きました。美濃戸と美濃戸口の間、標高1600m前後の場所です。かなり下の方ですが、吹いているうちに指が真っ赤に。ケーナは指も回らず、ボロボロでした。例年のこの時期より寒かったのでしょうか。美濃戸口に戻ってきました。美濃戸口。朝は暗いので気が付きませんでしたが、美濃戸口には、実は雪が全然ないんですね。
2024.12.29
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「その2」があるかどうかは分かりません。今年は秋以降、伊豆沼に行ったことを除いて鳥写真は低調です。12月1日葛西臨海公園クロツラヘラサギが3羽いました。クロツラヘラサギ。だいたい寝ているのですが、時々顔を上げた瞬間を狙って撮影。クロツラヘラサギクロツラヘラサギ12月8日、渡良瀬遊水地まで行ったのですが、ほぼ空振りでした。ミコアイサのメスタイプホオジロのメスモズモズアメリカヒドリっぽいヒドリガモ、またはヒドリガモっぽいアメリカヒドリ。両者の雑種である可能性が高そうですが、かなりアメリカヒドリっぽいです。ノスリ12月21日東京港野鳥公園 サンカノゴイが出現というので行ったのですが、フラれました。ミサゴメジロ
2024.12.27
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<追跡公安捜査>警視庁、大川原化工機の冤罪巡る公益通報への連絡放置 違法の可能性化学機械メーカー「大川原化工機」の社長らの起訴が取り消された冤罪事件で、警視庁が2023年、捜査の違法性を指摘する公益通報を3件受けたにもかかわらず、通報者に調査の可否を3カ月以上、通知しなかったことが判明した。公益通報の調査の可否は、受理から20日以内に通報者に伝えるものと解されており、有識者は公益通報者保護法の趣旨に反すると指摘する。また、警視庁は調査の着手時期や進行状況について、通報から1年以上たった今も通報者に伝えていない。有識者には、調査をしていない可能性を指摘する声もある。関係者によると、3件の公益通報は23年10~11月、警視庁の警察官が内部通報窓口にFAXで送信した計32枚の文書。冒頭に「大川原化工機事件捜査について、法令違反があったので、内部通報を行います」と記されていた。内容は1大川原化工機の同業者の聴取結果を記した報告書が、実際には聴取せずに作られた報告書だった2大川原化工機元取締役の供述調書を取調官がシュレッダーで故意に細断したのに、過失だとする報告書が作られた3噴霧乾燥器の温度実験で、測定データの一部を除外する報告書が作られた――とするもの。それぞれ虚偽有印公文書作成・同行使、犯人隠避などの刑法犯に当たるとして、関わったとされる警視庁公安部の捜査員の調査を求める通報だった。通報者の警察官は匿名で、連絡先として私有のメールアドレスが記されていた。通報窓口は、警察官の懲罰を担当する監察部門がある警視庁人事1課。人事1課は、1・2についてはファクス受信から5日以内にメールで通報者に受理連絡をしたが、調査するかどうかを伝えず、3は受理連絡もしなかった。24年2月、通報者から受理の可否や調査状況を問い合わせるメールがあり、人事1課は3月に「気付くのが遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。しっかりと調査させていただきます」と返信した。1の通報から5カ月近く、3の通報からも3カ月以上たっていた。しかし、人事1課はその後に一切の連絡をせず、現在に至るまで調査の着手時期や進行状況について通報者に伝えていないという。(以下略)---匿名公益通報に「氏名教えて」 執拗に迫った警視庁 「大川原」冤罪~通報者の警察官は匿名で、連絡先として私有のメールアドレスが記されていた。通報窓口の人事1課は公益通報を受理したと通報者に知らせるメールを送り、その際に「詳細について確認する必要があり、ご連絡ください」と電話連絡を求めた。通報者は「確認が必要でしたら、メールでお願いします」とメールで返答したが、人事1課はかたくなだった。人事1課は「あなたが警視庁職員であることを確認できる情報をいただきたい」、「警視庁職員であることを確実に確認する必要がある」と繰り返しメールを送り、「秘密は厳守しますので、氏名や職員番号を教えていただけないか」と求めた。通報者は、警視庁職員しか知りえない情報を伝えたほか、通報窓口のFAX番号が外部に公表されていないことに触れ「これ以上、厳格に身分確認をすることは法零条求められていない」として拒んだ。ただ、通報者は「(捜査が進展し)必要があれば相談に応じる」ともメールで伝えた。しかし、人事1課は返答しなかった。~---後段の記事は、ネット上には一部しか掲載されておらず、12月24日毎日新聞朝刊21面の紙面から補いました。この件は毎日新聞のスクープのようで、他のマスコミの記事には(少なくともネット上には)出ていません。二つの記事を通じて分かることは、警視庁はこの内部告発に対して、その内容を調査するのではなく、「誰が内部告発をしたのか」という犯人捜しを行うことを優先した、ということです。大川原事件は、冤罪事件の中でもかなり異質です。世の中の多くの冤罪事件は、犯罪の事実自体は存在しているが、その犯人を間違ってしまった、というものです。もちろん、その過程で証拠を捏造(袴田さん事件)など酷い例はあります。しかし、今回の事例は、そもそも犯罪ではないものを犯罪に仕立て上げて逮捕、長期間拘留をしているのです。証拠を捏造は言うまでもなく酷いことですが、犯罪事実自体を捏造した。つまり、世の多くの冤罪は警察の過失(証拠を捏造まで行くと、そうも言い切れませんが)なのに対して、この件では警察は故意犯である、ということです。間違ってではなく、意図して人を罪に陥れようとしたのです。その結果3人が逮捕、長期間拘留された挙句、そのうちの一人ががんが手遅れになって亡くなったのです。このようなとんでもない事件の真相を究明すことよりも、その情報の内部告発の犯人探しをした、ということです。「秘密は厳守しますので」などと言われても、何の保証もない、と思われても当然でしょう。つまり、警視庁にはこの誤ちをきちんと正すよりは、誤りを内部告発するような人間を出さないようにすることの方が大事だと考えている、ということになります。恐ろしいことです。だとすると、再び大川原事件と同様に、公安が「犯罪」のストーリーを描いて、無実の人を捕らえて、犯人にでっち上げようとするかもしれません。そのようなことをやっても、誰も処分されずに、告発者をあぶりだそうとするくらいなのだから、「二度とやってはいけない」という動機付けもないでしょう。きちんとこの件を検証して、無実の罪に陥れた責を負うべき人をきちんと処分することが、絶対に必要でしょう。
2024.12.25
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トランプ氏、パナマ運河に不満 通航料「不公平」、返還要求もトランプ次期米大統領は22日、西部アリゾナ州での保守系団体の集会で演説し、太平洋と大西洋を結ぶ交通の要衝パナマ運河について、米国の軍艦や民間船舶が徴収されている通航料の相場が「とても不公平」だと不満を示した。米国が過去に運河を管理していた歴史に触れ、是正されなければ管理権の「返還を要求する」と述べた。パナマのムリノ大統領は反発した。トランプ氏が11月の大統領選で勝利宣言して以降、支持者らが集う大規模集会で演説したのは初めて。来年1月の次期政権発足後、他国との摩擦も意に介さずに経済的な負担軽減を迫る姿勢を改めて鮮明にした格好だ。トランプ氏は、米国がパナマ運河の建設工事に巨費を投じたにもかかわらず、現在のパナマ運河の通航料が「法外に高い」と非難。中国の影響力も強まっていると指摘し、運河が「悪者の手に落ちるのを許すわけにはいかない」と訴えた。ムリノ氏はXで、パナマ運河の通航料は「気まぐれ」ではないと説明。運河の管理権に交渉の余地はなく、中国の影響力も及んでいないと強調した。---この発言の前にも、トランプはカナダに対して暴言を吐いています。カナダが51番目の州になるのは「素晴らしいアイデア」 トランプ氏極右的なトランプと、リベラル派であるカナダ自由党のトルドー首相ではそりが合わないのは明白ですが、だからと言って、一国の最高指導者(になることが決まっている人)が、独立国の尊厳を踏みにじるようなことを言ってよいはずがありません。トランプが「米国第一主義」を掲げるのは自由ですが、相手国がそれに賛同するわけもないのです。トランプが「米国第一」ならカナダ国民は「カナダ第一」だし、パナマだって「パナマ第一」なのです。そんなことは当たり前でしょう。さて、運河地帯を取り戻すための、パナマの長い戦いについてはずっと昔に記事を書いたことがあります。パナマはいかにして運河地帯を取り戻したかパナマという国の成り立ち自体が、元々コロンビアの一部だったものを、米国が運河を建設するために無理矢理切り取って傀儡国として名目上独立させた、というものであり、実質的には戦前日本が中国の東北地方に作った「満洲国」の米国版と言ってもよい国です。そこから運河地帯を無理矢理永久租借して勝手に運河をっくる、それだけではなく、運河地帯の安定的確保の障害になりそうな、目障りな政権ができると内政に干渉してその経験を暴力的に転覆してしまう、そういったことも米国は繰り返してきました。最終的には、米国の意を受けて動いてきた軍の中から民族主義的な動きが現れ、軍人であったオマル・トリホス将軍(政権掌握時は中佐)が政権を握って運河地帯の返還条約を実現しました。本人は実際の運河地帯返還を見る前に飛行機事故で亡くなっていますが。パナマ運河が返還されてから四半世紀が経ち、トランプ次期大統領が帝国主義的な野心も剝き出しの発言を繰り返しています。運河の「返還を要求」とありますが、あべこべなのです。運河は米国からパナマに返還されたので、トランプの主張は「もう一回奪い取るぞ」ということです。トランプは運河の使用料が高いことが不満であるようです。更には、元々米国が巨額を投じて建設した運河をパナマに返還したこと自体も許せないと思っているのでしょう。話の前提として、パナマ運河の通行料は、実際米国統治時代はかなり安く押さえられていたものが、パナマに返還されて以降は大幅に値上げされていることは事実です。トランプが叫んでいるのはその点についてでしょう。米国がパナマ運河の通行料を安くしていたのは、国際戦略、自国の権益の一環として、パナマ運河を保持していることが重要なのであって、直接的にパナマ運河そのものから収益を上げる必要はないと考えていた(米国は大国だから、パナマ運河の使用料ごときに歳入を依存する必要がない)からでしょう。しかし、パナマは小国であり、国家財政に占める通行料収入は死活的に大きい(国家予算の歳入100億ドル余に対して、運河通行料収入は50億ドル近く、経費を除いた利益も30億ドル以上を占める)ので、どうしても値上げは避けられません。また、パナマ運河の返還後、大規模な拡張工事が2016年に完成しています。この工費も50億ドルもかかっています。そして、皮肉なことに、もしトランプの下で運河が再び米国に奪われたとすれば、「トランプ流」なら運河でがっつり儲けるために、やはり通行料は高額のままでしょう。もう一つ、米国がパナマ運河の建設工事に巨費(約3億ドル)を投じたと言いますが、それは百数十年前の話です。その時代のことを言い始めたら、フランスだって言いたいことはあるでしょう。パナマ運河の建設を最初に試みたのはフランスですが、莫大な資金を投じたものの、それでも資金が足りなくなって運河会社が倒産して撤退しています。このパナマ運河会社の倒産騒動は当時フランスで疑獄事件に発展しています。しかし、「金を出したのはわが国だからその資源は我が国のものだ」という帝国主義丸出しの理屈は、もう50年以上も前に、資源ナショナリズムによって否定されています。その理屈を言うなら、石油だって、みんな石油メジャーのもの、ということになってしまいますが、イマドキそんなバカなことを言う人はいません。それに、前述のとおりパナマ運河は返還後の2016年に、大規模な拡張工事が完成しています。返還後のことですから、当然それはパナマの運河庁が取り仕切って行ったものです。だいたい、いくらトランプでも、関税引き上げの脅しでパナマを従わせることはできないでしょう。というのは、外務省の「パナマ基礎データ」によると、パナマの輸出入統計輸出 36.5億ドル(2022年 パナマ会計検査院)輸出品目は 銅、バナナ、コーヒー豆、牛肉、豚肉、エビ、金属くず輸出先は 中国、日本、韓国、インド、ドイツというわけで、輸出先の上位に米国は出てきていません(輸入元の第1位は米国のようですが)。なので、「関税を引き上げてやる」と脅しても、パナマにとってはカナダのように死活的に重大な影響はなさそうです。しかも、輸出総額より運河通行料収入の方が多い、対米輸出となったら運河使用料収入より圧倒的に少ないので、輸出の関税を恐れて運河料収入を差し出すようなことは、するはずがありません。それとも、まさか1989年の時のように米軍を送ってパナマを占領しますか?それで運河を強奪しますか?いや、本音ではそのくらい考えていそうな気もしますが、さすがに実現は不可能でしょう。1989年に米軍がパナマに侵攻したときだって、運河条約を反故にすることはできなかったわけですし。というわけで、トランプが何を言っても、パナマがそれにひれ伏すことはないだろうと思いすが、それにしても、他国に対してこういう暴言を平気で吐ける人物が世界一の大国の大統領になってしまった、という時点で、世界の今後に対して絶望を抱かざるを得ません。
2024.12.23
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【訃報】読売新聞グループ本社・代表取締役主筆 渡辺恒雄さん死去 98歳 肺炎のため 「ナベツネ」の愛称で知られ政界にも大きな影響力読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆がきょう、肺炎のため亡くなりました。98歳でした。読売新聞によりますと、渡辺恒雄さんは、きょう午前2時、東京都内の病院で肺炎のため亡くなりました。98歳でした。渡辺さんは東京都出身で、1950年に読売新聞社に入社。政治部の記者として、自民党の中曽根康弘元総理などを長年にわたって取材し、政界にも大きな影響力を持っていました。「ナベツネ」の愛称で知られ、1991年に代表取締役社長に就任。その後は、グループ本社の会長や日本新聞協会の会長などを務めたほか、読売巨人軍のオーナーとしてプロ野球界にも影響を与えました。2008年には旭日大綬章を受章しています。---98歳だったのですね。とおい昔、一度だけこの人の講演を聞いたことがあります。逆算すると、当時63歳だった計算になります。その当時でも、今の私よりまだ年上だったのかと思うとびっくりです。そのときは、まだ務台光雄が生きており、渡辺は代表取締役社長ではありませんでしたが、その2年後に社長になったようです。そして先月まで定期的に出社して、入院したのちも社説のチェックなどをしていたと読売が報じています。いったい何十年読売グループに君臨し続けたのでしょうか。長く活躍することは悪いことではありませんが、長くトップとして君臨し続けることがよい、とは思えません。基本的には、この人の主義主張(親米保守主義)には私は賛同するところはありません。取材対象と一体化して、政界のフィクサーみたいなことになってしまうと、もはやジャーナリストなのか新聞を武器にした政治運動家なのか分からなくなってしまいます。それでも、一時期太平洋戦争をめぐる問題を正面から取り上げたことについては、少しだけ感銘を受けましたが、基本的には、ナベツネも読売新聞も、さらに言えば読売ジャイアンツも、私にはどうも行為を抱けない存在でした。ともかくも大きな存在感のある人物であったことは否定しません。ご冥福をお祈りします。
2024.12.20
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1か月以上前ですが、中野区哲学堂公園で演奏した際の動画をアップしました。カルナバリートのメドレー屋外演奏は楽しいのですが、この時は時々小雨が降って、少々厳しい演奏条件でした。ヒヨドリとハシブトガラスの鳴き声に負けそうな笛の音(笑)そして、この2曲のメドレー、いつも「カルナバリートのメドレー」としか呼んでいなかったら、1曲目のタイトルを忘れてしまいました。だいぶ調べて、やっと思い出しました。ロス・カルナバレス~花まつり(Los carnavales - El humahuaqueño)このグループで毎回のように演奏しているのですが、動画をアップすることがほとんどなかった曲です。だって、2曲目の「花まつり」があまりに有名曲過ぎるので。ちなみに、原題エル・ウマウアケーニョ(ウマウアカ渓谷の人)は邦題「花まつり」と全然関係ない名前ですが、これはこの曲がフランスでシャンソンとしてヒットした際のフランスのタイトルがそのまま訳されたものです。カーニバルをうたった歌詞の内容とは、「まつり」はそんなにかけ離れたタイトルではありませんが、「花」は歌詞のどこにも出てきません。(笑)「カルナバリート」はこの二拍子系の「タンタタタンタタ」というリズムの舞曲に付けられた名前です。アルゼンチンでは「カルナバリート」と呼びますが、同系統の音楽をボリビアでは「ワイニョ」、ペルーでは「ワイノ」と呼びます。一方、ボリビアで「カルナバル」と呼ばれる音楽は、アルゼンチンのカルナバリートとは全然違うものです。名前って難しいですね。
2024.12.18
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韓国大統領の弾劾訴追案を可決 職務停止に 戒厳令巡り韓国の国会は14日午後、尹錫悦大統領に対する弾劾訴追案を可決した。野党や無所属議員の賛成に加え、保守系の与党「国民の力」の一部議員が賛成した。尹氏の大統領としての職務は停止され、当面の間、韓悳洙首相が権限を代行する。投票の結果、賛成204、反対85、棄権3、無効8だった。与党議員のうち少なくとも12人が賛成票を投じた。180日以内に憲法裁判所が弾劾訴追の是非を判断する。憲法裁が弾劾を認めれば、尹氏は罷免され、60日以内に大統領選が実施される。尹氏が3日夜に宣布した「非常戒厳」を巡り、最大野党「共に民主党」など野党6党は「違憲」だと批判。尹氏の弾劾を求める議案は7日、国会での投票に与党議員のほとんどが参加せず廃案となったが、野党側は12日に2回目の弾劾訴追案を提出していた。捜査当局は、内乱などの容疑で尹氏の立件を目指している。現職大統領には不訴追特権があるが、内乱罪は例外。尹氏は12日、「弾劾しようが捜査しようが、私はこれに堂々と立ち向かう」と述べている。(以下略)---当然そういう結果になるだろう、と言うとおりの結果になりました。一度目の弾劾では、その前に尹大統領が謝罪して、与党に人気を一任と早期辞任にも含みを持たせたことから、与党側が欠席という確実な弾劾回避策を取り、弾劾が回避されました。ところが、一度目の弾劾が回避されると、大統領は引用記事にあるように居直って戒厳令の正当化をはじめ、いったんは示唆した早期退陣も反故にしたことから、与党陣営が態度を硬化させ、それでも党としては弾劾「反対」としたものの、議員の強い拘束をかけられず、少なくとも12人の造反者が出たと報じられています。韓国憲法77条で認められている戒厳令を出してよい状況(戦時などの国家非常事態)にあてはまらない上に、憲法で定められている国会への戒厳令の報告及びその解除の表決を、国会封鎖と議員の拘束によって妨害しようとした時点で、明らかに違法、違憲の行動であり、クーデターの企てであったことは明白です。ところで、日本ではあまり報道されていませんが、今回のクーデター未遂事件は、12月3日に突然大統領が戒厳令を発令して始まった、というものではなく、もっと長い伏線があったようです。普段はこの人の投稿はあまり、というかまったく好意的には見ていないのですが・・・・・12月の韓国戒厳令事件は尹大統領による憲法違反の自己クーデター。10月の平壌無人機侵入事件も関連疑惑12月3日23時に韓国の尹大統領は突如として戒厳令の「非常戒厳」を宣布しました。しかし北朝鮮は一切何も特異な行動を起こしていませんでした。この戒厳令は韓国の少数与党による議会運営の停滞を打破するために、国会を武力を用いて制圧して野党の活動を禁止しようとした、信じ難い動機による行動です。~2024年10月11日に北朝鮮が「韓国軍の無人機が平壌に侵入して伝単ビラ(政治宣伝ビラ)を撒いた」と激怒して10月18日に回収した証拠の無人機の残骸の写真を提示した事件は、今から思えば、韓国側がわざと北朝鮮を挑発して攻撃を誘発して戒厳令を出す正当な根拠を得たかったのでは? そう疑われています。(以下略)---ミリオタの神聖3文字氏にしては、珍しく正論を言っています。そして、ほかならぬ韓国で報じられており、動かぬ証拠の写真もあることから、これについては事実と判定するしかありません。10月に北朝鮮が「韓国軍の無人機が侵入してビラをまき散らした」と発表した当時は、韓国側が否定していたこともあり、「また例によって北朝鮮のデマか」と思われていました。ところが、最初は関与を否定していた韓国軍は、この件について次第に肯定も否定もしなくなっていき、さらに、北朝鮮側から、侵入した韓国軍ドローンの残骸という「動かぬ証拠」を突き付けられてしまったわけです。北朝鮮が公開した写真に写っているドローンは、韓国軍が装備して、軍事パレードでも公開している「遠距離偵察用小型ドローン」と、細部に至るまで形状が完全に一致しており、かつ製造メーカーが韓国軍以外に納入した実績もない、ということです。つまり、韓国軍のドローンが侵入してビラをまき散らした、というのが北朝鮮のデマではなく、事実であったことが、ほぼ確認されてしまいました。作戦実務を担ったと思われるドローン作戦司令官は、「誰から指示されてどこから無人機を飛ばしたのか」という野党議員の質問に「確認することはできない」という答え方をして、やったこと自体を否定をしなかったことから(日本でいうところの「記憶にございません」でしょう)、実質的にやったことを認めたに等しいと受け取られています。そして、どうやらこのドローン攻撃が、尹大統領の意向によって北朝鮮との間に騒乱を引き起こし、それを戒厳令の根拠にしよう、というストーリーだったことが疑われています。ところが、北朝鮮はこの挑発に乗ってこなかった。考えてみれば当たり前の話で、北朝鮮は1万2千人と言われる兵力をウクライナに送り、多くもない弾薬の備蓄をロシアに売っています。それ自体はウクライナ侵略への加担であり、とんでもないことです。しかし同時に、大きな戦力をはるか遠方に出しているし、ウクライナで手いっぱいのロシアから支援が受けられる可能性もないこのタイミングで、韓国側の挑発行為に乗るのは明らかに自殺行為です。その程度の計算は北朝鮮もしたのでしょう。例の汚物風船程度の反撃はあったものの、それ以上の攻撃はなく、戒厳令の根拠にできるような戦争、事変その他の国家非常事態は起きませんでした。それで、尹大統領は焦って、根拠を欠いたままの戒厳令発令という愚策に追い込まれていった、というわけです。ドローン事件が本当に韓国軍のドローンの仕業だったとバレた時点でその責任追及が大統領まで及ぶのは時間の問題ですから、「座して死を待つよりは成算が低くてもやってしまえ」ということだったのかもしれません。もちろん、現時点ではまだ確認された事実ではありません。しかし、蓋然性はかなり高いと判断せざるを得ません。北朝鮮の奥深くにドローンを侵入させるという作戦を、大統領の意向もなく軍が勝手にやるとは、到底考えられないわけです。ということは、少なくともこの作戦が尹大統領の命令または承認のもとに行われたことは、ほぼ確実です。あとは、その時点で尹大統領に、北朝鮮と戦端を開いて戒厳令を敷く、というところまでの計画があったのかどうかです。この点についての動かぬ証拠が出てくるかどうかは分かりません。ただ、現時点でも尹大統領の行動(自己クーデター)が内乱罪に当たる可能性は高く、その捜査が進められていますが、一連の疑惑は「自らの政治的窮地を脱却するために北朝鮮との間に戦争を起こしてそれを根拠に戒厳令を布告して野党、反対勢力を取り締まろう」というさらに大規模なものであった可能性が出てきているわけです。もちろん、すでに明らかになっている部分だけでも十分にひどいのですが。そして、北朝鮮がこの挑発に乗らなかった(状況的に乗ることが不可能だった)からよかったものの、これが契機で小規模ではあれ※武力衝突に発展していた場合、日本も含む周辺諸国の受ける影響も甚大なものになったはずです。※この程度の挑発で、全面戦争にまで発展する可能性は、さすがに考えにくいですが、尹大統領が戒厳令を無理矢理こじつけられる程度の衝突まで拡大した可能性は否定できません。尹大統領は親日だからと擁護している人も日本の特にネット上では多いですが、そうなっていた場合の日本への悪影響は念頭に置くべきではないのか、と思います。
2024.12.15
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「おじさんのパーカー」苦言の妹尾ユウカ氏に非難 ホリエモンは「やっぱキショいなこいつ」と不快感コラムニストの妹尾ユウカ氏がYouTubeで「40歳近くになってパーカー着てるおじさんおかしい」などと発言した件をめぐり、実業家の堀江貴文氏が怒りをあらわにしている。物議を醸しているのは、若手ビジネスパーソンをターゲットとしたウェブメディア「新R25チャンネル」の動画「【老害おじさん化回避】若者と絡むな、パーカー着るな。"いいおじさん"のすべて【イケオジへの道】」で妹尾氏が語った「おじさん」のファッションに関する持論だ。新R25副編集長の天野俊吉氏による「素敵なおじさんになるにはどうすればいいか」という質問に答えるという企画で、妹尾氏は「サザンオールスターズを歌うおじさんはいいんですよ。40近くになってパーカーとか着てるおじさんって結構おかしいと思うんすよ」と主張。(以下略)ーーーまあ、まったくどうでも良い話なのですが、40どころか50歳も過ぎちゃった、おじさんからおじいさんへ片足踏み込みかかっている私からすると、パーカー着ているおじさんは結構おかしいと言われても、何だかなとは思います。自分自身はパーカーを着ないし持っていんですけどね(あのフードが個人的には邪魔くさい)。子どもは持ってますよ、いや、子どもは当然40代ではないので、関係ないのかも知れませんが。別に犯罪でもなければ公序良俗に反するわけでもないごく普通の服装で何を着たって自由じゃないですか。もちろんTPOってものはありますけど、別に40代のおじさん「だけが」TPOを求められるわけじゃないでしょう、若かろうが女性だろうが、それは同じはずです。とは思うのですが、一方で個人の好みってのは如何ともしがたいものです。口に出して言えばこうやって批判されるけど、「いい年してパーカーを来ているおっさんは苦手」という好みは、こればっかりはどうしようもありません。それを思っても公言はしないのが大人の良識とは思いますが。その反面、この発言に噛み付いているのがホリエモン、という時点で、批判者に賛同する気は失せます。「どっちもどっちだ、どうでもいい」という感想しか抱けません。だって、この種の決めつけで散々他人に罵倒暴言を浴びせてきた筆頭が堀江です。妹尾氏の発言には異論しかないですが、少なくとも言葉遣いだけは堀江ほど暴力的ではないですから。40近くになってパーカーを着ているおじさんがおかしいとはまったく思わないけど、若かろうが中年だろうが、いい大人が、こんなどうでもいい、ある種個人の好みに類することで他人を罵倒するのは、おかしい、とは思いますね。要するに、本質的には似た者同士が、些細な違いで角付合わせて喧嘩している、というそれだけの話であるように、私には思えます。
2024.12.12
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最後の50ccカブに注文殺到 ホンダ、原付き1種の生産終了へホンダが原付き1種(排気量50cc以下)バイクの生産終了を決めた。来年秋の排ガス規制強化への適合は、1種クラスでは採算が合わないと判断した。原付きの代名詞「スーパーカブ」も1種モデルは終了とし、排気量50cc超125cc以下のクラスで続ける。最後の50ccカブには当初予定した2000台の6倍近い約1万1000台の注文が殺到。ホンダはすべてに応え、12日に発売する。スーパーカブは、創業者の故本田宗一郎氏が開発の指揮を執り、使い勝手にこだわった大衆バイク。ホンダ設立から約10年後の1958年に初代モデルが発売された。シリーズの累計販売は海外モデルも含めて1億台を超え、世界で最も売れたバイクとされる。しかし、2025年11月に適用が始まる国内第4次排ガス規制に1種バイクで対応するのは困難なため、1種すべての生産を同月までに終えることにした。最終モデル「スーパーカブ50・Final Edition」は往年の青系の配色で、前部や側面のエンブレムに専用デザインを採用した。同時発売の特別仕様モデルで、人気キャラクターのロゴを車体にあしらった「スーパーカブ50・HELLO KITTY」にも、計画の300台に対し20倍近い約5800台の注文があったという。こちらもすべて納車する。---以前に記事を書いたことがありますが、EUにおける排気ガス規制の強化に、50ccでは対応困難なため、既存の50ccの二輪車は続々と生産中止になっています。元々50ccという規格(簡単に取得できる原付免許、あるいは自動車の免許のおまけで乗れる)自体ほぼ日本だけのガラパゴス規格であり、日本市場のためだけに開発費をかけて新しい排ガス規制をクリアするのは、各二輪メーカーにとって現実的ではない、という判断があるようです。これに代わって、出力制限をした125ccを「新原付」として50ccと同じ扱いにする制度改正が、来年2025年4月から実施されるようです。もちろん、この「新原付」はすべて既存の125cc(原付二種)に何らかのリミッターによって出力制限をかけただけのものです。今のところ、運転免許試験場の技能試験官と一般のライダーによる試乗に用意された試作車は、PCX、CB125R、スーパーカブ110、リード125、ビジョン110(Dio110の海外版)の5車種だそうです。いずれもホンダ製です。このすべてが実際に「新原付」として発売されるのか、逆にこの5車種以外に「新原付」として発売される車種がないのかは分かりませんが、現在の50ccの市場規模を考えると、各社続々と参入、ということはないのではないかと思います。そうすると、ホンダ車の独壇場になるのでしょうか。というわけで、スーパーカブ50は今回のモデルで生産終了ですが、実のところ、スーパーカブ110と、その出力を落とした50cc扱いの「新原付」は今後も発売され続けるので、個人的には、最終版だからといって50ccをそこまで買う必要があるものなのかな、とは多少思います。前にも書いたことかありますが、私は50ccは二輪免許を取る前に2回くらいレンタルして乗っただけですが、一度125ccの原付二種に乗ってしまったら(実際は110ccに乗っていますが)、30km/h制限と二段階右折なんて、二度と戻る気はないです。まあ、実際の公道で30km/hで走っている原付って、ほぼ見たことがありませんけどね。みんな50km/hは出しています。それにしても、私は最初に小型二輪の免許を取った時にはカブ系のクロスカブ110かスーパーカブ110に乗りたくて免許を取ったのに、当時はカブ系は極度の品薄でまったく入手できませんでした。代わりにやむなく入手可能だったDio110を購入したわけですが、乗り始めたらこれが気に入ってしまいました。今はクロスカブもスーパーカブもすぐ入手可能のようですが、乗換えは考えなくなってしまいました。代わりに、小型二輪から普通二輪に限定解除したので、125cc超の普通二輪が欲しいと思うようになっています。来年前半あたりに買い換えようかな。
2024.12.10
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韓国「戒厳令」の夜、選管庁舎などに戒厳兵300人が進入…総選挙の不正疑惑立証が目的か韓国の中央選挙管理委員会は6日、尹錫悦大統領が戒厳令を宣布した3日夜、軍部隊の戒厳兵約300人がソウル郊外の選管庁舎など関連施設に進入したと明らかにした。選管が重要な対象だったことがうかがえる。金龍顕前国防相は5日、選管庁舎に戒厳兵を投入したのは左派系野党が大勝した4月の総選挙での不正疑惑について「捜査の必要性を判断するためだった」と主張した。尹氏は非常戒厳を宣布した際の談話で「立法独裁を通じて国家の司法行政システムをまひさせ」たと野党を非難していた。突如の戒厳令の狙いは、野党が違法な手段で国会の多数派を握ったことを強硬手段で立証するためだったことを示すものだ。同選管は6日の声明で、戒厳兵は「3時間20分ほど庁舎を占拠した」としている。戒厳兵は当直勤務をしていた5人の携帯電話を押収したが、内部資料は持ち出さなかったという。野党「共に民主党」の議員らは6日、選管庁舎内の防犯カメラの映像を分析した結果を発表し、庁舎に進入した戒厳兵らが電算室で選挙人名簿を管理するサーバーを撮影したと明らかにした。中央選管のトップである委員長は、大法院(最高裁)判事経験者が務めるのが慣例だ。金氏は不正選挙疑惑について司法当局が捜査に踏み切ることは難しいため、戒厳兵を投入する判断をした可能性がある。総選挙を巡る不正疑惑は一部の保守系ユーチューバーが主張してきたが陰謀論と受け止められてきた。尹氏らが今後、総選挙の不正について何らかの表明をする可能性がある。(以下略)---2020年のトランプ落選の時以来、都合の悪い選挙結果が出ると「選挙不正」呼ばわりする傾向がありますが、韓国でも同様であるようです。与党が大敗した選挙結果が「不正だ」と一部の保守系ユーチューバーか主張していたようですが、「陰謀論と受け止められてきた」というか、陰謀論そのものです。私は、日本とは違って、韓国の選挙制度や投開票実務の詳細は知りません。微々たる部分に至るまで一切まったく不正がなかったかどうかまでは断定できる知識を持っていません。でも、少なくとも選挙結果の大勢を左右する大きな不正はなかったことは断言できます。理由は簡単です。この選挙の前後に行われている世論調査や、選挙時の駄口調査の結果と実際の選挙結果に乖離がないからです。「共に民主党」が大勝した4月10日の総選挙の後の4月19日に韓国ギャラップが発表した世論調査結果によれば、尹大統領の支持率は23%、不支持率68%です。さらに、リンク先の記事にはその前からの支持率の推移が掲載されていますが、支持率は2月末から39%→3月39%→36%→34%→34%→4月選挙後23%、不支持率は2月末53%→3月54%→57%→58%→58%→4月選挙後68%と推移しており、要するに尹大統領はどんどん支持を失っていた状況が読み取れます。更に、投票時に行われた出口調査の結果と実際の開票結果も、大きな乖離はありません。【速報】韓国総選挙 出口調査で野党の圧勝予測韓国の地上波テレビ3社が行った出口調査をもとにSBSテレビが情勢分析を行った結果与党「国民の力」は85から100議席にとどまり、第一党とはならない予測です。一方、最大野党「共に民主党」は183議席から197議席の予測で、大幅に議席を増やして圧勝し、単独過半数を維持する見通しです。---韓国総選挙 “革新系野党が過半数獲得の見通し” 公共放送KBS公共放送KBSが報じた出口調査の結果では、革新系の野党 共に民主党が、系列の政党も含めて178議席から196議席と過半数を獲得し、保守系の与党 国民の力は、系列の政党も含めて87議席から105議席を獲得する見通しだとしています。---実際の「国民の力」党の獲得議席は108議席、「共に民主党」と系列の「共に民主連合」の合計は175議席だったので、むしろ出口調査による予測より実際の選挙結果の方が与党は多く、野党は目減りをしています。この点から考えても、野党側を有利にするような不正は(この程度の誤差であれば与党を有利にするような選挙不正も)行われていないことは明らかです。以上から考えて、「選挙不正」という話は「トンデモ」以外の何者でもなく、そんなものを真に受けて選管に乗り込んだとすれば尹政権、金前国防相もトンデモ陰謀論に染まった、というしかないでしょう。なお、選挙人名簿を管理するサーバーを撮影した、とのことですが、これは笑うところでしょうか?実際に、中央選管内で、スマホか何かで大型コンピュータを撮影している兵士の写真が公開されていますけど、サーバーを外側から撮影して何かデータの中身が分かるんですかね。まあ、兵士はわけもわからず動員されて、具体的な指示もないままサーバを調べろとか言われて途方に暮れて、とりあえず写真を撮ってみた、というだけかもしれません。つまり、指示をした側も含めて、サーバの中をまともに調べる気など元々なかった、単に、我々は選挙不正を疑っているんだぞ、というアピールの手段として中央選管に兵を送り込んだだけ、という可能性が高そうです。でも、また「ネットで真実」の連中が「韓国の戒厳令の真相」とかって、簡単に信じ込んじゃうんでしょうね。
2024.12.07
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韓国政局「大混乱」 戒厳解除も後遺症続く=野党は弾劾推進韓国の尹錫悦大統領が3日夜に宣布した非常戒厳は6時間で解除されたものの、政局は大混乱に陥る事態となっている。最大野党「共に民主党」は尹大統領と金龍顕国防部長官、李祥敏行政安全部長官を内乱罪で告発し、弾劾を推進すると表明した。 これとは別に共に民主党と「祖国革新党」「改革新党」「進歩党」「基本所得党」「社会民主党」の野党6党は4日午後、尹大統領の弾劾訴追案を国会に提出した。弾劾訴追案の発議には、与党「国民の力」を除く国会議員191人全員が参加した。弾劾訴追案は5日の国会本会議で報告し、6~7日に採決する計画だ。関連法によると、弾劾訴追案は国会本会議に提出されてから24時間後、72時間以内に無記名で採決を行う。国会(定数300)で弾劾訴追案を可決するには在籍議員の3分の2以上の賛成が必要で、108議席を持つ国民の力からの造反が必須となるが、尹大統領の戒厳宣言を巡り与党内で亀裂が生じる兆しがみられるため、弾劾訴追案が退けられるかどうかは不透明な状況だ。国会は4日未明に本会議を開き、非常戒厳の解除要求決議案を可決。採決に出席した議員190人全員が賛成したが、これには国民の力の韓東勲代表に近い同党の議員18人が含まれていた。この18人が造反し尹大統領の弾劾訴追案に賛成票を投じれば、弾劾が成立することになる。仮に弾劾訴追案が可決され弾劾審判の手続きに入れば、尹大統領の大統領としての職務は憲法裁判所の判断が示されるまで停止することになる。職務停止中は内政だけでなく、首脳外交などの外交もできなくなる。(以下略)---Autogolpe(自己クーデター)ですね。クーデターとは、通常はトップではないものが民主的な手続きによらずにトップを追い落とす暴力的行為のことを指しますが、この場合はトップにいる人間が自分の立場を強化するために(または追い落とされるのを防ぐために)民主的な手続きによらずに反対者を弾圧したり排除するやり方です。韓国の事件をスペイン語で書くのも変かもしれないけど、昔ペルーでフジモリがやったことと同じです。ただし、今回は大失敗に終わったのは不幸中の幸いです。韓国の戒厳令は国会で過半数が議決すれば解除できるそうですが、尹大統領は国会を軍に封鎖させて、議員に登院させずに議決を阻止しようとしたようです。トンデモ過ぎる策ですが、発表から軍が実際に国会に出動してくるまでに1時間以上を要しており、その前に、深夜にも関わらず、多くの市民と議員が国会に駆けつけ、定数300人の国会議員のうち、実に190人が軍の封鎖を破って議場に入り、引用記事にもあるように、一部の与党議員も含む全会一致で戒厳令の解除が議決されました。別報道によれば、戒厳令については軍のごく一部のトップしか事前に知らされていなかったため、各部隊は事前に出動準備をしておらず、大統領の発表の後で出動したようです。それでも市民も軍も続々と国会前に集まり、一時は軍人が銃口を市民に向ける状況も映像に残っていますが、光州事件の時のように、軍が国民に発砲する事態にならなくて良かったです。軍も、この戒厳令が暴挙であること、失敗に終わるであろうことを予想して、積極的には動かなかったのかもしれません。この種のクーデターは電光石火の奇襲作戦で、瞬時に作戦を実行することが必須です。実働部隊が準備を進めて、大統領の発表と同時に国会になだれ込む、くらいでなければ上手くいきません。大統領の発表を聞いてから、仰天して出動している時点で、作戦は失敗です。が、しかしSNS全盛時代の今、ひそかに出動準備を整えようにも、必ず漏洩します。出動目的や行き先は実行部隊には秘密にして、ただ準備だけさせても、「怪しいぞ」と気付く下士官や兵士は多いでしょう。そういう意味では、国民の支持が得られない、こんなクーデターは、どうやったって失敗するしかなかったでしょう。この暴挙の背景には、4月の総選挙で与党が大敗して、大統領と議会の多数派が「ねじれ」状態になり、尹大統領の予算や法案が通らない状態への焦りがあったようです。しかし、総選挙で野党が勝ったというのは、国民の選択です。その民意の反映である野党多数の議会を暴力的に排除しようというのは短慮の極みであり、まさしく「自由民主主義の否定」そのものです。ともかく、。韓国の民主主義は九死に一生を得た、というところですが、戒厳令、こんな強権的な権限を作るとろくでもないことになる、と言うことですね。尹大統領には、内乱罪の容疑もかかる可能性があるようです。確かに、韓国の憲法第77条には大統領は戦時などの国家非常事態に戒厳令を宣布することができると定めているそうですが、国会のねじれ状態で法案や予算が通らないことは、大統領にとって都合が悪い事態というだけで、戦争や大規模災害ではないことは明らかです。また、国会を封鎖して法に定められた議決をさせないようにするのも、どう考えても合法の行為とは言えないでしょう。そのようなことを実際に行ったわけですから、内乱罪にあたる、というのはそうおかしな理屈ではなかろうと私も思います。いずれにしても、尹大統領には、自ら辞職するか弾劾で罷免されるか、そのどちらかの選択肢しか残っていないようです。当然の報いでしょう。
2024.12.04
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N国党の「名誉毀損」の訴えが“棄却”… 原告が事実関係を「争わず」2回で“スピード結審”「NHKから国民を守る党」がジャーナリストの「選挙ウォッチャーちだい」氏を名誉毀損で訴えていた訴訟で、東京地裁は原告の請求を棄却する判決を言い渡した。原告の主張は、今年7月の東京都知事選挙で、N国党の選挙掲示板の使用に関連して、被告がSNSで同党を「反社会的カルト集団」などと論評したことなどが「名誉毀損にあたる」というもの。ちだい氏側は、N国党を「反社会的カルト集団」と論評した根拠となる18の事実を主張した。N国党側は大半について事実関係を争わず「裁判上の自白」(民事訴訟法179条)が成立し、口頭弁論2回で結審した。裁判所は18の事実のうち17を「各行為等があったことが認められる」と認定した(1つは別の訴訟で「真実相当性」が認定)。ちだい氏の表現を「公共の利害に関する事実」「目的の公益性」「真実性」が認められ「意見あるいは論評としての域を逸脱したものではなく、違法性を欠く」とした。判決後の記者会見で、ちだい氏は、本判決の「社会的意義」について語った。ちだい氏:「裁判所は、N国党を『反社会的カルト集団』と呼んでもなんら問題がないとの判断を示したということを意味する。裁判官が事実関係に詳細に踏み込んで、N国党と代表の立花氏が行ってきた行為の『反社会性』を認定したことは大きい」石森弁護士:「我々は、ほとんど否定しようのない客観的事実を主張しており、これらのほとんどについて、N国党側は事実関係を争わなかった。その中には、立花氏が有罪判決を受けている脅迫、威力業務妨害、不正競争防止法違反等の違法行為も含まれている」(以下略)---話題のN国党立花についての判決です。ただし、実はちだい氏が立花やその他のN国党関係者から訴えられて勝訴したのは、今回が初めてではありません。合計9件の訴訟を起こされて、一審ではすべて勝訴しているとのことです。ただし、その訴訟費用だけで1000万円を超え、クラウドファンディングで訴訟費用をまかなった他、下記のように逆襲を行って勝訴もしています。N国党「スラップ訴訟」は二審も返り討ち ライターを訴えたら逆に95万円の支払い命令N国党の訴訟自体が違法なスラップ訴訟であると反訴して、二審まで勝訴しています。何しろ立花自身が動画でスラップ訴訟を仕掛けたと吹聴しているので、話にもならないのです。そのN国党ですが、先の都知事選で多数の候補者を擁立してポスター掲示板の掲示権を販売するなど、民主政治を愚弄する挙に出ていましたが、今回の兵庫県知事選でも暴挙を重ねています。そもそも、今回の兵庫県知事には、立花は「自身の当選を目指さず、斎藤前知事を側面するため」として立候補しています。これは、公選法上かなりグレーな行為です。「当選を目指さない」ことについては、公言するかどうかはともかく、実態としては最初から当選圏外の候補者はいっぱいいるので、それをグレーゾーンとは言えません。ただ、当選圏外の候補者ではあっても、「私には投票しないでください」と言うのは、ちょっと異常だとは思いますが。しかし、明らかにグレーなのは、「斎藤前知事を側面支援する」という方です。このやり方を認めれば、ダミー候補者を擁立して、いわゆる選挙七つ道具は二組、宣伝カーもポスターも選挙公報も政見放送も2倍、ということができてしまいます。もちろん、公選法はそんなことは禁じています。なので、立花も一応は斎藤候補に票を投じることをあからさまに呼びかけてはいません。そのため、この件で公選法違反に問われることはなさそうですが、法の網の目をかいくぐった脱法行為と言わざるを得ません。これに加えて、選挙戦では、一連のパワハラ騒動の発端となった、自殺した県民局長に対する根拠のない誹謗中傷を繰り返し、政見放送でも「元県民局長は県職員10人と不同意せいこうを行った」なる無根拠のデマを流してしています。「10人」も「不同意せいこう」も、後ですべてウソである認めています。兵庫県の公用パソコンデータ漏洩か、立花孝志氏が公開…斎藤元彦知事「第三者機関の設置検討」県民局長のパソコン内のデータを立花が入手し、それを公開したということです。しかし、この記事で指摘されていませんが、元県民局長の公用パソコンは3月25日午前中に当時の副知事らに没収されているのに、立花が公開した公用パソコン内のデータと称するものは、すべて同日午後に更新されたタイムスタンプが残っています。状況によっては、ファイルを開いただけで更新しなくてもタイムスタンプが書き換えられることがありますが、この場合はそうではないことが2つの理由から明らかです。1つは、どのファイルのタイムスタンプも同時刻であることです。1つ1つのファイルを開いて確認したことでタイムスタンプが書き換えられたなら、タイムスタンプはバラバラになります。もう一つは、多くのファイルが、ワープロソフト「一太郎」の拡張子が付いていることです。兵庫県庁では(他の役所も同様)ワープロソフトはワードを使っていて、一太郎独自の拡張子は開けないそうです。実際、ファイルのアイコンが、拡張子に紐付けるアプリがないことを示しています。公用パソコンには開くためのアプリが入っていないファイルを、同じパソコンで作成したはずはありませんから、このUSBメモリの中身は公用パソコン以外の何かで編集した、ということでしょう。つまり、立花が公開したファイルは、県民局長が公用パソコンに残したものではない、ということです。公用パソコンが副知事なら没収された後で、何者かがまとめて公用パソコンに移動したしたわけです。言われているのは、元県民局長は私的な文書を公用パソコンとは別に、USBメモリに保管して持っていた、それも公用パソコンと一緒に没収された後で、中身がパソコンに移し替えられたのではないか、ということです。副知事が元県民局長を詰問する音声にUSBメモリも没収するような発言もあったようなので、まず間違いないところでしょう。さらに、問題のファイルは、「小説関係」というフォルダに入っていたことがわかっていますが、性的な内容の文書はあったようですが、不倫の証拠と呼べるものかは分かりません。仮に不倫だったとしても、明らかに相手は1人です。「10人と不同意せいこう」なる発言がデマであったことは明らかです。というか、立花自身が10人という人数も「不同意せいこう」も間違いだと認めています。さて、立花は、「10人と不同意せいこう」なるデマを政見放送でまくし立てていることは前述のとおりです。街頭演説でもまくし立てているようです。明らかに公選法違反、と言いたいところですが、ここはひょっとすると難しいかもしれません。公選法第235条 当選を得又は得させる目的をもつて公職の候補者若しくは公職の候補者となろうとする者の身分、職業若しくは経歴、その者の政党その他の団体への所属、その者に係る候補者届出政党の候補者の届出、その者に係る参議院名簿届出政党等の届出又はその者に対する人若しくは政党その他の団体の推薦若しくは支持に関し虚偽の事項を公にした者は、二年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。2 当選を得させない目的をもつて公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者に関し虚偽の事項を公にし、又は事実をゆがめて公にした者は、四年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。自殺した元県民局長氏は選挙に出馬しようとしていたわけではないので、このいずれの対象にも当てはまらないようです。判例まで当たったわけではないので、このような候補者や政党と無関係なデマで公職選挙法違反に問われた事例が本当にないかどうかは未確認ですが、条文を読む限りは、無理な感じがします。この点はより詳しい方の解説を聞きたいですが。候補者や政党と無関係であれば、どれだけデマを飛ばそうが公選法の虚偽事項公表罪には問われない、というのもひどい話ですが、またも法の盲点を突いた「脱法行為」というわけです。が、だから立花の行為がそのまま免罪されるか、というと、そうとは限りません。元県民局長は亡くなっているので、自身が名誉毀損で訴えることはないのでしょう。また、これまでの一連の騒動で遺族の存在が一切俎上に上がることがありませんでした。遺族がこの件で個人の名誉棄損に訴える意向はないのかもしれません。しかし、もう一方の当事者である、「不倫相手」と名指しされた女性は存命です。この女性から、民事・刑事の両面で訴えられる可能性は高いでしょう。私は「不倫」の事実があったかどうかにも懐疑的ですが、仮にその事実があったとしても、名誉棄損は成立する余地が充分にあります。そして、これとはまったく別件ですが、百条委員会を主導した自民党の奥谷県議に対して、SNSで虚偽の内容を投稿したことと、事務所兼自宅の前で罵倒暴言中傷の街頭演説を行ったことについて、奥谷県議から刑事告訴されており、一部報道では「受理された」とも報じられています。この件でも民事あるいは刑事で責任を問われる可能性があります。いずれにしても、立花のやっていることは、民主政治の基礎となる選挙の公正をゆがめて、破壊する行為に他なりません。私は立花らが「カルト」の範疇なのかどうかは多少の疑念を抱かないこともないのですが、民主政治を、物理的暴力を用いず脱法行為を繰り返すことで破壊しようとする、ある種のテロリストではあると思っています。
2024.12.03
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伊豆沼と南三陸2日目の鳥写真です。オオハクチョウ中央の3羽はミコアイサマガンの群れが盛んに飛んでいます。サンクチュアリセンターの敷地で、エナガエナガマガンマガン、ヒシクイ、オオハクチョウ白いのはオオハクチョウ、顔を上げているのはすべてヒシクイ。中央奥の1羽はカワアイサ南三陸に移動して南三陸海のビジターセンターにて。ヒドリガモがいました(笑)東京でも普通に見れるカモです。ここでお目当てはコクガンなのですが、いないなあ・・・・・と思ったら。はるか彼方にいました。コクガンです。が、遠いです。スクーターで近くに移動してみました。だいぶ近くなりました。伊豆沼で越冬するマガンやヒシクイなどと違って、コクガンは河川や湖沼には飛来せず、海上にいるガンです。が、実は分類的にはマガンやヒシクイともかなり近縁です。コクガン(2羽とも)。海上生活ですが、実は水中に潜ることができません。そのため、魚や甲殻類を追いかけることはできません。そういう意味では海上生活に適応した鳥とは言えません。が、実際のところ、カモ類でも「陸ガモ(淡水ガモ)」「海ガモ」と分類されますが、先の写真のように「陸ガモ」の仲間(海中を潜ることはできない)でありながら、海上にいる陸ガモ、内陸にいる海ガモも結構多いです。コクガン。写真では2羽しか同時に映っていませんが、実際には4羽いました。毎年約200羽程度が日本で越冬しているそうてす。コクガン。コクガン昼食後に再度撮影にアタックしたら、海岸に上陸していました。写真右下の2羽がコクガン、右側にヒドリガモ、奥にオオバンがいます。
2024.12.01
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先日の宮城県・伊豆沼と南三陸の鳥の第1弾です。初日に撮影した分です。マガンの群れ。正確には撮影した場所は覚えていません。今回、実は伊豆沼の少し手前の蕪栗沼というところに寄ったのですが、その途中の田んぼに群れていました。マガンで、前述の蕪栗沼は、道路からは沼まで近づけず、そこでの観察はあきらめました。伊豆沼に到着してノスリ中央手前に群れているのはだいたいヒシクイ、奥の白いのはオオハクチョウ、右端にマガン。マガンはくちばしが黄色またはオレンジでくちばしの付け根が白いのに対して、ヒシクイはくちばしは茶色で先端だけがオレンジ色、付け根は白くありません。それ以外はよく似ています。ヒシクイの方が若干大柄です。マガンは上空にもいっぱい飛んでいます。マガンマガン中央右で右を向いているのがヒシクイ、その他はマガン。ヒシクイヒシクイマガンの群れにヒシクイが少し混ざっています。同じ写真のアップ。写真上の左右両端にヒシクイが1羽ずつ、それ以外はマガンが多そう。マガン、ヒシクイ、オオハクチョウの群れ。手前の方はだいたいヒシクイ、奥の方はマガンが多そうです。白鳥は全国各地に渡来地があります。関東でも、千葉の印西と茨城県の古徳沼に白鳥が渡来します。長野県の諏訪湖や新潟県の瓢湖も有名です。ところが、ガン類は関東では定期的渡来地はありません。印西の白鳥の郷では、稀に1羽か2羽ガンが白鳥に混ざって渡来することがある、程度です。諏訪湖や瓢湖もガン類はほとんど渡来しないようです。しかし、昔は違ったようです。戦前には皇居のお堀でシジュウカラガンが数十羽越冬していたそうですし、戦後も昭和30年代までは東京湾に渡来するマガンがいたそうです。マガン、ヒシクイ、オオハクチョウ雁と白鳥は近縁ですが、白鳥は警戒心が緩く、雁は警戒心が非常に強いです。そのため、近づくとマガン、ヒシクイはサーーーーーっと遠のいていき(あるいは一斉に飛び立ち)、白鳥だけがのほほんとその場に残っている、という場面が多かったです。ただし、白鳥も、カモ類一般に比べるとやや警戒心は強いように思います。体の大きさはカモ
2024.11.28
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先日1泊2日で宮城県の伊豆沼と南三陸に行ってきました。鳥撮影が目的です。伊豆沼は2回目ですが、前回は往路夜行バス、復路新幹線の夜行日帰りで、公共交通機関のみでしたが、今回は伊豆沼と南三陸と組み合わせたので、1泊2日、仙台まで新幹線で行って、この寒空にスクーターをレンタルしました。鳥の写真は後日にして、まずはは鳥以外の写真のみ。新幹線の車中から、おそらく那須岳、右端は茶臼岳だと思います。薄く雪をまとっています。仙台のこちらでスクーターをレンタルしました。仙台駅から地下鉄で2駅でしたが、仙台着が9時18分で開店が10時だったので、時間調整で歩きました。気温は10度と途中の電光掲示板で見た気がします。風は冷たい、明らかに東京より寒かったです。雲は多めながら晴れでした。伊豆沼のサンクチュアリセンター昼食は伊豆沼のすぐ近くでこんなものをいただきました。宿泊はくりこま高原の近くでした。伊豆沼から10kmも離れていない場所です。で、翌朝、朝は氷点下だったようです。出発しようとしたら、レンタルしたスクーターのシートが、結露が霜になってこんなことに。フロントで雑巾を借りて拭きました。再び伊豆沼に着くと、朝8時40分過ぎですが、日陰はまだ全面結氷、水も所々凍結していました。それでも笛は練習するのです(笑)伊豆沼伊豆沼、紅葉が見頃です。で、その後9時40分過ぎに南三陸へ。伊豆沼から南三陸までは30km弱くらいですが、直接行く公共交通機関はないので、いったん仙台まで戻る超大回りコースか、車を使うしかないわけです。私は車は運転できないので、スクーターをレンタルしました。車を運転できる方は、その方がいいです。二輪は冬は寒いし、車両の購入価格は車の方が10倍くらい高価なはずですが、レンタル代は車と差がなかったりします。途中で道の駅がありました。南三陸ホテル観洋というところに行ってみたのですが、目当ての鳥コクガンは見当たらず。というか、絶壁の上なので海が遠いです。一見水鳥がいっぱい浮いているように見えるのですが、よく見たら全部定置網か養殖の網のブイでした。なので場所を移動します。南三陸・海のビジターセンターに移動。南三陸町の志津湾海はきれいでした。堤防は、おそらく3.11後に作られたものでしょう。伊豆沼からくる途中、かなり内陸に「過去の津波の最高到達点」という看板がありました。後続車があったので、止めて撮影はできませんでしたが。海までまだかなり距離があって、こんなところまで津波が来たのかと驚きました。南三陸の海すぐ近くに、ポツンと1軒だけ食堂があったので入ってみました。天丼。また揚げ物を食べてしまった。しかし、牡蠣のてんぷらが入った天丼です。これが美味しかったのです。なかなか機会がないかもしれませんが、また行きたいです。で、復路は南三陸から仙台へ、4時ちょうどにレンタル店に到着してスクーターを返却し、仙台へ木への復路は地下鉄に乗って、新幹線に乗り継いで東京に帰りました。というわけで、2日間の足はこちらのスクーターでした。ヤマハのNMAXです。実は、今乗っているスクーターがホンダのDIO110、教習で乗ったのが小型二輪免許はCB125からリード125、普通二輪への限定解除はCB400SFと、すべてホンダ車しか乗ったことがありませんでした。これが、初めて乗ったホンダ以外の二輪です。ただ、エンジン音がDio110より圧倒的にでかい、ウィンカーのスイッチの感覚が違って、押したかどうか感覚で分かりにくい、シート下は容量は必ずしも小さくはないのですが、底が浅くヘルメットは裏返しにしてすごく注意しないと収まらない(多分フルフェイスは入らない)、それなのにヘルメットホルダーはない、使い勝手的には、ちょっとね、というところもありました。初日92km、2日目166km、合計258km走って、燃費はリッター45.4kmでした。ただし、誤差はそれなりにあります。燃費は夏に北海道に行った時のPCXと大同小異のようです。鳥写真はまた後日アップします。
2024.11.26
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【速報】斎藤知事のSNS選挙「広告会社に金銭支払い」と陣営「法に抵触する事実はない」と斎藤知事代理人兵庫県の斎藤知事は22日午後、代理人を通して、SNSの選挙運動に関して、「法に抵触する事実はない」とコメントを発表しました。【兵庫県・斎藤元彦知事】「基本的には主体的には私、それから斎藤元彦後援会でSNSをどうするか考えていました」「公職選挙法に抵触するようなことはしていないと認識していますので後ほど、代理人通じてコメントを出させて頂く」再選を果たした兵庫県の斎藤知事が22日釈明に追われたのは、インターネットでの選挙運動についてです。20日、兵庫県知事選挙で、斎藤知事の公式SNSの運営に携わったという広告会社の代表が、ネット上にコラムを公開。そこには、Xやインスタグラムなどを「監修者として、運用戦略立案やアカウントの立ち上げ、ファクトチェック体制の強化などを責任を持って行った」と記されています。22日午前、斎藤陣営の1人に、関西テレビが取材すると、「広告会社に金銭の支払いはある」と話しました。ただ、総務省のHPでは「業者に、選挙運動用ウェブサイトに掲載する文案を主体的に企画作成させる場合、報酬を支払うことは買収となるか」というQ&Aで、「一般論としては、選挙運動の主体であると解されることから、報酬の支払いは買収となる恐れが高いものと考えられる」と回答しています。斎藤知事の代理人弁護士は「SNS戦略の企画立案などについて依頼をしたというのは事実ではありません。あくまでポスター制作等法で認められたものであり相当な対価をお支払いしております。公職選挙法に抵触する事実はございません」とコメントしました。---SNSを通じたデマ宣伝で世論の空気が変わってしまい、再選を果たしてしまった斎藤知事ですが、明智光秀ではありませんが、当選3日後には窮地に追い込まれています。引用記事では名前を出していませんが、別の記事では名前が出ているものもあるので、ここでも具体名を挙げますが、「merchu(メルチュ)」の代表である折田楓氏が、20日に、端的に言えば「わが社の宣伝で斎藤知事が当選できました」と書いてしまったわけです。本人はもちろん内部告発としてそんなことを書いたのではなく、「わが社の宣伝」として書いたつもりなのでしょうが、これがあからさまに公選法の禁じる運動員買収に当たるので、大騒ぎになったわけです。本人は騒動になってから慌ててSNS等の記述を消して回っているようですが、火元になったnoteへの投稿は、本人のものか、誰かがコピーして転載したものかは分かりませんが、まだ残っています。兵庫県知事選挙における戦略的広報:「#さいとう元知事がんばれ」を「#さいとう元彦知事がんばれ」に これを見ると、斎藤の代理人が言う「SNS戦略の企画立案などについて依頼をしたというのは事実ではありません。」という弁解が「事実ではない」のは一目瞭然です。「オフィスで「#さいとう元知事がんばれ」を説明中」という説明付きで、斎藤氏に説明をしている写真が掲載されています。そこでみんなが見ているモニターには、「兵庫県知事選挙に-SNS戦略のご-#斎藤知事-」人の影になって見えない部分はありますが、SNS戦略について説明を受けていることは一目瞭然です。それとも、写真の斎藤氏はそっくりさんの別人ですか?更に、Xの「公式応援アカウント」を立ち上げて、これに加えてX本人アカウント、Instagram本人アカウント、YouTubeの4つで情報発信を行い、それについて「私のキャパシティとしても期間中全神経を研ぎ澄ましながら管理・監修できるアカウント数はこの4つが限界でした。」と書いています。選挙運動のライブ配信を自らやったとも書いています。これを無償でやってもらいました、などという言い訳が通るはずもありません。しかも、実は会社自体が無償だったとしても、従業員が業務として勤務時間に行ったらアウトです。そのため、「会社ぐるみ選挙」とか、連合系の組合が選挙運動に参加するような例でも、休日もしくは勤務日なら有給休暇を取得して(あるいは取得させて)運動員をやるわけです。宇都宮健児氏が都知事選に立候補した際、ある出版社の編集長(笑)が選対事務局長を務めていますが、その際も職場を休職して事務局長に就任したわけです。宣伝カーの運転手、ウグイス嬢など定められた特定の業務だけは、報酬を支払ってよいことになっていますが(これも公選法で定められた上限以上の額を払っていたことが露見して逮捕された例が河井夫妻の選挙違反事件です)、それ以外は無償ボランティアでなければならないのが選挙運動というものです。というわけで、この件はどこからどう見ても、「真っ黒」です。公選法はあいまいな部分も多々あり、何でもかんでも逮捕されるなどということはありません。例えば、7月の都知事選の際、蓮舫候補が「事前運動をしている」と一部で盛り上がった騒ぎがありました。しかし、過去の例を見ればあのレベルの事前運動は山ほどあって、誰も立件されていません。実際、ある弁護士が蓮舫の「事前運動」を刑事告発していますが、それから4か月以上経った今も、逮捕も書類送検も、強制捜査もまったくされていないわけです。なんでもかんでも逮捕するのは、言論の自由、選挙の自由を脅かす行為になるからです。が、その公選法について、警察検察裁判所が非常に厳しく対応するのは金品の授受です。<独自>衆院選自民運動員2人に計7万円支払い買収 公選法違反容疑で大阪・太子町議逮捕7万円の買収でも逮捕されます。斎藤陣営がこの広告会社に支払った額が7万円よりはるかに多いであろうことは一目瞭然です。これに捜査機関が動かないで済むとは、到底思えません。斎藤自身が逮捕されたり、連座制で失職する可能性があるかどうかまでは分かりません。ただ、陣営内や折田氏から逮捕者が出た場合(仮に斎藤陣営が本当に無償でこの業務をさせていた場合、折田氏が自社の従業員に業務として選挙運動に従事させていた、ということになり、折田氏が運動員買収容疑に問われることになると思われます、まあ無償のはずはないけど)、斎藤知事がそのまま知事でいられるとは到底思えません。このままいくと、遠くない将来にもう一度知事選をやることになる可能性が高そうで、兵庫県及び県内各市町村職員、とりわけ選管職員には同情するばかりです。
2024.11.23
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【解説】 国際刑事裁判所の逮捕状、イスラエルの地位に大打撃国際刑事裁判所(ICC)はパレスチナ・ガザ地区での戦闘をめぐり戦争犯罪や人道に対する犯罪の疑いで、3人に逮捕状を出した。対象は、イスラエルのネタニヤフ首相、ガラント前国防相、イスラム組織ハマス軍事部門カッサム旅団のデイフ司令官だ。イスラエルでは、政治的立場を問わず、主立った立場の人が一様に激怒している。対照的に、ハマス、パレスチナ聖戦機構、そしてガザの一般市民は、ICCの決定を歓迎している。ICCは、ガザ地区で続く戦争において戦争犯罪や人道に対する罪が行われたとされており、ネタニヤフ首相とガラント前国防相とデイフ司令官の3人がそれについて「刑事責任」を負うものと考える「合理的根拠」があると説明した。ICCの決定を受けて、イスラエルのヘルツォグ大統領は、「正義と人類にとって暗い日」だとして、ICCは「民主主義と自由ではなく、テロと悪の側に立つことを選んだ」のだと非難した。~対するハマスは、デイフ司令官への逮捕状が出されたことにはコメントせず、ICCの決定を歓迎している。~理屈上は、ネタニヤフ氏やガラント氏がいずれかのICC加盟国の領内に入った時点で、その加盟国は首相らを逮捕し、ICCに身柄を引き渡されなくてはならない。~ネタニヤフ氏が最も最近国外に出たのは7月のアメリカ訪問だ。同氏は理論上、ICC非加盟国のアメリカには今もリスクを負うことなく入国できる。昨年にはイギリスなど複数の国を訪問しているが、その多くはICCに加盟している。ネタニヤフ氏が逮捕されるリスクを冒してでも、これらの国を再訪問するとは考えにくい。それに加盟国側も、自分たちが首相を拘束しなくてはならない立ち場に置かれるのを望まないだろう。~---私から見れば、逮捕状発行は当然だとしか思えません。ICCは2023年3月にロシアのプーチン大統領に逮捕状を出しています。もちろん、それも逮捕状が出て当然の所業をプーチンはウクライナに対してやったわけです。そして、プーチンが戦争犯罪で逮捕に値して、ネタニヤフがそうではない、などということは、いかに考えてもあり得ません。イスラエルは反発しているようですが、そりゃもちろんイスラエルの立場ではそうでしょうけど、その反発にも正当性はまったく感じません。ちょっと意外だったのは、喧嘩両成敗式に、ハマスのデイブ司令官にも逮捕状が出ているにもかかわらず、ハマスはこの決定を歓迎している、ということです。ハマスの側はハマスの側で、「俺たちを犯罪国家イスラエルと同列に扱うな」と怒るのかと思いましたが、そうではないようです。ハマスは公式には認めていないようですが、実際にはデイブ司令官が死んでいるのは確実という事情もあるのでしょう。ICCがこれまで逮捕状を発行し、あるいは実際に逮捕したのはほぼすべてアフリカでの人道犯罪でした。ICC設立以前の人道犯罪を裁いた国際法廷としては、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷の例もありますが、それでも全般的にアフリカの人道犯罪が主に裁かれているのは確かです。もちろんアフリカ諸国に民主政治が定着しておらず、独裁者や武装勢力による力と力のぶつかり合いで少数派に対する弾圧などが数多く起こっていることがその背景にはあります。とはいえ、その種の人道犯罪がアフリカだけで起きているのかというとそうではないわけで、それなのにアフリカの人道犯罪だけが裁かれることについては、欧米にアフリカを遅れた地域と見做す差別意識があるからではないか、というアフリカ諸国の反発があります。そのことも背景にあって、南アフリカはイスラエルのガザ侵攻を国際司法裁判所(ICJ)に提訴したことがあります。アフリカの中のリーダー格の国として、「国際社会よ、たまにはアフリカ以外の人道犯罪も裁け」という意思を示したものともいわれます。そういったことも、今回の逮捕状交付の背景にはあるのかもしれません。とはいえ、ネタニヤフは逮捕されてハーグにあるICCで裁判にかけられるのか、というと、残念ながらそうはなりません。現に、プーチンも逮捕はされていないわけです。ロシアもイスラエルもICCに加盟していないので、その命令に従う条約上の義務はありません。ICCが独自にどこかの国に乗り込んで、容疑者を逮捕してくる、ということもできません。だから、彼らは国内かICC非加盟国にいる限りは逮捕されることはありません。しかし、それではICCの逮捕状なんて無意味か、というとそうでもありません。ロシアのプーチンは、ICCの逮捕状が出て以来、ICC加盟国への渡航をほとんどしていません。今年9月にモンゴルを訪問したのが加盟国に渡航した唯一の例です。ただし、モンゴルは旧ソ連・ロシアに従属する国なので、プーチンを逮捕するという選択肢は元々なかったはずです。一方でプーチンは昨年南アフリカで開催されたBRICS首脳会議を欠席しています。南アフリカはロシアよりの立場を取っており、政権の意向としてはプーチン来訪時に逮捕するつもりはなかったのですが(そもそも、ウクライナ侵攻以前ですが、南アルプスがプーチンを招待していた、という事情もあります)、国内での反対派の存在もあり、条約上の義務を破ってプーチン訪問受入れを強行できなかったわけです。親ロシアの南アフリカの訪問さえ断念せざるを得なかったくらいですから、それ以外のICC加盟国を訪問することは不可能です。国家元首であるプーチンを逮捕することも、また条約を破って容疑者を放免することも、どちらも問題とリスクが多すぎるため、そんな究極の判断を強いられないようにする、つまり訪問は謝絶、ということになるわけです。ICC加盟国はヨーロッパ諸国、日本、アフリカ中南部の大半の国、米国以外の南北アメリカ大陸のほとんどの国、オーストラリア、ニュージーランド・・・・・多くの国があります。これらの国々を事実上訪問できないことは、外交上は大きな影響があるでしょう。イスラエルの首相も同じことで、渡航できる国の選択肢が大幅に減る(非加盟国でも、イスラエル首相がイランやシリアを訪問などできるわけがありません)ことのマイナスは、BBCの記事が言うまでもなく、かなり大きいでしょう。
2024.11.22
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先日、11月17日に横浜の金沢文庫で演奏してきました。(一般に広く公開しているイベントではなかったので、事前案内はしていませんでした)フォルクローレ演奏交流会in金沢文庫。昨年まで逗子でやっていたコンサートなのですが、今年は従前の会場が改修で使えないため、金沢文庫での開催でした。会場はカトリック金沢教会でした。当日は朝方雨でしたが、この時間は結構暑かったです。教会で演奏するのは、おそらく4カ所目です。川崎、北千住、我が家の地元の教会(その付属幼稚園にうちの子が通っていました)、そして今回の横浜です。他に、会場は公共施設でしたが、教会の主催する行事での演奏というのもありました。で、肝心の演奏ですが、結構リズムを乱した曲があって比較的マトモなものを2曲だけチャラグアヒラカタのおしゃべりそういえば、お寺で演奏したことも1回ありますが、神社で演奏したことは、多分ないかな。教会といえばステンドグラスですね。
2024.11.20
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兵庫県知事選挙 斎藤前知事が再選 不信任で失職も前知事の失職に伴う兵庫県知事選挙は17日に投開票され、前知事の斎藤元彦さんが再選を果たしました。斎藤元彦氏「あらゆる県民の皆さんと、『オール兵庫』で県政を前に進めていく。県職員の皆さんとの関係も、もう一度、再スタートしていく。県議会の皆さんとも、政策をしっかり前に進めていく」神戸市生まれの斎藤さんは47歳。2021年の知事選で初当選しましたが、自身のパワハラ疑惑などの告発文書問題で県議会から不信任決議を受け、9月に失職していました。7人の争いとなった選挙戦では、「兵庫の躍動を止めない!」をキーワードに、若者世代への支援の継続などを訴えました。出口調査では、斎藤さんは自民支持層の5割弱、維新支持層の5割強に加え、無党派層からも、全候補の中で最も多い5割を超える支持を集め、前尼崎市長の稲村和美さんらを退けました。投票率は55.65%で、前回を14ポイント以上、上回りました。---愕然とする結果と言わざるを得ません。この結果に至った理由の少なくない部分は、斎藤を擁護する各種のデマにあったように思われます。先の記事に書いたように斎藤氏のパワハラ、おねだりは捏造自殺した局長が不倫していたというのは、あきらかにまったく根拠を欠いています。確かに、現時点で百条委員会でも第三者委員会でも、「まだ」斎藤氏の行為がパワハラであると正式に認定されてはいません。しかし、「パワハラではなかった」という結論も出されていません。要するにまだ結論を出していないだけです。しかし、兵庫県のホームページに職員に対して行われたアンケート結果が掲載されています。これを見ると、県職員(会計年度任用職員含む)約9700人中6725人が回答(回答率69.3%)して、知事のパワハラついて「目撃(経験)等により実際に知っている」が140人(2.1%)、「目撃(経験)等により実際に知っている人から聞いた」800人(11.9%)、「人づてに聞いた」1911人(28.4%)で、合計42%の職員がパワハラを知っていると回答しています。職員と言っても、知事と接する機会があるのは、まず管理職(の中でも本庁舎で執務している人)と、係長級以下では「官房系」と呼ばれる部署の中での限られた職員だけです。その中で知事のパワハラを「直接見た、やられた」人が140人というのは、とんでもない高率です。そして、百条委員会には8月30日に2名の職員が出頭してパワハラを受けたという証言をしています。これらを総合すれば、百条委員会の最終結論は出ていませんが、パワハラの事実が存在したことは間違いないのです。にもかかわらず、これを「捏造」というのは、明らかにデマです。そして、自殺した局長が不倫していたという話です。そもそも、百条委員会が設置されたのは知事のパワハラとおねだり問題の真相解明のためであって、県民局長氏が不倫していたかどうか、などという「問題」を解明するためではありません。県民局長氏が不倫をしていたかどうかと、その告発文が事実であるかどうかも関係ありません。国民民主党の玉木は不倫をしていましたが、「不倫をしていたから103万円の壁問題はウソ、捏造である」とはなりません。それと同じことです。定年前に退職を決めていた一人の部長級職員の「不祥事」のために百条委員会だの第三者委員会などを開くわけがないのです。したがって、「自殺した局長が不倫していた」なる話は、そもそも「本件とは関係ない」としか言いようがないのです。それに加えて、実際のところ「自殺した局長が不倫していた」なる証拠は何一つありません。唯一、副知事が県民局長氏の公用パソコンに「倫理上問題のある文書」が保管されている、と口にしただけなのですが「倫理上の問題」が具体的にどんな文書なのかは不明です。それを勝手に「県民局長氏が不倫をしていた」と翻訳してしまっているだけなのです。そして、知事のパワハラについては、「あった」「受けた」という証言が実際に数多く出ているのに対して、県民局長氏が不倫をしていたという話を裏付ける証言はまったくありません。「不倫をしていた」という話自体すでに根拠不明のデマなのですが、これにさらに尾ひれをつけて、「10年間で10人と不倫した」「不同意性交罪を犯した」などという話を、こともあろうに政見放送や街頭演説でまき散らし人物がいます。いうまでもなくNHK党の立花孝志です。不同意性交罪は公用パソコンで怪文書を作ってまき散らしたことよりはるかに重罪であり、そのような事実が露見すれば逮捕、懲戒免職は免れませんし、そもそも逮捕されます。ところが、兵庫県庁が県民局長氏に下した処分は停職3か月で、停職理由には不同意性交罪なんて罪状は出てきませんし、もちろん逮捕などされていません。これもまた、デマなのです。立花孝志はこのデマについて、例えば県民局長氏の遺族が刑事告訴した場合、罪に問われる可能性はあります。政見放送で虚偽の宣伝を行うことについては罰則の規定があるからです、また、名誉棄損で訴えられた場合に敗訴する可能性は高いだろうと考えます。もちろん、実際に遺族が刑事告訴や民事訴訟に訴えるかどうかは分かりませんが。ここまで、遺族の動きがまったく見えてこないので、裁判に訴えることには消極的なのかもしれません。ただ、立花が刑事責任や民事で訴えられる可能性はあっても、それはあくまでも立花の行為であって斎藤の行為ではありませんから、直接的に斎藤に波及することはないでしょう。立花という「汚れ役」がデマをまき散らし、取り巻き連がそれをSNSに転載しまくり、「ウソも100回繰り返せば真実になる」とばかりに有権者をだまして、「改革の妨害」とか「守旧勢力」とか使い古された文句のトッピングを加えて、多くの人に信じ込ませて、選挙結果を変えてしまう。「改革」とか「守旧」は事実ではなく評価を示す言葉(レッテル)なのでそれ自体をデマとは言いません。しかし、実のところ斎藤知事の下で行政運営を取り仕切ってきたのは、片山副知事をはじめ、理事、総務部長、産業労働部長の「4人組」とされる人達です。彼らは兵庫県職員として、斎藤知事よりずっと以前から出世コースを歩んできていた、前知事時代からの「体制派」そのものであるわけです。その人たちが決める県政運営が、前知事時代と比べてどこまで「改革」なのか、4人以外の職員をまとめて「守旧派」と呼ぶことが妥当なのか、という冷静な分析はそこにはありません。デマは大量に流通しても、それが事実か否かを冷静に分析する言説は広がらず、また後でウソが露見しても、その時にはもう選挙は終わっており、結果は覆らない。犯人は本人自身ではないから、実行犯の立花(場合によってはそれを広めた連中も)はともかく、当選した斎藤の刑事上、民事上の責任を問われることはない、なんとうまくできた作戦かと驚嘆せずにはいられません。そして、その作戦にまんまと乗せられ、選挙結果が変わってしまった。これだけうまくいくのだから、今後この作戦はいろいろな選挙で次々と繰り返されることは間違いありません。暗澹たる思いです。
2024.11.18
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やっぱり危険な選択的夫婦別姓 子供に「差別」や「アイデンティティー喪失」権利侵害の可能性 日本の国益を大きく損なう石破首相率いる自民党は、衆院選惨敗を受け、立憲民主党に衆院予算委員長だけでなく、憲法審査会長と法務委員長まで明け渡した。憲法改正が停滞する一方、岩盤保守層が警戒する「選択的夫婦別姓」の審議が加速する可能性がある。元児童家庭支援士で著述家の近藤倫子氏が「選択的夫婦別姓の危険性」を改めて寄稿した。筆者は先月、夕刊フジに「夫婦別姓のもとに生まれた子供は~強制的に父あるいは母と違う姓となる」「第2子はどちらの姓にするのか、再び夫婦間でもめる可能性が考えられる」「子供の最善の利益を享受することができるだろうか」と問題提起した。別姓推進派は「選択肢が増えることはいい」「現行の夫婦同姓は女性差別、アイデンティティーの喪失を感じる」と主張するが、そこには子供への愛情は感じられない。国連総会で1989年、子供の保護と基本的人権の尊重を促進する「子どもの権利条約」が採択された。日本の「こども基本法」にも、1差別の禁止2子供の最善の利益3生命、生存及び発達に関する権利4子供の意見の尊重―などと、子どもの権利条約の基本的な考え方が取り入れられている。選択的夫婦別姓が施行された場合、筆者は「子供への権利侵害」として、1から4のすべてが該当すると考える。出生時に、強制的に父または母と異なる姓を与えられた子供は、2と4が侵害される。育つ過程では、1と3が侵害される可能性がある。別姓推進派が主張する「差別」や「アイデンティティーの喪失」が、子供に行われる可能性が否定できない。次世代の日本を担う子供たちを守ることは、今の世代を受け持つ大人や国の義務である。「強制的親子別姓」「強制的兄弟姉妹別姓」は、未来の日本の国益を大きく損なうと改めて指摘したい。---選択的夫婦別姓制については、だいぶ昔に何度か記事を書いたことがあります。自民党総裁選で、有力とされた3人の候補のうち、石破と小泉が選択的夫婦別姓制に賛意を示し(もっとも、首相就任以降、石破は急にこの問題に口を閉ざしてしまいましたが)、また自民党が惨敗して選択的夫婦別姓制賛成の立憲民主党や国民民主党が躍進したことから、反選択的夫婦別姓制のネトウヨ陣営が危機感を募らせているようです。しかし、相変わらずの滅茶苦茶な主張と言わざるを得ません。まず、選択的夫婦別姓制は、ネトウヨが狂ったように反対し始める以前の平成の初めころの時点では、導入は既定の方針となっていました。法務省は、1996年に選択的夫婦別姓制導入のための民法の一部を改正する法律案要綱を策定して、法制審議会に通しています。その内容を見ると第三 夫婦の氏一 夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫若しくは妻の氏を称し、又は各自の婚姻前の氏を称するものとする。二 夫婦が各自の婚姻前の氏を称する旨の定めをするときは、夫婦は、婚姻の際に、夫又は妻の氏を子が称する氏として定めなければならないものとする。となっています。つまり、別姓を選択する場合は、結婚する時点で子どもの姓を夫と妻のどちらにするかを定めなければならない、ということです。従って、子どもの姓は全員一緒になるので、上記の記事が主張している「第2子はどちらの姓にするのか、再び夫婦間でもめる可能性が考えられる」などということは起こりえないわけです。ありていに言って、それはデマです。夫婦別姓だと子どもの姓を巡って夫婦で揉める、という言い分が散見されますが、この法案である以上、揉めるのは結婚のときであって子どもが生まれた時ではありません。しかし、本当に結婚のときにそのことで夫婦が揉めるでしょうか?もし揉めるとしたら、現行の夫婦同姓では揉めないのでしょうか?いや、子どもの姓を巡って揉める夫婦が本当にいるなら、現行制度の下でも夫婦がどちらの姓を選ぶかで、揉めないはずがないじゃないですか。それに、揉める要素は名字だけですか?名前は自由につけられるわけですが、子どもの名前を巡って夫と妻で揉める話は聞きますが、「選択制にすると揉めるのだ」というなら、名前も自由につけるから揉めるので、政府が強制的に子どもの名前を決めますか?実際には、子どもの名前で揉めるといっても、ドラマではともかく現実にはそんな深刻な例は聞いたことはありません。それなのに、姓が選択できることだけが「揉める材料になる」というのが、そこまで深刻なものであろうはずがなく、「ためにする議論」としか思えません。「出生時に、強制的に父または母と異なる姓を与えられた子供は2子供の最善の利益と4子供の意見の尊重が侵害される」いやいや、これは笑うところでしょうか?今や夫婦同姓が強制される国は日本だけと言われます。否、実は日本でも夫婦同姓が強制されるのは日本人同士の結婚だけで、国際結婚では逆に夫婦別姓が基本で、別途手続きをしなければ日本人の妻、あるいは夫は配偶者の姓に改姓されません。ということは、外国人と結婚した日本人の子どもは、子どもの最善の利益と意見の尊重が侵害される、のでしょうか??夫婦別姓が基本、あるいは夫婦別姓が選択可能な、日本以外のほとんどの国でも、子どもの最善の利益と意見の尊重が侵害されているのでしょうか?それなら、0歳児に本人の意見も聞かずに勝手に名前を付けることも子どもの最善の利益と意見の尊重の侵害だ、という話にならざるを得ません。昔の武士のように、生れた時は幼名をつけるだけで、元服したら自分で名前を付けさせろ、みたいな。親子で姓が違うと、育つ過程で差別の禁止と子どもの最善の利益が侵害される、というのも、これとまったく同様です。どうしてそうなるのか、まったく理解不能です。両親の姓が違う、親子で姓が違うことで、子どもが傷つくことが、一切まったくない、とまでは断言しませんが、たいしたことではありません。そして、子どもが傷つくことは、多分そんなこと以外にも様々な要因が山ほどあります。すべての要因をシャットアウトすることなど不可能です。その中で、なにに重きを置くのかは、それぞれの親が判断して決めればよいのです。両親の姓が違うと子どもが傷つくと考えるなら、同姓を選べばよいのです。そのための「選択的」です。そうは考えない親が別姓を選択することを強制的に禁じるのは、おかしなことです。そもそも、引用記事ではとくに書かれていませんが、この手の選択的夫婦別姓制反対派は、判で押したように、夫婦別姓には狂信的に反対するのに、「旧姓の通称使用拡大」はもっとやれ、というのです。それはネトウヨの親玉たる高市らがこれを推奨しているからでしょう。しかし、「旧姓の通称使用拡大」は彼らの言い分の矛盾、ご都合主義のデタラメぶりの象徴であるように私には思えます。夫婦で名字が違い、親子で名字が違うことがそんなに子どもに対する差別になるなら、なんで「旧姓の通称使用」が推奨なんですか?戸籍なんて、日常生活で見ることは滅多にありません。特に子どもに戸籍を見せる機会なんて、ほぼないと言ってよいでしょう。私が初めて自分の戸籍を見たのは、高校生の時か、ことによると大学に入ってからだったかもしれません。たいていの人がそんなものでしょう。見たこともない戸籍というものに書いてある名字が夫婦で異なると、そんなに子どもに悪影響があるというなら、毎日日常生活で実際に名乗っている名字が夫婦で異なっている方が、子どもにはるかに深刻な悪影響があるのは確実じゃないですか。ならば、「子どもに悪影響があるから、夫婦が子どもの前で別々の姓を名乗るなんていもってのほかです、夫婦はかならず同じ名字を名乗らなければなりません」とならなければおかしいのに、実際には正反対で、「旧姓使用の拡大」とか言っているわけです。そりゃね、ネトウヨの親玉たる高市にしてからが、夫婦で妻「高市」夫「山本」と名乗っているわけですから、批判できないんでしょうけどね。結局、「リベラルの連中が推進しているから反対だ」みたいな勘違いによる脊髄反射で狂信的に反対しているだけで、選択的夫婦別姓制のどこに反対しているのか、という点が理屈の体をなしておらず、単なる「反対のための反対」になっているわけです。リベラルと呼ばれる政治的傾向の人が総じて選択的夫婦別姓制に賛成であることは事実ですが、選択的夫婦別姓制に賛成しているのはリベラル、ではありません。石破や小泉など自民党内に賛成派はいますし、維新や国民民主党も賛成しています。経団連も推進を言っています。「保守陣営」(実際はネトウヨ陣営)と言われる狂信的な人たちだけが強硬に反対しているだけです。私の周囲を見ても、特に正規職で働いている人には別姓希望が少なくありません。すべて職業上の都合と、生まれつきの姓を捨てたくない、という気持ちによるもので、イデオロギー的な理由に基づく人は、私の周囲でも稀です。また、当然でしょうが、私の経験上、結婚前から引き続き正規職で仕事を継続している人には別姓希望が多いですが、専業主婦、そうでなくても結婚を機にいったん仕事をやめた人では、別姓希望はそんなに多くありません。私の相棒も、政治的主張では私より左ですが、結婚後数年間は専業主婦だったし、それ以外にも理由はあるのですが、旧姓を名乗る希望はありません。だから、我が家的には、選択的夫婦別姓制が成立しても夫婦別姓を選択する可能性はありません。でも、別姓を選択したい夫婦の希望は叶えるべきです。そのための選択的なのですから。結局、他人の選択権を勝手に奪うな、ということに尽きます。
2024.11.16
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「パワハラ、おねだりは捏造」説が後押しする斎藤元彦前知事の復活劇11月1日夕刻。雨が降る中だというのに、JR姫路駅前のアーケードには数百人の人垣ができていた。その中心にいるのは、マイクを握って笑う斎藤元彦前兵庫県知事。「旧態依然の県政に戻すわけにはいかないんです」「僕の写真を撮ってSNSでみんなに伝えて下さい」斎藤氏の訴えに聴衆はやじを飛ばすでもなく、静かに聞き入り、求めに応じてスマホを掲げている。疑惑に対する“疑惑”しかし、斎藤氏といえば、パワハラ、おねだり疑惑で世間から集中砲火を浴び、県議会の全会一致で不信任決議案が可決されて、9月30日、失職した身である。仮に再出馬しても、味方する者などいないだろう、とみられていた。それが、10月31日に知事選が告示されると、現実は違ったのだ。いったいこの1カ月の間に何があったというのか。在阪記者が解説する。「斎藤氏の復活にはいくつもの理由が挙げられますが、いちばんは疑惑に対する“疑惑”です。斎藤氏のパワハラ、おねだりが実は捏造だったのではないかという話を、県内の市会議員あたりが流しているようで、それが出所不明のままSNS上で広まっているんです。斎藤氏の改革路線をつぶすための守旧派の策略だったのではないか、と」昨今の選挙におけるネットの影響力は計り知れず、さらにややこしいことに今回の選挙にはNHK党の立花孝志氏も出馬したうえで、こうした言説の拡散に貢献している。(以下略)---そうだったのか!あのパワハラ、おねだり疑惑は捏造だったのか!!!・・・・って、あのね、バカも休み休み言ってくれないか、という感じです。何をもって「おねだり」「パワハラ」というか、定義は人によって違うかもしれませんが、斎藤前知事がやったことの客観的な内容は、職員に対するアンケートやその他の証言、「おねだり」の一部は録音データによって裏が取れています。しかも、それらについて斎藤前知事自身が全面否定をできていません。更に荒唐無稽なのは、引用記事にはありませんが、ネット上で立花たかしやその一派がまき散らしている「自殺した局長は公用PCに10年の複数女性との不倫日記やクーデター計画を蓄積していた」なる話。この話の発信源は、斎藤前知事の側近とされ、疑惑が表面化するとサッサと退職した片山前副知事で、10月25日に行われた非公開の百条委員会での証言の音声が流出したものであるとされています。そもそも、片山前副知事は、斎藤前知事の一連の問題の完全な当事者であり、また辞職の追い込まれる原因となった元県民局長に対する恨み、悪意は当然あるはずです。その人物の県民局長に関する証言を、裏付けなしに信じてよいものかどうかは、大いに疑念があります。先に指摘したように、斎藤前知事のパワハラ、おねだりは、表面化した経緯は元県民局長の告発文ではありますが、職員アンケート、証言、実際におねだりしている場面の録音音声など、それを裏付ける証拠がたくさん出てきています。要するに、知事の周囲にいる人間なら誰もが知る「公然の事実」だったからこそ、元県民局長の告発という「熱したフライパンに注いだ油」が一挙にはじけたわけです。それに対して、この片山前副知事の証言については、裏付ける証拠は何も出てきていません。明らかに利害関係者である片山前副知事が言っているだけ(それも途中で制止されて、ちょっと言いかけているだけ)です。当然、その証拠能力は、極めて怪しいというしかありません。客観的に見ても、どう考えても怪しいところ、つじつまの合わない部分がたくさんあります。自殺した県民局長の公用パソコンは、3月25日に告発文の「犯人捜し」をしていた片山副知事らに取り上げられ、5月7日に停職3か月の処分が下されています。懲戒処分の理由は、「知事らを中傷する文書を配布し、県政への信用を著しく損なわせたと指摘。勤務中に14年間で計約200時間、公用パソコンで私的な文書を作成したことや、次長級職員の人格を否定する文書を匿名で送付したハラスメント行為なども処分理由とした。」と報じられています。「14年間で200時間、公用パソコンで私的な文書を作成した」まで調べているんだから、パソコンのデータの調査は済んでいたわけですが、このとき「複数女性との不倫日記」だの「クーデター計画」だのの話は、一切出てきていませんし、懲戒理由にもありません。次長級職員の人格を否定する文書を匿名で送付、なんてことも理由に挙げているのに、です。そんな話が何故今になって突如として出てくるのか。まったく不思議です。そもそも10年も不倫をして発覚しないことが、あり得るでしょうか?先の国民民主党玉木の不倫など、地元では何年も前から知れ渡っていたと報じられています。一人の女性との不倫でもそうですが、まして、複数の女性との不倫なんて、必ずバレます。その場ではバレなくとも、このような騒動になった時点で、「あの人は告発状は立派だけど、下半身が-」みたいな噂は必ず出てきます。複数の女性と、ということになると、別れる別れない、私がいながらあの女と-みたいな騒動が不可避だからです。人間の怨念を甘く見ない方がいい。にもかかわらず、一切そういう証言が出てこないのは何故でしょうか。不倫なるものが存在しないから、と考えるしかありません。あえてあり得る話を考えると、県民局長氏は部長級の管理職※ですから、部下の人事情報とか不祥事等に関する情報は持っていたはずです(そのことは、以前より指摘されていました)。その中に不倫等の情報も含まれていたとしても不思議はないし、中には公的なルートではなく私的に入手した情報もあったかもしれません。※東京都や国では、部の上に局という組織が存在し(都交通局とか都福祉局とか)、局長は部長の上位に位置する役職ですが、兵庫県では「局」は部と同格の組織の一部をそう呼んでいるだけで、局長は部長級です。一方クーデター云々に関してはどうでしょうか。もちろん、このような告発を行った時点で、斎藤知事と片山副知事ら4人の腹心を県政から排除したい、という意図は当然持っていたでしょう。それをクーデターと呼ぶなら、そのような意図はあったはずです。しかし、それに代わって自分自身が権力を握る、という意味でのクーデターの意図があったとは考えられません。理由は簡単で、元県民局長は退職予定だったからです。現在公務員は定年延長の経過措置中で、今年3月末時点で60歳だった元県民局長の定年は来年の3月末です。しかし、県民局長氏は1年早い今年3月末で退職を選んでいました。だから「退職を取消して停職処分」なんてことが可能だったわけです。さらに、再就職先も兵庫県庁での再任用や第三セクター等関連団体への天下りを選ばず、自分で再就職先を探し出してきたと報じられています。しかし、この件で退職を取り消されて再就職ができなくなったことが、自殺の大きな要因になったと言われています。副知事は特別職なので、就任に際しては職員を退職しますし、外部から登用されることもあります。しかし、副知事を外部から登用するというのは、何らかの目的、政治的アピールとして行われるものであり、すでに退職してしまった「元公務員」が副知事や副市長、副区長の特別職に任命されることは稀です。副知事以外の、総務部長とか企画部長といった、職員としての中枢の地位に就くことも、退職してしまえば不可能です。とすれば、退職してしまった元部長が権力を握る唯一の手段は知事選に立候補して当選することくらいしかありませんが、そのような準備をしていた事実も一切報じられていませんし、実現可能性は低いと誰が考えても分かります。過去に自治体職員から首長に転じた事例を見ても、ギリギリまで勤めて立候補というのが定石です。つまり、早期退職を選んだ時点で、自分自身が出世して権力を握る、という選択肢は考慮の外であったことは明らかなのです。したがって、自分自身が権力を握るためのクーデターというのもまったくつじつまが合いません。百条委員会で虚偽の証言をすれば、罰則があります。しかし、片山副知事は7月末に副知事を辞任し、おそらく9月中にはその退職金も貰っているはずです。更に、前述のとおり副知事に就任する際県職員は退職しているので、県職員としての退職金も、その時に貰っています。職員、副知事の身分で百条委員会で偽証することには、懲戒処分という大きなリスクが付きまといますが、退職し、退職金も受け取った後なら、偽証による金銭面のペナルティーはほとんどなくなります。その点も片山氏の証言の証拠能力に疑念を抱かせる根拠となります。結論として、片山前副知事の、証拠能力の怪しい証言だけを根拠に「これで真相がわかった」などと決めてかかるのは、デマに踊らされ過ぎ、ということです。あとは、「守旧派の妨害がー」とかの無根拠の印象論は、何の意味もありません。そんなことにはならないと信じますが、このような、明らかに怪しさ満点の「ネットで真実」に乗せられてトンデモ知事がまさかの復活を遂げてしまうことだけは、起らないことを願うばかりです。
2024.11.14
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元グラドル不倫の玉木代表を党が“倫理調査”処分を審議「家族や相手あり話しにくいところも」女性との不倫デートが報じられた国民民主党の玉木雄一郎代表を巡り、新たに党の倫理委員会で調査を行うことが13日に決まりました。国民民主党・玉木代表:調査には真摯に応じて、答えられることにはすべて答えたい。発端は11日、一部メディアが報じた玉木代表と39歳の女性との不倫デートです。玉木代表はこれを事実と認め謝罪。その後、党は玉木代表の続投で一致していましたが、一部議員からは「最低だ」「玉木雄一郎を甘やかさないで」などと批判的な意見が出ていました。そうした中、国民民主党は党の倫理委員会で調査することを決めたのです。(以下略)---元々国民民主党も玉木もまったく支持するものではありませんが、それにしてもこの騒動には呆れました。個人的には、相手の女性も、「いい年してその格好」と思わないこともないのですが、ともかく相手の女性は、「高松市観光大使」をクビになりそうだということです。首にならなくても、もはや仕事にならないだろうということは容易に想像が付きます。ところが、当の玉木代表はおとがめなしで続投なんだとか。「プライベートの問題だから」ということなのですが、さかのぼれば4月の衆院補選の際、東京15区で国民民主党から立候補予定だった高橋まり氏に出馬を辞退させるという騒ぎがありました。高橋まり氏が風俗業(ラウンジ勤務)で働いていた前歴が問題視されたとしか思えません。国民民主党側の言い分では、風俗業だからではなく重大な法令違反の疑い、というのですが、その「疑い」の根拠は説明されていません。もちろん想像は付きます。高橋氏は「お金に困っていた時期で、生活保護を受けながらラウンジで働いていた」などと説明していたことが「不正受給だ」とバッシングを浴びたことが原因なのでしょう。働きながら生活保護を受けることは、不正受給ではありません。働いた収入を隠して生活保護を受けることは不正ですが。生活保護は、保護基準を下回る収入しかない場※に、基準に足りない部分を保護費としてもらえる制度です。まったく無収入であれは、保護基準の全額がもらえますが、収入があっても、それが基準より少なければ差額分がもらえるわけです。なお、働いた給料の場合は、その一部が「基礎控除」として収入認定から除外されるので、例えば給料の手取りが10万円あったとしても、大雑把に言えば7万5千円くらいの収入として計算されます。また、たいていの場合給料は毎月一定の日に締め日があって、その後に給料日が来ます。つまり、働き始めて最初の1か月は給料がないので、仮に保護基準を大幅に上回る給料だったとしても、その最初の給料日までは働きながら生活保護を受ける、ということになります。※ただし、生活保護の申請に際しては、単純に収入が保護基準より少ないだけではなく、「手持ちの資産は生活維持のために活用する」ことが条件となります。具体的に言えば、預貯金は保護基準の1か月分以下(運用上は、たいていその1/2以下)にならないと補遺活保護の対象になりません。高橋氏の場合がどうだったのかは、私には分かりません。しかし、少なくとも「不正である」とする根拠が「働いていたから」ただけだとしたら、そんなものは前述のとおり、なんら根拠ではないし、それ以外の具体的根拠が示されたのを見たことはありません。何の根拠もないのに、他人を「不正受給」などと批判するのは「デマ」というしかありません。というわけで、結局のところ、高橋氏が風俗業の前職があったこと、あるいは生活保護を受けていた過去があること、のいずれかあるいは両方を理由に立候補を辞退させたと考えるしかありません。風俗業従事も生活保護受給も、個人のプライベートの問題ではないのでしょうか。しかも、立候補表明の時点では、そのいずれもすでに過去の話です。国民民主党は、一立候補予定者に対しては、ここまで過去のプライベートを問題視して立候補辞退に追い込んでいるのです。それにもかかわらず、玉木党首に対しては、現在進行形のプライベートの不祥事を「プライベートだから」と擁護するのは、あまりにご都合主義というものです。そして、高橋氏はその後自殺という結末を迎えています。玉木自身は平然と党首という地位を維持し、不倫の相方は仕事を失い、前歴を暴かれた立候補予定者は、立候補を辞退させられた挙句に自殺、もちろん、不倫された妻もまた、不幸のどん底と叩き落された状態であろうことは想像に難くありません。一将功なりて万骨枯る、タイトルに書いた言葉しか感想が出てきません。この男は、政治的に成功すればするほど、かかわった女性を不幸にすることしかできないのでしょうか。もっとも、先は分からないですけどね。国民民主党の党内的には「続投OK」てでも、有権者はどう考えるでしょうかね。来年の参院選かがどうなるか、見ものではあります。少なくとも女性票は大幅に離れるんじゃないでしょうかね。
2024.11.13
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日本保守党・百田尚樹氏「30超えたら子宮摘出」「SFとして」発言今年10月の衆院選で3議席を獲得した日本保守党の百田尚樹代表が、自身のユーチューブ番組で少子化対策を議論した際、「25歳を超えて独身の場合、生涯結婚できない法律に」「30超えたら、子宮を摘出する、とか」などと発言した。発言があったのは8日配信の「ニュースあさ8時!」。同党事務総長の有本香氏らと少子化対策について議論した際に発言した。有本氏は急速に少子化が進んでいることに触れ、「価値観が急激に変化している。子どもがいることイコール幸せになる、という絵図が描けていない。社会の価値観をどうやって取り戻すか、学者の知見を本来かりたいところ」と述べた。百田氏は「これを覆すには社会構造を変えるしかない」と指摘。「これはええ言うてるんちゃうで」「小説家のSFと考えてください」と複数回前置きした上で、「女性は18歳から大学に行かさない」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にするとかね。こうしたらみんな焦る」などと発言した。また、有本氏が「子どもを産むには時間制限がある、ということを子どもたちに教えるべきだ」と指摘すると、百田氏は「30超えたら、子宮を摘出する、とか」と述べた。この発言に対し、有本氏に「やめなさい、こら。SFでもそれはいくらなんでも」と制されると、「時間制限をわかりやすく言ったんやけどね。そういうことがあると、もっと深刻になるんですけどね」と説明した。---愚劣すぎて論評する気力も沸かないくらいのトンデモ発言ですが、気力を振り絞って論評しましょう。少子化問題に関連して飛び出した発言なのだそうですが、この発言が問題だと理解できない人は、逆のパターンを想像してみればいいんじゃないでしょうか。「30超えたらペ〇ス切断」「30超えたら精巣摘出」(ここは、例えば40でも50でも構わないですが)だつて、少子高齢化は女性だけに原因があるわけじゃありませんから、「少子化対策(笑)」で女性にそんなことを求めるなら、男性にも同じことを求めるべきでしょう。もしそのような発言があれば、おそらく百田や、それに近い「反フェミニズム」「反リベラル」の連中は、「フェミナチの暴言」などと怒り狂ったであろうことは容易に想像ができます。そういわれてみないと、これがヤベー発言だと理解できないとしたら、あまりに想像力がなさ過ぎます。そしてSFなどと言ってみたところで、公党の党首の発言である以上は、少子化に対する解決策(空想レベルだとしても)として提示したものであるはずです。しかし、この「政策」が、仮に「SF」レベル想像にしても、もし実行されたとして、少子化が何か解決しますか?出生率が上がる可能性がありますか?いかに考えても、そんな可能性などありません。ちなみに私と相棒が結婚したのは私34相棒35の時、子どもが生まれたのはもちろんその後なので、このディストピア社会がもし実現していたら、私も相棒も結婚も子どもを持つこともなかった、ということになりますう。百田がただのネトウヨの暴言屋であった時代ならまだしも、現在は本人は議員ではないにしても公選法で政党要件を満たした党の党首を名乗っている人間ですから、その発言は個人の暴言ではすみません。日本保守党という公党の政策と切り離すことができないわけです。まあ、私個人としては、もとよりこんな党を支持する気など欠片程もありませんが。日本保守党に関しては、この4月に衆院補選で東京で擁立した飯山あかり氏と仲違いし、泥沼の争いになっているようです。結局のところ、公党の党首になる器ではない(小説家としての能力と政治家としての能力は同じではないでしょうし)人間が政党を作ったら、間違って公選法の政党要件を満たしてしまった、ということなのでしょう。その間違いは、次の選挙で正されるべきでしょう。
2024.11.10
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得票総数でも上回る圧勝 2期目はブレーキ役不在 トランプ氏「かつてない権限」・米大統領選共和党のトランプ前米大統領は5日の大統領選で、激戦州を制した上で、選挙人のみならず一般得票総数でも民主党のハリス副大統領を上回って圧勝するとみられている。共和党は既に議会上院を掌握し、開票が進む下院も制すれば、トランプ氏を阻む壁はほぼなくなる。2期目は「かつてない強力な権限」(同氏)を得ることになる。トランプ氏は6日、バイデン大統領とハリス氏から祝福の電話を受けた。バイデン氏は「円滑な政権移行」を約束。トランプ氏が退任を拒んだ2020年とは異なり、移行手続きは比較的スムーズに進みそうだ。得票総数で共和党が民主党を上回るのは、04年のブッシュ(子)大統領以来20年ぶり。圧倒的勝利に、歴代大統領も「祝意を表したい」(オバマ氏)とメッセージを寄せた。(以下略)---米大統領選でトランプが当選したということです。わたしとしてはいささか残念な結果ではあるものの、他国の選挙のことですから、それをどうこう言っても仕方がない、とも思います。別に米国の民主党をそんなに高く評価しているわけでもありませんし。なんと言っても、親イスラエルの姿勢は民主党も共和党も大差ないし、ガザ侵攻に対しては、ハリスだって明確な反対姿勢はとっていませんから。ただ、今回の大統領選で「圧勝」という表現はどんなものかな、と思います。確かに大統領選に勝ち、上院も過半数を取り、下院はまだ確定していないものの、どうやら過半数を取りそうだ、となると、選挙結果は確かに圧勝です。ただ、選挙人獲得数は現時点で295人対226人で、そこまで差が開いているわけではありません。兵国大統領選は、州ごとに選挙人総取り(例外が2州だけありますが)という小選挙区方式なので、全国の総得票数と選挙人の獲得数が比例しません。トランプ初当選時の2016年は、総得票ではヒラリーが勝ったけれど選挙人はトランプが多く取ったという逆転現象でトランプが勝っています。今回20年ぶりに共和党大統領候補の得票総数が民主党を上回ったというのは、言い方を変えれば過去20年間は共和党が弱かった、ということです。今回の得票率は毎日新聞によると、日本時間の6日午後10時時点でハリス47.4%対トランプ51.0%ということなので、3.6ポイント差と、結構な僅差です。もちろん、僅差だろうが大差だろうが勝ちは勝ち、負けは負けです。ただ、勝ったから全部正しい、負けたから全部間違っている、とは限らないわけです。日本では、あるいは米国でも同じかもしれませんが、トランプ勝利にネトウヨ、Qアノン信者、ディープステート信者みたいなのが大はしゃぎしていて、ウザいったらありゃしない。で、連中は日本でのリベラル叩きの延長線上で米国でもリベラル派ダメだダメだと言い続けているわけです。しかし、前回2020年大統領選ではバイデンが勝ちトランプが負けたわけですが、その時の得票率はバイデン51.3%対トランプ46.8%だったので、今回より得票差は大きかった(ただし、今回はまだ確定していませんが)のです。ということは、前回のトランプは、今回のリベラル派以上に「ダメだった」とということになるはずです。ところが、そこから4年でトランプがここまで逆転したわけですから、民主党だって4年後はまたどうなるか分からない、というのが実際のところではないでしょうか。世の中に永久不変はない、永久に勝ち続ける、支持を得続ける政党や候補者はいない、ということに尽きるのだと思います。とりわけ、4年後にはもうトランプは立候補できませんから。
2024.11.08
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中野区哲学堂公園で演奏します。演奏 ティエラ・クリオージャ11月10日(日)午前11時/午後2時各回1時間(曲は2回とも共通です)中野区哲学堂公園西武新宿線新井薬師前駅より徒歩12分https://www.tetsugakudo.jp/information/post-6279.html雨天でなければ屋外演奏の予定です(雨天の場合は「宇宙館」における屋内演奏)
2024.11.06
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前回の続きです。そろそろ引き返さないと、と思いつつ先に進みます。これが山頂かなあ。どっちが山頂でしょうか。以前登った河口湖側からの登山道は、登りらしい登りのない、緩い斜度でしたが、こちらはそれなりに急登(というほどでもないけれど、登山道らしい登山道)です。マツハダ、またはハリモミが点々とあちこちに生えています。この辺りで標高1600m前後でしょうか。山腹を巻くように登山道は続いています。この壁の向こう側まで行ったら引き返すことにしました。そうしたら・・・・・そこが屏風岩でした。東京近郊の岩登りのメッカです。実は、20年以上前に、ボルダリングの体験をしたことがあります。屋内のスポーツ施設です。恥ずかしながら「箸にも棒にも」という感じで、それ以来岩登り系は「私には無理」と思っています。前に三つ峠に登った時、この屏風岩を山頂方面から見たことがありますが、下から見上げると、こんなに凄いのか、と。標高差130mあるようです。で、ここで1時を過ぎました。山頂直下の山小屋「四季楽園」が見えます。多分ここまで15分前後でしょうか。そこから山頂まで更に15分、合計山頂まであと30分くらいでしょう。往復で1時間弱です。が、下山してスクーターで100km運転して帰ることを考えると、ちょっと厳しいなと。四季楽園のアップです。ここで引き返すことにしました。前に一度登っていますしね。下山は超高速、と思いましたが、後でコースタイムを確認すると、だいたい昭文社の登山地図のコースタイムどおりだったみたいです。「馬返し」と「八十八大師」の間が若干斜度がきついものの、歩きやすいルートです。登山口に戻り、そこから林道の奥に入って笛吹きタイム。(まあ、この時間をカットして登りに充てれば山頂まで行けた、のかもしれませんが)駐車場へ戻る道すがら、振り向いて山頂方面を撮影。往路は3時間40分ほどで到着しましたが、復路は4時間以上かかりました。ワインディングロードで有名な道志道、ではなく、その北側の35号線をとおりました。幸い日が暮れる前に通り過ぎることができましたが、その先甲州街道(国道20号線)の大垂水峠のうねうね道で日が暮れてしまいました。ここは街灯があったし、車の往来も多くて真っ暗ではなかったのでよかったですが。あと1時間早く出るか、30分早く出て、かつ上の駐車場に止めていれば、あるいはあと1か月早い時期なら(日没が遅い)、山頂まで行けたかな、と思います。
2024.11.05
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三つ峠山に行ってきました。以前、河口湖側(西側)から登ったことがありますが、これは標高差は比較的小さく登りも緩く、超簡単。今回は富士急三つ峠駅からのコース、標高差は大きく、途中に急登ありです。ただし、スクーターで行きました。1日で往復200km超を走ったのは初めてです。山梨県までスクーターで来たのも初めて。朝6時20分に家を出て、駐車場を歩き出したのが10時。ただし、標高850mくらいのところに駐車場があるのですが、そこより低い700mくらいのところの駐車場に止めてしまいました。その先で、荒れた舗装の上に昨日までの雨でぬれた落ち葉がいっぱいある急登のところがあって、「ここスクーターで登るのは無理かな」って思ってしまいました。(実は登山開始時に撮っておらず、下山時に撮った写真です)上の駐車場まで、だいたいこんな道だったので、あとから考えれば、スクーターで行けたな、と思います。以前河口湖側から登った時は山容は見えなかったので、こんな形の山だったんだ、と納得。登山口到着が10時40分、この時点で「山頂までは無理かな」モードです。眼前に富士山。前回記事に書いたように、まったく雪のない富士山です。実は、富士スバルラインで5合目まで行くことも考えたのですが、この三つ峠よりさらに遠いこと、前日11月2日は雨でしたが(富士山頂も気温から考えて雨だったはず)、この日は前日より気温が低く、「もしかして路面が凍結していたら」と考えて、やめました。富士山。どんどん登っていきます。八十八大師なんか、圧倒されます。思わず手を合わせました。ここで12時20分頃、昼食にしました。富士山は登山道からずっと見えています。さくらフィルム(のちのコニカ、現コニカミノルタ)って、いつの時代の標識でしょうか。トウヒ属の球果(松ぼっくり)がたくさん落ちていました。トウヒ属ですが、トウヒの球果よりかなり大きいので、近縁の別種だと思います。ありました。球果の主です。トウヒ属ですが、葉を見ないと種まで同定はできません。あちこちに生えていました。(他に、モミ、コメツガ、ウラジロモミまたはシラビソもありました)稚樹や、折れて落ちた枝を探したのですが見当たりません。大木ばかりで葉の位置が高く、手に取って確認できないので、種名の同定はできませんでした。可能性としてはマツハダ(別名イラモミ)かハリモミのどちらかだと思います。(名前にモミと付きますが、いずれもトウヒ属で、トウヒよりはやや標高の低い地域に分布します)帰宅後ネットで検索したのですが、分かりませんでした。以下次回に続きます。
2024.11.04
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富士山まだ初冠雪ならず 過去130年間で最も遅い記録を更新 11月に持ち越しは初今シーズンは未だに富士山の初冠雪の便りが届いていません。今日10月最終日、関東甲信地方は広く晴れて、池袋サンシャインからも富士山は良く見えていますが、山頂に雪化粧した姿は見られませんでした。富士山の初冠雪は、1894年の統計開始以来、過去130年間で最も遅く、初めて11月に持ち越しとなりそうです。今シーズンは未だに富士山の初冠雪の便りが届いていません。今日10月最終日、関東甲信地方は広く晴れて、池袋サンシャインからも富士山は良く見えていますが、山頂に雪化粧した姿は見られませんでした。富士山の初冠雪は、平年日が10月2日で、昨年は10月5日に観測されました。これまで最も遅い記録は、1955年と2016年の10月26日となっています。今年は1894年の統計開始以来、過去130年間で最も遅くなっており、富士山の初冠雪が11月に持ち越しになるのは初めてのことです。今年2024年の日本の夏の平均気温は、統計開始以来、2023年と並んで過去最高となりました。9月、10月も異例の暑さが長引き、富士山でも雨の降る条件はあっても山頂で雪にならない状態が続きました。この先は、明日11月1日夜から3日朝にかけて、関東甲信地方では広い範囲で雨が降り、まとまった雨になる所もあるでしょう。ただ、このタイミングでは、暖かい空気が流れ込むため、富士山でも雪ではなく雨になりそうです。その後は、6日明け方から昼ごろにかけては富士山付近でも一時的に降水となりそうです。寒気が流れ込み、山頂付近では雨から雪に変わるでしょう。7日は次第に晴れるため、7日朝は遅れている富士山の初冠雪が観測される可能性があります。---10月中に富士山が冠雪しない(11月1日の今日も冠雪はしていないはずです)とは、びっくりです。引用記事にあるように、初冠雪の平年値は10月2日ですが、早ければ8月に初冠雪を記録することもあります。2008年に8月9日に初冠雪を記録したのが、観測史上最も早い初冠雪です。現在は富士山頂の測候所は無人なので積雪量の観測はしていませんが、有人で積雪量の観測をしていた2003年以前の記録を見ると、年にもよりますが、11月1日もう根雪が付いている年が多かったようです。例えば1992年11月1日には、富士山頂の積雪量は既に52cm、2002年11月1日も27cmありました。そこから考えれば、11月1日までにまだ一度も積雪がない、というのは驚くべきことです。今年は全国各地で記録的猛暑であり、秋に入っても高温が続きましたが、富士山でも状況は同じ、ということが出来そうです。それにしても、気温の逓減率(100m高度が上がると気温は0.6度下がる)を考えれば、富士山頂は平地より22度も気温が低いわけです。それにもかかわらずまだ冠雪がない。明らかに異常気象ですし、温暖化の一局面であることは間違いないでしょう。このままいくと、冬山の時期に、各地の山にちゃんと雪が積もるかな、少々不安になってきます。
2024.11.01
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