ボクの音盤武者修行

ボクの音盤武者修行

2006年04月26日
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 録音年月:1994年9月27日、10月2日
 録音場所:モーリス・ラヴェル・オーディトリアム、リヨン


 時代はぐっと下がって、ヴィラ=ロボス生誕100年イヤーに合わせた録音(ということらしい。生年は1887年なんだけどね)。しかもフランスのオケ、フランスの指揮者だ。カプリングにアマゾン川、ギター協奏曲(ロベルト・アウセル…ギター界では超有名なんだけど)も入れてヴィラ=ロボス入門にしてはなかなかのマニアックな選曲。
 クリヴィヌは元ヴァイオリニストだけあって歌い回しがごく自然で、好ましい。ドビュッシーなどでも暖かくも明晰な演奏を聴かせてくれる。もっと来日してほしい演奏家のひとりだ。

○第1楽章
 ・ソプラノのハミングの出だし:第1、第2音ともタメなく息継ぎなしで第3音へ。
 ・ソプラノの声は現代的な明るさで伸びやかな歌いぶり。声のコントロールもうまく、細かな表情付けも決まっている。が、隙が無いというか、ロンパールームの歌のお姉さん「酒井ゆきえ」的な健康的な声は果たしてブラジルのサウダードにマッチしているのだろうか、と疑わずにはいられない。


○第2楽章
 ・テンポはやや遅めで言葉をはっきり聞かせている。良く言えば言葉を大事にしているが、悪く言えば冒険していないとも言える。
 ・「カリリの里を思い出させよ!」のあとのチェロは音量調整もなくそのまま進んでいく。
 ・ラストはクレシェンドなくそのままの音量、息継ぎののち綺麗な高音で決める。

 たいへん綺麗な音楽的な仕上がりで、ブラジルのというよりフランスの曲を聴いているよう感じだ。例えていうならムソルグスキーの「展覧会の絵」をラヴェルが色彩豊かにオーケストレーションしたため、フランスの曲みたいになってしまったのに似ている。もっともヴィラ=ロボスはパリに遊学していたし、ミヨーやダンディなどとも親交があったのだからフランス的な要素がないわけではない。この演奏はそのようなヴィラ=ロボスの「フランス的」な側面に光を当てようとしたのかもしれない。

bbno.5_krivine アマゾン川~ヴィラ=ロボス:傑作集





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最終更新日  2006年04月26日 23時51分10秒 コメント(1) | コメントを書く
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