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チェコらしいお昼を堪能した後は、もう少し散歩したいかなと思い、レストランの向かいにある教会裏に行くことにしました。 教会の裏庭に通じる門。 チェコでは至る所でハートのモチーフを見かけます。これもその1例でしょう。生命 や 輪廻 を象徴する火炎模様 (多分・・・)と組み合わせてあります。ルネサンスの画家 ボッティチェリは、聖母マリアの衣などに火炎模様を描いていますが、この門にも同じような意味合いが込められているのでしょうか? 裏庭には、廃墟が広がっています。この壁にも例の石切り場から持ってきた石が使われているのでしょう。 百塔の街プラハ と言われますが、レンガ色の屋根瓦と尖塔は、街のシンボルと言えるでしょう。そして、その景観が最も情緒に訴える日は、やはり霧の日だと思います。:::::::::::::::::::::::::::::風土や景色はその国の人々に影響を与え、その影響は文化に反映される・・・このことを散歩中に今1度考察しました。さて、音楽をより深く知ろうとした時に大切な手がかりとなるもの・・・その筆頭は景色かも知れません。他にも言語や当時の文化、政治的背景、作曲家の生涯など手がかりになるものはありますが、人間は自然の1部であるという大前提の下に景色を感じる。そのことによって明らかになるのは、どんな素晴らしい文化や芸術も自然の恵みであるということではないでしょうか。つづく
2009年02月28日
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チェコらしい景色に浸ったので、やはりお昼はチェコ料理かな と思い、ローカルなレストランに行ってみることにしました。その日の定食メニューのメインは、豚肉の煮込みに茹でたジャガイモ。ここに暮らす者にとっては、なんともチェコらしい と感じる1品です。:::::::::::::::::::::::::::::さて、ソースがたっぷりのこうしたお料理の食べ方ですが、フォークの背でジャガイモをつぶしながら というのがいいんですね。マッシュにしたジャガイモにソースを絡めながら口に運ぶと、美味しいものですし、お皿もきれいになるし、全て残さず最後までいただけます。:::::::::::::::::::::::::::::という訳で大抵の場合、ジャガイモはフォークの背で押しやすい大きさに切ってあり、また、押せるように柔らかく茹でてあり・・・ですので、これをわざわざナイフで切って食べるのは、ちゃんと茹っているかどうか調理に対して不信がある。:::::::::::::::::::::::::::::という意思表示になるから、どこかのお宅へご招待された時には決してやらないように! とそういうマナーを私は習いましたが、この頃ではどうなんでしょうね。どろどろに茹でたジャガイモなんて栄養学を無視した前時代的なもの。古い残り物を出された とお客様に思われては、と考える世代もいますし。:::::::::::::::::::::::::::::ついでに思い出したのですが・・・ジャガイモは機内食に相応しくないと航空会社は判断しているなんて聞きます。理由は腸を刺激して云々・・・でも、今までに何回か出てきたことがあったと思いますけれど・・・つづく
2009年02月24日
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桜林までやってくると、麦畑のことが気になりました。ここから路面電車と徒歩で10分あれば着く筈・・・という訳で、もう少し足をのばしてみることにしました。乗り物の中から霧の景色を見るのもいいものですし、なんて理由も考えて。:::::::::::::::::::::::::: 麦畑に到着。土手は所々、クルミの木で縁取られています。 スエードの靴を履いてきてしまいましたが、ぬかるみの中を行きます。 広い麦畑の中に3本の高い木。農作業の時、きっと方向を示すよい目印になっているのでしょうね。 この写真の中に、人物や農機具などを描き入れてみたくなります。こころの中では、どんな想像だって思いのままです。 因みに7月はこんな感じでした。クルミの木陰で、オート麦とそよ風が奏でる音に時間を忘れ・・・つづく
2009年02月20日
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多分、中学1年生だったと思います。母とデパートに立ち寄ると、東欧の画家の作品を展示しているところに行きあいました。作品が並んでいる様子は、どこか不思議な雰囲気を発していて、とても惹きつけられたものです。:::::::::::::::::::::::::惹きつけられたのは、主に風景画でしたが、霧や霞にぼやけたような風情や色合い・・・そこには複雑なニュアンスや微妙な対比があって、あれこれ感じながら眺めていると最終的に 懐かしい 気分になるのでした。:::::::::::::::::::::::::中にはいくつか、ポーランドの風景もあり、ショパンの国ってこういうところなのかなあと思いを寄せ・・・特に魅せられた小さな絵は、霧の立ち込める湖に木立と鈍い太陽が描かれたもので、5万円ちょっとの価格がつけられていたことを覚えています。:::::::::::::::::::::::::お小遣いでどうにかなる筈もなく、ですので、その絵は、私のこころのなかのファンタジーになり・・・そして霧というものは、以後、東ヨーロッパのイメージとして、しまわれることになりました。:::::::::::::::::::::::::さて、プラハで暮らすようになって、また東欧の事情がわかってくると、霧というのはやはり、東ヨーロッパの原風景なのだと思えます。 以下は先週末の写真です。 お昼前、近くの公園に行きました。ここから昔の石切り場まで、約20分を歩くことに・・・ 霧や雪の日は、いつも見ている木が、ひと際高く感じられたりします。 木の枝ぶりもまたそうで、逞しさが増すような・・・ でも枝先は霧の中に溶け込むようなはかなさがあって・・・はかなさ というのも東欧圏のキーワードの1つでしょう。 チェコ人の友達が教えてくれました。昔、この採石場の石が建造物に使われてきたことを。 採石場の反対側にある桜林。 枝先に出た小さな芽に春の気配を感じます。気配 というのもまた、東ヨーロッパのキーワードでしょう。つづく
2009年02月16日
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青糸刺繍と呼びたくなるような作品 : プラハのアンティークショップで ※戸棚に垂れ下げるように飾るものです。どうした訳か100年ほど前、ここプラハでは、オランダの風景をモチーフにした刺繍がはやった時期があるそうです。アンティークショップを覘くと、デルフト焼きを刺繍にしたような作品があり、それらには、オランダの田園風景や港の様子、そして風車などが針と糸で描かれています。::::::::::::::::::::::::::そうした中にチューリップのものがあったら是非手に入れたいと思っているのですが、それはなかなか見つからなくて・・・写真はオランダではなくて、チェコ・モラヴィア地方のものです。チューリップとそして私の大好きなヤグルマギクに惹かれて購入しました。::::::::::::::::::::::::::さて、オランダというとチューリップをイメージされる方・・・きっと多いのではないでしょうか。私もそうした1人ですので、ザルツブルグにいた頃、知り合いの奥さんのオランダ人に、そのことを話してみました。::::::::::::::::::::::::::すると、オランダ=チューリップは、もうその通りとのことで、でもなんでその昔、人々がチューリップに熱狂したのかは不明・・・どちらにしても自分たちの国では、園芸は一大産業だし、チューリップの咲く頃は、観光客もいっぱい来るしね。 という答えが返ってきました。::::::::::::::::::::::::::ついでに、チューリップで有名なキューケンホフ公園のキューケンは、ドイツ語のキュッヒェ、英語のキッチンのことだとも教えてもらい、オランダ語の ありがとう=ダンキュー は、ドイツ語のダンケと英語のサンキューを混ぜたみたいでしょ。 と会話が続きました。::::::::::::::::::::::::::彼女の話の中に 園芸は一大産業だし・・・ とありましたが、あれはそうなんだろうなと思います。トランジットで、アムステルダムのスキポール空港に降りた時に、至る所で大量にチューリップの生花、そしてあれこれの球根を目にしたのと・・・::::::::::::::::::::::::::それから、プラハで1度、各国大使夫人主催のチャリティーバザーというのに行きましたが、オランダのブースは、ほぼ園芸関係のもので占められていて・・・あとは、スーパーによく置いてあるチェリートマトやパプリカがオランダ産だったり、そんなところでしょうか。::::::::::::::::::::::::::こうしてオランダとチューリップのことなどを考えているものの、私は今まで1度もオランダに行ったことがありません。考え始めたのは、多分中学生の時・・・買ったレコードのジャケットがキューケンホフ公園のものだったという理由から・・・
2009年02月10日
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ザルツブルグの市場にあるお花屋さんザルツブルグで暮らしていた頃は、市場に行きつけのお花屋さんがありました。オーナーの女性とフローリストさんとは、お互いに共通の知り合いもあり・・・という訳で、随分いろいろと都合をつけてもらったものです。:::::::::::::::::::::うちから花瓶を持って行って 「これに合うようにお花を選んでね。」 なんてこともできて・・・そうしてアレンジしてもらった花束は、当時、写真にこそ撮っておきませんでしたが、そのうちのいくつかは、今でもはっきり思い出せます。:::::::::::::::::::::さて、先生のコンサートに持って行く花束を買いに行った時のことです。その日は 「絶対これがいいと思うよ」 とチューリップを勧めてくれました。オレンジレッドに黄色い縁取りのある大ぶりなチューリップは、生き生きと咲き誇っていてその様子は、熱血教師の先生にぴったりのように思え・・・:::::::::::::::::::::そんなイメージが頭に浮かぶのと共に、このチューリップは一体どこから来たのかが知りたくなりました。早速訊ねてみると、チューリップの故郷は、イタリア・トスカーナ地方とのこと。フローリストのクリスチャンは、次のように話してくれました。:::::::::::::::::::::チューリップと言うとオランダって思われがちだけれど、トスカーナのチューリップは、生育も発色も素晴らしいと業界では知れ渡っているよ。またイタリアからだと、オーストリアに輸送するにも近くて便利だしね。これは、イタリアンカラーのチューリップってことさ!
2009年02月07日
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ハンガリーの名窯 ヘレンド社製のティーポット:チューリップブーケこの頃、ハンガリーの民話集を読み返していました。本来こうしたお話しの数々は 読む よりも 聞く ものらしいのですが・・・もしもハンガリー語を理解できて 聞くこと ができたらたら、語り手の与えるイントネーションや間など、多くを楽しむことができるのでしょうね。::::::::::::::::::::::::さて、ところで、民話の中には チューリップ柄のタンス とか他にもチューリップ柄がデザインされた民芸品が登場します。なんでもチューリップは、ハンガリー人に古くから親しまれていたのだそうで、刺繍作品、生活用品、農機具などにデザインされたとのこと。 なぜなのか・・・::::::::::::::::::::::::その辺りのことは不明でも、チューリップに思い入れのある人々なんだなと意識して名窯ヘレンドの チューリップブーケシリーズ を眺めてみると・・・これは実にハンガリーらしいものなのだなと、そのことが自分の中に浸透します。ただ単にチューリップを描きました ということではなさそうです。::::::::::::::::::::::::きっと絵付けをされた職人さんにも “チューリップに対する思い” があり、その職人さんのご家族やお友達にも、それは美しいエピソードがあるのではないでしょうか。ヘレンド村のあるバコニー地方で、チューリップに囲まれているつもりになって・・・そんな想像と共にお茶を愉しむのもいいですね。PSこのティーポットは、約15年愛用しています。割合と薄手のレースの上に乗せると、白磁の反射がやわらぎ、お花の色もよりマイルドに感じられます。ポットの丸いフォルムとレースの繊細な感じはよく調和しますし、ふんわりとレースを敷くことで、風に揺られているようなブーケの印象が、より引き立てられると思います。
2009年02月04日
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