ボクの音盤武者修行

ボクの音盤武者修行

2026年03月31日
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開催日:3月31日(火)19時
会場:サントリーホール 大ホール
ソリスト:森野美咲(S)、加納悦子(MS)
合唱:東京シティフィル・コーア
指揮者:高関建
プログラム:交響曲第2番「復活」(マーラー)

 東京シティフィル創立50周年記念シリーズの第2回「復活」の公演に行ってきました。仕事も休んで準備万端ですw


 プレトークでは第1楽章のあと「楽譜の指示により」5分以上の休憩を取りオケもいったん引き上げる旨、説明がありました。最近はあえて休まず次楽章へ流れていく演奏が多い中(アマオケも)、マーラーの指示に従うことにここまで拘るのは面白い。これについてネットでも意見が分かれるようだが「これもまた一興」と楽しめばいいのではないでしょうか。その第1楽章、冒頭から凄まじい勢いで低弦がうなりをあげ思わず息をのみました。以降、こんなバランスだっけ?こんなモチーフがあったんだと驚きと発見の連続。これはいつもの高関=マーラーを聞く醍醐味です。
 第1楽章の終わり方も遅いテンポで崩れるように行くのかなと予想してましたが、速いテンポでした。終わった後、拍手してもよかったけど誰もせず、そのまま休憩20分。水分補給およびトイレ休憩でちょうどよかったです(サントリーホールはトイレの数が少ない)。ホールに戻ると、合唱団が並んでいるところでした。

 第2楽章は無難なまとめ方、第3楽章は冒頭ティンパニーの気合に唸り、後半のトランペットソロの流れるような美しさに聞きほれました。
 第4楽章冒頭は前楽章より半音高い調で始まるという厄介な箇所。メゾソプラノソロはちょい曖昧な感じもいい滑り出し、がややゆっくりテンポで歌いだして指揮と合ってなく一瞬ひやっとしましたがそこは高関さんが咄嗟に合わせます。またほかの公演だと舞台上オケのブラスが伴奏しますが、今回はオルガン席に別動隊を置くことで天上の調べをイメージさせました。(バンダは急ごしらえな感じでしたが)

 第5楽章はもともと音響上の仕掛けが多く面白いのですが、今回はそれを忠実に再現したそうです。まず遠くから鳴り渡るホルン(運命の動機)は舞台袖ではなくオルガンの後ろ通路に配備した別動隊が扉の開け方により再現。ほかに左右の舞台袖も使いながら、マーラーがイメージした「遠くから堂々と」響きわたるブラスが舞台上のオケと別な時間の流れながら混然一体と鳴り響く(譜面上ではタイミングを合わせるように縦線がひいてありますが)という当時としては画期的な音響空間を作り上げていました。ここが一番面白かった。例のナイチンゲールのところとか。
 その後に合唱が入りますが、大変訓練が行き届いていて実に素晴らしいハーモニーを生み出していました(本公演のMVP!)。ところがメソソプラノが絡んでくるとまたもやテンポが遅くてアンサンブルがずれだし、またもやヒヤリ。ソプラノソロがうまくリードしてくれたおかげで最後の「蘇るであろう」から感動のフィナーレへ。音響的にも内容的にも納得、たいへん面白く聞かせていただきました。

 東京シティフィルは団員も少なく他のオケ等から賛助出演を得ての公演ゆえ演奏に傷もあり(特にバンダ)、あともう1回やれば高関さんの意思も通じより充実した演奏になったのではないかとも思う反面、1回限り故に奏者全員の力が結集した力演だったとも言えます。マイクが立っていたのでライブ収録したのかな。CDが出たら聞き直したいと思います。





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最終更新日  2026年04月02日 16時34分48秒 コメントを書く
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