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キャプテン・ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)がブラックパール号を取り戻し、広大な海原へ消えていってから3年……。ポート・ロイヤルに暮らすエリザベス(キーラ・ナイトレイ)とウィル(オーランド・ブルーム)は結婚式当日、スパロウの逃亡に手を貸した罪で捕えられ、絞首刑を宣告される。陰で糸を引くのは東インド会社のベケット卿だった。2人が解放されるためには、スパロウが持つ『北を指さないコンパス』を手に入れなければならないと言う。一方、キャプテン・ジャック・スパロウにも危機が迫っていた。『深海の悪霊』と呼ばれるディヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)と13年前に交わした、゛契約゛の期限が迫り、彼のしもべである「深海の魔物」クラーケンが解き放たれようとしていた。こうして再び、スパロウ・ウィル・エリザベスの3人の運命が交差することに……。週末、この夏これだけは観たいと思っていた映画に行ってきました。遅ればせながら間に合いました。2時間31分と言う上映時間でしたが、あっという間に感じました。予告編を見て予想した通りにコミカルな場面が多くなっており、たくさん笑いました。かごの中や水車の上のアクション場面も、「ありえない。」という設定で、すごかったです。撮影が大変だったろうなと思います。オーランド・ブルームはますますハンサムに成長していました。緑の皮のコートがとても似合ってかっこよかったです。しかし、ウィルは海賊は嫌いだったはずなのに、しっかり海賊たちを仕切っていましたね。そして、確か前作で敵の部下だった二人と合流するのですが、この二人がすっかり愛すべきキャラクターとなり、敵だったことを忘れるくらい馴染んでいました。キーラ・ナイトレイは、前作で海賊魂が目覚めたせいか、お嬢様らしさはほとんどなくなり、ドレス姿より男っぽい格好のほうがきれいに見えました。フライング・ダッチマン号(!)のディヴィ・ジョーンズの気持ち悪いこと。彼はタコ?イカ?ビル・ナイという「ラブ・アクチュアリー」にも出演したイギリス出身の俳優さんが演じているんですが、素顔がわかるのは目だけです。謎めいています。ウィルの父親、ビル・ターナーが出てきますが、その悲しげな様子が目に焼きつきました。顔にヒトデがくっついているのも何とも哀愁があります。前作に比べて、映画を観終わったあと、思ったより疲れていることに気づきました。ジョニー・デップを一瞬も見逃すまいと目で追い続けたというのも、一因ですwそれ以上に、内容が豊富だったということがあります。原住民の住むある島のエピソードプラス、新たに気がかりなことも増えていきます。これらがどうなるのかと思っていると、それらは一つも解決せずに終わってしまいます。2と3を同時に撮影したのは知っていましたが、やはり、まさに途中で終わられると、モヤモヤしますね。1を観終わった後のようなすっきり感はありません。伏線がたくさんあるミステリーを読んでいて、どうなるんだろうとわくわくしていたら、「解決編は来年まで待って」、と言われたような気持ちです。余り例えになっていませんね。とにかく『パイレーツ・オブ・カリビアン3』 2007年5月26日 全世界同時公開!!(前売り券も既に売り出し中)だそうです。とはいえ、ジョニー・デップが良かったから満足です。薄汚なくて、前歯が銀歯だし、ずるくて、卑怯者で、動きがふにゃふにゃしてて変なキャプテン・ジャック・スパロウ……。こんな男、ジョニー・デップが演じたのでなかったら、きっと好きにはならないと思います。キース・リチャーズを参考にした役作りも、自分でもアイデアを出したという衣装も、ジャックの大きな魅力となっていますね。無責任な代わりに、他人にも責任を求めない、孤高の海賊……ぜひまた会いたいです。キャプテン・ジャック・スパロウが最後に言った言葉。私には聞き取れませんでしたが、実は字幕はニュアンスが違うらしいと知りました。わからなかったことがちょっと悔しいので、英語の勉強をまた始めようと思います。パイレーツ・オブ・カリビアン3までには、キャプテン・ジャック・スパロウ(くどくてすいません。キャプテンにこだわってみましたw)の言うことが少しでもわかるようになるのかどうか。期限は来年ですし時間はたっぷり………ないような気がしてきました。
2006年08月31日
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ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に、ある時は本格推理風に……様々なスタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様あろうことか吹雪の山荘まで登場します。その後にはまったく雰囲気の違う切ない恋愛もの、というようにバラエティに富んだ内容の短編集ですが、互いに少しずつ関連があったり、伏線があったりします。そして最後には色々なことに思い当たる仕掛けになっています。表紙も、各短編ごとにつけられた写真もおしゃれ。内容も、シニカルでスタイリッシュな連作短編集です。そしてとにかく面白い。死神の精度/死神と藤田/吹雪に死神/恋愛で死神/旅路を死神/死神対老女主人公の「千葉」は、事故や事件による死の候補として「情報部」に指定された人間の身辺を一週間調査します。そして、その人間の死亡に「可」または「見送り」の判断を下すのです。彼は死神なのです。クールだけど、人間の常識にはかけているので、言うことがどこか愛らしい。こんな死神は見たことがありません。人の死を扱っているのに、どこか軽く、さわやかでさえある読後感。それは、死というものが、ここではただ死神の仕事の対象でしかないからです。だけど、一週間切り取られた人生は、普通の生活の延長なのに、読み手からは貴重な輝きを持っているように見えます。自分がつまらないことで浪費した時間を思い出し、ちょっとぞっとします。万が一、死神が私のところにやってきたら、日常を繰り返すだけの1週間だろうけど、まっとうに生きていたと言える1週間をすごせるだろうか、などと考えてしまいます。この作品を人に紹介する時、なんと言えばいいのでしょう。「死神がいてね、音楽が好きで、雨男で、だけど人としての常識は無くて……。」うまく伝える自信が無いので、「取りあえず読んでみてください。魅力的な話ですよ。」と言うことにします。お約束の遊び心として、「重力ピエロ」とのリンクがありました。それ以外はわかりませんでした。 死神の精度 :伊坂幸太郎2008年文庫化されました。
2006年08月28日
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WOWOWで生中継された「夢人島フェス」を午後2時から午後9時までずっと見ていました。こんなに長くテレビを見ていたのは初めてでした。とはいえ、途中で洗濯物を取り込んだり、夕食を作ったり、食べたりしないわけにいきません。それでも、なるべくアーティスト交代の間を使い、あとは台所とテレビのある居間を行ったり来たりして乗り切りました。このフェスのサブタイトルは「紅白!エンタのフレンドパーク Hey Hey ステーション……に泊まろう!」他のテレビ局の番組名が全部入っています。「に泊まろう!」には笑ってしまいました。元は「田舎に泊まろう!」ですよね。これしかなかったんでしょうか。音楽にも関係ない番組ですし。出演順は、BEGIN、GLAY、ポルノグラフィティ、Mr.Children、福山雅治、サザンオールスターズ。聴いたことのある曲も多かったのですが、ライブではさらに一味違います。野外の雰囲気と共に堪能しました。どのアーティストのライブにも、今度行ってみたいと思わせる内容でした。GLAY以外では、特にBEGINの「涙そうそう」、ミスチルの「終わりなき旅」、サザンの「真夏の果実」に聞きほれました。ポルノグラフィティのナース姿には驚きました。一瞬誰かわかりませんでした、似合いすぎて…w「愛が呼ぶほうへ」が好きなので聴きたかったんですが、聴けなくて残念。合間に桑田さんがちょこちょこ出てきて、それぞれのメンバーと歌うサービスコーナーも楽しかったです。桑田さんが客席に向かって、たびたび「ありがとね」というのもいい感じで、全体が桑田さんの人柄のような暖かさにあふれる物になっていましたね。一番見たかったのは、もちろんGLAY。夏フェスに参加することが珍しいGLAYですから、GLAYを知らない人にも楽しめるような曲をやるだろうとは思っていましたが、最初から「HOWEVER」というのは意外でした。妙に丁寧なTERUさんのMCがおかしかったのですが、いい顔をしていたので、きっと楽しむことができたのではないかと思います。GLAYが笑顔だとこちらまで嬉しくなります。新曲「夏音」を聴けたのには感激。一つの物語のような、哀しく、美しい曲でした。短い夏ももう終わりという今に似合います。アーティスト交代の間に、桑田さんがTERUさん、TAKUROさんと共に井上陽水の「少年時代」を歌ったことと、最後に全員で「希望の轍」を歌ったときに、TERTUさんとミスチル桜井さんのハモりが聴けたことが、私にとってのお宝ポイントでした。最後に、暗くなった浜名湖に花火が上がり、それを見つつ、もうすっかり夏フェス気分でした。気分だけは味わえたけれど、でもやっぱり、実際に行きたかったなぁ。
2006年08月27日
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森さんの《S&Mシリーズ》は読んでいる途中ですが、ここらでちょっと気まぐれに、ノンシリーズに手を出してみました。そしてこの「そして二人だけになった」は、8月11日の日記に織り込んだタイトルの答えでもあります。全長4000メートルの海峡大橋が完成した。その橋を支える巨大なコンクリート塊の内部に、「バルブ」と呼ばれる閉鎖空間があることは、誰も知らない機密だった。「バルブ」は、実は最新の技術を注ぎ込んだ核シェルターとして作られており、科学者、医師、建築家など6名が集まって、テスト運用することになった。プログラムの異常か、海水に囲まれて完全な密室と化した「バルブ」内で、次々と殺人が起こる。残された盲目の天才科学者と彼のアシスタントの運命は…。主役であるはずの、盲目の天才科学者・勅使河原潤とそのアシスタントの森島有佳ですが、実際はある事情で勅使河原潤の身代わりとして参加した弟と、森島有佳の身代わりとして参加した双子の妹が、交互に語り手となって話は進んでいきます。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』に似たタイトルですが、同じように閉鎖された空間の中で連続して殺人が起こるため、犯人は誰なのかという疑心暗鬼と、次に犠牲になるのは自分ではないかという恐怖が渦巻いていきます。代理で参加した二人とも、相手を本物だと思っているので、ばれないように慎重に行動しており、こういう状況になっても、自分が偽者だとは言い出せないままです。一人また一人と被害者は増え、容疑者は減っていく……これはどう考えても、誰も犯人でありえないのです。ところが、ところが、驚かされます。離れ業です。きっちりとすっきりと解決されるではないですか!そして再びの、ところが、ところが……。え~?私はここで、右往左往する読者を尻目にほくそ笑む森さんの顔が浮かびました。この結末には賛否両論あるようですが、私は初めて森さんらしさがわかったような気がしました。親しみが沸いた、と言ってもいいくらいです。ただし、あそこで○○っていたらすっきりできたのにな~、という思いはあります。だって、未だに色々思い返しては、考え、迷い続けているんですから。 そして二人だけになった :森博嗣
2006年08月25日
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このバトン、名前はないようですが、「たとえるとバトン」とでも言っておきます。1、自分を色に例えると?紫もいいですが、青です。ジーンズが好きだから。2、自分を動物に例えると?可憐なチータです。動物占いで言われたので。3、自分をキャラに例えると?夢見キャラです。(そんなものがあるんでしょうか?)ずっと「BEAUTIFUL DREAMER」でいたいから4、自分を食べ物に例えると?ホットアップルパイのアイスクリーム添えです。熱いところとクールなところと両方あるし、全体として考えが大甘だからですw5、次にまわす人を色に例えると?今、お気に入りブログ一番上に名前がある「たばさ6992さん」にお願いしたいと思います。たばささんを色に例えると水色かな?
2006年08月23日
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SFは余り得意ではなかったのですが、最近友人に教えてもらって、だんだん面白さがわかってきました。この作品ではSF的設定が十分生かされています。美術品をめぐる九つの物語です。天上の調べ聞きうる者/この子はだあれ/夏衣の雪/享ける形の手/抱擁/永遠の森/嘘つきな人魚/きらきら星/ラヴ・ソング舞台は<アフロディーテ>と名づけられた巨大な博物館。どのくらい巨大かというと、オーストラリア大陸ほどの表面積を持つ小惑星すべてが博物館の施設なのです。その惑星は地球から38万キロ上空に浮かんでいて、あらゆる芸術品が収蔵されています。どうですか、頭の中に惑星博物館の姿が浮かびましたか?この作品は、読み進めていくうちに、次々と想像力を刺激されます。そして浮かぶ情景は、底知れぬ闇を秘めているものもありますが、ほとんどがとても美しいものです。<ミューズ>と名づけられた、音楽・舞台・文芸部門。<アテナ>と名づけられた、絵画・工芸部門。<デメテル>と名づけられた、動植物部門。博物館はギリシャ神話ゆかりの名前を持つ三つの部門に分かれ、それぞれ専用のデータベースを直接頭脳に接続した学芸員が、分析鑑定を通して美の追究に勤しんでいます。 劇場や、広大な動植物園を持ち、天上に浮かぶ夢のような博物館に似合わず、ここでは三つの部門同士での収蔵品争奪戦や、手のかかる調査物件のたらいまわしなど、ゴタゴタが常に起こっています。そこで、設置された総合管轄部門<アポロン>で、部門間の調停や、総合的な分析に励むのが、主人公の田代孝弘です。彼は組織の中で板ばさみになったり、困難な仕事を押し付けられたり、上司に悩まされたり、案外現実的な苦労をしながらも、芸術に関わる人たちの思いにふれ、色んなことに気づいていきます。ミステリとしては「この子はだあれ」にはっとさせられましたが、表題作「永遠の森」と「ラブ・ソング」のロマンチックな景色が印象に残りました。それまでに張られた伏線が、最後に収束していくという展開も見事です。中間管理職の悲哀みたいなものさえ感じてしまう田代が、激務の中、美とは何か、美を感じる人の心の動きは何なのか、と問いかけ続けた末に気づいたものは何だったのか……。最後の「ラブ・ソング」を読んで泣きたいような気持ちになりました。これはおすすめです。 永遠の森 :菅 浩江
2006年08月22日
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昨日の夜、帰ってきてすぐに新刊の更新をしました。これから、いただいたコメントにもお返事したいと思います。一週間ぶりに帰ってきたのですが、ずいぶん留守にしたような気がしています。初盆は思った以上に大変でした。集まる人数は少ないものの、慣れていないので、お椀が足りないことに気づいて買い足したり、普段使わない食器を出して洗ったりと、準備だけでも時間はどんどん過ぎていきました。そのうえ、前日に突然クーラーが止まるというハプニングまでおきました。エラーのランプが点灯して動かなくなったので、コンセントを抜いてさし直すと動き出すものの、またすぐに止まってしまいます。暑さにげんなりしながら、弟は新しいのを買おうかと量販店に電話しますが、さすがに、すぐに取り付けに来てくれるところはありませんでした。メーカーもお盆休みで修理にきてくれないので、打つ手がありません。結局、近くのホームセンターで冷風扇なるものを購入し、絶望的な気持ちで当日を迎えましたが、弟が腹を立てて室外機を蹴った途端にクーラーは立ち直り、動き続けました。電気製品の調子が悪いときには、蹴ったりたたいたりするいう原始的な方法は案外きくようです。その後、夫の実家へ行き、夫は来ないのに、娘と二人でゆっくりさせて貰いました。一日目は、昔山伏が修行をしたという、日田にある英彦山(ひこさん)までドライブに連れて行って貰いました。昔登ったことがあるのですが、3千段以上の石段で有名なところです。今はスロープカーというものができているので、らくらく上の本社まで登ることができました。ひんやりとして気持ちよく、空気まできれいに思えました。次の日は台風と初盆の疲れを口実に、一日中、高校野球を見ながらだらだらと、ゆるゆるとしました。そして、昨日、台風10号のあいまいな動きにはにはちょっとイライラさせられましたが、予定通り戻ってくることができました。帰って来たら、息子の腸炎も、自称うどん星人になることでほぼ回復していました。夫も忙しいながら、それなりに頑張ってくれたようで、あら捜しはせずに感謝することにします。夕食にはカレーを作って待っていてくれたし……。ただ、せっかく帰ってきたのに、不思議と目が冴えて眠れませんでした。たったの1週間の非日常でしたが、日常に戻るのには、ちょっと時間がかかるのかもしれません。
2006年08月20日
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明日から1週間、福岡に帰ります。私の実家は初盆だということもあり、家族全員で行くはずでしたが、夫がどうしても仕事を休めないことがわかり、娘と息子と3人で行くことにしました。ところが二日前から息子が高い熱を出し、ウィルス性腸炎だと診断されました。そういえば、あむあむさんもかかっておられましたね。やはり流行っているようです。今日は熱も下がり、食欲も出てきましたが、福岡は遠いし、無理せず留守番させることにしました。そして二人だけになったというわけです。主婦が家を空けるとなると、いろいろやることがあります。まず、掃除は念入りにしておかなければなりません。ワイシャツのアイロンも1週間分。庭の草もある程度は。特集を更新したり、感想を書いたりしたかったのですが……時間切れですね。本は、感想を書いていない物が10冊くらい溜まってしまいました。先日の、氷室さんとGLAYのジョイントライブにかけていたので、しょうがないですが……。SF好きな友人に教えてもらった、菅浩江さんの「永遠の森」がよかったです。いいものを見たり聴いたりして、それをいいなぁと感じることの幸せを思いました。これはおすすめです。明日は新刊の更新をして出かけますが、しばらく新刊の更新、コメントへのお返事が滞りますのでご了承ください。この日記の中に、今読んでいる作品のタイトルを織り込んでみました。日本の作家の作品です。わかりやすかったでしょう?
2006年08月11日
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『背の目』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビューした、道尾秀介さんの受賞後第1作です。柴田よしきさんのブログをよく覗いていますが、(まめに作られるお弁当の記事も参考にさせていただいています。)、カテゴリー「こんな本を読みました。」の中にこの作品がありました。ネタバレしないでレビューを書くのが困難といいつつ紹介されている文をみて、読みたくなりました。明日から夏休みという終業式の日、小学校を休んだS君の家に、先生から預かった宿題を持って行った僕は、S君が家の中で首を吊っているのを発見する。慌てて学校に戻り、先生が警察と一緒に駆け付けてみると、なぜか死体は消えていた。「嘘じゃない。確かに見たんだ!」その夜、混乱する僕の前に、S君はあるものに生まれ変わって現れ、訴えた。……僕は、殺されたんだ。半信半疑のまま、僕と妹・ミカはS君に言われるままに、真相を探る調査を開始した。最初はジュブナイルの趣で始まるこの作品ですが、どこか郷愁をさそう雰囲気から、あっという間にホラーの世界へ入っていきます。。ひたすら黒く、いえ、どす黒く、気持ちが悪く、どう考えても私の苦手なタイプでした。でもやめられないのです。どこか麻耶雄嵩さんの「神様ゲーム」(感想)を思い出していました。子供が主人公だというところも、嫌だけどやめられないところも……。そして、後半はホラーに、しっかりとミステリが絡みだします。本格です。思わせぶりな記述が頭を混乱させて、疑心暗鬼になっているところに、ラストに向けての暴走のような展開で、散りばめられた謎が収束していきます。壊れた世界と終わらないどんでんがえしがすごい。これは読み返して検証したくなります。でも、もう読みたくないという葛藤もありました。凝った作りで、とにかく読ませる物語でした。でも、柴田さん、私は希望を見失ったようです。 向日葵の咲かない夏 :道尾秀介
2006年08月08日
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5日、6日と参加してきました。GLAYマジックのききすぎか、日に日に降水確率はさがっていき、温度は上がっていき、最高気温35度という猛暑。でもね、ライブは暑いより、熱かったのです。「夢は願い続けるといつかかなうものなんだね。」と言ったTERUさん、あんなに嬉しそうな顔で歌う「answer」が聴けるとは。こちらまで嬉しくなって、「TERUさん、本当に良かったね。」と、しみじみ呟いたら、娘に「親戚のおばちゃんかい。」と言われてしまいました。確かに、私は時にはファンの子ですが、時には親で、時には親戚のおばちゃんにもなってしまうのです。「去年から今年の前半はつらくて、前に進むのをやめてしまおうかとさえ思った。」いうMCのあとの「LAYLA」。ある歌詞でメンバーをふりかえって歌った時には、涙がぽろぽろこぼれてしまいました。GLAYは10曲と短かったけれど、私の1番好きな「soul love」もやってくれました。TERUさんの声の調子も良く、力強く素晴らしかった。やっぱりGLAYはライブが最高です。今回、初めてのジョイントライブ、どうなることかと思っていましたが、楽しいものでした。事前のGLAYの緊張した様子や、「氷室さんは自分がまねできないくらいストイック」とTAKUROさんが言ったことなどから、氷室さんにはかなり怖いというイメージを抱いていましたが、そんなことはありませんでした。「僕らの音楽2」でもわかったように、笑顔の似合う、包容力のある、優しい感じの方でした。そして歌声も、立ち姿も、めっちゃかっこよかったです。初日は氷室さんのパートでは下層スタンドという場所のせいか、音響のせいかわかりませんが、声がききとれなくて残念でした。さすがに予習も役に立たず不満が残りました。その夜はセットリストをもとに、ライブ音源のCDを聞いて、さらにポイントを絞った付け焼刃の予習をしました。自分をほめてあげたいくらい真面目です。2日目はアリーナだったせいか、音響が改善されたのか、少しはましになっていて、美しい声も聞こえました。付け焼刃の甲斐もあり、氷室さんファンの見よう見まねでふりもできて、かなり楽しめました。これは氷室さんのファンになってしまいましたね。スタジアムに切り取られた青空と白い雲、時折吹き抜ける風、暗くなってステージの上にぽっかり浮かんだ月。夏の野外の醍醐味も味わった二日間でした。私の夏は終わりました。
2006年08月07日
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「Case of HIMURO」氷室京介さんのベスト版です。味の素スタジアムでの今週末のライブKYOSUKE HIMURO+GLAY 2006 『SWING ADDICTION』に備えて予習しています。高校生のころからGLAYのメンバーの憧れであったという氷室さん(そのころはBOØWYだったんですね。)のことは最近までほとんど知りませんでした。2年前にラジオでTAKUROさんと氷室さんの対談を聞きました。そのときのTAKUROさんが、珍しくすごく緊張していたのを覚えています。10周年のEXPOの時は、氷室さんからお祝いメッセージが届いたのに、本物だとなかなか信じられなかったと言う話や(届けたスタッフが切れたらしいです。)、GLAYのメンバーそれぞれが、すぐに鉛筆でお礼の手紙を書いたという話も聞きました。そんな断片的な情報からでも、とてつもない尊敬の念を抱いている先輩なのだ、ということはわかります。ずっと背中を見続けてきた憧れの人とジョイントライブができるというのは、どれほど嬉しいことでしょう。でも、そのきっかけは、TAKUROさんが氷室さんを訪ねていったことにあります。人生最大の勇気を出したそうですが、その甲斐があったわけです。昨日、GLAY feat.KYOSUKE HIMURO「ANSWER」が発売されました。何度聴いても、氷室さんとTERUさんの声が重なるところでは、ぞくっとしました。かなった夢というものが見えた気がしました。さらに大きな夢がかなう瞬間に立ち会えるライブが楽しみですが、その前に、明日、氷室さんとGLAYが「僕らの音楽2」に一緒に出演します。6年ぶりのテレビ出演だという氷室さんと、GLAYの競演を一足先に見ることが出来ます。
2006年08月03日
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第31回メフィスト賞を受賞してデビューした辻村深月さんの第三作です。デビュー作が「冷たい校舎の時は止まる」(上・中・下)(感想)でした。好きな作品でしたが、3巻はやはり長かったな、と思い出します。第二作「子どもたちは夜と遊ぶ」は上・下二巻と1巻少なくなったものの、なかなか手に取るきっかけがないままでした。そんなとき見かけたこの作品、哀しげな青い表紙にも引かれて読むことにしました。(1巻だけですし)7月の図書室。彼と出会ったあの夏は、忘れない。藤子・F・不二雄をこよなく愛する、有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから5年。残された病気の母と2人、毀(こわ)れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に、思い掛けず現れた1人の青年・別所あきら。彼の優しさが孤独だった理帆子の心を少しずつ癒していくが、昔の恋人の存在によって事態は思わぬ方向へ進んでしまう……。家族と大切な人との繋がりを鋭い感性で描く“少し不思議”な物語(ミステリー)。まさに“少し不思議”な物語でした。高校2年の理帆子は本が大好き。なかでも「ドラえもん」を愛しています。この話の中で「ドラえもん」は重要な位置を占めています。各章のタイトルも「どこでもドア」「カワイソメダル」「もしもボックス」「いやなことヒューズ」「先取り約束機」「ムードもりあげ楽団」「ツーカー錠」「タイムカプセル」「どくさいスイッチ」「四次元ポケット」と、ドラえもんづくしの懐かしい名前ばかりです。映画「海底鬼岩城」や「魔界大冒険」の名前も出てきて懐かしかったです。娘のお気に入りは「リトル・スターウォーズ」でした。何回も何回も、あきずに繰り返し見ていましたっけ。本が好きな理帆子ですが、「大切な感情は創作の世界から教わった。自分が経験する前に本であらかじめ知っていた」と、すべてを醒めた目で見ています。彼女は頭がよく、人とは違うと感じながらも、誰とでもうまくやっていっているつもりでいます。そして、周囲の人々を遊び半分に、「少し、何とか」という言い方で表現しています。これは敬愛する藤子先生が、SFのことを「サイエンス・フィクション」ではなく、「すこし・不思議」と表現したという話に倣っているのです。彼女自身は「すこし、不在」です。何事も遠くから見るだけで(しかもやや上の方から)、深くはかかわらない。いつも言い訳しながら目をそらしているけど、実は暗い孤独のなかにいて、傲慢さが見え隠れしています。そんな彼女にとって、図書室で出会った別所は「ドラえもん」の世界を受け入れてくれる、唯一の人間でした。「すこし・フラット」な彼は、理帆子の居場所に光を当ててくれるのでしょうか?この方の作品はすごく心を揺さぶられます。親子関係についても胸にせまるものがあり、私が読むには、時期的に少し早すぎたのかもしれないと思いながら、ちょっとつらい思いもして、揺さぶられるままに読み終えました。理帆子は感情移入しにくい娘ですが、流氷に閉じ込められた鯨のような息苦しさは伝わってきます。こういう思春期の痛々しさを描くのが、辻村さんは本当にうまいのです。私は理帆子の今、にほっとしています。いつもどこからか光は届くと信じたいものです。「S・F」…自分は何かと考えてみると……「すこし・ふつつか」かな。 凍りのくじら :辻村深月
2006年08月02日
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