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公開から3日目の日曜日、客入りは7割くらいで客層は若い、シアター1にて鑑賞。トランスフォーマー/リベンジ スペシャル・コレクターズ・エディション 映画の話 オートボットとの壮絶な戦いの末に敗北したディセプティコンが、新たな仲間を率い、より凶悪になって復活。ディセプティコンの新たな侵略計画は、現存するオートボットたちの総力をはるかに上回る巨大なトランスフォーマー、“デヴァステーター”やメガトロン以上に凶悪な“フォールン”を擁するものだった……。 映画の感想 何とも騒がしい映画で前作に比べると新鮮味と驚きが無く、入場料金分の満足度はあるが、映画を見た後は何も残らないのが難点である。 以下ややネタバレ注意 映画はオープニングから飛ばし気味で時代は紀元前までさかのぼり、短い「紀元前1万年」もどきが観れる。そして舞台は現在の上海へ飛ぶ展開は、プロデューサーのスティーブン・スピルバーグ監督作品「未知との遭遇」を思わせるワールドワイドな展開で期待が膨らむ・・・・。 しかし主演のシャイア・ラブーフ演じるサム一家の登場で映画の雲行きは悪くなってくる。マイケル・ベイ監督の笑えないギャグの連発に下ネタまで投入してしまい私はドン引きしてしまった。マイケル・ベイの笑いは何処か彼の作風に似た重い笑いで日本人には合わない。劇場では外人と思われる客数人が大笑いしていたが、私を含めた他の日本人観客の反応が著しく悪い。 本作の難点はトランスフォーマーに新鮮味が無くなってしまったことであろう。映画の登場人物はトランスフォーマーと共存&依存してしまっていて、前作のようなトランスフォーマーと言う未知なる生物(物体?)への興味も薄れてしまっているのが駄目だ。メインキャラクターがトランスフォーマーに対して「この世界にトランスフォーマーが要るのが当たり前だ」と言う考え方は判るが、今回はその他エキストラ級の登場人物のトランスフォーマーに対する驚きや反応があまり描かれていないのは難点である。 そして本作の見所のトランスフォーマーがある物体からロボットに変形する“トランスフォーム”も大分割愛されていて、一番酷い例はツインズが物語前半で基地の格納庫でトランスフォームするシーンが、デカイついたての後ろを車が通ったらロボットに変形しているお粗末な演出は完全に手抜きである。それから人間型トランスフォーマーは完全に反則である。あれでは『ターミネーター』のT-1000とかT-Xである。 物語全般も前作を観客が見ていることが前提に作られていて、判ったような判らないような混沌とした展開で、沢山登場するトランスフォーマーのどれが味方で敵かも良く判らなくなってしまう。前作にはロボットたちの人間味の可笑しさがあったが、本作ではただのしゃべるロボットくらいにしか見えないのも難点であろう。そんな中、唯一気になったロボットはミカエラに捕まった敵の小型トランスフォーマーだ。変な声でミカエラに襲い掛かり、仕舞にはトランクケースに閉じ込められる間抜けなロボットだ。あの声と行動を見ていて、ふとマニアックであるがアメリカのテレビムービー『恐怖と戦慄の美女』(1975年)の第3話に出てくるズーニー人形を思い出した。この件は私の別ブログ「e-neta select」の方で詳しく書いています。 映画は話も広げすぎた印象でクライマックスのエジプトでのバトルも、前作のカタール米軍基地でのバトルを思い出してしまったりで新鮮味が無い。映像的には「本当に凄い」の一言に尽きるのだけれど、人間のなれと言うものは本当に恐ろしいもので、目まぐるしいトランスフォームやロボット同士のバトルにもアドレナも上がらず冷静に画面を見つめていている客観的な自分の反応に逆に驚いてしまった。 まぁ本作は軍事オタクで車オタクのマイケル・ベイの趣味が全開してしまった作品であり、彼の興味はロボットより車や軍関係に傾いてしまったのだろう。上映時間も144分(IMAX版は150分)と長めでかなり大味なロボットアクション映画だ。映画対象年齢も主人公と同じティーンエイジゃー位なのだろう。それからキャラクター設定や物語の背景を理解する為に前作「トランスフォーマー」の予習は必至だ。トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション(2枚組)(DVD) ◆20%OFF! 映画『トランスフォーマー/リベンジ』の関連商品トランスフォーマー/リベンジ/サントラ[CD]トランスフォーマーリベンジトランスフォーマーリベンジ アルティメット バンブルビー バトルチャージ/TRANSFORMERS REVENGE OF THE FALLEN ULTIMATE BUMBLEBEE BATTLE CHARGE(タカラトミー)
2009.06.22
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毎月14日は映画が¥1000で見られるTOHOシネマズデイだ。公開2日目の日曜日とぶつかり240席あるスクリーン7はチケット完売の満席である。 ターミネーター4 コレクターズ・エディション 映画の話 2018年。核戦争によって荒廃した世界で、人類とスカイネットの戦いは続いていた。レジスタンスのリーダーとなったジョン・コナーは、過去の記憶を失ったマーカスという謎の男と共にスカイネットの核心に迫るが……。 映画の感想 これはとても良く出来ている。監督が「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのマックGと聞き一抹の不安があったが、オープニングを観てその不安は吹っ飛んだ。映画は「T1」~「T3」旧三部作の前日談に当たる新三部作で、「スター・ウォーズ」シリーズと同じシリーズ展開であるが「ターミネーター」シリーズは時系列どおりというのがミソであろう。 以下ネタばれ注意 映画は意味深なイントロダクションが終わり、“審判の日”後の2018年が映画の舞台だ。物語冒頭はよくある荒廃した近未来SF風に始まるが、下半身の無いアンドロイド型ターミネーターの登場で映画は一気に「ターミネーター」の世界観に突入する。感心したのはジョン・コナー役のクリスチャン・ベイルがヘリコプターに乗り込み、自らがヘリを操縦して空に舞い上がり追撃されて墜落するのが、間違っているかもしれないがワンショットで撮影されている。近年のVFX技術の進化をオープニングで見せられて圧倒された。 それにしても今回のターミネーターは凄い。ターミネーター=人型アンドロイドという観客が抱く概念を吹き飛ばす物が次々と登場する。「T3」の中でも小型戦闘マシン“T-1”が登場したが、今回は人型以外に戦闘機型、大型飛行機、バイク型、スネーク型、仕舞には巨大ロボット型まで登場した。どこまでも進化する“スカイネット”には驚愕すると共に作り手のアイディアは凄まじい。 本作のポイントは旧シリーズで語られた革命軍VSスカイネットを拡大解釈して描かれる事だ。レジスタンスのリーダーとなるジョン・コナーと彼の父に当たるカイル・リースがどの様にしてスカイネットと戦い、スカイネットがどの段階でジョン・コナーの母であるサラ・コナーを抹殺する為に84年の世界にT-800を送り込むかだ。本作はあくまでも新三部作の第一部なのでジョン・コナーが自分の父親となるカイル・リースを探し出し、カイル・リースを確保することに主題が置かれている。これは「T1」があるので着地点は判りきった事であるが、ジョン・コナーの顔キズの理由など旧三部作と繋がる仕掛けがされている。 そして、もう一つのポイントは物語前半にカイルと行動を共にする記憶を無くした謎の男マーカスだ。まぁ勘の良い人や「ターミネーター」シリーズが好きな人はマーカスの登場シーンで素性は判ると思うが、このマーカスの話も面白い。このエピソードは「T2」でのT-800の新解釈と共通しているようだ。ラストでマーカスの選択する行動には思わず目頭が熱くなってしまった。 映画全体は硬派な仕上がりであるが、あの人の出演シーンだけは笑ってしまった。あの人が出演するとは聞いていたが、まさか84年型の姿で登場するとは思っていなかった。多分フルCGで作り出したキャラクターと思うが素晴らしいクオリティである。ターミネーター御馴染みのスケルトンになった時のT-800の動きは「T1」のスケルトン型の動き方を再現していてカメラアングルも「T1」にソックリだったのに感心した。そして相変わらずターミネーターはしつこい。 この新三部作は旧三部作で語られた僅かな手がかりから作り出した物語であり、ガチガチのがんじがらめだった「スター・ウォーズ」シリーズと違い、本作は新たに物語が創作できるのが強みであろう、これから製作される続編も楽しみである。 映画「ターミネーター4」の関連商品ターミネーター4ファンコ・フォース ターミネーター4 T-600 単品《仮予約商品07月発売》オリジナル・サウンドトラック ターミネーター4 / サントラ世界の終末が始まる。TERMINATOR ターミネーター4ベアブリック ジョン・コナー KUBRICK & T-600 BE@RBRICK
2009.06.15
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人気作品だけに開場後直ぐに多くの座席が埋り立ち見客が出てしまう。その為に主権者が空席探しに時間がかかり開映時刻も10分遅れて上映が開始された。客層はほぼ女性ばかりで小学生位の女子の姿もある。 【21%OFF!】愛を読むひと 完全無修正版 【初回限定生産】(DVD) 【発売日お届け!2010年1月8日発売】 映画の話 1958年のドイツ、15歳のミヒャエルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはミヒャエルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。ある日、彼女は突然ミヒャエルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったミヒャエル(レイフ・ファインズ)は、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。(このあらすじは「シネマトゥディ」さんより抜粋した文章であるが、文中ミヒャエルとなっている名前は劇中マイケルでしたので、私の感想はマイケルで統一してあります) 映画の感想 よく出来た物語であるが大事な部分が描かれていないのが不満だ。映画は1995年の現在を軸に主人公が過去を回想する形で、現在と過去が交差しながら展開する。映画は主人公の少年期、青年期、中年期と、大きく分けて3部構成とも受けとれる。 舞台は58年のドイツ。路面列車で気分が悪くなったマイケルを車掌のハンナが介抱した事により二人の出会いが始まる。長期間の闘病生活を経てハンナの家にお礼に行ったマイケルはあっという間に男女の関係になってしまう・・・。まず私は本作に対して予備知識なしで見たので物語冒頭から直接的な性描写が始まってしまい正直驚いた。本作はPG-12指定されているが、外国ではR指定作品だ。(本作をお子さんと見に行く方はいないと思いますが注意が必要です。)少年に年上の美しい女性が性の手ほどきをすると言えば70~80年代に流行った「青い体験」「青い経験」「プライベート・レッスン」など、少年の童貞喪失物かと思ってしまう位の性描写があるが、この描写が後々大事になってくる。それにしても主演のケイト・ウィンスレットは相変わらず脱ぎっぷりが良い。 以下ネタばれ注意 映画は突然ハンナが姿を消してしまい(その理由も後々考えると納得なのだが)少年の恋は終わってしまったと思われたが8年後の66年、マイケルはハンナと意外な場所で再会する。法学生となったマイケルが傍聴した裁判でナチス親衛隊(SS)の戦犯裁判での被告としてハンナの姿があった。 ここからが本作の本題となる訳だが、本作はあくまでもマイケルの目線に主眼が置かれている。その為にハンナが犯した過ちは全て台詞のみとなっている。マイケルが裁判所で傍聴したように、観客も裁判でのやり取りだけで事件を把握しなければならないのが難点である。特に証人として招かれるアウシュビッツ収容所で生き残った親子の話は大事なポイントだけに映像化して欲しかった。この映像がないために、後々に出てくるハンナが残した空き缶への思いが見えてこないのは駄目だ。そんな訳で空き缶がラストの小道具としても機能していないのが残念だ。個人的にはハンナのナチス親衛隊時代の話もフラッシュバックでもいいから映像化して欲しかった、そうすれば観客にハンナや被害者の心情も観客に容易につかめたはずだ。台詞の中で「ハンナが収容所から若い娘を選別して自分の部屋で・・・・」と聞いた時は「バイセクシャル?」なんて思ってしまうし(この話も後々理由がわかるのだが)、何か小説で言う行間を残した演出が非常にもどかしい。小説であればこれでOKなのかもしれないが、映画なのだから映像で見せて欲しい。 映画は年齢の違う二人の男女の交差する瞬間を濃厚に描いた愛の物語であるがドラマとして出来すぎ感は否めない。本年度アカデミー賞最優秀主演女優を受賞したケイト・ウィンスレットが36歳から晩年までを上手く演じ分けていたが、流石にメイクで年を取らせる事は出来るがケイトの目力は晩年でも鋭すぎるのが難点であろう。 映画「愛を読むひと」の関連商品朗読者 ナチスの戦犯に興味のある方は「消されたヘッドライン」のケヴィン・マクドナルド監督のドキュメント作品「敵こそ、我が友~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生~」がお勧めです。
2009.06.10
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ガマの油 プレミアム・エディション 映画の話 一晩で巨額の金を動かすデイトレーダーの矢沢拓郎(役所広司)。ある日、一人息子の拓也(瑛太)が、少年院から出所する幼なじみの秋葉(澤屋敷純一)を出迎えに行く途中、交通事故に遭い、意識不明の重体に陥る。事故に動揺する拓郎と妻の輝美(小林聡美)。だが同時に行くあてのない秋葉をしばらく引き取ることになった。そして翌日、事故のことを知らない息子の恋人・光(二階堂ふみ)からの電話に出た拓郎は、本当のことを言えないまま、思わず拓也のふりをしてしまう…。 映画の感想 私は役者としての役所広司が大好きだ!しかし監督としての役所広司はどうなんだろう?映画はオープニングからリミッターが外れた役所広司の演技にドン引きである。数々の名監督作品に出演してきた役所広司は、きっと監督に良いところを引き出されて際立つ役者だった事が本作を見て伺える。 出演者に関しても役所一人が際立つ存在であり、息子役の瑛太に至っちゃネタバレになるので書きませんが、物語冒頭であんな事になってしまい、ずぅーっとあんな状態なので瑛太目当てで見に行ったファンの方々は脱力してしまうだろう。それに本作で共演シーンは無いものの瑛太と八千草薫の組み合わせは西川美和監督「ディア・ドクター」と被ってしまっている。公開時期がほぼ同時期と言うのも何とも間が悪い。 映画自体もこれと言った展開も無いまったりとした展開で眠気を誘う。それにしてもあんな状態になってしまった息子の代わりに、息子の彼女に息子に成りすまし電話で受け答えする親父の姿はかなりお寒い状況であるし、気がつかない彼女もどうかしているぞ!映画全体を見ても力みすぎて空回りしている部分もあるし、イメージ先行型で先走り気味な部分もあり監督としての力量はまだまだであろう。結局美味しい所は全てかっさらってしまうのは役所本人である所を観ると、役所広司は「自分が大好きなのだろう」そんな事を思ってしまう作品である。 映画「ガマの油」の関連商品ガマの油 ガマつながりで・・・。【新品】邦画DVD パコと魔法の絵本[通常版]
2009.06.07
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Bungee Price DVD 洋画96時間 【DVD】 映画の話 17歳のアメリカ人少女キム(マギー・グレイス)が、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐される。その事件のさなかにキムと携帯電話で話していた父ブライアン(リーアム・ニーソン)は、自らの手で犯人たちから娘を奪還しようと決意。アルバニア系の人身売買組織だと判明した犯人一味のもとへ単身で乗り込む。 映画の感想 設定自体に目新しさは無いものの、これは面白かった!本作の成功の要因はなんと言っても主役を務めたリーアム・ニーソンに尽きるだろう。近年のジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンも真っ青のアクションをスタントを使っていると思われるが、リーアム・ニーソンが演じているのが新鮮である。これがスティーヴン・セガールが同じ役を演じていたらチンケなB級アクションになってしまうのだが、演技派のリーアムだからこそ演じられる内面からにじみ出る演技が本作の要であろう。 映画の出足こそ、離婚した妻と金持ち義父と暮らす娘に合うのが唯一楽しみと化してしまった寂しい中年オヤジが、娘の危機を察知すると元CIA工作員というスイッチが入り冷静沈着に事を対処する戦闘モードに切り替わる辺りが本作の見所だ。電話越しに娘を拉致した犯人を脅すシーンはゾクゾクする位にリーアムがカッコいい!ここからは娘が拉致されてから買春組織に売り飛ばされるレッドラインとなる96時間と言うタイムリミットが切られてしまう。 娘を救出する為にカリフォルニアから単身異国のパリに乗り込み、少ない手がかりとコネを駆使して敵に戦いを挑むオヤジはもう誰も止められない。娘を罠にはめた男を見つけるや否や、オヤジは猪突猛進で大暴れで逃亡する犯人を死なせてしまうミスを犯してしまう・・・・。 96時間と言うタイムリミットの中で事件を対処する設定は、人気テレビドラマ「24」と共通する設定であるが、「24」は時間が刻々と迫っている事をあおるように作られているが、本作はその辺はわりとルーズで時間経過が判り辛いのが難点であるが、そんな事も忘れさせるようなスピード感で押し切ってしまう。リーアムが披露するマーシャル・アーツ、ガン&カーアクションなどどれを取っても本作は1級品である。犯人との心理戦も絶妙であり、犯人を拷問するリーアムの姿は彼の出世作となった映画「シンドラーのリスト」のナチスの様である。娘を売買する組織が行うオークション風景は「題名のない子守唄」を思い出してしまった。 リーアムのアクションと言えば「スター・ウォーズEP1/ファントムメナス」のクワイ・ガン・ジン役のアクションが記憶にあるが、あれはライトセイバーのアクションがメインだったので、本作での切れの良いアクションには正直驚かされた。リーアムの新境地を引き出したのはフランス映画界の風雲児リュック・ベッソンだ。自作は不調の様であるがプロデュース作品は相変わらず元気が良い!結構、無茶苦茶な話であるが、そんな事を忘れさせる勢いを感じるノンストップアクションの佳作である。 映画「96時間」の関連商品24-TWENTY FOUR- シーズン7 DVDコレクターズ・ボックス 〔24×4=96時間〕と言うタイアップをFOXさんがしているそうです。
2009.06.05
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今回は「Yahoo!映画ユーザーレビュアー試写会」で、沢山のレビュアーさんが招かれ試写室も満席となった。映画上映後には西川美和監督を招き観客とのティーチインが行われた。 ディア・ドクター 映画の話 都会の医大を出た若い研修医・相馬が赴任してきた山間の僻村には、中年医師の伊野がいるのみ。高血圧、心臓蘇生、痴呆老人の話し相手まで一手に引きうける伊野は村人から大きな信頼を寄せられていたが、ある日、かづ子という独り暮らしの未亡人から頼まれた嘘を突き通すことにしたことから、伊野自身が抱えいたある秘密が明らかになっていく……。 映画の感想 非常に混沌としたモヤモヤが残る作品だ。映画は田舎の診療所から医師・伊野が失踪した事で村中が大騒ぎしている所から幕を開ける。村から捜査依頼で警察が村人から聴取が始まる。映画の軸は2ヶ月前に医大を卒業したばかりで村に赴任してきた研修医・相馬の視点を中心に現在と過去が交差しながら描かれる。 以下ネタばれ注意 伊野は村人から「神様仏様」と崇められる医師であるが、実は医師免許を持たないニセ医者である。映画は村人の証言と伊野の下で働いていた相馬と看護師の証言で伊野という人物像を浮かびあがらせる手法がとられている。伊野を演じるのは落語家の笑福亭鶴瓶だ。鶴瓶は確かにこのつかみどころの無い役には適役である。しかし映画は相馬のいた2ヶ月間に絞られていて、伊野の過去がまったく見えてこないのは致命傷である。伊野がどのような経緯を辿り村の医師になったのかも不明であり、伊野の過去も台詞のみで語られるので混沌とした人物像しか浮かばない。医者であった父を持つ伊野が感じた劣等感や心の葛藤がまったく見えてこない。映画は一番大事な部分がスッポリと抜け落ちてしまっているのは駄目である。そして、無医村であった村の診療所に何故か胃カメラがあったり、専門医でもない伊野が胃カメラを操作したりでリアリティの欠如は否めない。 私は西川美和監督作品を見るのは初めてであるが、監督は多くを語らないで大事な部分は観客に委ねる形をとる作風なのかもしれないが、要となる伊野が映画を見た後に「実在しない人間だったのでは」と思わせるくらいに薄っぺらな存在なのはどう考えてもおかしい。監督がティーチインの時に「伊野に自分自身を投影した」みたいな事を言っていたが、正にその通りかもしれない。「自分はいつのまにか映画業界に紛れ込み、監督として高く評価されているけどそんな偉い人間ではない」みたいに監督は思っているらしいが、その監督の迷いがそのまま映画に投影されてしまったように思う。 映画は全然違うが、私が尊敬する野村芳太郎監督「砂の器」(74年)は、偽りの人生を歩み殺人を犯した主人公がどの様な経緯を辿り殺人に至ったかを二人の刑事が足の捜査で地道に追う物語だ。映画のポイントは何故、犯人が偽りの人生を選ばざる得なかったかが幼少期の回想と言う形でキッチリと描いたおかげで、主人公の心の葛藤が手に取るように観客に伝わり、主人公の人物像もクッキリと浮かび上がり心の内も読み取る事が出来た。本作の主人公は人物像がまったく見えてこないために心の内が読み取る事が出来なかった。その為に映画全体が煙に巻かれた印象でモヤモヤとした後味である。そして観客に媚を売るようにとって付けた様なエンディングも姑息である。 映画「ディア・ドクター」の関連商品ディア・ドクター オリジナル・サウンドトラック/モアリズム[CD]【七夕セール!】 蛇イチゴ(DVD) ◆25%OFF!【七夕セール!】 ゆれる(DVD) ◆25%OFF!
2009.06.04
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