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2003年08月17日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 息子がもうこんなことをしている場合ではないのだが、と文献カードを一生懸命作っている。扱っているテーマについての邦語文献が少なくインターネットで英語で書かれたものをたくさん読まなければならないようだ。内容的には僕には理解できないことは多いが英語そのものについてたずねられたら答えられる。

 「今頃になって」(息子はいう)日本のジャーナリストのHPを紹介したらはたしてたくさんの記事があった。今日まで全然思い出さなかったのが不思議。考えようによっては、このジャーナリストの影響を受けないで問題を考察できたのはよかったともいえる。

「歴史的背景を書いていたら書ききれない」「それは最小限にとどめておけばいい。読者は知っているという前提で書いてもいいのではない? 必要があれば、これこれについてはここでは詳論の余裕はない、と書いてもいいし、原稿の上限があるのなら、副論文をつければいいんだ。で、何を書こうとしている?」「かくかくしかじか」「ではそこに焦点を絞って書けばいい。歴史的な背景は主たるテーマではない」「そうだけど、地に足がつかないような議論はしたくないんだ。だから歴史をとりあげる」「なるほどね」…と、しばらく話をした。コンピュータの不安定で、Accessが使えないというので、僕のThinkPadを貸している。僕の原稿が山を越えたので気分的に余裕が少し出たので、質問にこられても平気でいられる。原稿を見られる日が楽しみ。

 書くことについて。神谷美恵子はこんなことを書いている(『神谷美恵子日記』p.69)。書くということを他の活動と対立したことと考えない。「生活の内容は精神科医としての仕事と学問が作ってくれる。書くというのはそうした生活の表現様式の一つに過ぎないのだもの」

 精神科医として生きることと書くことが両立するかという問題にこの時期の神谷は直面しているのである。書くことが生活の営みから独立した別のことと考えたら二足のわらじということになるかもしれないがそうではない。「本気に、自分に対して責任を以て生きようとするにはどうしても書かぬ訳には行かないのだ。書くのをこらえていじいじと苦しむより書きまくって苦しむ方がいい、本当にそうだ」(p.68)

 とはいえ、書くことに専念できないのは大変なことである。息子はもう明日から学校が始まるらしいが、「(書くために)まとまった時間がほしいんだ。こまぎれのすきま時間には書けないんだ」という。それはよくわかる。神谷はいう。

「何時も書くといえば、けちけちした合間を見つけて、何かに追われているように、「鬼のいない間に生命の洗濯」でもしているようにあわてて、数行書きなぐっているような書き方をする自分がつくづくいじらしく、いとおしくなった。もっとのびのびと、永遠に書いているような気持で書け、思う存分心にあることをみんなゆるゆると書け。誰もお前をいじめてはいない」(p.69)

 今度の本に引いた森有正の言葉を思い出した。

「…しかしあわててはいけない。リールケの言ったように先に無限の時間があると考えて、落ち着いていなければいけない。それだけがよい質の仕事を生み出すからである」(『森有正全集』十三巻『日記』、p.31)。






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最終更新日  2003年08月17日 22時37分20秒
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