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今度の日曜日は寒の戻りがあるかもしれないと TV の気象情報が伝えているが、きょうは街に出ると汗ばむような陽気だった。
新作の腹案の新しい技法の解決のために、例によって頭の中で段取りをシミュレーションしながら、考えついた材料を調査するために外出した。本業以外の仕事が次々スケジュールに組まれていて、制作に関する事はすぐに行動に移して準備しておかなければならない。
材料調査は、数件の店をめぐって、価格等の一応のところを心づもりした。
その後、本屋に寄って2冊購入。
帰宅するために街を歩いていると、メイン・ストリートに面した高層住宅のエントランスと歩道との境で、台車に仰向けに寝転んだ老人とその夫人らしいお婆さん、それから壮年の男性が何やら話している前を通り過ぎた。これからデイサービスにでも行くために迎えを待っているのだろうと思った。
しかし、ちょっと気にかかって振向いた。すると、壮年の男性が老人を起き上がらせようとしている。
私は後戻りして、「どういたしました? 何かお手伝いしましょうか?」と尋ねた。
話を聞くと、老人は夫人と一緒に台車を歩行器代わりにして歩道に出ようとして、つんのめってガラスに手を突っ込んで転んだ、というのだ。
私は骨折していはしまいかと思いながら、「痛むところはありませんか? 救急車を呼びましょうか?」と訊いたが、大丈夫だという。骨折はしていないまでも( 左足が足首のところで上下に動いていた)、頭を打っていないとも限らない。ろれつは回り、私の問いかけに返答する。ガラスに突っ込んだ右手(ガラスは割れたという)を調べたが、傷はなかった。
するとこれもたまたま通りがかったパトロールカーから二人の警察官が降りて来た。病院に行かなくても大丈夫かなどとやりとりして、ともかく私ともども三人で仰向けのまま抱えて、自宅のベッドまで運んだのだった。壮年の男性は割れたガラスを片付けに行った。
私は民生委員を名乗り、たまたま通りかかったことを告げて立去ったのだが、ほとんどの高齢者は転んでも大抵「大丈夫」と言う。しかし、場合によっては尾てい骨や、骨盤と脚との付け根すなわち転子部が骨折していることが少なくない。当初は、本人は意外に気がつかないのだ。外見はなんともなくてもやはり精密検査をした方が良いのだが、今日の老人のように私や警察官の勧めを本人のみならず家族も固辞すると、強いて病院に運ぶ事はできない。「気分が悪くなったら躊躇わずにすぐ救急車を呼んでください」と、警察官も念押しする以外はなかった。
それにしても、車の往来の激しいところで転ばなくて、せめてもの幸いだったろう。
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