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標記は、ちくま文庫、1994年刊(単行本は1987年刊)。 種々の媒体に掲載された文章がまとめられたもの。杉浦さんが掲載誌ごとに文体を工夫した結果だと思うが、文章間での変化がリズムとなってくれており、読んでいて飽きない。映画『アマデウス』と江戸歌舞伎、「忠臣蔵はわかりたくありません」、「粋とは何か」、どれも卓見。国芳の一枚を模した絵の、ぞくりとする色気。
2022年01月30日
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先日のニュース。 原子力関連企業を扱ったもの。わずかに3社ほどを取材しただけで「技術劣化」と結論し、これが産業界全体に起こっているかのように伝えていた。文系の記者が「鬼の首を取った」気分でまとめたものか。典型的な針小棒大ニュースだ。 報道する側は、自分たちの劣化を自覚しているだろうか。
2022年01月23日
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「青春は その旅立ちの日を 匿していた。」(鈴木信太郎訳) ヴィヨン、三十歳。 「僕は見る目ができかけている。」(望月市恵訳)『マルテの手記』 リルケ、二十八歳。 「何故に、永遠の太陽を惜むのか」(小林秀雄訳) 『地獄の季節』 ランボオ、十九歳。 先日、テレビで見た狛犬(狛虎)。現代作家による奇をてらった作品だと思ったら、日本最古のものだった。見る目がない自分。精神年齢(推定)八歳。
2022年01月16日
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『鉄オタ道子、2万キロ』。静かな作りが、いい。 『鉄オタのぞみ、50キロ』。ワカコ酒の鉄道版。テレ東の自己パロディか。 羊蹄山は思っていた(記憶にあった)よりも非対称だった。まあ、「富士山型」と言う時の富士山は宝永火口を持たないので、モデル化、抽象化という作業は、ええかげんなものなのだ。としておこう。
2022年01月09日
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フェリペ・フェルナンデス=アルメスト『食べる人類誌』ハヤカワノンフィクション文庫(2010)。「調理の発明」、「儀式と魔術としての食べ物」、「牧畜革命」等、合計八つの「革命」からなる章構成。大胆な意見と、綿密な記述とで織り上げられており、読み始めたら、中断できない。「農業をしない人びとは農民がすることをほぼ全部するが、彼らほど勤勉ではない」[第4章、p.179]。「農業は、ただ起こっただけのもので、原因があって生じたのではないかもしれない」[第4章、p.187]。 人類の歴史は合理的、合目的的に進んでいる、と、普通は思いたいところだが、それだけでもなさそうだ。
2022年01月02日
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