みきまるの優待バリュー株日誌

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免責事項 : 当ブログは私が少しでも成長し、「より良い投資家」 になるための私的な勉強の場として運営しています。記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100%ご自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。

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Feb 23, 2022
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カテゴリ: 優待株について
 さて、 魅力的な優待のついた地方銀行株を全て買ってコレクションしようという、優待族ならではの遊び心といたずら心に満ちた








​ ​ ​​ 優待地銀株バルクプロジェクト ​​​​







 ですが、本日はその最新版をお届けします。






 尚、始めに説明しておくと、この企画は優待が「定期預金の金利優遇」のみのところは優待族的にはほぼ無価値と言うことで対象外となっています。あくまで地元特産品カタログやギフトカードなどの戦闘力のある優待制度があるところのみを狙ったプロジェクトとなります。










そしてこのプロジェクトを現在実行している理由は以下の通りです。









0. まず大前提として、長く続く国の超低金利政策により各銀行は収益基盤を削られている。更に悪いことに地方銀行は元々数が多かった上に各地域の人口減もあり将来の成長が全く見込めず、むしろ売上高も利益も右肩下がりの「限界集落」の様な過酷な状況に置かれている。












1. そのため地銀株は今の株式市場では「最低最悪の不人気業種」となっており、名前を聞いただけで多くの投資家が眉をひそめるような状況である。


 誰も話題にすることがない、誰からも関心を持たれない、誰も資金を投入しない、「3無」の状態に陥っており、0.0倍台!、0.1倍台、0.2倍台という極端な低PBR水準にまで売り込まれ打ち捨てられた銘柄群が、浜辺に打ち上げられたアザラシの如くにゴロゴロと転がっている。













2. ​ 歴史的に見て、低PBR銘柄群への投資は報われてきた。  この数年は「バリュー投資冬の時代」が続き全くパフォーマンスは冴えないが、マーケットでは「有効な手法と言うのは常に移ろっていく」ものである。


 そしてその手法が馬鹿にされ嘲笑され、多くの投資家に見捨てられた時が「陰の極」だったということも良くあることである。そのため、今後バリュー投資手法が息を吹き返し、更に金利水準の上昇があった場合には、「ダブルスープの恩恵」が地銀株に降り注ぐ可能性がある。









3. 地銀
各行は、店舗統廃合や顧客に課す各手数料の大幅アップなどの「なりふり構わない」経営改善策を必死に続けており、その効果がついに出て業績が劇的に改善しているところが多い。


 実は個人的にはそのせいで大変な迷惑を被っているのだが、逆に言うとそれは「各地銀が着実に利益構造を改善している」ことの裏返しでもある。実際、2022年度の各行の業績には上方修正が続出している。













4. 地銀株はどこも「各地方を代表する優良企業」であり、長年の企業活動により地元に深く食い込んでいる。そのため、各銀行の「地域特産品満載の優待カタログ」は内容にオリジナリティがあって同時に非常にクオリティが高いところが多く、優待族的には垂涎ものである。











5. そうは言っても、「地銀株は全体として未来が明るくない」のは間違いない。なのでどこか1社を「決め打ち」して戦うのはリスキー過ぎる。そうではなく、魅力的な優待が付いた地銀株を総ざらいしてガボッと地引網で買い集め、全国各地の貴重な郷土品優待を楽しみながらそれらを「一つの塊」として戦うのがベストな投資アイデアである。







 以上です。







 今日はまずはプロジェクトスタート時の2020年3月の初代セットリストを見ておきましょう。全部で27銘柄で時価総額約1000万円での船出でした。当時はコロナショック真っただ中だったこともあり、ほとんどプラスになっている子がいない、赤字だらけの地獄のゲロゲロマイナススタートとなりました。

















 、、、プロジェクト開始後も地銀株は暴落が続き、私はリスクコントロールに細心の注意を払いながらも全体としては資金投入をひたすら続けました。もちろん銘柄の構成は常に脳みそを振り絞って考え、トヨタ式の「カイゼン、カイゼン」で、少しでも「力のある、意味のある塊」となるように努力を継続してきました。そして、自分の「優待地銀株箱庭」は静かに成長していきました。。。










 次に前回発表時となる2021年12月のセットリストを復習しておきましょう。全部で31銘柄で、当時の時価総額は約4960万円となっていました。





 詳細を見ておくと、優待地銀株ワールドで総合戦闘力最強と判断していた  7337ひろぎんHD ​ をトップに据えて、その下に ​ 7167めぶきFG ​ 、​ 7327第四北越FG ​ 、 8334群馬銀行 ​ 、​ 8381山陰合同銀行 ​ 、​ 8386百十四銀行 ​ 、​ 8418山口FG ​ 、​ 8527愛知銀行 ​ などの有力諸大名をバランスよく配置するという、安定感のある布陣を取っていました。




 尚、厳密には7182ゆうちょ銀行と  8421信金中央金庫  は地銀ではありませんが、銀行と言う括りでは一緒ですし、また魅力的な優待が付いているという事で「準メンバー」としてプロジェクトに入れています。
 ​






















 それでは次に、2022年2月23日現在の最新のプロジェクトの状況を見てみましょう。





 前回から比べると、7337ひろぎんHDが大きくポジションを落としました。これはいわゆる「100株優待改悪」があったために優待族的な見地からすると総合戦闘力が大きく下がったと判断したためです。




 ただ個人的には、「元々のひろぎんの100株優待はバグっていた。多分設計ミスだった。ちょっとあまりにも過剰に良すぎた。」という印象を持っていたので、これは仕方なかったかな?とは思っています。改悪後(2500円相当のカタログギフト→500円相当のギフトカード)でも株価水準を考えれば十分に素晴らしい内容ですしね。





 また、優待新設があった8341七十七銀行、8366滋賀銀行、8383鳥取銀行に迅速に緊急新規参戦しました。もちろんそれぞれのポジションサイズは各行の総合戦闘力に応じて吟味の上決定しています。





 最新版では、それまで首領であった7337ひろぎんが上位集団に降格し、7167めぶき、7327第四北越、8334群馬、8381山陰合同、8385伊予、8386百十四、8418山口、8577愛知などの有力諸大名が似たような時価総額で激しく競り合う群雄割拠の戦国時代となりました。この中から天下統一を果たす新たな覇者が出るのか、それとも油地獄の混戦が続くのか、全く目が離せない状況です。





 その結果、プロジェクト全部で33銘柄、時価総額は約5270万円となりました。相変わらず「超主力株1つ」くらいの大きなサイズを維持しています。




 また地銀株はこれまであまりにも低評価が過ぎたのでしょう。全体として値上がりしており、私のプロジェクトの損益もだいぶ改善してきました。始めた頃は「地銀株はなんぼほど下がるんや。みんな優待エアバッグ未装着の旧式のポンコツ車なんか。一体どうなっとるんや。」と唖然呆然としていたので、何とか形になってきて良かったです。(笑い)



















 、、、いやあ、それにしても改めてみると地銀株は相変わらず指標的には激安ですね。例えば8386百十四銀行はPBR0.18×PER5.00=0.90、8522名古屋銀行はPBR0.21×PER4.90=1.03、8341七十七銀行はPBR0.21×PER5.70=1.20、7380十六FGはPBR0.22×PER5.60=1.23と、 ​ グレアムのミックス係数 ​ が0倍台から1倍台の銘柄続出となっています。







 天国のグレアム先生がこの現状を見たら、果たしてなんと仰るのでしょうか? もしかしたら驚いて墓場から抜け出し、「手と手を取り合って全員瀕死の重傷」状態に陥っている我々日の丸バリュー投資家と一緒に日本株市場に参戦してくれる可能性すらあるのではないでしょうか?








 以上、優待族としての出自と存亡を賭けた大型企画に成長した、 優待地銀株バルクプロジェクト 2022年新春編 でした。🎵 





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​バルクプロジェクトシリーズ 免責事項



各バルクプロジェクトシリーズ は、私の投資家としての遊び心から「エンターテインメントとパフォーマンスの両立」を賭けて、また同時に「投資を極限まで楽しむことを通じてより良い投資家になる」ことを目指して全力で取り組んでいるものです。



記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私は「未来を見通せる魔法の水晶玉」を持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。​





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Last updated  Feb 23, 2022 11:38:42 AM


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