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チェ ダブルパック (「28歳の革命」&「39歳別れの手紙」)(期間限定生産) 映画の話 1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)。しかし、チェ・ゲバラは変装した姿で家族と会い、最後の食事を済ませると、急に姿を消してしまう。そしてラテン・アメリカの革命を目指し、ボリビアを訪れるが……。 映画の感想 第一部『28歳の革命』は50年代と64年の国連総会を行ったり来たりの落ち着かない構成だったのに対して、第二部『39歳別れの手紙』はチェの残した“ボリビア日記”に基づき時系列どおりに展開するので本作のほうが感情移入しやすい。画面サイズも第一部シネスコのワイド画面に対して、第二部はビスタサイズに変わっている、その意図は不明だ。 以下ネタばれ注意 映画は意外な所から動き出す。失踪中のゲバラが変装をして自宅の妻子に会いに行くシーンからだ。この変装がオリバー・ストーン監督がフィデル・カストロに単独インタビューを行ったドキュメント作品「コマンダンテ」の中で紹介された変装したゲバラの実際の写真にそっくりで思わずふきだしてしまった。 映画は相変わらずソダーバーグらしい淡々としたドキュメント調の作風で、第一部とは対照的に衰退してゆくゲリラ軍の姿とゲバラの死が描かれる。注目すべきは一貫してドキュメントタッチを貫いたソダーバークが、ゲバラの死だけは思い入れがあったのかゲバラの見た主観映像に切り替わる。ここは中々良い演出であるが、映画はまた第一部と同じ様にストンと終わってしまう。ゲバラのその後が知りたい方は「コマンダンテ」の中で、処刑後に公開されたゲバラの実写映像が納められている。 映画「チェ 39歳別れの手紙」関連商品 [DVDソフト] コマンダンテ COMANDANTE▼シネマ(映画)ポスター/チェ・ゲバラ(B)[ CHE GUEVARA ]「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」映画チェ・ゲバラTシャツ04 メール便【送料無料】
2009.01.31
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公開から4日目の平日の夕方。542席のスクリーン5に20~30名ほどの客入りだ。こんな客入りで「本当にヒットしているのか?」と疑問を感じつつ、各横1列1組程度のゆったりとした空間で鑑賞した。 映画の話愛する人を失ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、彼女を操っていたミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を追及するうち、新たな悪の組織の陰謀を知る。それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)が南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった。 映画の感想 かなりハード&ドライの渋い内容だ。映画は前作から1時間後と言う設定なので「007 カジノ・ロワイヤル」の予習は必至である。 以下ネタばれ注意 映画はオープニングからいきなり凄まじいカーアクションからスタートするので、心の準備が出来ていなくドキドキしてしまう。続くミスター・ホワイトの拷問から、裏切り者ミッチェルとボンドの追跡劇がすごい。前作から流れで走る&飛ぶなど人間の肉体を極限まで追い込んだアクロバティックなアクションが圧巻だ。 オープニングの舞台が陽光降り注ぐイタリアからロンドンに移るとお約束の雨と言う洒落た演出が良い。今回は舞台が各国へポンポン飛び回る設定なので、見ていてちょっと忙しい。今回のボンドの任務は無い、ボンド自身の私情の復讐劇であり、ボンド自身の私情の行動は順番は逆になつてしまうが『007/消されたライセンス』(89年)以来である。007/消されたライセンス デジタルリマスター・バージョン そして本作はボンドと共に行動する謎の女カミーユの復讐劇でもある。幼い時に家族を敵となる将軍に殺された過去を背負い復讐のチャンスを狙っている女だ。ただ、このプロットは台詞だけで語られるのが難点であり、フラッシュバックでも良かったので彼女のトラウマとなった出来事を映像で見せて欲しかった。 それにしても前作もそうだったが、本作は徹底したリアリティを追求したアクションが好印象である。今までの007シリーズは回を重ねるごとに荒唐無稽に磨きがかかり「007/ムーンレイカー」では宇宙にまで行ってしまったが、今回のボンドは自分の肉体を基本にして敵に戦いを挑んでいる。その為か、いつも何処かしら出血していたり、裸になれば体はキズだらけである。この辺はシリーズ1作目『007/ドクターノオ』以降のスーツ姿やタキシード姿のスマートなボンドとは正反対の、敵に向かって一直線のガムシャラな暴れん坊キャラクター像がポイントであろう。 それから007に付き物ボンドガールの存在で言うと、ボンドの監視役の女性の死体がベッドの上で真っ黒いオイルまみれの全裸で発見されるシーンは「007/ゴールドフィンガー」での金粉全裸死体へのオマージュであろう。 最後に本作の音楽を担当したデヴィッド・アーノルドについて書きたい。彼は「スターゲイト」「インデペンデンス・デイ」「GODZILLA ゴジラ」などローランド・エメリッヒ作品でジョン・ウィリアムズを真似たスコアで頭角を現し、007シリーズは「トゥモロー・ネバー・ダイ」以降の作品を全て手がけている作曲家だ。彼の特徴は007シリーズの多くの音楽を手がけた作曲家ジョン・バリーのメロディ・ラインを上手く継承していて、実際に「トゥモロー・ネバー・ダイ」の音楽を手がけるときにはジョン・バリーに直接伺いを立てたそうだ。そんな訳で本作のスコアもジョン・バリーの王道のメロディを継承しつつ、アーノルドらしい早いデジタル・ビートを融合したNEWボンド・サウンドを生み出し違和感無く007の世界観を受け継いでいる。そして本作もとても良い仕事をした影の功労者であろう。 映画「007/慰めの報酬」関連商品 007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション(期間限定)(DVD) ◆20%OFF! 007/慰めの報酬 Quantum of Solace ポスター¥3800以上お買い上げで 送料無料 007/慰めの報酬 Quantum of Solace ポスター¥3800以上お買い上げで 送料無料 【CD】007/慰めの報酬~オリジナル・サウンドトラック/サントラ お得な映画チケットのショッピング
2009.01.28
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今回は旧作映画専用ブログ「masalaの辛口名画座」でお世話になっているBIGLOBEさんとウェブリブログさんのご招待で、ウェブリブログのブロガーが25名ほど招かれた特別試写会だ。 映画の話 エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの母ドナ(メリル・ストリープ)に育てられたソフィ(アマンダ・セイフライド)。彼女のひそかな願いは、まだ見ぬ父親とバージンロードを歩くこと。結婚式を控え、父親探しをすることに決めたソフィは、内緒でドナの日記を読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に招待状を出す。 映画の感想 本作は72年~82年に活動したスウェーデンの人気ポップス歌手アバの楽曲22曲で構成されたミュージカル作品だ。映画のストーリーは至って明快な内容で、アバの曲をリアルタイムで聴いてきたアラフォー世代の観客は感涙物の内容であるが、個人的にはかなり小っ恥ずかしい内容である。 まずキャスティングから言及したい。多分、主人公の母親役のメリル・ストリープを主軸にキャスティングしたと思うのだが、母娘が全然似ていないのは駄目だ。顔が真ん中に集まった母親に対して、娘役のアマンダ・セイフライドは顔が外側に広がり目が離れている。この違和感が終始付きまとい、最後まで母娘が親子に見えないのはどうなんだろう?せめて、3人の父親候補の俳優に目が離れた俳優が居れば良かったのに、これまた皆顔が真ん中に集まった俳優ばかりである。とにかく娘役のミスキャストは致命傷だ。 映画の監督は舞台版の「マンマ・ミーア!」を演出したフィリダ・ロイドなので、映画的な広がりが無いのも駄目だ。特に舞台となるホテルがスタジオなのか箱庭的で閉塞感を感じてしまうのは駄目である。しかしロケーションのシーンは中々良いので、なんだかスタジオとロケのアンバランス差が良くない。 それから映画は舞台と違うので母親や父親候補の回想シーンを入れられるのに、台詞と写真で誤魔化してしまうのも頂けない。もう少し映画なんだから話を広げられるのに舞台的演出に終始してしまうのが気になる。 演技面ではメリル・ストリープの弾けた演技は良いのだけど、彼女のお友達二人まで弾けすぎて映画を見ていて引いてしまった。この辺はお友達と同世代の女性観客は楽しいのかもしれないが、私はテンションが下がりまくってしまった。映画の着地点も無難な所で解決してしまい何か物足りなさを感じてしまった。 それにしてもアバの楽曲はどれもこれも本当に良い!私はアバの曲はラジオやCDで流し聞き位なのに、映画で流れる曲の7~8割は知っているのには自分でも驚いてしまった、それだけアバの曲がエバーグリーンなのだろう。 映画「マンマ・ミーア!」の関連商品はこちらV.A.『マンマ・ミーア!-ザ・ムーヴィー・サウンドトラック』マンマ・ミーア!/ザ・ムーヴィー・サウンドトラック《送料無料》(オリジナル・サウンドトラック) マンマ・ミーア!-ザ・ムーヴィー・サウンドトラック デラックス・エディション(CD+DVD)(CD)ABBA『マンマ・ミーア!』への道
2009.01.20
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プライド デラックス版 映画の話 名門の三田音大4年生の史緒(ステファニー)の住む豪邸に、ハウスクリーニングのアルバイトで、二流大学である千住音大3年生の萌(満島ひかり)が訪れる。自分の部屋にグランドピアノがあるほど裕福な史緒は、萌に5万円のオペラのチケットを渡してオペラに出掛けるが、会場で格差を思い知った萌は思わず激しい嫉妬(しっと)を史緒にぶつけてしまう。 映画の感想 原作も何も知らずに見たのですが、これは面白いです。話は少女マンガが原作らしくオペラの世界を舞台に、お嬢様と貧乏娘の恋とプライドを掛けたバトルがハイピッチで展開する。 映画は主人公の史緒と萌の出会いから始まり、二人の境遇がざっと語られ、お嬢様の史緒を妬む萌であるが、親の破産で史緒も萌と同じ土俵に乗せられバトルの火蓋が切られる。 史緒を演じるのは歌手のステファニーで演技経験は無いそうだ。彼女はお嬢様役を悠々と演じ、5オクターブに及ぶ歌声で観客を魅了する。対する萌を演じるのは「ウルトラマンマックス」「デスノート」の満島ひかりだ。彼女は「Folder」~「Folder5」と歌手活動をしていただけにソウルフルな歌声が良い。ステファニーとの歌バトルも鳥肌が立つくらいにゾクッとくる。演技面でも人当たりの良い表の萌と、嫉妬深く陰湿な萌を瞬時に演じ分ける満島ひかりの小悪魔振りが光る。それから、原作者・一条ゆかりご指名で神野役にキャスティングされた及川光博は自分の役割を良く理解していて漫画から抜け出してきたようだ。蘭丸を演じる渡辺大も女装のピアニストと言う役を違和感無く演じている。 監督は平成「ガメラ」シリーズの金子修介監督だ。金子監督は漫画原作やアイドル主演作を多く撮っているだけに、本作の仕事ぶりは特筆すべき物だ。漫画的な世界観をスピーディーに魅せ、一歩間違えばドロドロの昼メロ的な話を爽快に仕上げたのは金子監督の手腕だろう。史緒と萌のバトルは金子監督にとってゴジラとガメラのバトルの様に見ていたのかもしれない。幕切れも物語の続きを予感させる終わり方で早くも続編が楽しみである。 映画「プライド」の関連商品はこちら映画「プライド」オリジナル・サウンドトラック【古本】プライド 1/一条ゆかり(コミック)プライド(09)/一条ゆかり
2009.01.18
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映画の話 バイカー・チーム“ヴィクターズ”のメンバーの一人が宿敵“シックス・シックス・シックス”の手にかかり命を落とす。リーダーのピストレロ(ラリー・ビショップ)は、ジェント(マイケル・マドセン)、コマンチ(エリック・バルフォー)らと復讐(ふくしゅう)を胸に誓う。3人はまずトレーラーにいたシックス・シックス・シックスのメンバーを血祭りにあげ……。 映画の感想 まず本作は“バイカー・フィルム”のオマージュ作品であり、派手なバイク・アクションを期待すると肩透かしを食らうので注意が必要だ。 本作の製作総指揮を務めるクエンティン・タランティーノが「パルプ・フィクション」以降推し進めてきた70年代映画のオマージュは、「ジャッキー・ブラウン」「キル・ビル」シリーズと経て、最終到達点に「デス・プルーフinグラインド・ハウス」と思われたが、まだ彼は満足がいかなかったのか、今度は60年代末から70年代初頭に作られた“バイカー・フィルム”に手を出した。流石に今回は監督はバイカー・フィルムに多く出演したラリー・ビショップに任せている。しかしタランティーノが黙っていられるはずも無く、キャスティングを見ても判るようにタランティーノ組若頭のマイケル・マドセン、「キル・ビル」のデイヴィッド・キャラダインとタランティーノの趣味を強く感じる。 物語は「主人公となるバイカー・チームが仲間の復讐の為に、敵対するバイカー・チームに戦いを挑む」と言うシンプルなプロットに、酒と女と暴力に32年前の因縁話と無駄に贅肉を付けてしまい、確信となる物語がぼやけてしまい、何の為に争っているのか判らなくなってしまう始末で、観客は完全に無視して作り手だけが楽しんで映画を作っている様に感じる。 まぁタランティーノは中年オヤジのカッコいいバイク集団の絵を撮りたかっただけだと思われるが、ラリー・ビショップの書いた脚本が判りづらく盛り上がりの無いお粗末な脚本である。せっかくバイカー・フィルムの頂点「イージー・ライダー」のデニス・ホッパーも出演させているのに何とも中途半端な役で気の毒であり、映画全体も不完全燃焼と言ったところだ。 やっぱり、この手のジャンル映画はラリー・ビショップのようにドップリと時代に浸かった人間より、タランティーノの様に外堀からその時代と世界を極めたオタク監督が撮らないと面白くならないと言うことを証明した作品である。 【追記】 本作に出演しているデヴィッド・キャラダイン氏が、09年06月03日に映画撮影の為に滞在中のバンコックのホテルで死亡しているのが発見されました。まだ自殺なのか事故なのか不明ですが、70年代B級映画のスーパースターであったキャラダイン氏のご冥福をお祈りいたします。 映画「ヘルライド」の関連商品はこちら グラインドハウス コンプリートBOX 中古》イージー・ライダー洋画
2009.01.17
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【決算セール】チェ 28歳の革命(DVD) ◆25%OFF! 映画の話 1955年、貧しい人々を助けようと志す若き医師のチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は、放浪中のメキシコでフィデル・カストロ(デミアン・ビチル)と運命的な出会いを果たす。キューバの革命を画策するカストロに共感したチェ・ゲバラは、すぐにゲリラ戦の指揮を執るようになる。 映画の感想 いかにもスティーヴン・ソダーバーグらしい取っ付き辛い作品である。 まず本作はチェ・ゲバラについて観客が理解している事を前提に作られている。その為ゲバラについて知識の無い観客は説明も無く、矢継ぎ早に展開する物語に戸惑うばかりである。 映画は2つのパートから成り立っている。メインとなる56~59年の“革命家ゲバラの誕生”と、64年のニューヨークの“国連演説”が時系列をバラバラにして組み立てられている。まぁ、それでもカラーでドキュメント調の50年代と、白黒でフェイクドキュメント調の64年と色分けされているので混乱はしないが、何か集中力を殺ぐ構成である。64年のインタビュアーには久しぶりのジュリア・オーモンドが演じている。それから山中のゲリラ活動のシーンで、音楽が一瞬「猿の惑星」(68年)のスコアとソックリになるシーンがあるのはご愛嬌である。 映画全体はケレンミを排した淡々としたドキュメント・タッチなので映画的な醍醐味は薄い。キューバ革命の要となるサンタクララの列車転覆からゲリラ軍と国軍との市街戦に少しカタルシスを感じるものの、何か満足度は低い。映画はゲリラ軍の勝利で幕を閉じるが、「39歳別れの手紙」では、ゲリラ軍の低迷とチェの死が待っている。 現在、世界的にファッション・アイコンとして一人歩きしてしまっているゲバラだけに、本作を見てゲバラの本質を見極めて欲しい。尚、キューバ革命を知る上で、オリバー・ストーンがフィデル・カストロにインタビューを行ったドキュメント映画「コマンダンテ」が、「チェ」2部作を見る上で予習となり、ゲバラのエピソードも出てくるのでお勧めしたい。 映画「チェ 28歳の革命」の関連商品はこちら [DVDソフト] コマンダンテ COMANDANTEモーターサイクル・ダイアリーズ(DVD) ◆20%OFF!革命戦士ゲバラ!チェ 28歳の革命/39歳 別れの手紙(前・後編)/Alberto Iglesias おまけ 1970年の「不良番長」シリーズ6作目。ゲバラ死後3年目の日本でもゲバラ・ブームだったのか、山城新吾がベレー帽に葉巻を咥え、ゲバラの書いた「ゲリラ戦争」手に、ゲバラ・コスプレでヤクザに戦いを挑む珍作。不良番長 王手飛車東映 不良番長 王手飛車新訳ゲリラ戦争
2009.01.15
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あけましておめでとうございます。本年も「masalaの辛口映画館」をよろしくお願いします。 本年の第一発目は「地球が静止する日」@tohoシネマズ川崎 スクリーン6です。客入りは前日が映画の日と言うことで40~50名位とかなり少なめ。 映画の話 任務遂行のため、ロボットの“ゴート”を従えて地球に降り立った人間型異星人“クラトゥ”。政府や科学者たちが謎の解明に奔走する中、ある女性と義理の息子は、クラトゥの任務に巻き込まれていく。そして二人は“地球史上最大の危機”が、今まさに訪れていることに気付く…。 映画の感想 まず、派手なドンパチを期待して見に行くと肩透かしを食らってしまう作品だ。映画は初めの20~30分位までが一番盛り上がり、映画が進むうちにドンドン盛り下がっていく悪いパターンの作品である。 51年の「地球の静止する日」は随分前に見て、すっかり記憶から消えてしまった。さて本作は起承転結で言う“起”の部分を思いっきり圧縮したオープニングから、クラトゥの登場からゴートの登場まで本当にドキドキした。主人公のヘレンが無理矢理任務を与えられ、他の学者とヘリコプターの内部で初対面するシーンは「未知との遭遇」の後半のシーンで、異性人に導かれ集まった人々がヘリ内部で出会うシークエンスに似ていて面白い。 そして、負傷したクラトゥが基地に連れてこられて脱走するまでは面白いが、ここから後が面白くない。最近のアメリカ映画の悪い傾向で家族愛を前面に押し出したプロットが紛れ込んでくるのはいけない。それも白人のジェニファー・コネリーの息子が黒人のジェイデン・スミスという違和感が終始付きまとい、黒人と白人の夫妻という複雑な家族の話も台詞だけで語られるので違和感はドンドン増殖していってしまう。ここは短くてもいいのでエレンと黒人夫の回想シーンが必要だ。そのシーンが無いおかげで、後のシーンで父の墓場で泣き崩れる息子の姿を見てクラトゥが心を動かされる心理が見えてこない。 後半もディザスターを期待したのたが、かなりの被害が出たと思われる建物の他にトラックや看板が破壊されるだけで人間が絡んでこないので盛り上がらないし、ラストの親子愛に心を動かされるクラトゥの気持ちもいまいち判らない。CGアニメそのもののゴートの活躍シーンも無く、かなり寂しい。 映画は結局、パソコンで言うと「悪いウィルスに犯されたパソコンを処置する為に電源をシャットダウンして再起動する」と言う解釈なのだろうか?起承転結の“結”の部分も意外とアッサリで拍子抜けである。 それにしてもクラトゥを演じたキアヌ・リーブスは人間離れした役を好んで演じているようだが、彼はいったい何処に向かっていくのだろうか・・・・。 映画「地球が静止する日」の関連商品はこちら 地球が静止する日/Tyler Bates地球が静止する日【枚数限定&両面印刷!】映画ポスター『地球が静止する日』[ADV-A-DS]<ベスト・ヒット・マックス>[DVDソフト] 地球の静止する日リンゴ・スター/グッドナイト・ウィーン(CD) リンゴ・スターのパロディジャケット
2009.01.03
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