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April 8, 2009
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今日は一切写真が出てきません.

農薬に関する話ですので,興味が無い方はスルーしてください.

さて突然ですが,私は結構農薬を使います.
例外はありますが,病害虫が発生する前に予防として定期的に複数の薬剤をローテーションで散布しています.
病気が蔓延してから大量の薬剤を散布するより,予防の為に負荷の少ない薬剤を定期的に少量散布した方が環境にやさしいと考えるからです.
そしてその農薬の大半が天然物ではない有機合成化合物です(一部は無機化合物であったり,BT剤だったりします).
家庭菜園も行っていますが,そのポリシーは変わりません(粘着トラップやアルミホイールなどの物理的手段も併用しますけどw).
当然ながら(?)肥料は化成肥料一辺倒です(腐葉土やバーク堆肥等の腐植物は使います).



『無農薬&有機栽培が善であり,農薬&化成肥料栽培は悪である』と考えるような方々にとって,きっと受け入れがたい考え方だと思います.
そしてそんな方々は,まず間違いなく遺伝子組み換え野菜にも抵抗があるでしょう(私はありません).
でもそんな人に限って『無農薬』だからと言って『農薬として登録されていない物』を散布していたりすることが多いように思います(単なる偏見かな?).

確かに世の中には,『農薬』として売っても儲からない(利幅が少ない)等の理由で『農薬として登録していない』が,殺虫&殺菌の効果がある物も存在します.
牛乳をアブラムシに散布すると油脂成分が気門を塞ぐためにアブラムシが死にますが,農薬として登録されていませんよね.w
実は 失効農薬の大半はそういうものです (一寸例えが悪いかな?).
しかし『農薬として登録されていない物』の中には,効果が認められなかったり,毒性や薬害の問題で登録できなかったりするものが存在します(失効農薬の一部を含む).
最近どこの園芸店やHCでも売っている『木酢液』などが良い例でしょう.

農林水産省が『木酢液』を『農薬』として認めていないのは,効果がはっきりしないからです(農水省は『 木酢は農薬としての販売は禁止していますが、使用者の判断と責任で農薬的に使用することを禁じてはいません。これは、防除効果、安全性が確認されていないからです。木酢は、材料や製造方法により品質にばらつきがあり、安全性を確認することが必要とされています。今後、木酢の安全性について試験を行い評価を行う予定です。 』とコメントを出しています).

だって200以上の成分が含まれているのが普通ですからねぇ~.
実はここが大きな問題なのです.

含まれる成分(有効成分を含む)がハッキリしている有機合成化合物由来の農薬なら,その含有量を誤差範囲内でコントロールできますし,毒性や薬害,薬効をキッチリ算出する事ができます.
従って『収穫前散布可能日数』や『対象植物』,『散布濃度』や『散布法』を明らかにする事が簡単なのです.
しかし『木酢液』の場合,それが難しいのです.


もし安全だと思っている人がいたなら,その人はトラフグの卵巣やトリカブトを食べるのでしょうか?
ちなみにこの世に存在する最強の毒は天然物です(ポツリヌス毒素 or 破傷風菌毒).
また『木酢液』に殺虫効果がある場合,何らかの作用点がある(毒性がある)わけで,人間に対して無害と単純に考えるのは大いに疑問です.

また『木酢液』に発ガン物質が含まれている(物が多い)と言うのは有名な話ですが,『発ガン物質が含まれる』=『必ずガンになる』ではありませんので(曝露形態と曝露量により程度が大きく異なる),あまり過敏になる必要は無いでしょう(ただし注意する必要はあると思います).

とりあえず『農薬』としての規格が無いと言うことは,品質が商品によって大きく異なると言うことですので,『木酢液』はどんな品質のものかシッカリ把握して使う必要があるでしょう(例えば ここ ここ が参考になりますし,googleで『木酢液 農薬』のキーワードで検索すれば,詳しいサイトが多数ヒットします).


農薬と同じ考え方で,肥料に関しても『有機肥料(堆肥)ならどんな物でも&どれだけ入れても大丈夫』と勘違いしている人がいるようです.

しかし堆肥等は発酵不十分なものを用いれば害が出ますし(植え付け前に時間をとれば大丈夫でしょうがw),必要以上に用いれば化成肥料を過剰に用いた時と同様の障害が発生します.
有機肥料は化成肥料に比べて緩効性であり,短期的には害が発生しにくいのですが,所詮植物に吸収される時の成分の形態は同じなわけですから,発生する障害に違いが無いのは明白です.
すなわち,どんな形態の肥料であれ,適量を適期に用いれば何の問題も無いのです.

ただ化成肥料一辺倒だと地中の有機質成分が減り,ミミズや善玉菌も減ってしまいますので,土の団粒化構造が崩れると共に微量元素が欠乏してしまいます(俗に言う土地がやせた状態).
従って,有機質の土壌改良資材(完熟した腐葉土やバーク堆肥等)と併用する必要はあると思われます(こちらも詳しくは こちら こちら 等を御覧ください).


要は『無農薬&有機栽培にこだわる』にせよ『農薬&化成肥料栽培を行う』にせよ,盲目的にそれらを行うのではなく(農薬も使用法を誤ると当然植物自体や人間に害が出ます),シッカリとした知識を持ち,よく考えて事に当たればよいって事ですね.
まぁ~『言うは易し 行うは難し』ですが….





本文中で失効農薬の話を出しましたので,たまたま先日見かけた農薬について一言.w

とある用事で『ホームセンター ○ーナン』へ行った際,何気に農薬売り場を見ていたら展着剤の『カイテン』が大量に置いてありました.
でも『カイテン』って既に2年半以上前(2006/7/31)に農薬として失効しちゃっているのですよぉ~.
失効理由を調べてみると『試験成績の追加実施に経費を要するため、登録を継続することが経済的に困難と判断したため』って事でした.
また有効成分の『ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル』は他の失効していない展着剤(ダインやグラミンS ,ダイコート等)にも含有されていますので,毒性に問題があるわけではなさそうです.
更に省令で『 省令で使用禁止になった農薬を除き,失効した農薬を使っても違反にはならない 』と規定されているようなので,使用する事は問題ないようです.

でも,失効農薬を何年も堂々と売っている企業の姿勢ってどうかなぁ~と思います.
まぁ~資源の有効利用を考えるなら,現存の物は少しでも売るべきでしょうが…(さすがに生産は終わっていると思います).
せめてその事を表示して安売りすべきだと思うのは私だけでしょうか?







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Last updated  April 9, 2009 08:14:21 AM
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