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2026年05月06日
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全国に多数の分霊社を持つ稲荷神社ですが、東北地方にも広く分布しております。中には土地の有力者の庇護や、崇敬者からの篤い信仰を受けて発展した規模の大きな稲荷神社もあり、例としては 高山稲荷神社(つがる市) ​・呑香稲荷神社(二戸市)・ 岡谷稲荷神社(洋野町) ​・幸稲荷神社(鹿角市)・​ 竹駒神社(岩沼市) ・福島稲荷神社(福島市)・蛯沢稲荷神社(南相馬市)などが挙げられるでしょうか。
今回紹介する三本木稲荷神社も、南部地域に於いては規模の大きな稲荷社であり、社殿も美しく見ごたえ抜群なんです。創建こそ新しいですが、数百年も鎮座してきたかのような風格も感じられる面白い神社ですよ

2024.9.21
三本木稲荷神社


街なかにこのような巨大鳥居があると、何もしなくても自然と目が行きますよね。以前から気になっていた神社でもありました。



鳥居をくぐると直ぐに石碑が2基並んでいます。
片方は当地で多い天照皇大神・八幡大神・春日大神を祀るもの。もう片方は二十三夜のものです。前者は大戦期に盛んに祀られた構成らしく、それと関連が有るのかも知れません。







狛狐も凛々し気な表情です。



コチラもシュッとしてかっこいいですね。



社殿を見る前に、境内の末社を見てみましょう。現在境内には3社の末社が鎮座しており、2社は境内左手、1社は境内右奥にありますよ。
手前の2社の内、こちらは駒形神社。通常通りであれば駒形大神が祭神でしょうか。



社はこんな感じです。



その隣には大池神社。市内に同名の神社がありますが、そことなにか関連が有るんでしょうか。もとは弁財天を祀っていたという事から、祭神は市杵島姫神かも知れません。大池神社の祭神は水波能売神・倉稲魂神ですが・・・どうなんでしょう。



祠は小さいながらも、沢山の鈴が提げてあり、崇敬は篤そうです。



写真では分かりにくいですが、社の周りは掘り下げてあり、もとは池だったと思われます。こうした小島に水神が祀られる例はかなりありますよね。



そして右奥の1社です。



社はこんな感じです。当社と同じ神社ということで、元は周辺に鎮座していた小祠だった可能性もありそうです。



では拝殿です。
両側に提灯も提げてあり面白いですね。



ご由緒です。
三本木稲荷神社


配祀神:保食神

由来
 安政6年(1859年)新渡戸傳の上水工事が成功するや、それまで蒼前神を祀っていた十一丁目の現在地に、稲荷神社の建立を計画し、社領開発高五石を寄進し、5,000余人に及ぶ人足を動員して、表口四十五間裏行六十間にわたる藪原を切払い、四方に七尺の土手を設け一丈の堀をめぐらし、境内の南方に中島を築いて弁財天勧請の場所とし、更にその門前の深谷地を幅十二間長さ一丁にわたって埋立てるなどの大普請を行ない、翌万延元年(1860年)社人 山田玄馬に申し付けて具体的計画に入らしめた。
 慶応元年(1865年)5月、大阪から神輿を迎え、同年7月正一位千歳森稲荷大明神の宣下を受けたが、明治6年(1873年)郷社に列せられ、同12年5月拝殿を新築した。

19世紀になってから創建された神社みたいですね。当地にはもともと蒼前神社が有ったみたいですが、境内に駒形神社はあっても蒼前神社はありません。現在は末社としてではなく、配祀(蒼前大神は保食神と同一視されている)という形で祀られているみたいです。
そして宣下元の千歳森稲荷神社も十和田市内の古稲荷社で、今でも境内は鬱蒼とした林が広がっております。往時はここに沢山の狐が住んでおり、人を化かすなんて話もあったくらいですから、稲荷信仰が根付く地としては申し分ないんではないでしょうか。
さらに十和田市は以前三本木と言われており、近代になって開発されるまでは八甲田山から吹き下ろすヤマセによって荒涼とした農作に適さない土地が広がっていたそうです。そうした現状の打開と、益々の発展とを願い、立派な社殿の三本木稲荷神社は開創されたんではないでしょうか。





扁額です。



本殿も余すことなく朱塗り。豪華な社殿でした!



斜めから。
街なかに鎮座していることもあってか、十和田市では主要な神社なんではないでしょうか。丁度五所川原で言うところの 神明宮 ​的な立ち位置とでも言いましょうか。とにかく鎮守である事は間違いありません。崇敬の篤さを表すのは鈴の数でしょうか、いったい幾つ提げているんでしょう。当然初詣の時には参詣者が列をなして相当な混雑ぶりでしょう。
十和田は三本木の稲荷神社は、地域の発展を今日も見守っています。



以上です。

​​​​​​​





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最終更新日  2026年05月06日 22時04分12秒
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