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簡単に切れる あとは特に言うこともないが…。左辺から中央にかけての黒の一団はどことなく薄いが、もうこんな石を狙う必要はない。とは言え、何かありそうだと思えばやってみたくなるのが性というものだ。白4、14などは、とにかく後でキカされるのを極度にきらったもの。黒7から9と連絡を確かめてきたが、中央方面の数子にはなお何かありそう。このあたり、ずっと考えていた。しかしなかなかうまくいきそうにない…。黒15とはずいぶん味の悪いところを出てくるものだ。17と後手をひいてくれたので白18をキカし、このあたり唯一の弱点を万全にする。以下、26まで気持ちよく決めて、白28は決勝点…というか勝負はもうとっくについているので最後の大場といったところか。黒31なんて打ってくるから白32まで先手で決めることができた。黒31では1路下にノビるところだろう。そんな細かいこと言ってもしかたないか。白34―。なんとなく薄そうなところをうかがってみた。その瞬間気がついた。当然に見える黒35のがんばりだが、白36。案外簡単な手で切れているのである。もはや大差―。その後、白は悪手もけっこう打っていそうであるが、もはや勝敗には関係ない。白58の手筋のワリコミ(といっても大したことは狙っていない。せいぜいヨセで何目か得するぐらいのものである)に対して黒が間違えたので、白60が決まった。ついで黒が下辺の3子をツゲば、むろん白61にノビダす。ついで黒59の上にツイでも白61の下マガリが成立し、下辺を大きく取られるだけだ。かと言ってそこで下辺を守って59の上を切られるのも被害が大きいというものだ。黒61はやむを得なかった。白62以下ここを切り取ってはさらに差が開いた。黒63には白64がウッテガエシを含んで先手をとる手筋。ある程度以上打たれる方にはもはや常識だが、知らなかった人は学んでほしい。まあこの場合は1路左にサガってもほぼ先手になるだろうが、黒地が1目違う。
2013.08.18
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またしても… ようやく銀星が力を出してきた。黒53のワリコミに白54は当然であろう。さすがに逆からアテるのは無理そうだ。白56は苦しいながらもなんとかサバキをはかろうとした。これに対して黒57は厳しいが打ち過ぎではないか。白58で黒が切ったばかりの石を取る手と上辺を破る手を見合いにする。続いて黒59では、57の右にノビて頑張りたい。それで白苦しかったのではないか。上辺は多少食い込まれても、中央の戦いは黒が圧倒できる。黒59と受けて白60となっては白一息ついた感だ。しかし、黒61も厳しく、中央の一子は飲み込まれる運命にある。白も62とあえて頑張り、お互いダメヅマリの状態にする。そして黒63はさすがに打ち過ぎだろう。この手では61の下にヒイておくのが手堅い。白64、66とデギり、黒67と変わってさらに68と出る。中央は少々広がったがまだ味が悪く、また、右辺の白地がふくらんできそうだ。黒69は無謀。続いて白72にノビるぐらいでも上下が忙しく、一気にマギレたのではないか。ここで白が策を弄する。白70―。今から考えればちょっとひねり過ぎのような気もする。ともあれ、黒71はやむを得ない。こんなところを侵入されてはひどすぎる。一転して白72とノビ、右辺の黒二子は救出できまいと言っている。本当にそうか?黒73で68の右にマガったらどうなるのか。左方の白もダメヅマリで60の右からマクるシメツケもきくので、白70のキカシも不発となったように思うのだが…。黒73、ソッポ。白74とこんなところをノビダされては方々の味悪が一気に噴出し、完全にマギレた。黒75も愚形で気がきかない感じだ。96の点にトブぐらいの方が普通だろう。ことここに及んでは、右辺の二子を捨てて、中央を固めることに専念すべきだろう。白76は、下方の黒の切断を見て、火種を増幅しようという手。じつにいやらしい。さらに白78と図に乗って戦線拡大する。そして黒79と備えたところで白80―。ねらいのハザマだ。これに対し、黒は82とオシて出るしかないところだが、なんとしたことか、81とこちらをオシた。白82となってはカナメの黒5子が落ち、一気に碁が終わってしまった。さらに手が進んで白92で左方の黒の一団まで薄くなる。以下、白、店じまいモードである。じつにあっけない―。またしてもミッションは失敗だ。
2013.08.04
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堅く、ただ堅く 左辺はどう受けてもキカされか白を固めるだけなので、手を抜いたのはなかなか。石が向かうところも右下というのは好感がもてる。ただし、黒23の着点はいただけない。中途半端で、隅はガラ空き同然だ。左方の一間トビに近寄りすぎのきらいもある。私なら、堅く小ゲイマにシマるだろう。白24から、手抜きの代償を求めて形を決めにいく。しかし大それた狙いは持っていない。せいぜい右下の白地を少しでもふくらまそうというぐらいのものだ。しかし―黒27の手抜きはないだろう。白28となっては左辺はガラガラ。24の下の黒1子も、動く味がまったくないとは言わないまでも、すぐには動きづらくなっている。一間にトンだ手は何だったのか。黒29と中央経営をめざしてくるが、かまわず白30と左辺上方に打ち込んだ。黒31だったので、白32とハザマを出て、さらに白34から36と、堅く、ただひたすら堅く打つ。黒37、39と中央を打たれるのは承知の上。こういう時は、あわてて消しに行ってはいけない。じっと自らを固めるのが鉄則だ。さて、黒39までとなったところで形勢判断してみよう。じつは打っている時は黒39で1路上にツケられることを覚悟していた。それでここはしっかり止まっている。ついでどこから入っていくか、あるいは軽く消しにいくか、はたまた囲い合って勝てるのか、等々、いろいろ考え、黒37の時点で珍しく形勢判断した。しかし無駄になってしまったが。中央を囲わせる前提だと、黒地は右上がざっと40目弱、右下は約30目と見積もれる。中央をだいぶ囲わせたとしたら30目にもなり、合わせて100目。一方、白は右辺が15目くらい(実際にはどちらが先にヨセるかで相当増減する)、左下方面が45目ぐらい、左上方面が30目強といったところか。しめて90目。あれ?打っていた時とだいぶ違う気がするが…。対局時にはかなり容易ならずとみて多少焦ったのだが…。まあこれも黒39が一路上だった場合との差ということだろうか。いずれにしても、中央を手つかずで囲わせては白勝てない。だがドカンも必要ない。したがって、実戦では白40とコスミ出した。続く黒41―。やる気を失わせる手である。白42と出させた形は典型的なサカレ形。こういう手を打ってはいけないという見本である。黒41では、ナナメ右下にハズし、白42なら(普通は上辺を固めるところだが27に一着あるので)他方面で中央を囲う要領である。実戦の43でもいいし、もっと欲張って右辺を高圧して巨大模様をめざす手もある。そうすると魔婆斗の目算が現実のもの、あるいはそれ以上となる可能性があった。実戦の白42までとなっては白の楽な碁である。このあと、白は本当に堅い手しか打たない。もはや頑張る必要がなくなっているのだ。黒43は白地制限と中央拡大を兼ねてなかなかだが、白44のマガリで中央のスケールが一段と小さくされる。しからばと黒45と侵入だが、この程度しか入れないのがつらい。一路でも深入りするとたちまち切断がくる。侵入した石を助け出したとしても、中央が荒れ、それこそ碁が終わる。白46、48は「充分ですよ」と言っている。うわ手にこういう打ち方をされて負かされるとじつにこたえるものだ。黒49は、左辺を白の一気通貫の地にされるのを防ぐと同時に、左下の味を多少狙っている。「ひたすら堅く」といったがここで白に唯一(?)のウソ手がでる。白50のノゾキ一本で間に合わせたのはいかがなものか。黒ツグとは限らない(30の右で逆に間に合わせることも考えられる)し、実戦のように51とツガれても何かと味が悪い。ここはしっかり24の二路下にカカエておくのが本手だった。また、それで充分な形勢である。白52とトンで、地合の差を決定的にした。…と、ここでついに銀星が牙を剥いた。黒53―。気合のワリコミである。
2013.08.01
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