日本語で話そう

August 15, 2017
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カテゴリ: スイス2017
旅程14日目

マイリンゲン駅からのスーツケース送りはその日に着く特急便が使えない。だから14日目に送りチューリッヒで16日目に受け取る。よって、その日が最後のハイキング。ハイキングを終えたらホテルに帰って登山靴とストックを詰め込み駅にスーツケースを持って行かなければならない。

さあ、やっとマイリンゲンの街が背負うハスリタルのハイキングが出来る。ちょっと曇っているがまずまずの天気。

朝、ホテルから歩いてロープウェイでまずはハリスバーグへ。ゴンドラに乗り換えビドミを通ってメギスアルプ、ゴンドラを乗り換えて何回目かのプランプラッテン展望台2,224mへ。

ハスリタル
ハスリタル posted by (C)灰色ウサギ

そこからメギスアルプまでの下りハイキング2時間。

緩やかな起伏がある岩場がある草原を下る。途中で「キー」と鋭い鳴き声が聞こえて来る。マーモットがあちこちにいる。姿はなかなか見えない。ふと岩場を見ると立ち姿のマーモットが。動かない。気配を消したつもりだろうか。でもしっかり見える。「見えてるよー」じっと見つめていると「見つかった」と思ったのか鋭く鳴いて仲間に知らせた。

マーモット
マーモット posted by (C)灰色ウサギ

かなり高い位置に牛、花畑の中に馬と驢馬。1時間ほど花の中を歩いて、たった一軒の放牧酪農農家にたどり着いた。木をくり抜いた水飲み場にサイダーや搾乳缶が冷やして有った。見ると日本円にしてカップ一杯150円ぐらい。誰もいないので農家のドアをノックし、開けて「牛乳一杯ください」と声をかけた。

搾りたてというミルクをもらって飲む、「さっきあっちの部屋覗いたら大きなお釜が有ったけどチーズ作ってるの」と聞くと、作業場を案内してくれた。

チーズ釜
チーズ釜 posted by (C)灰色ウサギ

「チーズの熟成室も見る?」「うんうん、見てもいいの」とチーズ熟成中の部屋も見せてもらった。
チャンスは逃さない。

自家製チーズ
自家製チーズ posted by (C)灰色ウサギ

「小さいの買うことできるかしら」とウサギが聞くと
「これ?」と棚に並べて有るのより小さいのを指さす。
「旅行中だからもっと少しで良いんだけど。」
彼女、牛小屋まで行って若い農場主を連れて来た。
彼は無言で直径20cm程のチーズを半分に切ってくれ、秤で計って、値段を彼女に告げ、そのまままた牛舎に戻った。いかにも寡黙な農場主という感じ。

チーズを包む彼女と話していると、ポーランドから来ているんだとか。フランス語と英語は出来るけれどドイツ語は出来ないんだと言っていた。こっちもドイツ語出来ないからちょうど良かった。



チーズ
チーズ posted by (C)灰色ウサギ

途中で出会ったハイカーも4、5人。長閑なこの地域は出来ればもっと歩きたいところで、今日で終わりなんてちょっと残念と後ろ髪引かれる気持ちでメギスアルプ迄30分ほど歩いてまた、ゴンドラに乗ってホテルに帰った。

仲良くなって、お互いに登った(我らは登山電車で彼女は徒歩で)ピラタスの話題は盛り上がっておしゃべりが楽しかったホテルのフロントの若い女性も、駅で乗り降りするたび何度も観光案内を聞いたり、切符を買ったりすっかり顔見知りになった駅のインフォメーションのお姉さんも、ポストバスの運転手さんも、マイリンゲンの人たちは素朴で親切で素晴らしかった。

山のあなたじゃなくて、こっち側も良いな。










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Last updated  August 15, 2017 08:16:24 PM
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