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今回の試写会はウェブリブログ×シネマスクランブルさん主権のブロガー試写会だ。客席はほぼ満席で客層はお子さんから年配の方まで幅広い年齢層だ。 HACHI 約束の犬 映画の話 アメリカ、郊外のベッドリッジ駅。寒い冬の夜に、迷い犬になった秋田犬の子犬を保護したパーカー・ウィルソン教授(リチャード・ギア)は、妻ケイト(ジョーン・アレン)の反対を押し切って子犬を飼うことに。首輪のタグに刻まれていた漢字から、ハチと名づけられた子犬は、パーカーの愛情を受けてすくすくと成長していく。 映画の感想 日本で生まれた感動秘話「ハチ公物語」が海を渡りハリウッドで映画化されたと聞きかなり疑問に思っていたが、蓋を開ければラッセ・ハルストレム監督らしい良質な作品に仕上がっていた。私は知らなかったが、この作品は87年「ハチ公物語」の正式なリメイク作品である事がエンドクレジットで判明した。87年版「ハチ公物語」は06年に日本テレビで泉ピン子主演ドラマでリメイク?されているのでご覧になった方も多いはずである。しかし、意外と“ハチ公”って知ってて知らないって方も多いのでは? 以下ネタばれ注意 映画は小学生のクラスで“自分にとっての尊敬するヒーロー”と言う授業の中で、主人公の孫に当たる少年が「自分の尊敬するヒーローは“ハチ公”だ」と言う何とも強引な幕開けで、少年がクラスメイトにハチ公物語を語りだすと、時代はさかのぼり、ハチ公が日本からアメリカの誰かに航空便で送られるという、これまた強引なプロットを経て、映画の舞台となるベッドリッジ駅で運搬中の荷物からハチ公の入った籠が落ちてリチャード・ギア演じるウィルソン教授に拾われる、とここまでは強引であるがその後の展開はハルストレム監督らしい丁寧なドラマに入ってゆく。 映画冒頭は動物好きの夫とそれを好まない妻という良くあるパターンがコメディタッチで描かれ、なし崩しでハチをウィルソン家で飼う事になるのだが、ハチの首輪には丁寧に漢字の“八”と彫られた木札が付いているのが可笑しい。それにしても本作はキャスティングが上手い。主人公の妻役がジョーン・アレンに対して娘が「ディスタービア」でヒロインを演じたサラ・ローマーだ。全然似てない母娘で絶句した「マンマ・ミーア」とは大違いに二人は良く似ている、キャスティング・ディレクターのセンスを感じる。それにしてもリチャード・ギアは本当に動物が好きらしく、ハチと接するシーンはムツゴロウさんの様な猫なで声になるのが可笑しい。 映画の詳しい時間経過は不明であるが、教授の通勤に駅までお供するハチと、帰宅を駅まで向かいに行くハチの日常が繰り返し描かれ、街の人々にも愛されているハチの様子がとても微笑ましい。本作は台詞で説明するのではなく、ハチの目線である白黒映像などを使い物語を展開させる手法も上手い。そんな中、駅前でホットドックの屋台を出す主人を演じるのは「スターゲイト」で古代人を演じたエリック・アヴァリだ。後のシーンで彼と教授の親友ケン役のケイリー=ヒロユキ・タガワとの共演シーンがあるのだが、二人はティム・バートン版「PLANET OF THE APES/猿の惑星」でケイリーが猿のご主人様でエリックが人間の使用人を演じた関係で「猿の惑星」ファンとして個人的に嬉しい共演シーンである。 まぁ、伏線も無く突然教授が逝ってしまうのはかなり強引であるが、人間の体とはそう言うものなのかもしれない。教授が逝ってしまってからが本作の本題ともいえる展開で雨の日も雪の日も、ひたすら教授の帰りを駅前で待つハチの姿は悲しくもあり、忠犬といわれる秋田犬の神秘性がまじまじと画面から感じ取れる。2年間の時間経過を木の葉っぱで表現したCGも秀逸である。それにしても秋田犬って大きい犬なんですね。渋谷のハチ公の銅像が小さいのであんな小さい犬かと思ったら、映画の中の犬は凄く大きい。しかし、年をとったボロボロのハチの姿は悲しかった。教授の妻とハチの再会には思わず目頭が熱くなってしまった。 映画は動物映画によくあるあざとさも無く非常に好感が持てる。ラストが若干蛇足であるが、オープニングがああいう風に始まったので仕方が無いだろう。本作は日本語吹き替え版も上映されるのでお子さんと見るのにも丁度良い作品であるし、渋谷駅のハチ公銅像を待ち合わせ場所にしか思っていない若い人たちも是非見て欲しい作品である。 映画「HACHI 約束の犬」関連商品Hachi約束の犬Hachi約束の犬公式ストーリーブックHACHI 約束の犬 ORIGINAL SOUND TRACK/サントラ[CD]松竹 ハチ公物語
2009.07.25
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109シネマズでは毎月19日はシネマポイントカード会員のみ¥1000で映画が見られる日だ。この日は日曜日と重なり公開5日目の「ハリー・ポッター」を上映するシアター1はほぼ満席である。 ハリー・ポッターと謎のプリンス 映画の話 ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)の支配力が強大になっていくなか、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)とダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)は、ヴォルデモートの防御を解く手がかりを探るため、極めて重要な情報を握っているダンブルドアの旧友で元同僚ホラス・スラグホーン(ジム・ブロードベント)を学校に迎え入れる。 映画の感想 これは酷い。最終章に向けてのつなぎ的な作品で話が足踏み状態である。映画のテーマは非常に重い物を扱っているのに、色気づいたガキどもの恋愛話が邪魔をして映画のバランスを非常に悪くしている。ポッタリアンには満足度の高い作品であるかもしれないが、一般映画ファンとして痛い作品である。 映画の宣伝を少し見た感じでは「遂に人間界に邪悪な魔力に覆われる」みたいな感じであるが、蓋を開ければオープニングのミレニアム・ブリッジをピークにして、その後は相変わらずホグワーツの話がメインである。オープニングから10分くらいは非常に期待を持たせる展開であるが、舞台がホグワーツに向かい、ロンに色目を使う気持ち悪い女・ラベンダーが出てきた所で「ヤバイなぁ」と思ったら、映画はまんまそのヤバイ方向性に向かいだし、盛りのついたガキどもの恋愛話にもつれ込むが、この監督は恋愛の描き方が非常に下手で、見ている観客が失笑してしまい小恥ずかしい思いをしてしまう。それにしても、いつから「ハリー・ポッター」はこんなつまらない作品になってしまったんだ?私は原作は未読であるが、映画は毎回楽しみに劇場に通ってきたが、こんなに退屈な「ハリー・ポッター」は初めてである。 それでも私のお気に入りのキャラクターのスネイプやドラコが物語に重要な位置にいたり、相変わらず物語を引っ掻き回すキャラのベラトリックスなど良い所もあるのだが、ガキどもの恋愛話のサジ加減を間違えてしまったのは駄目だ。考え方によっては一番デリケートに描かなければいけないパートを、浮かれ気分の腑抜け共のせいで台無しである。 そんな中、撮影技法が凝っていて生徒達が教師と並んで写る時に、実際には生徒も教師も同じくらいの大きさと思われるキャストたちであるが、生徒の背が教師より大きくならないように工夫されているのには感心した。 まぁ、それにしても主役3人が成長しすぎて可愛げが無くなり魅力も激減であるし、無理に話も3人の年齢に合わせた伏しがあり、物語がどんどん陳腐な方向に向かいだしているのも頂けない。物語が進むうちにダークサイドに向かうのは構わないが、初期作品にあった魔法の素晴らしさや面白さと怖さ+見たことの無いクリーチャーなど初期作品は映画としてよく出来ていた。それに対して本作は主要キャラクターの無駄な人間臭さが鼻についてしまったのは明らかに失敗であろう。一ファンとしてキャラクターの成長を見るのは楽しいが、くだらない恋愛話に時間を割くのはやめて欲しい。 映画「ハリー・ポッターと謎のプリンス」関連商品【新品】ニンテンドーDSDS ハリー・ポッターと謎のプリンス映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』オリジナル・サウンドトラックハリー・ポッターと謎のプリンス
2009.07.20
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同時上映「メーターの東京レース」の話 まず本編上映前にピクサー作品「カーズ」のスピンオフ短編作品「メーターの東京レース」が上映された。監督はピクサーの生みの親ジョン・ラセターだ。 映画の主人公は整備車のメーターだ。舞台はメーターの妄想世界で東京の街中でレースを繰り広げる奇想天外なストーリーだ。サビだらけでボディも欠損していたメーターはピカピカの青い新車に蘇り、東京の走り屋たちと東京タワーの天辺に設置されたフラッグを目指して競い合う。 東京の街には「モンスターズ・インク」に登場する寿司店「ハリーハウゼン」の東京支店が一瞬出てくる。“ハリーハウゼン”と言う店名は、ストップ・アニメーション“ダイナラマ”の父レイ・ハリーハウゼンの名前から由来されたものであろう。このシーンでは「モンスターズ・インク」のメインキャラクターのサリーとマイクのカーズ型がチラッと登場している。それにしても、たった5分ほどの作品であるがピクサーらしい、まったくの手抜きなしハイクオリティ作品で「カーズ」ファンの私はテンション上がりまくりである。 Bungee Price Blu-ray アニメディズニー / ボルト/ブルーレイ (本編DVD付) 【BLU-RAY DISC】 映画「ボルト」の話 人気子役のペニーに引き取られ、撮影スタジオで育ったボルトは、“スーパーパワーでペニーを守る”というTVの設定を現実だと信じ込み、毎日必死でペニーを守る日々を過ごしていた。ある日、TVの中でペニーが悪役にさらわれ、ボルトはペニーを救出するためスタジオを飛び出すが……。 映画の感想 すっかり「シュレツク」のドリーム・ワークスにCGアニメーションのお株を奪われたディズニー・アニメーションが、子会社のピクサー生みの親ジョン・ラセターを招いて製作された作品だけにオープニングから凄い勢いで幕を開ける。 以下ややネタバレあり 悪の組織に父親を拉致されて救出に向かう少女ペニーとその愛犬でスーパーパワーの持ち主ボルトの活躍が、CGアニメらしい縦横無尽な動きとカメラアングルで「スパイキッズ」を彷彿させる主人公達の活躍はハラハラドキドキして「ここぞ!」と言うシーンはスローモーションを使ったりで、類似するアクション映画も驚愕のアクションが凄い。 しかしスーパーパワーの持ち主と思われたボルトは実はただの犬で、テレビ局が撮影の為に様々なトリックを駆使してボルトをスーパードッグと思い込ませているだけである。そんなボルトが誤って荷物としてハリウッドからニューヨークに送られてしまい、ボルトは愛するペニーの元へ帰るために、途中に出会う猫のミトンズと、ハムスターのライノを引き連れてハリウッドへ向かう珍道中が描かれる。 映画は現実を突きつけられるボルトとそれをあざ笑うハトや猫、それとは反対にボルトのパワーを信じ込み崇拝するハムスターなど擬人化した動物達の描写はディズニーはお手の物である。動物達の表情や動きに文句の付けようはない。映画中盤から犬と猫とハムスター3匹の大陸横断はディズニーの63年製作の三匹荒野を行く またそのリメイクで93年奇跡の旅(DVD) ◆20%OFF!をリスペクトしているのかもしれない。 スーパードッグと思い込んでいたボルトは映画冒頭はしかめっ面であるが、旅を通じて他の動物と共に行動を共にして様々な経験をして行くうちに本来の犬らしい表情に戻り、自分が何者なのかを理解していく過程が丁寧に描かれている。 まぁ、それにしても本作のCGのクオリティは素晴らしい。クレイアニメっぽくデフォルメされたキャラクターとは対照的に、背景となる風景は時々実写と見間違えるほどである。そんなハイグレードなCG映像の本編に対して、エンドクレジットは2Dの絵本風のアニメになるディズニーのセンスにしびれた。 映画はペットと飼い主と言う関係を超越した人間と動物の関係や、動物同士の友情やチームワークなど描かれ、小さなお子さんから大人まで楽しめる作品を作り出すディズニー・アニメーションの勢いを感じる作品であり、ピクサーの短編も同時に楽しめる“一粒で二度美味しい”作品に仕上がっている。 映画「ボルト」関連商品★枚数限定・両面印刷・光沢あり★[映画ポスター] ボルト (BOLT) [2nd ADV-DS glossy]只今ご予約受付中!(発売日未定)【予約販売】任天堂DSソフトボルト/ディズニーDisney 犬ドッグ 映画 ニンテンドーNintendo NDSソフト/任天堂,ニンテンドー,Nintendo,DS,Lite,DSLite,DSソフト,DS用,DSLite用,ソフト,ボルト,ディズニー,Disney,犬,ドッグ,映画,BOLT,ディズニー映画,アクション,アドベンチャー 【新品】アニメDVD ディズニー/カーズ(’06米)モンスターズ・インク(1枚組)(DVD) ◆20%OFF!
2009.07.18
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試写会場の客入りは8割ほど。 映画の話 現代のニューヨークで、謎の射殺事件が勃発。郵便局で働く定年間近の真面目な男がある日、カウンターに現れた男性客の頭にいきなり銃弾を打ち込んだ。彼の名はヘクター。犯行に使われた銃は、古いドイツ製のルガーだった。さらに彼の部屋からは、行方不明になっていた歴史的に重要なイタリアの彫像も発見される。二人の間にいったい何があったのか? その謎を解く鍵は、1944年のトスカーナにあった――。 映画の感想 スパイク・リー監督初の戦争を舞台にした作品であり、リー監督にとって新境地と言える作品だ。映画の上映時間は2時間43分とかなり長尺な作品であるが、リー監督のストーリーテラーとしての力量が遺憾無く発揮されていて長さはそれほど感じない。 映画は1983年のニューヨークの郵便局で、定年間近の局員が客を拳銃で撃ち殺す衝撃の展開で幕を開ける。衝撃の事件は多くの謎を露呈しマスコミ報道もされる。事件の鍵を握るのは被告が戦争で従軍していた1944年のイタリア、トスカーナにたどり着く。映画はリー監督作品の音楽を多く手がける、ジャズ・ミュージシャンで映画音楽家のテレンス・ブランチャードの流麗なジャズオーケストラに乗せて饒舌に展開していく。 以下ネタばれ注意 まず本作は83年の現在と44年の過去が点と線で繋がる構成がされている。オープニングの現代のシーンは物凄く凝縮されて描かれ、その後の展開に非常に重要になるので被害者とカフェで事件を知る人物の顔を頭に明確に記憶する必要がある。 映画の舞台は第二次世界大戦中の44年イタリアにさかのぼり、黒人歩兵部隊が人種差別者と思われる上官の間違った判断で兵隊達は敵の砲撃と味方の砲撃で全滅してしまう。そんな中、4人の兵隊は隊とはぐれ難を逃れる。この戦闘シーンからしてリー監督のやる気を感じさせる凄まじい戦闘シーンで、さしずめミニ「プライベート・ライアン」状態である。エンドロールで判別したのだが、戦闘シーンでのVFXを担当したのはジョージ・ルーカス率いるILMだ。 それにしても本作の時代設定が44年の戦中でまだ黒人に対しての人種差別が激しい時代である。黒人兵隊達は一番危険な最前線に送り込まれ捨て駒の様な扱いである。正しい情報を黒人兵が白人上官に伝えても「黒人に言った事は信用できない」と言い放ちミスを犯す上官であったり、イタリア人少年の命を助けた黒人兵も「こんなに近くで白人を見たのも触れるのも初めてだ」と言っていたし、黒人兵が食堂でカキ氷を食べるのも命がけであったりで、とにかくリー監督にとって未開拓である戦中当時の黒人への人種差別に対する描写が冴えまくっている。その反対に黒人を見たことが無いイタリア人達には歓迎を受けて、兵士達は楽園の様な好待遇を受ける辺りはリー監督流の人種差別への皮肉が込められている。そして、たぶんリー監督が描きたかった“セントアンナの大虐殺”など卑劣なナチスの悪行も明確な形で描かれ観客に投げかける。 映画は運命と奇跡の力に導かれ壮絶な着地点を迎える。そして現在と過去が点と線で繋がるわけだが充実した過去パートに比べると、締めとなる現代パートが性急過ぎたのは否めない。この辺は編集段階で削られてしまったのかもしれないが、もう少し物語冒頭の殺人事件に対しての答え合わせ的なフォローが欲しかった。まぁ、それを差し引いても近年のリー監督作品の中でも抜きん出るクオリティの力作であることは確かである。 映画「セントアンナの奇跡」の関連商品MIRACLE AT ST. ANNA(A):FILM TIE-IN [洋書]
2009.07.11
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yahoo!動画さんのオンライン試写会にて鑑賞しました。15.4型のノートパソコンの小さい画面に、無線LANの調子が悪いのか動画がフリーズしたりスライドショーになったりの悪環境での鑑賞です。 サンシャイン・クリーニング 【DVD】 映画の話 シングルマザーのローズ(エイミー・アダムス)は、ハウスキーパーの仕事をしながらオスカー(ジェイソン・スペヴァック)を育てている。彼女の妹(エミリー・ブラント)はいまだにアルバイト生活をしながらの実家暮らし。ある日、息子が小学校を退学になったのをきっかけに、姉妹は事件現場のクリーニングというヤバそうな仕事を始める。 映画の感想 あまり知られていない職業に着眼した点は良いが、その仕事ぶりの描写が中途半端であるのが残念だ。本作はあくまでもどん底人生を這い上がる二人の姉妹とその家族の物語であり、私が思っていた物語と違うもので肩透かしを喰らった形である。 映画は自殺や事故で亡くなった人の場所をクリーニングするという珍しい仕事にスポットが当てられている。しかし今年2月公開ザ・クリーナー 消された殺人でもまったく同じ職業が主人公の作品がある。どちらが先にアイディアが生まれたかは不明であるがとても間が悪い。それも両作品とも、この職業が紹介されたラジオ放送からアイディアが生まれたそうだ。という事は多分、両作品の製作者が同じ放送を聴いて映画が製作された事になる。「ザ・クリーナー 消された殺人」はプロの仕事ぶりが逆手に取られて殺人事件に巻き込まれるサスペンス作品であったのに対して、本作はお金の為にその変わった仕事をしなければいけなくなる、二人姉妹を中心とした一風変わったホームドラマになっている。 同じ職業を扱った作品であっても、その仕事ぶりは雲泥の差なのが可笑しい。プロ仕事としてキッチリと現場を浄化して、血生臭い凄惨な現場をスタイリッシュな編集でビフォーアフターをキッチリと見せた「ザ・クリーナー」に対して、本作はど素人がいきなり現場に入り仕事を始めてしまう。そして仕事現場のビフォーは出てくるがアフターが無い、彼女達の仕事ぶりが描かれていないのは致命傷であり観客として納得出来ない。 珍しい職業にスポットライトを当てるといえば、本年度アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」は、ちゃんと珍しい職業の仕事ぶりを丁寧に描きリスペクトしたおかげで感動に繋がった訳である。本作はその辺がまったくアバウトなのが駄目である。 まぁ本作は二人姉妹の生き方に主眼が置かれているので、先に書いた様な珍しい職業に対してのHow To物を期待してしまうと駄目なのだろう。主人公の二人姉妹の生き方にも共感できず、映画に対して期待しすぎたのも良くなかったのだろう。唯一良かったのはショーン・ペンを弟に持つマイケル・ペンの書いたスコアだ。カントリーやアコースティックを主体としたスコアが凄惨な事件現場の緊張感をほぐしてくれた事だろう。しかし個人的には先にも書いた職業に対してのアバウトさとリスペクトが感じられないのが残念である。 映画『サンシャイン・クリーニング』の関連商品オリジナル・サウンドトラック『サンシャイン・クリーニング』/サントラ[CD]◇新品DVD◇02P25Jun09 リトル・ミス・サンシャインダウト ~あるカトリック学校で~重い扉を押し開くと、『おとぎの国』から『現代のニューヨーク』へ。ウォルト ディズニー スタジオ ホーム 魔法にかけられて 2-DISC・スペシャル・エディション
2009.07.03
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試写会場は8~9割くらいの客入りで、小学生位のお子さんも来場している。 【25%OFF】[Blu-ray] ノウイング 映画の話 50年前の小学生たちが埋めたタイムカプセルから、数字が羅列されたメモを持ち帰った小学生ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)。彼の父親で宇宙物理学の大学教授ジョン(ニコラス・ケイジ)は、その数列を解析し、激しく動揺する。その数列は、実際に起きてきた過去の惨事と、これから先の未来に起こる災難を予知するものだった。 映画の感想 これは凄い!個人的には今年一番の衝撃作であることは確かであるが、ラストの解釈で賛否が分かれてしまうのは必至であろう。劇中には心臓に悪いシーンが多々あるので小さなお子さんとの鑑賞は避けたい。チラシや予告編がかなりネタバレになっているので注意が必要だ。私のブログも本作を鑑賞後に読むことをお勧めしたい。 以下ネタばれ注意 映画は50年前の1959年、小学校の開校記念にタイムカプセルを埋めることになり、生徒達が未来へ託す夢を手紙にするのだが、一人の少女ルシンダだけが何者かにとりつかれた様に意味不明の数字の羅列を便箋にビッシリと書いてしまう。その手紙はタイムカプセルに収められ50年後の現在に開封されて、主人公の息子の手に渡り物語は本題に入る。 映画の宣伝方針は「アルマゲトン」「ディープ・インパクト」の様なディザスタームービーとして宣伝しているようだが、本作の趣旨は違うように感じる。映画の導入部はホラースタイルのミステリー、中盤は目も覆いたくなる衝撃的なディザスター物になり、後半は予想もしなかったSFの領域に踏み入れる。この後半の解釈がSFマインドが無い方はドン引きしてしまうかもしれない。 映画前半は学者である主人公が50年前に書かれた数字の羅列を解いて行く内に、この50年間に起こった大惨事とリンクする事を発見するのはよくあるパターンであるが、事件の起こる当日を迎えた第一発目の惨劇は凄まじい!予告でも公開されている旅客機の墜落事故現場に主人公が居合わせてしまい、観客も悲惨な飛行機事故をまざまざと見せ付けられる。それにしてもこのシーンは本当に心臓に悪い。 その後は数字の羅列は大惨事の起こる日と人数という自分の仮説が立証された主人公が、事故を阻止しようと翻弄される。第2の惨劇は予告で公開されている地下鉄事故だ。列車も人も吹っ飛び駅が崩壊する大惨事に主人公も巻き込まれる。本当にこのシーンも先の飛行機墜落事故のシーンもVFXの進歩で非常にクオリティの高い映像で心臓がバグバクしてしまう。 そして本作のポイントは世界規模の話を個人単位で描いている事だ。先に書いたディザスター映画の定番となった「アルマゲドン」「ディープ・インパクト」は、全世界を巻き込み地球崩壊の危機を一部の勇士達の自己犠牲で回避してきたが、本作は徹底的に個人単位の話というのがポイントであろう。 それから、もう一点のポイントは物語の所々に登場する主人公達を付けねらう人々の存在であろう。彼らの正体は物語後半で明らかになるのだが、観客にとってはまさかの展開である。まぁ、物語の展開で主人公が数字の羅列に惨劇の現場となる緯度と経度が示されている事に気づく辺りで「スティーブン・スピルバーグ監督『未知との遭遇』に似ているな」と思っていたら、まんまの展開になってしまったのには驚いた。彼らは地球の傍観者であり救命者である。いわゆる本作の物語は選ばれし者だけが来世で生き残る使命を与えられるアレックス・プロヤス監督版の“ノアの箱舟”なのだろう。 映画の着地点も救いようの無い後味の悪いもので、先に書いたディザスター物とは明らかに違う物を狙ったのだろう。この辺はSFマインドを持つ方や「ノストラダムスの大予言」などの終末作品の免疫がある方はOKかもしれないが、それ以外の方は拒否反応を起こしてしまうかもしれない。現に試写会場はエンドロールが流れ始めると早々と客席を後にする観客の多さが映画の賛否を如実に表しているようだ。 最後に音楽を担当したマルコ・ベルトラミについて書きたい。彼はジョン・ウィリアムズと並ぶハリウッド映画音楽の巨匠で故・ジェリー・ゴールドスミスの最後の愛弟子として、現在のハリウッド作品(主にSF&ホラー作品を得意とする)を牽引する音楽家で、本作でもジェリーの音楽を継承したスコアを書いている。地下鉄のシーンでは『トータル・リコール』風であったり、ルシンダの亡くなった家のシーンは「エイリアン」風であったりで、ベルトラミが確実にジェリーの魂を受け継いだスコアを書いているのはジェリーのファンとして個人的に嬉しかった。 映画「ノウイング」の関連商品ノウイング(CD)ノウイングNOWING/Marco Beltrami アレックス・プロヤス監督作品V限〉アイ、ロボット 新生アルティメット・エディションアレックス・プロヤス【七夕セール!】 ダークシティ(期間限定)(DVD) ◆25%OFF!クロウ/飛翔伝説 DTSエディション(スマイルBEST)/ブランドン・リー[DVD]
2009.07.01
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