歩人のたわごと

歩人のたわごと

2019/06/28
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カテゴリ: 歴史

印象に残った建物のひとつ
明治時代のお風呂屋さんです

0608明治村1銭湯1

半田東湯は知多半島の港町に造られた風呂屋である。
1階奥の浴室に置かれた浴槽は男湯と女湯がつながって
おり、目隠しだけで仕切られている。

銭湯は江戸時代以来、地域の社交場として欠かせない
存在であって、湯上りの常連客などは、2階に上がって
雑談に時を過ごした。

湯水を多く使う商売がら、建物の傷みや改造が多かったが
表構え、番台などに江戸の湯屋のおもかげをとどめている。
(現地の説明資料)


0608明治村1銭湯3
浴槽の様子、男女の浴槽は一つでつながっている

0608明治村1銭湯2

明治時代の銭湯の決まり事(抜粋)
・風の強いときは閉店します
・顔を覆っての出入りは出来ません
・大きな声でケンカをしたり
歌ったりしてはいけません
・温度は一定に出来ないので
注意して入って下さい

明治時代の銭湯で働く人々
番頭(ばんだう):銭湯のかなめとして銭湯で働く人々
三助:小判型の三助専用の桶を使ってお客さんの背中を流す
仲:釜焚きをして湯の温度を調整する
下足番:履き間違いの多い履物のお世話をする

0608明治村1銭湯2-3
定 則

1.御政令は勿論、火之元厳重ニ看守可致候事

1.大風之節ハ早仕舞之事

1.男女入込之儀厳禁ニ就キ、其区別ヲ部分シ
妄ケ間敷儀無之様可致候事

1.面部ヲ包ミ出入御無用ノ事

1.極老衰者及ビ御病後或は見苦シキ御病体之
御方、又ハ大酔者ノ御入浴断り申候事

1.喧嘩口論及ビ高声ヲ発シ放歌等断ジテ御慎
ミ神妙ニ御入浴被下度候事

1.御客様衣類其外大切ニ看守可致事

1.金銭其他大切ノ品御所持ニテ御入浴御無用
若シ紛失仕候共、更二関係不仕、此御ご断リ
申上置候間、御承了之上御入浴被下度候事

1.御衣類其外大切ニ見張候共、其責ニ任ジ
不申、此条御了諾之上御入浴相成度、前々以
テ御断り申上候事

1.小桶汲置キ之儀御断り申上候事

1.込合之節、若シ汲置シ為御差支之節ハ遣ヒ
可被成事

1.温度之儀ハ都度々々注意可致候事
明治四十三(1910)年栃木県足利の定則


ずいぶん細かい決まり事だなあと感心
これも企業防衛の一つ、当時もいろいろと
イチャモンをつける人がいたのだろうか(笑)





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Last updated  2019/06/29 05:08:03 PM
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神風スズキ @ Re:楽歩会「哲学の道(京都東山の黄葉)」(11/26) New! Good evening.  雨の長崎です。やや冷え…
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