9月22日(日)
現代俳句(抜粋:後藤)(173)
発行:昭和39年5月30日
川端茅舎(17)
ぜんまいののの字ばかりの寂光土
これは、ぜんまいに赤子を見てしまう芸術家の心の眼にほかなりません。一本一本のぜんまいが大地から赤子のようなのの字型の手をもたげているところ、そこに仏が遍満しているのです。これは詩人茅舎の心の贅沢です。見えないものまでも見る眼の働きがなければ、写生はあまりにも単調です。 (つづく)
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