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先々週、長原氏にお世話になったばかりのセーラーのペンクリ。 丸の内で川口氏のものがあるということで、つい行ってしまった。 四月も半ばなのに、氷雨がしとしと降る中、会場へ。 今回は、書き出しに掠れの残る、モンブランのボエムと、ルックス最高ながら、 「もう一息」の書き味のPelikan M140(1950年代製)をお願いした。 もちろん、どちらもバッチリ調整していただき、今回も感謝! 昨年来、既に川口先生だけで、7本は研いで貰っているが、終了後、 「これで3ヶ月ぐらい使ってみてください」と言われる意味が、最近、体感的に 判って来たので、今回も、この2本はしばらく重点的に使うことにする。 会場に展示してあった、セーラーの新製品「マイカルタ」 試し書きしようと思ったら、インクが入っていないようで、ちょっと残念に思って いると、川口先生が、懐から「細字ですけどね」と、出してくれた。 書かせていただくと、なんとも凄まじい書き心地である。 まさに、「筆圧をかけずにスラスラ書ける」という、実用重視の武骨な外観の 逸品であった。PELIKAN_140_01 posted by (C)kirk1701Montblanc-BOHEME-02 posted by (C)kirk1701
2010/04/16
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オークションで見つけた。新品未使用品。 海外で販売されているモデルで、国内販売版と異なり、18金ペン先装備 されている。 キャップレスは、仕事で急いで書きたい時などに便利と思い、狙っていた のだが、ペン先が硬いのは嫌だとも思っていた。 今回、18Kということで期待してインクをセットした。 期待以上の滑らかで柔らかい書き心地、邪魔かと思われたクリップも 指を固定することに役に立ち、なかなか良い。 トップ・ヘヴィなことも、書き味の良さに役立っている。 早速、仕事で使っているのだが、確かに便利だ。 しかし、一度ペン先を繰り出したまま、勘違いしてペン先側をノックしてしまい 打ち合わせ中に、悲鳴を上げてしまったことがある(笑) 最後に、デザインは、私にとっては最悪である・・・・。PILOT-CAPLESS-01 posted by (C)kirk1701PILOT-CAPLESS-02 posted by (C)kirk1701PILOT-CAPLESS-03 posted by (C)kirk1701
2010/04/14
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スーベレーン・シリーズで最も大きいサイズのモデル。 「ニブの柔らかさは、現行品万年筆の中でも特筆すべきものがある。」 との評判もあり、また、M800に比べて、このサイズのものが、どのような書き心地 なのかを確かめたくて入手した。 F字幅のものを選んだ。 M800はM幅だったので、被らないように、との選択である。 ペリカン現行品、そしてアウロラの現行品の吸入機構は、本当に滑らかである。 このモデルも、もちろん本当にスルスルと回転する尻軸を回して、スムースに インクを吸入できる。 新品箱出しで、先ず、ペリカンのブルーブラックを吸入し、A4サイズで20枚ほど 試し書きすると、一気にニブが柔らかくなったように感じた。 F字ながら、ペン先と紙との接触も滑らかで、さすがと思わせるものだ。 現在は、ペリカンのターコイズを入れて、リビングのテーブルの上に置いている。 今回は、黒を選んだのだが、シンプルで飾らない外観も気に入っている。Pelikan_M1000-01 posted by (C)kirk1701Pelikan_M1000-02 posted by (C)kirk1701
2010/04/08
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オークションで入手した、B or BB幅の一本。 写真で判るとおり、もはやペン先はドライバのようである。 が、旧型なので、ニブはよくしなり、快適である。 書くときにも、自然にペン先がちゃんんと紙に当たるように意識して書くように なってしまう(笑) 入手した時には、前オーナーが捻って書いていたためだろう、ペン先に段差が生じ、 それでも妙に書き味は滑らかだったのだが、さすがに気になり、ペンクリで直して もらった。 実際、仕事で使うシチュエーションは思い浮かばないので、趣味で使っているの だが、最初はバイオレットを入れて、次にロイヤルブルーでと、インクの本来の 色を楽しみながら、太い線やら細い線を描いている。MONTBLANC_149_OLD_BB_01 posted by (C)kirk1701MONTBLANC_149_OLD_BB_02 posted by (C)kirk1701MONTBLANC_149_OLD_BB_03_ALL posted by (C)kirk1701
2010/04/04
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ペン・クリニックに外回りを合わせる、スチャラカ社員である(苦笑) 罰が当たったのか、まあ凄い風。 往きは社内便と呼ばれる、関東の事業所間を巡回するマイクロバスで 出掛けたのだが、高速で強風に煽られ、怖かった。 今回で3回目のペンクリだが、今回は、昨年末に新品購入して以来、一度 交換して貰ったものの、どうにもインクの出が悪い、パーカーのソネットと、 モンブランのボエムを調整してもらうつもりでいた。 会場に着くと、「1本だけ」とのことだったので、ソネットの方をお願いした。 今日のドクターは、長原氏(息子さんの方)で、軽妙な会話を挟みながら、 サクサクと作業を進めていただき、期待通りに綺麗な細字が書けるペンに 生まれ変わった。感謝! ペンクリに行くときには、ドクターを慮って、パーマネントインクは入れない ように心がけており、今回のソネットにも、純正のWashable Blueを入れて いったのだが、その澄んだ青が美しい細字を描いてくれる様にはわくわく してしまう。 ソネットはキャップが嵌め合い式であり、手軽に使えるので仕事用の赤系 インクを入れて、使おうと思っている。
2010/04/02
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先にUPした、No.252よりちょっと大きいモデル。 こちらは物凄く上品なタッチで書ける細字で、日記用にしばらく使っていた。 私のような武骨者の日常が、このPenで綴ると、何とも上品なものに錯覚できる から面白い。 長く使いたいので、今は休ませているのだが、これはさすがに定期的に楽しみたい 一本である。MONTBLANC_254_01 posted by (C)kirk1701MONTBLANC_254_02 posted by (C)kirk1701
2010/04/01
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この146は、非常にバランスが良く、現行品を併せると、既に4本、揃えてしまった。 このペン先に14Kの刻印のある146は、オークションで入手したものだが、旧型の 柔らかいニブの頃のモデルである。 残念ながら、ブルーブラックのインクを入れたまま、ほとんど未使用で放置されて いたもののようで、ペン先も変色してしまっているのだが(エボ焼け?)、機能的には 全く問題なく、キッチリ洗浄して使ってみると、なかなか快適である。 が、時々文字掠れが出るので、前回のペンクリでDr.川口に調整していただいた。 また「あたり」が出ていなかったとのことで、ホンのちょっとスリスリ調整して戴いた だけで、素晴らしい書き心地になった。 フワッとしなるニブは、快感である。 M字幅なので、ビジネスというより、趣味で使っているのだが、セピアのインクなどを 入れて、スケッチブックに向かうときにも重宝しそうである。 146の旧型は、現行品に比べるとやや軽いのだが、書き心地はよい。 このサイズは、本当にピッタリくる。MONTBLANC_146_OLD_14K_01 posted by (C)kirk1701MONTBLANC_146_OLD_14K_02 posted by (C)kirk1701
2010/03/26
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インク窓は透明なので、前期型だろうと思う。 1950年代、後半の製造だと思われる。 とにかく柔らかいタッチのペンである。 キャップには呼吸穴が開いており、ホワイトスターはアイボリーである。 キャップは嵌め合い式なので、とにかく使い勝手が良い。 並べた写真は、上から252,254,149である。 コンパクトさがお分かりいただけると思う。 字幅はこの時期のモデルとしては、やや太めのF。 パッとメモを取る時に使うために、机の上に置いておいても、目立ちすぎない、 上品なモデルである。MONTBLANC_252_01 posted by (C)kirk1701MONTBLANC_252_02 posted by (C)kirk1701MONTBLANC_252_03 posted by (C)kirk1701
2010/03/23
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万年筆のインクが増えてしまった。 20本ぐらいになってしまい、これでは、使いきる前に、変質してしまうのは 必須である。 どうしよう・・・・ と、ひらめいたのが、10ml程度の小瓶に小分けし、友人とシェアすることである。 恒例の宴会で、会の半分ほどは「萬年筆倶楽部」状態になっており、話のネタに、 「山栗、買っちゃたよ~」などと、なるべく皆とダブらない、差別化できるインクを 購入しているので、今ならシェアの効果は大きいだろう。 で、問題は”小瓶”だ。 早速ネットで探してみると、あったあった。 スクリューキャップ式の10mlのガラス容器が! 早速試してみたいと思っている。
2010/03/19
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かなりの量が国内でも販売された、比較的安価なモデルである。 上から、Mニブ,太めのFニブ,Fニブである。 試し書きはMニブとFニブである。 太めのFニブは、昨年、ペンクリで調整していただいたものである。 キャップを外してある一番下は、先日、近所の骨董市で入手した逸品で、 最近、ペンクラブと化している定例の飲み会では、友人が最近購入した ストリームライン(F)をおさえて、「これが一番いい!」と、メンバーに 言わしめた書き味である。 胴軸・キャップにはそれなりに小傷もあり、インク窓のあたりには、補修の 後もある。 しっかりと使い込まれてきた感のあるこのモデルが3,500円で手に入る のだから、世の中は面白い。 毎日の仕事に使っている5本入りのペンケースの真ん中にいつもいる 本当に使いやすい一本である。MONTBLANC_32_01 posted by (C)kirk1701
2010/03/18
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1952年製のビンテージ。 コンディションは非常に良く、14金のペン先はFサイズ。 ペンポイントもたっぷり残っており、おそらく、私が生涯使っても大丈夫だろう。 さすがにこの年代の物に、インクを吸入するときにはドキドキものだが、 ピストンの動きもスムースで、感心してしまう。 大きさは、下の写真の通り、かなりコンパクトで携帯性も良い。 今回、箱つきで入手できたのだが、このやや古びた箱が、本体よりもさらに 想像の世界に私を遊ばせてくれる。 ヨーロッパの何処かの古びた文具店で、この万年筆が箱に入ったまま、 半世紀もの間、年月を重ねて来た。 棚に置かれていたこのペンの仲間たちは、学生さんに買われただろうか。 あるいは、祝いの品として買われていったのだろうか? 多くの仲間たちは、恐らく横文字を書くことに使われた筈で、このペンは、 幸か不幸か、遠く東洋に流れて、漢字を書くことに使われることになった。PELIKAN_140_01 posted by (C)kirk1701PELIKAN_140_02_ALL posted by (C)kirk1701
2010/03/14
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同じ型式のMニブのモデルを昨年、オクで入手したのだが、残念ながら首軸が 腐食(?)してしまい、インクが染み出てきてしまったので、ペン先の部品取り用 に、保管に回してしまった。 今回、別の個体を入手したのだが、これが未使用品で、いい細字が書けそうな Fニブだった。 が、残念ながら、これまたピストンのガスケットが緩くなっており、オーバーホール に出すことにした。 本日、無事に戻って来たのだが、非常に快調。 頼んだのは、銀座にあるPなるお店なのだが、非常に良心的に対応していただき、 ありがたい限り。 予想通りにペン先がノートに触れるか触れないか程度の筆圧で、綺麗な細字を 書くことが出来る。 撮影は、オーバーホール前のもので、現在の文字はもう少しクッキリしている。MONTBLANC_146_OLD_14C_01 posted by (C)kirk1701MONTBLANC_146_OLD_14C_02 posted by (C)kirk1701MONTBLANC_146_OLD_14C_03_ALL posted by (C)kirk1701
2010/03/04
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正式モデル名、型番などは不明。 オークションで入手した少なくとも10年以上前のモデルである。未使用だった。 革ケースと同梱されており、取説の裏表紙は「ダイヤ産業株式会社」となって いる時代の物である。 ”ダイヤ産業”と言えば、モンブラン関係の掲示板では、よくお名前を聞く方が 勤務されていた代理店で、「モンブランはドイツで生まれ、日本に育てられた」 とモンブランの経営者が口にしていた、古き良き時代を想起させられる。 この万年筆と同型の物が、他に2本ある。 外装はともにシルバーで、金ペンのものと、スティールペン先のものである。 今回、これを入手したのは、手帳用に手ごろな一本を捜していたからである。 早速、ブルーブラックのカートリッジを装着して、試し書きを始めたが、最初は さすがに、やや掠れが起きたものの、インクを1/3程こなした頃から、快調 そのものになってしまい、手帳用だけというのも勿体なく感じている。 綺麗な細字が書けるこのペンは、出来ればバンバン使いたいのだが、残念 ながら、胴軸が細すぎて、たくさん書くと、疲れてしまいそうだ。MONTBLANC_Noblesse_01 posted by (C)kirk1701MONTBLANC_Noblesse_02 posted by (C)kirk1701
2010/02/27
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先日UPした”342”と同じ1950年代のビンテージモデルである。 サイズの比較は、一番下の写真の通り。(上から344,342,149) 首軸は342に比べてくびれの無いタイプで、サイズもやや大きい分だけ、 実用性は非常に高い。 それぞれのペン先がインクで汚れているが、全て”実用品として使っている からで、実際、この世界では、1950年代なんて、バリバリ現役である。 残念ながら、この344は、横にしておくとペン芯にインクが回り過ぎて、 キャップの中に垂れてしまうことがあるが、”作法”どおりに、ペン先を上に して置いておけば、まったく問題なく使用できる。 書き味は、我がコレクションの中でも1・2を争う上品な滑らかさである。 もう、私が「馴らす」なんておこがましくて、素直にペンポイントに従って 書いている(笑) ニブはM。342の”くびれ”部分に指をあてて、紙とペン先が接触する繊細な 感覚とはまた違った、現行品にも通じる、がっしりとした滑らかさがある。 それでいて、あくまで柔らかい・・・。 ペン先の大きさも充分で、毎晩引っ張り出しては、意味もなくインクを紙に 乗せる行為を楽しんでいる。MONTBLANC-344-01 posted by (C)kirk1701MONTBLANC-344-02 posted by (C)kirk1701MONTBLANC-344-03 posted by (C)kirk1701
2010/02/19
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先日の1920年代のモデルに魅せられて、同じような形状のもので世代が異なる ものを入手してしまった。 こちらは、外観も美しく、やや新しい感じは受けるが、それでも1950年代のものだ。 書き味は、20年代モデルに比べて、さらに柔らかい中字で、ここまで柔らかいと、 「硬めの毛筆」みたいなものである。 ぬら~っとインクが紙に乗せられている感触は、細めの軸を通じて、指先に他の 万年筆とはひと味違う書き心地を残す。 オノト式(プランジャ式)に関しては、私の未熟さゆえ、連続筆記のときに、尻軸を 緩めすぎると、ペン芯にインクが丸く溜まっていたりする(笑) 恐らく1920年ごろのオノトのポスターで観たとおりにやっているのだが・・・。 ピストン軸は、ちょっと頼りないような材質(樹脂製?)であるため、823のように、 洗浄時の水鉄砲ごっこはできないだろう。 それにしても、最近、何本か入手しているビンテージモデルたちの書き心地の 素晴らしさには、感動を通り越して、畏敬、そして畏怖の念すら憶える。ONOTO_1950_01 posted by (C)kirk1701ONOTO_1950_02 posted by (C)kirk1701
2010/02/16
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オノトという万年筆は、20世紀後半、かなりのブランクはあったものの、近年に 復活した、著名な万年筆である。 イギリスの De La Rue社 が製造したモデルで、オノト式と言われるプランジャー フィリング方式のものだ。 ちなみに、1958年に De La Rue社 が万年筆製造を中止したのは、労働争議 によるものとのことである。勿体ない話だ。 このモデルも、尻軸をクルクル回し、引っ張ることで負圧をつくり、再び押し込む ことでインクを吸引する。 ペン先にはしっかりとペンポイントが残っており、果たしてこの世代の万年筆に インクを通していいものかと、例によって自問しながら、それでも試さずには いられずに、ペリカンのロイヤルブルーを吸入してみた。 書いてみると、柔らかさよりも、しっかりした芯を感じる書き心地で、現代の万年筆 に全く遜色ない書き心地である。 数週間使用しているが、全くトラブルはない。 細身のボディは、まるで”筆”のように思えてくる。 1920年代。まさに、夏目漱石が「余と万年筆」の中で、 「現に此原稿は魯庵(ろあん)君が使って見ろといってわざわざ贈って呉(く)れた オノトで書いたのであるが、大変心持よくすらすら書けて愉快であった。 ペリカンを追い出した余は其姉妹に当るオノトを新らしく迎え入れて~」 と書いているが、これは内田魯庵が、オノトの輸入代理店を務めていた、丸善の ”宣伝部長”的な動きをしていたことが背景にあり、ちょっと眉唾ものに感じる。 それはさておき、約1世紀前のこのペンが、現役で使えることに素直に感動し、 ビンテージ万年筆の世界に浸る今日この頃である。ONOTO_1920_01 posted by (C)kirk1701ONOTO_1920_02 posted by (C)kirk1701
2010/02/11
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最近の週末は、午前中は稽古。かなりハードにこなして、入浴後、カミサンと 末っ子を連れて、散歩&食事に出るのが恒例になっていることは以前書いた。 今週も、風は強かったが、陽が差していたので予定通りに家を出た。 散策の途中で、骨董市をやっていた。 まさか、万年筆やモデルガンはないだろうと思いながら、末っ子の見聞にと 立ち寄ってみると、一つのブースにモンブランが無造作に置いてあった。 二本あり、ともに吸入式。一本は判別不能な変わったモデルで興味が湧いたが、 吸引窓内が汚すぎてスルー。 もう一本は、既に二本所有している”No.32”だった。 ちゃんと許可を貰って、ペン先を薬指の腹に当ててペン先の状態を探る。 どうもいい感じで、しばし出品者さんと会話を楽しんだ後、3,500円で購入。 その後、食事に行く道すがら、公園に座って、のんびりと日向ぼっこ。 末っ子が遊具で遊んでいるのを、ぼんやり眺めながら、カミサンとバックに 忍ばせたビールで、稽古で乾いた喉を潤す。これが美味い! 食事(寒かったので日本酒つき:苦笑)の後、娘たちにデザートを買って帰宅。 そそくさと、骨董市で入手したモンブランNo.32にインクを入れて試してみると、 これがまあ、素晴らしい書き心地である。 文字通りの”掘り出し物”に、夜更けまでツバメノートにペンを走らせてしまった。 既に所有している二本は、現行型でいえば、MとF。今回入手したものはEFに 相当する上品な細字が書けるもので、これまた上手い具合である。 散歩の途中で、こんないい万年筆が手に入るとは!
2010/02/06
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昨年、初めて足を運んだセーラーさんのペンクリニック。 川崎で開催されるということで、またお世話になることにした。 丁度、というより意図的に外回りに合わせたのだが、運よく、総所要時間30分 程度で、2本のモンブランが絶好調になった。 今回は、じっくりお手元を拝見出来、手際の良さに見惚れてしまった。 経験に根差した、練れた職人芸は、本当に美しい。 さすが、Dr.川口。ありがとうございました。 前回は、その場でレアロを購入したのだが、今回はインクのみと渋ってしまった 事が申し訳ない。 ちなみに前回のレアロは、「立てると細字が書けるようにしておいた」と言われた のだが、まさに、ちょっとした長刀仕様に仕上げてもらったBニブで、数ヶ月を経て、 物凄く重宝なものであることがわかって来た。 ただ、現在でもやはり、「万年筆は本来、使い込んで馴らしていくもの。」という 気持には変わりなく、余程問題のあるものでなければ、自分で工夫・調整する ようにしている。 今回調整していただいたものは、自分ではもう、どっちに振っていいかが判断 出来なくなっていたものである。 Dr.川口の診断も、私の判断とは異なるもので、非常に勉強になった。
2010/02/05
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私より年長の、1958年製のビンテージ・モンブラン。 全長126mmのコナパクトなボディながら、ピストン吸入式のしっかりした造り だけでも、所有する歓びがある。 尻軸には、部品固定用のピンが打ってあるのも特徴的だ。 さらに、この万年筆は、書き味も半端ではない滑らかさである。 この世代の万年筆に、インクを通していいものかと、例によって自問しながら、 「いや、使われることこそ、万年筆の本懐だろう!」と決断し、痛めないように、 モンブランのロイヤルブルーを吸入してみる。バッチリだ。 私の場合、普段、インク窓の辺りに人差し指が掛るように持つのだが、その 持ち方で、そっと書く。 スーッと紙の上に、深みのあるブルーのラインが描かれる。 ほんの少しづつ角度を変えてみると、丁度45°で、さらにスラ~っと滑らかになる。 何人のオーナーを経て、私のところに辿りついたのか。少なくとも、前オーナーは 基本に忠実な方だったようだ。 癒されながら、しばらく使ってみているが、書き出しも書いている最中も、掠れなど 全くなく、本当に素晴らしい逸品である。 ちなみに、首軸のくびれの部分に人差し指をあてて書いてみると、ペンポイントと 紙が触れ合う感触がダイレクトに楽しめる、異次元の楽しさを味わえる。 この万年筆は、造り手、そして長い歴史のなかで使い手が磨きあげてきた作品 である。 私も、この万年筆の”歴史”に逆らわず、そっとその1ページに参加させていただく ことにしよう。 そして、順当に行けば、次のページは息子が綴るだろう。Montblanc342-01 posted by (C)kirk1701Montblanc342-02 posted by (C)kirk1701Montblanc342-03 posted by (C)kirk1701
2010/01/30
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先日、ツバメノートとマルゴノートをUPしたが、近所でツバメノートを売っている店を、 もうひとつ発見してしまい、嬉しくて各サイズを揃えてしまった。 よく見ると、表紙裏の「再生紙を使用してます」という内容の表記の、 ”再生”の部分を消してある物があった。 購入して、比べてみると、再生紙使用の物と、明らかに異なる紙質で、さらに 驚いたことに、A4版とB5版では、これまた紙質が違うのだ。 ある程度のバラつきならわかるのだが、色々な万年筆で書き較べてみると、 笑っちゃうぐらい違う。 結局、それぞれのノートに、試し書きとともに、「Montblancの149(旧)とは◎」 などと、相性を書きこんでいる。 インク同様、後日、エクセルでまとめようと思っているのだが、いや~、本当に 奥が深くて、たまらなく嬉しくなる(笑)
2010/01/26
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昨年、烈風@さんに御紹介いただいて以来、非常に気になっていたモデルである。 先週、やっと購入することが出来た。 店頭で試し書きし、M字に決めた。 製造はパイロットが行っており、パイロットのコンバータ(CON-70)が付属してくる。 コンバーターの尻についているノブをピコピコ押してインクを吸入するタイプなのだが、 どうも好きになれないので、手持ちの回転式コンバーター(パイロット)に交換した。 意外なほど軽いので、果たして書き味はどうかとも思ったが、帰宅して、ペリカンの ブルー・ブラックを吸入して、じっくり書いてみると、なんとも絶妙なバランスで、書き味 は素晴らしい。 この軽さは、日本語筆記のとき、毛筆をシミュレートしているようにも思え、字の上手な 人なら、さぞ美しい字が書けることだろう。 適度なサリサリ感は、アウロラ・オプティマの使い始めの頃のようで、期待が膨らむ。 半年使い込んだオプティマは、現在、うちの万年筆の中でもトップクラスの書き心地 なのだ。 現在は、これまたお気に入りのモンブランのバイオレットを入れて、常用している。 先週、不本意ながら、終日会議という生産性の低い日を過ごしたが、ちょうどこの 万年筆の馴らしと割り切り、使い込んでみたが、予想通り、全く疲れず、また、下手 ながら書き終わった後の字も、味のあるものだった。 素晴らしい逸品を御紹介いただいた、烈風@さんに、改めて感謝します!Streamline-01 posted by (C)kirk1701Streamline-02 posted by (C)kirk1701Streamline-03 posted by (C)kirk1701
2010/01/24
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クリップ部に宝石をあしらったアクセサリー的な商品。 本来、こういう志向は好きになれない私なのだが、この正月に購入した 理由は、ひとつ。 この精緻なメカニズムである。 尻軸部分を回転させると、ペン先が繰り出される収納機構! 回転は、高級な天体望遠鏡の接眼部のヘリコイドを思わせる滑らかさ、という より、一般の方には、一眼レフカメラレンズのピント調整に近いもの、と言った 方がお分かりいただけるかもしれない。 もちろん、ライティング・ポジションに繰り出されたところで、軽いロックの手応え があり、書くときにペン先が動いてしまうような間抜けなことはない。 ペン先ともちろん一体となったカートリッジは、ヒンジ機構を持った尻軸を倒して から逆回転させると、グリグリ出てくる。 「ここにヒンジか~」とは、機構学にときめく、私同様エンジニア出身の友人に 見せたときの反応である。 M字幅を選んだが、モンブランの凄いところは、買ってそのままカートリッジを 挿すだけで、何の問題もなくスラスラ書ける品質管理の凄さである。 4枚目の写真のように、149,114GTと比べるとコンパクトさがおわかり いただけると思うが、実際はボッテリした胴軸・キャップのお陰で、持ち易い。 書き味は、やや硬めでしっかりとした手応えを感じる、滑らかなものだ。Montblanc-BOHEME-01 posted by (C)kirk1701Montblanc-BOHEME-02 posted by (C)kirk1701Montblanc-BOHEME-03 posted by (C)kirk1701Montblanc-BOHEME-04 posted by (C)kirk1701
2010/01/21
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先日UPした、149に比べるとスリムな胴軸は、非常にグリップしやすく、携帯性にも 優れている。 ペン先は、現行品で比較すれば149よりも柔らかい。 ビジネスシーンでも、このペンならば、控え目に、さりげなく使うことが出来る。 左が現行品、右が14Cのペン先刻印がある1970年代のモデルである。 残念ながら、この70年代モデルは、首軸からのインク漏れを起こしており、現在は 常用は出来ないが、特徴ある研ぎ方をされており、時々、「つけペン」として使って いる。Montblanc146-01 posted by (C)kirk1701Montblanc146-02 posted by (C)kirk1701
2010/01/11
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昨年は、「万年筆のために造られた」という「リスシオ・ワン」なども購入して 試してみたのだが、もっと「勿体つけずに」使えるものが欲しい。 できれば、仕事でも使える者ということで、行きついたのが、定番である 「ツバメ・ノート」である。 写真1枚目は、左から ・ツバメ・ノート 中性紙フールス(再生) ・マルゴノート フールス紙 王子製紙 苫小牧工場抄紙 ・マルゴノート フールス紙 王子製紙 江別工場抄紙 となっている。 一見同じようなこれらのノートでも、万年筆との相性は様々なことに驚く。 詳細は、現在データを収集している段階なのだが、例えば、 ○ペリカンのM800(Mニブ)では、 ・ツバメノートは、素直に吸い込み、太く書ける ・マルゴノートでは、やや弾く様な感じで、やや細く書ける ○ペン先のデリケートなモンブランのNo.32では、 ・ツバメノートは、しっかりと紙に吸いつき、しっかりと滑るように書ける ・マルゴノート(苫小牧)は、ペン先が弾かれるような感じで、やや書きづらい ・マルゴノート(江別)は、非常に滑らかに書け、ツバメとは別の書き易さが など、本当に組合せが多彩なのである。 例外は、モンブランの149、146などで、その紙を使っても書き易い。 インクと同じように、マトリックスにまとめたいと思う。NOTES-2010-0111-01 posted by (C)kirk1701NOTES-2010-0111-02 posted by (C)kirk1701NOTES-2010-0111-03 posted by (C)kirk1701
2010/01/10
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左:以前UPした、80年代の作家パトロンモデル。Fニブ。 中:現行品のFニブ。 右:現行品のMニブ。 80年代までの149は、適度に柔らかいペン先で上品な書き味を楽しめる。 現行品は、硬めのペン先、というより、人によっては「ガチガチ」と言われるが、 ボールペンなどが隆盛する中で、強い筆圧に適応したモデルが志向されたのか、 あるいは、資本が変わったことによる戦略の変更か。 いずれにしても、新品で入手できるのはデッドストックを除けば、現行品のみと なるわけで、となれば、じっくりと付き合わざるを得ない。 購入した時は、80年代物と比べて、滑らかさは「さすが」と思ったものの、ガチ ニブにはやや不満を残したまま、「馴らし」に入った。 3ヶ月程使い込んだ頃、劇的な変化を感じることが出来た。 私の手が慣れたのか、いい意味での「しなり」を感じるようになってきた。 万年筆に合う紙を、いつも探して来ては試し書きをするのだが、この149が 適応できなかった紙は、今のところない。 不思議なことに、どの紙でも、それなりに納得できる書き味を味あわせてくれる のである。正直、「さすがモンブラン」と思ってしまう。 ペン先の研ぎ方も、オーソドックスながら、手抜きは感じられない。 現在は、現行品のFニブを日記用に常用している。 一部HPなどで、「現行品の149は、いきなりインクが出なくなる」と「大御所」と 呼ばれる方が記しているが、私の購入した個体では、全くない。 むしろ、一番トラブルが少なく、やはり信頼できる製品、と私は思っている。 Montblanc149-01 posted by (C)kirk1701Montblanc149-02 posted by (C)kirk1701
2010/01/07
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手帳などに挟み込むのに適した、コンパクトなモンブラン・マイスターシュテュック。 以前から欲しいと思っていたのだが、「モーツァルト」と絡めているイメージ戦略が、 どうも気に入らなくて、見送っていた。 このモデルは、通常14金のペン先が、18金仕様になっているモデルということで、 買いに走ってしまった。 手にすると、想像以上のコンパクトさに驚いたものの、写真三枚目のように、首軸と 胴軸のネジ部分などは、驚くほど滑らかに仕上げられており、濃縮された職人芸を 感じた。 書き味はこれまた素晴らしく、コンパクトで自重の少ない分を差し引くと、146にも 負けない滑らかさである。 カートリッジのみ使用可能で、モンブランのコンバーターは入らなかった。 文字幅はFだが、ペン先が柔らかい分、2000年頃以降のマイスターシュテュックに 慣れた人が使うと、F~Mの筆跡となるだろう。 キャップの固定及び、キャップを尻軸に固定するときは、1回転弱ひねるだけで しっかり固定出来るのは、小型ペンならではの軽快性である。 試みに、1日ほど会議の備忘録を取るのに使ってみたが、意外に疲れなかった。 夏場は、比較的小型・軽量の60~70年代のモンブランを挿しているのだが、この ペンも、薄着にはよく合うことだろう。MONTBLANC-114GT18K-01 posted by (C)kirk1701MONTBLANC-114GT18K-02 posted by (C)kirk1701MONTBLANC-114GT18K-03 posted by (C)kirk1701
2009/12/31
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先日UPした、「μ(ミュー)」に色々なインクを入れてみたくて、コンバーターを捜した。 並んでいる3個のコンバーターは、左から購入順である。 結局、最後に買ったものだけが装着可能であった。 さすが、トップクラスの販売量を誇るパイロットである(笑) さて、早速μに取り付けてみたのだが、このタイプのコンバーターは、コンバーターの 「お腹」の部分を圧して、放すときの負圧を利用してインクを吸い上げるタイプで、 シンプルで良いのだが、中身が見えないので残量も判らないのは、ちと困る。 それでも、μの利用範囲が飛躍的に多くなるので、嬉しい。 さっそく、細字にはパイロットの「紅葉」(赤系)を、中字にはモンブランの「セピア」を 入れて、仕事で使っている。 コンバーターは使用できるインクが増える以外にも、メインテナンス用としても非常に 重宝である。 閉鎖系である吸入式以上に、水をコンバーターで吸入・吐出を繰り返した上で、首軸 部分だけを、漬け置きしたりも出来便利さがある。PILOT-CONVERTER posted by (C)kirk1701
2009/12/23
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この秋、中古で入手した1970年代の万年筆。 中学~高校で使っていたのが懐かしく、また、当時持っていたモンブランの書き味が 妙に素晴らしかった記憶があり、自身の指先の感覚が異なっていたのか?と、検証 する意味で、明確に記憶の残っているペンを、今使ってみることで、目安としたくて 使っている次第。 前回入手したものは、F(細字)。 インクが詰まって使用不能だったが、超音波洗浄機その他を駆使して何とか再生。 以来、まったくトラブルなく、今はパイロットの「紅葉」を入れて、添削用に使っている。 記憶通りの使いやすさに、「新品状態のモノ」を求めてオクのチェックを続けていたが、 この度、F,M(中字)2本の新品デッドストック品を入手することが出来た。 F字幅の方は、バックアップとして保管することにしたが、M字幅の方は、はたして どのくらい書き心地が良いかと、ワクワクしてインキを通してみた。 ・・・ペン先一体型のステンレスのボディからは想像できない、非常に滑らかな 書き味に驚き、一晩で純正のカートリッジ(ブルー)を1本、使いきってしまった。 ここまで滑らかなら、多少粘性の低いインキでも大丈夫ではないか?と思い、最近、 メインで使っている「モンブランのセピア」を今は入れている。 「コンバーター」に関しては後日。 嵌合式のキャップの利点は、やはり素早く筆記体制が整うことで、さらにこれだけ コンパクトだと、かさばらないのでビジネスユースにも好適だと思う。 ただ一点、馬鹿力で尻軸を締め付け過ぎたせいか、胴軸(兼首軸)と尻軸をネジ止 めするための、両ネジプラグが供回りしてしまうことがある点が気になる。 PILOT-Myu-ALL posted by (C)kirk1701
2009/12/17
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以前から気になっていた、セーラー御自慢の「長刀」。 現行品のプロフィット21の中字を入手した。 長刀(なぎなた)とは、通常よりも大きなペンポイントを写真のように仕上げ、 細字~太字まで、一本のペンで書けるうえ、日本語特有の、「はね」 「はらい」が 綺麗に書けるように研がれたものだ。 しっかし、写真が下手すぎて自分でも情けない限りなのだが、かろうじて、右側の ペンポイントが大きいのは見ていただけると思う。 (左は、同じく現行品のプロフィット21である) 実際書いてみると、現行品の硬さはあるものの、なるほど、細字から太字まで、 滑らかに移行することが出来る。 書き方には多少コツがあり、ペンを寝かせるほど太字になっていく。 慣れれば、かなり重宝だと思う。SAILOR_PROFIT21-NAGINATA-01 posted by (C)kirk1701SAILOR_PROFIT21-NAGINATA-02 posted by (C)kirk1701
2009/11/23
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息子に譲ったプロフィット21の書き味が素晴らしすぎて、ネットで探した旧型。 ボディの仕上げは異なるが、確かにペン先のしなりは現行品よりも上品である。 モンブランもそうだが、最近のものは、ペン先が硬めになってきているのは、 万年筆の世界のトレンドなのだろうか? インクを通してみると、期待通り、素晴らしい滑らかさ。 これでセーラーは5・6本目になるのだが、いわゆる「ハズレ」には当たったことが なく、品質管理レベルの高さは素晴らしい。 この点、やはり舶来品には多少のばらつきがあるのは事実で、もちろん、それは それで楽しいのであるが、「実用品」というレベルでは、国産万年筆の素晴らしさは、 それなりに揃えてみて、はじめて確認できたことである。 派手な装飾は舶来品に任せて、性能本位の日本らしい万年筆を今後も、しっかりと 供給し続けて欲しいものである。SAILOR_PROFIT21-OLD-TYPE-01 posted by (C)kirk1701
2009/11/19
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何度か記事には載せてきたが、真ん中がこの夏、息子に譲ったプロフィット21だ。 こと書き味の滑らかさに関しては、未だ我が家ではNo.1である。 「後悔してますか?」 「してねえやいっ!」 という会話が、このところ、私と息子の間で交わされることがよくある。 写真は、左から”レアロ”,”プロフィット21(旧型)”,”プロフィット21(新型)”である。 プロフィット21の新旧の特徴は、 ・首軸部分が金属環なのが旧型、新型は樹脂製 ・金属部分が、渋めの色が旧型、新型はまさに金色 ・ペン先の柔らかさは、新型の方がやや硬い などであるが、どう考えても旧型の方が、私の好みである。 てなわけで、この写真を撮ってから数週間後。 結局、旧型の流通在庫をゲット。未練な父親である(笑)・・・後日UP予定。SAILOR_PROFIT_ALL_01 posted by (C)kirk1701SAILOR_PROFIT_ALL_02 posted by (C)kirk1701
2009/11/18
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年賀状の表書き用に、耐水性のインクを探していた。 先日UPした、「ペンマン」はあまりにリスキーなので、もっと万年筆にやさしい ものを探していたら、これが見つかった。 10月にモデルチェンジされ、これは、モデルチェンジ以前のものである。 新型は、リザーバーが付いていることは知っているが、成分が変わったのかは わからない。 昨年の年賀状の残りで、末っ子あてに年賀状を出し、擦れへの強さや、耐水性を 確認した。 比較したのは、M社、P社のインクだったのだが、この「極黒」は、全くインク汚れも なく、文句無しで年賀状用(宛て名書き用)に決めた。 書き心地も良い、ねっとりとしたインクながら、手入れはしやすく、プロフィット21に コンバーターで入れても、水洗いするだけで完全に洗い流せるのは意外だった。 また、ラベル書きにも好適である。 実用性の非常に高いインクである。Ink-Kiwaguro-Black posted by (C)kirk1701
2009/11/05
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この10年、セーラー万年筆のプロフィット21を愛用してきた。 いくつかの、私にとっては想い出に残る、大きな案件での打ち合わせにも使い、 何度か空港で、金属探知器に引っ掛かったのもいい思い出だ。 飛行機に乗っても、インク漏れを起こすこともなく、日々の日記もともに綴って くれたのだが、この夏、息子に譲った。 小学二年生には勿体ない気もしたが、私も親や親戚に、分不相応な物を 与えられた子ども時分を思い起こし、たっぷり恩を着せながら譲った(笑) 結局、その後同じ21のスケルトンを購入したが、多少マイナーチェンジされて おり、書き味は良いものの、旧21には一歩及ばない。 次は「キングプロフィット」あたりを考えていたのだが、ゆったりとインクを吸入する 楽しみを考えると、セーラーのラインナップに不満も憶えた。するうち・・・ 以前限定発売されたセーラー95周年記念の回転吸入式「レアロ」の量産版、 「プロフィット・レアロ」が発売されることを知り、虎視眈々と狙っていた。 先日のペンクリの時、「購入したものをその場で調整してもらう」という、私に とっては、最高の形で購入できたのがこれだ。 Bニブを選んだのは、21スケルトンと用途がダブらないためだが、国産のBニブは さほどの太さでもなく、実用性も充分である。 尻軸は本当にスムースに回転し、インクの吸引も滑らかだが、インクの吸入量は さほど多くないように思える。 プロフィット21に比べると、本体自体がやや軽いが、バランスは良好だ。 感覚的には、アウロラのオプティマに似ている。 本体が軽いPenは、長時間の筆記にはやや疲れるが、ポケットに差して持ち歩く には、好適で、出番は多い。 付属して来たインクは、Jentle Ink の「仲秋」である。 Dr.川口に調整していただいた「レアロ」。 先ずは「青墨」で楽しみ、続いてモンブランのロイヤル・ブルーで試し、現在は「仲秋」 を入れている。SAILOR_PROFIT_REALO_01 posted by (C)kirk1701SAILOR_PROFIT_REALO_02 posted by (C)kirk1701SAILOR_PROFIT_REALO_03 posted by (C)kirk1701SAILOR_PROFIT_REALO_04 posted by (C)kirk1701
2009/11/02
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一度は行ってみたいと思っていたセーラーのペンクリ(ペンクリニック)に、 やっとスケジュールを合わせることが出来た。 書きだし掠れのあるM800,ポテンシャルはもう一本の同モデルで確認済みの、 旧いモンブランNo.32、さらにその場で購入することを決めていた、「レアロ」を を診ていただいた。 ペンドクターは川口氏。先着の方が居たので、待つ間、レアロを試し書きの上、 今回はB(太字)を購入した。するうち、私の番になった。 氏のインクで真っ黒になった指先に見惚れてしまい、何が起こったかわからない うちに、「ハイ」と渡されたM800を試し書きしているうちに、No.32は既に、 バラバラに分解され、調整され始めていた。 氏の熟練した指先で調整されること数分、再び組み上げられたNo.32は家で 待つもう一本と同様の、滑らかな書き味になっていた。 「いいものだから、大事に使ってね」とコメントをいただき、最後に、購入した 「レアロ」の調整をしていただいた。 「もちろん、工場でもちゃんと調整しているんだけど、やはりそれなりの範囲に 収まっていれば出荷するので・・・」と、製造業を知るものならば誰もが納得 できる話をされながら、これまたアッという間に調整完了。 「うほっ」と子どものような笑いがこぼれてしまうくらい、ついさっき、試し書きした 時とは雲泥の差の書き味に、感服してしまった。 少しお話させていただいた中で、「青墨」を勧められ、品薄であることを知り、 「はっ!いただいて参ります!」と、もう、簡単に「信者」になってしまった(笑) レアロ、そして「青墨」の清算を済ませてから、丁度「患者」の途切れていた 氏に、最後にお礼を述べた。 「ちょっと待ってください」と、お名刺を頂戴した。 「なにか調子悪かったら、連絡ください」とやさしく言われたが、とんでもない! 私のような半端もんが、氏のような名人に直接連絡なんて、とれるわけもない(笑) ただただ有り難く、御名刺を頂戴して、その場を辞した。 社会人としての私は、このペンクリも、拡販の一環であることを醒めた気持ちで 視ているのだが、ひとりの万年筆ファンとしては、ドップリと名人の熟達の技に酔い、 このような場を設けてくれているセーラー万年筆さんに素直に感謝してしまうのだ。 ありがとうございました!penkuri-2009-10 posted by (C)kirk1701
2009/11/01
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上から、 ・Jentle Ink の 「仲秋」 ・極黒 ・青墨 を、曇り空の下で撮影したものである。 「仲秋」は、「レアロ」に同梱されていたものである。Ink-color-1102 posted by (C)kirk1701
2009/10/31
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ペンクリで、Dr.川口に推奨され、その場で購入した、セーラーのナノインク。 かなり品薄で、「なかなか生産が追いつかない」ということだ。 「極黒」(2009年10月以前の商品)に比べると、ややサラサラとした感じ。 色合いは、パーカーのブルーブラックにペリカンのターコイズを混ぜたような、 なかなか雰囲気のあるものである。 せっかくのナノインクなので、DVDなどのタイトル用紙に書いてみると、筆跡の 中のインクの濃淡が、なんとも美しいグラデーションとなる。 今年の年賀状は、「極黒」でとも思っていたが、この「青墨」も使ってみたい。 ボトルにはリザーバが装備されているので、吸引はしやすい。 早速、買ったばかりの「レアロ」で使ってみたが、いい感じだ。Ink-Seiboku posted by (C)kirk1701
2009/10/30
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モンブランから限定発売された、赤系のインク。 特筆すべきは、インクから豊饒なバラの香りが漂ってくることだ。 左側のカートリッジは、2005年に発売された限定インク。 右側のボトルは、2008年版である。 「生涯一度のラブレターを」という宣伝文句もあったようだが、残念ながら、 もうラブレターを書く年頃でもない(笑) あまり古くなったインクは、万年筆には良くないので、近々、使わなくては いけないとは思うのだが、仕事に使うのでは、あまりにもったいない気もする(笑)Ink-Love-letter posted by (C)kirk1701
2009/10/29
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これが先日コメントした、パーカーの「ペンマン・ブラック」である。 ボトルの恰好は、結構気に入っている。Ink-PenMan-Black posted by (C)kirk1701
2009/10/28
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私が所有しているパーカーは、どれも皆、非常にインクフローが良く、というより、 ハッキリ言うと良すぎるぐらいなのだが、このデュオフォールドは、適切に調整 されており、書き味の滑らかさと、絶妙にバランスしている。 モンブランの149が非常に握りやすく、快適なのだが、このスラッとした胴軸も ペリカンのスーベレーン同様、癖になる。 長い歴史の中で育まれてきたノウハウが、シンプルなデザインに凝縮されて いることが体感でき、本当に興味が尽きない。 実際に使用してみると、ビジネスの場では、インクの乾きが早いので手が汚れたり することもなく、快適である。 趣味としての万年筆は、インクたっぷりのヌラヌラ感を楽しむのが至福のひととき なのだが、実用性で見れば、適度なインクフローで、サッと紙に書ける方が良い。 その点で、最近、重宝しているのが、このデュオフォールドやアウロラのオプティマ などである。 オクで落札させてもらったものなのだが、非常に状態も良く、調べてみると、天冠 などの特徴から、1968年~1996年のモデルのようだ。 本当は、洗浄してペン先が綺麗なところを撮影するべきなのだが、生来の無精 ゆえ、ちょっとペン先が汚れているのはご勘弁ということで。PARKER_Duofold_01 posted by (C)kirk1701PARKER_Duofold_02 posted by (C)kirk1701
2009/10/23
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万年筆に凝れば、気がつけばインクや紙にも凝ってしまうわけで、自分が コレクションしている万年筆と、それぞれのインクの相性(感覚的だが)を 表にまとめたりしている。 実用性を重視して購入しているので、あくまで書きやすさを追及してのこと なのだが、そこは”好事家”(笑)、洒落たインクなどを見つけると、ついつい 手に入れたくなってしまう。 モンブランの「ラブレター」なる限定販売のインクは、販売時期の異なるものを 二種、法外な(私にとって)値段でゲット。 さらに、「書き味は凄い」といわれる、パーカーの「Pen man」というインクを 先日入手した。(画像は後日UPさせていただく) この「Pen Man」なるインク、どういう原材料なのかは不明だが、とにかくネット でも評判が悪い。 「モブンランのインク窓が濁ってしまう」「○○の首軸が割れた」など、とても 恐ろしくて使えない。 が、酔った勢いというものは恐ろしくて、ジョニ黒のロックを煽りながら、TVの 脇においてある「Pen Man」を眺めているうちに、どうしようもなくなってしまった。 気がつけば、「同じメーカー」ということで、パーカーのデュオフォールドと、 たまたま隣に置いてあったセーラーのプロフィット21が「生贄」となった(笑) コンバーターで吸わせて、試し書きしてみると、これが素晴らしい滑らかさ。 確かに、通常の水溶性のインクに比べると、ヌラヌラ感は、はっきりとUPする。 こうして、約1時間楽しんでいると、酔いが醒めてきた。 フッと背筋が寒くなるような恐怖を感じて、そそくさと、洗面所に行き、 「魔のインク」を吐き出させた(笑) こうして、書き味の素晴らしさと、恐怖を一晩で味わえたのだが、このインク、 本当に魅力的だ。 ということで、つけペン用に使おうと思っている。
2009/10/21
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廉価版万年筆。 ニブはステンレスに、23金メッキが施されたF(細字)である。 プラスティックで成形された首軸~胴軸は、外観は美しいが、ちょっと軽く、 それなり感は拭えない。 新品で4,000円程度で入手したので、文句はない。 肝心の書き味なのだが、これは素晴らしい! ペン先の大きさが充分なので、ステンレスでも適度にしなり、多少筆圧をかけて しっかり書いても、手応えはあくまで柔らかい。 同じウォーターマンのカレンと比べても、滑らかさでもかなり迫る。 元々、ウォーターマンの製品はインクフローも適切なので、書き味の滑らかさを 保った上で、余分なインクが紙の上でたまることもなく、実用性は高い。 唯一、軽い樹脂製の胴軸は、ペンポイントと紙の間に発する僅かな摩擦が、 振動となって、親指の付け根に伝わってくる点が、ちょっと気になる。 コストパフォーマンスでは、文句なしの1本である。Waterman_フィリアス_フォッグブルー_01 posted by (C)kirk1701Waterman_フィリアス_フォッグブルー_02 posted by (C)kirk1701
2009/10/20
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このところの万年筆道楽の引き金になったのは、長年愛用してきたこのモデルの ブラック仕様を息子に譲ったことに始まる。 この時期にこんなことを書いてしまっては、ある意味、この趣味に対する私自身の 「夢」に引導を渡すようなものなのだが、素直に書きたい。 今回、このデモンストレータモデルを入手して、試し書きしてみると、やはり非常に 滑らかな書き心地である。ニブはともにMである。 残念ながら、吸引式ではないのでコンバーターを入れて使用している。 また、出来ればもっと上品なスケルトンが欲しかったのだが。 家族はもちろん、5本差しのペンケースに入れて、友人などにも、モンブラン, ペリカン,パーカーなどのフラッグシップモデルと、書き比べて貰ったのだが、 「これが一番滑らかだね」と意見が一致したのは、実はこのモデルである。 さらに、息子に譲ったものは、このモデルよりさらに滑らかなのである。 同じモデルでも、数年前にペン先の「硬さ」が多少変わったとの情報を得たが、 なるほど、微妙に異なる。 「長刀(なぎなた)砥ぎ」で有名なセーラーのペン先に関するこだわりは、現在も 健在なことは嬉しく、また、いくら流通コスト・関税があるとは言え、かなり価格差 のあるモデルをあっさりと、「滑らかさ」では凌ぐ、日本の職人さんの優秀さを確認 できて、何とも誇らしい気持にもなった。 但し、万年筆の適性(私の場合は、主にビジネス)ということでは、「滑らかさ」は ”重要ではあるが、一つの要素”でしかなく、他の要素も加わると、決してこの 万年筆の独壇場ではない。 事実、このところの使用回数を見ても、これがトップではない。 このあたりが、また、本当に面白いのである。SAILOR-PROFIT21-demo-01 posted by (C)kirk1701SAILOR-PROFIT21-demo-02 posted by (C)kirk1701
2009/10/17
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私の場合は、この連休、「ライティング・マラソン」とでも言おうか、とにかく、 万年筆で書きまくった。 M800(M字)と149(M字)を中心に、ひたすら、万年筆たちを自分の手に馴染 ませようと、魂を注入しながら(笑)、「「8」「∞」「永」の字を書きまくった。 ついでに、以前から試してみたかった「燃費」の測定をペリカンM800でやってみた。 写真の通り、A4で16枚、びっしり書けることがわかった。 (実はもう一枚出てきたので、17枚は書けるようだ) 実は、万年筆のペンポイントを調整するためには、ラッピングフィルムを使用して 研磨したり、専門店に持ち込んだり、ペンクリニックで調整してもらう方法があり、 研磨は自分でもやってみたが、調子に乗り過ぎて、偏った使い心地になって しまったこともあり、このところは、あくまで「紙」を使用し、色々な紙質のもので 馴染ませるようにしている。 最近のお気に入りの紙は、zeitVektorのレポート用紙なのだが、最近、近所の 大型事務用品店で取り寄せたところ、生産地が中国製になっていた。 我が家の残り少ない在庫は、日本製で、中国製に比べると、ハッキリと滑らかさ が違うのが子どもでもわかる。 たまたま、店に、zeitVektorの営業が来ていたので、尋ねてみると、コストダウンの ために生産を中国に全面移管したとのこと。 残念ではあるが、こればかりは仕方がない。が、それでもここのレポート用紙は、 書き心地の割には値段も良心的で、仕事でも重宝しているので、これからも使い 続けることになるだろう。Pelikan-M800-M-03 posted by (C)kirk1701
2009/10/12
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あちこちの引き出しに分散していた万年筆を、一か所にまとめてみた。 今では、結局入りきらなくなって、このケースにはインクの入った状態で、 主に自宅で使用するものを収納。 毎日持ち歩くものは、その日の気分で選んで、二つある革製の5本入りの ケースに入れている。 普段は、就寝が早いので、朝は4時ごろには目が覚める。 録画したTV番組などを観ながら、このケースごと机に移動し、端から取り出しては、 筆記距離1m程度、試し書きをして楽しんでいる。 まとめて書き比べてみると、それぞれのブランド,メーカーで書き応え、筆跡が 異なり、興味深い。 もっと書いてみたいと、その日に思ったものを選んで、仕事に持っていくのだが、 この趣味の何よりありがたいことは、仕事中でも堂々と楽しめることだ。Pen-case-01 posted by (C)kirk1701Pen-case-02 posted by (C)kirk1701
2009/10/11
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ウォーターマンの万年筆は、どれも本当に書き味が良い。 この「カレン」は、「流れるようなフィニッシュが魅力」とのフレーズに絆され購入。 早速インクを通してみると、純正のロイヤルブルーでは、本当に流れるような フィニッシュを楽しめる。 上品な外観と相まって、洒落た印象が強く残る一本である。 現在は、ペリカンのターコイズを入れて使っているのだが、このインクでは粘性が 低すぎて、サラサラし過ぎる感がある。 ブルーブラックなどの、パーマネントインクの方が適しているようにも思う。 仕事にも何度か”連れて”行ったのだが、残念ながら、この流線型のボディが結構 滑るので、やや使いづらい記憶が残った。Waterman_carene-01 posted by (C)kirk1701
2009/10/08
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上記表記の"Souveran"の"a"の上には"・・"(ウムラウト記号)がつく。 説明不要な有名モデルである。 ベスト・オブ・ザ・イヤーを獲得したこともあるとは、いくつかのサイトで知った。 もっと胴軸の太い1000を選ぶか迷ったのだが、結局800のMニブを選んだ。 届いてすぐに、もちろんペリカンのロイヤル・ブルーを入れて試し書きしてみた。 さすがの滑らかさである。 「名物に美味いものなし」にも例外はあることを改めて感じた。 人気があるのは、この滑らかな書き味と、バランスであろう。 胴軸部分は、凝ったスリットが入っているが、一応、スケルトンである。 吸引式なので、インクの減り具合が把握できる構造は、必要だと思う。 吸引機構は真鍮パーツが使われており、非常に滑らかに作動する。 使い始めてすぐ、「書き始めのインク擦れ」が気になるようになった。 いろいろ調べてみると、ペン幅の太めのニブでは起こりやすいようである。 横浜の専門店で聞いたところ、安価に調整してもらえるとの事だったが、 まずは、自分で出来ることをしてみた。 ひたすら書き続けることと、丁寧な洗浄である。 ペン芯の吸気部分なども含めて、しっかり洗浄してみると、かなり改善された。 「手をかければ掛けただけのことがある」というのは、趣味としては楽しいことだ。 調整に出すのは、ちょっと先送りして、しばらくは使い込んで馴染ませようと思う。Pelikan-M800-M-01 posted by (C)kirk1701Pelikan-M800-M-02 posted by (C)kirk1701
2009/10/02
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既に絶版となったパーカーの万年筆。 2ヶ月ほど前に、流通在庫で新品で入手した。値ごろ感のある1本だ。 これを入手した時点では、パーカーのコンバータは持っていなかったので、 近所の大型事務用品店で、カートリッジを購入して、インクを通してみた。 角度が決まると、恐ろしいほど滑らかな書き味で、インクフローは潤沢すぎる 程である。 自重がないので、筆圧が軽くなることを前提としたフローの設定だとは思うが、 本当に書き易い。 Fニブなのだが、国産のM(中字)程度の筆跡となる。 オールドファッションな外観は、目立ちすぎず、また本体が軽いので、長く書く には多少つらいが、携帯するには好適だ。 実際、会議などで使用することを考えると、私はどちらかというと、喋っている 時間が多いタイプなので、ちょこちょこと書くことになる。 当然、キャップの着脱も多くなるので、ネジ式よりも、このタイプの方が重宝する。 まさに「道具」としてのコンセプトを感じる。 このところで、有名どころの代表的モデルをそれなりに比べてみて、万年筆の 世界の面白さを感じたのは、「使いやすさ」と「価格」は必ずしも比例しない点である。 しかしながら、「味」という感覚的な話になると別で、各社のそれなりの価格の 代表的モデルには、捨てられない、色々な美点があり、本当に奥が深い。PARKER45-01 posted by (C)kirk1701PARKER45-02 posted by (C)kirk1701
2009/09/30
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以前から欲しいと思っていたのだが、この連休、ネットで探して、 値ごろ感のあるものを購入した。 万年筆、腕時計のバンド、長女のメガネなどを洗浄するつもりで。 万年筆の場合、賛否両論で、 「完全分解してペン先だけを洗浄することも絶対にしない」という意見から、 「旧い万年筆が蘇った」というコメントまで、幅広い。 どちらも一理あると思い、比較的構造が単純な万年筆で真偽を確かめてみる ことにした。 先日UPした、パイロットのμが名乗りを上げてくれた(嘘) 実は、烈風@さんに心温まるコメントをいただき、「インクを通してみます」と RESしたまま、何度か通常の洗浄(一晩漬け置き)~カートリッジ装着を 試してみても、まったくインクが通らない。 「つけペンでもいいか」と諦めかけていたところだったので、一か八かでトライ。 洗浄漕のなかに、水を入れたコップに浸したμのペン先(兼首軸&胴軸)を入れ、 超音波洗浄を実施。 3分ほどしてからペン先を取りだし、ブロアで吹いてやると、細かいインクカスが 数片出てきた。 ペン自体が痛むのを恐れながらも、3回ほど繰り返し、そのたびにインク滓が 少量ながら出た。 最後に綺麗に水道水で流し、ブルーブラックのカートリッジを装着。 ・・・・スラスラと、全く途切れない細く上品な線が紙の上に描かれた。 まさに、”レギュレート・フロー”って感じだ。 「中学生の頃持っていた奴も、こんなに滑らかだったっけ?」と思いながら、 その後も快調さを楽しんでいる。 コンパクトなので手帳用に最適であり、ちょこちょこ活躍している。Sonic-wave posted by (C)kirk1701
2009/09/24
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MとEFの2種類のペン先を予約していたものが届いた。 Mは早速、ペリカンのロイヤルブルーを吸わせて、使ってみる。 初日こそ、ちょっとカリカリした印象だったが、連休中、暇にまかせては馴らしを 行ったので、今ではかなり滑らかな書き味になってきた。 筆圧をかけずとも、インクがしっかりに紙に乗っていくのはさすがペリカン。 モデルの特性上、ちょっと軽いので丁寧に書くにはちょっと力が入るが、備忘録や 学生さんのノート取りなどには、非常に重宝すると思う。 何より、時々、PCのモニタなどの光源に透かした時の綺麗さは、いい気分転換に なりそうだ。 もちろん、インクの残量がダイレクトに見える実用性も見逃せない。 EFは、青色が何より好物の末っ子に、将来、プレゼントしようと、そのまま保管する ことにした。 二枚目の写真左が、インクを入れた状態。 「キャップ外して撮れよ!」と今になって気がついた次第(苦笑)Pelikan-demo-01 posted by (C)kirk1701Pelikan-demo-02 posted by (C)kirk1701
2009/09/23
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中学生の頃、吸引式のモンブランは、純正インクしか使わない代わりに、 パイロットのμなどには、例えば赤のカートリッジを入れて、学習用や プライベートに使っていた。 当時は、どうもブルーがあまり好きではなく、黒・赤などが好みだったしまた、 中学生の私の知る限りでは、そんなにバリエーションはなかった。 このところ、外回りなどで大きめの文具店に寄ったりすると、あまりに多くの インクが出回っているに驚く。 まるで、絵画用品のコーナーかと思う程である。 聞けば、自分で調合するマニアもいらっしゃるようで、化学はギリギリの単位で 工学部を卒業した私には、とても恐ろしくて出来ない。 そんな無精者(?)にもかなり楽しめるのが、PILOTの色雫シリーズである。 本当に、多くの種類の色合いが楽しめそうだ。 今回は、「紅葉(momiji)」と「新緑(shin-ryoku)」を買ってみた。 「紅葉」は、オールドモデルながら、素晴らしいヌラヌラ感を楽しませてくれる モンブランのNo.32に入れて、ビジネスで活用している。 仕様書などのチェックには、最適である。 「新緑」は、パーカーのIMに入れて、こちらは家で落書きに使っている。 どちらも非常にサラサラしたインクで、どのメーカーのPenに使っても心配は 内容に思える。 1枚目の便箋は、「万年筆のために抄造された」として販売されている、 「リスシオ・ワン」の便箋である。 確かに、乾きも早く、快適だが、書き味自体は、ツァイトベクターの300円 程度のレポート用紙の方が遥かに良い。PILOT-INK-momiji posted by (C)kirk1701PILOT-INK-shinryoku posted by (C)kirk1701PILOT-INK-momiji-2 posted by (C)kirk1701
2009/09/21
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