山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也@ Re[1]:薬師堂(陸奥国分寺跡)の桜(2026年4月9日)(05/06) 元お蝶夫人さんへ 高校時代からの60年…
小野寺秀也@ Re[1]:薬師堂(陸奥国分寺跡)の桜(2026年4月9日)(05/06) 歩世亜さんへ ほんとにバタバタとで歩い…
元お蝶夫人 @ Re:薬師堂(陸奥国分寺跡)の桜(2026年4月9日)(05/06) 小野寺秀也さん こんばんは(*^。^*) 桜の…
歩世亜 @ Re:薬師堂(陸奥国分寺跡)の桜(2026年4月9日)(05/06) こんにちは。 桜は散るのも早いので写せ…
歩世亜 @ Re:賑わう松音寺山門(2026年4月8日)(04/28) 今晩は。 可なり立派な桜の木ですね。 …

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2013.06.21
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テーマ: 街歩き(692)
カテゴリ: 街歩き
nnk39-1
  夕暮れどきに集う人々。 (AF-ISO800-2M、2013/6/21 18:45)

  静かなスピーチ、激しいアジテーション。初夏の夕暮れどきの集会が進行する。熱意に満ちた演説に「そうだ、その通り」などと思いながら、若い頃のようにアジ演説に呼応してこぼれ溢れるようなエネルギーが沸き立つ感じはもうない。賛意は静かにわき起こる。

この時刻には闇もまだ脚に絡まず、
夜の訪れも、あこがれる
昔の音楽のように、或いは
なだらかな坂のように感じられる。
    J. L.ボルヘス「見知らぬ街」部分 [1]

nnk39-2    一番町も夕暮れどき。 (AF-ISO800-2M、2013/6/21 19:09)

はやく来よはやく来よとぞたれか呼ぶ日暮れの街はしんそこ寒し
                                    永井陽子 [2]

  子どもの頃、夕暮れどきというのは寂しくて悲しい時間帯だった。鳥も虫もいなくなり、木も花も見えなくなり、そして友達もいなくなって一人で家に帰る頃合いだった。青年期には、1日が始まる朝は不安に満ちていて、夕暮れどきは時間をやり過ごすのに必死で、たいていは飲んだくれていた。老いて今は、1日を暮らし終えた夕暮れどきはとてもいい時間だと思えるのだ。

たつぷりと皆遠く在り夏の暮      永田耕衣 [2]

  夕暮れどきは一人でいる時間のイメージばっかりだが、今はデモの中の一人である。そして、大勢の人の中で、どうしたことか、今日は夕暮れどきの感傷なのである。

nnk39-3    藤崎デパート前は明るい。 (AF-ISO800-2M、2013/6/21 19:12)

  夕暮れのこの雰囲気をきちんと写し取れたらいいな、と思う。しかし、コンデジで写す写真で夕暮れの風景というのは、私には難しい。ISO感度を上げたり、下げたりはしてみるが、オートフォーカスのままで何の工夫もない、というよりどうして良いか分らないのである。
  一番町の中を歩くときは、店々の照明に助けられるのだが、少し外れれば、手ぶれ、ピンぼけばかりになる。フラッシュをたけば、夕暮れなのにまるで夜景である。

nnk39-4  青葉通りは薄暗く、ISO感度を上げてみる。 (AF-ISO1600-1M、2013/6/14 19:16)

   夕焼けが赤いと、彼はまた愉しくなり、
雲が出ると、彼の幸福の
色も変わる。
心も変わるときがある。
          ウンベルト・サバ「詩人」部分 [4]

  そう、夕暮れは感傷的な時間帯と限られたわけではない。デモを歩いているということは、私(たち)は自らの「幸福の色」を変えようとしているということだ。そのために、その闘いのために、必要なら「心も変わるときがある」ということだ。

nnk39-5
  仙都会館前解散時にはフラッシュをたいて。 (AF-ISO1600-1M-FLASH, 2013/6/14 19:24)

  暗さが増した街角でデモは終る。これから、少しだけビールを飲んだりしながら、夕暮れどきの仙台の街をぶらりぶらりと家路につくのである。

仙台は小さき紫陽花の咲くところスーパーにホヤがごろりと並ぶところ                                                  大口玲子 [5] 

[1] 『ボルヘス詩集』鼓直訳(思潮社 1998年)p.10。
[2] 『永井陽子全歌集』(青幻社 2005年)p. 468。
[3] 『永田耕衣五百句』(永田耕衣の会 平成11年)p.157。
[4] 『ウンベルト・サバ詩集』須賀敦子訳(みすず書房 1998年)p.51。
[5] 『大口玲子歌集 海量(ハイリャン)/東北(とうほく)』(雁書館 2003年)p. 154。






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Last updated  2024.02.12 11:04:02
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