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大規模噴火とは火山灰、溶岩、火砕流など
体積で見て1億立方mから数十億立方m
(東京ドーム球場80個分~数千個分に相当)と
なるものをいう。
三宅島噴火(2000年)は13個分、新燃岳噴火
(2011年)は16個分で大規模には該当せず、
雲仙・普賢岳噴火は220個で大規模噴火である。
10億立方m以上のものは9世紀、18世紀に
ほぼ各3回ほど発生、1914年の桜島大正噴火
以降には起きていない。
火山現象での分類 |
説 明 |
---|---|
大きな噴石 | 噴火により火口から直径50cm以上の岩石が吹き飛ばされ短時間で落下、建物の屋根を打ち破る破壊力がある。被害区域は火口から2~4km以内。 |
火砕流 | 高温の火山灰、岩塊、空気、水蒸気が一体となって山体を時速数十kmから百数十kmで流下、温度は数百度に達する。 :例1:浅間山天仁噴火(1108年)・・南北に流れた火砕流は火口から15kmまでの集落や森林を埋没させる、 :例2:浅間山天明噴火(1783年)・・村落を埋没させ、川に流入、泥流となり流域に被害、 :例3:雲仙・普賢岳噴火(1990年~95年)・・溶岩ドーム崩壊が群発、雨で土石流が発生して集落が壊滅 |
融雪型火山泥流 |
積雪期の火山の噴火に伴う火砕流の熱で大量の水が近くの岩などを巻き込み高速で流下するもので、時速60km超となるので事前の避難が必要。 :例1:十勝岳噴火(1926年)・・積雪が噴火で一気に溶けて泥流が発生、25km先まで25分間で流下した |
溶岩流 |
マグマの流れで流下速度は遅く、人速でも脱出可能だが、マグマ通過域は不毛の地となる。 :例1:桜島大正噴火(1914年)・・大量の溶岩が海を埋め立て、桜島が大隅半島と地続きとなり、降灰は東北地方に及ぶ |
小さな噴石・火山灰 |
直径2mm以上を小さな噴石(火山礫)、それ以下を火山灰という。小さな噴石は10km以上遠方へ、数分~十数分で到達するので、屋内等での避難は時間的には可能。火山灰は数十kmから数百km遠方までの農作物被害、交通機関麻痺、家屋倒壊、航空機エンジントラブルなどの社会生活への深刻な影響がある。 :例1:富士山宝永噴火(1707年)・・約7億立方mの火山灰が16日降り続き、房総半島にも及ぶ農地埋没・河川氾濫が相次ぐ、 :例2:桜島大正噴火(1914年)・・東北地方まで達する |
火山ガス |
マグマに溶けている水蒸気、二酸化炭素、二酸化硫黄、硫化水素などが放出され、死亡事故も発生。 :例1:三宅島噴火・・2000年からの三宅島では住民の長期避難生活を強いられる。 |
想定外:巨大噴火 |
噴出物が100億立方m以上。9万年前の阿蘇山噴火では九州の大部分および本州西部を覆う火砕流が噴出、火山灰が北海道に15cm以上積もった。日本では1万年に1回程度発生、最後は7300年前らしいが詳細不明。 |
障害発生
説 明
首都の降灰
1cmでも
首都高、主要幹線の降灰除去作業に全清掃車85台で4日を要し、車はスリップで走行不可、鉄道レール上のシステム障害で運行不可、火力発電所の防塵フィルター故障で運転停止、送電線ショートで電力供給網に支障、空調できないとサーバー・ストップ・・・以下に例示
健康被害
目・鼻・気管支に影響
農業被害
露地野菜へ甚大な被害と、土壌の酸性化。
建造物被害
降灰が大きいと倒壊も
電気被害
湿った降灰による送電線漏電、停電
道路被害
視界不良事故、スリップ事故
鉄道被害
レールへの降灰で運行システム障害
通信被害
電波障害が想定される
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