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山梨県 山梨市 サントネージュ・山梨産甲州葡萄2016 Ste.Neige Yamanashi Koshu Grapes サントネージュワイン株式会社 Sainte Neige Wine 山梨県産甲州100% シュールリー熟成6ヶ月 アルコール分12.5% 購入価格:1814円色はほんのり黄緑がかった薄い黄色。香りは柚子の皮、酒粕、塩水、昆布?センブリ?味は薄い苦味と苦味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。結構美味いかも。柑橘に酒粕、後から海辺の砂浜っぽい雰囲気の香りが出る。全体に苦味が絡み易いが、突出する事はほぼ無く、酸味を引き出す働きを担う。酸の奥から旨味も湧き出し、余韻の薄い甘味も有って、なかなかの厚みを主張する。甲州らしからぬ(?)肉厚なボリューム。甲州ワインなのに独特の飲み応えを感じる。 抜栓20分程度(ほぼ温度上昇)で、味の厚みが増す。(室温24℃、湿度62%) 苦味が強まってるんだけど、元の苦味が強いものではないし、 その苦味が酸や旨味を強調する動きなので、美味さが向上する。 香りが少々粗いのが惜しい。酒粕に昆布の香りが合わさると、木やインクっぽい雰囲気に感じる事も有る。まぁでも、柑橘香は最初から最後まで損なわれないので、ここは好みとタイミングの問題。 抜栓60分以上でも変化は軽微。 ではあるが、流石に苦味がしつこく口内に残り易くなってきた気がする。 これはこれで味の厚みの内と言えなくもない。 この位なら好みの問題かな。なんなら軽く冷やし直してもいいと思う。 サントリーのジャパンプレミアム・甲州にもう一押し欲しい人に向いてる味。香りの点は伸び悩んだが、味はかなり良好。2016年ヴィンテージがワインアワード2018で金賞入賞だったらしいので、今回のこのボトルが特別美味かった可能性も有る。「厚みと飲み応えを伴った甲州ワイン」というタイプなので、甲州ワインに軽快さとスッキリ感(良い意味で水の様な飲み口)を求める人には向かないかな。軽快さは一応持ってるけど、これはじっくり飲む(飲める)タイプの味の甲州ワイン。旨味の感覚が明確なので、出汁の味と相性が良い。干物や漬け物に合う。生ハム、チーズ、ナッツ類にもOK。冷温キープが出来れば、シャープな味を維持出来るはずなので、白身魚なら生のカルパッチョでも塩焼きでも美味く噛み合うはず。値段相応。1800円ちょい相応で良いんだが、出来れば1600円台位にならんかな~!?「サントリーのジャパンプレミアム・甲州に+アルファを感じる味」という印象なので、そこでガチで殴り合える価格帯だと、飲み手としては選択肢が明快に拡がってうれしいw。★楽天検索 サントネージュ 甲州★楽天扱い約7件 1405円~1870円~2470円(送料込) 平均1780円前後最安1405円か。この価格ならメルシャン、サントリー、フジッコとも対等以上に闘える。むしろメルシャン、サントリーに勝ってる。1600円台ならかなり良い勝負に。
2019/10/11
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山梨県 甲府市 スモーク・甲州醸し2016 Smoke Koshu Kamoshi 株式会社サドヤ KabushikiGaisha Sadoya 山梨県産甲州100% 発酵初期に果皮と一緒に(スキンコンタクト)醸造48時間 アルコール分12% 購入価格:2160円色はやや黄色がかった金色。香りは蜂蜜、おがくず、レモン、桜餅の葉?火打石?味は苦味と酸味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。白ワインとはジャンルが異なる「オレンジワイン」の括りらしい。少々ユニークな香り。苦味が全体に厚みを生み、酸が起伏をつくる。まあまあスッキリした中にも苦味の厚みでボリュームを出し、甲州らしからぬ存在感を主張。意外と(?)酸味は強くないのかも。苦味とセットで出ないと感覚が不明瞭。飲み応えはなかなかで、赤ワイン的な、渋味の様なものも見える。シチリア辺りの白ワインのイメージが近い。甲州らしさがあやふやなのかな!?香りもちょっと特殊。ヒネ香に近い物も感じたが、多分気のせい。元々こういうもの。香りに関しては個性と長所をアピールしてる部分だからいいけどね。個人的には嫌いじゃないタイプの味なんだが、各味の出力 と 全体のバランスに違和感が有る。慣れの問題か!? 普通の「甲州ワイン」と思って飲むと変な感じ。総合的には、肉厚な味わいの甲州ワイン(でも甲州っぽくない)。甲州ワインの薄さや軽さが気に入らない人になら、結構向いてるかな。甘味は非常に弱いので、そこは好みと興味との相談。香りの蜜感と桜餅感でサポートするのは頼りない。酸よりも旨味と苦味の組み合わせの時に美味さが出そうなんだが、何か上手くいかないね。料理は肉類向け。生魚にはイマイチ合わない。天麩羅とか、有る程度 油っこいものになら魚でも野菜でも平気だと思う。ローストポーク、ソテー、レバーパテ、チーズ類とかはOK。ワインの苦味に合わせるか、対応が出来れば大体大丈夫。残念ながら、値段以下。2000円を超える格ではない。取って1500円。実力的には、本坊酒造の甲州・オランジュ・グリの方が明らかに上。お買い物マラソン サドヤ甲州醸し(かもし)SMOKE - スモーク 720ml価格:2200円(税込、送料別) (2019/10/6時点)楽天で購入楽天では甲州ワイン街道のみ日本産オレンジワインの勉強用。2000円超えの価格でなら、ワイン(食中酒)として以外の別の目的が要ると思う。
2019/10/05
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山梨県 甲州市 フジクレール・マスカットベーリーA NV Fujiclair MuscatBaileyA フジッコ・ワイナリー株式会社 Fujicco Winery KabushikiGaisha 山梨県産マスカットベリーA100%(Jワインサイト) アルコール分12% 購入価格:1235円色は澄んだ紫。香りはカシス、キャンディー、ブラックベリー、竹炭?塩昆布?味は薄い渋味と薄い酸味。余韻に苦味を伴う薄い渋味と薄い酸味。軽い。ベリーにキャンディー、そこに苦味を思わせる要素の香りが絡む。渋味基調だが、強いものではなく、バランスは良い。キャンディー香で甘味のイメージを引っ張ってる!?あまり上手くいってる気はしないが、元の味が軽いし、それで悪い気はしてない。飲み易いガブ飲み向けの赤と思えば、万人向けの十分な仕事。悪く言えば、気軽に飲めるってだけの特徴しか無い。フランスの1000円ボルドー、イタリアの1000円キアンティとほぼ同じ役割。その2つと比べると、渋味や酸が目立たないから、住み分けは出来てるのかも。総合的には軽さと飲み易さがウリの、割と普通の赤ワイン。普通なりに万人向け。気軽に、適当に飲む、飲める赤。香りが味に影響を与えてる部分は有りそうであまり無いから、ワイングラスと言わずコップで飲んでも悪くないと思う。料理は鶏肉のソテー、生ハム、チーズ等、ピザもイイね。ボディは軽めで、渋味も薄いからアブラはあまり必要無い。スモークサーモンを添えたサラダ や 裂いた茹でチキンを散らしたシーザーサラダでも大丈夫。値段以下。純粋に赤ワインとしては、これは1000円だな。1200円超えは微妙。「フジッコ(日本)」の「ベリーAワイン」と言う点に+200円の価値を見出せるかの勝負。
2019/03/24
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山梨県 甲州市 山梨・マスカットベーリーA2015 Yamanashi MuscutBaileyA シャトー・メルシャン Chateau Mercian 山梨県産マスカットベリーA100% ステンレスタンク発酵 ステンレスタンクとオーク樽熟成 アルコール分12% 購入価格:1494円色は澄んだ赤紫。香りはカシス、ブルーベリー、カラメル、革、プラム?乾いた土?味は軽い渋味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と甘味。軽いけど上品な味。ベリー香にカラメルの様な甘い雰囲気が絡み、土やプラムのニュアンス。軽めの渋味に薄く果実感、その後に苦味がほんのり顔を出す。安目のピノノワールみたいな雰囲気。ベリーAと言われて納得するが、ピノノワールと言われても納得する。薄さと軽さを活かしつつも、ボリューム感もいくらか持たせた構成と味わい。80分以上の時間経過でも変化は軽微。ピノノワールやガメイを飲んで美味しいと思えない人には向かない。そういう人がベリーAを好むとも思わないが、渋味をしっかり利かせて酸と苦味を上手く絡ませた、いかにも赤ワインらしい赤ワイン(?)が好きな人には 全てが中途半端で物足りなさしか残らない味に感じるかも。 ちょっと気になってブルゴーニュグラス(リーデル・ヴィノム・EXラージ)で飲んでみた。 ベリー香が一気に弱って、灰の様な香りがメインになった。 酸が渋味に追い着かなくなり、スカスカな感じに。薄いなりの起伏が生まれない。 やっぱりボルドーグラスじゃないと、渋味と苦味のアクセントを活かせないみたい。 ピノ「っぽい」だけで、やっぱりピノノワールではないのなw。余韻の苦味はちょっと気になる時は有るが、この位はアクセントの内。口当たりの渋味を越えた後、香りと合わせた穏やかな酸と甘味を上手く楽しむのが大事。ガブ飲み向けとするには味が浅く薄さが働かない。じっくり飲んで個々の動きと役割を楽しまないと、安ワインレベルの働きしかしないね。鶏肉のローストにフルーツやワインのソース、燻製肉を添えたサラダ等がいいな。いくらか料理でクセを補ってやれば、ワイン側の渋味と苦味が上手く活躍する。淡白な肉をシンプルに調理しつつ強めの味付け、が無難。大穴でカツオのタタキに出汁醤油+薬味多め も大丈夫そう。肉のローストに味のクセを足したもの、と考えれば条件はそれなりに満たしてる。値段相応。ピノノワールの代用品になれる雰囲気を持ってる。同価格の南半球(チリ、アルゼンチン、ニュージーランド)のピノノワールと闘える。が、良くも悪くもマニア向け(?)の味わいと構成になってる。単独で飲むには飲み手の適性や好みが重要になってくるだろうが、渋味控えめで軽めの飲み易い味はそこそこ万人向け。★楽天検索 メルシャン マスカット★楽天扱い約13件 1480円~1977円 平均1680円前後1500円位なら分かる。ピノノワール好きなら何となく納得するかも。「ベリーA」を飲むつもりでないと、微妙に違和感を覚えるかも。どうでもいいが、近所のスーパーでストロング白ワインなるものが売っていた。酎ハイからの高アルコール酒ブームがついにワインにも到来w。とはいえ、ローヌやカリフォルニアワインを好んで飲んでる人にとっては14%程度のアルコール度は珍しいものではないと思うが。
2019/03/21
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山梨県 甲州市 マスカットベーリー(ベリー)A・樽熟成2016 MuscutBaileyA マンズワイン株式会社 Mans Wines KabushikiGaisha 山梨県産マスカットベリーA100% 樽熟成 アルコール分12% 購入価格:1104円色は澄んだ、やや薄い紫。香りはカラメル、綿飴、餡、溶かしバター、シナモン、プルーン、麩菓子?コーヒーリキュール?味は渋味と苦味。余韻に渋味を伴う苦味と薄い酸味。香りはやたらと甘いが、味はそれなりにタイトな辛口。基本は渋味だが、品種の特徴として派手に渋味は出ない。酸は有りそうで出ない。香りの印象で、余韻にほんのり雰囲気を出すだけ。味よりも "香り" が樽で補強された感じ。味に甘味が全然無いが、香りの甘味感で、なんとなく不満(違和感!?)が抑えられてる。香りの甘い雰囲気が強烈。で、その香りが有ってこそ 味の物足りなさがカバーされる感じ。飲み口自体は軽め。比較的万人向け。味と香りを同時に楽しめないと、構成がバラバラになりそう。味だけだと1000円ボルドー以下の、ちょっと渋い、ちょっと苦い、酸らしきものが漂うだけの赤に。そう考えると、味だけなら ほぼほぼ同価格で1000円ボルドーと同格のものを作れてるとも言える。そこを香りで差別化。赤ワインとしての出来は悪くない。ベリーAとはいえ、軽やかな方向で終わらないワイン。渋味は有るけど香りの印象で甘味が強く誘導され、(謎の)飲み易さを主張する。「中国の紹興酒に黒蜜を加えたもの」に近い味と香りを感じた。料理次第では化けるモノを持ってると思うけど、これ単体で評価すると難しいな。肉自体には味が無い、でも味付けはボリュームが有る、そんな肉料理に向く。鶏唐揚げの甘酢餡かけ、酢豚、野菜のオイスターソース炒め等、中華料理には相性良いと思う。香りにシナモンや八角のニュアンスを感じるからか!?八角の利いた豚の角煮+味の染みた煮玉子にすごく合いそう。さもなくば、スモークチーズか、ブリーチーズの様な粘り気や柔らかさがやや控えめなチーズ類に。値段相応。約1100円で同価格のボルドーに近い物を作れてる。香りの個性(甘さ)が最大の特徴であり特長。その上での「樽熟成」の「ベリーA」というのが最大のウリ。300ml程度残しでガラス栓をして15℃程度の冷暗所に保管(抜栓25時間程経過)。香りはアンズ、黒蜜、土、革、ブラックベリー、ライチ?味は苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と酸味。初日とは違って酸味が出易い感じに。香りは随分とフルーティーな要素が前面に出てくる。それでいて樽熟の赤ワインの雰囲気は保ってる。 20分弱経過でアンズや黒蜜、ライチっぽい香りの出力が後退。 味は変化無し。 特徴が削れてきたが、これはこれで軽快で飲み易い感じに。2日目の方がベリーAっぽい。初日の方が個性は有ったが、2日目はやや王道。どっちもアリかな。料理や好みで評価が変わりそう。2日目は深く考えずにサッと飲める味わい。値段相応。2日目の方が渋味控えめで酸味が伸びる、いかにも日本のベリーAワイン。この変化の仕方を楽しめるのなら、1100円と言わず、1280円位でもいいかも。★楽天検索 マンズ マスカット 樽熟成★楽天扱い約8件 1182円~1500円 平均1400円前後1300円台までならそれなりに納得。1500円近くなると埋もれてくる。1100円台ならリピートも充分に視野内。
2019/03/15
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山梨県 甲州市 甲州・オランジュ・グリ2017 Koushu Orange Gris 本坊酒造株式会社・山梨マルスワイナリー Honbou Shuzou Yamanashi Mars Winery 甲州100% アルコール分11% 購入価格:1278円色は金色がかったオレンジ。香りは柚子、粉砂糖、洋梨、アカシア蜂蜜、未熟なメロン、バナナの皮?マンゴー?味は苦味と甘味を伴う酸味。余韻に苦味と薄い酸味。美味いな。香りも良いし、味も旨味がノってる。穏やかな柑橘の香りの後に甘い雰囲気のものがドンドン溢れてくる。苦味基調だが強いものではなく、甘い香りとも相まってフルーティーな感覚がバランスを取る。これは綺麗。非常に良い意味で「ミカン風味の水」。一見ワインらしくないwけど、この軽やかさと飲み易さは甲州ワインの特徴を存分に活かしてる。加えて香りの甘い要素がまた軽い味を全力サポート。甘味と酸味のイメージを同時補強。香り抜きで、味だけで言うと軽い割に苦味が見え易い、結構普通の甲州ワインなのかな!?香りが抜け切ったら、多分魅力の半分も発揮出来ない。でもこの苦味の裏に隠された旨味の感覚は他の甲州ワインにはなかなか無い感覚。軽めの口当たりだからって素早くサッと飲むと、逆にこのワインの良さが見えないのかも。 開栓20分程(温度上昇)で苦味が強まってきた。(室温21℃、湿度36%) 元々強い苦味でもなかったので、これは特に美味さに影響無し。 香りは洋梨とメロンの要素が際立ち、軽いはずの飲み口に厚みの雰囲気を伴わせた感じ。 始めから、温度は多少高め(12℃位から?)で飲んだ方が良かったのかな。総合的には、かなり上出来の甲州ワイン。この甘い香りは、言われないと甲州って分からないな。味だけならちょっと物足りない感じもするが、それを この香りが大幅にランクアップさせる。温度上昇にも強く、下手なロゼワインよりもバランスと構成に長けてる。これは肉でも魚でも野菜でも、オールOKでしょ。鳥肉のローストにオレンジソースとか、魚のマリネやカルパッチョにソテー、野菜系でも苦味に対応可能で食材を選ばない。ただ、チーズ類はあまりソフトで粘り気の強い食感のものだと、ワインの苦味や旨味の構成を乱して合わないかも。値段以上。これで1300円弱は感心だね。1680円を十分狙える。少なくとも、1500円前後のありふれた甲州ワインの、確実にワンランク上。香りがあと一歩で別ジャンルの領域にw。★楽天検索 甲州 オランジュ グリ★楽天扱い約8件 全店1598円まぁ納得。限定生産らしいので、買えない時は買えないみたい。
2019/03/13
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長野県 塩尻市 ミュゼ・ドゥ・ヴァン・善光寺・竜眼2010 Musee du Vin Zenkouji Ryugan 株式会社アルプス Alps Wine 善光寺平産竜眼100% 低温でステンレスタンク発酵 フレンチオーク樽熟成3カ月(新樽率30%) アルコール分12% 購入価格:1512円色は非常に薄い黄色。香りはレモン、粉砂糖、クリーム、バニラ、アンズ?ラムネ?味は薄い甘味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。柑橘から入って乳製品と甘酸っぱい雰囲気の香り。出力がちょっと弱いかな。酸は控えめ、苦味も控えめ、口当たりの薄い甘味が余韻まで薄く通り抜けていく。例年より樽感が弱目で、甘味と苦味のコンビがハッキリしない!?これはこれで飲み易さは健在。水っぽさは有るものの、酸や苦味の突出は皆無、香りの乳製品香に頼らない味構成はなかなか悪くない。常に甘味の感覚が薄く付き従い、味の流れを制御。変に酸っぱ苦いだけの甲州ワインよりは、ずっと味のふくらみや伸び方が整ってる。樽の感覚が弱く感じたのは惜しかったが、元々こういうものと思えばどうにでも納得いく。元々こうだった、と思える程度にはバランスと安定感が有ったので、わざわざ言う程イヤな気もしない。甲州程あっさりではなく、下手な樽熟シャルドネ程 樽の雰囲気が空気って事も無い。味は甘味が常に絡み、飲み易さとバランスは上々。時間経過(温度上昇)の変化も軽微。苦味の存在感がちょっと弱いから、酸や甘味の動きが乱れた時にバランスが崩れる事がある。まぁでも、それを無視できる程度にサッと飲めるあっさり感は備えてる。上手く出来てるw。イタリア白の代用品になれるワインと思えば、合わせる料理が浮かび易い。甘味や酸味が弱いのだから、そこを補填出来れば最適。ただ、ワインのバランスが良いから、あまり強い味わいは要らない。カツオやマグロのカルパッチョや、ピクルス類が合う。甘味と酸味の補填という点で言えば、マヨネーズの味が相性良い。以前は日本式洋食に向いてるとか思ったが、今回のは和食に合わない事もないけど基本は塩と油のシンプルな味付けの料理(ツマミ)向け。値段相応。国産白ワイン1500円の基準になれる。約1500円前後の範囲内において、甲州やシャルドネと並んで選択肢に入る国産白ワイン。1500円取るなら、せめて この位は実力は見せて欲しいという見本。★楽天検索 善光寺 竜眼 アルプス★楽天扱い約12件 1490円~1663円 平均1500円前後チリの1280円位の白よりは確実に美味い。1300円台で買えるならなかなか上出来だが、1500円超えてくると一気に埋もれてくる。このワインが1500円の値段に見合ってないとは思わないけど、他の国産白の選択肢の中の一つという扱いになる。
2019/01/16
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シイタケワインなる謎のボトルを発見。一発ギャグのつもりで購入w。甲州ワインをベースにシイタケエキスをブレンド、みたいなものかな!?エキス分15%未満とあるから、100ml位はシイタケ分が入ってるんだろうか? 山梨県 東山梨郡勝沼町 山梨のシイタケワインNV Yamanashi no ShiitakeWine 山梨薬研株式会社 山梨特用林産協会 Yamanashi Yagen KabushikiGaisha Yamanashi Tokuyou Rinsan Kyoukai 山梨県産甲州、山梨県産しいたけ 独自の技法で醸造(←よく分からないw) アルコール分12% 購入価格:500円(720ml)(近所の酒屋で在庫整理ワゴンから発掘)色は褐色がかった濃い金色。香りはオレンジ、水飴、鰹節、生落花生、干しシイタケのもどし汁?味は甘味と苦味。余韻に甘味と薄い苦味。なかなか強烈な色合いだが、意外と香りは強烈でもなかった。ほぼヒネてると思うが、こういうものと分かってれば、なんとなく飲める程度には生きてる。表面的な甘味と薄い苦味が余韻まで続くシンプルな味わい。見た目とシイタケという字面の割には、味は自体はそんなに悪くないかも。製造年不詳だが、多分最低7年以上は経ってるんじゃないかな!?スクリューキャップのボトルだが、流石に酒質に無理が有ったか、状態異常は避けられなかったw。想定を超えた経年故に仕方ない部分だが、流石に(べっこう飴みたいな)甘味の出方がやや不自然。でも正直、味だけなら飲めなくはない。香りも、状態の割にはそれなりに頑張ってる。何か香りがね、鼻から抜けていく時にやたら汚く変化しようとする。悪いヒネ方をすると徐々にこうなる、っていう典型の香りの出方。以前飲んだヒネたアラン・コルシアのプイィ・フュイッセ1999の1.5歩手前って感じ。 開栓20分程(温度上昇?)で甘味の出方が強くなってきた。(室温24℃、湿度51%) 酸味の様な雰囲気もオレンジ香に煽られたのか、わずかに顔を見せ始めてきた。 一方で香り出力は少し弱まり、鼻から抜ける汚い雰囲気も弱まった。 出来の悪いデザートワインみたいな味。少量飲むだけなら、まぁこれはこれで。おそらく大元の味は、やや甘口に仕上げられた甲州にキノコの旨味がほんのり添加された、みたいな味だったのかもしれない。経年熟成で甘味の出方が変わってしまった(?)からか、大分毛色が変わったはずと思う。香り抜きで、味だけを注視するならまだ何となく飲めるが、あまりたくさん飲みたくなる味ではない。デザートワイン感覚で少量飲むだけなら、ナッツ類やチーズ等でOK。およそ料理に合わせる感じはしない。値段相応。これと同じものがもう一本有ったとして、500円でまた買うか?と言われると、買わないがw。一発ギャグとしては十分満足した。500円分は楽しんだ。2杯(300ml弱)程飲んで料理用ワインに転向。
2018/11/23
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山梨県 甲府市 シャトー・メルシャン・甲州・きいろ香2015 Chateau Mercian Koshu KiiroKa シャトー・メルシャン Chateau Mercian 甲州100% ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成3ヶ月 アルコール分11.5% 購入価格:2220円色は薄い黄色。香りは柚子、和三盆、グレープフルーツの皮、キャベツ、パプリカ?味は薄い酸味と苦味。余韻に苦味を伴う酸味と薄い甘味。思ったよりも酸が出てるな。苦味の骨格が明快で、薄さの中にもボディの主張が見える。柑橘に穏やかな甘味を思わせる要素と、ほんの少しの青臭さ。2014年ボトルは もっと穏やかな雰囲気だったが、今回の2015年はなかなか骨太(?)なつくり。多分酸味の出力はそれ程無いはずなんだが、苦味のボリュームで全体が大幅に底上げされ、薄さがあまり気にならない。この苦味が適切な出力でバランスを取り、必要なところに必要な分だけ送り出されてる。ロワールかイタリアのワインっぽいかも。ちょっと高級なソアーヴェみたいな感じ。イタリアと比べると香りが穏やか過ぎるのと、味の動きが大人し過ぎるのかな。この辺は、ほぼ品種の特徴と好み(経験?)の問題。良く言えば酸や苦味が派手に出ず、それでいて味の厚みがしっかりした味わい。甲州だし 薄いと言えば薄いのだが、その薄さを気にさせない工夫が見られる。90分以上の時間経過でも変化は軽微(でも香りは弱ってるかも)。(室温24℃、湿度61%)以前飲んだ穂坂甲州・セレクテッド・ヴィンヤーズに近い味。酸味と苦味のバランス、苦味の出方と働きと出力が統制されてる。2014年に感じた欠点は解消してないが、長所に関しては向上してた。飲んでて満足感が有るw。正直、これがきいろ香の魅力か?と言うと、そうでもないと思う。ただ、単純に甲州ワインとして美味い。香りはまだ至らない点が見えるが、味は良い。美味かった。しっかりした味なので、料理も多少強めに自由が利く。イタリアっぽく生ハムやカルパッチョとかでも良いし、ロワールみたいに魚介や野菜のマリネもOK。素材の味に結構寛容。塩と油には相性良し。でも味噌とか漬け物の味には合いそうで合わないかも。焼き魚、出汁巻玉子なんかには合う。(旨味バランスの問題?)値段相応。相応だが、上手くいけば2500円弱位は狙えたかも。これ上出来。2014年は香りの弱さが足を引っ張った感じだったが、2015年のは香りは大差無い様に思えたが、味の存在感が全然違ってる。1500円前後の甲州の確実に1.5~2ランク上。★楽天検索 メルシャン 甲州 きいろ★楽天扱い約22件 2214円~3003円 平均2600円前後2500円を下回れば、まぁ・・。実力的には納得の範囲内。(ただし、今回飲んだ2015年ボトルに関して)ちょっと高級な甲州ワイン。多少は甲州ワインへの経験と心得は必要と思うが、強い酸の白ワインが苦手な人には向いてる。
2018/07/08
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もらいもの。最低でも1年半以上は前にいただいてて長らく放置してた品。最後に飲んだのは2012年か・・。 日本 茨城県牛久市 牛久ワイナリー・葡萄の城・プレステージ・カベルネソーヴィニヨンNV《2本目》 Ushiku Winery BudouNoShiro Prestage CabernetSauvignon シャトー・カミヤ 合同酒精株式会社 Chateau Kamiya カベルネソーヴィニヨン100%(フランス産と日本産のブレンド? 割合不明) 樽熟成 アルコール分12% 参考価格:2806円色はややくすんだ濃いエンジ色。香りはアンズ、カシス、黒蜜、革、小豆、カラメル?オレンジ?味は薄い渋味と薄い酸味。余韻に薄い苦味。結構良い色。香りもそこそこ熟成感を持ち、思ったよりも良い感じ。正直、味は薄~い感じで、渋味も酸味も経年相応に大分弱ってる。余韻も一瞬顔を出してすぐ退く。全体的に、「思ったよりも」って枕詞が付きまとうんだが、悪くはないww。色合いといい、香りといい、生意気にも熟成感を感じさせる。自分の手に渡る前の保管状況は定かではないが、少なくともリリース後5年は経過してるはず。5年程度でこの熟成感であるなら、元の酒質は相当弱いんであろう。酒質もそうだが、経年熟成で仕方ないとはいえ、味がスカスカ1~2歩手前。温度が少々高め(17℃以上)で味の出方が鈍ってたのも有るだろうが、多分そこはあまり関係無いと思う。まぁでも、少し低めの温度(14℃程度)で味の締まりを持たせた方が良かったかもしれない。力尽きる前のボルドー(スパイス香の無いローヌ)系赤って感じで、個人的には嫌いじゃないが万人向けとも言い難い。飲み易さは有るだろうけど、これを飲んで美味さを感じるにはそれなりの経験が要求される。 抜栓25分弱で香り出力が落ちてきた。 アンズと黒糖と小豆っぽい香りで弱い味に果実感を持たせてるので、 そこが落ちると全体の味も大幅にスケールダウンする。 味が落ちてるとまでは言わないが(元々弱いし)、全体の熟成感も落ちてきてる。「思ったよりは」上出来だった赤ワイン。簡易的な熟成感は感じられたが、味は少々地力の弱さを思わせるもの。熟成赤ワインをそれなりに楽しめる人なら、決して悪くはない。だが、やはりこのワインは本来すぐに飲むべきものだったのだろう。粉の様な細かい澱が発生してるので、後半は静かに注ごう。ワインの味が弱ってても、肉料理が無難。何かしらの火を通した肉料理なら大体何でも大丈夫。甘味よりも旨味をワインに足せる肉料理が適任。酸味は意外と(?)要らない。安目のステーキ肉もいいが、既製品のローストポーク位が適役。値段以下。この熟成感込みで、「3000円近い価格で納得いくか」と言うと・・・いかないね。1680円位から・・・出して2000円ちょっと。どう考えても御土産ボトルの域を越えない。牛久ワイナリー葡萄の城プレステージ カベルネ・ソーヴィニヨン(赤)720ml価格:2806円(税込、送料別) (2018/5/20時点)楽天ではシャトー・カミヤのみ現在品切れ、入荷未定「シャトー・カミヤ」のワインである事が理由でないのなら買う事はない。プレステージの名にふさわしい実力(経年耐久力?)は見せたと思うが、味に関しては金額に見合ったものとも言い難い。お土産として人からもらう分には何も悪い気しないが、自分で買って飲もうと思える程ではないのよ。
2018/05/19
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山梨県 笛吹市 甲州・ヴェルディーニョ2014 Koshu Verdinho 本坊酒造株式会社・山梨マルスワイナリー Honbou shuzou KabushikiGaisha Yamanashi Mars Winery 2014年9月に収穫した甲府盆地産甲州100% アルコール分10% 購入価格:1598円色は薄く黄緑がかった、かなり薄い黄色。香りは柚子、塩水、ローレル、檜、イースト、リンゴ、薄いお茶?カツオ出汁?味は苦味と酸味。余韻に酸味と甘味を伴う薄い苦味。まあまあ美味い。和柑橘を軸にハーブと木の香り。味は薄いが、薄いなりに酸味はきちんと出てて、薄いだけで終わらない。薄さの中に有って、余韻の甘味が綺麗に機能しており、バランスがとられる。水っぽいだけの甲州ワインも珍しくないが、このワインは酸味の存在感が明確。澄んだ味ながらも飲み応えが主張される。甲州という事で、もっと軽快感の有る薄い白を求める人には、しつこい味に感じるかもしれない。甲州には珍しい(?)この酸の厚みがこのワインの長所なので、これはほぼ完全に好みの問題。40分以上の時間経過(温度上昇)でも変化は軽微で安定してる。香りは控えめだが、味は結構しっかりしてる、それでいて飲み口は軽め。いかにもな日本の白ワイン。基本は薄味だが、薄いだけで終わらない味。イタリアの白ワインにも通じる、酸を持ちながらも良い意味で軽薄な白。ガブ飲み可能だが、じっくり飲む事も出来るバランス感。料理は和食全般OK。洋食にもそれなりにイケる。(イタリアやロワールの白ワインにも近いしね)酸味の厚みに合わせて、塩と酢の味には相性良し。ピクルスや魚介類のマリネには適任。キノコやチーズ類といった、旨味の強い料理(味付け)にも充分に対応可能。よほどコクの有るソースを絡めるのでなければ、鶏や豚のソテーにも合わせられる。合いそうで思ったより合わないのはサラダ位かな。油や香りに気を使わなくていいってのは、結構使い道が見える気がする。一応、値段相応。相応だが、もう少し安くてもいいかな。1400円前後位で。フジクレール・甲州・シュールリーが現在ほぼ同価格だし、少々コスパ弱いな。メルシャンやサントリーの甲州と闘うにはまだ頼りない部分も有るし。★楽天検索 甲州 ヴェルディーニョ★楽天扱い約13件 1490円~1620円 平均1550円前後「本坊酒造のマルスワイナリー」という部分に+150円程度の付加価値を感じられるかどうかが勝負。本坊酒造のファンなら問題無いが、そうでないなら他の甲州に目移りしてしまう。約1600円というのは結構ギリギリのラインだな。納得しなくはないが、コスパ的には難が出てくる。
2018/03/23
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北海道 小樽市 鶴沼・ミュラートゥルガウ2013 Tsurunuma Muller-Thurgau 北海道ワイン株式会社 Hokkaido Wine KabushikiGaisha 北海道浦臼町鶴沼産ミュラートゥルガウ100% アルコール分11.5% 購入価格:1728円色は薄い金色。香りはライム、カリン、シンナー、ライチ、薄い蜂蜜、ミント?味は苦味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味。薄いな。香りはまあまあ正統派。この品種らしい柑橘と果実香に蜜感を伴うシンナーとハーブ。味は大分ドライで、甘味や酸味は余韻含めて大幅に控えめ傾向。甲州ワインの雰囲気に近い。味だけなら「ちょい苦の水」っぽく感じるところを、香りで上手い事個性を付ける。 抜栓15分弱(温度上昇?)で酸味の感覚が出てきた気がする。 水っぽい味にアクセントが生まれ、少しだけ飲み応えらしきものが生まれる。 相変わらず、甘味の感覚は薄い。(室温20℃、湿度41%)正直、辛口の度合いが強過ぎる気がする。果実感が薄いから水っぽさも強く、香りのサポートにも限界が有る。この甲州的な水っぽさを分かってて楽しむのなら問題無いが、品種の良さを楽しむには力不足な部分も多い。イメージ的には味は日本の安い甲州か、イタリアの酸の無い安シチリア。ミュラートゥルガウ要素はほぼ香りのみ。裏側ラベルに「飲み頃温度は6~8℃」と書かれてたが、低温過ぎても水っぽさが強いだけ。飲みながら温度が徐々に上がってくのを待って、少しずつ変化を楽しむのが良い感じ。香りはドイツっぽい雰囲気が見えなくもなかったが、味はほぼ甲州の流れ。 抜栓40分弱経過で、元々弱目の柑橘香や蜜香がさらに弱ってきた。 代わりに酒粕や硬水っぽい雰囲気も出てきた。 こうなると薄い味なりの酸味や甘味の雰囲気が弱り、 それに釣られて、味も悪い意味で安いシンプルな方向に引き摺られる。 安定感に難アリ。早めにサっと飲むのが吉。塩と旨味の流れでワインの味を補強してやりたい。シンプルに攻めるなら塩焼き鶏や塩焼き魚。今回ブルサンのチーズと薄切りバゲットをツマミにしたが、チーズの味がワインの薄味感を乱し気味。粘り気の有る食感の料理が相手だと、ワインの薄さが対応しきれない。チーズならベビーチーズ位の手軽なおつまみチーズの方が綺麗に合うと思う。値段以下。「日本産」で「ミュラートゥルガウ」のワインであることに+500円の付加価値。純粋に白ワインとしては1200円前後位の物でも充分代用可能なレベル。昨日のドイツのカールシュタッター・ロシュタール・ミュラートゥルガウの方がずっと安くて美味くて人にススメられる。良くも悪くも、水っぽい白ワインを楽しめる人向け。良くも、というのは、これはこれで別に飲めなくはないし、使い道も無くはないという意味。悪くも、というのは「こういう白ワインって結構あるよねw」と経験的に慣れが有るから適当に気分を流せる、と言う意味w。900円と言われて納得するが、1200円と言われても納得しなくはない、だが1700円と言われたら状態異常と言われない限り納得はしない。で、今回飲んだボトルからは、状態異常という感じはしないんだよねw。
2018/01/20
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「太田光代プロデュース」というパンチの効いたwコピー付。マンズワインの高級レンジ、ソラリスシリーズにも使われる葡萄でつくられたスパークリングらしいので、品質自体は良いモノみたい。年末を控えて、店が在庫整理に本気出してきたwので協力してみた。 長野県 サンデージャポン・324・長野ルージュ・スパークリング2014 SundayJapon 324 NaganoRouge Sparkling マンズワイン株式会社 Manns Wines KabushikiGaisha 太田光代(プロデュース) Mitsuyo Ota (Produce) 長野県産ぶどう100%(小諸産メルロー、小諸産・上田産カベルネソーヴィニヨン) 樽熟成 アルコール分12% 購入価格:1058円(4981円→3680円→2138円→1058円)色はやや濃い紫。香りはカシス、ブラックベリー、カラメル、ラムネ、革、カカオ?味は渋味と薄く苦味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と渋味を伴う薄い甘味。まあまあ。思ったよりも(?)悪くない。ボルドーブレンドらしい内容に、スパークリングらしい甘酸っぱさが伴った内容の香り。味もこれはホントに泡入りボルドーだな。渋味が順当に機能してて、酸や苦味が走り過ぎない様に制御が効いてる。赤のスパークリングとしては非常に手堅い出来。この制御が行き過ぎて果実感が伸び悩む点も有るには有るが、そこをサポートしてるのがカラメルやラムネの香り要素だろう。甘味の出力は控えめで、香りのサポートで果実感を主張させるタイプ。泡持ちは良くないね。抜栓10分も経たない内に炭酸がヘロヘロ。ボトル内では結構生き残ってるが、グラス内では早い。炭酸が弱ると、酸味が皆無の安ボルドーを水で薄めた様な感じに。小さ目のグラスで少量ずつ、多くても1杯をなるべく2~3口以内で飲み切れる量を注ぐのを推奨。単純に、赤のスパークリングとしては よく出来てる。しっかりした味わいで、ランブルスコ・ロッソとかとは違い、全然ガブ飲み向けではない。じっくり飲む事ができる味の、真っ当な赤の泡。このタイプだとオーストラリアのヴィクセンとかがそうだな。注いですぐ飲み切るなら結構万人向け。じっくり飲むなら、ある程度慣れと料理が必要。 抜栓30分弱(ほぼ温度上昇)で渋味と苦味が強まってきた。 香り出力も後退気味で、バランスが徐々に崩れ始め。 それでもサッと一口で飲む分には何でもないが、 じっくり飲むには厳しさと水増しボルドー感wを増してきた。 料理は肉だけど、多少香りをイジれる余地は有る。中華料理系のオイスターソースや香酢の味と相性良し。旨味と酸味が決め手。トマトとチーズの組み合わせは思ったよりも噛み合いそう。1058円なら当然値段以上。一応これは2000円の壁は超えてるな。まぁでも、・・取って2600円前後か!?通常5000円近い価格だと、手を伸ばせない。(サンデージャポン+太田光代要素に+2700円?)流石にその値段でスパークリングだとシャンパーニュ買っちゃうわw。でも、こういう赤泡って決定的にタマ数が少ないよなぁ。通常以上に値が張るのはやむなし?★楽天検索 324 長野 スパークリング★楽天扱い2件 河内屋で2698円 ビバヴィーノので5940円(送料込・ストッパー付)河内屋の2698円ならギリ・・アリか!?通常5000円前後は相当気張らないと決心がつかない金額。「このシリーズのファン」であり、「それなりに高品質(?)の赤のスパークリングが必要」でさらに「国産であるといい」という人向け。そうでないなら、流石に5000円は高価過ぎる。
2017/12/15
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昼に暖かい気候だと、夜に冷え込んでから急に眠くなる 山梨県 甲州市 シャトー・ジュン・樽熟・甲州2015 Chateau Jun Tarujuku Koshu(Chateau Jun Koshu Barrel Aged) シャトー・ジュン株式会社 Chateau Jun KabushikiGaisha 山梨県産甲州100% 樽熟成 アルコール分12% 購入価格:1857円色は薄く黄緑がかった非常に薄い黄色。香りは柚子、バニラ、粉砂糖、バター?水菜?味は酸味と薄い苦味。余韻に薄い酸味と薄い苦味。ん~、・・・割と普通w。一応樽熟らしいバニラやバターっぽいふくよかな要素は感じられる。味もおよそ穏やかな出力と静かな余韻。変に酸や苦味が際立つ様な事は無く、飲み易さは十分。元々穏やかな味わいのワインに、樽によって(?)香りに変化を付け、シンプルで終わりそうな味わいにキャラを演出。抜栓40分以上の時間経過(温度上昇)でも変化は軽微。(室温24℃、湿度55%)もっと味の厚みや甘味の雰囲気が出易くなってると思ったが、そうでもないね。何か・・・樽に半端に喰われてる?もしくは、熟成が足りなくてワインと樽感が調和し切ってない?樽の感覚が必ずしもワインの美味さを引き出す方向に働いてない様な・・・。以前飲んだ非樽熟のシャトー・ジュン・甲州2015の方が、味(酸と旨味)の厚みと勢いが上。逆に今回の樽熟の方が妙に薄く、やや悪い意味で澄んだ(水っぽい?)印象に。若い樽熟麦焼酎にも結構こういうの有るよなぁ。樽熟の香りと甘味感がイマイチ機能してない部類のやつ。(1年程度の短期間の熟成で、樽要素が逆にその焼酎本来の甘味や味わいの幅を狭くしてしまってるタイプ)今回のシャトー・ジュン・樽熟・甲州も、本来有ったはずの繊細な要素が樽で過度にマスクされてしまったのか、飲んでてパッとしない味に。樽熟ワイン大好きな自分でも、これはちょっと「違う」な。飲み易いのはいいが、何か「馴染まない」。甲州ワインとして、は穏やかな酸味と緩い苦味に、柑橘香とほんのり木の香りが流れるそこそこの出来。樽熟ワインとして、はどうしても味の厚みや香りの勢いが弱い、わざわざ樽熟を名乗る程でもない出来。一応通常の甲州と差別化(区別)するために必要な表記では有ったんだろう。ここは文句言う筋合いでも無いか。酸の大人しさ、香りの穏やかさを考えると、和食にはそれなりに良い相性と思う。塩と出汁の味に向いてる。お吸い物とかに上手く合いそうw。生魚よりは切り身の塩焼き魚、野菜のお浸しよりは煮浸し。値段以下。感覚的には1500円前後。以前飲んだシャンモリの樽熟甲州よりは樽感を明確に感じられた分、あれよりは値段なりには当然だが上。シャトー・ジュンは普通の甲州の方が美味いんだなぁ。300ml弱残しで次の日(抜栓21時間程度経過)。香りは柚子、レモン、シロップ、無糖のクリーム?味は薄い苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味。樽香がすっかり抜けたな。柑橘香は残ってるので、甲州らしさは健在。薄い苦味にほんのり酸が絡む、結構普通の甲州に。辛口の雰囲気は有り、これはこれで普通なりに万人向けの味。ただ、樽熟というウリが全然感じられなくなり、一気に安い雰囲気に。値段以下。初日でも1500円前後と判断したのに、2日目はさらに1000円台がいいとこ。初日で飲み切るべし。2000円前後の価格と言われて、何がしか納得出来るモノを感じるには、このワインは明らかに貫目不足。(シャトー・ジュンに有るべきと思われる)甲州の良さが弱い。
2017/11/09
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山梨県 甲州市勝沼町ルバイヤート・ルージュ2010 Rubaiyat Rouge丸藤葡萄酒工業株式会社 Marufuji Budou Kougyou KabushikiGaishaメルロー、マスカットベリーA、割合不明アルコール分12%購入価格:1373円色は澄んだどどめ色。香りはブラックベリー、カラメル、インク、カカオ、塩化ビニール、餡?黒糖?味は苦味と酸味を伴う薄い渋味。余韻に薄い苦味と甘味を伴う苦味。少し苦味が目立つ。でも状態異常ではない。ベリー香とカラメル香の混じる雰囲気からベリーAっぽさも感じる。軽めの口当たりから、苦味基調のソフトな流れ。都合7年経過だし、渋味は大分控えめ。澄んだ味わいで、全体的には綺麗な味とは思う。以前飲んだルバイヤート・ルージュ2007にもよく似てる。酸味が弱い弱点も2007年とほぼ同じ。苦味の出方をコントロールして複雑さ(?)や個性を構成するが、それだけだと物足りなさもある。渋味も弱いし、これを熟成感とも言えるが、飲み手の好みと経験にも大きく左右される。メルローよりもベリーAの個性が強く出てる。(特に香り?)少し苦味が目立つ以外には特にバランスに難も無く、100分以上の時間経過でも変化は軽微。飲み易さはそこそこで、日本ワイン特有の線の細さは感じるが、まあこんなもんか と納得出来る範囲。料理で苦味を和らげられれば、もう少し美味くなる様な気がする。渋味が少ないからアブラは要らんかな?と思いきや、実は結構アブラの甘味が活躍する余地が有りそう。肉の旨味と脂の甘味が有れば、味付けはシンプルでいいな。豚バラ肉スライスの醤油炒めとか、ワインの味が穏やかだから、スモークチーズでも十分かも。むしろ肉は要らず、食パンをトーストしてバター塗っただけでもイケる感じ。酸味を補填したいが、下手に酸味を足してもバランス崩れそうだし、難しいな。値段相応。1300円台なら、日本ワインとして充分な 半熟成ワイン。赤ワインの渋味が苦手な人なら、これはこれで意外と気に入ると思う。(苦味が苦手だと分からん)あえて言うと、味は普通。(普通と言う程分かり易い美味さとも思わないけど)これは料理が鍵だと思う。ワインの味を活かす料理をどう用意できるかが重要。肉(甘味と酸味に対応出来る要素)とアブラ(渋味と苦味に対応出来る要素)の組み合わせ。★楽天検索 ルバイヤート ルージュ★楽天扱い約8件 1710円~2011円 平均1780円前後1700円台となると、これは誰にでもオススメとは言えないな。渋味が苦手な人ならまだ良いかと思うが、赤ワインに渋味と果実感を楽しみたい人には向かない。多分これを美味いと思える人は、日本ワインファンか半熟右岸安ボルドーファンだけだと思う。赤ワインに厚い渋味や独特の酸味を求める人にはどうしても貫目不足に。
2017/09/13
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山梨県 笛吹市 シャトー・マルス・牧丘・甲州2016 Chateau Mars Makioka Koshu 本坊酒造株式会社・マルス山梨・ワイナリー Honbo Shuzou KabushikGaisha Mars Yamanashi Winery 山梨県山梨市牧丘地区産甲州100% アルコール分10% 購入価格:1140円色は非常に薄い黄色。香りはレモン、シロップ、アンズ、セージ、洋梨、クコの実?ローレル? 抜栓70分強でレモン水、酵母、熱した小麦粉、酒粕、べっこう飴?味は薄い苦味と酸味を伴う薄い甘味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。「やや甘口」の表記通り、なかなか万人向けの飲み易さ。柑橘に甘い雰囲気のベリー、苦味を軸に甘味を追わせる味構成。ちょっとしたスポーツドリンクにも近い味。(アクエリアスかDAKARAの甘味と酸味を弱めて苦味を増したみたいな)酸味と甘味の組み合わせに苦味とのバランスが端正で、コップに氷入れてガブ飲みも可能。比較的穏やかな出力ながらも、このフルーティーな味わいは爽やかな飲み口。辛口甲州に飽きた人が、適度に甘酸っぱい甲州ワインを飲むのなら、丁度良い選択肢。白ワインとしては悪くないが、甲州ワインっぽさは薄い気がする。日本の甲州ワインと言われなければ、スペインの安白(ヴェルデホ種?)か?と思ったかも。でもこれは自分が甘口傾向の甲州に不慣れで困惑しただけで、こういうものなんだろう。抜栓30分以上(温度上昇)でも変化は軽微。(室温25℃、湿度57%) 抜栓70分程で、香りがレモン水、小麦粉、酵母、酒粕、飴に変化。 フルーティーな雰囲気が減退し、特殊な香りに。味はそれほど変化無し。 こうなるといかにも「日本ワイン」って雰囲気に。でも甲州ってのも何か違う。 「白ワイン味の日本酒」の様なイメージ。総合的には、そこそこ美味い「白ワイン」。やはり万人向け。時間経過後の「日本酒の代わりになれる白ワイン」感は、一定の個性を感じた。甲州ワインって感じとはちょっとズレが有るものの、ワインとしての味は決して悪くない。この飲み易さ と 分かり易さはアリ。料理は魚より貝類に向いてるかも。旨味感が欲しい。時間経過で日本酒イメージが付いて回ると、酢の物とかにも合わせ易い感じに。豚しゃぶ や 蒸し鶏 に岩塩やおろしポン酢も上手く合いそう。ワインに甘味が有るから、酸味や塩味に対応した味付けがし易い。値段相応。約1100円、まあまあ。辛口甲州は数有れど、やや甘口の甲州は多くない。その辺のタマ数を埋めるボトルとしては上出来な部類。「ドイツ程甘くなくていい」んだけど、甘味が有って悪い事はない。「イタリア程酸味に偏られても困る」が、変にバランス崩される位なら今の弱いままでいい。「スペインっぽい果実やハーブの香りが有る」とうれしいけど、そこはメインで求めていない。「日本ワインっぽさ」を残しながら、和洋問わず料理とは合わせ易いが「高価ではない」。そんな白ワインが飲みたい人に適任。★楽天検索 マルス 牧丘 甲州★楽天扱い約5件 1490円~1566円 平均1500円前後「やや甘口」の「甲州ワイン」が飲みたいのでなければ、オススメはしない。1100円台ならもっと気軽にススメられたが、1500円近いとなると難しい。ただ「甲州ワイン」が飲みたいだけなら、この価格ならもう少し他に選べる。「やや甘口のワイン」が飲みたいのなら、安いドイツかスペインのバック・エクストリシモ・セミドゥルセとかで十分。
2017/09/10
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山梨県 甲州市 ロリアン・勝沼甲州2015 L'orient KatsunumaKoshu 白百合醸造株式会社 Shirayuri Jouzou KabushikiGaisha 勝沼町産甲州100% シュール・リー製法 アルコール分12% 購入価格:1468円色は薄い黄色。香りはレモン、柚子、塩水、石灰、グレープフルーツの皮、酒粕?火薬?味は酸味と苦味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。まあまあ。薄味傾向だが、酸が前面に出てて、後から苦味の伸びがソフトに動く。柑橘系の香りが目立ち、これが酸味と苦味の両方を支えてる感じ。2014年ボトルと比べて酸がしっかり出てて、旨味だけに頼らずにボリュームを成立させる。基本はあっさり・スッキリの味なんだが、飲み応え部分も主張。味や余韻の伸びはちょいとアッサリし過ぎなきらいは有るが、これも甲州らしさの内と思えば納得の範囲。この辺の問題をクリアーするための酸味のボディーかな!?酒粕っぽい香りに柑橘香が合わさって、ヒネ香に近い香りになる時が有る。多分これはヒネ香ではないな。組み合わせによる錯覚で、保管に問題は無かった。一つ一つの香り要素は悪くないが、同時に出るとたまに変な方向に。柑橘果実の皮みたいな生臭さと酒粕香が合わさると、何かイヤな感じw(特に鼻から抜ける時)。 抜栓20分程(温度上昇?)で酸味が後退、相対的に苦味が強まってくる。 この苦味が余韻まで喰い込み、スッキリした雰囲気が損なわれ気味。 これはこれで勢いが増したと言えなくもないが、抜栓直後の方がこのワインの 魅力を素直に楽しめたとも思える。毛色が違う?まぁとりあえず、上出来。甲州ワインとしてはそれなりに厚みとボリュームを感じ、物足りなさはほぼ無い。香りの出方にはやや難が有るが、この辺は好みと慣れの問題とも言えるレベル。イタリア(主に中部以南)の安目の白ワインが好きな人なら、かなり気に入ると思う。白身魚の塩焼きとかが一番無難かな。今回スモークサーモンの粗挽き塩胡椒とオリーブオイル掛けに合わせたが、素朴な塩味とアブラの甘味に上手く噛み合う味わいに感じた。和食も良いが、それよりイタリアワインに合わせるつもりでいた方が間違いが無い。値段相応。これで約1500円以下なら、充分 大手(メルシャン、サントリー等)と渡り合える価格設定だと思う。特にイタリアの白が好きな人なら、このロリアンの様な甲州ワインはきっと好むはず。あ・・・いや、コスパ考えると多少は甲州側が割高と思うけどw、イタリア好きだが、イタリアワイン特有の酸の押しが妙に気になる(鼻につく)人なら、甲州が丁度良い強さ。そこいくと、このロリアン勝沼甲州は非常にイイ線いってると思う。★楽天検索 ロリアン 甲州★楽天扱い約6件 1836円~1998円 平均1900円前後1900円前後が標準となると、大分厳しい。1500円以下なら安い位だが、1900円以上だと高価い。通常1800円台はやや高価めではあるが、結構ギリギリ突いたとこか・・・。
2017/09/07
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山梨県 甲府市 シャトー・メルシャン・甲州・きいろ香2014 Chateau Mercian Koshu KiiroKa シャトー・メルシャン Chateau Mercian 甲州100% ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成3ヶ月 アルコール分11.5% 購入価格:2220円色は非常に薄い黄色。香りはグレープフルーツ、柚子の皮、塩水、水飴、水菜の葉?黄桃?味は薄い酸味と薄い苦味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い酸味。穏やかな酸味と苦味でシンプルに纏まってる。流石にこの価格帯だと、薄くても水っぽさを出さないねw(出しても気にさせない)。香りの柑橘感で薄い酸味も補強。無駄が無い。酸と苦味のバランスは良好。ただただ、飲み易い。突出・しつこさは無く、綺麗に流れる。澄んだ味わいを感じる。薄いけど 薄いだけで終わらず、余韻までしっかりと軸を持った伸び方をする。もっと明快な酸味が出ても良かったかな。或いは甘味の雰囲気で補填とか?この穏やかさは長所ではあるが、同時に味の決め手に乏しい物足りなさも感じてしまう。香りが思ったより出て来ないからパッとしないのかも。柑橘感は明確で、ほんのり甘い雰囲気は有るには有るが、底上げに寄与出来る程でもない。 抜栓20分程の時間経過(温度上昇?)で少し味に厚みが出てきたっぽい。 これはこれで悪くないけど、当初のスッキリ感は損なわれ気味。 味の穏やかさはそのままだが、相変わらず決め手に欠ける味わい。 香りは変化無し。(室温25℃、湿度58%)何か・・・良くも悪くも、無難に美味い「普通の甲州」って感じ。以前飲んだメルシャンの勝沼甲州2014の方が もっと似た味なり(出方やスケールは小さいなり)に個性が見えたと思うが、今回のきいろ香2014は味は悪くないけど、「悪くない」ってところで感想が終わっちゃう。味か香りのどちらかが足りてない。(多分足りてない大部分が香り)2014年ヴィンテージの特徴か!? 酸が大人しく、苦味も穏やか、香りも静かに主張して終わる。温度上昇には多少の強さを見せたのは良かったが、ここは好みの問題にも左右されるか。料理はあっさりしたものが無難。変に旨味の利いた複雑な味よりも、塩の味でシンプルにまとめたものが適任。鯖の塩焼きとか、アクアパッツァとか、サラダやソース無しのピザとか。醤油やポン酢の味もイケると思うが、ワインや料理の味を引き立てる様な動きはしないと思う。何らかの甘味の有るものなら上手い事ワインを補強してくれるかも。(豚しゃぶとか穴子の白焼とか)残念ながら値段以下。2000円以下。1800円台ならまあまあだが、それでもちょっと厳しい。最初はギリ相応かとも思ったが、飲んでいく内にドンドン下方修正。味自体は悪くないので、やはり香りの点で大きく伸び悩みマイナスまでブレた。味はともかく、香りまで小さく纏まってしまったのが敗因。これがきいろ香の実力と言うなら、シャトー・メルシャンの普通の甲州ワインで十分満足出来る。自分の好み や タイミング、瓶差とか色々問題も有るかと思うが、自分とはきいろ香との相性が悪いw。★楽天検索 メルシャン 甲州 きいろ★楽天扱い約23件 2214円~3002円 平均2600円前後2500円以上出して 甲州・きいろ香買うのはファン向けの側面も感じる。リリース直後に1本飲んで、その後3年位の周期で熟成を確かめるつもりで2~3本楽しむ、みたいな。これだと、自分ならほぼ同価格の(ちょっと高価めだが)長野シャルドネ・アンウッデッドの方が飲んでて納得いってしまう。
2017/09/04
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長野県 シャトー・メルシャン・長野シャルドネ・アンウッデッド2013 Chateau Mercian Nagano Chardonnay Unuooded シャトー・メルシャン Chateau Mercian 長野県北信地区産シャルドネ100% ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成5ヶ月 アルコール分12% 購入価格:2574円色は薄い黄色。香りはレモン、石灰、塩水、クリーム、小麦粉、アンズ?火打石?味は苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と薄い酸味。ん~、・・悪くない。苦味基調の、スッキリしたタイプのシャルドネ。最初の口当たりは少しフルーティーで鮮烈な印象が有ったが、余韻は結構穏やか。高級なガブ飲みワインって感じ。タンク熟成のシャブリのイメージが近い。苦味の張りはそこそこ持ってて非樽熟な割には厚みが有るが、しつこさは無く、後に続く酸味を活かせる様に送り出す。薄いけど、薄いだけで終わらない(終わらせない)モノをきちんと持ってる。好みの問題も大きいが、こういうスッキリ系シャルドネは、シンプルな味の流れに飽き易さを覚える人もいそう。(自分がそういうタイプw)香りはともかく、スッキリ感ある味はちょっとした甲州ワインにも近い。味は穂坂甲州・セレクテッド・ヴィンヤーズに似てた。 50分以上の時間経過でも変化は軽微。(室温25℃、湿度55%) と思ったら、温度が上がると軽めのマコンっぽいイメージにも。 苦味感にボリュームが出てきて、当初のスッキリ感がオイリーなニュアンスに。 これはこれで良い変化。スッキリ感を楽しむなら冷温で。 ある程度の重み(旨味?)も楽しみたいなら、少し温度高めで。スッキリ系シャルドネとしては、それなりに上出来。とりあえず、味は良い。アンウッデッドとの事だが、品種の特性か連想か、火打石香がチョイと樽熟っぽい雰囲気を思わせる。苦味は突出せず、酸は弱いが綺麗につくられてて、意外と(?)飲んでて物足りなさを感じない。この苦味が薄いなりにもボリューム感を生み出してて、キャラを演出&確立。スッキリ系シャルドネの御多分に漏れず、オイル系パスタには良い相性。このワインなら(スモークサーモンとか)赤身魚の刺身のマリネに合わせるのも良し。意外と(?)鯖の水煮缶にオリーブオイルと粗挽き黒胡椒たっぷりでも合うと思う。油の香りとボリューム&鯖水煮の穏やかな塩味に胡椒のアクセントで。ワインの香り出力が弱目なので、料理側で香りを弄れる余地が結構有る。とりあえず値段相応。だが、2500円強はちょっと厳しい。せめて2200円位ならもっと自信を持てる。少なくとも、味の良さに関しては確実に2000円以上の価値を感じた。「メルシャン」で「長野のシャルドネ」で「樽を使ってない」というのがポイント。この内、「樽を使ってない(Unuooded)」という点に興味が無ければ、わざわざ買う事はないかな。同じ位の価格の樽無しメルシャンなら、甲州の方が飲んでて面白いと思う。やはりこの価格のシャルドネに求めるものとしては(あえてこのワインを選ぶ決め手になる)パンチが弱い気がする。或いは温度のコントロールによって、この1本で「スッキリした感じ」と「ボリューム感を持った味」の2つを楽しめると思えば、2500円前後というのも納得いかない事もない。この辺の良いとこ取りっぷりを狙ってやったのなら作り手にアッパレ!。全面称賛。これが偶然なら、興味本位以上にはススメない。★楽天検索 メルシャン 長野 シャルドネ アンウッデ★楽天扱い約7件 2750円~3261円 平均3000円前後3000円だと、そこそこのブルゴーニュ・シャルドネが買えてしまう値段なので、「メルシャン」の「長野シャルドネ」が飲みたい人向け。標準2000円以上の美味さは有った。2500円台も分からんではないポテンシャル。3000円の壁は目的で超えるべし。
2017/08/20
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山梨県 甲州市 フジクレール・メルロー2014 Fujiclair Merlot フジッコ・ワイナリー株式会社 Fujicco Winery 山梨県産メルロー100% フレンチオーク樽熟成 アルコール分12% 購入価格:1944円色は澄んだ赤紫。香りは革、ブラックベリー、黒土、炭、ピーマン、鉛筆、インク?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に薄い渋味と苦味。何か普通。香りはまあまあメルローの流れ。一部若いカベルネっぽいけど。渋味と酸味でシンプルに味をつくり、余韻の苦味で締め。渋味も果実感は強くはないが、メルロー(ボルドー系)ワインとしてはそれなりに正統派。澄んだボディで口通りはスムーズ。意外と(?)余韻の苦味はそこそこに。これはこれで飲み易い、軽快な味わい。とりあえず90分以上の時間経過でも変化無し。(室温24℃、湿度50%)だが、メルローらしい赤ワインの厚みが無い。軽快は軽快で良いんだけど、その軽快さをワインの魅力にできていない。軽さを活かしたメルローといえば、以前飲んだサントリーのかみのやまメルロ2009があるんだが、あれの失敗作版みたいな雰囲気。軽くていいワインに無理に重さを持たせようとして、中途半端なところで小さく纏めちゃった感じ。香りに苦い要素が多いのも、味の動きの幅を制限してるみたいで、イマイチ美味さが見えにくい。カスティヨン辺りの1000円ボルドーっぽい味わい。しつこいとまでは言わないが、苦味が妙に口内に付きまとう。どうにも欠点が過分に目立つ、国産メルローワイン。香りが粗く、そのせいで苦味も目立ち易い。その欠点を深く感じるよりも先に喉を通り抜けてくれる軽さでカバーしてるが、全体の高級感は損なわれ気味。リリース後7年位熟成させればもう少し軽さを活かせるかもしれないが、香りがどうなるのかは未知数。料理には肉が欲しい。渋味は強くないからアブラはいらない、酸味や甘味が強くないからソースもいらない。塩胡椒で軽く炒めただけの薄切り牛肉とかが適任。値段以下。1500円未満程度の格。1280円位で熟成の谷間のカスティヨンワインと言われたら信じる。白の甲州はなかなかの美味さだったが、赤はイマイチだった。★楽天検索 フジッコ メルロー★楽天扱い約3件 酒の茶碗屋、コレットで1944円 ヴィノスやまざき で2160円ん~、2000円前後の価格はいかがなものか・・。「フジッコのメルロー」と言う点に興味を持った上で買って飲んでも結構微妙wだったのに。せめて1600円台ならもう少し前向きな評価が出来た気もする。
2017/06/15
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デラウェアラッシュ最後 宮崎県 西臼杵郡五ヶ瀬町 五ヶ瀬ワイン・デラウェアNV GokaseWine Delaware 五ヶ瀬ワイナリー Gokase Winery 五ヶ瀬町産デラウェア100%(2016年収穫?) アルコール分10.5% 購入価格:1448円色は薄い黄色。香りはマスカット、ラムネ、ライチ、キャンディー、アンズ、粉砂糖?未熟なマンゴー?味は酸味を伴う苦味と薄い甘味。余韻に苦味と薄く甘味を伴う苦味。何か、普通に美味い。熊本ワインのデラウェアと似た感じの香りだが、この五ヶ瀬ワインの方がよりフルーティー。味はシンプルだが、香りの果実感とコンビを組んだ甘酸っぱさが薄く拡がる。薄く澄んだ雰囲気の味で、そこにラムネやライチの香りが組み合わさる事で独特のフルーティーさが生まれる。余韻の流れはあっさり終わり、そこがちょっと物足りなくもあるんだが、この軽さがスッキリした流れを上手く構成してて、ガブ飲みとじっくり飲みの両対応を可能にしてる。この香りが命。こいつのおかげで、シンプルな味のワインに魂が入るww。どこかのタイミングで香り出力が弱ったら、急に水っぽいだけのワインに落ちそう。流石にそれは言い過ぎかもしれないがw、それ位 香りの果たしてる役割が大きい。総合的には、上出来の白ワイン。甘過ぎず、臭過ぎず、苦過ぎず、バランスが非常に良い。90分以上の時間経過でも変化は軽微で、懸念されてた香りの出力後退も見られずに済んだ。温度上昇でか、ちょっと苦味の張りがユルくなった感じは有るが、この位は薄味ワインにはよくある事。およそ白ワインに合うものなら大体何でもイケそうだが、西京漬けとか粕漬けの焼き魚とか、甘い雰囲気の有る和食にピッタリと思う。ワインの味自体は甘味が控えめな傾向が見えるので、料理から甘味のニュアンスを補填出来れば最適。おせち料理とかに合いそう。又は酸味に合わせて、生ハムのオイルがけとか適度に塩味の効いたもの。値段相応。ちょっとしたゲヴェルツトラミネールと闘えるかも。少なくとも、ルールマンのゲヴェルツ(1180円)には値段相応に勝ってるかと思う。(コノスル相手だとコスパで分が悪いw)★楽天検索 五ヶ瀬 デラウェア★楽天扱い4件 1448円~1542円 平均1500円前後まぁまぁ、こんなもんか。九州のデラウェアは本州や北海道と明確に毛色が違ってたけど、地域差なのかな!?このワインだけに限らず1380円位までで買えれば、マイナー品種と言わずにシャルドネや甲州と並べる気もするが。デラウェアワインなんてほぼ日本でしか作ってないんじゃないのw?
2017/05/10
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熊本県 熊本市 熊本ワイン・デラウェアNV Kumamoto Wine Delaware 熊本ワイン株式会社 Kumamoto Wine KabushikiGaisha デラウェア100% アルコール分12% 購入価格:1233円色は薄い黄色。凝りはマスカット、水飴、ラムネ、小麦粉、キャンディー?沈丁花?味は苦味と薄い酸味。余韻に薄い甘味と苦味を伴う薄い酸味。あ~、・・・美味いな。甘味控えめだが、香りのマスカットやラムネの甘酸っぱい雰囲気が大幅に甘味を補填。辛口デラウェアの御多分に漏れずに薄味傾向ではあるが、酸の出方が爽やかで、綺麗な味に。これこそデラウェアワインにおける「繊細さ」を表現出来てると思えるワイン。品種の個性や特徴云々ではなく、この葡萄で美味いワインをつくってみようとした結果のワイン。薄いのが欠点になってない、むしろ香りのラムネ香が活かされる武器にもなってる。水っぽいんじゃなくて、「こういうもの」。これは欠点らしい欠点無いかも。無理に味に厚みを出そうとするでもなく、変に好き嫌い別れる特殊な香りで個性を主張するでもなく、飲み易さを重視。あえて言うなら、先日の三次ワイナリーのと同じ、甘味を求める人には物足りないってとこだけか。このラムネ的な香りが薄い酸味を大きく支えてる。で、この香りが無ければ美味くなかったか?と言うと、そうでもない。味自体が結構良い。ワインとしてのデラウェアの良さではなく、葡萄のデラウェラの良さを活かしたワインって感じ。これ、ちょっと気に入った。飲んでて無理してない、適度に力の抜けた雰囲気も好み。塩の味が一番良いが、なるべくワインに合わせた淡泊な味の物に。肉でも魚でもどっちもイケそうだが、何かスープに合わせたくなる味。素朴な野菜コンソメスープとか。ピーナッツやらポリポリ齧ってるんでもいい。値段相応。相応だけど、変に水っぽい、酸っぱ苦いだけの軽薄白よりも明らかに良いモノを持ってる。1400円前後を狙えるが、多分1200円前後だからこその高評価かw!?。辛口デラウェアはソーヴィニヨンブランの代用品って印象を持ちつつ有ったが、こういうのも有るのね。★楽天検索 熊本 デラウェア★楽天扱い約13件 1538円~1825円 平均1540円前後まぁ1500円強で納得しない事はないけど、ちょっとコスパ的に厳しいな。1280円位であれば十分同価格帯の海外のワインと対等以上に闘えると思うけど。「熊本」の「デラウェア」ってとこに付加価値を感じるかどうか、だな。
2017/05/08
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広島県 三次市 トモエ・デラウェア2014 Tomoe Delaware 株式会社 広島三好ワイナリー KabushikiGaisha Hiroshima Miyoshi Winery 三次産デラウェア100% ステンレスタンク発酵 アルコール分11.5% 購入価格:1296円色は薄い黄色。香りは(杉の)おがくず、生木、ライム、枯草、焙じ茶の出涸らし?銅?味は苦味と薄い酸味。余韻に苦味を伴う酸味と苦味。何やらクリアーな味わい。薄いけど、薄さの中に飲み易さと特徴を感じられる。苦味基調で果実感は控えめ。非常にスッキリした味。木の要素の香りが目立つが、特徴の範囲内で強くはない。これは良い意味で水の様な味の流れ。同じ水の様に(悪い意味で)感じたシャトー・ジュンのデラウェアと何が違うんだろ?シンプルで軽快、非常に控えめながらも きちんと存在感の有る酸に、嫌味の無い苦味感。デラウェアワインに甘味と果実の厚みを求める人には向かない。北海道ワインのおたる・デラウェアみたいなリースリング的な味が好きな人には、ただ薄いだけのワインと思うかもしれない。後は香りの生臭い雰囲気に慣れが有るかどうか。 抜栓30分程(温度上昇)で苦味と酸味が同時に強まってきて、クリアーさが変わり気味。 水っぽい味に厚みが出た様で、悪いばかりの変化ではないが、抜栓直後と変わってきた。 ソーヴィニヨンブランワインっぽいイメージに。(室温21℃、湿度44%)まさに「辛口」の白ワイン。クセの無い澄んだ味。香りに品種の特徴を程々に出しながらも、味は無理せず澄んだ味の持ち味を活かす。多少温度が上がってくると、ソーヴィニヨンブランの代わりになれる酸味に化ける。最初の澄んだ味を維持するなら冷温キープ推奨。ソーヴィニヨンブランに合わせる感じで。サラダやマリネに向いてる。ワインがハーブの香りや酢の酸味に負けない。淡泊な食材をシンプルに調理した料理だと、ワインと料理双方に良い事が無い。値段相応。約1300円、納得。上手くいけば1480円も狙えるかも。三次ワイナリーの完成度の高さを感じた。400ml程残しで次の日。(抜栓約20時間経過)香りはグレープフルーツ、ライムの皮、青草、生木、ミント?味は苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と薄い酸味。ソーヴィニヨンブラン化wが進行。味も、より薄くなった気がする。酸味が弱って、相対的に苦味が強まった。澄んだ雰囲気で、これはこれで悪くない。苦味の出方に勢いが生まれてて、水っぽさの中に適度にアクセントが有る。香りはソーヴィニヨンブランだが、味は旨味と酸味の弱い甲州。味弱いのに、何故か悪い気しない・・。飲み易さは有る。味の突出は無い。デラウェアはモノによっては香りが突出するものだがw、それも無い。それでいて薄いだけで終わる事は無く、キャラを主張出来てる。辛口デラウェアを飲む程にシャトー・ジュンの美味さが分からなくなってくる・・ww。2日目も値段相応。品種云々言うには2日目はちょっと弱い感じ。しかし、薄味系白ワインとしてはまだまだ十分。★楽天検索 三次 デラウェア★楽天扱い3件 酒の勝鬨、リカーズ、ふじまつ で1620円あー、ちょっとだけ高価いな。「国産」の「辛口」な「デラウェア」が飲みたい人なら分かる。この「国産」「辛口」「デラウェア」の3つの内どれか一つ欠けると150円~250円分落ちる。・・・いや、むしろ「デラウェア」ってところに過度にこだわらなければ、意外と(?)こういうものか と納得いく!?理解度の問題かな・・。
2017/05/04
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京都府 船井郡京丹波町 デラウェア2014 Delaware 丹波ワイン株式会社 Tamba Wine KabushikiGaisha デラウェア100% 未熟で酸度の高い葡萄と完熟した糖度の高い葡萄をブレンド アルコール分11% 購入価格:1123円色は薄い黄色。香りはグレープフルーツ、シロップ、生ハム、リンゴ酢?レタス?味は苦味と酸味。余韻に苦味と薄く甘味を伴う酸味。割と普通。ただし、良い意味で普通。特殊な香りはしないし、味もやや苦味が立つが酸とのバランス感は良好。余韻の苦味が残り易いが、これは香りに引っ張られてる部分で、味の乱れではないな。薄めで辛口、シンプルな味わい。酸味はそこそこ主張してる感じで、水っぽいという事はない。先日のシャトー・ジュンのデラウェアよりもずっとしっかりした味。でもデラウェア感はそんなに無いかも。香りも柑橘に甘い雰囲気の要素が混じるだけ。甲州とかよりも酸味が分かり易い分、旨味の流れとかには乏しい雰囲気。総合的には、万人向けの白ワイン。酸の突出や変な伸びも無く、余韻の果実感でほんのり甘味のニュアンスも出す。普通だけど飲み易い、分かり易い味わい。イタリアっぽいニュアンスから、生ハムやカプレーゼみたいなシンプルなツマミに向いてる。カルパッチョみたいな、生魚をササッと調理したものも適してる。ベーコンを使ったパスタ料理なら、ワインの酸味が肉の塩味と旨味を上手く引き出す。値段相応。酸の出方が良い感じで、イタリアかどこかの白と言われたら信じられそう。個性云々言うとツラいとこもあるが、値段なりの働きは十分果たす。★楽天検索 丹波 デラウェア★楽天扱い約2件 飲呑会で1280円 ふじまつ で1404円1200円台なら分かる。1400円強はちとツラい。
2017/05/02
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早くもセミが鳴き始めてるな。晴れの日の昼間はもう25℃前後まで上がる時もあるから、鳴きたくなるのも分からんではないw。 山梨県 甲州市 デラウェア・にごり2015 Delaware Nigori まるき葡萄酒株式会社 Maruki BudouShu KabushikiGaisha デラウェア100% アルコール分8% 購入価格:1080円色は黄緑がかった薄い黄色。名の通りの薄にごり。香りは湿気たビスケット、グレープフルーツ、青草、生木、胡椒酢、腐葉土?カボスの皮?味は酸味と甘味。余韻に薄く甘味を伴う苦味と薄い酸味。香りが強烈だなw。味は甘酸っぱく、微妙に粘性も感じるボリューム。甘口傾向の、濃いソーヴィニヨンブランって感じ。この甘酸っぱさは、なかなかの取っ付き易さ。しっかりしたボディーに、ユニークな香り。アルコール度は8%とやや低めで、フルーティーさが軸になってる。この香りで好き嫌い出る人が出そうw。それ位個性的。青草や酢と胡椒が混じった様な特殊な香り(俗に言う狐香!?)。とりあえずソーヴィニヨンブランの強い香りに慣れと耐性が有れば大丈夫だろう。デラウェア特有の香りと、甘味と酸味のバランスをウリにしており、まさにその通りのワインだった。「にごり」という事でちょっぴりもろみワインに近い雰囲気も有って、ジュースっぽい味も楽しめる。酸のコシも強く、これはジュースよろしく氷入れて飲んでもイケるな。塊になった澱が見られる事もあるので、最後まで注ぐ時は注意。ワインの香りが強いので、香りやクセの強い料理とも合わせ易い。酢イカ、チーズ鱈、塩味の強い焼き魚、沖漬けといった日本酒や焼酎向けの珍味類にも合いそう。ソーヴィニヨンブランに似てる部分を持ってたが、ソーブラみたいにマリネとかは合いそうな気はしない。いっそ中華料理の焼き物、炒め物とかがいいかも。手軽にニンニクの効いた餃子とか。値段相応。相応だが、1000円位でこの味なら十分及第点以上。「デラウェアを楽しむワイン」という目的は立派に果たせてると思える。★楽天検索 まるき デラウェア にごり★楽天扱い約20件 1275円~1815円 平均1450円前後出来れば1300円台以下がいいな。1400円を超えてくると流石に割高感が強い。1180円辺りで買えればもっと自信を持ってオススメ出来るんだが・・。
2017/04/30
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山梨県 甲州市 ジャパンセレクト・デラウェアNV Japan-Select Delaware シャトー・ジュン Chateau Jun 山梨県産デラウェア100% アルコール分11% 購入価格:1344円色は薄い金色。香りはレモン、塩水、石灰、シロップ?10円玉?味は苦味と酸味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。うわ、普通ゥ~。柑橘にちょっぴりミネラルを感じそうな要素が混じるだけの香り。味も苦味基調の酸味控えめ。余韻もあっさり。とりあえず、飲み易さはまずまず。シンプルな味わいで、万人向け。それなりに押さえられた香り要素と、繊細で控えめな苦味と酸味が澄んだ印象を演出。同じシャトー・ジュンの甲州よりも、もっと酸や旨味を抑えた淡麗な方向の味。だが品種の特徴云々は全く分からない。味も香りも900円前後位の大手の安甲州と大差無い、悪い意味で水っぽい雰囲気。スペイン辺りの安白もこんな感じかな。(いや、スペインの方がもう少し柑橘やハーブ香が出るか) 20分程の時間経過(温度上昇?)で酸味に伸びが出てきた。(室温22℃、湿度45%) この手のワインだとしつこい印象を感じそうな伸び方だが、元が水っぽいワインなので 薄い味にボリュームが出た様で、この変化は悪い気しない。総合的には、普通のガブ飲み向け白ワイン。薄いだけで終わってる、悪いタイプの薄味白。特徴云々語れる程経験が有るわけではないが、デラウェアの美味さとか全く分からない。水の様な澄んだ感じを楽しむのであれば、なるべく冷温キープ必須。淡白な食材が無難。野菜のピクルスや白身魚のマリネとかで酸味等のボディーを補填してやるのも吉。肉には合わせ辛い。鶏ハムとかならまだいいが、脂が絡むソテーとかだとワインがついていけない。値段以下。これはせめて1000円ちょっと位で。水の様な雰囲気の薄い白ワインとなると、もっと安い価格でいくらでも有る。今回 日本ワインによくある、良くも悪くもボディーの線の細い特徴の、悪い部分が目立ってしまった。★楽天検索 シャトー ジュン デラウェア★楽天扱い2件 ふじまつ と 甲州ワイン街道 で共に1620円特にオススメはしない。この価格なら別の甲州ワイン買った方がいいな。デラウェアワインが好きな人なら、微妙な違いや良さが分かるのか!?
2017/04/28
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北海道 小樽市 おたる・デラウェア2015 Otaru Delaware 北海道ワイン株式会社 Hokkaido Wine KabushikiGaisha デラウェア100% アルコール分10% 購入価格:1058円色はピンクがかった薄い黄色。香りはオレンジ、粉砂糖、レタス、桃、グレープフルーツの皮、ライチ、バナナの皮?クリーム?味は甘味と薄く酸味を伴う苦味。余韻に薄い苦味と甘味。お、飲み易い。デラウェアワイン飲んだのなんてワイン飲み始めて2回有ったかどうかで、ほぼ初めてと言ってもいい。一応、「やや甘口」の表記通りにドイツのリースリングみたいな甘味感。香りが少し不思議。柑橘から入りつつ、ほんのり青臭さと粉っぽい甘味分、までは分かるが、そこから先のゲヴェルツみたいな雰囲気のライチやクリームの様なものに枯草や金属臭が混じる雰囲気のが目立つ。フォクシーフレーバー(狐臭)等と呼ばれる独特の香りがデラウェアの特徴らしいので、これがそいつか!?馬小屋、猫のおしっこ、山羊の肌とも並ぶワイン特有の獣臭の一種か・・。香りが不思議(悪い香りではない)な点を除けば、味は甘めで、ちょっとしたカビネット格のドイツ・リースリングに匹敵する飲み易さ。酸味がもっと出てくれれば厚みと、その厚みに負けないバランスが見えたと思うが、流石に価格の壁か。温度上昇で多少味の張りが鈍るので冷温キープが無難。最悪、コップに氷入れて注いで飲んでも結構イケる。総合的には、甘口の白ワインとして手堅い出来。変に水っぽいだけのニューワールド系シャルドネよりは、ずっと飲み応えも有る。値も張らず、特徴が分かり易く、甘味が明快で飲み易い。女性好み、或いはワイン初心者向け。香りの強い料理(食材)に合わせたい。肉でも魚でもOK。辛い料理でもいいな。タイ料理とか。調味料や香味野菜、ハーブの臭みを全部まとめて相手に出来ると思う。もちろんマリネとか普通の鶏肉のクリーム煮とかみたいなのでも問題無し。値段相応。約1000円、相応だが上出来。甘口の白が苦手でなければ、万人に薦められる。★楽天検索 北海道 おたる デラウェア★楽天扱い約6件 949円~1350円 平均1100円前後1080円以下ならGood!甘口の白ワインが飲みたいが、香りはあまり甘い雰囲気でない方が良い、という人にはうってつけ。
2017/04/26
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長野県 塩尻市 エステート・ゴイチ・竜眼2015 Estate Goichi Ryugan 株式会社林農園 五一わいん kabushikiGaisha HayashiNouen Goichi Wine 林ワイナリー Hayashi Winery 竜眼100% アルコール分12% 購入価格:1836円色はかなり薄い黄色。香りはレモン、塩水、粉砂糖、柚子(ミカン?)の皮、石灰、生姜?白胡麻油?味は薄く苦味を伴う酸味と甘味。余韻に薄い苦味と甘味。お~、結構美味い。酸味と甘味が綺麗に流れて、全体に絡む薄い苦味がこの流れを整えてくれる。香りの内容から甲州っぽい薄めの構成かな~と想像したが、良い意味で裏切った。やっぱり竜眼良いなぁ。甲州より好き。酸味と苦味のバランス感と甘味の出方が真っ直ぐで、分かり易い。果実感の骨格が明確で、変な薄味系甲州より遥かに個性と特長が見える。好みとコスパと完成度で言うと、正直アルプスのMdV・善光寺竜眼の方が好きなんだがw、アルプスのよりも、この五一ワインの竜眼の方が味に勢いが有る。完全に好みとスタイルの問題で、どっちが上とか劣ってるとかそういう話じゃない。これに樽熟要素が載ってれば、また話も変わってきたかもしれないが。 30分程度の時間経過で香りの柑橘要素が目立ってきたが、葉っぱ系は減退。 味も苦味の張りが薄れて、酸味と甘味の締まりが悪くなってきた気がする。 温度上昇も関係有りそうだが、それが主原因では無さそう。(室温23℃、湿度55%) 人によっては飲み易さが増したと思う人もいそうだが、飲み口がボテっと鈍化した雰囲気。 軽快さが失われて、安っぽいとは言わないが、どこか別物に変わっちゃったな。イタリアの上出来のソアーヴェやピノグリージョと対等以上に闘える存在と思う。ただ薄いだけの水っぽい日本産白も多い中、しっかりボリュームが有る。時間経過(温度上昇?)でこのボリュームがあらぬ方向に行きそうになるので冷温キープが無難。この酸味の勢いなら揚げ物系や野菜に鳥肉全般、白ワインに合いそうなものは何でもイケる。この酸味の流れを殺す様な深い味でなければ大体大丈夫。牛肉やチーズだと上手くいかないかも。勢いは有るものの、決して強い味のワインじゃない。強い味のツマミには合わせにくいと思う。まあ、値段相応。相応だし納得もしてるが、もう少し安くてもいいかなー。1500円位の甲州ワインの0.5~1ランク上って事で、1680円前後辺りで頼む。★楽天検索 五一 竜眼★楽天扱い約7件 1620円~1944円 平均1800円前後むぅ、一応1600円台で売ってるとこも有る様だ。これはいい。やはり竜眼ワインは甲州ワインと住み分け可能(?)。で、さらにちゃんと闘えるコスパにもなってる。ん~、・・・どうも自分は竜眼ワインを(竜眼ワインに限った話でもないが)飲むと、「美味さに納得しつつも、どこか割高」と思う傾向にある様だw。多分、甲州ワインとの比較で竜眼ワインの美味さを判断しつつ、一方で価格に関してはフランスやイタリアに絶対基準を置きがちで、そこに食い違いと相対評価のズレが発生するのだろう。これがイタリアのちょっと有名な造り手(例えばソアーヴェのピエロパンとか?)の白だの言われたら、多分1800円前後で値段相応と思うだけのはず。日本の白と言われると「もうちょい安くても・・・」とどっかで思ってしまう。日本ワインでピエロパンとも闘えそうって、それはそれでスゴイ事とも思えるんだが。きっと心の中でまだ「日本ワインはヨーロッパとかと比べてまだまだ格下」って意識が有るんだろうな~w。頭では「別ジャンルだから単純比較に大した意味は無い」って分かってるのに。同じ程度のワインなら輸入コストがかからない分は安くあってほしいという願望も大きいだろうけどw。
2017/04/25
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兵庫県 神戸市西区 神戸ワイン・エクストラ・シャルドネ2007 KobeWine Extra Chardonnay 神戸みのりの公社・神戸ワイナリー Koube Minori no Kousha KobeWinery シャルドネ100%(神戸市西区押部谷町・平野町、神戸市北区大沢町産) アルコール分12% 購入価格:2030円色はやや薄い金色。香りはレモン、塩水、ピーナッツ、檜、シロップ? 抜栓40分で塩水、サラダ油、水飴、粉砂糖?シナモン?味は苦味と薄い酸味。余韻は苦味と薄い甘味。薄いな。苦味基調で酸味控えめ。余韻の甘味で起伏をほんのり演出。香りも柑橘や木の香りで押さえるとこは押さえてあるが、それでも弱い。繊細な味と言えばそうだが、流石に酸が弱過ぎて水っぽい雰囲気。甲州の雰囲気に近い。品種名伏せられて日本の白ワインとだけ言われたら甲州ワインと思いそう。10年弱の経過からか、大幅に味が抜けてしまったか・・。せめてもう少し柑橘香が生き残ってくれてれば、酸の弱さをちょっとはカバー出来てたかもしれない。本来有ったはずの特長が、経年でそのまま抜けちゃった感じ。裏ラベルに「芳醇な香りと上品な酸味の調和が特徴です。」と書かれてたが、その2つがどっちも弱いw。白ワインとして飲んでて違和感を覚えるレベルではないが、美味さが分かりにくい。 40分程の時間経過(温度上昇?)で、水飴っぽい香りにシナモンの様な甘い香りが出てきた。 柑橘香はほぼ消え、下手するとべっこう飴の様なヒネ香にも近い流れ。(室温21℃、湿度45%) この香り変化自体は悪い方向には作用してないが、やはり寿命だったのかな?と思わせる変化。 これはこれで和食には合うだろうね。イタリアのソアーヴェよろしく、日本の甲州よろしく、薄味白ワインとしての役割はそれなりにこなせる。塩の味、野菜の甘味には良い相性。それらを邪魔出来る程 味が強くないからw。値段以下。2000円超の格を求めるには流石に貫目不足。「日本のシャルドネ」「2007年ヴィンテージ」という点を考慮しても、取って1480円前後。現状、1280円弱クラス。新しいヴィンテージならもっと感想違うのかな!?★楽天検索 神戸 エクストラ シャルドネ★楽天扱い約3件 ヤマムラで1645円 ふじまつ、バッカスで1944円神戸ワインという点に魅かれないのなら、特に買わんでもいいな。新ヴィンテージのボトルが有るのかも分からんし。
2017/04/23
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北海道 余市郡余市町 グランポレール・北海道・ツヴァイゲルトレーベ2014 Grande Polaire Hokkaido Zweigeltrebe サッポロワイン株式会社 Sapporo Wine KabushikiGaisha 北海道産ツヴァイゲルトレーベ100% アルコール分12% 購入価格:1706円色は薄めの紫。香りはカカオ、ミルクチョコレート、アンズ、カラメル、バニラ、レーズン?ブラックベリー?味は渋味を伴う酸味と苦味を伴う甘味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。一瞬 土っぽい香りを超えると甘い雰囲気のモノがグッと出易くなる。味は軽快ながらも思ったより複雑さが有り、何より酸味の感覚が見える分先日のレッド・ペップより美味く感じるw。味はベリーAに近いが、香りはベリーよりもチョコレートの様なもっとダイレクトに甘い要素が目立つ。渋味を微かに見せつつ、穏やかな酸と甘味で主軸をつくり、そのまま緩やかに余韻まで甘味を乗せていく。なかなか凝った構成。万人向けの良い味。とはいえ、渋味控えめの甘味メインとなると、赤ワイン好きからすると結構飲み手を選ぶと思う。甘めの赤ワインが好きな人なら気に入ると思うが、自分の様なボルドー系好きには「たまに飲むと面白い」程度。甘いのは好きだが、赤玉スイートワインみたいなのでは甘過ぎる、と感じる人には丁度良い甘味かもしれない。好みの問題は出易いと思うが、一応出来は決して悪くない。甘味が綺麗で赤ワイン(特に渋味)慣れしてない人でも それなりに美味しく飲めると思う。甘い香りに甘い味、40分程度の時間経過でも変化は軽微。(室温21℃、湿度37%)渋味が控えめだからアブラはあまり要らない。ワインの甘味を殺さずに活かし、苦味も利用出来れば、かなり良い感じに料理にハマる。ローストビーフ(ポーク)、生ハムの粗挽き黒胡椒とオリーブオイルがけとか。なお、今回モッツァレラチーズにオリーブオイルとクレイジーソルトをかけたものをツマミにしたが、モッツァレラチーズの食感+オイルの甘味+クレイジーストの塩味がワインの甘味に上手に噛み合った。カプレーゼに思った以上の相性を見せると思う。値段相応。約1200円のツヴァイゲルトワインの+500円、何か素直に納得。前回飲んだレッド・ペップに足りなかったものがこのワインには有り、それによって明確にワンランク上の佇まいを見せた。300ml強残しで次の日。(抜栓23時間程度経過)香り出力は落ちてるが、内容的には大差無し。味も渋味が弱った以外は前日と大差無し。でもちょっと苦味強いかな?渋味が弱った分だけ苦味が強まったのか、少々余韻が乱れ気味。澄んだ口当たりは悪くなく、その勢いで余韻までサッと流す事は可能。一歩間違えれば、ちょっと苦い「赤い水」。初日と比べてワインのキャラクターが弱くなってる。甘味も弱ってるから、品種の良さが出てない(?)。2日目はイマイチかな。飲んでて不味い事は無いけど、特徴の無い安っぽい赤ワインになっちゃった。フランスのVdF格のワインから渋味を抜いて甘味を足した、みたいな味わい。それはそれで、万人向けと言えなくもない。飲み易さだけなら結構有る。2日目は値段以下。800円弱の流れ。良くて渋味と酸味の抜けた1300円の3日目ボジョレー並み。初日に飲み切った方が良い。★楽天検索 グランポレール ツヴァイゲルト★楽天扱い約12件 1480円~1728円 平均1680円前後まあこんなもんだろう。オーストリアの安めのツヴァイゲルトワインよりも順当に美味かった。
2016/12/28
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鳥取県 東伯郡北栄町 カイノワール2011 KaiNoir 北条ワイン醸造所 Hojyou Wine 甲斐ノワール100%(ブラッククイーンとカベルネソーヴィニヨンの交配品種) アルコール分13% 購入価格:2116円(720ml)色はやや澄んだどどめ色。香りはアンズ、カシス、ブラックベリー、ミント、革、インク、プルーン?餡?味は渋味と酸味。余韻に渋味と酸味を伴う苦味。これが甲斐ノワールか・・。ブラッククイーンのニュアンスが強いな。やや肉厚な印象の香りに、これまた厚め傾向の渋味と酸味。味の割に余韻は軽めで飲み易さを演出。ブラッククイーンを主体に、カベルネ系の渋味を伴わせた雰囲気で、甘味は控えめ。渋味を土台に果実の厚みを送り出す流れは(中部~南部の)イタリアワインに似てる。口当たりのアタックを越えたら急に(?)味わいが穏やかになり、余韻も大人しさが見えてくるのが日本らしい。もう少し甘味を出すか、カラメルや黒糖等の甘い香りを出せてれば、よりバランス感が取られたはず。熟成で渋味をもう少し落ち着かせられれば、そこまで甘味感を欲するワインではなくなるかな。やや濃いめの赤ワインとしては、現状のままでも十分な味わい。良く言って「柔軟」な特徴のワイン。日本ワインの中では比較的勢いと重さを感じられるが、それをウリにしたワインでもない。100分以上の時間経過でも変化は軽微。むしろ味全体にはまとまりが出てきた!?(飲み方やタイミングによる?)ワインの側に味の個性的主張が有りそうで意外と無いから、この辺は料理でどうにでも変化を付けられると思う。今回、ローストポークステーキに合わせたが、豚肉の脂にバターの香りで渋味の牽制と甘味の補完は十分間に合った。渋味を軽くいなしつつ、(香りだけでも)甘味の雰囲気を出せれば、それで問題無い。肉料理で、さらに甘味の要素を直に感じられる味付けで、そこにアブラの感覚が有ればあとは自動で上手い事ハマってくれる。(そこいくと乳製品の甘味とは相性良い)値段相応。約2000円強、品種のレア感も考えれば高価過ぎという事はないし、納得のライン。重めの飲み口のワインとしては、すぐに飲めて、熟成の発展性も見える、悪くないワイン。★楽天検索 北条 ノワール★楽天扱い約3件 酒のたなか、ふじまつ で2356円 鳥取人のごっつおう市場で2357円味の濃い赤ワインは好きだが、濃過ぎてはダメという人には結構向いてるかも。味を強く出しつつも、決してやり過ぎてはいない、一歩間違えたら半端に熟成した(1800円位の)ボルドーみたいな感じで終わりそうな部分も見られるが、この辺は好みと抜栓タイミングの問題も大きい。「こういうもの」と分かってれば、何も思う所は無く、素直に楽しめる。
2016/12/07
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山梨県 甲州市 シャトー・ジュン・甲州2015 Chateau Jun Koshu シャトー・ジュン株式会社 Chateau Jun KabushikiGaisha 甲州市勝沼町藤井産甲州100% 矢野貴士(醸造) ステンレスタンク発酵 アルコール分12% 購入価格:1857円色は非常に薄い黄色。香りは柚子、ライム、塩水、水菜、水飴、藁?小麦粉?味は酸味と苦味。余韻に苦味と薄い酸味。シンプルな味。これは良い意味で、いかにも甲州らしい味。柚子系の和の柑橘を軸に、ほんのりミネラル感を感じさせる様な香り要素。穏やかながらも主張する酸味に、控えめながらも伸びる苦味で、綺麗に果実感を出しつつもワインの存在感を演出。余韻の苦味がグンと伸びて、酸味を大いに引き立てる。元の酸味の出方は大人しい方だが、この苦味によってボリューム感を全面に展開。薄い味だけど、全体の味は不思議と(?)厚いものを感じる。抜栓40分以上(温度上昇)でも変化は軽微。(室温25℃、湿度57%)甲州ワインが好きな人なら大いに気に入ると思うが、この酸を支える苦味(旨味?)の厚みにしつこい(うるさい)雰囲気を感じる人もいると思う。甲州らしい薄いなりの良さではなく、強引に甲州をブ厚く仕上げた、みたいなイメージの違和感!?とはいえ、そこが このボリューム感の源泉だし、ここは好みの問題かな。総合的には上出来の甲州ワイン。良くも悪くも、とても甲州らしい甲州。単純に甲州ワインとしての味や香りの基礎がしっかりしてて、その上で独特の勢いと厚みが有り、飲んでて印象に残る。厚みを "しつこさ" に感じる時も有るが、そこはツマミ一つでどうにでも潰せる部分。3~5年程度寝かせて酸を落とせば、もっと旨味感を活かしたシンプルさ故の個性溢れる味になってるかも。これは和食向け。洋食に合わせるには味構成がシンプル過ぎる。塩焼き魚や塩焼き鳥に柑橘果汁がけ等、焦げの苦味も このワインなら むしろ味方に出来る。普通の白ワインに合わせる料理の決め手が「塩と油」なら、このワインとの料理の決め手は「塩と酸」。ポン酢の味とは絶対に相性が良いはず。湯豆腐、水炊き、水さらし玉ねぎスライスの鰹節和え等。洋食に合わせるなら、フルーツ(リンゴとかキウイとか)のケチャップとかを用いたものかな。バルサミコ酢を使ったイタリア系の前菜(タリアータやカルパッチョとか)ならイケる。一応、値段相応。相応だが、感覚的には1600円位の味わいレベル。1800円台は「シャトー・ジュン」又は「甲州ワイン」への興味が無いとオススメし辛い。2000円台超えたら「シャトー・ジュン」への興味のみ。楽天検索 シャトー ジュン 甲州楽天扱い約2件 バッカスマーケットで2160円 ふじまつ で2376円あくまで「甲州ワイン」が飲みたい、という人前提。それなら2000円弱もそれなりに分かる。2000円超えで品種にこだわりや目的が無いのなら、作り手の「シャトー・ジュン」への興味次第。シャトー・ジュンはその年の葡萄の出来によって、ワインのつくりを変える事がよくあるとこらしい。意図的にヴィンテージ差が大きくなる様で、そこがただ飲む以外の楽しみ方な部分なんだろう。
2016/06/24
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山梨県 甲州市 ロリアン・勝沼甲州2014 L'orient KatsunumaKoshu 白百合醸造株式会社 Shirayuri Jouzou KabushikiGaisha 勝沼町産甲州100% シュール・リー製法 アルコール分13% 購入価格:1468円色は薄い黄色。香りは柚子、塩水、レモン、リンゴ、酒粕?百合?味は薄い苦味と甘味。余韻に薄い苦味と薄く酸味を伴う甘味。結構美味い。味は苦味からの薄味型だが、余韻の酸味の中から旨味が伸びてきて、厚みを伴わせる。薄さと厚さの両立は良い甲州(シュール・リー)の特徴。なかなかクリアーな味わいだが、その一方でキチンとボディも感じる。スッキリしつつも、スッキリさの中に飲み応えを主張。万人向けに、バランスの取れたニュートラルな味。 抜栓10分程(温度上昇)で、味の出力がより明確になった気がする。(室温25℃、湿度50%) 温度上昇による味の出方の鈍り方(?)がボディとして感じられたのかな? もっと冷温だったら、よりシャープで繊細な方向の味を楽しめたのかも。 冷蔵庫から出して注いですぐ(7℃位)ならシャープに、 ちょっと温度が上がれば(10℃位)ややヘヴィに。苦味の張りや酸味の勢いは有りそうで、あまり無し。ただし、この辺は品種とつくりの特徴に、飲み手の好みでも どうにでも印象変わる部分。そこそこの美味さの甲州ワインが飲みたい人にはむしろオススメ。少なくとも、シャンモリの樽熟・甲州よりは美味い。単純に、とても良い出来の甲州ワイン。水っぽいだけで終わらず、ボリューム感もアピール出来てる。自分がそう思えるのは、それなりに甲州ワインを飲んで来たからかもしれないが、とりあえずこのワインは好きになれる部類w。「甲州ワイン」と言える範囲内で、しっかりした味わいを楽しめる。料理は鶏肉系のものが向いてる。さほどアブラに片寄らず、それでいて塩の味が上手く引き立つものといえば、鶏肉。この条件で言えば、サバとかブリなんかの白身魚の塩焼きの味とも問題無く合致。シンプルな洋食だけでなく、一般的な和食とも良い相性。意表を突いて(?)、クリームチーズ(またはカッテージチーズ)にオリーブオイルとハーブソルトのツマミに上手くハマると思う。(このワインに限らないけど)要は「塩とアブラ」の流れとバランスやなww。値段相応。約1500円、絶妙。サントリーのジャパンプレミアム・甲州とも十分闘える(むしろ勝ってる?)。日本の甲州の中堅どころに喰い込める実力を確かに持ってる。★楽天検索 ロリアン 甲州★楽天扱い4件 全店1836円 あー、1800円台・・・。この価格だと標準(埋もれる)かな。せめて1580円なら1000円台中盤勢力に豪快に斬り込めてたと思う。
2016/06/22
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山梨県 甲州市 フジクレール・甲州・シュール・リー・東渓2014 Fujiclair Koshu Sur Lie Toukei フジッコワイナリー株式会社 Fujicco Winery 甲府盆地東部の峡東地区産甲州100% シュール・リー製法 ステンレスタンク熟成6ヶ月 アルコール分12% 購入価格:1291円色は薄い黄色。香りはレモン、グレープフルーツ、石灰、酒粕、ローレル、グラニュー糖、アンズ、白胡椒?塩水?味は甘味を伴う苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と甘味。ほう、美味いやん。いかにもな白ワイン的柑橘香に、甘い雰囲気の要素がいくつも乗る。穏やかな流れの中に、きちんと果実味がバランス良く配置。どの要素も突出の無い、万人向けの落ち着いた味わい。苦味の中から甘味や酸味の起伏が顔を出す様で、控えめながらも主張を感じる味わい。そして、バランスの良さの中にあって、(甲州の味の弱さに欠点を感じる自分が)飲んでて全然弱いと感じない位しっかりした味。 15分程の時間経過(温度上昇)で、甘味が強まった気がする。(室温24℃、湿度55%) バランスは崩れず、むしろ味にボリューム感に近いものが生まれて飲み応えが増す。 冷蔵庫から出した直後(6℃前後)より、ちょっと高め(10℃弱)の温度が良いかも。甲州ワインだけど、甲州ワインっぽくない。柑橘感の出方や甘味の伸びが、控えめなのに目立つ。矛盾した言い方だけど、穏やかなのに勢いが有る。何か、イタリア(南部の日差しが強い地域の)ワインに近い雰囲気。各要素は甲州なんだが、その出方がアブルッツォやシチリアやら(或いはカリフォルニア)のイメージ。この辺は完全に好みと経験と直感の問題。それが悪いワケじゃない。甲州ワインが苦手な人に飲んでもらうのは良いが、このワインから甲州ワインの良さを感じるのは難しいかも。美味いから良いけど、良くも悪くも甲州ワインらしくないのが特徴か!?料理は何でもイケるな。塩の味はもちろん、味噌や醤油とも問題無い。イタリアっぽい雰囲気から、和食だけでなく、塩とオリーブオイルのシンプルな洋食とも合う。料理にもう少し(ホント少し)だけ甘味が欲しい、足したい、という時にこのワインが有ると綺麗にハマるかもしれない。値段相応。白ワイン慣れしてる人なら充分上出来と判断するはず。これで約1300円なら、サントリーやメルシャンの甲州よりもコスパは高い気がする。300ml弱残しで冷蔵庫保存し次の日(抜栓約19時間経過)香りは金柑、粉砂糖、柚子、酒粕、グレープフルーツ、セージ、ローレル、ラムネ?味は苦味と薄い酸味。余韻に苦味と甘味を伴う薄い酸味。2日目の方が初日より甲州っぽい香り。味も苦味の張りが機能してて、ややシャープな飲み口。味の幅は初日より狭くなってるが、その分本来の持ち味が絞られてきたみたいで、分かり易い味になった。「白ワイン」としては初日の方が万人向けに美味いのだろうが、「甲州ワイン」としては2日目の方が好き。線の細い味わいが、日本らしい繊細さを演出する。最初から2日目の味だったら、(それはそれで美味いけど)「普通のワイン」で終わってたかもしれないので、この変わり方で何も間違いは無いのだろう。2日目はより和食向けに特化。アブラっこいものでなければ大体大丈夫。初日はイタリアワインの代わりになれる味だったが、2日目は日本酒の代わりになれる方向に。2日目も値段相応。やはり上出来の甲州ワイン。結構気に入った。★楽天検索 フジクレール 甲州★楽天扱い2件 マキノで1286円 あきさ で1296円味の良さ・香りの拡がりにしては控えめな、良心価格。サントリーやメルシャンら大手と対等に闘える実力を持ってる。これでもう少し手に入り易ければ・・。マイナーなポジションが惜しいw。
2016/06/20
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ミュゼ・デュ・ヴァンシリーズではないアルプスの竜眼ワイン。スペックとしてはMdV・善光寺竜眼と同様の様だが、NAC(長野県原産地呼称委員会認定)マークが付いてない。NACマーク付とマーク無しの2タイプが有って、こちらは無い版という事か!? 長野県 塩尻市 信州産・地ワイン・プレミアム・竜眼2013 ShinshuuSan JiWine Premium Ryugan 株式会社アルプス Alps Wine 善光寺平産竜眼100% 低温でステンレスタンク発酵 フレンチオーク樽熟成5カ月(新樽率30%) アルコール分12% 購入価格:1278円色は非常に薄い黄色。香りはレモン、クリーム、バニラ、百合、ミント?生姜? 抜栓10分程で柚子の皮、ビスケット、キャベツ、銅、ラムネ、大豆、薄めた蜂蜜?味は酸味と薄く苦味を伴う甘味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。 抜栓20分程で苦味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味と酸味。MdV・竜眼と比べて香りは大差無いと思うが、味はちょっと粗いかも。以前飲んだのとヴィンテージは違うし瓶差も有るだろうから、気のせいとも思えるが。酸味がハッキリと出ており、樽熟による甘い香りが上手く味に幅を持たせている。全体では薄味傾向だが、粗い雰囲気ながらも酸の勢いが有り、これが独特の飲み応えを出す。味自体は悪くないけど、味の出方が どこか一直線な感じで、拡がりがない。個人的には これ位ハッキリとしてた方が分かり易くて嫌いじゃないけど、MdV・竜眼で見えた繊細さは何か弱い。 時間経過で妙に安っぽく変わっていってる様な・・。 柑橘要素が生臭い感じだったり、金属っぽい香りも出てきた。 味も果実感が衰え、変な甲州よりは厚みが有るものの、過度にニュートラルな雰囲気。 良く言えば少し熟成した白ワインみたいだが、これ飲み手に好き嫌いが出る味だと思う。瞬発力は有ったが、時間経過で落ちるのが早い。竜眼ワインの美味さは分かるが、竜眼ワインの長所は活かしきれてないっぽい。多人数で少量飲むなら この信州産プレミアム・竜眼で充分と思うが、少人数で1~2杯をじっくり飲むのならMdVシリーズの竜眼の方が繊細さと穏やかさが有ってオススメかも。基本は甲州ワインの延長で問題無いと思うが、甘味と塩味が合わさった料理が最適。シンプルな和食よりも、洋食の前菜向け。塩とオリーブオイルの組み合わせがいい。イタリア(例えばソアーヴェとか)の白ワインの雰囲気に非常に近い。ただ、同価格のイタリアよりも上出来のレベルと思う。値段相応。MdV・竜眼の方は+100円~200円だから、目的と好みに合わせて選ぶ事は出来る。今回のワインはMdVシリーズのマイナーチェンジ版と思って良いな。甲州ワインよりも、酸味やボディが明快なのが竜眼ワイン。個人的には甲州より好きなんだが、マイナー品種なのか、メーカーになかなか商品が無いw。
2016/06/17
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鳥取県 東伯郡北栄町 ホージョーワイン・白NV Hojyou wine White 北条ワイン醸造所 Hojyo Wine Jouzoujo 鳥取県北条砂丘産甲州100% アルコール分13% 購入価格:1166円色は綺麗な金色。香りはホワイトチョコ、ペパーミント、スイカの皮、おがくず、ポートワイン?高菜の漬け物?味は苦味と薄い酸味。余韻に苦味。ん~、普通?少し色合いが酸化したっぽい濃いめで、香りにちょっとヒネ香的なニュアンスが有ったが、これは状態異常ではなく元々こういうモノみたいだな。味は苦味基調で余韻も薄く、シンプル傾向。突出は無く苦味にしつこさは無いので、シンプルに「辛口白ワイン」として楽しめる。酸味が弱いが、それでも苦味のおかげで引き出されてる感じで、弱いなりに起伏を見せる。60分以上の時間経過(温度上昇)でも変化無し。(室温25℃、湿度55%)抜栓直後は少し気になったヒネっぽい香りだが、ここから強くなっていく事はないので、割りと早い段階で慣れる。そんなに強い出力ではないし、この程度ならまだ特徴と呼べる範囲内。以前飲んだ甲州樽仕込みから樽由来の要素を取っ払った様な感じ。味自体は悪くないが、(甲州慣れしてない)人によっては水っぽいだけと判断されそう。正直、白ワイン(甲州ワイン)としては色々足りないものが多いとは思う。柑橘香だったり、酸味や苦味の張り、余韻の厚みや伸び等、でも下手にバランスを崩される位なら、この小さくとも綺麗にまとまってる今のままの方が良いのかな?とも思える。今なら、この特殊な香りも、全体のシンプルさの中でアクセントとして必要なものだったのだろうと納得。ただ薄いだけの甲州よりは、この北条ワイン・白の方が飲んでて面白い。甘味よりも、酸味や旨味との相性が良いワインだな。塩や醤油ベースの和食なら問題無く、トマト系の料理なら洋食ともハマる。魚ならともかく、肉に合わせるには頼りない。値段相応。1200円弱、まずまずのところ。大手メーカーの1500円台甲州のワンランク下(?)。良くも悪くも薄味だが、冷温で苦味の勢いを活用出来れば、イタリアの同価格の白とも十分対抗出来る。★北条 ワイン 白★楽天扱い約5件 1270円~1343円 平均1280円前後 1升瓶が2650円まあまあ、納得の価格。日本の甲州ワインの中でもやや個性派。嫌いじゃない。
2016/06/15
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山梨県 重畳・甲州2015 Choujou Koshu 大和葡萄酒株式会社 Yamato Budoushu KabusikiGaisha 萩原保樹(醸造) Hagihara Yasuki (甲州市産、笛吹市産)甲州100% オーク樽熟成 アルコール分12% 購入価格:1198円色は非常に薄い黄色。香りはグレープフルーツ、バニラ、柚子、塩水?石灰?味は苦味と酸味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。樽熟な分だけ(?)味がしっかりしてる。柑橘に少しのバニラ香。苦味を軸に酸も乗せる。味だけならちょっとイタリアっぽい。余韻のコクの出方がいかにも樽の感覚がハッキリしてて、飲み応えが有る。抜栓40分の時間経過(温度上昇)でも変化は軽微。最初はイタリアっぽいと感じたが、酸の主張の大人しさは やはり日本ワインの控えめな雰囲気の手並み。樽感が上手い事ノった事で、甲州の良い意味での軽薄さが無くなってる。とはいえ、この辺は好み と 求める役割の違いでしかないが。スッキリした甲州ワインを飲みたいのであれば、この重畳よりも番イの方が絶対良い。飲み応えの有る甲州ワインとして、一定のキャラは確立してる。水っぽい甲州が好かない人に向いてる甲州ワイン。樽感が甲州本来の特徴をやや喰い気味ではあるが、ただ薄いだけで終わるよりは はるかにマシ。これは洋食向け。樽感と、それに因るコクが繊細な雰囲気を壊しそうなので、和食よりは適度に油を使った肉や卵の濃いめの味付け料理に合いそう。塩や酢だけのシンプル過ぎる味付けだけだと、ワイン側に潰されるかも。バターの香り位は有っていい。値段以上。1380円以上を狙える。バランスも良いし、1200円弱程度の南フランスやチリの変なシャルドネワインより飲んでて面白い。★楽天検索 重畳 甲州★楽天扱い約7件 1490円~1492円 平均1490円前後まぁ、こんなもんか。「甲州(日本の白)ワインが欲しい」が、「水っぽいワインでは面白くない」と思ってる人向け。タンク熟成 と 樽熟成とでジャンルが別れてるので、樽熟白ワインが好きな人なら飲んで損無し。
2016/02/26
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山梨県 甲州市 勝沼町 シャトー・メルシャン・山梨勝沼甲州2014 Chateau Mercian Yamanashi Katsunuma Koshu シャトー・メルシャン Chateau Mercian 山梨県甲州市勝沼町産甲州100% ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成5ヶ月 シュール・リー製法 アルコール分11.5% 購入価格:1439円色は非常に薄い黄色。香りは柚子、砂糖水、硬水(ミネラルウォーター)?大根おろし?味は苦味と薄い酸味。余韻に酸味と薄い苦味。綺麗な味。メルシャンにしては香りがちょっと振るわないが、味は良好なバランス。苦味基調だが突出は無く、余韻までソフトに静かに伸びる。澄んだ味わいで、酸や苦味が良い意味で控えめ。薄いけど、その薄さが欠点にならず、それでいてその薄さの中でキチンと酸の主張が有る。60分強の時間経過でもほぼ変化無し。(室温21℃、湿度42%)甲州ワインを飲む度に思う事だけど、この薄さを水っぽいだけと感じる人は少なからずいるはず。甲州に限らず薄い味の白ワインって、万人向けだけど万人向けじゃない。それなりの料理と一緒という事ならいいだろうけど、単独で楽しもうと思ったらかなり経験が要ると思う。これは下手な同価格のシャブリやミュスカデよりも美味いぞ。変なシャブリやミュスカデは、無駄に酸が強くて温度変化にも敏感だが、今回の勝沼甲州にはそれが無い。以前飲んだのが2010年ヴィンテージだったが、あれより明らかに美味いw。ヴィンテージ違いや自分の好みや味覚の変化等色々考慮する要素は有ると思うけど、メルシャンの甲州ワインの美味さのレベルが上がってる!?酢の物とか、出汁巻玉子とか、ワインの味が薄めなのが功を奏してか、シンプルな味なもの程相性良し。まさに和食向け。甘味の補填や旨味で酸を底上げ出来れば最高だな。流石に味噌レベルまで味が濃くなると、ワインが付いて行けなくなりそうだけど。値段以上。綺麗で飲み易く、料理との相性も時間経過の安定感も有る。1600円を狙える。(ただし、1600狙えるのは甲州ワイン慣れしてる人に限る)400ml弱残しで冷蔵庫保管し次の日。(開栓20時間程度経過)香りは青草、柚子の皮、レモン、石灰、セロリ、ミント?味は苦味と薄い酸味。余韻に薄く酸味を伴う苦味。香りがちょっと青臭く、ソーヴィニヨンブランみたいな感じに。味は酸味がやや後退。だが苦味もそんなに強くなく、大人しい味なのは変わらず。初日と比べての話なら、まぁ悪くもないが、最初に2日目のワインを飲まされても水っぽいだけで終わりそう。イタリアの安ソアーヴェ並かそれ以下。香りの柑橘感で個性を主張するのが精一杯。2日目は値段以下。初日は甲州の、薄味ワインの良い部分を楽しめたが、2日目は甲州の悪い部分が目立ったと言うか、薄味ワインの悪い部分が目立った。初日で飲み切ってしまう方がいい感じ。★楽天検索 メルシャン 勝沼 甲州★楽天扱い約19件 1518円~1976円 平均1700円前後ぬぅ、標準で1700円前後か・・。1500円未満で買えるなら十二分にフランスやイタリアと闘えると思ったが、こうなるとコスパ微妙。特に「甲州ワイン」を飲みたいのでなければ、気軽にはススメ辛い。一頃と比べて結構値上がりしてるなぁと思ったが、この甲州に関しては、その一頃よりも確実に味が美味くなってる気がするから文句言いにくいw。
2015/12/23
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山梨県 番イ・甲州2013 Tsugai Koshu 大和葡萄酒株式会社 Yamato Budoushu KabusikiGaisha 萩原保樹(醸造) Hagihara Yasuki 甲州100% シュール・リー製法 アルコール分12% 購入価格:1138円色は薄く黄緑がかった黄色。香りは柚子、砂糖水、小麦粉、瓜、百合?甘くない桃?味は苦味と酸味。余韻に苦味と薄い酸味。あ、美味いかも。苦味と酸味の出力が穏やかで、余韻もうるさくない。柚子の様な和柑橘の香りが味にふくらみを持たせてくれる。以前飲んだ古代甲州2013と比べると味も香りもワンランク落ちるが、甲州ワインとしては、より らしさを感じられる。薄味系といえばそうだけど、苦味の出方が綺麗で薄味の中にも奥行を見せる。甲州の魅力を拡げようとするのが古代甲州。甲州の良さをそのまま出すのがこの番イ。この苦味が決して強くはない酸味を上手く引き出し、起伏と伸びを演出。まあ甲州らしさがウリなので、悪い意味での水っぽいイメージは当然有る。甲州ワインにそこそこの心得が無いと、この薄さの良さが分からないかも。香り出力も控えめだし、この辺は飲み手の経験に左右される気がする。ガブ飲みよろしく氷入れて飲んでも良いが、温度上昇(60分以上の時間経過)での変化も軽微で、特に必要は無いかな。好みの問題だが、酸味にしか特徴の無い様なロワールの変なミュスカデよりも美味さの質が高い。甲州種のシュール・リー製法との相性の良さが見られる。白ワインとしてはもう少し甘味が欲しかったが、甲州ワインとしてはバランス感と独特の繊細さが楽しめた。長所も短所も甲州ワインの流れの内だが、長所の良さが明快で気持良く飲める。これは当然和食向け。塩や出汁の味と相性良し。程々の苦味と酸がワインだけでなく料理の味も引き出す。今の時期なら塩焼き秋刀魚のカボス果汁がけとかドハマリと思う。イタリアのソアーヴェの代わりになれる味。値段相応。相応だが1280円以上も狙える。少なくとも、以前飲んだ1300円強のシャンモリ・樽熟甲州よりもオススメ。ワインの味と格としては当然値段なりに古代甲州が上なんだが、コスパと分かり易さと品種の特徴まで見ると、この番イ・甲州の方が飲んでて高評価。住み分けが出来てる。★楽天検索 番イ 甲州★楽天扱い約8件 1425円~1483円 平均1450円前後以前なら楽天内では古代甲州と200円以上の差が有ったと思うが、現在は大差無い様だ。これなら好みでどちらを選ぶ事も出来る。とはいえ、1400円オーバーというのもコスパ良くないなぁ。自分の場合、1100円クラスで購入出来たのも含めての高評価だし、1400円越えはメルシャンやらサントリーやらとの競合が厄介な感じに。
2015/09/18
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山梨県 甲州市 樽熟甲州2014 TaruJuku Koshu シャンモリ・ワイン 盛田甲州ワイナリー株式会社 Chanmoris Wine 山梨県産甲州100% フレンチオーク樽熟成 アルコール分11.5% 購入価格:1306円色は薄い黄色。香りはレモン、柚子、石灰、生木、シナモン?ピーナッツ?味は苦味と薄い酸味。余韻に薄い酸味と薄い苦味。・・・普通の甲州だな。樽熟要素を感じない。熟成期間が分からないから何とも言えないけど。苦味基調で薄く酸を纏わせる、淡い味構成。酸味が大人しい分、飲み易さは有る。酸は控えめに香りも程々で、昔からよくあるタイプの甲州。シュール・リー製法が確立する前の時代の甲州みたいな、味に張りが無い 特徴が見えにくい感じの。温度が上がってくると、ようやくナッツにバニラ的な雰囲気が出そうになってくる。(室温26℃、湿度50%)それもハッキリしたものではなく、あくまで雰囲気の範囲内。知らずに飲んだら、チリ か カリフォルニアの安シャルドネと思う。樽熟感は有って無い様なもの。果実感も旨味感(?)も弱く、甲州慣れしてない飲み手なら「水っぽい」と感じるはず。フレッシュな果実感や独特の旨味感を活かす、最近の甲州ワインの流れとは一歩距離を置いた感じ。そこに特徴を与えるための樽熟成かもしれないが、あまり上手く機能はしてない。良くも悪くも、ガブ飲みワインのジャンル。特徴に乏しい白ワインなので、繊細な味の料理の邪魔をしない。出汁の味を活かした様な繊細な和食には問題無く、甘酸っぱい味のちょっと濃い味の料理にも相性の良さを見せる。料理に合わせる分には意外と自由度の高さが有るかもしれない。一応、値段相応。日本の甲州ワインとしては、まぁこんなもん。とはいえ、チリの白で1000円前後でこういうのがわんさか有る。「甲州ワイン」である事を求めないのなら、コスパは大して良ろしくない。★楽天検索 シャンモリ 樽熟 甲州★楽天扱い約3件 1315円~2203円 平均1400円前後まぁ、こんなもん。甲州ワインを飲みたいのであれば、このワインである理由は無い。樽熟の甲州ということなら、+300円で北条ワインの甲州・樽仕込みの方がオススメ。
2015/08/16
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日本 シャトー・メルシャン・アンサンブル・藍茜2013 Chateau Mercian Ensemble AiAkane シャトー・メルシャン Chateau Mercian 長野県産メルロー68% 山梨県産マスカットベリーA26% 山梨県産ベリーアリカントA6% ステンレスタンクとヴァット(?)発酵 オーク樽熟成 アルコール度12% 購入価格:1264円色は澄んだ紫。香りはカシス、ブラックベリー、アンズ、生木、ビスケット、甘草?カカオ?味は薄い渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い甘味と苦味を伴う酸味。ん、意外と軽い味。渋味は有るけど、後に続く果実感の方がメイン。余韻もフルーティーで、口当たりの渋味はここまでで希薄に。飲み易さは、まぁまぁそれなりに。渋味は控えめに、酸味と甘味で軸をつくり、余韻はあっさり締める。樽感をあまり出さない様にしつつ、余韻の苦味感が味の厚みを支える。味の厚みが徐々に弱くなってる感じ。2009年から追ってるが、段々勢いが大人しくなってる様な・・・。味を支える苦味が、味の勢いと伸びの弱さのせいで、しつこい印象になりそうに動く。なんか、ジュースっぽい味に感じる。飲み易さの内とはいえ、ガブ飲み系ボルドーのノリが目立つ。メルローメインの樽熟ワインの雰囲気は無い。味の厚みも深みも頼りなく、2013年ヴィンテージはハズレ年かも。ちょっとワインの味が弱くて、濃いソースを用いる様な、特に肉類に合わせようという感じでもない。コクのある味ではなく、塩とかのあっさりした味に合う。焼き鳥とか、ナッツとクリームチーズとか、簡単なツマミに良い感じ。値段相応。値段に見合ったイメージとボリューム感、と言われればそうかもしれないが、藍茜のイメージとボリュームにはイマイチ見合わない。自分の飲みたい藍茜はコレジャナイ。経年で変わるのか、翌年のヴィンテージで盛り返すのか未知数。つくりと品質が変わってきたのか?さて、2009年から取っておいた藍茜ボトルが5本揃ったのだが、いつのタイミングで垂直検証しようかなぁ・・・。2009年の藍茜は5年の歳月をどう過ごしてきたのか!?自分の中でも国産赤に対する一つに区切りになるだろう。★楽天検索 メルシャン 藍茜★楽天扱い約28件 1220円~2836円 平均1500円前後扱い店舗数も販売価格も上昇傾向。流石に実売1400円超えてくると、コスパ的に埋もれてくる。国産赤の旗手としては大活躍だったと思うが、ぼちぼち勇退の時が近い!?
2015/08/12
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もらいもの 日本 茨城県牛久市 牛久ワイナリー・葡萄の城・プレステージ・シャルドネNV Ushiku Winery BudouNoShiro Prestage Chardonnay シャトー・カミヤ 合同酒精株式会社 Chateau Kamiya シャルドネ100%(フランス産と日本産のブレンド? 割合不明) 樽熟成(?) アルコール分12% 参考価格:2806円色は薄い黄色。香りはレモン、カスタードクリーム、グレープフルーツ、ピーナッツ、石灰、蜂蜜?味は苦味と薄い酸味。余韻に薄い甘味と苦味。柑橘にちょいクリーミーな要素が混じる、ほんのり樽の雰囲気を思わせる香り。味は苦味基調で酸のニュアンスがそろそろと付いていく感じ。余韻はやたら単純で薄い。苦味の後を酸味が追う、普通の安い感じのシャルドネ。最初は苦味の張りが強く出るが酸は控えめで、余韻はあっさり切れる。水っぽいと言う程ではないが、ガブ飲み向けかな・・。 温度上昇で苦味が緩くなり、余韻の甘味がもっと明確に。 抜栓直後よりも もう少し飲み応えが伸びてきた。 香りは変化無し。高級感は特に無し。価格の割には、非常に悪い意味で普通。以前飲んだ赤の方はコスパはやや難が有ったが、それなりに実力は示してくれた。だが白の方はどうも度を超えた安っぽさが鼻に突く。飲んでて不味くはないよ。ただ、苦味(ミネラル感)の張りは薄く、酸や甘味の伸びは貫目不足。1000円台前半レベルのお手軽シャルドネワインと大差無し。変に香りや酸がうるさくない分、料理の幅はそれなりに広い。シーザーサラダから、生ハム、刺身、焼き魚まで、シンプルな味なら大体大丈夫。でも意外と(?)肉料理には合わないかも。塩の味なら大体合うだろうけど。裏ラベルにはカルボナーラ、白身魚のムニエルがオススメされてたが、別段可も無く不可も無く、だろうな。確実に値段以下。これで2800円とは冗談に過ぎる。ラングドックで1300円も出せばこれと同程度のワインが手に入るだろう。例えばノヴェラムやヴィニウスとか。オーストラリアなら1000円切るかも。牛久ワイナリー葡萄の城プレステージ シャルドネ(白)720ml価格:2,806円(税込、送料別)楽天ではシャトー・カミヤのみ完全にお土産用の記念品ボトル。現地での観光の記念に買うのなら分かるが、自分で飲むために通販で買うのはいかがなものか・・。
2015/07/20
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もらいもの 新潟県 魚沼市 越後雪季・メルロー2012 EchigoSekki Merlot 株式会社アグリコア越後ワイナリー Agricore Echigo Winery メルロー100% 通年5℃の雪中貯蔵 アルコール分12% 参考価格:873円(375ml)色はやや澄んだ赤紫。香りはインク、ブラックベリー、革、カラメル?アンズ?味は薄い渋味と苦味を伴う酸味。余韻に渋味と苦味。香りはまずまず正統派メルロー。味は薄め。良く言えば繊細。クリアーな味わいだが、ちょっと余韻の苦味がうるさいかな。香りのおかげか、薄い渋味でもそれなりに味構成がしっかり組めてる。渋味感は有り、コーヒーのニュアンスもほんのり。重厚感には欠けるが、その辺は飲み易さの内。香りの果実要素やカラメル感で甘味が弱い点はサポートしてたが、メルローワインに求める様な存在感は流石に頼りない。飲み易さの内とはいえ、飲み口の軽さには物足りなさもあるかも。ガブ飲みワインの一種としては、それはそれで悪くもないんだが。香りは意外と(?)しっかりしてた。味の勢いは乏しかったものの、日本ワインの繊細さの内と思えば、まあこんなもんか と納得は出来る。60分以上の時間経過(室温21℃、湿度40%)でも変化は無く、安定感は確か。薄い渋味に合わせる前提の、ほどほどにアブラのノッた肉料理にイイ感じ。チキンハンバーグとか、脂が強過ぎず、食材自体もやや淡泊な料理に向いてる。味噌や醤油を用いれば、サバやサンマの煮魚にも良い相性と思う。正直・・・、値段以下。フルボトル(750ml)で1600円オーバーだし、その域には達してない。あともう一押しが足りてない1000円(1180円程度)ボルドーの印象。★楽天検索 越後雪季★楽天扱い2件 長田屋で1637円 ワイン紀行で1646円 ハーフボトルは長田屋で869円土産用のワインとしてはまずまずのクオリティだと思うけど、自分で通販でわざわざ買って飲む程の美味さではないな。同じ価格なら、山梨や長野のワインの方がもっと高級な印象を持てる気がする。
2014/12/10
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日本 シャトー・メルシャン・アンサンブル・ももいろ2012《2本目》 Chateau Mercian Ensemble Momoiro シャトー・メルシャン Chateau Mercian 長野県産メルロー、山梨県産マスカットベリーA 割合不明 ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成 アルコール分13% 購入価格:1264円色は紫がかった やや濃い朱色。香りはアセロラ、キャンディー、カシス、粉砂糖、レタス?味は甘味を伴う苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。2013年9月の時と比べて、香りの出力は大分弱ったな。味も果実感が落ち気味で、薄い甘味感が最後で踏ん張る。変なしつこさも無く、ちょっと甘いちょっと酸っぱい、苦味で間延びを防ぐ。以前感じた繊細さとか透明感は無くって、もっと分かり易い、良い意味で安っぽい味になった。一応、香りと味の連携はまだ続いてて、単純なりに動きが見えてて面白さは健在。温度が上がると、苦味がヌベっと拡がり易くなる。冷温をキープして、サッとガブ飲みするのが無難。なんなら、氷入れて飲んでもOK。元より味弱ってるし、薄まってどうということもない。およそ1年で、安めのロゼとして順当に弱体化。寿命はあと半年から長くて1年がいいとこ。今飲んで正解。保管の徹底でもう少し寿命伸びるだろうが、そこまでする程の役割と力を持ってるわけじゃない。料理はサラダや、豚しゃぶ、豆腐の冷奴といった、サッパリしたものに向いてる。ワインの味が弱ってるので、食材自体にあまり味の無いものにシンプルな味を付けたものが好適。タバスコと粉チーズとオリーブオイルを 惜しみなくかけたスパゲッティーとか かなりイイ感じ。値段相応。2013年9月の段階だと、1600円前後のロゼ・ダンジューに匹敵って思ったけど、2014年の今飲むと割と普通の国産ロゼ。このワインはリリース直後がピークで、ボジョレー・ヌーヴォー並みに完全に早飲み向け。1年保たないと思う位で丁度良い。★楽天検索 メルシャン アンサンブル ももいろ★楽天扱い約13件 1180円~1728円 平均1480円前後1200円台なら、まぁまぁそれなり。1400円弱が許容範囲内。そこを越えたら普通にロゼ・ダンジューを買うと思う。
2014/09/14
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栃木県 足利市 足利呱呱和飲2012 Ashikaga Coco Wine 有限会社ココ・ファーム・ワイナリー Coco Farm Winery 甲州47% シャルドネ47% バッカス3% 竜眼3% アルコール分10.5% 購入価格:1748円色は肌色がかった薄い黄色。香りはオレンジ、リンゴ、ライム、蜂蜜、白砂糖、チャービル、キャベツ?味は甘味を伴う酸味と薄い苦味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。なんか不思議な香り。一瞬アルザスのピノグリを連想。これはこれで柑橘・蜜感・ハーブ、と三本柱が揃ってて、しっかりした軸を感じる。酸味を主体としつつも、甘味や苦味が付かず離れずの厚みを出し、余韻も綺麗に収める。酸を主体に甘味と苦味を追わせ、そのまま余韻まで伸ばしていく。味と香りのイメージも一致してて、飲んでて何も違和感は無い。中部イタリアの白に近い雰囲気。南部程軽薄でなく、北部程硬質的でもない、中間の果実感を活かしつつもシャープさ と ソフトさを両立した味わい。味と余韻の流れが単調で、飲んでて少々退屈には感じたかな。この辺は飲み易さ故の仕方ない部分だが、もっと苦味(ミネラル感)にメリハリが効いてれば高級感と果実感の底上げが出来てた。 40分以上の時間経過(温度上昇)でも変化は軽微(室温26℃ 湿度52%)。 全体に大きな影響は無いが、少々酸味が大きく(強くではなく)出易くなった感じはする。 一応、冷温キープが無難と思う。フルーティーで飲み易く、美味さが分かり易い。酸や苦味が甘味の走りを牽制して、全体バランスは かなり良好。イタリアの白に近い感じの味わいで、結構万人向け。この甘酸っぱい感じの味は、塩の味と相性が良い。今回、細く切った酢締めコハダをオリーブオイルと塩で和えたものをツマミにしたが、酢締めの酸味とオイルの甘味が上手くワインの酸と合致し、味を補強。その上で、塩がワインの甘味を引き立てる形で動いてくれた。値段相応。1700円台は国産ワインとしてはやや割高なとこだが、1500円位の ただ酸っぱ苦いだけの単なる甲州ワインよりは ずっと見所が有る。★楽天検索 足利呱呱和飲★楽天扱い約16件 1645円~1836円 平均1750円前後ヴィンテージによってセパージュがしょっちゅう変わるみたいで、安定と言う言葉とは無縁だな。あえて日本産ワインである事に理由がないのなら他国のワインをススメるところだが、それはそれでワインの出来自体は悪くなく、たまに飲む分には面白さを感じる。気が向いたらまた飲んでみたい。
2014/08/26
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日本 シャトー・メルシャン・アンサンブル・藍茜2012《2本目》 Chateau Mercian Ensemble AiAkane シャトー・メルシャン Chateau Mercian 長野県産メルロー68% 山梨県産マスカットベリーA26% 山梨県産ベリーアリカントA6% ステンレスタンクとヴァット(?)発酵 オーク樽熟成 アルコール度12% 購入価格:1264円色は澄んだ赤紫。香りはブラックベリー、革、アンズ、杉、インク、レーズン、カカオ?味は薄い渋味と酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。4月に飲んだ時と比べて、香りがやや出力後退。でも内容的には負けておらず。だが味が妙に弱くなってる様な・・。実物も画像も、見た感じ色の落ち方も気持ち早い。元々バランスは整ってたので、味自体は不味くはなってない。渋味がこなれてきた様にも思え、飲み易さ自体は向上してるかもしれない。余韻の苦味感のおかげか、ちょっと弱めの酸味と甘味が底を支えられ、上手くボディを主張。同価格のボルドーワインのリリース4年目位の味に感じる。(香りの出方が穏やかになり、果実味が落ち着き始める段階)ここから発展するか、ポシャるかは年代の潜在力次第ってところ。この状態が好きって人は、かなり「ボルドーに慣れてる」人。3ヶ月でこの変化の仕方ってのはちょっと怖いな。前回は賞味期限が短い気がするって書いたけど、これは2~3年どころか保管によっては2年持たずにヘロヘロになりかねんぞ。4月の味が感動したから間をあまり空けずに飲んでみたが、これは落ち着くのが早過ぎるな。今飲むと、人によってはパっとしない(長所が分からない)ワインって思われそう。秋~冬にかけて、もう一回飲んでみるか・・・。落ち着き始めの安メルロー系ってのも、嫌いじゃないんだけどね。美味しく飲もうと思ったら、多少チョイ熟安ボルドーの経験が必要になるかも。買ってすぐに飲む分には、これはこれで何も悪くないし、元よりそういう役割とポジションのワイン。普通、メーカーのスタンダート(最安)ラインのボトルを何年も寝かす事はないだろうから、こういうのは気にしたらアカンのだろう。料理は鶏の照り焼きとか、タレ焼き鶏とか、甘味要素の有るタレ(ソース)のものが欲しい。渋味が落ちてるからアブラは必要無く、ワインの甘味を適度に料理で補填出来れば理想。値段相応。今のこの味は、正直何とも言えない。個人的には好きだが、今の味は万人にオススメでもなくなった。価格なりの味は保ってるから失望はしてないけど、自分が前回豪快に持ち上げたw2012年ボトルがこのスピード感というのが残念。★楽天検索 メルシャン 藍茜★楽天扱い約29件 1208円~2363円 平均1580円前後徐々に値上がりしてってる気がする。それでも一応まだ1400円未満なら十分許容範囲内。1400円超えてくると、フランスのボルドーやローヌ、イタリアのトスカーナやアブルッツォのメジャーどころと勝負が成立しなくなってくる。
2014/07/20
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宮崎県 児湯群都農町 マスカットベリーA2011 MuscatBailey A 有限会社 都農ワイン YugenGaisha Tsuno Wine マスカットベリーA 100% アルコール分10% 購入価格:1382円色は澄んだ紫。香りは胡椒、古い油、ブラックベリー、おがくず、干し草、黒胡麻、アンズ、インク?醤油?味は薄い渋味と薄く酸味を伴う苦味。余韻に苦味と酸味。・・・・な~んか野暮ったい香り。味も全体的にパッとしないし、何やら酸が頼りない。変に突出部を出されるよりは、まあ飲み易さは有るし、味はそれなりに万人向けの雰囲気。飲んでて渋味と苦味が目立ちそうでいて、それほど主張はせず、余韻の酸味で全体の流れと起伏をつくる感じの動き。香りで大分 損してる感じ。使い古しの天麩羅油みたいな香りが、葡萄のイメージを打ち壊してしまう。もっと果実香なりキャンディー香なり 甘い香りが出れば、弱い味を持ち上げる演出が出来ると思うが、あまり魅かれるモノが無いね。 抜栓20分位で、油臭さ や おがくず的な香りは後退傾向。 相対的に果実香が出易くなったからか、酸味が顔を見せる余地が少し広くなった。 だが、これでもまだまだ弱い。総合的には、悪い意味で普通のベリーAワイン。特別なものを感じない、そのままの意味で「野暮」な印象を受ける洗練感の無いワイン。変に臭くて味の出方がハッキリしない、出来の悪い「自然派ワイン」みたいな感じ。ボトルの状態が良くなかったんだろうか!?Zorkキャップだからブショネは有り得ないし、熱劣化っていうほどの味の崩れもないし、なんだろうね?料理はプルコギとか、甘味の有る肉料理が欲しい。細切りスモークチキンを散らしたシーザーサラダや、胡麻ダレをかけた中華の棒棒鶏も悪くないね。ワインの香りに左右されず、さらに足りない甘味を補填出来る様なツマミが望ましい。値段以下。1400円弱も出しても飲みたいか? と言われれば、そうでもない。一度変化してからは安定してるけど、美味さが向上してるわけではないし。300ml強残しで再栓して、冷蔵庫保存し次の日。(抜栓22時間経過)香りはブラックベリー、インク、蜂蜜、イチゴ、白砂糖?味は薄い苦味と甘味。余韻に苦味と苦味を伴う甘味。うお、香りが随分と様変わりしたな。初日の胡椒や油臭さが抜け切って、甘い香りが立ち上る様に。香りが向上した一方で苦味が伸び易くなり、決して強くはなかった酸味がさらに弱くなった。でも元の味がそれほど特徴的って程でもなかったから、特に悪い変化という気はしない。2日目は確実に美味くなったね。初日に感じた香りの欠点をバッチリクリアー。要らない香り要素をバッサリ切り落とし、欲しかった香り要素がドンと乗ってくれた。 温度上昇で香り出力後退。 香りが出なくなったら、味の美味さも後退傾向だな。 味が香りと連動し過ぎてるのが、面白いけど不安定。2日目なら値段相応。相応格になったが、また飲みたいか?っと言われる、とやっぱりリピートする程ではないねw。マンズワインの四季旬香・赤の方が、この系統のベリーAワインとしてバランスとコスパと安定感が上。★楽天検索 都農ワイン マスカット★楽天扱い約9件 1338円~1636円 平均1480円前後日本のベリーAを特に飲みたいという衝動が無ければ買う事は無い。せめて1200円未満だったら或いは・・・・・・
2014/05/06
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京都府 船井郡京丹波町 マスカットベリーA2012 MuscatBailey A 丹波ワイン株式会社 Tamba Wine マスカットベリーA 100% アルコール分11% 購入価格:1123円色はやや薄い紫。香りはサツマイモ、干し草、灰、プラム、味醂、ザクロ、ブルーベリー、バルサミコ酢?味は薄い苦味と薄い酸味。余韻に薄い渋味と酸味を伴う薄い苦味。香りはちょっと特殊に感じたが、果実感は有る。軽薄な味わいだが、甘酸っぱい雰囲気で飲み易さはそこそこ。一言で言えば、普通。香りに少々乱れが有ったものの、味は程々にフルーティーでまあまあの味。一般的にイメージできるベリーAワインの味と美味さの範囲内。果実感は有るけど、苦味が伸びを遮ってるな。普通さ故の部分だが、この辺が単調な雰囲気を出してしまってる。これが無ければもっと澄んだ飲み口になれたんだが。ボジョレーのガメイワインの雰囲気が一番近いな。軽やかで灰やプラム的香りに酸味を活かした味わい。味のフルーティーさを素直に楽しめれば、ガブ飲みワインとしての活躍を結構期待出来る。鶏肉や野菜のテリーヌ、ソーセージ入りのポトフとか、淡泊ながらも肉っ気の有る料理に合う。イタリア系の安ワインに有りがちな、ガブ飲み赤ワインに合わせる感じがしっくりくる。軽い味で酸と苦味をメインに活かす味わいの料理が欲しい。値段相応。「京都のワイナリー」の「ベリーAワイン」っていうのがウリで、そこに注視しないのなら正直1000円未満。フランスのガメイワインか、イタリアのVdTワインでも代用が効いてしまう。300ml強残しで冷蔵庫保存し、次の日(抜栓22時間経過)香りはカシス、プラム、ブラックベリー、カカオ?味は酸味と薄い甘味。余韻に苦味と酸味。味も香りも かなりシンプルに。灰や草っぽい香りはほとんど抜けて、フルーティーな要素が増す。味も苦味や渋味が微小になって、ジュースっぽい雰囲気に。やっぱりガメイワインに似てる。ガブ飲み向けだが、これはこれで初日よりも飲み易さが向上してて悪くない。香りがフルーティーな要素に絞られた事で、果実感以外の悪い要素を目立たなくさせてて、より美味さが分かり易くなった。2日目も値段相応。相応だが、初日と比べるともう少し洗練された感じはする。香りが味を支える体制が出来た事で、もっとすんなり納得のいくワインに。★楽天検索 丹波ワイン マスカット★楽天扱い約7件 全店1404円正直、この価格で買う程のワインじゃないな。1300円以上したら、別のボトルを買う。
2014/05/04
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鳥取県 東伯郡北栄町 北条ワイン・赤・鳥取ラベルNV HoujouWine Aka TottoriLabel 北条ワイン醸造所 HojoWine Jouzoujo マスカットベリーA 100% 平成26年2月3日瓶詰め(?) アルコール分13% 購入価格:1075円色は澄んだ赤紫。香りはキャンディー、カシスリキュール、餡、べっこう飴、きな粉、黒糖、カラメル?味は渋味と甘味。余韻に薄い渋味と甘味を伴う薄い苦味。何か、香りが やたら甘いな。渋味は有るけど、それ以上に甘味が強く感じられる。香りに引っ張られるのか、味も結構甘く感じる。甘味が強い様でいて、意外と渋味や苦味が牽制をかけて突出を防ぐ動きは見せる。しっかりしたボディを持たせ、ベリーAワインの割には なかなかの飲み応え。良くも悪くも甘味が強いのが大きな特徴になってる。香りの餡や飴の感覚が大きく目立ち、流石に香りと味の甘味を持て余し気味。余韻も余韻と言うよりは口内にまとわりつく様な、少々しつこいニュアンス。ロゼワインや他の品種とのブレンド調整用にならまだしも、単独で頑強につくるには結構難しい品種なのかも。 抜栓30分程で、香りの出力が衰えてきた。 香りの甘さが弱ったせいか甘味も後退し、味の苦味が強まってきた。 あの強い香りも、この味に統制をかける上では必要なものだったのかもしれない。余韻にしつこさを感じつつも、意外と飲み口自体はスムーズ。オーストラリアのシラーズから、スパイス香を無くして渋味も大幅に軽量化したワインに近い。軽さを活かせる品種を重く仕上げてみたらこうなりました、って感じ。面白さは有ったが、ちょっと活躍の場は難しいな。ビーフシチューとか、牛肉のワイン煮込みに合いそう。他に、揚げ物の甘酢餡かけ、チーズ類とも相性良い。一定の粘りを感じる濃い味のものに向いてる。値段相応。約1000円のベリーAとしては、まあまあ悪くない出来。「やや甘口のワインが好きだが、あんまり甘過ぎてもイマイチ好みじゃない。赤ワインらしく渋味や重みもそれなりに欲しいけど、実はそこはあまり重要じゃなかったり。それでいて滑らかな口通りを楽しめつつ、多少しつこい味の料理にも合わせられる、やや濃いめの味わいの赤」そんな面倒なw赤ワインが飲みたい人ならハマる。400ml弱残しで次の日(抜栓22時間経過)香りはココア、アンズ、黒糖、べっこう飴、カボチャの皮?味は苦味と甘味。余韻に薄い渋味と甘味を伴う薄い渋味。キャンディー的な甘い香りは大分落ち着いた。決して強くはなかった渋味も粗方抜け、黒蜜の酒の様な味と余韻。初日のしつこい感じは香りと共に穏やかに。餡の感じの甘味と香りが出易い。これはこれで飲み易さが有る。2日目も値段相応。相応だが、初日とは毛色が変わってて、もう少し上方修正してもいい気がしてくる。砂糖控えめ小豆入りココアドリンクみたいな雰囲気。初日の方が個性的ではあったが、2日目の方が赤ワインとしてはもう少し万人向けで高汎用の印象。南北アメリカ大陸のメルローブレンドワインの2日目と競合しそうな感じ。★楽天検索 北条 赤★楽天扱い2件 たかつか で1080円、谷本酒房で1106円まあまあ標準的な価格。北条ワインか。なかなか良い味出してる。結構個性的なワインをつくるとこだね。
2014/05/02
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3月のワイン会で飲ませていただいたワインを1本まるまる飲んでみたくなった 鳥取県 甲州・樽仕込み2005 Koushu TaruJikomi 北条ワイン醸造所 HojoWine Jouzoujo 甲州100% フレンチオーク樽発酵 樽熟成(シュール・リー製法) アルコール分13% 購入価格:1680円色は薄い黄色。香りは柚子、ミント、シェリー、バニラ、シンナー、バター?カモミール?味は苦味と薄く甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と甘味。柑橘やミントに、シェリー酒的なややヒネ香的なニュアンスの香り。後に続くシンナーやバター感のおかげで、「元々こういうもの」って違和感無く受け入れられる。香りと樽感によって、淡泊な雰囲気の味にしっかりと厚みが伴ってる。わずかに酸が強く感じなくもないが、元の味が大人しいのでバランスを崩す程ではない。苦味の出方や伸びも穏やかで、じっくりと飲んでいられる。ただ水っぽいだけの甲州ワインよりも、ずっと存在感と綺麗さが有り、高級感を感じる。シェリー的な香りはやや人を選ぶかもしれない。まあ今回は、抜栓した時の温度が低めで香りの起ち方がやや弱く、相対的に目立っただけだと思うが。香りと味の樽感とのコンビが重要になるワインなので、飲み方やタイミング、瓶差で美味さがブレ易いかも。甲州ワインの淡い味に樽要素を乗せて重さを出し、香りで膨らみも演出。薄い飲み口でありながら、その薄さが何も欠点として出ていない。逆に香りの雰囲気を活用して流れと起伏をつくり、独特の個性を生み出してる。樽熟シャルドネ向けみたいな、バターやクリームを使った料理だとワインの繊細さが潰されるかも。オイリーで濃厚な方向に行かずに、淡泊な食材に油を使って調理したものに向いてる。白身魚の西京焼き、鶏ハムのガーリックオイル和え、野菜テリーヌ等。今回、酒粕で衣を付けた塩麹漬けの鶏竜田揚げと一緒に飲んだが、塩麹の旨味と酒粕の香りとが上手く合致。値段以上。日本の甲州ワインとは思えない、不思議なポジションにいる。熟成期間が必要だから安定供給は難しそうで、2000円前後の品って言われても結構納得。300ml弱残しでラップと輪ゴムで蓋して冷蔵庫保管し次の日(抜栓20時間経過)味、香り共に内容に大差無し。全体の出力自体は微妙に落ちた気もするが、レモンバター的香りは出易くなって気もする。もう何も言う事無いな。元の味が強いものではなかったので、わずかに味出力が落ちた程度は何も問題無い。安定感は抜群。樽熟甲州の魅力の何たるかが、このワインに有る。一応、牡蠣と合わせて美味しい様につくられたワインらしい。牡蠣とかの生臭さに対抗するには、シェリー香も有って何も悪くないと思う。普通の料理でもいいけど、貝類や酢締めの魚料理とかにこそ真価を発揮するワインだな。二日目も評価変わらず。このワインは美味い。ただ薄くてちょっと酸っぱいだけの水っぽい甲州しか飲んだ事がない(それ故に甲州を敬遠してる)人にこそ、このワインを飲んで欲しい。★楽天検索 北条 甲州 樽仕込み★楽天扱い2件 ふじまつで1645円 谷本酒房で1728円まだ1800円未満か。これなら十二分に同価格のシャブリとも闘える。甲州が苦手な自分が、珍しく感心する美味さ。
2014/04/30
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