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先日の「徹子の部屋」で、タモリさんが不思議がってました。「最近の若い人は重要なところに来ると声が裏返るんですよね。なんでだろう?」営業マンでもスタッフでも説明の途中で突然裏声になると..。 「いやそれ、最近の歌聞いてたらそうなるんじゃない?」と思わずつぶやいてしまいました。 歌じゃないんでしょうか?原因は。最近のはやり歌は旋律の途中で突然1オクターブ跳ね上がるのが多い。歌のサビ部分で裏声になるのはよくある手法だし、黒人系の歌のファルセットなどもよく見られますが、近頃はメロディの途中で唐突に裏返る歌がやたらと耳に付きます。これが当世風のサウンドなんでしょうが、古い感覚の私には気になってしょうがない。 だから今の若い人のしゃべり方が「ヨーデル話法」になるのは、最近の歌の影響ではないんでしょうかねえ?-------------------------------------------------------<アイルランドの調べシリーズ>前のページ/ 20230510 ダニーボーイを歌うべラフォンテの歌唱力前のページ/ 20230513 ダニーボーイという歌の変遷前のページ/ 20230514 ダニーボーイのバリエーション前のページ/ 20230529 ダニーボーイの原曲変遷図前のページ/ 20230601 朝ドラに「庭の千草」が前のページ/ 20231227 消えゆく歌を追う人前のページ/ 20231228 バーバラ・アレンと米津玄師次のページ/ 20241201 岡崎体育氏の快作「ともだちのともだち」-------------------------------------------------------
2023/12/29
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先の映画「歌追い人」の主題歌として取り上げられたのは「バーバラ・アレン」という唄。これはスコットランド民謡として一般に知られていますが、アイルランド移民たちにも歌い継がれたようです。 <ジュディ・コリンズ/バーバラ・アレン> この「バーバラ・アレン」は米津玄師の歌詞にも出てきたので知名度も上がったようです。彼はこの歌が好きで「Neighbourhood」という歌にこの曲を登場させています。内容は彼の子供時代の苦い想い出を歌っています。 なつかしさを感じさせるためにこの歌が引用されたという解説がありましたが、単なるなつかしさでなく、もっと深い意味があると思います。 「バーバラ・アレン」という唄には歌詞や旋律に沢山のバージョンがあるそうですが共通する内容は、死にゆく若者に冷たくしてしまった少女が苦悩のあまり死んでしまい、その墓から生えたバラが二人の墓を包むというお話です。 悔恨を昇華させて懐かしさに繋げるという意味で米津氏はこの「バーバラ・アレン」を選んだように思います。重い過去を乗り越えて前に進むための力なんでしょうね。 追伸1:「Neighbourhood」の歌詞の中には「平和も平和で反吐が出た」という文言もありました。気持ちはよく分かりますが、「無差別爆撃で血反吐を吐く」という2023年末の現実に比べれば、ずいぶんマシなような気がします。追伸2:<ガーファンクルの歌>「バーバラ・アレン」には沢山のバリエーションがありますが、私はガーファンクルのバージョンが好きです。-------------------------------------------------------<アイルランドの調べシリーズ>前のページ/ 20230510 ダニーボーイを歌うべラフォンテの歌唱力前のページ/ 20230513 ダニーボーイという歌の変遷前のページ/ 20230514 ダニーボーイのバリエーション前のページ/ 20230529 ダニーボーイの原曲変遷図前のページ/ 20230601 朝ドラに「庭の千草」が前のページ/ 20231227 消えゆく歌を追う人次のページ/ 20231229 裏声の理由/ タモリの疑問に応える-------------------------------------------------------
2023/12/28
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「歌追い人」という映画を先日レンタルで観ました。2000年公開の作品で、アイルランド移民の伝承歌を発見し、保存しようとする人の話です。 アメリカの開拓時代、妹の住むアパラチア山中の村を訪れた女性が、すでに失われたと思われていた200年前の歌が伝承されているのを知ります。女性は音楽の研究者だったのでそれを記録しようとしますが、社会から差別されていたアイリッシュ系移民の村人の心は固く排他的で、銃まで付きつけられます。 Songcatcher (2000) | Film4 Trailer(映画予告編)この映画は創作ドラマですが、そのモデルとなった人がいます。1900年初頭のオリーヴ・D・キャンベルというアメリカ女性の音楽研究者です。 この時代には消滅しかけているイングランド地方の古来の伝承音楽を研究・保存する運動が定着していました。その権威の学者セシル・シャープがイギリスから取材に来て、オリーヴと一緒に数カ月に渡り南アパラチア山地で民謡採集旅行を行います。彼の研究は歌詞だけでなく旋律も忠実に記録したことが高く評価されています。 当時、アイルランド移民は社会的には黒人と同レベルに扱われていたので、アパラチア地方で、閉鎖的に自活するしかなく、その結果、アイルランドの古くからの発音や文化が残ることになったようです。シャープたちはこの地で1600曲近い曲を採取し、1917年にはオリーヴと共著で「南アパラチア地方からのイングランド民謡集」をニューヨークで出版します。こうして、この地道な努力のおかげで多くの歌曲が今に残され、歌い継がれることになったのです。 ただ彼らが採取した曲はバラードやわらべ歌などの歌謡が主で、ダンス音楽や労働歌、聖歌、春歌などには対象でなかったので記録されませんでした。そのために大量の曲が消滅しましたが、ダンス音楽だけは「マウンテン・ミュージック」や「ヒルビリー」として人づってに伝わり、カントリーやブルーグラスなどに変容したそうです。これは後にロックン・ロールへと繋がったとも言われます。 このように、消えゆく伝承歌を記録し保存する人達の努力にまつわるエピソードは本土アイルランドでも残されています。「若者の夢」を採譜したエドワード・バンティングや、「ロンドンデリーの歌」を採譜したジェイン・ロスについてもネット上に克明に記されているので、そちらを参考にしていただくとして、今回は省かせたいただきます。 ただ重要なのは、歌以外にも古い良いものを大事に守るのは学者や研究者でなく一般庶民の役割です。なのでその気持ちは我々も持ち続けたいのですが、それを次世代にちゃんと伝えられるか?となると、それがなかなかに難しいもんなんですね。-------------------------------------------------------<アイルランドの調べシリーズ>前のページ/ 20230510 ダニーボーイを歌うべラフォンテの歌唱力前のページ/ 20230513 ダニーボーイという歌の変遷前のページ/ 20230514 ダニーボーイのバリエーション前のページ/ 20230529 ダニーボーイの原曲変遷図前のページ/ 20230601 朝ドラに「庭の千草」が-------------------------------------------------------次のページ/ 20231228 バーバラ・アレンと米津玄師-------------------------------------------------------
2023/12/27
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