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☆クリスマスローズ(レンテンローズ)の花。花びらのような萼の色は、白やムラサキが咲いています。クリスマスローズの名がついていますが、2月から4月に楽しめる春の花です。☆クリスマスローズの名は、クリスマスの頃に白いバラ(薔薇:ローズ)のような花を咲かせることに由来するそうです。なお、本来のクリスマスローズは原種の一つである「ヘレボルス・ニゲル」という品種だけで、他のものは春の2月下旬から4月に咲く「レンテンローズ」という品種で、これもクリスマスローズの品名で流通しています。☆クンシランは、毎年3月に花のつぼみが見えてきて、3月から4月に花茎が伸びて、4月に花が咲きます。クンシランは、「ラン」という名がついていますが、ヒガンバナ科クンシラン属の多年草です。☆クンシラン(君子蘭)の名は、本来のクンシランの学名が「高貴な」「気品がある」という意味で、それに日本では「君子」という言葉を当てたことと、葉が蘭に似ていることに由来するそうです。☆大杯水仙の花です。副花冠のオレンジ色が鮮やかです。初めラッパスイセンと思っていたら、正確には大杯水仙でした。副花冠が花びらより長いものをラッパスイセンと言うそうです。☆スカシユリの芽が伸びてきました。庭には、スカシユリ、カノコユリ、カサブランカ、ヤマユリがあります。☆ハナニラです。花の色は、白っぽいもの、薄く青味がかったもの、薄く紫色のものがあるようです。☆ビオラです。花の少ない冬の時期に、玄関で咲き続けてくれました。☆購入して20数年たつフジ。Y字型の枝の片方が枯れてしまいました。つぼみが大きくなってきました。☆フジの花の長さは、40センチ程度になります。☆この他、ムスカリやタチツボスミレの花が咲き、スズランがつぼみを伸ばし、ムラサキケマンはまもなく咲きそうです。シランも芽を伸ばしてきています。
2015.04.11
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☆マンション北側の玄関脇の花畑(東側から撮影)です。庭で一番たくさんの花が咲く季節になりました。その中で最もたくさん咲いているのが、チューリップです。明るい日差しの中、チューリップの花びらが開ききっています。(14時27分撮影)。☆同じく、マンション北側の玄関脇の花畑(東側から撮影)です。夕方になって、チューリップの花びらが閉じています。(17時45分撮影)。☆同じく、マンション北側の玄関脇の花畑(西側から撮影)です。夕方になって、チューリップの花びらが閉じています。(17時45分撮影)。☆チューリップの花は、日中開花している時よりも花びらが閉じている時が清楚に見えます。花の色によって違う花言葉も、このイメージで付けられたのかもしれません。(17時45分撮影)。☆チューリップは、ユリ科チューリップ属の多年草・球根植物です。黄色のチューリップ花が、一番大きく開いています。(14時27分撮影)。☆チューリップは、アナトリア、イラン、パミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯が原産で、数百種の園芸品種があり、春の花壇の主役です。大きく開いていた黄色いチューリップの花も、夕方には閉じてしまいました。ちなみに、黄色いチューリップの花言葉は「実らぬ恋・正直」だそうです。(17時45分撮影)。☆チューリップの名は、チューリップ(学名Tulipa)属の花の総称です。「学名Tulipa」は、ペルシャ語の古語「tulipan(頭巾)」が語源といわれ、花が頭巾にやや似ていることによります。ちなみに、赤いチューリップの花言葉は「愛の告白」だそうです。(14時27分撮影)。☆6枚に見えるチューリップの花びらは、実は萼片に由来する外花被3枚と本来の花びらの内花被3枚です。外花被(萼)と内花被(花弁)が類似して、ほとんど区別できない花は、チューリップや同じくユリ科ユリ属のユリなどがあるそうです。(14時27分撮影)。☆チューリップの花のつくりは、6枚の花被片(外花被3枚・内花被3枚)、6本の雄しべ、柱頭が3裂する雌しべです。ちなみに、白いチューリップの花言葉は「失われた愛(失恋)・新しい愛」だそうです。(14時27分撮影)。☆チューリップは、江戸時代後期に伝来しましたが普及せず、大正時代に入って、ようやく新潟県で本格的な球根栽培が始まったそうです。ちなみに、ピンク色のチューリップの花言葉は「愛の芽生え・誠実な愛」だそうです。(14時27分撮影)。☆美しい花ですが、球根を採取する場合は、開花から2日後に花を切断するそうです。実生(種)は品種改良の際に行われ、開花までに5年以上かかるそうです。(14時27分撮影)。☆この花畑、実はマンション管理組合の共有地(植栽不可)です。近所の方から「雑草が生い茂っているので花畑にでも」という声があり、花畑にしてきたものですが、今年から順次規模を縮小していく予定です。
2015.04.10
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☆団地内のあちこちで、ムスカリが咲き始めました。ムスカリは、地中海沿岸や西アジア原産で、ムスカリ属の多年草です。球根(塊茎)の周りに子球ができ、種もできるので、どんどん増えていきます。☆ムスカリは、ユリ科ムスカリ属と覚えていたのですが、APG植物分類体系(第3版)ではヒヤシンスやスズランなどとともにクサスギカズラ科(キジカクシ科、アスパラガス科)に分類されているそうです。正確には、キジカクシ科ツルボ亜科ヒアシンス連ムスカリ属のムスカリだそうです。☆「ムスカリ」は、ムスカリ(学名)属の花の総称です。ムスカリは、ギリシャ語のムスク(麝香(じゃこう))のことで、ある種の花が強い芳香を放つところからきているそうです。ムスカリの花の姿はブドウの房のように見え、英名はグレープヒヤシンスだそうです。☆ムスカリの花は、6枚の花被片が壺状に合わさり、先端がわずかに反り返っています。花を注意深く観察すると、壺状の花冠が先端で6裂しているのではなく、6枚の花被片が重なって壺状の形になっており、それぞれの白い先端が反り返っていることがわかります。6枚の花被片は、外側の3枚(萼片由来)と内側の3枚(花弁由来)に分かれていることもわかります。☆花の中には、1本の雌しべ、6本の雄しべがあるそうですが、雄しべの葯から花粉が出ているのが見えます。
2015.03.22
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☆ウォーキングコースで咲いているクロッカスの花。紫色の花がたくさん咲いています。(2015年3月12日撮影)。☆下の方が細長い筒状で先端が6裂する紫色の花冠、黄色い3本の雄しべ、長く突き出すように伸びる黄色い雌しべ花柱が見えます。☆庭のクロッカスも咲き始めました。クロッカスとは、アヤメ科クロッカス属に属する園芸品種を総称したものです。このうち、秋に咲くものをサフランといい、薬用・染料・香料として用いられています。これとの対比で、早春に咲くものを春サフラン・花サフランともいいます。(2015年3月15日撮影)。☆黄色い花が圧倒的に多いのですが、紫色の花も数株咲きます。写真では見えませんが、白い花も咲きます。クロッカスの原産地は地中海沿岸から小アジアで、約80種が知られているそうです。クロッカスの名は、ギリシャ語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長い雌しべを持つ種があることから名づけられたそうです。☆紫色花を見ると、下の方が細長い筒状で先端が6裂する花冠、3本の雄しべ、そして花の中央に長く伸びる雌しべ花柱が見えます。☆クロッカスの黄色花では、先端が6裂する花冠、その内側に小さな3本の雌しべ花柱が見えます。黄色花では、3本の雌しべ花柱は紫花のようには長く伸びていません。☆黄色花・紫色花に少し遅れて、白花のクロッカスが咲きました。(2015年3月20日撮影)。☆白花のクロッカスを見ると、下の方が細長い筒状で先端が6裂する花冠、3本の雄しべ、そして花の中央に長く伸びる3本の雌しべ花柱が見えます。クロッカスの名がギリシャ語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長い雌しべを持つことから名づけられたのが理解できます。☆クロッカスの花のつくりの違いに疑問を持って調べてみると、園芸では同一種と扱われていますが、クロッカスの黄色種と紫・白系の品種は原種が別種であることがわかりました。クロッカスと一括りで見ていますが、花のつくりを観察すると2種類の原種があるという新しい発見がありました。
2015.03.21
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☆昨年初めてキバナセツブンソウを見つけた場所で、今年もキバナセツブンソウが咲いています。(2015年2月28日撮影)。☆キバナセツブンソウは、南ヨーロッパ原産でキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草です。6枚の黄色い花びらのように見えるのは、セツブンソウと同じく萼片が変化したものです。セツブンソウは横向きに咲きますが、キバナセツブンソウは上向きに咲きます。☆キバナセツブンソウの花のつくりは、細かく切れ込んで茎と花を取り囲む総苞葉、花弁状の6枚の萼片、先が2唇形になる花びらが退化した黄色い蜜腺、多数の雄しべ、雌しべは2~5個だそうです。雌しべ花柱は、先端が角のように尖っているようです。雄しべの右下に、先が2唇形になっている黄色い蜜腺が見えます。☆昨年はまとまって咲いているところでしか見かけませんでしたが、今年はその近くに1輪ずつ咲いているものを見つけました。記録のために掲載しておきます。その1。☆その2。☆その3。☆その4。
2015.03.05
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☆クリスマスローズの花芽です。昭和記念公園では花が咲き始めていましたが、ここは建物の北側で日当たりが悪いので、まだつぼみです。☆クロッカスも、たくさん芽を出してきました。☆クロッカスは、毎年、白・黄色・紫色の花が咲きます。☆シャクヤクの芽です。毎年白い花が咲くのですが、昨年は、どういうわけか花が咲きませんでした。今年は咲いてくれるでしょうか。☆スイセンの葉が伸びてきました。☆スイセンの葉の間には、つぼみが見えます。☆チューリップも、たくさん芽を出してきました。☆チューリップは、葉が1枚だけのものは花が咲きませんが、葉が2枚出てくると花芽が伸びてきます。☆フクジュソウです。2輪だけは咲きましたが、他のつぼみは少し先の開花のようです。
2015.02.21
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☆昭和記念公園のクリスマスローズの花です。赤紫の品種が咲いています。(2015年2月12日撮影)。☆白花の品種は、まだつぼみです。☆クリスマスローズは、キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草です。☆クリスマスローズの花は、他のキンポウゲ科の植物と同じく花びらのように見えるのは萼片なので、花弁(花びら)のようにすぐ散ることがなく、花のように長く鑑賞することができるのが特徴です。☆花びらのように見えるのは萼片で、本来の花びらは退化して小さな筒状の蜜腺という形になり雄しべ束の外側に並んでいます。萼片と雄しべの間に薄黄緑色の筒状のものが見えます。多数の雄しべの中から、3本の雌しべが伸びています。クリスマスローズの花は雌性先熟で、雌しべが雄しべより数日先に熟し、受粉のチャンスを待っているそうです。☆雄しべと萼片の間にある蜜腺(ネクタリー)を観察してみました。この蜜腺は、黒色や赤紫色の品種があるそうです。☆クリスマスローズの名は、クリスマスの頃に白いバラ(薔薇:ローズ)のような花を咲かせることに由来するそうです。なお、本来のクリスマスローズは原種の一つである「ヘレボルス・ニゲル」という品種だけで、他のものは春の2月下旬から4月に咲く「レンテンローズ」という品種で、これも、クリスマスローズの品名で流通しているとのこと。
2015.02.16
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◎ラッパスイセン―一茎一花で副花冠が花被片と同じか長い品種。☆ウォーキングコースを歩いていると、園芸植物のラッパスイセンが咲いていました。このスイセンは、昨年は3月に咲いていたように記憶しています。ラッパスイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の多年草(球根植物)です。☆スイセンの花のつくりは、6枚に分かれた花びら(花被片)のうち外側の3枚は萼で、内側の3枚が本来の花弁です。中心にある筒状のものは副花冠です。副花冠について調べてみると、「副花冠は雄しべの付属物」、「副花冠は花冠や雄しべの一部が変形してできたらしい」という記事や、「副花冠はオシベの花糸が花弁化したうえで、その花弁どうしが合弁したものと考えられる」という記事がありました。☆スイセンは園芸品種が1万品種以上あるので、この副花冠の形や花の咲き方によって、スイセンの品種が便宜的に区分されているそうです。一つの花茎に一つの花が咲く品種で、副花冠が花被片と同じか、それより長い品種は「ラッパスイセン」というそうです。◎房咲き水仙―一つの花茎に数個の花が房咲きに咲く品種。☆ウォーキングコースで見かけるニホンズイセンです。ニホンズイセンなど、一つの花茎に数個の花が房咲きに咲く品種は、「房咲き水仙」と呼ばれるそうです。(2014年1月5日撮影)。☆同じくウォーキングコースで見かける房咲き水仙の品種です。(2014年3月29日撮影)。◎大杯水仙―一茎一花で副花冠が花被片の3分の一以上あり花被片より短い品種。☆しろうと自然科学者の庭で咲くスイセンです。これは、転居してきた28年前に球根を3個買って植えたものですが、毎年増え続け、庭を取り囲むように、数百(400~500?)の花を咲かせます。(2014年3月25日撮影)。☆このように、一つの花茎に一つの花が咲く品種で、副花冠が花被片の3分の一以上あり、花被片より短い品種は「大杯水仙(タイハイスイセン)」と呼ばれるそうです。(2014年3月25日撮影)。◎小杯水仙―一茎一花で副花冠が花被片の3分の一以下の品種。☆一つの花茎に一つの花が咲く品種で、副花冠が花被片の3分の一以下の品種は「小杯水仙(ショウハイスイセン)」と呼ばれるそうです。品種は少ないそうで、見かけたことがありません。他にも、八重咲きスイセンなど園芸品種の区分があるそうです。
2015.02.12
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☆シモバシラの霜柱を見に行った昭和記念公園で、自転車専用道路から見える丘の上にパンパスグラスの白い花穂を見かけました。花期は8月から10月ですが、今でも花穂が残っています。☆パンパスグラスは、南米原産でイネ科コルタデリア属(シロガネヨシ属)の多年草です。和名は、シロガネヨシ(白金葦)です。花序が銀白色の毛で覆われているので、この和名がつけられたそうです。☆今回調べていてわかったのですが、パンパスグラスは雌雄異株で、雄株は花穂が細く、雌株は花穂が絹糸状の毛に覆われて幅広く大きいそうです。こちらのパンパスグラスは、花穂が細いように見えます。☆こちらのパンパスグラスは、花穂が幅広くて大きく、毛が多いように思われますが、雌株なのでしょうか。☆パンパスグラスが雌雄異株ということを初めて知ったので、来年からは注意して花穂を観察したいと思います。
2014.12.25
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☆11月中旬、ウォーキングコースのあちこちでコウテイダリアが一斉に咲き始めました。コウテイダリアは、メキシコからコロンビアにかけて自生するキク科ダリア属の多年草です。高さは、最大で6メートルにもなるそうです。(2014年11月12日撮影)。☆草丈は3メートルから4メートル近くあり、コウテイダリア(皇帝ダリア)という名前にふさわしく、見上げるように大きく育っています。別名は、木立ダリア。コウテイダリア(皇帝ダリア)の学名はDahlia imperialisです。Imperialis(インペリアリス)は皇帝の意味ですから、皇帝ダリアの名は学名をそのまま訳して名付けられたのでしょうか。☆コウテイダリアの花びらは8枚、花の直径は20センチメートル以上あるようです。キク科の植物なので、秋になり日が短くなるとつぼみができ、花を咲かせます。街灯が近くにあり夜も光が当たると、つぼみが付かず花が咲きません。☆コウテイダリアの花は、周辺部の8つの舌状花と中心部の黄色い筒状花からできています。☆コウテイダリアの管状花を見てみました。管状花は、周りから順に咲いており、外側の花では雌しべ花柱の先端が2つに分かれています。☆コウテイダリアの管状花をさらに拡大してみると、花筒の先端は5裂しています。雌しべ柱頭が出ていない雄性期の管状花、2つに分かれた雌しべ柱頭が伸びている雌性期の管状花がわかります。雌しべ柱頭の先端には、細かな毛があるのがわかります。
2014.11.20
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☆5月頃からの長い間、ウォーキングコースの民家の庭先で見かけるハクチョウソウです。たくさんの白い蝶が舞っているように見えます。ハクチョウソウの「ハクチョウ」は、「白鳥」ではなく「白蝶(白い蝶)」ということだけは知っていました。☆4枚の花びらと下に伸びる雄しべ・雌しべの形は、モンシロチョウなどの羽と触角を連想させます。ハクチョウソウは、北アメリカ原産で日本には明治時代に渡来したアカバナ科ガウラ属の多年草です。観賞用に栽培されていますが、繁殖力が強いので野生化しているものもあるそうです。1日花で茎の下から順に咲き、花期は5月から11月までだそうです。☆4枚の花びら、8本の雄しべ、雌しべは1本で柱頭が4裂しているそうです。花の後ろに細長くそり返っているのは、4枚の萼片です。花の色は、白とともにピンクがあり、ピンク色のものは別名ヤマモモソウと呼ばれるそうです。☆多年草(宿根草)で毎年咲き続けますが、花の後にできた種でも繁殖して増えていくそうです。咲いている花の後ろに、たくさんの実が見えます。
2014.10.20
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☆ウォーキングコースで、毎年秋に見かけるアツバキミガヨランの花です。アツバキミガヨランは年に2度咲きで、5~6月と10月に花茎を長く伸ばして黄白色の花を咲かせるそうですが、右側の枯れた花茎は5月か6月に咲いたものなのでしょうか。☆アツバキミガヨランは、日本には明治時代に渡来した北アメリカ原産でリュウゼツラン科(クサスギカズラ科)ユッカ属の常緑性低木です。アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)の名は、学名(Yucca gloriosa)の種小名「グロリオサ(gloriosa)」の「栄光のある」という意味を「君が代は栄える」と解釈して名づけられたそうです。厚葉は、文字通り葉が厚手であることから。☆アツバキミガヨランは、5~6月と10月に花茎を長く伸ばして、黄白色の鐘形の花をたくさん咲かせます。☆白い花びらが6枚あるように見えますが、つぼみを見ると、外側の3枚は萼片由来の外花被で、内側の3枚は花弁由来の内花被のようです。花が開きかけているものがあります。☆花の中を見ると、6本の雄しべと先端が3裂する雌しべが見えます。ただし、日本にはアツバキミガヨランの受粉を媒介する蛾(俗名ユッカ蛾)がいないので、自然環境では受粉・結実しないそうです。☆アツバキミガヨランとユッカ蛾について調べてみると、興味深い記述(筑波実験植物園「植物図鑑」)がありました。☆アメリカの自生地には、体長1センチほどの可憐な白銀色のユッカ蛾いるそうです。このユッカ蛾の幼虫はユッカの若い種子しか食べることができないので、母親のユッカ蛾は生まれてくる幼虫のために花粉を集めてきて雌しべにつけ、その後で花に卵を産み付けるそうです。卵からかえったユッカ蛾の幼虫は、ユッカの種を食べて成長します。☆ユッカ蛾の幼虫が大きく成長でき、ユッカも種ができ子孫を残すことができる。こんな不思議な『持ちつ持たれつ』の関係は、4000万年という気の遠くなるような年月の間続いて来たと考えられているそうです。
2014.10.11
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☆7月28日夜、近所のOさんから「月下美人が咲きそうです」という電話があり、訪ねました。玄関先で見ている間は半開きでしたが、その後22時過ぎには完全に開花したそうです。(2014年7月28日22時11分撮影)。☆この機会に、月下美人について調べてみました。月下美人は、メキシコの熱帯雨林地帯を原産地とするサボテン科クジャクサボテン属の多肉植物です。茎のほとんどが昆布状の扁平な葉状茎になっており、草丈が1~2メートルになると、つぼみをつけ花を咲かせるそうです。☆花は夜咲き始め、翌朝までの一晩でしぼみ、雌しべに他家受粉がなければ散ってしまうそうです。花冠は白く、直径20~25センチ程度、香りが強いのが特徴です。原産地の熱帯地域では、小型コウモリが受粉するそうです。「月下美人」の名は、読んで字のごとく、夜にしか咲かない月の下の美人に由来するそうです。☆昨年撮影された写真で、つぼみから開花までの花の成長を見てみます。葉状茎の縁は波打っており、そのくぼんだ部分から新しい茎やつぼみができます。小さなつぼみができています。☆小さなつぼみが次第に大きくなってきていますが、下向きに垂れ下がっています。つぼみに養分を送るためか、つぼみにつながる葉状茎の「葉脈(?)」が太くなっています。☆開花直前には、垂れ下がっていたつぼみが次第に上を向いて膨らんできます。☆このつぼみは、大きく膨らんで白い花びらが見えてきており、間もなく開花しそうです。写真は15時頃に撮影されたものです。☆開花しました。周りに芳香が漂います。先端がイソギンチャクの触手のように多数に枝分かれした雌しべが伸びて、花から飛び出しています。雌しべの先端は、いくつかの花を調べたところ13本に枝分かれしているようですが、正確なことはわかりません。花の奥には、たくさんの雄しべが見えます。写真は21時頃に撮影されたものです。☆開花した花は、開花後のしぼんだ花とともに食用にできるそうです。台湾では、スープの具として使われるそうです。咲いている花は、焼酎に付けると保存でき、近所のOさんも昨年の花を焼酎に付けて保存されています。☆写真は全て近所のOさんが撮影し提供してくれたものです。月下美人については、「ウィキペディアフリー百科事典」などを参考にさせていただきました。
2014.08.01
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☆今年は初めて庭にヒマワリを植えてみました。草丈1メートル80センチ程度で、次々と花が咲いています。ヒマワリ(向日葵)の名は、太陽の動きに合わせて花の向きが回ることに由来するそうですが、実際に太陽に向かって動くのは成長が盛んな若い時期だけだそうです。☆ヒマワリは、北アメリカ原産で日本には17世紀に渡来したキク科ヒマワリ属の1年草です。ヒマワリの花は、多数の花が集まる頭状花序で、外側は黄色い花びらがある舌状花、内側は筒状花(管状花)の集まりです。☆キク科に共通するヒマワリの筒状花(管状花)を観察してみました。ヒマワリは雄性先熟で、雌しべより先に雄しべが熟して花粉を出します。先端が5裂する筒状花の花冠の中から、5本の雄しべの葯が結合した集約雄蕊が伸びており、先端に黄色い花粉が見えます。☆写真の下半分は雄性期で、集約雄蕊から黄色い花粉がたくさん出ています。中央の上の集約雄蕊から出ている花粉(葯)は、5つに分かれた星形に見えますが、集約雄蕊が5本の雄しべの葯が結合したことを示しているようです。写真の上半分は雄性期から雌性期に移り、集約雄蕊の中から黄色い花粉を押し出して先端が2裂する雌しべ花柱が伸びています。☆内側(左側)は雄性期で花冠から伸びる集約雄蕊が見え、外側(右側)は雌性期になっており先端が2裂する雌しべ花柱が伸びているのが見えます。☆ヒマワリの花は、筒状花が外側から順に咲き、雄性期から雌性期へと移り変わっていきます。
2014.07.21
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☆昨年秋にユリの球根を数種類植えました。6月上旬から、次々と咲いています。☆ユリは、ユリ科ユリ属の多年草です。日本では、江戸時代初期から園芸品種としてスカシユリが栽培されてきたそうです。現在では、さまざまな色や形の品種が作り出され、世界中で栽培されているそうです。最初に咲き始めたユリです。☆次に咲き始めたのは、白い花の百合です。6枚の「花びら」、6本の雄しべ、1本の雌しべが確認できます。ユリの花は、6枚の花びらがあるように見えますが、これは花被片と呼ばれており、外花被(萼)3枚と内花被(花弁)3枚です。花弁と萼の形が似ていて区別できない場合に、まとめて花被片と呼ぶそうです。☆三番目に咲き始めたのは、ピンク色の百合の花です。なお、「百合」の名の由来は、日本釈名(にほんしゃくみょう、1700年)に「茎細く花が大きく、風にゆり動くので、ユリと呼ぶ」という記述があるそうですので、風に揺れるさまに由来するようです。☆ユリの花の蕾を見ると、他の花にあるような萼片は見当たりません。上から開き始めた蕾の外側の3枚が、萼片に相当する外花被です。☆7月に入ると、ウォーキングコース(玉川上水)では日本の百合の自生種である山百合や鬼百合が咲き始めます。
2014.06.23
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☆ウォーキングコースの公園や庭で、ドイツアヤメ(ジャーマンアイリス)が咲いていました。ドイツアヤメは、ドイツやフランスで園芸品種が改良されてきたアヤメ科アヤメ属の多年草です。(2014年5月14日撮影)。☆品種改良で華やかな花ですが、アヤメに共通の花のつくりを調べてみました。外側に広がる3枚の花びら状のものは外花被片(萼に相当)で、付け根の方にはオレンジ色のヒゲ状の突起が見えます。☆上向きに立ち上がっている3枚の薄紫の花びら状のものは、内花被片(花びらに相当)です。その内側にも、3枚の小さい花びら状のものが見えます。☆内側に見えるのは、3本の雌しべです。雌しべの花柱は、さらに2つに分かれ、先端に細かい突起があります。☆この雌しべの裏側を見ると、手前に折れ曲がって見える突起がありますが、これが雌しべの柱頭です。その下に、雄しべが見えます。☆ドイツアヤメ(ジャーマンアイリス)の花は、濃い色で外に広がる大きな3枚の外花被片(萼に相当)、大きく上に立ち上がる3枚の内花被片(花びらに相当)、さらに真ん中に広がる3枚の雌しべからできており、それによって大きく華やかに見えることがわかりました。花のつくりは、同じアヤメ科のシャガの花と同じでした。◎シャガの花(4月26日の日記)http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20140426/
2014.05.20
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☆最初にウォーキングコース(玉川上水)でニホンズイセンの花を見つけたのは、昨年12月初めでした。「スイセン」という名は、中国名の「水仙」を音読みしたもので、水仙という名は、水辺で咲くスイセンの姿を仙人に例えたと言われています。 (2013年12月6日撮影)。☆それから4カ月以上、4月中旬になっても庭ではスイセンが咲いています。スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の多年草(球根植物)です。☆スイセンの花のつくりは、6枚に分かれた花びら(花被片)のうち外側の3枚は萼で、内側の3枚が本来の花弁です。雄しべが6本、雌しべは1本で花柱の先端が3つに分かれているそうです。中心にある筒状のものは副花冠です。☆副花冠について調べてみると、「副花冠は雄しべの付属物」、「副花冠は花冠や雄しべの一部が変形してできたらしい」という記事や、「副花冠はオシベの花糸が花弁化したうえで、その花弁どうしが合弁したものと考えられる」という記事がありました。☆スイセンは園芸品種が1万品種以上あるので、この副花冠の形や花の咲き方によって、スイセンの品種が便宜的に区分されているそうです。☆ニホンズイセンなど一つの花茎に数個の花が房咲きに咲く品種は、「房咲き水仙」と呼ばれるそうです。☆一つの花茎に一つの花が咲く品種で、副花冠が花被片の3分の一以下の品種は「小杯水仙(ショウハイスイセン)」と呼ばれるそうです。品種は少ないそうで、見かけませんでした。☆一茎一花で、副花冠が花被片の3分の一以上あり、花被片より短い品種は「大杯水仙(タイハイスイセン)」と呼ばれるそうです。☆一茎一花で、副花冠が花被片と同じか、それより長い品種は「ラッパスイセン」というそうです。☆他にも、八重咲きスイセンなど園芸品種の区分があるそうです。
2014.04.13
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☆庭でクロッカスが咲いています。黄色が圧倒的に多く、紫色の花も見られます。クロッカスとは、アヤメ科クロッカス属に属する園芸品種を総称したものです。このうち、秋に咲くものをサフランといい、薬用・染料・香料として用いられています。これとの対比で、早春に咲くものを春サフラン・花サフランともいいます。☆こちらでは、黄色種とともに白花も見えます。クロッカスの原産地は地中海沿岸から小アジアで、約80種が知られているそうです。クロッカスの名は、ギリシャ語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長い雌しべを持つ種があることから名づけられたそうです。☆クロッカスの花を観察してみました。黄色花では、下の方が細長い筒状で先端が6裂する花冠、3本の雄しべ、その内側に小さな3本の雌しべ花柱が見えます。☆黄色花を横から見ると、3本の雌しべ花柱は雄しべより短いことがわかります。☆いっぽう、紫色花を見ると、下の方が細長い筒状で先端が6裂する花冠、3本の雄しべ、そして花の中央に長く伸びる雌しべ花柱が見えます。☆紫色花の雌しべ花柱は3本で、その先端は漏斗状に広がっています。☆黄色花と違いがあるので、10日ほど前に見かけたウォーキングコースのクロッカスの紫色花を調べてみました。(2014年3月12日撮影)。☆ウォーキングコースで見かけたクロッカスの紫色花も、3本の雄しべとともに花の中央に長く伸び先端が漏斗状に広がる雌しべ花柱が見えます。(2014年3月12日撮影)。☆念のために、庭のクロッカスの白花を調べてみました。☆クロッカスの白花も、紫色花と同じように、3本の雄しべとともに花の中央に長く伸びる雌しべ花柱が見えます。☆クロッカスの花のつくりの違いに疑問を持って調べてみると、園芸では同一種と扱われていますが、クロッカスの黄色種と紫・白系の品種は原種が別種であることがわかりました。昨年までは、クロッカスと一括りで見ていましたが、花のつくりを観察すると新しい発見がありました。
2014.03.24
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☆昨年2月末に団地内で初めて見つけたニオイスミレ、今年は昨年より2週間遅れで咲き始めました。☆ニオイスミレは、スミレ科スミレ属の耐寒性多年草です。ニオイスミレは、ヨーロッパから西アジアの原産で、日本には明治30年代に観賞用に導入されましたが、今では市街地の道端などに野生化しています。☆ニオイスミレ(匂菫)は、その名のとおり強い香りがあり、バラやラベンダーと並ぶ香水の材料として古くから栽培されているそうです。室内では1輪咲いているだけで部屋中が香りに包まれるそうですが、寒風の中で1輪だけ咲いた花からは香りを感じることはできませんでした。
2014.03.16
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☆2月初旬・中旬の2度にわたる雪(ここ立川では大雪)も、ウォーキングコースでは日陰は別としてほとんど融けました。暖かな日差しのもと、一見フクジュソウを思わせるような黄色い花を見つけました。キバナセツブンソウのようです。☆キバナセツブンソウは、南ヨーロッパ原産でキンポウゲ科セツブンソウ属(キバナセツブンソウ属)の多年草です。日本に渡来した時期はわからないそうですが、誰かが植えたものでしょうか。☆6枚の黄色い花びらのように見えるのは、セツブンソウと同じく萼片が変化したものです。花びらは退化し、先が2唇形になる黄色の蜜腺になって目立たないそうです。花の右下、雄しべと萼片の間に2つ見えるのは花びらが退化した蜜腺でしょうか。☆キバナセツブンソウの花のつくりは、細かく切れ込んで茎と花を取り囲む総苞葉、花弁状の6枚の萼片、花びらが退化した蜜腺、多数の雄しべ、雌しべは2~5個だそうです。雌しべ花柱は、先端が2つに分かれ角のように尖っているようです。セツブンソウは横向きに咲きますが、キバナセツブンソウは上向きに咲きます。☆午後3時頃には花が開いていましたが、4時過ぎには花が閉じてきました。☆セツブンソウは球根が大きくなることで成長するそうですが、キバナセツブンソウは地下茎を作って横に広がり成長するそうです。最初の写真では細長く横に広がっていますが、地下茎で広がったのでしょうか。なお、キバナセツブンソウには、ヨウシュセツブンソウと呼ばれるオオバナキバナセツブンソウとの雑種もあるそうですが、詳しいことはわかりませんでした。
2014.03.01
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☆毎朝起きて庭を見ると、直径6~7センチ程度の楕円形の穴が幾つかできています。スズメの土浴びでできた穴のようです。☆スズメの土浴び(砂浴び)は、羽の余分な油分や寄生虫を落とすための行動だそうです。駅の線路わきで土浴びするのを、朝の通勤時に見かけたことがあります。庭では、暗くなってから土浴びするのか、目撃できていません。☆まだ小さな球根のヒガンバナです。昨年は花が咲きませんでしたが、葉も大きくなり、今年の秋を楽しみにしています。☆フクジュソウが芽を出し始めました。花が咲く2月下旬には、植木鉢に植え替えて花を観賞し、花が終わったら庭に戻しています。フクジュソウは、根が深く長い植物なので、根を切らないように深い植木鉢で、庭植えも深く掘って植えています。☆ムスカリは、昨年から葉を伸ばしています。球根と種で自然に増えており、3月中旬からは一斉に花が咲くでしょう。☆木の根元に見えるのは、左側がムラサキケマンの越冬葉、右側がタチツボスミレの越冬葉です。昨年の花の後にできた種が発芽したもののようです。ムラサキケマンは、4月中旬ごろから咲き、たくさんの種を飛ばして増えていきます。☆ラッパスイセンの芽です。26年前にホームセンターで買った3個の球根が、増えに増えて、毎年3月に数百の花を咲かせるようになりました。☆ロウバイのつぼみが膨らんできました。☆ウォーキングコース(玉川上水)では、すでに満開に近いロウバイの木を見つけました。気温が上がれば、1週間以内には開花するでしょう。
2014.01.08
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☆ツバキは、昨年は花が少なかったのですが、今年はつぼみがたくさんついています。期待できそうです。☆ニホンズイセンは、葉が伸びています。日当たりが悪いせいか、毎年数本しか花が咲きません。☆ハナニラも葉が伸びています。3月中旬から開花します。☆種から育ててきたパンジーの苗です。ようやく花のつぼみが見えてきました。☆こちらも、種から育ててきたビオラの苗です。☆ホームセンターで購入したビオラは、昨年から咲き続けています。☆花の色は、紫と黄色です。☆今朝パソコンを立ち上げブログを見たら、アクセス件数がちょうど6万件でした。昨年10月4日に5万件でしたので、95日間で1万件のアクセス(1日平均105件)でした。ありがとうございます。
2014.01.07
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☆アジサイ(品種名「墨田の花火」)のつぼみです。6月中旬には、独特の形をした白い花を咲かせます。1株から、挿し木で20株ほどに増やしました。☆クリスマスローズです。下の方から、つぼみが芽を出してきたようです。☆クリスマスローズは、3月中旬には開花するでしょう。花びらのような萼が長く残るので、長期間楽しむことができます。☆クロッカスも芽を出してきました。3月中旬には、白・黄色・紫の3種類の花が咲きます。☆クンシランです。昨年は2本の花茎が出て、4月中旬にたくさんの花が咲きました。☆スノーフレークの芽です。葉は伸びるのですが、この数年間は花が咲きません。☆タチツボスミレの葉です。昨年春に花を咲かせた茎と葉は枯れて、その後に葉が出てきています。3月中旬には、冬越しした葉の間からつぼみを伸ばし、たくさんの花が咲くことでしょう。☆チューリップも芽を出してきました。今年は、チューリップとユリの球根を新たにたくさん植付けしたので、4月からの庭が楽しみです。
2014.01.06
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☆ウォーキングコースを歩いていると、民家の庭にコウテイダリアが咲いているのが見えました。☆草丈は3メートルから4メートル近くあり、コウテイダリア(皇帝ダリア)という名前にふさわしく、下から見上げるように大きく育っています。別名は、木立ダリア。茎の直径は、根元では5センチメートル以上あります。☆コウテイダリアは、メキシコからコロンビアにかけて自生するキク科ダリア属の多年草です。高さは、最大で6メートルにもなるそうです。花びらは8枚、花の直径は20センチメートル以上あるようです。☆キク科の植物なので、秋になり日が短くなるとつぼみができ、花を咲かせます。よく見ると、花の中央で蜂が蜜を吸っているようです。セイタカアワダチソウの花が終わった今の時期、昆虫たちにとっては、蜜がある貴重な花なのでしょうか。☆コウテイダリア(皇帝ダリア)の学名はDahlia imperialisです。Imperialis(インペリアリス)は皇帝の意味ですから、皇帝ダリアの名は学名をそのまま訳して名付けられたのでしょうか。
2013.11.26
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☆シュウメイギクの白い花が咲いています。満開の時期は過ぎたようです。シュウメイギクは、中国から古い時代に入ってきた帰化植物です。各地で野生化したものも見られるそうです。☆シュウメイギクは、「キク」の名がついていますが、キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属、属名はAnemone)の多年草です。キンポウゲ科の他の植物と同じように、白い花びらのように見えるのは萼片です。☆シュウメイギクの花は、花の中央に多数の雌しべが集まって球状になっています。その周りを多数の雄しべが取り巻いています。☆シュウメイギク(秋明菊)の名は、日本には無かったことから「黄泉(あの世、冥土)の国の秋に咲く菊」の意味で「秋冥菊」となり、秋明菊に転訛したそうです。本来の種は、赤紫の多数の花弁状の萼片があり、「秋に咲く菊」という名前の由来が納得できます。花が白く萼片が少ない品種は、交配などによって作られてきたものだそうです。☆赤紫色で八重咲きのシュウメイギクの花です。☆シュウメイギクの多数の赤紫の萼片が、一見すると菊の花の花びらのように見えます。
2013.11.03
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☆ウォーキングコース(玉川上水)の柵の中で、アヤメ科クロッカス属の多年草サフランが咲き始めました。サフランは、地中海沿岸原産で江戸時代に日本に渡来したそうです。☆サフランの花は、6枚の花冠裂片、3本の雄しべ、雌しべの花柱は3裂し濃赤褐色で先端は漏斗状に広がって垂れ下がっています。サフランの雌しべは、薬用、染料、香料として用いられています。1キログラムのサフランの乾燥した雌しべを得るためには、約17万本の花が必要だそうですが、高価になるのが納得できます。☆サフランの名は、アラビア語で黄色を意味する「アスファル」を語源とする「ザアファラーン」に由来するそうです。雌しべを水に溶かすと鮮やかな黄色になり、料理の色付けや風味付けに使用されるそうです。
2013.11.02
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☆10月22日から3日間、東伊豆の熱川に行きました。今年こそ何としてもバナナの花を観察したいと思い、「熱川バナナワニ園」を訪ねました。☆熱川バナナワニ園では、本園の植物園と分園のバナナ館にバナナが展示されています。なお、バナナは、バショウ科バショウ属の多年草です。☆草が芽を出し、次第に成長していきます。☆茎ではなく、葉が重なっているものが「茎」のように見えます。野菜のネギの葉(茎ではない)と同じものです。したがって、切り口に年輪はありません。☆バナナは、大きくなると木のように見えますが、これは高さ2~10メートルになる多年生の草です。☆木のようにみえる部分は仮茎(または偽茎)と呼ばれ、やわらかい葉が重なりあっています。いくら太くなっても、茎・幹ではなく、葉が重なっているものです。草(多年草)になるバナナは、果物ではなくトマトなどと同じ野菜?!なのでしょうか。☆昨年3月に見たバナナの花のつぼみです。赤紫色の巨大な筆先のようなのが、苞です。生産地では、これを野菜として利用しているようです。(2012年3月日撮影)。☆今年こそ何としてもバナナの花を観察したいと思っていたところ、本園の植物園で花が開いているのを見つけることができました。☆赤紫の苞の中に、たくさんの花が咲いているのが見えます。苞が1枚めくれ上がるたびに、1段の花が咲き、1房のバナナに成長するそうです。☆一つひとつの花の形までは、よくわかりません。☆苞がめくれ上がったバナナの花です。これが、1房のバナナに成長するようです。☆先端に花が咲いている花茎の上の方には、バナナの実が成長してきていました。☆今から1万年前、野生の種子のある種から種子のないバナナが作られ、交配によって種ができない三倍体(種無し西瓜と同じ)が作られ世界的に広がったそうです。野生のバナナには種がありますが、種なしバナナは発芽した芽を株分けすることによって子孫を作っていくことができます。☆「バナナ」という名は、アラビア語で「手足の指」を意味する「バナーン」という語で、これがアフリカのギニアに伝わり、コンゴ川の河口のその名も“Banana”という港から英語圏に伝わったようです。現在、日本に輸入されているバナナは、フィリピン産が95%を占めているそうです。
2013.10.29
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☆ウォーキングコースでツワブキが咲き始めていました。ツワブキは、本州の福島県・石川県以西に分布するキク科ツワブキ属の多年草です。☆ツワブキの花は、舌状花と筒状花からなる美しい花です。花期は10~11月ということですが、昨年は12月初めまで花が咲いていました。花が少なくなる時期に、黄色い花が目立ちます。☆ツワブキの花は江戸時代から広く栽培されているそうなので、色々な品種があるようです。☆ツワブキ(石蕗)の名は、葉が丸くフキのようで光沢がありつやがあるので、「つやブキ」の意味から転訛してツワブキになったという説、「厚葉ブキ」から「あ」が省略されて「つわぶき」になったという説があるそうです。
2013.10.28
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☆ウォーキングコースで、柵に蔓が巻き付いて伸びている白い小さな花が咲く蔓性植物を見つけました。(2013年10月4日撮影)。☆2枚の萼片、白い4枚の花びら、花の形や葉の形から、フウセンカズラの花と思われます。フウセンカズラは、北米原産で7月から11月頃まで花を咲かせるムクロジ科フウセンカズラ属の1年草です。(2013年10月4日撮影)。☆白い4枚の花びらは確認できますが、花のつくりはよくわかりません。実がなるのを待っていたのですが、見つかりません。フウセンカズラ(風船葛)の名は、風船のような実をつける葛(蔓性植物)から。(2013年10月4日撮影)。
2013.10.19
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☆ウォーキングの途中の畑で、ベニバナを見つけました。ベニバナは、エジプト原産で、古い時代に日本に薬用や染料として渡来したキク科ベニバナ属の1年草です。染料や口紅を作るために広く栽培されていました。☆ベニバナの花は黄色の管状花ですが、熟すにつれて紅色に変わっていきます。この写真でも、黄色い花、紅色に変わりかけている花、紅色の花が観察できます。☆花の外側の総苞片は、葉のように広がり、鋭いトゲがたくさん見えます。☆ベニバナの花は黄色の管状花が集まったものですが、一つひとつの花の詳しいつくりはわかりません。一つひとつの花の中央から雌しべが長く伸びているようです。☆花の一部を拡大してみると、ベニバナの花は細長い管状花が集まっていることがわかります。根元が細長い花冠の先端は5裂し、雄しべや雌しべも見えるようです。
2013.07.12
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☆ウォーキングコースの民家の庭で、園芸植物のヒガンバナ科クリナム(クリナム属)の花を見かけました。☆白い花ですが、左側の花や中央のつぼみを見ると、花の中央が赤みをおびているので、インドハマユウのようです。☆属名のクリナムは、ギリシャ語で「ユリ」の意味だそうです。インドハマユウ(印度浜木綿)は、インド原産の浜木綿だそうです。
2013.07.02
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☆玄関脇で冬越ししてきたクンシラン。先週、寒さで枯れていた葉を取り除いたら、花のつぼみが見えていました。花茎が、随分伸びてきました。花は開花後に改めて紹介したいと思いますが、ウォーキングもできない天候なので、この機会にクンシランについて調べてみました。☆クンシランは、ヒガンバナ科クンシラン属の総称だそうです。本来のクンシランは花が下向きで観賞用に適さず、花が上向きに咲くウケザキクンシランの園芸品種がクンシランとして市場で流通しているそうです。☆クンシランは、南アフリカ原産で、ヨーロッパを経由して明治時代に日本に渡来したそうです。花茎の頂部に5~20個の花を咲かせます。この花の咲き方は、ヒガンバナ科の花と共通しています。☆クンシラン(君子蘭)の名は、本来のクンシランの学名が「高貴な」「気品がある」という意味で、それに日本では「君子」という言葉を当てたことと、葉が蘭に似ていることに由来するそうです。葉が蘭に似ていることから「ラン」の名が付けられているのは、ヤブラン(藪蘭)などと同じです。
2013.04.04
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☆ウォーキングコースの歩道脇で、セイヨウジュウニヒトエの花が咲き始めているのを見つけました。昨年は、セイヨウジュウニヒトエの花を見かけたのは5月でした。☆セイヨウジュウニヒトエは、キランソウと同じシソ科キランソウ属で、ヨーロッパ原産の多年草です。もともとは園芸植物ですが、ウォーキングコースでは野生化しています。別名は、セイヨウキランソウ、ツルジュウニヒトエ、アジュガなど。ツルジュウニヒトエの別名の通り、匍匐枝を出して広がっていきます。☆今年は、花のつくり・構造を観察することにしています。セイヨウジュウニヒトエの花はシソ科独特の唇形花で、先端は上下に分かれ、上唇は短く2裂し、下唇は大きく3列し先端はさらに2裂しています。雄しべの葯は見えますが、それ以上の詳しいつくりはわかりませんでした。☆セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)の名は、日本に自生するジュウニヒトエに対してヨーロッパ原産であること、花が幾重にも重なって咲く様子を女官の装束十二単に見立てたもの。
2013.04.01
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☆ハナニラは、北側の庭ではまだ葉だけでつぼみは見えません。日当たりの良い庭の南側の芝生の中では、ハナニラが咲き始めました。☆ハナニラは、ヒガンバナ科(APG植物分類体系第3版)ハナニラ属の多年草です。原産地は南米で、主にメキシコからアルゼンチンにかけて分布し、日本には、明治時代に入ってきたそうです。ハナニラは、ハナニラ属の総称です。☆スイセンと同じように、6枚に分かれている花びらに見えるのは花被片で、外側3枚が萼(外花被)で内側3枚が花弁(内花被)です。雄しべ・雌しべなど花の特徴については、改めて観察することにします。☆ハナニラ(花韮)の名は、花がきれいで葉がニラに似ており、葉を折るとネギやニラのような匂いがすることに由来します。雑草のように丈夫で、種と球根(塊茎)で、庭だけでなく芝生の中でもどんどん繁殖しています。☆同じ芝生の中で、ムスカリも咲き始めました。ムスカリは、地中海沿岸や西アジア原産で、ユリ科ムスカリ属の多年草です。球根(塊茎)の周りに子球ができ、種もできるので、どんどん増えていきます。☆北側の庭のムスカリは、つぼみが見え始めました。ムスカリの花については、満開になった時期に改めて観察することにします。なお、ムスカリは、ユリ科ムスカリ属と覚えていたのですが、APG植物分類体系第3版ではヒヤシンスやスズランなどとともにクサスギカズラ科に分類されているそうです。APG植物分類体系は、ミクロなゲノム解析から分類する手法なので、しろうと自然科学者にはよくわかりません。クサスギカズラ科については、今後の勉強課題にしたいと思います。
2013.03.14
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☆南側の庭のラッパスイセンは、毎年3月中旬に満開になりますが、ようやく咲き始めました。☆園芸品種がたくさんあり品種名までは正確にわかりませんが、スイセンは地中海原産のヒガンバナ科スイセン属の多年草です。6枚にわかれている花びらに見えるのは花被片といい、外側3枚が萼(外花被)で内側3枚が花弁(内花被)です。これは、ヒガンバナ科やユリ科の花と共通しています。☆裏側から見ると、つぼみを覆っていた苞の内側に一般的な萼は見えずに外花被が見え、さらにその内側に内花被が見えます。ユリ科の花と違って、スイセンの6枚の花被片は離れて独立せずに合着しています。☆ラッパスイセンの花の中心部は、雄しべが6本、雌しべは1本で花柱の先端が3つに分かれています。☆気になっていたのは、独特なスイセンの花の形です。花被片と雌しべ・雄しべの間に、筒状のものがあります。この写真は、ニホンズイセンですが、花のつくりは同じです。(2013年2月20日撮影)。☆この筒状の部分は、副花冠と呼ばれるそうです。花被片と副花冠の形や色によって、品種を区分するそうです。花の奥を見ると、黄緑色の雄しべの花糸は副花冠から出ているように見えます。☆調べてみると、「副花冠は雄しべの付属物」、「副花冠は花冠や雄しべの一部が変形してできたらしい」という記事や、「副花冠はオシベの花糸が花弁化したうえで、その花弁どうしが合弁したものと考えられる」という記事がありました。引き続き、調べていきます。ニホンスイセン副花冠http://midori7614.exblog.jp/17190691☆数年間植え替えしなかったので、球根がギュウギュウ詰めになっており、昨年全て掘り起して植え替えました。ざっと見て、今年のつぼみは100以上あるようです。来年以降、花の数が増えていくことを期待しています。☆庭のさらに南側の芝生では、ホトケノザやヒメオドリコソウなどとともに、ハナニラやムスカリも咲き始めています。開花ラッシュが続く3月です。
2013.03.13
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☆マンション北側の庭の木の根元に植えてあるクロッカスが咲き始めました。昨年も、咲き始めたのは3月中旬でした。☆クロッカスとは、アヤメ科クロッカス属に属する園芸品種を総称したものです。このうち、秋に咲くものをサフランといい、薬用・染料・香料として用いられています。これとの対比で、早春に咲くものを春サフラン・花サフランともいいます。原産地は地中海沿岸から小アジアで、80種が知られているそうです。庭では黄色や青紫の花が多いですが、白花もあります。☆本格的な開花はこれからで、次々とつぼみが出て膨らんできています。☆ウォーキングコース(玉川上水)では、11月中旬にサフランが咲き始めます。地中海沿岸原産で、江戸時代に日本に渡来したそうです。雌しべが香辛料として使用され、1グラム500円から1,000円するそうです。黄色い花粉が見られる雄しべ、濃い赤色で3裂し糸状に長く伸びた雌しべの花柱がわかります。(2012年11月11日撮影)。☆サフランとの比較で、クロッカスの花を観察してみました。黄色い花では、花粉が付いている雄しべはわかりますが、雌しべははっきりしません。☆そこで、紫色のクロッカスの花の中を観察してみました。花粉が付いている雄しべ、長く伸びている雌しべが見えます。☆雌しべの花柱は3本です。1本の花柱が基部で3裂するのはサフランと共通しているようですが、サフランのように糸状に長く伸びてはいません。☆北海道・東北地方は吹雪など荒れ模様ですが、ここ立川では庭で毎日新たな花が咲き始めており、明日以降にラッパスイセンやカイドウなども咲きそうです。
2013.03.12
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☆クリスマスローズは、毎年4月初めからマンションの北側の庭で花を咲かせます。今年は、つぼみが膨らむのが早かったのですが、今朝見たら咲き始めていました。☆クリスマスローズは、キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草です。他のキンポウゲ科の植物と同じく、花びらのように見えるのは萼片で、花弁(花びら)のようにすぐ散ることがなく、花のように長く鑑賞することができるのが特徴です。☆同じキンポウゲ科のセツブンソウでは、花弁が退化して蜜腺になっていることを紹介しました。2月23日の日記http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20130223/☆クリスマスローズの花の中心部分を観察してみました。中央に2本の雌しべ花柱、その周りに薄クリーム色(白色)の多数の雄しべ、その外側に紫色の萼片との間に薄黄緑色のものが多数見えます。☆調べてみると、「本来の花びらは、退化して小さな筒状の蜜腺という構造になり雄しべ束の外側に並んでいる」という記事に出合いました。この雄しべの周りの筒状の薄黄緑色のものが、本来の花弁なのでしょうか。一重咲きや八重咲き、他の花の色など、他の品種でも引き続き観察してみたいと思います。☆昨年は、「花びらのように見えるのは萼片」だけで済ませていましたが、セツブンソウのことを知ってから、クリスマスローズの本来の花弁はどのようになっているのか興味を持ちました。☆クリスマスローズの名は、クリスマスの頃に白いバラのような花を咲かせることに由来するそうです。なお、本来のクリスマスローズは原種の一つである「ヘレボルス・ニゲル」という品種だけで、他のものは春の2月下旬から4月に咲く「レンテンローズ」という品種で、これも、クリスマスローズの品名で流通しているとのこと。
2013.03.11
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☆実家周辺の畑では、北海道の秋の風物詩ひまわり畑が広がっています。本州の常識からすると、「季節外れ」かも知れませんが、今が満開です。☆これは、緑肥用のヒマワリです。一面に広がるひまわり畑です。☆ひまわりは、「景観緑肥」に最適で、緑肥の機能とともに、満開時の景観も素晴らしいです。ただし、種ができては困るので、満開になると畑にすき込まれてしまいます。☆緑肥栽培は、栽培した植物をすき込むことで、畑に大量の有機物を補給できます。土壌の改善、環境保全、景観美化など、さまざまな効果があるそうです。☆一面の「季節外れ!?」の菜の花畑です。栽培されているのは、アブラナ科のシロカラシです。☆最も目立つひまわり畑に続いて、2番目に目立つのがシロカラシ畑です。☆緑肥用えん麦です。実家では、緑肥は全てえん麦でした。☆緑肥用えん麦が青々と成長し、栄養分をしっかりと溜めこんでいるようです。☆緑肥用作物としては、ひまわり、シロカラシ、緑肥用えん麦のほかに、えん麦野生種、ライ麦、ベッチ(マメ科)などがあり、それぞれ土壌に対する効果が違うようです。
2012.10.11
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☆ゼニアオイは、ヨーロッパ原産で江戸時代に中国から渡来したアオイ科マルバ(ゼニアオイ)属の2年草です。ウォーキングコースのあちこちの空地に、野生化した状態で咲いています。☆花びらが一般に紹介されているゼニアオイより細いようですが、マルバ(ゼニアオイ)属には園芸種がたくさんあるようです。☆ゼニアオイ(銭葵)の名は、花の大きさが五銖銭と同じ大きさということと、葵の由来は葉が向日性で太陽を仰ぐことから「仰ぐ」・「あおい」からアオイと呼ばれたそうです。☆ムクゲは、インドや中国原産で奈良時代に渡来したアオイ科フヨウ属の落葉低木です。☆ムクゲ(木槿)の名は、中国名の木槿(モクキン)を音読みしたものだそうです。
2012.07.20
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☆ノウゼンカズラは、中国原産で平安時代に渡来したといわれているノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の落葉蔓性植物です。☆他に、アメリカ原産のアメリカノウゼンカズラの黄花・紅花や、雑種などがあるそうです。アメリカノウゼンカズラは、花筒が長いのが特徴だそうです。☆雌しべ・雄しべが、はっきり見えます。☆雌しべの柱頭は2つに分かれ、雄しべは4本で葯は2つに分かれています。☆ノウゼンカズラの花に、蜂がやってきました。アメリカノウゼンカズラの場合は、世界でもっとも小さい鳥といわれるハチドリが、空中をホバリングしながら嘴を花の中にさし込んで蜜を吸うそうです。☆ノウゼンカズラ(凌霄花)の名は、「凌霄花」は漢名から。「凌霄」の音読みは「ノウショウ」で、「凌」はしのぐの意味で「霄」は空や雲の意味があり、空をしのぐように高く咲く花の姿から付けられたようです。「ノウショウカズラ」が転じて「ノウゼンカズラ」になったとのこと。
2012.07.13
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☆4月1日、ウォーキングコースで、見たことがない花を見つけました。花の形から園芸種と思いましたが、種名は分からずじまいでした。☆今日、知り合いのブログを見たら、チオノドクサが紹介されていました。1カ月間の疑問が解けて、嬉しい一日でした。やはり、ブログ仲間、ブログのつながりって大切ですね。実感しました。チオノドクサ1.ヒヤシンス科チオノドクサ属チオノドクサ。2.「チオノドクサ」は、チオノドクサ属 Chionodoxaの日本語読み。3.地中海原産。写真は、品種「ピンク・ジャイアント」。
2012.04.27
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☆以前から計画していた北海道マイカー2週間の旅に、明日大洗港から夕方のフェリーで出発します。立川(正確には立川市・昭島市)のウォーキングコースでの自然観察は、当分お休みです。☆旅の目的は、知人・友人・親戚の方々との出会い・めぐり会いの旅、そして、故郷に帰ることです。日程(予定)は、4/25(大洗発)⇒4/26(苫小牧着・洞爺湖)⇒4/27・28(函館)⇒4/29(小樽)⇒4/30(旭川)⇒5/1・2・3・4・5(実家)⇒5/6(富良野)⇒5/7(苫小牧)⇒5/8(苫小牧発)⇒5/9(大洗着)。☆ちょうど北海道は、短い春に花々が一斉に咲きそろう自然豊かな時期です。「しろうと自然科学者」としては、自然との出会い・めぐり会いも大きな楽しみです。☆前回2010年5月、北海道での自然観察については、「番外編その2-北海道網走湖周辺2010年5月5日の自然観察」(3月6日の日記)を参照してください。☆今日は、身近な園芸植物とウォーキングコースで見かけたキノコを1種紹介します。☆スノーフレークが、ウォーキングコースや民家の庭で咲いています。私の庭にも球根が10個ほど植えてあります。日当たりが悪いせいか、この数年間、残念ながら一度も咲いてくれません。スノーフレーク1.ヒガンバナ科スノーフレーク属スノーフレーク。別名オオマツユキソウ(大待雪草)、スズランズイセン(鈴蘭水仙)。2.スノーフレークを辞書で引くと、「雪片」、小さな雪の塊の意。「オオマツユキソウ(大待雪草)」は、大きな「マツユキソウ(スノードロップ)」から。「マツユキソウ(待雪草)」は、冬の終わりの雪が消える頃に咲く花から。「スズランズイセン(鈴蘭水仙)」は、スズランのような花が咲くスイセンから。3.原産地はヨーロッパ南部。☆新築された家の玄関脇で、ノースポールが満開でした。ノースポールは、東伊豆でも見かけました。新築された家の玄関脇のノースポール 東伊豆で見たノースポール(3月14日撮影)ノースポール1.キク科フランスギク属ノースポール。2.「ノースポール」はサカタのタネの商品名。一般名として定着している。ノースポールは、辞書で引くと「北極」の意味。白い花が株全体にたくさん咲くので、命名者が北極をイメージしたのだろうか。3.北アフリカ原産。1970年頃輸入され、栽培が始まったとのこと。☆あちこちの道端に、野生化したナガミヒナゲシが咲いています。繁殖力が強く、乾燥などにも強いみたいです。ナガミヒナゲシ(長実雛芥子、長実雛罌粟)1.ケシ科ケシ属ナガミヒナゲシ。2.和名の「長実雛芥子」は、「雛芥子(ヒナゲシ)」より細長い実をつけることから。「雛芥子」は、可愛い芥子から。「芥子」は、「芥(あく)」が「ごみ、くず、かす」の意味で、種子の大きさから。「罌粟」は漢名からで、実の形が罌(もたい)という液体をいれる口のつぼんだ甕(かめ)に似ていて、種子が粟(あわ)に似ているから。3.ヨーロッパ原産。帰化植物として自生。1961年に東京都世田谷区で初めて確認され、現在では温暖な地方の都市周辺を中心に繁殖している。2007年時点では青森、沖縄の両県を除く全国で確認された。☆自宅玄関のところに置いたプランターでは、パンジーとビオラが満開です。パンジー、ビオラ1.スミレ科スミレ属パンジー、ビオラ。2.パンジーは、フランス語のPenser(考える)に由来する。花がやや下向きにつき、もの思いにふけっているように見えることから。ビオラは、スミレ属を表す言葉。3.北ヨーロッパ原産。日本には江戸時代に渡来した。☆ウォーキングコースで、アミガサタケを見つけました。毒キノコで食べられないと思って見ていましたが、なんとフランス料理の一級食材の一つだそうで驚きました。アミガサタケ(網傘茸)1.アミガサタケ科アミガサタケ属アミガサタケ。2.和名の「網傘茸」は、傘に網目の模様(肋脈)があることから。3.日本全土に分布。桜の花が散り始める頃に、庭先や林の中などに生える。このきのこはフランス料理の一級食材の一つだが、生食すると中毒するので注意が必要とのこと。☆今日の写真は、全て、実画像のサイズを縦横各6.5%に縮小したものです。
2012.04.24
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☆マンション北側の玄関脇と庭では、カイドウ、ムスカリ、チューリップ、ハナニラが咲き始めました。☆西側は、手前から、ムスカリ、ハナニラ、チューリップ、クリスマスローズが咲いていて、その奥で、スズラン、シラン、ホトトギス、ユリが、芽を出し始めました。☆東側は、手前にプランターのパンジー、ムスカリ、ハナニラ、クリスマスローズが咲いています。その後ろで、スズランが芽を出し始め、チューリップが咲き始めました。その奥で、スズラン、シラン、ホトトギスが、芽を出し始めました。マンション北側の庭(西側から撮影) マンション北側の庭(東側から撮影)☆カイドウが咲いています、花の柄が長く花が下向きに垂れ下がっています。カイドウのつぼみと花 カイドウの花枝に花が下向きに垂れ下がっている 下向きの花を下から撮影カイドウ(海棠)1.バラ科リンゴ属カイドウ。別名「ハナカイドウ(花海棠)」「スイシカイドウ(垂枝(糸)海棠)」。2.和名の「海棠」は、中国名で、海外から来た「棠」(ナシ)のこと。「花海棠」は、実が大きい「実海棠」に対して、花が美しいことから。「垂枝(糸)海棠」は、枝が垂れ下がっていること、花の柄が長く花が下向きに垂れ下がっていることからではないか。3.中国原産。日本には、江戸時代に入ってきた。庭木や盆栽として利用されている。リンゴの仲間で、実は食べられるが、実らないことが多い。中国では、カイドウは美人の形容詞に使われている☆ムスカリは、毎年のように球根がどんどん増えています。ムスカリ1.ユリ科ムスカリ属ムスカリ。2.「ムスカリ」は、ムスカリ(学名)属の花の総称。ムスカリは、ギリシャ語のムスク(麝香(じゃこう))のことで、ある種の花が強い芳香を放つところからきている。3.原産地は、南西アジア、地中海沿岸地方。日本では、30年前から販売されるようになった。人気があり、公園などに植えられている。色は青紫、白、黄、黄緑などがある。一般的に植えられているのは、「ムスカリ・アルメニアクム」。☆チューリップは、南側のベランダに置いてあった鉢植えが、早く咲きました。北側の庭では、西側の小ぶりの赤いチューリップが咲き始めました。東側の黄色と赤のチューリップは、黄色がようやく咲き始めました。先に咲いた鉢植えのチューリップ 咲き始めた西側の小ぶりの赤いチューリップチューリップ1.ユリ科チューリップ属チューリップ。2.「チューリップ」は、チューリップ(学名Tulipa)属の花の総称。「学名Tulipa」は、ペルシャ語の古語「tulipan(頭巾)」が語源といわれ、花が頭巾にやや似ていることによる。3.アナトリア、イラン、パミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯が原産。数百種の園芸品種がある。春の花壇の主役。☆ハナニラも、毎年毎年、どんどん増えています。ハナニラ(花韮)1.ヒガンバナ科(ユリ科・ネギ科)ハナニラ属ハナニラ。2.和名の「花韮」は、花がきれいで葉がニラに似ており、葉を折るとネギや韮のような匂いがすることに由来する。ハナニラは、ハナニラ属の花の総称。3.原産地は南米で、主にメキシコからアルゼンチンにかけて分布する。日本には、明治時代に入ってきた。☆今日の写真は、全て、実画像のサイズを縦横各6.5%に縮小したものです。
2012.04.13
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☆立川でも桜が満開になりました。ウォーキングコースでも、どの桜も、ほぼ満開です。今日は、気温が22度と予報が出ていますので、文字通り満開になるでしょう。明日も晴れで気温18度、その後、天気が崩れる予報なので、今日・明日が最も見頃でしょう。☆3月13日の河津桜から始まり、約1カ月間の桜花見となりました。東伊豆で河津桜とメジロ(3月13日)西武拝島線玉川上水駅近くの寒桜(左が3月17日、右が3月23日)残堀川の並木橋から(4月7日、左は西方向、右は東方向)玉川上水の見影橋から(4月9日) 残堀川の上水橋から(4月9日)団地内道路の桜(4月9日) 隣の団地の桜(4月9日、道路右は蕾の八重桜)サクラ(桜)1.バラ科サクラ属サクラ(ソメイヨシノなど)。2.和名の「桜」は、「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたものという説。春に里にやってくる稲(サ)の神が憑依する座(クラ)だからサクラであるという説。富士の頂から花の種をまいて花を咲かせたとされる「コノハナノサクヤビメ(木花之開耶姫)」の「さくや」をとって「桜」になったという説。3. 漢字『櫻』は、本来はユスラウメを意味する言葉だった。日本にユスラウメが入ってきたのが江戸時代後期頃だったため、『櫻』の字はサクラに転用された。ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンの雑種。100円硬貨の「表(造幣局では便宜上年号の記された面を裏としている)」は桜。☆江戸研究者の故杉浦日向子氏による花見に関する解説を、3月4日の日記に掲載しました。☆庭では、白・黄色のクロッカスが咲いています。クロッカス1.アヤメ科クロッカス属クロッカス。2.クロッカスは、クロッカス属に属する園芸品種を総称したもの。このうち、秋に咲くものをサフランといい、薬用、染料、香料として用いられている。これとの対比で、早春に咲くものを春サフラン・花サフランともいう。3.原産地は、地中海沿岸から小アジアで、80種が知られている。サフランは、3倍体なので分球で繁殖する。☆今日の写真は、全て、実画像のサイズを縦横各6.5%に縮小したものです。
2012.04.09
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☆マンション北側、玄関左側に幅5メートル、奥行き4.5メートルの共有地の空地がありました。雑草だらけで、近所の方々から庭にして欲しいという話がありました。☆そこで、この数年間かけて庭の部分を徐々に拡大して花を育て、昨年末に雑草部分を全てなくすことができました。年間を通して、順番に何か花が咲いているように、多年草や球根植物を植えてあります。☆昨年までは、庭部分を拡大するので精一杯でしたので、今年からはデザイン・レイアウトを考えて、植え替えと追加植え付けを行いたいと思っています。アカシデ(ソロノキ)が3本植えてあり、右の木の根元はツクシ(スギナ)、真ん中の木の根元はタチツボスミレ、左奥の木の根元はムラサキケマンがそれぞれ増えてきています。☆クロッカスが終わりそうで、ちょうど今、クリスマスローズ(レンテンローズ)が満開になりました。クリスマスローズの品種は3種類あるようです。庭の全景、アカシデが3本(左の木の奥にもう1本ある)クリスマスローズ1.キンポウゲ科クリスマスローズ属クリスマスローズ(レンテンローズ)。2.「クリスマスローズ」の名は、クリスマスの頃に白いバラのような花を咲かせることに由来する。ところで、本来のクリスマスローズは、原種の一つである「ヘレボルス・ニゲル」という品種だけで、他のものは春に咲く「レンテンローズ」という品種で、2月下旬から4月に咲く。これも、クリスマスローズの品名で流通している。3.15種類の原種は、東ヨーロッパからバルカン半島からトルコ、シリアに自生している。他に、中国の四川省から雲南省にかけて1種が自生している。花に見える部分は、「花弁(花びら)」ではなく「がく片」なので、花のように長く鑑賞することができる。※写真は全て、実画像のサイズを縦横各6.5%に縮小したものです。
2012.04.08
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☆レンギョウが咲き始めました。これは、枝の形や花の付き方から、シナレンギョウだと思います。レンギョウ(連翹)1.モクセイ科レンギョウ属レンギョウ。2.和名の「レンギョウ」は、漢名の連翹を音読みしたもの。原産地中国では、連翹とはトモエソウ(オトギリソウ)のこと。どちらも実が薬用に使われていて、日本でレンギョウの方の実を「連翹」として売っていたため、誤って命名された。正しい中国名は「黄寿丹」。3.中国原産で、平安時代に薬用として渡来した。園芸品種として、レンギョウ、チョウセンレンギョウ、シナレンギョウがあるが、雑種もある。☆ヒュウガミズキも咲いています。ヒュウガミズキ(日向水木)1.マンサク科トサミズキ属ヒュウガミズキ。2.和名の「日向水木」は、同じトサミズキ属のトサミズキより木も花も小さいので「ヒメミズキ」と言われ、それが訛ってヒュウガミズキになったという説。自生しているのを発見した場所が京都付近なので、「日向守光秀」から名付けられたという説もある。宮崎県で自生しているのが発見されたのは後年であり、日向地方からきたのではなさそう。「水木」は、葉の形(葉脈)がミズキ科の植物の葉に似ていることから。3.近畿地方(石川県から兵庫県)の日本海側の地域の岩場に自生している。高知県、宮崎県にも自生。公園や庭木、生垣にも利用されている。※楽天写真館に保存した写真を、楽天ブログに投稿する方法で、写真を掲載してみました。この写真は、楽天ブログの画像使用容量50MBには含まれないことがわかりました。
2012.04.01
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庭の梅は、満開になりました。「ツバキ」や「ハナカイドウ」も、つぼみが膨らんできています。「パンジー」・「ビオラ」は、昨年から咲き続けています。暖かくなってきたので、株が元気になり、花の数が多くなりました。「サクラソウ(プリムラ)」は、庭のあちこちに芽を出していたのを寄せ植えにしましたが、1カ月ほど咲き続け、いま満開です。昨年秋、追加して植えた「クロッカス」が、最初に黄色い花を咲かせました。黄色・白・紫など混合色の球根を買って植えたので、どんなふうに咲いていくか楽しみです。「クリスマスローズ」のつぼみが膨らんできています。「テッポウユリ」・「スカシユリ」、「シャクヤク」が芽を出してきました。毎年たくさんの花を咲かせるチューリップは、庭のいたるところに芽を出し、葉を伸ばし、つぼみが見え始めています。「ニホンズイセン」は、一株だけ花開きました。「ラッパスイセン」は、日当たりのいいところから順番に、明日には咲き始めると思います。これは、転居してきた25年前に球根を3個買って植えたものですが、毎年増え続け、庭を取り囲むように、数百(400~500?)の花を咲かせます。この数年間、植え替えをさぼってきたため、球根の数は花の数の2倍以上あると思います。今年は時間があるので、勇気(?!)を出して、全面植え替えをしたいのですが。「ムスカリ」も、つぼみをつけてきました。これは、毎年のように球根がどんどん増えて、庭の周りから芝生や庭の中まで、広がり続けています。「ハナニラ」も、ムスカリと同じように、毎年のように球根がどんどん増えて、広がり続けています。まだ、花芽は見えません。「アジサイ(品種「墨田の花火」)」も、芽を出しています。これは、1株買ったものを挿し木で増やし、20株位になっています。北海道の実家から6年前にもらってきた「ゲンペイカズラ」が、花芽をつけてきました。これも、一株もらってきたものを、挿し木で10株ほどに増やしました。実家では、枯れてしまったというので、一株ほど里帰りさせようかと思っています。去年、数年ぶりに芽を出した「ヤマユリ」は、今年も芽を出してくれるでしょうか。今年も芽を出せば、2~3年後には花を咲かせてくれると期待しています。写真は、楽天ブログ写真データの最大アップ容量が50M(50メガ)なので、データを縮小・再アップする作業中のため、2~3日掲載できません。今のところ、3月11日分まで作業終了しました。写真サイズは小さくなりましたが、写真を掲載し続けるためには、仕方ありません。参考までに、3月5日、3月6日の日記をご覧になってください。レイアウト変更で、記事が読みやすくなったかもしれません。
2012.03.19
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伊豆大島の左側(東側)から、朝日が昇りはじめました。昨日・一昨日は曇りだったため、三日目の朝で、初めてのはっきりした日の出です。 一昨日(3月13日)、曇りの合間の日の出です。3月6日、ミズバショウの紹介で、「ザゼンソウ・ウラシマソウや園芸種のカラー・オオベニウチワなど、サトイモ科の植物は、苞が単純な葉の形ではなく、花の穂を包むような形になって目立つものが多い。」と紹介しました。熱川バナナワニ園の温室に、オオベニウチワが展示されていました。オオベニウチワは、仏炎苞がハート型で、まるで造花のようにも見えます。 これは、肉穂花序を仏炎苞が包み込むような形で、まるでミズバショウを連想させます。オオベニウチワ(大紅団扇)1.サトイモ科アンスリウム属オオベニウチワ。別名アンスリウム。2.和名の「大紅団扇」は、仏炎苞が大きな紅い団扇のようだからだと思われる。3.コロンビア・エクアドルなど南米北部原産で、明治の中ごろ日本に輸入されてきたといわれている。多くの園芸品種があり、仏苞炎の色は、赤、ピンク、白などがある。
2012.03.15
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