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粘りつき垂れ下がる夜の中、廊下を不器用な猫の爪がくねくねと巡回している。私は仕方なく天井を見上げ目を瞑り左胸の海に潜れば猫の爪は気短に行き過ぎる、はずイチ‥ニ‥サン‥シ‥ゴ‥ようやく遣り過ごした、と思った、ところで振り向きざまに猫の爪が私の喉をガリッ!たまりかねて私の息が鮮やかな赤を噴き出した昇る空に昇る天使の羽を私は心無くみつめて惰性のように‘運命だよ’とつぶやくそこへ猫そこへ爪の猫「あたしの爪を見かけませんでしたか?」妙にしおらしい消えた爪もつ猫はウルルの瞳涙の儚いずるさに雲の階段にすわって私はいたわりの配列をいじってる泣けるねひどく泣けるねさいごの憤りのシュプレヒコールよりも…萎れかけた意識‥――――を‘Movin’ Out’がノックして弾みだすタイム・テイブルこんな時には熱いコーヒー缶をいのちの硬貨で押しだして乗ろう列車に乗ろういまは、うすぼんやり星を見あげていまは、うすぼんやり星をみあげて…ベッドの上の再起。
2013.11.26
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あなたは、誠実でいたいってLasanonの瞳。ことばの秘儀は哀しく世界の核にふれて超えようとする想いが熱くなる。手に繋がる語り‥あなたのわたしのわたしたちのふつふつと未知数ξ《ぐざい》は煮えて…いつかLasanumの手探り目映いな、とあなた。いま通りはイチョウ並木のゴールドね、とわたし。落葉の海――――ころころと足元の、ピエロな銀杏、の口上は「この実はエピローグでありましょうか?はたまたくりかえし上演される四季のプロローグでありましょうか?」ページの汀で、あなたもわたしも天使の羽でLasangaを啄ばもうと“Buon appetito.”《めしあがれ》集合のパラドックは愛の無限のカードです。」------------------- 注 -------------------Lasanonギリシャの壺料理→Lasanum古代ローマの浅い壺料理→Lasanga現代の平たいパスタ料理ラザニア
2013.11.15
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あなたは、誠実でいたいってLasanonの瞳。ことばの秘儀は哀しく世界の核にふれて超えようとする想いが熱くなる。手に繋がる語り‥あなたのわたしのわたしたちのふつふつと未知数ξ《ぐざい》は煮えて…いつかLasanumの手探り目映いな、とあなた。いま通りはイチョウ並木のゴールドね、とわたし。落葉の海――――ころころと足元の、ピエロな銀杏、の口上は「この実はエピローグでありましょうか?はたまたくりかえし上演される四季のプロローグでありましょうか?」ページの汀で、あなたもわたしも天使の羽でLasangaを啄ばもうと“Buon appetito.”《めしあがれ》集合のパラドックは愛の無限のカードです。」------------------- 注 -------------------Lasanonギリシャの壺料理→Lasanum古代ローマの浅い壺料理→Lasanga現代の平たいパスタ料理ラザニア
2013.11.15
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コーヒーのくすぐるような、鼻腔のエクスタシーに私は、足の指をキュプとひろげる。壁の時計は眠っている―――。白磁のディメンジョンがつくる容に・・・熱にゆらめく、く、く、く、の波紋。一口、コクとやわらかな苦味をそそぎこみ、舌をのっぺり。と、なにかが転がりでる、片方の目から‥。今日一日ためらいつづけた感情の欠片たちが行き場なく転がりでたものらしい。色でしかないモノ達だが、波形を作って無限のidentityを建てようとしている。小さなこの部屋にも南側はあって外の陰影がゆらめいて、コーヒーの湯気もゆらめいて、捜したいのはちょっと散歩したがる靴。ガラスの景色・・・きらきらと、きらきらと、立ち上がり紅潮したナナカマドの複葉が、こっちだよ、と夕方の陽を吸いよせて好奇のeyeをほっそりと輝かせている。――――――世界が負けつづけても――――――雨上がりの空にうまれるプリズムは止められない。私は、この不詳の波たちにどんな名前を創ればいいだろう。ゆるんだ痛みが、なぜ?を探してコイルを回りことばの綿の実を白くはじけさせる。コーヒーの香りが鈴を鳴らすように波形をふるふると踊らせそれを確かめるようにコクと1口‥まどろんで…。秋の温かな幹は、凛々の兎と耀《あか》るい若草色のクリスタルを抱えています。
2013.11.11
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踊る人の汗は茶色い豪雨に抱き込まれてしまっていて、もはや村娘たちの菱の実摘みを語る者もない。私はケタケタ笑う猿が口癖のようにmonkeyから慧への感謝を抜いてしゃべるのを嘔吐しながらどうしようもなく噤んでいる。かつての神楽は演算子の川に投げ込まれてしまった――――。そう嘆くのも時代の1つの作られたフレーズの表情《かお》だろうから。晴れた夜の公園で月人の桂《きんもくせい》が溌らつと香っている。 黄葉《もみち》する時になるらし月人の 桂の枝の色づくみれば ――――万葉集10-2202私はまだ埋み火のようにある鍵をまわして魂をシャンシャンとならす月の女神の鈴にうらやかな兎になろう。蟲のざわめきのような人の流れを迂回して。11月の心の瞬きは金木犀の澄んだソーダ水です。
2013.11.03
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序章【ダイスする時間 ~おしゃべりな月のひかり】容《かたち》も、彩《いろ》も、いたずらな目論見、ちょっとツンデレして、ショーウィンドウの光が通りすがりだよと、おしゃべりな小競り合い――――‥あや、やかな…ガラスの向こう側では、時間がぴあのを弾いている。転が・る・つぼの中のダイス‥ ライムの木には、楽譜の生りもの―――‘今にも’な未来。 陽気な、内気だけれど、陽気な、 ハートの鴎は、 羽のロマンを風に訴求‥、波、波、、「時間の蛸《オクトパス》は、どこにでもパスをもっているのよ。だから侃侃諤諤《かんかんがくがく》、どれも正しかったりするってこと。」 おしゃべりなムーンライトのおしゃべり 半信半疑のサイコロを 振ってみても出る目は、おもいきりのジャンプ台「時間の蛸が、ここぞとばかりにたんこぶを膨らませてみせたら。憂鬱のドーム状火山なの。つまり、茹でられた蛸のアタマってこと。」 おしゃべりなムーンライトのおしゃべり 不可解のサイコロを 振ってみても出る目は、とびきりのバンジージャンプ「たんこぶ…。」探検バルーンの勢いは途中で、まったり溶けだして喉元あたりでコトバがバラけるから‥ ラッコ泳ぎしている弓なりの月は、 含み、のあるスマイル 藍いろ ソーダの空には、 シュワ、シュワ、はじける流れ星。 さびしがりの兎は、とっておきみたいな 瞬きで‥。‥時間の蛸のせいで、おかげで、おかげ様をもちまして、そぞろな日没――――。「いらっしゃいませ。」目抜き通りのブティックは今だけセール。それを、ごちそうと啄ばむのは夢の木漏れ日なのと、街のありふれた小鳥たち。メレンゲのように細やかに日々をめぐらしては、わずかずつ積分されてゆく羽ばたきを頃合いよく形にしてそうして赤い実を、赤く萌えたつ実を‥。/9,980円の噂のTシャツを俯瞰している小鳥たち/トキトキと血流を沸かせて/あの梁まるで白雲みたい/天井知らずにむねをはっている凧のシャツ/いま降りてきてよと小鳥たちは囀り/つかまえた50%オフの凧糸/今日はツイテルよと日替わりのラッキー占い/天窓の星座が笑っている私は、ジグザグ歩きして小鳥たちをかわしながら、新人アーティストのTシャツ棚へ。Akemiのキリンは目力に星屑がひそんでいる。「こちらのデザイナーのものは先日入荷したばかりですが、売れ行きがよくて。お客さまも、お気に召しましたか?いつものようにラップいたしましょうか?」リボンのかけられた紙包みとレシートをさしだす彼女は、にこやかな、首の長い、…えっ、麒麟?の、口‥の、鼻‥の、目‥の、耳‥の、角‥?!角、つの、ツノ、実のところ…たんこぶ!!意識がスクランブル交叉点をガラス越しにみているぼんやりとした時間のhysteresis《履歴現象》が起きてわたぼうしの私はふわふわとピリオドの忘却トゥルル‥ふと鳴るムーンライトからのトゥルル‥「時間の蛸が、ここぞとばかりにたんこぶを膨らませてみせたら。憂鬱のドーム状火山なの。つまり、茹でられた蛸のアタマってこと。」 さみしがりの兎。 未来の楽譜を、ライムの木に生らそうと トゥルル‥ トゥルル‥ 時間の奏でるおたまじゃくしに、 トゥルル‥ トゥルル‥「…ケガにね。」「え?」「頭のケガにね、気をつけて。あの、頭の左側。」「はぁ…。」それだけの予告編‥――――が繋がるドキュメンタリーは、数日後の彼女。「ついそこの歩道で、看板が落ちてきたんです。気になって帽子を被っていたおかげで、軽傷ですみました。でも何か感じられたんですか?」「時間の蛸が・・・あ、いえ、ただ何となくです。」ショートカットの髪がまだそこだけ少し盛り上がっている。頭の左側。風もない日の災難。何度も何度も私にお礼を言うと、彼女は偶然の出会いに雑踏の中から手を振った。 さみしがりの兎。 未来の楽譜を、ライムの木に生らそうと トゥルル‥ トゥルル‥ 時間の奏でるおたまじゃくしに、 トゥルル‥ トゥルル‥タイム・パラドックスを生じかねない…予告編。危惧の鬣が沈黙の咆哮にひろがる。「時間の蛸《オクトパス》は、どこにでもパスをもっているのよ。だから侃侃諤諤《かんかんがくがく》、どれも正しかったりするってこと。」ムーンライトは今宵もほろ酔い加減。「ね、時間のダイスはすてきな音楽にもなるのよ。だから、さみしくなんかないのよ、兎さん。」
2013.11.02
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