まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2022.09.10
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カテゴリ: ドラマレビュー!
TBS「ユニコーンに乗って」最終回を見ました。

教育系アプリと、
スタートアップ企業にかんするトピックを、
物語のなかでひととおり提示した…って形かもしれないけど、

わたしとしては、まだ不足があったように感じます。
それは、大きく以下の3点。



第1点は、
「スタディーポニーキャンパス」の完成形が、

そこが不満ですね。

まだまだ発展途上のアプリだったとはいえ、
とりあえず世間にはリリースされたのだから、
そのメタバース空間を最後に体感させてほしかった。

予算的に、そこまで映像化できなかったのでしょうか?



第2点は、
そもそも、肝心の教育コンテンツを、
だれが作ってるのかが分からなかったことです。

あらゆる分野の教育コンテンツを提供するには、
それぞれの専門知識が必要なわけで、


はたして外部の監修者を招いているのか、
それとも外部に丸投げして委託しているのか、
あるいは既存のコンテンツを買い取りor借り受けしているのか。



本来、


もっとも合理的な方法は、
企業側が教育コンテンツを一方的に提供し、
それをユーザーが受け身で消費するのではなく、

いわば「学びたい人」と「教えたい人」をマッチングしながら、
出会いのプラットフォームにしてしまうことだと思います。
たとえばYoutubeなどには、すでにそういう側面があります。

これは海外展開をする場合にも同じで、
自動翻訳システムを取り入れながら、
自然発生的に学習環境が育っていく「場」を構築すればいいのです。



わたしは、
そもそも「教育」という概念が嫌いなのですが、
それは、教育というものが容易に固定化・権威化しやすいからです。

教育内容は、
けっして確定的であってはならないし、
たえずアップデートされつづけなければなりません。

そして、教える立場の人間は、
むやみに権威化されてはならないし、
たえず学ぶ側によって吟味され、取捨選択されねばなりません。

たとえ教える側であっても、
本質的に「学ぶ人間」であることに変わりないのだから、
ほんとうに必要なのは「教育系アプリ」ではなく「学習系アプリ」なのです。

だれもが学ぶ場でなければならない。



第3点は、
ハードウェアにかんする問題です。

ドラマのなかでは、
データ量の小さいスマホでも利用できるようにする、
…みたいなエピソードがありましたが、

それ以上に大きなトピックは、
むしろ「視力低下」などの健康面での問題だろうと思う。

子供がスマホで長時間勉強し続ければ、
何らかの健康被害が出てくるのは目に見えているのだから。

せっかくM&Aによって大企業と組むのならば、
新しいハードウェア開発の展望までを示してほしかったです。







さて、

ドラマの終盤では、
いちおうラブコメとしての体裁にも落とし前をつけていました。
しかし、ラブコメとしては全体的に淡白でしたね(笑)。

脚本にはそれなりの必然性があったと思いますが、
演出面でのエモーショナルな力強さには欠けた。
その結果、俳優たちの演技にも大胆さや冒険が乏しかった。

図書館という場も、いまいち活かしきれていなかった。



ある意味で、このラブコメは、
(杉野遥亮) が自立をするまでの物語でもあったのだけど、
彼の頼りなげなキャラは最後まで変わらなかった。

残り2組のカップルも、
例によって取ってつけたような印象で(笑)
全体的に薄味のラブコメに終わってしまったと思う。

元カノを恋愛リアリティショーに行かせるってのも、
処理の仕方としてちょっとビミョーでした。


むしろ、
下手にラブコメの体裁などにこだわらず、
あくまで《ビジネスストーリー》に徹したほうが、
かえって物語としては盛り上がったんじゃないでしょうか?





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最終更新日  2022.09.14 01:49:52


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