全5件 (5件中 1-5件目)
1
松浦晋也 『増補 スペースシャトルの落日』 (ちくま文庫)まずなによりも、綿密な調査と、それに基づく記述による、堅固な構成に感嘆した。技術の詳細、アメリカ国内の政治と経済の状況、さらに欧州と我が国での宇宙関連技術の開発状況までも網羅した、大変な力作。恥をしのんで言えば、僕は、弾道飛行と周回飛行とに要するエネルギーの差を、本書を読むまで、きちんと(数字で)理解していなかった。こうした、基本中の基本のことまでも触れてくれている。ところで、スペースシャトル、昨年で終わりだった筈が、今年も打ち上げ。ほんとうの最後は、いったいいつなのだ?佐藤正樹 『国鉄/JR列車編成の謎を解く』 (交通新聞社新書)この本は、表題通りの内容の一冊であり、楽しんで読んだ。「表題通り」とは、がっかりしたという意味ではない。本書のような表題を持つ本の中には、「なぜ」には触れず、結局「どのように」に終始し、期待はずれ(約束違い)のものが多数あったので、今回もあまり期待をせずに読んだのであったが、この新書は、たしかに謎を解く記述をしてくれている。コリン P.A.ジョーンズ 『手ごわい頭脳』 (新潮新書)僕がこれまで(二十年以上前の北米での二年間の生活等を通じて)、なんとなく、そうだろうなと感じていたことを、はっきりと書いてくれているおかげで、読み終えて実に爽快であった。たとえば、次のような箇所だ。「アメリカの法律制度は、政府に対する深い不信を前提としている」(p.62)「人権を自ら主張する政府はどうしても怪しく感じる」(p.142)「公権力は絶えず監督しなければならない」(p.155)
2011年01月30日
コメント(0)
森達也 『東京番外地』(新潮文庫)カバーにある通り、「裏東京ルポルタージュ」。しかし、読み終えての印象は、どうにも希薄。電車に乗る。居酒屋に行く。炎天下を歩く。それらの行動を通じて書いてくれているのに、ルポルタージュとは感じられない。対象を醒めた目で見て記しているのだが、それが醒め過ぎているためか。日本航空・グループ2010 『JAL崩壊』(文春新書)書かれている内容の真偽は、僕には、当然ながらわからない。同僚、上司、会社、さらに乗客への不満を記したもの。申し訳ないが、読後の印象は、「ゴマメのハギシリ」。エリオット・へスター 『機上の奇人たち』(文春文庫)どのエアラインでも起こっているのだろうから、まあ、書いたもの勝ち(早いもの勝ち)。トークショウ、または、酒場での雑談。読み返すことは無いだろう。
2011年01月23日
コメント(0)
森まゆみ 『望郷酒場を行く』(PHP新書)買ったときには副題を見落としており、だいぶ読み進めてから、なんで東京の居酒屋ばかりが出てくるのか、と思った(副題には、きちんと「東京で味わう故郷の店」とある)。文章には嫌味が無いし、写真もいい。僕が行ったことがあるのは、一軒だけだった。国際フォーラムの地下の「宝」。椎名誠 『からいはうまい』(小学館)単行本を中古で手に入れた。もしも文庫で読んでいたら、写真が小さいぶん、臨場感が減ったのではないだろうか。あまり深く考えずに読むと、旅先での食事のことを淡々と記しただけのように見えるが、実は、事前に相当の準備をされている。例えば、『トウガラシの文化誌』、『食文化の中の日本と朝鮮』、『東アジアの食の文化』といった本を読んでから韓国を訪問したことがわかる。対照的なのが、チベットの章。調べようにも成書がなかったのだろうと伺え、訪問して見たもの、食べたものを記す形式にかわっている。書かれている場所(椎名さんたちが訪れた土地)ごとの、ページの配分が、かなり不均等。韓国とチベットが、それぞれ、六割と二割。残りの二割で、遠野と信州。日本国内は、あわてて付け足したような印象を受ける。向笠千恵子 『食の街道を行く』(平凡社新書)各地を訪問して書いたという点は認めるが、文章の拙さが天下一品。「農産物直売所をチェックすると」(p.71)、「意味深ネーミング」(p.72)、「わたしの耳はスイッチオン」(p.103)。さらに、「役行者」を「役の行者」(p.87)。著者と編集者の連帯責任だろう。ガマンして読んだが、112ページで力尽きた。これ以上、読み進めても無意味だろう。
2011年01月22日
コメント(0)
IMDbを眺めていて知った。“Johnny English”の続編が撮影途上で、今週今秋公開予定とのこと。楽しみである。
2011年01月16日
コメント(0)
ヴィヴァルディの「調和の霊感」を、初めて聴きとおした。第6番イ短調の、とくに第1楽章が、いい。Michail Gantvarg 指揮,St. Petersburg Soloists [ARTE NOVA].
2011年01月15日
コメント(0)
全5件 (5件中 1-5件目)
1