今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2024.08.12
XML
カテゴリ: 俳句

8月12日(月)

現代俳句(抜粋:後藤)(132)

発行:昭和39年5月30日

富安風生(3)

みちのくの 伊達 だて こほり の春田かな

「の」の畳みかけによって、感動を高めてゆくやり方です。「みちのくの」と大きく始まり、「伊達」の「郡」のと引締め、収縮して、「春田かな」とぴたりと打ち止めています。「春田」は、紫雲英などが一面に咲いている華やかな田です。この句の「かな」は、軽い、無造作な「かな」で、こういう「かな」を旧派の宗匠は「吹流しのかな」と言っています。きわめて無欲に、即興的、瞬間的にこの「かな」を用いたのでしょう。

                           (つづく)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.08.12 07:02:44コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: