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いまだに多くの漫画ヲタクの人たちは、「小学館は芦原妃名子の味方だったはず!」と信じて疑わないようですが…何故そこまで出版社を信用できるのか、わたしには不思議でなりません。ネトウヨが自衛隊を批判しないのと同じく、漫画ヲタクは小学館を批判してはならない、…みたいな暗黙のルールでもあるのかしら?◇すくなくとも、わたしから見ると、小学館のふるまいには以下の4つの点で疑念があります。1.なぜ《原作クラッシャー》による企画を承認したか三上絵里子と相沢友子は、《原作クラッシャー》との不名誉な異名を与えられてますが、なぜ小学館は、もともとドラマ化に前向きでなく、さまざまな条件付けも多かった芦原妃名子の作品を、よりにもよって《原作クラッシャー》の2人に委ねたのでしょう?最初の段階では、まだ脚本家が未定だったかもしれませんが、三上絵里子がプロデューサーを務める時点で、原作が改変される恐れはあったわけだし、脚本家として相沢友子の名前が挙がった時点で、その起用を拒否することもできたはずです。かりに芦原妃名子が、2人のことをよく知らなかったとしても、小学館の担当者が知らなかったはずはない。三上絵里子が担当した「二月の勝者」や、相沢友子が担当した「ミステリと言う勿れ」は、いずれも小学館の作品だったのだから。もし小学館側が、2人を《原作クラッシャー》だと認識していたなら、芦原妃名子の作品を彼女たちに任せるはずがありません。にもかかわらず企画が止まらなかったのは、日テレの問題ではなく、むしろ小学館側の勇み足で原作者の意思を飛び越え、ドラマ化の流れを作っていったからだ、と思えます。そもそも、多くの漫画ヲタクの思い込みとは裏腹に、むしろ企業としての小学館は、この2人の仕事を高く評価していたのではないですか?2.なぜ日テレ側のスタッフと対面させなかったかこれについては、昨日の記事に書いたので割愛しますが、目下、小学館と日テレには、「なぜ原作者と脚本家に意思疎通をさせなかったのか」について説明することが求められています。一部の漫画ヲタクの人たちは、「小学館はあくまで原作者の味方であり、 原作者に代わって日テレ側に意向を伝えていたのだ!」と主張していますが、わたしに言わせれば、たんに原作者は小学館を頼るほかになく、小学館をとおして意思を伝える以外に手段がなかった、…というだけのことに見えます。3.なぜトラブルの経緯を説明したのは原作者だったかドラマ終盤の脚本を、原作者が書くことになった経緯について説明したのは、小学館ではなく、原作者自身でした。原作者が "小学館に確認しながら書いた" としているので、これをそのまま「小学館側の説明」と見なす漫画ヲタクもいますが、原作者と出版社の利害が同じではない以上、両者の言い分が同じである保証はどこにもありません。わたしに言わせれば、日テレとのあいだを仲介したのが小学館だったから、たんに小学館に確認するしかなかった、というだけに見える。そして、その説明は本来なら、仲介をしていた小学館が直接おこなうべきだったし、そのほうがはるかに正確だったはずです。…ところで、原作者は、亡くなる前にその文章を削除してしまいましたが、それは何故だったのでしょうか?相沢友子へのバッシングが加熱してしまったため、原作者が自分の意志で削除したとも考えられますが、もしかすると、日テレ側との関係が悪化するのを恐れた小学館が、原作者に削除要請をした可能性もあるのではないですか?もしそうだとすれば、それは原作者を激しく失望させたでしょう。4.なぜ小学館はいまだに経緯を説明しないのか繰り返しますが、脚本制作のトラブルについて説明したのは、原作者自身であって、小学館ではありませんでした。そして、原作者が亡くなった今もなお、小学館はその経緯について公に説明をしていません。それは何故でしょうか?小学館側に非があるからなのか。日テレとの事実上の「共犯」だからなのか。日テレとの関係悪化を恐れているからなのか。◇◇◇昨日の繰り返しになりますが、わたしは「小学館が悪い!」と言いたいのではありません。原作者と出版社の利害は同じではないのだし、たんにその立場の違いが顕在化しただけであって、企業としての小学館のふるまいは、むしろ当然だとさえいえる。企業は企業としての利益を優先するはずだからです。◇芦原妃名子は、残念ながら小学館を頼る以外になかったのだろうし、いまさら言っても遅いことですが、ほんとうは小学館を信用しすぎるべきではなかった。小学館を頼りすぎるべきでもありませんでした。そして、これは、芦原妃名子と小学館だけの話ではなく、あらゆる出版社に依存するあらゆる漫画家にいえることです。
2024.02.01
フジテレビのニュースによると、芦原さんがブログやXで投稿した条件や意向が日本テレビ側に伝わっていなかったという情報がある点について、小学館側に確認したところ「広報室として出したコメントとHPに出したコメント以上のことは答えることができない」との回答でした。https://news.yahoo.co.jp/articles/6ce0ad68b4582daee329fab93d99e911a37c6194…だそうです。なぜ芦原妃名子は、日テレ側のスタッフと対面しなかったのか。それは、小学館が「芦原妃名子を守ったから」ではなく、むしろ小学館と日テレが共謀して、原作者と脚本家を対面させないようにしていたから、…という疑いがもたれます。つまり、小学館は原作者の「代理人」の立場をよそおって、実際には原作者の意向をブロックしていた可能性がある。◇一部の短絡的な漫画ヲタは、「コナンを日テレから撤退させろ!」とか、「小学館は日テレと別れる英断を!」などと叫んでますが、小学館がそんな選択をするわけがありません。どう考えても、日テレと小学館はウィンウィンの関係であり、もっといえば共犯の関係にあるのです。たとえ青山剛昌がアニメをやめたいと言っても、日テレと小学館はアニメ制作をやめるはずがない。金づるなのだから!出版社を信用するのも大概にしろ!!ってこと。◇ドラえもんの同人誌問題のときに、小学館が「著作権の保護」を主張したのはなぜか?それは、藤子・F・不二雄の権利を守るためではなく、あくまでテレ朝と小学館の権利を守るためであり、そのためなら、作家個人の創造性など平気で踏みつぶすのです。あのとき、小学館の横田清や大亀哲郎は、さも藤子・F・不二雄の遺志を代弁するふりをしたけれど、実際は、たんに自社の利益を守ろうとしたにすぎない。故人の遺志を代弁できる根拠などどこにもないのだから。◇わたしは「小学館が悪い!」と言いたいのではなく、これはあくまで「構造的な問題だ」と言いたいのです。たとえば、ジブリの鈴木敏夫と宮崎駿の関係は、世間的にも "目に見える関係" ではあるけれど、あそこにも激しい緊張関係があります。鈴木敏夫は、予算を抑えて納期までに作品を完成させようとするし、メディアミックスにも非常に積極的です。それに対して、高畑勲や宮崎駿は、赤字になることも意に介さないし、納得いくまで制作に時間をかけようとするし、メディアミックスにもほとんど関心がありません。これは、どちらが正しいとか間違ってるとかではありません。経営者とクリエイターでは立場が違うということです。◇おそらく漫画家の人たちは、連載してくれた出版社に恩義があるだろうし、なるべく信頼関係を崩したくないだろうし、表立って批判もしにくいだろうし、敵対するのも憚られるだろうけれど、じつは、その信頼関係は、非常に脆いものだと思います。漫画家は ”身内” に裏切られる可能性がある。そのことを覚悟しなければなりません。ビジネスが大きくなればなるほど、原作者の思いは踏みにじられる可能性が高まるし、漫画やアニメが、日本の基幹産業として成長しているいま、今回のような問題にはいっそうの注意が必要です。漫画家の人たちは、出版社を過度に信頼しすぎることなく、不用意に依存しすぎることなく、自分たちで自分自身を守る術を考えなければなりません。
2024.01.31
日本テレビのコメントによれば、小学館が「原作代理人」だったようです。2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。しかし、一般的に考えれば、原作者がドラマ化に後ろ向きだとしても、出版社のほうはドラマ化に積極的になるはずだし、原作者と出版社の利害というのは、はじめから相反している可能性があります。そうだとすれば、原作者は、出版社から実質的に裏切られる可能性が高い。実際のところ、原作者の意向をないがしろにしていたのは、脚本家でもなければ、テレビ局でもなく、出版社だったかもしれない…ということです。◇欧米では、原作が出版される段階で、原作者と出版社のあいだをエージェントが仲介し、印税や、映像化の際の条件などを、あらかじめ文書で取り決めているようです。https://ja.wikipedia.org/wiki/著作権エージェントそうでもしなければ、原作者の主導で映像化の話を進めるのは本質的に不可能です。原作者の意向を無視して、出版社が勝手にメディアミックスなどを進めることもありうる。そもそも利害が一致していないのなら、出版社に「代理」を委ねる仕組みそのものに無理があります。◇一方、テレビの職業脚本家は、テレビ局側の依頼で書いてるにすぎないのだし、そもそも、原作者の意向などをどれほど知らされるのかも、それに従うべき立場にあるのかどうかも、現時点ではよく分かっていません。むしろ、原作者がいちいち内容に口出ししたり、脚本そのものの差し替えを要求してくることに、脚本家の立場として不愉快を感じたとしても不思議はない。◇そのあたりの事情も不明な段階で、むやみに脚本家の人格叩きなどをしても意味がない。まして、脚本家がインスタの文章を書く際に、原作者に「さん」づけをすべきだったかどうかなど、どうでもいい問題まであげつらっても仕方ありません。スピッツを「さん」づけで呼べ!!…などと騒いでいた短絡的な連中と同様に、まったくもって生産性のない議論であって、かえって問題解決の妨げになっているにすぎない。
2024.01.30
芦原妃名子が亡くなってしまいました。海外の事例も含めて、こういうことって過去にあるんだろうか?遺書の内容も明らかになってないし、そもそも人となりなども知らないので、なんのコメントしようもありませんが、ネット上の議論やらなんやら、いろんなことの板挟みになって、追い詰められてしまったのかもしれないし、わたしの一昨日の記事も、あながち例外とは言いきれない。ちなみにアクセスが急増したのは昨日なので、一昨日のアクセスは300弱でした。◇あくまで一般論としてだけど、わたなべ志穂が一昨日、「ドラマ制作時、作者には味方はあまりに少ない」とツイートしてたのは、その通りなんだろうな、と思った。そして、それは、テレビ局や脚本家だけでなく、出版社も含めての話じゃないかと思います。改めてですが芦原先生はとてもリスクを持ち発言されたと思います。俳優さんを傷つけるのではないか、ドラマを楽しんだ方から非難されるのではないか、自分はこれ以上傷付くのか。ドラマ制作時作者には味方はあまりに少ない。勿論大事にして下さる現場もありますが多くは違うはず→— わたなべ志穂 (@nabeshiho_enjoy) January 27, 2024テレビ局や脚本家を攻撃してる自称原作ファンが、ほんとうに「原作者の味方」だったとは思えないし、出版社が「原作者の味方」だったとも言い切れないのです。百歩ゆずって、担当編集者は味方になっていたとしても、企業としての出版社は、むしろドラマ化や映画化に積極的なはずだし、なんなら原作者をなだめてでも、自社の作品をどんどん売り込んで、ドラマ化や映画化を推し進めるのが普通だと思う。もっといえば、なんらかの炎上騒動を仕掛けてでも、作品の知名度を上げようと考えるかもしれません。…そんな味方のいない孤独な状況の中で、原作者だけが板挟みになる危険があるのかな…と想像します。◇商業芸術の世界において、作者の意思がねじ曲げられるのは普通の話です。むしろ、作者の意思が完全に尊重されるなんてことは、ありえない話だと考えるべきでしょう。これはなにも、ドラマ化や映画化だけの話じゃなく、たとえば、雑誌に掲載する段階でも、編集者からひたすらダメ出しされたり、内容を改変させられたり、容赦なく連載を打ち切られたりすることは、日常茶飯的にあるはずなのだから。…同人誌などに書くなら別ですが、作品を「商品」として市場に出す以上、作者の意思が完全に尊重される世界などというのは、まったくもって理想論でしかありません。商業芸術の現場で仕事をしてるクリエイターなら、そんなことは百も承知だろうけど、あまりの理想と現実とのギャップに直面したり、それに抗おうと奮闘するあまり、かえって過酷な状況に疲弊してしまい、追い詰められるケースはあるんだろうな、と思う。◇ケースバイケースだとは思いますが、たとえば、筒井康隆なんかは、人気作の「時をかける少女」のことを、"金を稼ぐ少女だ" などと言って野放しにしてますよね。それに対して、自分の作品に対する責任感が強く、多くを背負いすぎてしまうクリエイターは、かえってリスクが大きいのかな…という気もする。そんな原作者をサポートするのは、一義的には出版社なのだと思うけど、もちろん何から何までサポートするのは不可能でしょう。とはいえ、商業主義とのバランスには慎重であるべきだし、作家を過度に追い詰めない配慮は必要になるでしょう。
2024.01.30
わたしは去年の10月に、日テレ「セクシー田中さん」の最初の感想で、次のように書きました。日テレ「セクシー田中さん」面白い。もともと相沢友子の脚本って、正直、あまり信用してないのだけど、今作はかなり好感触。原作があるせいか、けっこう深みも感じます。https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202310300000/もともと相沢友子が好きなわけでもないので、今回も、べつに彼女に味方する気はないのだけど、ただねえ…今回の件にかんしていえば、正直、どちらが悪いともいえない。なんなら個人的には、「相沢友子の書いた最終回が見たかったな…」って気持ちのほうが強い。ドラマの終盤はあきらかに尻すぼみだったから。◇いずれにせよ、こういう問題は、ドラマ化や映画化においては、つねにありうる話。プロデューサーも出版社もふくめ、あらかじめそれを弁えねばならないのだし、もし原作の改変を望まないのなら、最初から映像化を拒む以外にないでしょう。SNSなどでは、相沢友子への人格叩きのほうが優勢ですが、今回の件にかんしては、それに与する気になれません。一般に、経済的な力関係において、テレビ局のプロデューサーや脚本家のほうが、原作者や出版社よりも優位な立場にあるかもしれないし、その意味で、今回の問題はひとつの戒めにはなるでしょうが、今回の「セクシー田中さん」の場合は、けっしてスター俳優に依存した安易な企画ではなく、むしろ日テレにしちゃ意欲的で果敢な作品と思われただけに、かえってドラマ化の難しさを垣間見せられた感じ。◇ドラマ化・映画化・アニメ化によって、知名度や売り上げが増すことを期待する作家が多いなかで、芦原妃名子みたいに硬派な作家は稀有な存在だと思いますが、逆からいえば、今後、彼女の原作が映像化される見込みは薄くなりましたね。多くのプロデューサーは尻込みしてしまうだろうから。彼女の原作ファンの人たちも、むやみに映像化を望んだりはできなくなったでしょう。◇たぶん世間では、「ドラマや映画は原作に忠実であるべきだっ!」みたいな論調が強まるのでしょうね。しかし、はっきり言って、わたしの記憶するかぎり、原作に忠実に作られた映画やドラマで、名作と呼ばれるものはひとつも思い浮かびません。後世に「名作」として残ってる映像作品は、むしろ原作を大胆に脚色・改変したもののほうが多い。(もちろん駄作も多いだろうけど)なぜなら、自由な脚色が許されなければ、現場のクリエイティビティは十分に発揮されないからです。原作にリスペクトがあることと、たんに原作に忠実であることは、けっして同じではない。◇クリエイターである以上、原作者には原作者の思いがあり、脚本家には脚本家の思いがあろうし、それぞれに理念も信念もプライドもあるだろうから、それを調整すべきなのは、とりあえずプロデューサーや出版社だとしかいえない。◇◇まあ、ひとつの炎上商法として見れば、意外にウィンウィンだったりする気もしますが…。実際、小学館には、炎上商法の疑われる事例が過去に複数あるようだし。
2024.01.28
テレ朝「松本清張二夜連続ドラマスペシャル」を見ました。どちらも女性脚本家によるシスターフッド的な物語で、松本清張を意外な面から捉え直した形ではある。◇第1夜は「顔」。浅野妙子の脚本。後藤久美子&武井咲の主演。オスカー「国民的美少女」の先輩と後輩。顔を隠して生きてきた殺人犯の女性が、やっぱり最後はバレてしまうという話。なぜ逆光のシルエットを見て、顔まで思い出したのかは解せなかった。後藤久美子にかつての美少女の面影はなく、ただの色黒のオバサンかと思っちゃったw演技もあからさまにぶっきらぼうでしたが、なかば意図的なのかしら?なお、原作のほうは、女性じゃなくて男性の物語だったらしい。◇第2夜は「ガラスの城」。大森美香の脚本。木村佳乃&波瑠の主演。大森ドラマ常連女優の先輩と後輩。途中で語り手が失踪するのは面白かったけど、真犯人はまあ予想した通りだった。なお、原作では、波瑠の役どころのほうが年上の設定らしい。◇2作品とも、サスペンスとしての意外性には乏しく、ドラマとしての脚色も、可もなく不可もなしって感じでしたね。
2024.01.21
NHK土ドラ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」。前半は、無駄のない脚本と重厚感のある演出に、かなりの手応えを感じたのだけど…後半の展開と結末にガッカリ。蓋を開ければ、社会派を装っただけの安直なサスペンスに過ぎなかった。◇結婚式の出席者を前にして殺人の過去を打ち明けたり、痴呆症の母親がとつぜん息子の名前を呼ぶエンディングは、なんのリアリティもない通俗ドラマのコケ脅しとしか思えず、NHKによる「社会派」の触れ込みがかえってアホらしい。これがテレ朝あたりのサスペンスドラマなら、べつに文句も言わないのだけど、公共放送たる天下のNHKが、あえて「社会派」を装って取り上げるべき物語じゃないでしょ。幼女に対する性的虐待というテーマも、「白夜行」や「三度目の殺人」などで変奏されてきたけど、もはや社会問題を告発してるというより、ただサスペンスのネタにしてるようにしか見えない。ろう者をネタにしただけの通俗ミステリー小説を、公共放送が「社会派」を装ってドラマ化するのはどうかと思う。◇脚本や、演出や、キャストの芝居そのものは、さすがはNHK!と思わせて上出来だったのだけどね…。手話通訳士にツヨポン。県警刑事にエンケン。いわくありげな元夫に和田正人。このあたりのキャスティングは、まあ誰でも思いつきそうな、よくもわるくも安定の配役でしたが、むしろ松本若菜と橋本愛のほうに新鮮味があって、あらたな一面を見れたかなという気はします。◇しかし、とにもかくにも、企画の意図それ自体に疑問を感じざるをえなかった。まだしも生方美久の「silent」のほうが誠実だと感じます。
2024.01.18
最終話。華ちゃんは誰と結婚したかと思いましたが、お相手は出てきませんでした。結局、メインの4人は誰ともくっつかず。ちょっと意外な結末ですね。朱里は、進吾との復縁も匂わせて終わった。◇そもそも愛子先生が登場したのは、田中さんを海外へ連れ出す伏線だったのねえ。会社も辞めて、海外に留学して、ついにベリーダンスが本業になったってこと?ベリーダンスの留学は、まさかイランやイラクじゃないと思うので、やっぱりトルコあたりでしょうか?◇留学帰りの田中さんは、2年間の海外生活を経て、ちょっと目がギラついてました…!(笑)もしや、日本社会の抑圧から解放されて、愛子先生ばりに人格が変わっちゃった??かたや、田中さんが進化する一方で、他の3人は何も変わってなかったですね…w目がギラギラしてる海外帰りの田中さん!すこし肉食系になった??
2023.12.26
昨日の記事で「たそがれ優作」のことに触れましたが、何気にずっと見てました。テレ東らしい、ゆるめのドラマ。寅さんよろしく、いつも女性にフラれてしまう、しがない役者稼業の話。そこに、テレ東ドラマお馴染みの、グルメ要素も加わっていました。◇主人公は地味なバイプレーヤー。といっても、昔の大部屋役者みたいな底辺の職業じゃない。それどころか、いつも夕方前には仕事が終わって、いいお店で、綺麗な女優さんとお酒飲んだりして、世間一般の哀れなサラリーマンやフリーターに比べたら、かなり羨まれる身分じゃないかと思える。そもそも若い女の子にフラれるのは当たり前なのだし、「何たそがれてんのよ」ってのが当初の率直な感想でした。坂井真紀のセリフと同じく。だから、はじめのうちは、このタイトルに違和感をおぼえていた。原作漫画の題名だから仕方ないけど。◇主演の北村有起哉は、最近よく目にするようになった俳優ですが、北村和夫の息子なんですねえ。知らなかった!ぜんぜん美形じゃないし、それこそ地味なバイプレーヤーですが、若い頃からずっとこういう世界を見てきた人なのだろうな。ダンスが出来たり、ギターが弾けたりして、いろいろな芸事が自然と身についてる感じ。◇かたや、昨日の記事にも、瀬戸さおりのことを書きましたが、ヘアメイクとスタイリストと3人一緒のときは、いつも楽しそうだったのよね。お菓子食べながら台本の練習したり、なんかお気楽で。でも、業界のことはよく知りませんが、さすがに優作の専属じゃ、あの2人は食べていけないよね。他のタレントの担当も掛け持ちしないと。◇そして、わたしがいちばん楽しみだったのは、毎朝のアパート前での浅田芭路ちゃんとの掛け合い!朝ドラ「舞いあがれ」の舞ちゃん役の子だけど、彼女はじつに芸達者だねえ…。お洒落をキメた優作を見るなり、「孫にも衣装」と言ったのも笑いましたが、いきなり流暢な英語を喋り始めたのもスゴかった。芭路ちゃんは、ほんとに英語が話せるのかしら?Helloちゃんだけに。最終回の葉山のシーンも綺麗だったな。お魚がめっちゃ美味しそうだった。羨ましい!お店のグルメもさることながら、優作が自分でつくる朝ごはんも美味しそうだったよね。
2023.12.24
毎年、12月の「グレかま」は、世界各地のクリスマスのお菓子を取り上げますが、今回は南仏プロバンスでした。◇それと同時にスピンオフドラマも放送され、ヘンゼル(瀬戸康史)が大正時代へタイムスリップしてた。朝ドラのことを意識したのか、少女歌劇団を舞台にした百合ネタがあったり、さらには、かまどの中の人(キムラ緑子)がTBSネタで、別班VIVANTならぬ「別嬪VEPPINT饅頭」を開発してたw怪しげな「VEPPINT饅頭」。百合っぽい2人。テレ東「たそがれ優作」じゃ大酒呑みだった北香那w和洋折衷のシュークリーム!https://www.tsuji.ac.jp/hotnews/cat621/cat709/post-836.htmlhttps://www.nhk.jp/g/blog/kki6ifv311昔の洋菓子って、バタークリームのイメージが強いけど、すでに大正時代に生クリームがあったんだね。朝ドラを見てても、大正時代の音楽やファッションは、とてもモダンだったと思うけれど、お菓子の文化もかなり先進的だったと感じる。◇一方、通常回で取りあげたのは、Xmasの南仏プロバンスで作られる、イエスと十二使徒をあらわす13種のデザート。このうちの4種は、四人の乞食(=4つの托鉢修道会)を意味し、フルーツの色でそれぞれの修道服を表すらしい。それぞれの修道服の色は、ドミニコ会:白色聖アウグスチノ会:濃紫色フランシスコ会:灰色カルメル会:茶褐色とのことなのだけど、どの色にどのフルーツが対応してるのか、ネットの情報はバラバラで一致していない。NHKの説明では、ドミニコ会:ドライいちじく聖アウグスチノ会:クルミとヘーゼルナッツフランシスコ会:レーズンカルメル会:アーモンドとなってましたが、英語のWikipediaによると、ドミニコ会:レーズン聖アウグスチノ会:クルミまたはヘーゼルナッツフランシスコ会:ドライいちじくカルメル会:アーモンドとなってて微妙に違います。さらに、ドミニコ会:アーモンド聖アウグスチノ会:レーズンフランシスコ会:いちじくカルメル会:ヘーゼルナッツと書いてるサイトも見受けられる。◇これらのフルーツを薄いチョコにのせた、マンディアン(托鉢修道士)というお菓子もあるそうです。上記の4種フルーツのほかには、イエスの故地・中東にちなんだナツメヤシの実デーツ、善悪を意味する白&黒のヌガー、さらにフリュイコンフィ、カリソン、フーガスなど。とにかくデザートを13種類そろえるわけですね。13種のデザート。粘土製のサントン人形も可愛い。https://www.tsuji.ac.jp/hotnews/cat621/cat709/post-834.htmlちなみに、13のデザートを食べ残しておくと、夜中に先祖の霊が来て食べていくそうです。ヨーロッパではハロウィンだけでなく、クリスマスにも先祖が来るんですね。◇まったくの余談ですが…テレ東の「たそがれ優作」に、瀬戸くんの妹の瀬戸さおりが出てました。瀬戸くんが童顔なせいもあって、妹のほうが、むしろ姉に見えます…(笑)いつも楽しそうだった3人。ヘンゼルも「弟」の設定ですが、見るからに瀬戸くん自身が弟キャラなのよね。でも、実際には2人の妹の「兄」なのだと。◇これまた余談ですが、いつもグレーテルが帰ったあと、お菓子の量がぜんぜん減ってませんよねえ。だから、わたしは、ヘンゼルが独り言をつぶやいてるだけで、じつはグレーテルも、かまども、すべて彼の妄想なんじゃないかと睨んでますwほんとは姉なんか存在してなくて、ひとりでヤバい幻覚を見てるだけじゃないかしら?
2023.12.23
月9「ONE DAY」に幻の最終話(第12話)があるのでは?…とのまことしやかな噂が(笑)。たしかにねえ。そうとでも考えないと、3種のエピソードゼロ(脚本家は違うけど)を作り、考察本まで出版しておいて、あんなザルみたいな最終回になる理由がわからないよ。榊原殺害や記憶喪失について未回収な部分も多いし、なによりも、フランちゃんがまったく物語に絡んでないのが不自然。もっと緻密に伏線を回収した最終話があっても不思議じゃない。もし幻の最終話があるなら、すべての真相がフランちゃんの視点で描かれるはず!フランちゃんは、神奈川県警の敷地内を走り抜け、ライバル店「キーファー(Kiefer)」にも侵入してました。だから、きっとフランちゃんが駆けめぐったさまざまな場所で、天樹勇太の父・悟の死の真相とか、天樹勇太が追及した警察内部の汚職の真相とか、先代シェフの娘(査子の母)の話とか、シェフと桔梗の5年前の出会いのエピソードなどが、誰かの記憶をもとに語られるんじゃないかしら?◇それ以外にも、スーシェフ若松のことや、横テレの社長の娘のことや、シェフが(ビーフシチューでなく)お弁当にこだわった理由など、明らかにしてほしいことはたくさんあるのよね。めっちゃ美味しそうなハンバーガー。めっちゃ美味しそうなビーフシチュー。めっちゃ美味しそうなショートケーキ。ちなみに来週の月9は「ぽかぽかゴールデン」です…┊✧🎄 ぽかぽかゴールデン ✨✧┊ 🌈出演者情報🆕火曜レギュラー #花澤香菜 さんも出演🌼▶︎新月9ドラマ#永野芽郁/#松本若菜▶︎新金9ドラマ#桐谷健太/#市村正親▶︎チーム群馬#中山秀征/#井森美幸/#関太#児嶋一哉(金曜レギュラー)#花澤香菜(火曜レギュラー)25日よる7時〜❣️ pic.twitter.com/3WYYreThLD— フジテレビ『ぽかぽか』 (@lets_pokapoka) December 20, 2023
2023.12.21
カンテレの「トキコイ」。マギー&キケロの活動がはじまるところで終わりました。髪型的にはアトム&メルモって感じでしたが…。◇まずは各話サブタイトルのおさらい。たぶん以下のタイムトラベル映画が元ネタですよね。第1話「アバウト・タイムパトロール」⇒『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(2013)第2話「10年先の彼女」⇒『1秒先の彼女』(2020)第3話「きみがぼくを見つけた夜」⇒『きみがぼくを見つけた日』(2009)第4話「ある日浅草のどこかで」⇒『ある日どこかで』(1980)第5話「バスクラッシュ・エフェクト」⇒『バタフライ・エフェクト』(2004)第6話「バック・トゥ・ザ・エイティーズ」⇒『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)第7話「私は明日、20年後のきみとデートしない」⇒『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)第8話「サマータイムパトロール・ブルース」⇒『サマータイムマシン・ブルース』(2005)第9話「ミッドナイト・イン・オフィス」⇒『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)第10話「恋は大デジャブ」⇒『恋はデジャ・ブ』(1993)第11話「時をかけろ、恋人たち」⇒『時をかける少女』(1983)最終話は自己パロディかと思いましたが、タイトルのロゴから察するに、やっぱり1983年の「時かけ」なのかなと思う。pic.twitter.com/QIWvRXLczo— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) December 20, 2023内容的には、「過去から来た男」とか「ARQ:時の牢獄」とかも、引用してた気がしなくはない。◇2人が全宇宙の運命を握ってるという意味では、セカイ系だったともいえます。なぜか今季は、「ONEDAY」「すべて忘れてしまうから」「たとえあなたを忘れても」など、記憶にかんするドラマが多かった。たとえあなたを忘れても? ちなみに《はがし》ってのは、「記憶はがし」のことだと思ってましたが、「カップルはがし」のことだったらしいw吉岡里帆はコメディのほうが合うね。王舟の音楽は、なんとなくコロンボに似てた。
2023.12.20
田中さんと笙野がくっつきそうな流れ?朝倉あきは、噛ませ犬としてはだいぶ強力ですよね。でも、笙野にフラれてしまいそうです。田中さんの存在を知って、彼女のほうから身を引くのかしら?父子家庭で古風な娘に育った…って設定が細かい!前クールで毎熊克哉との絡みはありませんでした(=彼女たちの犯罪)NHKは朝倉あき主演で何か作ったら?見るからにNHK向きでしょ!時代劇でも現代劇でも。#朝倉あき #孤独のグルメ https://t.co/Fg1Sswq2Y8 pic.twitter.com/CSTLbBgHYN— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) December 19, 2023◇田中さんも、笙野も、モテ期に入ってるのだなあと思う。田中さんは、ずっと三好に憧れてたはずだし、笙野は笙野で、朝倉あきみたいな古風な子が、ずっとタイプだったはずだから、はたから見ると、「田中さんは三好とくっつけばいいじゃん!」「笙野は朝倉あきとくっつけばいいじゃん!」と思うのだけど、人生は皮肉なもので、ずっと欲しかったものが手に入りそうになると、なぜか気持ちが冷めてしまってる。その結果、笙野の分際で朝倉あきをフるとか、田中さんの分際で三好をフるとか、そういう逆転現象が起きてしまう。◇視聴者のあいだでも意見が割れてる。わたし自身も、「田中さんは三好とくっつけばいいじゃん!」「笙野は朝倉あきとくっつけばいいじゃん!」と思うところはある。田中さんと笙野の関係は、男女の恋愛というよりも、人として尊重しあえる友情じゃないの?…と考えてしまう。◇朱里と小西についても評価が割れてますw小西肯定派の田中さん。断じて小西否定派の華ちゃんw
2023.12.19
最終回。ひねりが無さすぎてびっくりw先週までの考察の意味なし。衝撃的なほどの肩すかし。フランちゃんは何の奇跡も起こさずwただ走ってただけ。先代シェフにも存在意義なし。デミグラスソースは復活せず。犬見つける前に店に何しに来たの?横浜テレビの社長も、ただ報道に反対してただけで、これといった裏もなく。雰囲気はよかったけど。煽るだけ煽って何のオチもない話w意気込んで考察してた視聴者(=わたし)がバカを見ました。これがホントのから騒ぎ!まあ、それなりに楽しかったけど。莉子も可愛かったし。横浜の街並みも綺麗だったから。Xmasのイメージ映像としては良かったと思いますw中身は手袋とマフラー。これまたひねりなしw雪も降らなかったね。
2023.12.18
NHK大河の最終回。濃密で見応えがありました。寺島しのぶのナレによる神君家康の伝説は、天海がでっちあげた勝者の歴史であり、春日局が竹千代/家光に語った話だったのね。ほんとうの家康は、神の君/東照大権現でなく人間だったし、虎でもなく、狸でもなく、かよわい白兎だった。それを最後に示したエピソードが、信長に賜った鯉を家臣が食べてしまうドッキリ。(旭堂南斗「鈴木久三郎~鯉のご意見」の再解釈です)優しすぎる家康は家臣を手討ちにできなかった。◇脚本の古沢良太は、徳川体制が15代もの継承に成功した理由を、家康が「天才じゃなかったから」と考えたようです。信長も秀吉も信玄も義元も天才だったと想定すると、天才の作った天才にしか運営できない仕組みは、ほかの誰も継承できない。それに比べて、家康はふつうの人だったから、ふつうの人が運営できる体制を作り、それを秀忠に継がせ、その後、江戸幕府は260年続けられたのではないかな、と僕なりに解釈しました。https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/770995ea51314842c32e5415f4e38a18c8efa0e9つまり、天才による覇道じゃなく、凡人による王道ってこと。そして竹千代は、家康の正体が兎だと見抜いてたのね。後の徳川家光こと竹千代は実際に兎の絵を書いたおり、その「兎図」は2018年公開され、発見はその数年前京都にあったという最新の話。その他家光はユルイ動物の絵が発見されており、#どうする家康 では白兎にかけて歴史ネタを採用してのは凄い。 pic.twitter.com/sjWG7sLyik— 一二三 (@nunonofuku123) December 17, 2023そういえば大河も白兎だった。#どうする家康 pic.twitter.com/Cwqys39KEA— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) October 27, 2023◇その一方、古沢良太は、家康は平和と引き換えに、大事な個人の幸せを捨て、苦い苦いものを飲み込んで成し遂げたのだということを描きたかった。https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/770995ea51314842c32e5415f4e38a18c8efa0e9…とも話してます。ドラマでは、瀬名や信康や旧臣らの幻影があらわれ、家康が「幸せだった」と涙して終わりましたが…天下泰平を成し遂げたとはいえ、家康自身の人生は晩年まで戦いの連続だったわけで、はたして幸せだったのかしら?と思ってしまう。そういうところは、西南戦争の西郷隆盛にも重なってしまうのですが、乱世を終わらせるには、「自分がすべて引き受けて終わらせるしかない」…ってことかもしれません。本日のどうする家康、殿が書かれていた南無阿弥家康。岡崎の大樹寺で見ることができます。レプリカですが…本物は大切に保管されています。#どうする家康#南無阿弥家康#岡崎 #大樹寺 #大河ドラマ館 pic.twitter.com/n0TPpdDX6G— 【公式】岡崎でどうする家康 大河ドラマ館を作りたい人達 (@dousuru_okazaki) December 10, 2023 ◇茶々の捨て台詞もスゴかった…日の本か…つまらぬ国になるであろう!正々堂々と戦うこともせず、万事を長きものに巻かれ、人目ばかりを気にし、陰でのみ妬み嘲る、優しくて卑屈なかよわき者たちの国に!己の夢と野心のために、なりふりかまわず力のみを信じて戦い抜く…。かつて、この国の荒れ野を駆け巡った者たちは、もう現れまい。平和な日本の、一面の真実を言い当ててます。大坂の陣は、いわば「戦うための戦い」であり、およそ合理的な目的のない狂気の戦争でしたが、茶々の動機は、母を救わなかった家康への怨嗟ともいえるし、報われなかった片想いからの逆恨みともいえるし、あるいは、上のセリフにあるような、力だけを信じる乱世的野心だったともいえます。しかし、現実的には、「乱世でしか生きられない牢人は殺し合うしかない」みたいなことだったのかもしれないし、それもまた西南戦争の西郷隆盛に重なる気がする。◇老けメイクも凄かったァ。ただ肌がくすんでるとか、シミがあるとかだけじゃなく、表情を動かしたときに皺が寄ったりする感じも、とても自然でリアルで、本物の老人のようでした。◇今回の大河は、稲本響のテーマ曲も好きだった。歴代テーマ曲のなかでいちばん好きかも。大河ドラマのテーマ曲って、(女性が主人公の場合は別だけど)通常は勇ましい曲調のものが多い。でも、今回の曲は、最初に優美で女性的な曲想にはじまり、いったんは勇ましくなるものの、中盤はリズミカルで楽しい曲調に変わって、最後は、滑稽ともいうべきユーモラスな形に終わる。とてもユニークで、遊び心があって、知的なテーマ曲でした。背景のアニメーション映像も素晴らしかった。※クリックするとYoutubeで3種の背景アニメーションが見れる。稲本響は、阿部海太郎とともにNHKの仕事が多い音楽家ですが、葛飾応為の「眩」のころから気になってたのよね。◇ドラマの放送直後は、Nスペ「家康の世界地図〜知られざる開国の夢」も見ました。江戸幕府の禁教・鎖国令によって、日本の開国は300年近く遅れましたが、じつは家康にも開国の構想があった、という話。ここでも、秀吉の「大陸進出」と西郷の「征韓論」が重なるし、江戸の「禁教・鎖国令」と明治の「攘夷論」が重なります。結果的には、禁教令によって、スペイン国王との通商交渉が破談になりました。番組では触れられてなかったけど、遣欧使節団をスペインに送った伊達政宗は、キリスト教を受け入れて交易するつもりだったのよね。徳川と伊達の主導権争いも絡んでたのかしら?
2023.12.18
月9の「ONEDAY」も記憶を失くしてる話だし、上田誠の「トキコイ」も記憶を消される話だけど、ドラマの記憶喪失ネタって、たいていはファンタジーなのよね。…でも、このドラマは、リアルモードで見ればいいのか、ファンタジーモードで見ればいいのか、いまいちよく分からなかった。◇NHKの記事によると、記憶障害は、けっして珍しくないらしい。https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/852/だから、このドラマも、ただの悲恋ネタじゃなく、リアルな疾病として扱った作品といえなくもない。でも、自分の名前さえ忘れてしまうのに、車の運転や土地勘は失わず、キッチンカーの運営ができるのは不思議だったし、そもそも、空はどこで寝泊まりしてるのかも分からず、材料の仕入れとか、銀行の入金とか、そういう作業を自分で出来てるのかも謎でした。#たとえあなたを忘れても #堀田真由 #萩原利久 pic.twitter.com/UxiyLW93EE— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) December 18, 2023 そのほか、実家の場所は忘れてるのに、廃墟の場所は覚えてるとか、茜にしても、親友や恋人のことは忘れてて、デートした喫茶店のことも忘れてるのに、プリクラの撮り方は覚えてたりとか、どうもディテールに不可解なことが多かった。解離性健忘は、患者によって症状がさまざまで、何を覚えてて何を忘れるのかも、人それぞれなんだろうけど、もうちょっとディテールに説得力があれば、リアリティのある話として見ることも出来たと思う。映像は綺麗でしたけどね。まるでシチリア島みたいな、淡路島での質素な結婚式も、なんか狙いすましてる感じだったし。ゴッドファーザー的な?最後のシーンも、ちょっと神秘的で面白かったです。朝、空が目を覚まして、どうも記憶を失くしてるっぽいのだけど、部屋にたくさんの写真が貼ってあって、テレビには廃墟ピアノを弾く妻も映ってて、息子と妻は何も言わず寄り添ってくる。脳内の記憶が失われても、外側の記憶が覚えてるのね。◇まあ、健常者だって、すべてを記憶しながら生きてるわけじゃなく、じつはいろんなことを忘れながら生活してるのだし、たとえば老人性痴呆の場合も、いろんなことを忘れていながら、目の前の状況の連続性のなかで、とりあえず生活を続けてるだけなのかもしれません。
2023.12.18
想像以上に救いのない終わり方…。どちらも博愛の物語だったのに、「ゆりあ先生」のほうはハッピーエンドで、「泥濘の食卓」のほうはバッドエンドでした。…誰ひとり幸せにならない悲劇。◇具体的な描写は、ドラマっぽく極端にデフォルメされてましたが、じつは、これって意外にリアルな話だと思う。スーパーの店長の男は、なかば親切心から不倫してる感じだったし、主人公も、主人公の母親も、ハルキの幼馴染みの女の子も、一方的な愛情を暴走させてるだけで、本人にはまったく悪気がない。そこが怖い。じつは、世の中って、そういう人だらけじゃないかしら?親子関係でも、恋愛関係でも、自分の愛情が報われないと嫉妬や憎悪に変わるし、愛された側はそれを受け止められずに疲弊する。◇主人公の名前は「深愛」でしたが、愛が深くても幸せになれるとはかぎらない。深すぎる愛がミスマッチなら、かえって不幸と破滅を招いてしまうよね。そこがリアルだなと思いました。マッチングって大事です。恋愛でも、親子でも。
2023.12.17
最終回。まあ、結論は分かりました。ゆりあがハッキリと台詞で語ったから。つまり、運命の赤い糸ってのは、夫婦の絆だけじゃないわけですね。運命の人って、男女間だけのこととか、たったひとりの人って考えるのはどうかな…って。そうじゃなくて、人生のターニングポイントになった人っていうのかな。たとえば私にとっては、まにもみのんもみちるママも運命の人だと思うから。赤い糸は1本じゃないし、繋がったり切れたりする。ゆりあは、稟久の幸せも願い、みちる&娘たちの幸せも願い、優弥や、その妻や息子の幸せも願った。それと同じことはゴロさんにもいえる。つまり、妻も「大きな人」だったけど、夫も「大きな人」だったのよね。夫の愛人の幸せを願ったり、不倫相手の家族の幸せまで願うのは、ふつうに考えたら非常識ですが、結局のところ、他人にしたことは、めぐりめぐって自分自身に帰ってくる。夫の体が不自由になり、妻が乳癌になったとき、その夫婦を助けてくれたのは、実の家族じゃなく、若い愛人たちだった…という話。このドラマのテーマは、性愛でも、恋愛でも、夫婦愛でも、家族愛でもなく、いわば「博愛」と「友愛」だったということです。夫婦や家族の枠組みで考えたら、パートナーや家族以外の人を愛するのは裏切りになるけど、主人公夫婦の考え方はその枠組みを超えてる。まあ、子供がいなかったせいもあり、この夫婦にとっては、若い愛人たちが子供みたいに思えたのかな。◇◇◇でも、この結末って、かなり斬新です(笑)。ゴロさんが目を覚ましたあと、本妻と愛人の入り乱れる修羅場になるかと思いきや、いったんは大きな共同体になってしまった。ところが、それでメデタシメデタシかと思ったら、まだその先があって、稟久が実家に戻って旅館を継ぐことになり、ゴロさんも稟久のところへ行ってしまった!え?もしかして行ったっきり?!もう帰ってこないの?稟久のパートナーが、父親ほども年上のゲイだと知ったら、稟久のママは卒倒するのでは?!しかも、ゴロさんって、もしかして稟久ママより年上なのでは?◇かたや、ゆりあは、優弥との結婚を選択しませんでした。自宅をカフェに改装するときも、優弥には仕事を依頼しなかった。それは、すなわち、自分の恋愛や結婚よりも、愛人たちとの共同体を選んだってこと。ところが!別の便利屋さんに依頼したはずが、やってきたのは、やっぱり優弥で…(笑)優弥との恋愛が再開するところで終わった。これって、どゆこと?ただの視聴者サービスですか?◇かりに、ゆりあと優弥が結ばれ、ゴロさんと稟久が結ばれるとしたら、おたがいの不倫が成就して、夫婦関係と家族が崩壊するってこと。なかなかにスゴイ結末です。しかも、ゴロさんもゆりあも家を出るとしたら、家に残るのは、もはや姑とみちるの母娘だけ。いったい誰がカフェを運営するの?◇はたまた、その逆に、ゆりあが優弥を家へ迎え入れ、ゴロさんも家に戻って、稟久との遠距離恋愛をするのなら、離婚した夫婦と、双方の愛人やパートナーが、ひとつの共同体を形成しながら、一緒にカフェを運営するということです。それもまた斬新すぎる(笑)。◇◇◇たしかに、恋人や夫婦や家族の枠組みにとらわれず、ひたすら「博愛」と「友愛」の精神をもって、あらゆる人の幸せのために尽力していれば、いずれ自分が苦境に立たされたときに助けてもらえる。人間関係って、そういうものかもしれません。でも、これって、やっぱりスゴイ結末。わたし自身は、主人公の考え方について、とくに肯定も否定もしないし、こういう物語があってもいいと思いますが、多くの視聴者がこの結末を受け入れるとしたら、そのこと自体が、かなり斬新だと思う(笑)。ちなみに「泥濘の食卓」のほうも、愛人の立場で、男の妻や息子まで愛そうとする話なので、ある意味「博愛」の物語だといえます。◇◇◇それはそうと…第7話までは話がゆったり進んでたのに、終盤の展開が急にせわしなくなったのは、ちょっと残念でした。ゴロさんが目を覚ましたと思ったら、次の週にはもう仕事の話まで進んでるし、稟久とバレエの先生が出会ったと思ったら、次の週にはもう付き合ってるし、あまりに展開が早すぎて、いまいち感情の流れがよく分からなかった。…テレ朝の木曜ドラマは、前作も前々作も全9話だったから、べつに1話分減らされたのじゃなかろうけど、とくに第8話は、まるで無理やり二話分を詰め込んだような、なにやらダイジェスト的な慌ただしさでした。せめて、全10話にして、もうちょっとゆったり見せてほしかったです。(乃愛ちゃんのバレエ発表会も見たかった!)
2023.12.15
なにがホントでなにがウソなのか??誰が誰を欺いてるのかも分からなくなりました。でも、ラスボスはやっぱり一ノ瀬(遠山俊也)だよね!蜜谷(江口洋介)と柚杏(中村アン)の東京警視庁コンビは、協力して神奈川県警の一ノ瀬を追い詰めようとしてると思う。この2人が協力関係にあるのは間違いない。蜜谷は、天樹(二宮和也)を「捨て駒」にすると言ったけど、それが本気なのか、一ノ瀬を騙すための噓なのか、まだ分かりません。たしかに、天樹のことを信用してないからこそ、狩宮(松本若菜)に頼んでポケットにGPSを忍ばせたともいえる。でも、じつは天樹も、自分のポケットにGPSが入ってることを知ってるのでは?…だとすれば、すでに蜜谷&柚杏&天樹の3人が協力関係にあるってこと。そもそも、ほんとに天樹を「捨て駒」にしたら、梅雨美(桜井ユキ)との再会がなくなって、悲しい別れに終わってしまうのよね。そういう展開は想像しにくいです…。◇ちなみにタイトルの「から騒ぎ」は、蓋を開ければ何の事件でもなかった…みたいな意味でしょう。なので、メキシコのロスクエルボや白い粉も、じつは蜜谷や天樹が仕込んだ偽物かもしれません。とはいえ、さすがに榊原が殺されたのは事実ですよねえ。ニュースになってるのだから。ミズキ(中川大志)は、「榊原を殺したのは自分だ」と告白し、邪魔者は殺すと言って、天樹にも銃を向けました。◇しかし、ほんとにミズキは榊原を殺したのかしら?それがかりに嘘じゃないとしても、主犯か、実行犯か、それとも中間的な指示役なのかは分かりません。そもそも、ミズキは、いまさらそんなことを天樹に告白しなくても、天樹は、榊原殺しの犯人が誰かを知ってるはずです。すでに記憶が戻ってるのだから。そう考えると、天樹とミズキは芝居をしてる可能性が高い!つまり、蜜谷&柚杏&天樹&ミズキの4人が、すでに協力関係にあるんじゃないかと思える。そして、一ノ瀬と通じてるのがアネモネのボス(遠藤憲一)だとすれば、息子のミズキは、天樹と手を組んで、父親を欺こうとしてるのかもしれません!!天樹がボスに何を頼んだか分からないけど、たぶん「ミズキの尻拭いをする」とかいう話も嘘なのでは?天樹はアネモネのボスを欺いてる?◇犬のフランちゃんはまもなく見つかりそうです。でも、それで話が終わっても意味ないのよ!(笑)ちゃんと本筋に絡んでくれなきゃ意味がない。事件解決か、報道番組か、クリスマスディナーか、いずれかに絡んで、何かしらの奇跡を起こしてくれなきゃ。◇ついでにいうと、山田は事件に絡んでないんでしょうか?ただレストランに立ってただけ?
2023.12.12
第9話です。蜜谷(江口洋介)は一ノ瀬(遠山俊也)にこう言いました。> 天樹勇太はしだいに笛花ミズキに情が移りはじめた。> 自分の任務にしだいに不信感を抱きはじめ、> 任務から下ろして欲しいと訴えてきたんだ。> だが、幸運なことに、ヤツは記憶をなくしてる。> もしヤツが記憶を取り戻したら、笛花ミズキに付くだろう。> でも、ヤツが天樹勇太ではなく、> 勝呂寺誠司のままでいてくれたら、そうはならない。> あなたたちは勝呂寺誠司を捕まえればいい。でも、天樹勇太(二宮和也)はあきらかに記憶を取り戻してます。スマホのパスワードも覚えてるし、自分がミズキ(中川大志)の味方になった経緯も覚えてる。もともと記憶なんて失ってなかったのかも!◇柚杏(中村アン)は、蜜谷とアネモネの関係を疑っていた監察官でした。しかし、その疑いは晴れたようです。彼女は、蜜谷が保管していた天樹勇太の資料を取り出し、そのデータを削除しました。しかし、予告を見ると、ひとりでデータを盗み出して削除したのではなく、蜜谷と一ノ瀬の目の前で削除したようです。蜜谷と一ノ瀬の目の前でデータを消去していた。わたしが思うに、すでに蜜谷は柚杏と共謀し、天樹勇太を「捨て駒」にすると見せかけ、じつは一ノ瀬を陥れようとしてるのでしょう。そして、この計画は、天樹勇太はもちろんのこと、狩宮(松本若菜)と桔梗(中谷美紀)にも共有されている、…のだと思う!!蜜谷&天樹による偽装銃撃に協力した狩宮は…天樹勇太のポケットに何か入れました。桔梗も、蜜谷からメッセージを受け取った?おそらく天樹勇太の目的は、アネモネを壊滅させること以上に、父の無念を晴らして、警察内部の汚職を暴くこと。かりにアネモネを壊滅させても、ミズキに味方するのか裏切るのかは分かりません。フランちゃんを見つけた女性(村重杏奈)は、ギャルソン菊蔵(栗原英雄)の若妻でしたね。でも、肝心のフランちゃんは取り逃がしたみたい。査子(福本莉子)の彼氏のことなんて、すっかり忘れてたけど、あっさり浮気がバレたので、めでたく細野(井之脇海)と結ばれる公算が大!横浜テレビの社長は、スマホで娘の写真を見てましたが、あれは何かの伏線?そして、デミグラスソースはまだ復活しませんでした!来週は遠藤憲一が登場。彼がミズキの父=アネモネのボスっぽい。
2023.12.07
第7話。小西がぶっちゃけました。男の「学歴・年収」と女の「若さ・可愛さ」は等価交換。そして、じつは、小西と朱里のコミュニケーション能力の高さが、その「学歴・年収」や「若さ・可愛さ」に支えられてる。それは、すなわち、自分の本性や本心を取り繕い、「学歴・年収」や「若さ・可愛さ」を武器にして、見かけだけを相手の求めに沿わせていく能力のこと。…笙野と田中さんが、コミュ力の欠如ゆえにこじらせてるのに対して、小西と朱里は、逆に、コミュ力がありすぎてこじらせてる感じ。そういう実情が垣間見えました。日テレは、前季の「こっち向いてよ向井くん」も、なかなかエグイ内容だったけど、今作も負けず劣らずエグってると思います。◇朱里が小西に突き刺した一言。> 私のこと好きだ好きだって言ってるけど、> いつもヒョウヒョウとしてソツがない!> いまいち本音が見えないよ…朱里は、笙野のことを見てるうちに、男性の価値観が変わってきたのかしら?異性の扱いは上手だけど、本音が見えない小西。本音しか言わないので、しばしば失礼な笙野。究極の選択ですね…wチヤホヤしてもらうぶんには、小西みたいな男のほうが一緒にいて気分がいいし、女子に合わせられない笙野みたいなヤツは気分悪い。でも、逆にいえば、笙野みたいな男は中身が丸見えなだけに嘘がなく、小西のような男は、いつも嘘っぽくて中身が見えない。一方、朱里と違って、田中さんの場合は、彼女自身がコミュ力に依存してないだけに、むしろコミュ力の欠けた人に共感があるのよね。うわべのコミュ力をあまり信じてない。だから、笙野みたいな人にもわりと寛容で、はじめから「根はいい人でしょ」と受け入れてる。小西と朱里みたいに、なまじコミュ力の高い人どうしの付き合いだと、エネルギーのあるうちは楽しいものの、おたがい演じることに疲れてくるし、本音が見えた途端に修復不能になったりします。◇朱里は、そのことに気がつきはじめた。核心を突かれた小西は、もう元のチャラ男には戻れなくなりました。でも、案外、それでよかったのかもしれません。うわべだけのコミュ力の高さなんて、かならずしも幸福に結びつくものではない。その虚しさは、小西がいちばんよく分かってるはず。
2023.12.06
第7話。ゴロさんが目を覚ましました。これまでは《介護》という目的で、本妻と2組の愛人が同居してましたが、ゴロさんが目を覚ました今、介護の目的がなくなって、本妻と愛人2組が同居する修羅場だけが残った形。このドラマのテーマは《介護》かと思ってたけど、もう介護とは別の話になっていくのかしら?◇愛人女と娘たちを追い出そうとした義妹は、身勝手で冷酷だとは思うけど、言ってること自体は間違ってないのよね。愛人女が娘を連れて実家を占拠してるなんて、その家の娘としては気に入らないのが当然だし、ふつうに考えても非常識なのだから。でも、結局のところ、義妹の提案に賛同する人は誰もいない。そもそも稟久くんは義妹と結婚する気など皆無だし、姑でさえ、愛人女を追い出すどころか、実の娘である義妹のほうを追い出しました。姑は、愛人女の娘たちに血の繋がりがないと知りながら、まるで実の孫みたいに可愛がってるよね。情が湧いたのか、愛着が湧いたのか。子供が産めなかった本妻よりも、可愛い子供たちを連れてきてくれた愛人女のほうが、姑にしてみれば有難い存在なのかもしれない…。姑は、ゴロさんが目を覚ましても、さほど驚く様子も、喜ぶ様子もなく、そそくさと愛人女の娘を迎えに出ていきました。考えてみれば、息子が意識を失ったときも、さほど悲しんでる様子はなかったのよね。小津安二郎の「東京物語」じゃあないけれど、姑にとっては、実の息子や実の娘よりも、自分に懐いて頼ってくれる血の繋がらない子供たちのほうが、よっぽど可愛いのかもしれません。さみしい年寄りにとっては、案外そんなもんかもね。◇ゆりあは、便利屋お兄さんの離婚が成立してないのを心配してる。…ってことは、やはり双方の離婚を成立させて、本気で便利屋お兄さんと再婚する気なのだな。愛人女も、ゆりあの恋を応援してます。ゆりあが便利屋お兄さんと再婚すれば、当然、家を出ることになるはずだけど、たとえゆりあがいなくなっても、きっと姑は愛人女を追い出したりしないだろう、…と確信してるのかしら?目を覚ましたゴロさんも、愛人女を追い出したりはしないだろうし、それどころか、ゆりあを便利屋お兄さんのもとへ送り出して、彼は、愛人女と娘たちを受け入れるのかも??◇かたや稟久くんは、バレエ教室のイケメン先生に出会って、新しい恋が芽生えそうな予感!新しいカップル誕生の予感?乃愛ちゃんの綺麗な手脚がもうすぐ舞います。斬新すぎて奇想天外ですが、愛人女と娘たちが家に残って、ゆりあと稟久くんが家を出れば、案外、丸く収まるのかもしれません。
2023.12.02
フジ生方美久「#すき花」第8話。志木美鳥(田中麗奈)の人生の断片が繋がりました。とても胸を打つ内容で、久々に、むさぼるように見入っちゃった。◇前作の「silent」もそうだったけど、本筋とは無関係な話で神回になるのが不思議wむしろ、こっちこそメインのストーリーじゃないの??…と思ってしまいます。奈々(夏帆)が登場した「silent」の第6話でも、それまでの話はぜんぶ前フリで、ほんとうの主役は奈々じゃないかと思えたけど、今回もそんな感じ。実際、志木美鳥の登場で、今回の物語の多くの伏線が回収されています。◇まだ全貌は明らかじゃありませんが、少女時代の美鳥(上坂樹里)は家庭で暴力を受けてたっぽい。母親から疎まれ、親戚にもたらい回しにされてた。誰に暴力を受けてたか分からないけど、夜々(今田美桜/泉谷星奈)の毒母が過干渉だったのとは対照的に、美鳥の毒母は、おそらくネグレクトだったと思われます。育児放棄の美鳥ママ/共依存症の夜々ママ中学時代には、学校中の嫌われ者だったものの、しばしば同級生の椿(松下洸平/土田諒)の家に来て、椿から将棋を教わったり、椿の母から料理を教わったり、花屋を手伝ったりしていた。しかし、別れも告げず新潟へ転校してしまった。…高校の夏休みには、福岡の夜々の家に身を寄せてました。幼かった夜々は、母親の言いつけを破り、美鳥からこっそり将棋を教わったのだけど、もともと美鳥に将棋を教えたのは、じつは椿だったわけです。のちに夜々が東京で居候したときは、美鳥のつくる美味しいご飯を食べたけれど、もともと美鳥に料理を教えたのは、じつは椿の母でした。そして夏休みが終わると、母や兄のいる北海道ではなく、やはり新潟の高校へ帰ったとのことですが…そこは《愛着のない場所、誰も待っていない場所》だった。なぜ新潟の高校へ通っていたかは謎です。父の実家だったのか。あるいは寮生活だったのか。◇そのまま新潟で塾講師の仕事につき、結婚して「小花」姓になったころは高校の非常勤講師に。塾の教え子がゆくえ(多部未華子)と赤田(仲野太賀)で、高校での教え子が紅葉(神尾楓珠)なのですね。新潟の塾時代にも、やはり生徒たちから嫌われてましたが、ゆくえと赤田の2人だけは、なぜか美鳥を慕っていた。ゆくえと赤田がいまも固い友情で結ばれてるのは、たんにウマが合うからだけじゃなく、嫌われ者の塾講師のために連帯してたからなのね。いわば、戦友ってこと。そういう歴史を経たからこそ、いまも2人は性別を超えた親友でいられてるのだし、そのことが分かると、ゆくえと赤田の友情がすごく説得力を帯びてきます。その後、離婚をして東京に移って、高校生だった夜々を居候させたりして、やがて一軒家を買って塾をはじめたものの、北海道の母が要介護の状態だと知り、疎遠だった母と兄のところへ引っ越したのですね。でも、すぐにまた東京へ戻ってきた。◇◇◇志木美鳥は、親戚中から嫌われていたけれど、福岡の夜々だけは唯一の味方だった。東京の中学時代には、学校中の生徒から嫌われていたけど、椿と椿の母だけは彼女の味方でいた。新潟では、塾の生徒たちから嫌われてたけど、ゆくえと赤田だけは彼女の味方だった。そして…ゆくえが講師をしてる現在の塾では、クラスのみんなから嫌われ、先生にも味方してもらえない希子ちゃん(白鳥玉季)に、穂積くん(黒川想矢)だけが味方をしてます。じつは、そういうところで繋がってる人たち。「周りが嫌ってるから自分も嫌う」という同調主義にあらがうことの辛さ。◇来週は、紅葉と美鳥のエピソードが紐解かれるはずです。
2023.12.01
第6話。ダンサーと身バレした田中さんを、笙野&朱里がみごとに救いましたね。笙野は、「田中さんマニアを増やせばいい!」と言って勇気づけてましたが、けっこう説得力のあるセリフでした。たしかに、出社拒否でも、登校拒否でも、ほんの数人の味方がいるだけで、気持ち的にずいぶん楽になるでしょうね。田中さんを《宣伝に失敗したマニア向け商品》呼ばわりw◇結局、このドラマって、だれひとり悪者がいないのかも。最終的には、みんな良い人かもしれません。犬猿の仲だった笙野と朱里も、いまや2人でSabalanの手伝いをしたり、小西をまじえて松戸まで小旅行をしたり、なにかと一緒にいることが多くなりました。朱里のマンションの前では、たまたま遭遇した小西と進吾が、一触即発の状況になるかと思いきや、なぜか意気投合しちゃったみたい(笑)。◇朱里は最終的に小西とくっつくの?それとも進吾との関係を作りなおす?ちょっと先が読めなくなりました。女友達からは、「二股小西なんて女の扱いに慣れてるだけ!!」と叱られてましたが、まあ、それも一面の真実ではある。実際のところ、男は「あざと女」が好きだし、女は「あざと男」が好きよね…。異性の扱いが上手いのだから仕方ない。それゆえ、男も女も、結婚詐欺にあったり、ホストに騙されたりするのです…。◇その一方、朱里は、どこかしら笙野に嫉妬してて、これが"両想い"ならぬ"両ツンデレ"に見えてしまう。笙野は朱里が思うほど悪い男じゃないし、朱里は笙野が思うほどチャラい女じゃありません。だから、この犬猿の仲は反転する可能性が十分ある。◇第5話を見たときは、小西→朱里→笙野→田中→三好→愛子先生みたいな片想いの連鎖になるっぽい…とわたしは予想して、だとすれば、いわば恋愛の年功序列で、小西以外はみんな「年上LOVE」かと思ったけど、いまのところ、その予想が当たるかどうかは微妙な情勢です。
2023.12.01
生方美久の「#すき花」。クワトロ主演ってことで、坂元裕二の「カルテット」と同様の設定でしたが、志木美鳥(田中麗奈)の加入でクインテットになる予感?◇ドラマの前半は、恋愛感情なしに4人の男女が交流して、生きづらさや人間関係の不満について、愚痴を共有しあうワークショップみたいな内容でしたが、いろいろと斬新すぎて、正直、あまり乗り切れてなかった…(^^;でも、先週の第7話から、ちょっと今までとは違う展開に。◇紅葉(神尾楓珠)はゆくえ(多部未華子)のことが好きで、夜々(今田美桜)は椿(松下洸平)のことが好きだと判明!ここにきて禁断の恋愛要素が出てきた。それと同時に、椿の邸宅の元の住人が、4人の共通の知人の「志木美鳥」だった疑いが浮上!ちょっとサスペンスっぽい要素も現れました。いい意味で、フツーのドラマっぽい面白さになってきたかも。◇志木美鳥という人は、ゆくえがたまに電話してた北海道の女性ですね。同年代の親友かと思ってましたが、かつての憧れの塾講師だったようです。いっとき桜新町の一軒家で塾をやっていた。それが、おそらく現在の椿の家なのね。現在は北海道の実家で母の介護をしてる。◇そして、志木美鳥は、椿の中学の同級生でもある。ほとんど学校に来なくて、たまに来れば誰かしらを殴っていた、とww。でも、ほんとうは良い人で、椿自身は仲よくしてるつもりだったらしい。学校へ来るたび誰かを殴っていた志木美鳥。さらに、志木美鳥は、夜々の従姉妹です。高校生のときに将棋を教えてくれた優しい人。東京の家に居候させてもらったこともある。でも、親との関係が悪く、親戚とも疎遠で、夜々も長らく会っておらず、連絡先も知らない。ちなみに結婚してたときは「小花美鳥」だった。何かとワケありな志木美鳥。そして、結婚してたころの小花美鳥こそ、紅葉が会いたがってた学校の先生です。いつもイライラして不機嫌だったらしいけど、なぜ紅葉は彼女に会いたかったのでしょう?いつもイライラして不機嫌だった小花美鳥。志木美鳥が家を買い戻したら、クワトロ主演からクイント主演に変わりそうですね。
2023.11.30
第8話。いよいよ佳境です!◇5年前、天樹勇太(二宮和也)は警察内部の汚職を追及したものの、その汚職の濡れ衣を着せられてしまったのね。そんな天樹勇太のことを、蜜谷(江口洋介)は麻薬捜査官としてアネモネに潜入させた。そのミッションは2年ほどで終わるはずが、実際には5年もかかってしまった。◇残された謎は以下のとおり。1.一ノ瀬一課長とミズキの関係は?やはり神奈川県警の一ノ瀬(遠山俊也)が怪しい。アネモネと通じてる可能性が高い。第8話では、ミズキ(中川大志)が一ノ瀬とすれちがうときに、気づかれないように顔を背けていました。おたがいに顔見知りなのでしょう。一ノ瀬と顔を合わせないようにするミズキ。なお、ミズキの父親こそが組織のボスなのですが、いまだその姿を現していません。2.警察内部の汚職とは?天樹勇太は、もともと国分寺警察署に勤務してたらしい。彼の追及した汚職が、神奈川県警の話なのか、国分寺警察署の話なのか、東京警視庁の話なのかは分からない。父の天樹悟は、神奈川県警の巡査部長でしたが、天樹勇太が追及した汚職は、父の自殺にも関係してるのでしょうか?3.天樹勇太は記憶を取り戻した?天樹勇太は、竹本梅雨美(桜井ユキ)の名を「知らない」と言いました。しかし、かりに記憶が戻ってなくても、取り違えた携帯の画面でその名前を見てるし、類まれな映像記憶能力なら覚えてるはず。天樹勇太はこの画面を見てる。シェフ(大沢たかお)とだって、1日に4回も会ってるんだから、覚えてないはずがない。きっと覚えてないフリをしてるだけでしょう。4.蜜谷と柚杏と榊原の関係は?柚杏(中村アン)はすべて知ってる感じですね。蜜谷も、柚杏も、東京警視庁の人間なのですが、彼らは協力関係にあるのでしょうか?それとも柚杏は汚職を隠す側の人間で、蜜谷の単独行動を監視してるのでしょうか?すべてをお見通し?そもそも殺された榊原は、アネモネ側だったのか、警察側だったのか。そして、いったい誰に殺されたのか??5.桔梗とシェフの妻の関係は?桔梗(中谷美紀)とシェフの関係も、いまだにはっきりしません。シェフの妻は、先代シェフの娘だったのですが、もしかしたら桔梗と親友だったのでは??だとすれば、クリスマスイブは、親友の命日であり、その娘の誕生日ってことになります。実際のところ、桔梗と査子(福本莉子)は、ただの同僚とは思えないです。6.夜のディナーと歌番組はどうなる?夜のミュージックフェスティバルには、地元のミュージシャンたちが出演するのかしら?もし報道番組に切り替わったら、彼らの仕事がなくなっちゃいますねwwそして、葵亭のクリスマスディナーはどうなる?予告映像には、デミグラスソースのかかった肉料理が!!復活したデミグラスソース。どうやって復活させたのでしょう。やはり真礼(佐藤浩市)が関係してる?犬のフランちゃんのことは、通行人の女性(村重杏奈)が見つけ出したので、今後の展開には彼女が絡んできそうです。◇ちなみに…天樹と蜜谷が、バスジャック事件を起こしたのも、第8話の最後に銃撃を装って救急車に乗り込んだのも、すべてはアネモネの襲撃を避けるためです。蜜谷が、ほんとうに天樹を撃ったかは分かりませんが、もし服にケチャップを塗っただけなら、救急車に乗る前にバレるだろうと思いますww
2023.11.28
第6話です。稟久くんと義妹が偽装結婚して、ゴロさんの介護を引き受けてくれるなら、ゆりあは心おきなく離婚できるわけだから、願ったり叶ったりの提案じゃないの?!…と思いましたが、意外にも、ゆりあ本人が難色を示していた。◇ゆりあは、姉に「離婚する!」と宣言したものの、本心では、まだ離婚する気がないのかしら?ゴロさんに未練があるのか。それとも姑に不義理をしたくないのか。はたまた愛人女と娘たちに情が湧いたのか。いまいち、よく分からない。◇まあ、実際のところ、離婚するのも簡単じゃないのでしょうね。手続きの問題だけではなく、独り身になるにせよ、便利屋お兄さんと再婚するにせよ、かえって経済的に苦しくなりそうな予感もある。たとえ介護しながらでも、とりあえず現在の家にとどまるほうが、経済的にはまだしも安泰なのかもしれない。なんだかんだで住む家があるのは安心だよね。だとすれば、離婚するのは、むしろ勇気のいる決断なのかな。◇そもそも、あの義妹は、兄の介護なんてする気があるかしら?おおかた兄を介護施設へでも入所させて、首尾よく稟久くんの裕福な実家に嫁ぐ気なのでは?まあ、それならそれで悪くはないし、経済的に許されるのなら、そのほうが理に適ってますが(笑)。◇しかし、ゆりあと便利屋お兄さんとの結婚は、年齢的にも、経済的にも、健康面でも、いろいろとリスクがありそうな感じだし、そもそも、いろいろとリアルすぎるほど生々しくて、見ていても、ちっともトキメキません…(笑)。むしろ姉のように、楽しい火遊びで終わらせるほうが正解だよね。でも、便利屋お兄さんのほうは本気なんだろうな。かたや、ゆりあに離婚の意思があるかは怪しいし、意外なことにゴロさんの意識も回復しつつあるし、結果的には、便利屋お兄さんだけが先に離婚を成立させて、いわば梯子を外された形のまま、名実ともにシングルファーザーになってしまいそう。彼の父(クドカン)が言うように、後遺症のある夫に子供を押しつけて家を出た妻は、ずいぶん無責任な女のようにも思うけど、便利屋お兄さんは、そんな妻のことも庇ってました。いまだに妻への愛情も残ってるの?◇ところで!あの姑は旅行へ出掛けたらしい!ほんとに??!あんなヨタヨタなのに、いったい誰とどこ行った?そして、乃愛ちゃんはついにバレエをはじめました。でも、当面はヘタ設定だろうし、華麗に舞うのはまだ先かな。愛人女のDV夫は、娘たちにさえ慕われてないのだから、あの母娘に近づけるべきではないと思うけど、ゆりあはいったい何がしたいのかしら?ちょっと、そのへんもよく分からない。
2023.11.24
漫画家イエナガの複雑社会を超定義。ときどき見てますが、いつも難しくてチンプンカンプンです。今回のテーマは量子コンピューターで、いつにもまして難しかった…。◇量子力学の話は、子供のときに赤塚不二夫のマンガで読んで、まったく理解ができなかったまま、今でもそのレベルから先に進んでいませんwまして量子を使ったコンピューターって…。消えたり現れたりするような、物質かどうかも分からない超ミクロな存在を、どうやって制御して機械にするのか意味不明!◇ざっくりいうと、量子コンピューターが完成すれば、宇宙の歴史そのものを再現できるかもしれない。しかも、アインシュタインの考えに反して、どうやら「神はサイコロを振る」らしいので、(ミクロな状態は確率的にしか定まらない:不確定性原理)現世とは別パターンの歴史=パラレルワールドも、量子コンピューターを使って再現できちゃう??1981年にリチャード・ファインマンが提唱して以来、開発はものすごいスピードで進んでるから、そう遠くない将来に実現してしまうんでしょうね。◇◇さて、番組では今回、年のはなれた妹役で乃愛ちゃん初登場!11才の天才漫画家「家長ユーリ」役です。さっそくキュウリ好きをネタにされてましたwふつうの子供って、トマトみたいに青臭いものが苦手だし、ましてキュウリなんて青臭さの塊だと思うけど、乃愛ちゃんって、塩もふらずに生キュウリを丸かじりするよね。ふせえりが演じるホラー漫画家には、「カッパみたいな子だね」と言われていましたw繊維質だから、お通じはよくなるだろうな。でも、冬に食べすぎたら体が冷えそうな気も。子供だから身体がポカポカしてるのかしら?バレエやってるし、基礎体温が高いのかもね。家長ユーリ「日常にあるキュウリ」#白山乃愛 pic.twitter.com/uuv9R8u4Kh— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) November 23, 2023 【新キャラ紹介】カズヒロの妹「家長ユーリ(11)」ナヌーンの新人賞でグランプリを受賞。その実力は兄をも凌ぐ超ド級の天才。利発で聡明、明るく、かわいい、非の打ちどころがない少女。17(金)の放送に初登場しますよ〜 ❣️ #イエナガの超定義 #白山乃愛 pic.twitter.com/8JzG5VqwOA— 「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」NHK公式 (@nhk_ienaga) November 14, 2023 家永ユーリ役 #白山乃愛 さんからキュウリを手にお願い🥒🥒_人人人人人人人人_> ぜひ見てね! < ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ユーリちゃんへの応援コメントもお待ちしています!#イエナガの超定義 pic.twitter.com/3H0XGwudbk— 「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」NHK公式 (@nhk_ienaga) November 16, 2023 花王が番組提供している土曜よる10時の #ドクターチョコレート 🩺🍫ドラマに出演中の #白山乃愛 さんが#ビオレu泡ハンドソープ を体験してくれました🫧手を洗ってからきゅうりを食べている様子をみなさんにもおすそ分け😊本日夜10時、第9話をぜひご覧くださいね✨https://t.co/xMnawYSSZd pic.twitter.com/OZIUoCILun— ビオレu公式 (@bioreu_jp) June 17, 2023 キュウリのある日常。🩺┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ #ドクターチョコレート 第6話は5月27日(土)夜10時📺୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈🍫休憩中の唯(#白山乃愛)至福の『🥒きゅうりタイム』をお届け❤️🔥5話配信中です📡⬇️TVer→https://t.co/zFwcmRhsihHulu→https://t.co/nXUWB5xfsW pic.twitter.com/eL7QsaEajW— Dr.チョコレート【公式】応援ありがとうございました! (@drchocolate_ntv) May 23, 2023
2023.11.23
5年前のクリスマスイブの夜。天樹勇太は、恋人だった梅雨美に、「2年後のクリスマスイブにこの店で会おう」と約束していたのですね。当時はまだ先代のシェフが店をやってたはず。シェフ時生と桔梗の再会も5年ぶりだったらしい。5年前の時生は、まだ店を引き継いでいなかった。2人が知り合ったのは査子が高校生のとき。査子は「なんか怪しい」と思ってたようですが、それは父の様子からではなく、最近の桔梗の様子からそう感じたのでしょうね。ちなみにクリスマスイブは、査子の誕生日でもあり、彼女の母の命日でもある。時生は、先代シェフの娘とつきあって結婚し、査子が産まれてからも先代シェフのもとで働きながら、十数年のあいだシングルファーザーをやってたのかな?かりに時生と桔梗が交際していたとしても、いまの査子が大卒の新人で23才くらいだとすると、査子が16才のときに出会って18才のときに別れてれば、交際期間は長くても2年ほどしかない。一瞬すれ違っただけのピュアラブだったのでしょうか?◇さて、コスモワールドのツリーの前で、天樹勇太は、ようやく蜜谷に会いました。桔梗もそこに落ち合うはずです。神奈川県警の狩宮は、そのことを捜査一課長の一ノ瀬に報告してたけど、アネモネに繋がってるのは一ノ瀬かもしれないよね。次回予告を見ると、天樹勇太は、父と同じ警察官だったのかしら?なぜバスジャックをするのかは謎。音楽を担当してる佐藤直紀は「ゴジラ-1.0」の人なんだね。いちど聴いたら忘れられないミニマルな音楽。ドラマのなかで流れるピアノ曲も印象的です。
2023.11.21
NHK大河「どうする家康」第43話。関ケ原の戦が決した後、家康が「何がそなたを変えたのじゃ?」と問うと、三成は「私は変わっておりませぬ」と答えました。このわたくしの内にも、戦乱を求める心があっただけのこと。いちど火がつけば止められぬ恐ろしい火種が。それは誰の心にもある。ご自分にないとお思いか? うぬぼれるな!この悲惨な戦を引き起こしたのは私であり、あなただ。乱世を生き延びるあなたこそ戦乱を求める者。戦なき世など成せぬ。まやかしの夢を語るな!Youtube切り抜き大河。三成の言う「まやかしの夢」とは、天下統一に懸ける家康の夢でもありますが、それは、ほかでもなく、かつて瀬名が希求した「慈愛の国」のことです。わたしは、下の記事にも書いたように、https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202306280001/瀬名がたんに人間の慈愛心を信じたとは思わないけれど、たしかに、人間の慈愛心だけで平和を実現することは出来ません。平和を実現するためには、そのための実効的な仕組みと何らかの強制力が必要です。◇家康は、この三成の言葉に触れたことによって、いかにして人間の「戦乱を求める心」を抑え込むか、その実効的な方法を構想していくのだと思います。下の記事よれば、https://kazumie830.blog.fc2.com/blog-entry-7384.html古沢良太は次のように語っているらしい。今の時代にも戦争はあって、誰もが理想を持っているのに、現実の世界に理想はいつも敗北させられている。でも、家康は戦いのない世界を実際に作った。その偉業には説得力がある。おそらく、江戸幕府が「戦乱を求める心」を抑え込むべく作ったのが、参勤交代のような諸制度ですよね。つまり、それは諸藩の軍事力を骨抜きにする仕組みだった。そして近代の廃藩と武装解除によって、日本の内乱は完全に消滅したのだといえます。なお、近代の廃藩置県についてはこちらに書きました。https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202110200000/
2023.11.19
第5話です。便利屋お兄さんとの逢引がバレて、ゆりあは稟久くんとの取っ組み合いのバトルに!◇でも、考えてみれば、稟久くんにも、姑にも、後ろめたさを感じる必要なんてないよね。どうせ離婚するつもりなんだし。稟久くんがゴロさんの横で寝てくれるなら、お言葉に甘えて寝てもらったらいいし、彼がそんなにゴロさんのことを愛してるなら、もうすべてを彼にお任せして、こちらは着々と離婚の準備をすすめればいい。◇便利屋お兄さんと、いずれ結ばれるかどうかはともかくとして、すくなくとも、逢引についてとやかく言われる筋合いはない。やってることはお互い様なのだし。これだけ見たら何の番組かと思うTverのサムネイルwしかし、主人公は、2人の女の子に愛着が湧いてしまっています。愛人の娘たちのことなんか放っときゃいいのに、もう他人事じゃなくなってるのね…。そのうえ、もしゴロさんが目覚めたらってのもあるし、主人公の性格からいえば、姑のことも無碍には裏切れないんだろうな。…しかし、あの姑、ぜんぜんボケてないでしょ!むしろ彼女だけがすべてを把握してる気がする!!ゆりあの逢引のことも。稟久くんがゲイの愛人だったことも。女の子の父親が誰なのかってことも。◇◇それはそうと、あご触りはなかなか斬新でした…(*^^*)いいよね、あご触り。でも、個人的に指舐めは要らなかった。そして、今週も、冒頭の義妹パートが面白すぎました。わざわざあんなにお洒落して、いったい何しに来てるのか知らんけど、(たぶん稟久が目当てで来てるのよね)すっかりよそ者扱いになってるのが笑える。はやくセバを連れて帰れ!と。でも、セバもすでに愛人母娘に手なづけられてますがw完全アウェイな義妹w姑のナイスツッコミwまにに飼い慣らされたセバw来週は、意外なことにクドカンが登場するみたい!!橋部敦子とクドカンって親交あるの??
2023.11.17
テレ朝の2つのドラマ、「ゆりあ先生の赤い糸」と「泥濘の食卓」。どちらも《愛人との共生》という事態に至ってます。つまり、愛人が福祉要員として家庭のなかに入り込む。これって、意外にリアルじゃないかと思うのですよね。◇基本的に、夫婦というのは、出産と子育てをおこなうための単位だけど、現在は介護のような課題も抱えてて、それはもう夫婦だけじゃ対処しきれなくなってるし、夫婦の片方もしくは両方が要介護になる場合もある。そうなると、第三者、第四者に手伝ってもらわないことには、家庭そのものが自壊しかねないのですよね。その第三者、第四者が愛人でもいいじゃないか!…って発想が、2つのドラマの基礎になってるのかも。昔の上流階級なら、渋沢栄一みたいに妻妾同居させてたり、家のなかに第一夫人と第二夫人がいたり、若いお手伝いさんが主人と家庭内不倫になることも、わりとよくあっただろうし。◇もちろん一般的には、在宅介護の制度を用いて、ヘルパーに入ってもらうのが普通ですが、いずれにせよ、夫婦の単位だけであらゆる負荷を抱えていくか、それとも第三者、第四者に入ってもらうかってのは、現代の家族にとってリアルな課題だと思います。家族という共同体のありかたを、もっと柔軟な形で作り直していく必要があって、そうでもないと、負荷が大きすぎて自壊してしまう。◇菅野美穂の「ゆりあさん」の場合、愛人に略奪の意思はありません。むしろ本妻のほうに離婚の意思があります。しかし、当面は、本妻と愛人が協働して介護に取り組もうとしている。齊藤京子の「泥濘の食卓」のほうは、愛人に略奪の意思があるけれど、最終的に本妻を排除するつもりなのか、ずっと本妻と共生していくつもりかは分からない。いまのところは父親の愛人ですが、いずれ高校生の息子の恋人になる可能性も秘めています。
2023.11.16
けっこう複雑です…(^^;◇勝呂寺=天樹勇太(二宮和也)が、麻薬密売組織のアジトを出たり入ったりしてたのは、山下埠頭で蜜谷(江口洋介)に会うためでしたね。でも、蜜谷が車に轢かれたので予定変更!桔梗(中谷美紀)をまじえて、野毛山墓地で落ち合うことにしたようです。ちなみに蜜谷は、第4~5話のわずか2時間たらずのあいだに、車にはねられて気絶して、救急車で搬送され、病院で処置を受けてから杖をついて病室を抜け出し、密売組織のアジトに潜入して大暴れして、野毛山墓地へやってきました。…超人すぎる(笑)気絶したのは敵をまくための演技だったのかしら?しかも、桔梗はあらかじめ警察に連絡してたので、野毛山墓地には警察も集まってました。◇柚杏(中村アン)は、フリージャーナリストじゃなく、蜜谷と同じく警視庁の人間でした。柚杏は蜜谷と同じ警視庁の人間!!かたや、狩宮(松本若菜)は、神奈川県警の捜査一課です。勝呂寺=天樹勇太の父親も神奈川県警の巡査部長でした。この2人は神奈川県警の捜査一課。天樹勇太の父は神奈川県警の巡査部長だった。密売組織アネモネの内部にも、警察と繋がってる人間がいたらしく、野毛山墓地に来てました。桔梗が連絡したのは神奈川県警だろうから、彼らはたぶん神奈川県警と裏で繋がっている。となると、捜査一課長の一ノ瀬(遠山俊也)が、裏事情を知ってる可能性が高いと思われますし、この人は、天樹勇太の父親のことを知ってるかもしれません。警察と繋がっていたアネモネの男。この人が神奈川県警捜査一課長の一ノ瀬!!来週は、ミズキ(中川大志)の後をつけていた査子(福本莉子)が、誘拐されて横浜スタジアムに連れ去られるみたい!夜の音楽番組はどうなるの?菊蔵(栗原英雄)の奥さんは登場する?次週予告です。 この次週予告では、梅雨美(桜井ユキ)が「天樹勇太…?!」と呟いています。じつは梅雨美は天樹勇太の元カノではないか…との噂が!!「ONE DAY」梅雨美(#桜井ユキ)の待ち人は誠司(#二宮和也)?2つのヒントで考察加速「時系列がぴったり」「やっぱり…」🔻写真・記事詳細はこちらhttps://t.co/9azoA9xrUu#大沢たかお #中谷美紀 #ニノ #よこテレちゃん #ONEDAY #ONEDAY聖夜のから騒ぎ #月9ワンデイ— モデルプレス (@modelpress) November 6, 2023勝呂寺=天樹勇太は、シェフと入れ替わったケータイで、梅雨美からの着信を受け取りました。梅雨美の名前を画面表示で見て、梅雨美が話す声も聞いたので、もしかしたら天樹勇太の記憶が蘇るかも。小袋成彬プロデュース/MINA OKABE「Flashback feat. Daichi Yamamoto」
2023.11.14
今回も、注目のまとは笙野です(笑)。笙野のキャラって、いままでのテレビドラマになかった類型なので、とても面白い。わたしは憎めない人だと思ってしまうけど、視聴者のあいだでも見方はさまざまでしょうね。もちろん朱里みたいに敵視する人もいる。◇ちなみに先週の笙野は、田中さんに「1ミリも下心がない」と言ってましたが、同僚の小西にそそのかされるうち、すこし田中さんを女性として意識しはじめた?田中さんを「オバサン」呼ばわりしてたから、もっと若い設定かと思ってたけど、じつは彼も2年前に四十肩になってて、現在は36才。つまり、40才の田中さんとは4才ちがい。微妙な年の差ではあるけれど、思ったほど離れてないし、恋愛も十分にありえる。ただ、田中さんのほうは、笙野のことをまったく恋愛対象と見てませんね。◇むしろ、朱里のほうに可能性がある、という予感も…(笑)。朱里は最後に笙野への殺意を口にしましたが、じつは、あの感情の中身って、田中さんを傷つけたことへの「怒り」でもあるけど、田中さんの心に入り込んでたことへの「嫉妬」でもある。そこが微妙なところ。案外、笙野への朱里の気持ちが、どこかで反転するかも。笙野に殺意を抱く朱里(笑)。 最後のめるる、丹下左膳みたいな顔になってるけどw#セクシー田中さん pic.twitter.com/jgCFkFZ1dn— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) November 12, 2023
2023.11.13
松岡茉優が演じる愛人女。ホステスみたいな仕事してるし、ゴロさんとも不倫関係にあったはずだけど、じつは男性に快楽は求めておらず、むしろ女性の温もりを欲しているようで、なかなか謎めいた不思議なキャラです。そして、本妻と愛人の不思議な関係に…。そもそも、この愛人女の下の娘が誰の子なのか、いまだに明らかにされてません。先週の放送では、姑がそのことを問いただしたはずなのに、愛人女が何と答えたのかはカットされたまま。たぶんゴロさんの子じゃないのだろう、…とわたしは思ってますが、事実を知ったはずの姑は、それでも下の娘を可愛がってるし、そう考えると、やっぱりゴロさんの子なの?…って気もする。◇主人公は、すっかり便利屋のお兄さんに心奪われてます…。アラフィフ女が、息子ほども若い男に好かれて、嬉しくなる気持ちも分からないではないけど、長年のセックスレスも苦にしてなかったのに、あんなにまで恋心に揺れてしまうものかしら?まあ、ストレスを抱え込みすぎてるから、誰かに頼りたい気持ちもあるだろうけど、頼る相手としては若すぎるんじゃないの??むしろ、逆に頼られて負担になりそうで怖いんだけど!志田未来が演じる若い女医さんは、すこしずつ内情を知っていくのでしょうね。かたや、ゲイの愛人くんのお母さんは、わりとすんなり帰りましたが、今後も絡んでくる?そして、やっぱり乃愛ちゃんのバレエシーンは期待できそう!先週は「眠りの森の美女」の話が、ドラマの内容にもリンクしてたのだけど、今週の「ジゼル」第2幕の話は、物語に絡んでたのかどうか、よく分からない。目を開けたゴロさんが妻の不倫を見てるぞ…ってこと?
2023.11.12
テレ朝の「あな忘」第3話までを見ました。◇初回を見たときは、> 荒唐無稽な記憶喪失をネタに、> それを音楽ドラマと組み合わせて、> 生方美久の「silent」みたいな純愛路線に仕立てる。> …みたいのが浅野妙子の狙いでしょっ!!と思ったのですが、ちょっと見方が変わってきました。◇音楽ドラマの面でいうと、その元ネタは、「羊と鋼の森」とか「蜜蜂と遠雷」とか、「ピアノの森」とか「のだめ」とか、そこらへんだろうと思ってましたが…病院でのピアノの連弾シーンで思い出した!この《きらきら星変奏曲》の連弾シーンって、「羊と鋼の森」にもあるけど、もとはといえば、朝ドラ「純情きらり」が先よね!つまり、桜子と達彦の連弾こそが元ネタであって、そのシーンの発明者は、ほかならぬ浅野妙子だったわ(笑)。わたしとしたことが、すっかり忘れてた。なので、音楽ドラマとしての元ネタは、朝ドラ「純情きらり」かもしれないし、意外に純愛路線の元ネタも、そこかもしれません。◇◇記憶喪失についても、てっきり荒唐無稽なフィクションかと思ってたけど、エンドクレジットを見ると、ちゃんと「医療監修」のスタッフが入ってるよね。…ってことは、それなりにリアリティのある話かも。正直なところ、このドラマを、「荒唐無稽なエンタメ」と割り切るべきか、「社会問題を扱った真面目な作品」と見るべきか、判断がつかなくなってきた(笑)。◇◇◇空(萩原利久)は、自分の名前も肉親のことも忘れてしまうのに、車の運転は忘れてないし、廃墟の場所も覚えてるし、かつて流行った「だんご三兄弟」の歌も覚えてます。そもそも記憶障害の患者に、車の運転って許容されるのかしら?免許証の所在とか、道路交通法とかも覚えてる?◇彼の母親(檀れい)は、肉親であることを打ち明けず、息子に独り暮らしをさせています。幼馴染みの沙菜(岡田結実)は、仕事のない週末だけ彼の手伝いをしている。空が経済的に自立できてるのか、母親がひそかに支援しているかは謎。記憶を失くしても、仕事の内容は覚えているものなのか、沙菜が一から教えているのかも謎。ついでにいうと、標準語と関西弁が入り混じる設定も謎。◇記憶喪失について、本人は、「不自由を感じてないから病気とも思わない」と言いますが、沙菜に言わせれば、「飽きるほど苦しんだから苦しむのをやめただけ」とのこと。こうした考え方にも、リアリティがあるのかどうか、よく分からない。実際の症例に取材してるのかしら?ちなみに、保(風間俊介)のセリフによれば、これは「解離性健忘を繰り返す珍しい症例」らしい。記憶を失っても不自由は感じない。でも、苦しくないはずはない。解離性健忘を繰り返す珍しい症例。◇リアリティでいうと、病院が薬物を過剰投与したせいで、せん妄などの薬害を引き起こした、みたいな話や、主人公の働く携帯ショップでは、悪徳商法やブラック労働の実態が描かれたりして、けっこう社会批判的な内容が含まれています。これらを、どこまで真に受けるべきなのか?ただのフィクション?病院の過剰な薬物投与と薬害。携帯ショップの悪徳商法。ブラック労働。ちなみに、あの廃墟は、本当に神戸に実在するようです。崩れる危険はないのか。不法侵入にならないのか。そこらへんのリアリティも気になってしまう。神戸港が一望できるのね。なお、ボロボロに見えた壁は、斬新な壁紙だったことが判明(笑)
2023.11.07
セクシー田中さん。安定の面白さ。登場人物が全員かわいい。下心見え見えなのも嫌だけど、面と向かって「あなたに1ミリも下心はありません!」って言われるのもねwまあ、40すぎてるんだし、下心もたれないのが普通だとは思うけど。◇田中さん(木南晴夏)と笙野(毎熊克哉)は、互いにまったく恋愛感情をもってませんが、今後、どんな関係に発展していくんでしょうか。恋愛とはちがう次元の絆で結ばれていくってこと?一緒に料理したり、アラブ音楽や動物の話で盛り上がったり、なんだかんだ楽しく飲み明かしてるのを見ると、けっして相性は悪くないのよね。そして、朱里(生見愛瑠)はいまのところ、笙野をものすごく敵視してますが…このままトム&ジェリー的な関係が続くのか。それとも、どこかで関係が変化するのか。そのあたりも見どころです。正夢?
2023.11.07
もう、あらゆるシーンが面白すぎる!想像以上に展開が早いし、第3話でこんなに面白くしちゃって大丈夫?…と心配になるレベル。でも、次週予告がこれまたスゴイ!!◇まず、序盤のカオスから面白すぎましたw王子様のキスで目覚めるゴロさん、ゴロさんの手を握る愛人女、愛人女をまた押しのける王子様、そこへ団子を買ってくる姑wそして姑と愛人女の初対面。王子さまのキス。愛人女を押しのけるゲイの愛人くん。そこへ団子を買ってくる姑w姑と愛人女の初対面。ゲイの愛人くんについては、住み込みじゃなくて通いでいい。…これは先週のわたしの考えと同じ。しかも、父親所有のマンションに住んでるらしいし、わざわざ家賃払って住み込みはしないよね。◇愛人女の住み込みについては、姑も了承したようです。物分かりがいいんだか、たんにボケてるんだか、作家の母だけに考え方が進歩的なのか、よく分からないwでも、この姑、けっこう鋭いのよね…。第2話では、便利屋お兄さんと主人公の恋愛を、最初から予測してたフシがある。◇…それにしても、便利屋お兄さんとの関係は、想像以上に進展するのが早かった!ちょっと仲よくなる程度かと思ったら大間違いでした…(^^;20代の若造がアラフィフ女に猛アタック!なんだかんだで主人公も最初からトキメいていた。若いとはいえ、相手は既婚の子持ちなのにね。最後はあっという間のキスシーン。男まさりの主人公が「女の子」に逆戻りするオチ。◇実姉の話によると、じつは主人公が尊敬していた亡き父も、その昔、若い女と浮気していたらしい。そして実姉も、目下、絶賛浮気中とのこと。50すぎて浮気とは、なかなかな美人姉妹です…実姉は近所に住んでるのね。その実姉からは、「あの家、旦那と愛人どもにくれてやって出ちゃいなよ!」と言われてましたが…主人公にも離婚の意思はあるらしい!そして便利屋お兄さんも妻とは別居中!子供を作れなかった主人公…シングルパパ状態の便利屋お兄さん…ゆりあ君♂もゆりあちゃん♀に懐いてる…次週予告を見ると、関係はさらに進展するっぽい!女の子になっちゃったww次週予告ではまたもキス?!◇しかし、それ以上に謎なのは、愛人女と主人公との関係です!!!2階の部屋を覗き見て、なにか企んでると思いきや…主人公の密会デートをめざとく察知して、メイクの助言をするなどアシスト。…かと思ったら、次週予告では、まさかの百合展開??え?どうなってるの???なにか企む愛人女。愛人女&本妻のメイク教室。斬新!どういう心理?次週予告。まさかの百合展開??どゆこと??◇愛人女の上の娘は、バレエに興味を示してましたね。もしかして、白山乃愛ちゃんのバレエシーンも来る?このなかで実際にバレエができるのは乃愛ちゃんだけよね。セバスチャンを「セバ」呼びwちなみに乃愛ちゃんが見てたのは「眠れる森の美女」。第3話の「眠れる森の美女」は、王子さまのキスで目を覚ましたゴロさんであり、女としての自分に目覚めた主人公でもある。愛人女が「お姫様にしてみたい」と言ったのは、たぶん、そのことにも掛かっている。
2023.11.03
カンテレ「トキコイ」第4話。せつない!> きついよこれ。> 好きになって、ゼロになって。> また出会って、また恋に落ちて。> しんどいよ…覚えてないけど。恋をして、記憶消されてまた恋をして、また記憶消されて…って、これ「あな忘」と同じだよねw◇ちなみに、下の記事によると、https://realsound.jp/movie/2023/10/post-1470610.html各話のサブタイトルは、過去のタイムトラベル映画をもじってるそうです。第1話「アバウト・タイムパトロール」⇒『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(2013)第2話「10年先の彼女」⇒『1秒先の彼女』(2020)第3話「きみがぼくを見つけた夜」⇒『きみがぼくを見つけた日』(2009)第4話「ある日浅草のどこかで」⇒『ある日どこかで』(1980)どれも観たことない!w◇浅草帰りに、みんなで「Lucky」という名のポッキー食べてた!幸いだから?全員でラッキーポッキー!
2023.11.01
第4話ですが…みんなウロウロしてるうちに終わってしまった。◇レストランの面々は、代わる代わるライバルシェフ(高嶋政宏)の店へ行くものの、みんなドアの前で躊躇して往ったり来たり。お店の名前は「キーファー(Kiefer)」です。最後はなんとかウチワエビを譲ってもらいました。それを使ってデミグラスソースを作るらしい…。◇あいかわらず勝呂寺=天樹勇太(二宮和也)も、麻薬密売組織のアジトを出たり入ったり。ただでさえ追われてるんだから、ずっとミズキ(中川大志)のところに潜んでればいいのに。何の目的があって、いちいち出ていくんだろう?◇刑事の狩宮(松本若菜)は、蜜谷(江口洋介)を尾行してましたが、バレた途端に尾行するのをやめてしまった。蜜谷がどこへ向かっていたのか知りませんが、その後、故意に突っ込んできた赤い車にはねられる。◇桔梗(中谷美紀)だけは、短時間のうちに驚異的な取材をしていました。午前中だけで、あんなに取材できます?(笑)しかも自転車で…。でも、結局、報道番組は放送できず、クリスマス特集に差し替えられてしまった。◇犬のフランちゃんも、柔道部のタオルをくわえてキーファーへ侵入!葵亭よりも立派な門構え。◇ライバルシェフの話によれば、葵亭で後輩だった時生(大沢たかお)は、先代シェフの娘と交際していたらしい。2人がそのまま結婚したのなら、その娘が査子(福本莉子)であり、先代シェフは査子の祖父ってこと。なお、査子の母親は亡くなっている。でも、次週の予告を見ると、時生の恋の相手は桔梗だったみたいな気もする…。5話は11月6日(月)よる9時🎄━━━ #ONEDAY ~聖夜のから騒ぎ~ ━━━🎄🔹警察署の後はテレビ局に潜入!?🔹葵亭の面々にとって忘れられない人とは…?🔹桔梗は誠司を匿い続ける!?いよいよ重なり合う3人のストーリー第5話の予告編をご覧ください❕ pic.twitter.com/qXWrxK0bKa— 『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』10月期フジ月9【公式】 (@oneday_xmas_ado) October 30, 2023◇赤い車が蜜谷をはねたとき、時生&桔梗&勝呂寺の3人がそれを目撃していました。桔梗は逃走した車をスマホで撮影し、勝呂寺は車のナンバーを記憶。まあ、あんなに目立つ車だし、車体も損傷してるはずだから、防犯カメラで追えば、車はすぐに見つかるはずだけど…。◇ちなみに、そのとき、桔梗は時生に気づいていました。一方、時生は桔梗に気づいてたのかしら?◇麻薬組織の安斎は、勝呂寺を追い回して襲撃。ミズキは、それを黙って見ていた。なぜ止めないの?◇時生は、勝呂寺が葵亭に侵入したときにも目撃し、交通事故の現場でも勝呂寺を目撃し、そのあとにも自転車を引いてて勝呂寺にぶつかった。さすがに3回も遭遇したら、双方ともに顔を覚えるのでは?そんな時生と勝呂寺は、どうやらスマホを取り違えたっぽい。ミズキも、安斎も、スマホのGPSで勝呂寺を追跡してるはずだから、きっと葵亭に来てしまいますね。◇◇…余談ですが、キーファー(Kiefer)は、ドイツ語で「顎」あるいは「松」の意味だそうです。かたや、フランの名前の由来って何だろう?もしかしてフランダースの犬?そういえばクリスマスイブにパトラッシュは死んだよね…。そのほか、フランスの昔の通貨も「フラン(franc)」だし、プリンに似たスペインのデザートも「フラン(flan)」です。声を大にして言いたい、ふと調べてみたら、フランはプリンではなかった!という話 https://t.co/nTUPJxAZG2— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) October 30, 2023
2023.10.31
日テレ「セクシー田中さん」面白い。もともと相沢友子の脚本って、正直、あまり信用してないのだけど、今作はかなり好感触。原作があるせいか、けっこう深みも感じます。第2話は、毎熊克哉が若干気の毒でしたが、性悪なめるるは面白すぎたし、阿波踊りみたいなベリーダンスの練習も笑えました。悪人顔のめるる。最後のベッドのシーンは…夢?…現実?きっと、朱里(生見愛瑠)が勝手に怒ってただけで、田中さん(木南晴夏)本人は、笙野(毎熊克哉)のことを悪く思ってないのでしょうね。スーパーで鶏肉も譲ってくれたし(笑)。笙野のほうも、田中さんの語るベリーダンスの歴史や多面性に、すこし心を動かされたのかもしれない。ベリーダンスの表の面と裏の面。猥雑さと崇高さ。ベリーダンスって、これが正当って言い切れる正解が見えないんです。起源も曖昧で、多種多様すぎて、もともとは祭事的な要素が強かったとも言われる。豊穣を祈って踊られる一方で、ハレムで感動的に踊られていて、安易なセクシーさの表象としての一面もあります。女性性や精神を解放して、誰にも媚びずに自由に生きる手段としてのスピリチュアルな一面もある。正解を自分で選び取るしかない。他者の意見をはねのけて強くありたいのか。すべてを内包してやわく共存したいのか。田中さんをとおして、朱里が笙野を見る目も変わっていくのかな。…つーか、予告編を見たら、朱里と笙野のキスシーンらしき場面も?!//✨第3話11/5(日)‼️ 日曜ドラマ✨💃「#セクシー田中さん」💃\\第2話ご視聴ありがとうございました!第3話もお楽しみに❣️見逃した方はTVer▶️https://t.co/VQDBwpqtltHulu▶️https://t.co/LVLGkC9O8z第2話ダイジェストはコチラ🔽https://t.co/t0UsgVfGm8 pic.twitter.com/c6oYB0djtC— 『セクシー田中さん』【公式】日テレ系【日曜よる10時30分放送】 (@ntv_tanakasan) October 29, 2023 めるるは、外見は華やかなのに、ちょっと男性不信ぎみな役どころです。その意味では、前作の「日曜の夜ぐらいは」にも通じる。しかも、朱里の男性不信の原因は、前作でカフェプロデューサーだった川村壱馬(笑)。めるるとカフェプロデューサー抜け駆けしてたのねw#生見愛瑠 #川村壱馬 #セクシー田中さん #日曜の夜ぐらいは pic.twitter.com/F1zmr2WS2x— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) October 22, 2023逆に、田中さんのほうは、見た目は地味だけれど、じつは女の子っぽいものが好きなファンシー気質。恋愛に対しても、わりと素直に憧れてるのでは?三好(安田顕)にもひそかな想いを寄せてるらしい。田中さんが憧れる「ときめきトゥナイト」の真壁くん。…古すぎw ◇もう15年も前ですが、おなじ日テレに「斉藤さん」というドラマがあって、わたしがもっとも好きな作品だったのだけど…今回の「田中さん」って、ちょっとそれを彷彿とさせるところがあります。原作は小田ゆうあの漫画で、キャラはぜんぜん違いますが、ミムラが観月ありさに憧れる設定だったので、やはりシスターフッドの物語だったのよね。
2023.10.30
第2話。面白かった。◇くも膜下出血で寝たきりになった夫には、ゲイの愛人だけでなく、既婚女の愛人もいて、しかも彼女には幼い娘が2人いる。上の娘は夫の子供じゃないらしいけど、下の娘はいまだ誰の子供なのか分からない。さらに、夫は、その女のアパートの連帯保証人にもなってて、ずっと支払いを肩代わりしてたらしく、直近3ヶ月の滞納分にも支払い義務が生じてる。これは大問題!夫の知られざる面を愛人から知らされる展開も面白い。主人公が愛人たちに示した提案は、一見すると突拍子もなく思えるけど、よくよく考えてみたら、けっこう合理的で、案外したたかだな~。とにかく、最優先事項は、あの女を今のアパートから退去させること!そうしないと、夫が生きてるかぎり、家賃の支払い義務が生じかねないし、たとえ夫が死んでも、連帯保証の義務を相続することになるかも。それを考えたら、一刻も早くアパートから退去させて、≫ 月2万円で家の2階の部屋に住め≫ その代わり介護と家事の手伝いをしろという提案はかなり合理的。◇もちろん、あの女が献身的に介護なんぞするか怪しいし、月2万の家賃さえ払うかどうか分からないけど、そもそも、あの女、医療費は払えたのかしら?介護ができなきゃ他のことさせりゃいいし、何の役にも立たず、かえって負担が増すようなら、あらためて母娘ともども追い出せばいい。とにかく、今のアパートさえ退去させてしまえば、その後のことまで面倒を見る法的義務は生じない!◇ちなみに、ゲイの愛人くんが、「下の娘の父親は誰?」と問いただしましたが、あの女は答えませんでしたね。この期に及んで、誰の子だろうが知ったこっちゃないけれど、もし夫の子供だとしたら、夫に扶養義務が生じたりするのかしら?そして夫が死んだら、主人公がその義務を相続したりするのかしら?そこは、ちょっと気になるところです。◇一方、愛人女の夫も、「娘を返せ!」と家に怒鳴り込んできました。まだ離婚してなかったらしい。DV夫みたいなのだけど、わりとチャチい奴。「あんたの旦那のせいで家庭がかきまわされた!」などとわめいている。しかし、逆にいえば、こいつの嫁のせいで家賃まで払わせられてるわけで、≫ おまえの嫁の家賃ぐらいおまえが払えよゴルァ!と怒鳴りつけて追い返せばいいのよね。主人公が謝る義務はどこにもない。◇ところで、ゲイの愛人くんについては、わざわざ家に住まわせなくとも、通いで介護させればいいんじゃないの?…と思ってしまう。そのうち来なくなるかもしれないけど、来なくなるのも織り込み済みでいいのだし、こちらとしては、べつに失うものなど何もない。手伝ってくれるうちだけ手伝ってもらえばいい。でも、主人公は、彼にも「住み込みでの介護」を提案しました。やっぱり家賃2万円を徴収するつもり?たしかに、愛人女から2万円、ゲイの愛人くんから2万円、そこに姑の年金収入を加えれば、けっこうな生活の足しにはなるよね(笑)。◇…それはともかく、嫁の分際で、勝手に「愛人や娘らを家に住まわせる」とか、決めてしまっていいものかしら?とは感じます。でも、考えてみれば、すでに姑との二人暮らしだし、姑に息子の介護が出来るわけもないし、それどころか家事全般を嫁に頼りきりなのだから、もはやすべての決定権は嫁にあると言っていい。義妹も実家のことに関わる様子はありません。かりに姑が文句を言うようなら、≫ おまえの息子がまいた種だろうがァ!≫ あたしがいなくて家のことが出来るんかァ!≫ おまえに息子の介護ができるんかァ!と怒鳴ってやればいいのよね。この期におよんで、姑なんぞに気を遣う必要もないのだな。◇そして、幸いなことに、当初は「毎日ヘルパーが来るのはイヤ」などと言ってた姑が、ゲイの愛人くんのことを「綺麗な子」だと気に入ってるし、愛人女の娘らのことも「孫」だと思い込んで可愛がってる。そこはむしろ好都合ですね。白山乃愛ちゃん、お色気シーンは、ちょっと早いのでは?さらに、便利屋のお兄さんも力になってくれそうです。なんといっても、主人公は車をもってませんからね。あの階段の昇り降りだけで大変そうなのよ。便利屋のお兄さんが車を出してくれれば、それだけで、かなり助かるだろうなと思う。この車があれば、階段の昇り降りしなくて済むよね!仕事の行き帰りに寄ってくれたら助かる(笑)かたや、義妹は依然として何の役にも立たず。主人公の実姉も、ひやかしに来るだけで、なんの力も貸してくれないし。あの実姉も、わりと男っぽい人かもしれませんが、どちらかというと、主人公のほうが長女気質に見えます。
2023.10.27
第5話。ひさしぶりに頭から煙が出ました。孔明の戦術って…たいがい卑怯だよねwたとえ「10万イイネ」を獲得しても、偽物とバレたらすぐに取り消されて、かえってイメージが悪くなるのでは?◇それはそうと、中国の回想シーン、ぜんぶ同じ竹やぶで撮影されてますwたしかに、あそこなら、わざわざ中国でロケする必要もなく、下手にセットを組む必要もなく、だいぶ制作費が浮くんだろうな。毎回おなじ竹やぶだけど、意外なほどゴージャス感があって、ぜんぜんチープな感じはないのよね。ぜんぜん金かかってないのに、なぜか美しくてゴージャス!萌歌と向井理が『オドハラ』に出演してました。向井理は、普段はすごくクールな印象の人なのに、孔明を演じてるときは、なぜか慈愛が滲み出てくるのが不思議。なんとなく、大沢たかおの「王騎」(inキングダム)にも重なる。王騎のうっふんキャラに懐柔される感じと、孔明の理知的な優男ぶりにほだされる感じ。ふだんはとてもクールな向井理。なんならちょっと冷たい感じも。今回は、唐澤役の和田聰宏もハマってました。俳優の意外な面を引き出すキャスティングですね。◇英子の歌ってる「I'm still alive today」は、ふつうに良い感じのシティポップだと思う。七海/八木莉可子とのアコギver.は配信されたけど、キド/長岡亮介がアレンジした完成版は配信されないのかしら?▼EIKO(#上白石萌歌)「I'm still alive today with NANAMI」はこちらhttps://t.co/BB7v5RwDi2#八木莉可子 #パリピ孔明— 水10ドラマ「パリピ孔明」公式【第6話は11/1(水)よる10時放送!】 (@paripikoumei_cx) October 25, 2023ちなみに昨夜は姉の新曲が配信。これがまた極上のシティポップ!個人的には宗本康兵「土砂降り」以来の大ヒットでした。つくったのはYogee New Wavesの角舘健悟。萌歌もラジオで「Climax Night」をかけたことがあったはず。
2023.10.26
カンテレ「トキコイ」第3話。時空賊マギー&キケロが登場?!通常なら「Maggy & Cicero」という綴りになるけど、張り紙では「MAGI & KIKERO」になってる。どう考えても「MEGU & KAKERU」の別名よねw◇常盤廻めぐ&井浦翔かけるは、転生した芳山和子&ケン・ソゴルと思ってましたが、時間の辻褄合わせをするべく犯罪者になった??実際、クローン技術を使えば、過去人と未来人の自由恋愛も可能になりますね。過去へ来たときの挨拶。…カップルの強盗といえば、ボニー&クライドのことも思い浮かびます。1930年代のテキサスの殺人強盗犯。彼らをモデルにした、1967年の映画の邦題は「俺たちに明日はない」。ちなみに、1965年のゴダールの「気狂いピエロ」も、やはり殺人強盗をした男女の逃避行の話で、ライオネル・ホワイトの原作には、未来がなく《あるのは現在だけ》とのセリフがあります。でも、マギー&キケロは、現在だけに縛られることなく、過去から未来までを自在に飛び回るのね。なお、ボニー&クライドを題材にした曲はたくさんあって、映画が公開された1967年には、ジョージー・フェイム(英)の曲がヒットして、翌1968年にも、ブリジット・バルドー&セルジュ・ゲンスブール(仏)やマール・ハガード(米)の曲がヒットしてます。2003年にはビヨンセ&ジェイZの曲もある。ビヨンセはテキサス出身だから地元のネタですね!アントワーヌ・デュアメルの美しいテーマ曲。
2023.10.25
今回も、バカっぽくて楽しかった!◇タイトルの「から騒ぎ」は、たぶんシェークスピアから取られてるはずだし、そう考えると、レストランのコントも、ちょっとシェークスピア喜劇っぽく見えてくる。まあ、ヴィンテージワインを割ったり、冷蔵庫のコンセントが抜けてるとかは、ちょっとベタすぎる気がするけど。◇シェークスピアの「から騒ぎ」的な話なら、最後はやっぱり何事でもなくメデタシメデタシ!…って結末のはずよね。勝呂寺(二宮和也)は無罪で、記憶喪失も解けて、犬のフランちゃんが何か奇跡を起こして、先代シェフがデミグラスソースを復活させて、クリスマスディナーに昔の仲間が一堂に介して、査子の誕生日が母の想いと共に祝福されて、空から雪が降ってきて…みたいなオチ?今作では佐藤浩市の白髪がステキなんだけど、彼が先代のシェフで、なおかつサンタクロース的な役回りなのかな、…とも期待してます。◇さて、第3話。勝呂寺とミズキ(中川大志)は、蜜谷(江口洋介)のことについて、たがいに嘘を吐いてます。ミズキは「勝呂寺に電話したのは自分」と言い、勝呂寺は「蜜谷が自分を捕まえようとした」と言った。どちらも嘘です。榊原が銃殺されたのは、麻薬密売組織を裏切って情報を漏らしてたから?でも、榊原が裏切者だったかどうかは定かでない。そもそも裏切者とは潜入捜査官のことかしら。勝呂寺も、蜜谷も、柚杏(中村アン)も、その潜入捜査に関与してるってこと?今夜の取引相手はメキシコのロス・クエルボ。勝呂寺=天樹勇太の父親・悟は、神奈川県警の巡査部長だったけれど、人質に刃物で襲いかかった犯人に発砲して、あやまって銃殺してしまい、正当防衛が認められたものの、自殺した。息子の勝呂寺=天樹勇太も、客から刃物で襲われそうになったミズキを、身を挺して助け、そのとき肩に傷を負った。ちなみにミズキの父親は麻薬組織のボスで、勝呂寺の記憶力の良さを見込んで招き入れた。…この2つの話って関係あるの?父親は神奈川県警豊浦署の天樹悟。勝呂寺が記憶を失ったのは、ピストルで頭を殴られたからでしょうか?でも、医師の話によれば、勝呂寺は「逆行性健忘症」だそうで、過去のある部分だけの記憶を失ってる。どこを覚えてて、どこを忘れてるかは分からない。今週の下から莉子! …って、上からマリコの洒落?なお、シェイクスピアの「から騒ぎ」は、坪内逍遥の訳では「ムダ騒ぎ」になってます。
2023.10.24
テレ朝「あな忘」第1話。浅野妙子だったのか~w堀田真由&萩原利久は「癒し系カップル」だと思ってたし、てっきりピュアな純愛路線かと思ったけど、浅野妙子のあざとさが随所に透けて見えるwまあ、そのあざとさこそが浅野妙子らしさだし、嫌いじゃないんだけどね…。◇記憶障害者の純愛ドラマと見せかけて、…貧困女子の苦境とか、…昔のライバルとの確執(vs 森香澄)とか、…職場のいじめ(vs 松井玲奈)とか、…幼馴染への嫉妬(vs 岡田結実)とか、いつもみたいなドロドロ要素が混じってくんでしょ。そして不穏な展開になればなるほど、視聴者の反感を招くのも想定済みw風間俊介の手の傷とか、こがけんが職場にいるのも気になります。◇大雑把にいうなら、《疾病ドラマ》と《音楽ドラマ》の掛け合わせ。それが、このドラマ企画の肝。あざといよね~w映画でいうなら、「キミスイ」×「羊と鋼の森」とか、「セカコイ」×「蜜蜂と遠雷」みたいな感じ?とくに「セカコイ」は、眠るたびに記憶を失う健忘症の話だったから、今回の設定によく似てます。健忘症の設定として、・自分の名前も忘れてしまう。・家族はいないけど幼馴染みはいる。・記憶を失くしたら電話にも出ない。などが整合的なのかは、いまのところ微妙です。◇疾病系のドラマでいうと、「セカチュー」や「キミスイ」は、病に冒された美少女の話だったけれど、「セカコイ」や「silent」では、障害を抱えた美青年の話になってます。↑勘違い!記憶障害は莉子のほうだったwつまり、男性に障害があるほうが最近のトレンドってこと。障害を抱える美青年を演じたのは、「セカコイ」では道枝駿佑、「silent」では目黒蓮だったわけですが、今回はジャニタレでなく萩原利久を当てはめた。…なお、このドラマは、生方美久「silent」との関連性がさかんに言われてる。公式HPのコメントが「silent」の文章のパクリだったとか、どうでもいいニュースがネットに流れたりもしてますが、それ自体が「silent」との関連性を視聴者に意識させるための、意図的な仕掛けだった気がしなくもない。◇かたや音楽系のドラマでいうと、廃墟のピアノは「ピアノの森」っぽくもあるし、月が出てくるのは「蜜蜂と遠雷」っぽくもあるし、コンクールのトラウマは「のだめ」っぽいのかな。日テレの「リバーサルオーケストラ」もそうでしたね。ふたりで月や太陽に手をかざすのは、森下佳子の専売特許じゃなかったっけ?(笑)瀬戸内海の浜辺の流木も、なんとなく既視感がある。…ちなみに神戸にホテルの廃墟があるとしたら、震災前のバブル時代に建てられたものだろうけど、あれだけ建物が崩壊してるのに、ピアノだけ新品同然で調律も狂ってないのは、これもまた意図的なツッコミどころなのかしら?廃墟とはいっても、他人の所有物なら不法侵入になるし、いつ崩れるかもわからない危険な場所だから、物語の中でもそこらの問題が出てくる可能性はある。◇個人的にいうと、神戸が舞台なのは好印象です。コテコテの関西ではなく、おっとり・はんなりな関西を舞台にするのは、民放の恋愛ドラマとしては目新しいかも。じつは「セカコイ」も、(舞台は関西ではなかったものの)道枝駿佑と福本莉子が大阪出身だったから、わたしは「上方のエレガンス」をもっと押し出すべきだと、去年のブログ記事に書いたのよね。その意味で、今回の企画には、わたしの主張が反映されたと言えなくもない。実現させたのは東宝じゃないけど。…堀田真由は滋賀出身なので、おっとり系の関西にはもってこいのキャラクター。岡田結実も大阪出身なので関西弁ネイティブ。松井玲奈もキツめの関西弁を喋ってましたが、彼女は兵庫生まれの愛知育ちだそうです。萩原利久は埼玉人ですがwボロボロなのか斬新なデザインなのか判別しがたい壁紙。ぶっちゃけ、いろんなネタを掛け合わせただけのドラマだから、これといってテーマ性らしきものは感じられないのよね。奇しくも、今季は、テレ朝で橋部敦子と競合してますが、ベテラン同士の女性脚本家対決も、内容の期待度からいえば、橋部敦子のほうが上だなw…まったくの余談ですが、テレ東の「すべて忘れてしまうから」。テレ朝の「たとえあなたを忘れても」。とってもまぎらわしいです!
2023.10.23
テレ朝「ゆりあ先生の赤い糸」第1話。とても新しくて面白い。50才の女性を主人公に、介護、不倫、性的少数者、コロナ禍など、現実社会をめぐる話題をまじえながら、夫婦や家族の形を考えさせる作品。…ってことで、かなりハードで暗くて、もっとドロドロした話かと思ったけど、想像したほどの悲壮感はありません。◇むしろドライで逞しいですね。主人公のキャラクターに勇気づけられます。倒れた夫との関係は悪くなかったようですが、心理的にも経済的にも夫には依存してなかった。そこが、わたしにはとても健全に見えるし、物語のキャラとして新しさを感じさせます。夫が作家という特殊な職業だったせいもあり、お互いの領域を区別して尊重し合ってたのかな。仕事はもちろん、プライバシーについても、さらにはセクシャリティについても、夫は夫、自分は自分だと切り離していたようです。ただし、さほど経済的に余裕があるわけでもなく、思いのほか貯金額は少ないみたいですが…(^^;◇この主人公のキャラって、いわゆる「嫁の強さ」なのでしょうか。もちろん嫁にもいろんなパターンがあるけれど。第1話を見ただけでは、姑や義妹との関係に恵まれてるのか、実姉などの血縁者が頼りになるのか、子供がいないことは有利なのか不利なのか、家に男性がいないことは好都合なのか不都合なのか、…いまのところ何とも言えません。夫の愛人であれ何であれ、使えるものは使ったらいいと思うし、そうでもしなきゃ生きていけないわけですが、かえって背負うものが大きくなるのも怖いよねえ。タイトルの「赤い糸」ってのは、いろんな人を巻き込んでいく繋がりの糸ってこと?◇ちなみに、従来のドラマでは、「植物状態の患者を自宅介護」って、あまり見たことがありませんでした。点滴とかは素人でも出来るのかしら?クモ膜下出血にかんしても、ふつうは「搬送されたら緊急手術」ってイメージですが、今回は家族の到着を待って同意の手続きも描かれました。(その間にCTを撮影していた設定です)ここらへんは意図的なのかな。愛なのか。矜持なのか。繋がりあう糸なのか。締めつける糸なのか。◇今回は、橋部敦子がテレ朝で漫画をドラマ化した形。これまでにないパターンで、ちょっと珍しい。おもにフジでオリジナル作品を書いてきた人だから、韓ドラの「知ってるワイフ」をリメイクしたときも、それまでにないパターンだと思ったけど、また新しいことに挑んでるわけで、作品のテーマも、従来のものとはだいぶ違う。テレ朝としても新しい試みじゃないかしら?前季は「ハヤブサ消防団」を放送した枠ですが、なかなか意欲的な作品に取り組んでると思う。◇とはいえ橋部敦子らしさは随所に垣間見えます。妙に淡々としてるところとか。三田佳子の団子のくだりなんかも、シレッとして微妙な面白さがありました。キャスト陣も、数字の取れる俳優というよりは、わりと硬派な実力派を揃えた感じです。なお、菅野美穂は実年齢が46才。たしかにアラフィフかもしれないけど、まだ見た目は40代前半って感じだし、よくもわるくも50才には見えないかな~(笑)。これが全財産?!すごい階段!!姑もこれを昇り降りするの?右の子はどこの美女?と思ったら白山乃愛ちゃん。…知ってたけど(笑)
2023.10.20
第4話。ラップ対決はよく分かりませんでしたが、孔明のファンキーなデコバイクと、ビートにのった漢詩の吟詠はステキでした!そして、資料とグッズの手作り感がスゴかった(笑)。◇八木莉可子ちゃんって、ギターの弾き語りもやるのねえ。…と思ったら、今回の撮影のために練習したんだって!https://mantan-web.jp/article/20230724dog00m200003000c.htmlそんなに短期間で出来るようになるのかしら?◇東京事変の長岡亮介は、しれっと「大豆田とわ子」にも出てたけど、今回は、ちゃんとミュージシャンの役ですね!割り箸でメンマプリン食べなきゃいけないけど。何なのwファンキーすぎるw#パリピ孔明 https://t.co/Sf7GMYmox3 pic.twitter.com/U0txUF6T9R— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) October 12, 2023手作り感がスゴイwえんぴつの書き込みw挿し絵1w挿し絵2w神々しい孔明。萌歌×八木莉可子。七海の正体はAZALEAのボーカルなのね。萌歌×長岡亮介。メンマで石兵八陣?英子とスティーブ・キドのセッション、いかがでしたか?リハの様子もちら見せ!見逃した方はぜひTVerで🤘https://t.co/J4RKK2mAnu#パリピ孔明 #上白石萌歌 #長岡亮介 pic.twitter.com/fNksDFP6w6— 水10ドラマ「パリピ孔明」公式【第5話は10/25(水)よる10時放送!】 (@paripikoumei_cx) October 18, 2023錦嚢の計は、まだ一袋のこってるよね。
2023.10.19
第2話。なんか…くだらないけど楽しいw隣のビルの屋上に飛び移るって、全盛期のジャッキーチェンでも無理ぃぃぃ!!(笑)◇謎の女、八幡柚杏(中村アン)はフリージャーナリストらしい。勝呂寺誠司(二宮和也)を逃がしたのは、やっぱり警視庁の蜜谷(江口洋介)っぽいですね。そして、勝呂寺の正体は「天樹勇太」なる人物。いまは記憶喪失だけど、じつは類まれな映像記憶能力がある、とのこと。キャスターの桔梗(中谷美紀)は、天樹勇太のことだけじゃなく、シェフ時生(大沢たかお)のことも知ってる?じつは、みんな昔の知り合いなのかな。◇クリスマスイブは、査子(福本莉子)の誕生日でもあり、彼女の母の命日でもあり、伝統のデミグラスソースを失った日wそんな日に、査子にプレゼントを渡し損ねた細野w(井之脇海)とつぜん怒り出した警官の山田w(今井英二)犬のフランちゃんはどこ行った?サスペンスというより、全体的にコメディに寄ってきた感じ。この24時間は、みんな寝ないのかしら?クリスマスディナーに集まるのは誰?最後は、どういうオチなんだろう?天樹勇太は無罪で、雪が降ってきてメデタシメデタシって感じ?ミイナ・オカベ「Flashback feat. Daichi Yamamoto」
2023.10.17
NHK連ドラ「ブギウギ」見てます。いつもながら、朝ドラの子役たちは上手ですね~。現代の子とは思えないほど、みんな大正~昭和の子供になりきってたし、細かい心情の変化もよく表現できてて、どんな演出をしたらあんな演技が出来るの?…と不思議に思ってしまう。他方、水川あさみと柳葉敏郎は、実際には親子ほども年が離れてるのに、なんの違和感もなく夫婦を演じてるのが凄い。◇ところで、第1~2週にかけて、主人公の「出生の秘密」が少しずつ仄めかされました。あまりにも小出しなので、見過ごしてしまいそうです。ほぼ史実どおりだと思いますが、西野キヌ(中越典子)のモデルが谷口鳴尾。花田ツヤ(水川あさみ)のモデルが亀井うめ。3才で亡くなった花田武一たけいちのモデルが亀井正雄ですね。 NHKプラスではまだ全話視聴できるので、忘れないように、これまでのシーンをメモしておきます。◇まずは第1話の主人公のモノローグから。あ、家族はもう1人おった。ワテには双子の兄、武一兄ちゃんがおったけど、3才のときに病気で死んだ。ワテはよう覚えてへんけど、そのころはワテも病弱やったみたいや。つぎに第4話の回想シーンから。12年前の梅吉(柳葉敏郎)とツヤ(水川あさみ)の会話です。おかえりおかえり、ご苦労やったな。どやった香川? みんな喜んどったやろ、赤ん坊見せたら。(2人の赤ちゃんを見て)…双子やったかいな?ちゃうわ。何で?ふふ。…まあええわ。1人も2人も一緒や。お、こっちは女の子か。あ~、ツヤちゃん似やんな。そして第9話から。弟の六郎のセリフ。姉やん!姉やん!ワイと姉やん、ほんまの姉弟やないかもしれへんわ。アホのおっちゃんが言いよったんよ。ワイはカッパの子で、姉やんはクジラの子やって。ツヤはこうも言いました。あの子だけは絶対死なせたらあかんのや。顔向けできん。◇さらに、第2話にも、12年前の回想シーンがありました。ツヤが赤ちゃんを抱いて子守唄を歌っており、その横にはもうひとりの赤ちゃんが眠っており、後ろには顔色の悪いキヌ(中越典子)が座っていた。子守歌の詞はこうです。れんげも摘もか たんぽぽ摘もか今年のれんげも よう咲いた耳に鉢巻き スッチョチョンのチョンもひとつまわして スッチョチョンのチョン地域によって歌詞は違うらしいのですが、ツヤが歌っていたのは、おそらく香川バージョンでしょう。https://www.worldfolksong.com/songbook/japan/warabeuta/renge-tsumoka.html◇なお、ツイッターによると、今後「香川編」があるとのこと。たぶん主人公が実母に会いに行くのですね。今日は「香川編」に登場するキヌさん、治郎丸さん、トシさんと、ある事情で銭湯「はな湯」にやってくる女性・光子さんをご紹介しました。香川編はモデルの笠置シズ子さんの出生地、香川県東かがわ市と丸亀市でロケを行いました。美しい風景をどうぞお楽しみに💃#ブギウギ pic.twitter.com/X5WJk8CCXM— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) September 7, 2023◇…ちなみに、ドラマの内容には何の不満もないのですが、おりしもジャニーズや宝塚の問題がある中で、ツヨポンの演じる服部良一が登場したり、「義理人情」だの「ご縁とご恩」の話が出たり、宝塚や松竹の歌劇団がモデルになってて、スパルタ指導やら退団やらの話が出てきたりするので、…何ともタイミングがわるいな~、と思わずにはいられない。そして、しつこいようですが、個人的に田村芽実の主演を期待してたことも、いまだに、ちょっと引っかかっています。
2023.10.15
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