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アイドルスター殺人事件 ―欲望のスポーツ・エンタメ資本主義(仮題)- 瀬川 久志 主な登場人物 山座順次:警視庁捜査一課長科野百合:同刑事仲村輝彦:西教大学教授野原すみれ:学生下田健:学生桜川解久:私立探偵Yuari(湯沢亜里沙):ブリリアント・スターズ所属、アイドル、Akiko:同アイドル、アクセサリー店主:君浦堂後ほか 第一話 雑踏の中の静寂 この小説はフィクションであり、登場人物および場所、地名、固有名詞などが実在するものであっても、それらとは何ら関係がないことをお断りします。また生成AIの助けを借りて作成しています。どのような利用をしているのかについては、物語が完結した段階でお話しします。前置きが長くなりますが、この推理小説は、将来エンタメ系ビジネスの書籍化を目指しており、その加減で小説としての風味が多少硬くなっています。この点もご了解ください。 また劇場やテレビでのドラマ化も目指しますが、それはかなわぬ夢でしょう。なおこのブログは完成次、紙の書籍化を計画しています。書籍は縦書きを予定しているので、数字が漢数字になっています。これも了解ください。では始まります。 東京は原宿二〇二〇年正月明けに始まったコロナ・パンデミックが、およそ二年半の大流行を経て、二〇二三年の五月になり、五類相当のインフルエンザ並みの感染症に格下げされた。オリンピックムードに沸いていた三年前に戻ったのだ。世界中の人々と同じく、この時を待ちに待っていた日本の群衆は、この時とばかり、観光地を目指して動き始めた。芸能界は東京都知事の「stay home」の掛け声の影響を受けて、ライブやコンサートが相次いでキャンセル、ほとんどの芸能人が仕事を失い、露頭に迷い始めた。感染初期に、お笑いの志村けんが、ガールズバーで感染し、命を落としたことのショックが大きかった。スターを夢見て、活動中のアイドルたちも行き場を失い、夢をあきらめるものも続出した。足の引っ張り合い、誹謗中傷、離婚、ドラッグに逃避する者も続出した。そして2024年夏、新型コロナの脅威をほぼ脱した世界は、インバウンド、アウトバウンド双方入り乱れて、オーバーツーリズムの渦の中にある。日本はい言えば、旧統一教会との腐れ縁をなんとか乗り切ったかと思いきや、またぞろパーティー券販売収入を裏金として蓄え、野党と国民の追及にあって、のらりくらりとかわすさまは、新型コロナの嵐が過ぎ去った日本列島に降りかかる悪魔の影と映る。アメリカでは、大谷翔平の通訳兼付き人の水原一平が、とばくですった借金二十八億円を、大谷の口座から無断で引き出し、借金の返済に充てた事件が発覚した。この間、我が国のスポーツ・エンタメ業界では、ジャニーズ事件に始まり、吉本興業の松本人志、サッカー界のスターの女性芸能人に対する強制わいせつ疑惑、映画監督による超破廉恥芸能人志望女性に対する、野獣とも思わせるわいせつ、まあよくもこれほどまでとため息が出る事件が続出している。この小説は、こうしたスポーツエンタメ業界に深くしみ込んだ事件を取り扱ったものだ。 韓国では、今年になってから、群衆が細い路地の商店街に押し寄せ、大勢の若者が圧死するという痛ましい事故が起きた。梨泰院(イテウオン)158人圧死事件は、まだ記憶に新しい。その悪夢から冷めやらぬ二〇二三年五月の大型連休は竹下通り。ここには、芸能人が経営する「タレントショップ」が点在する。出店は、平成初期に集中したように記憶している。一九八〇年代から九〇年代にかけて、タレントのオリジナルグッズが大量に売られていた。 お目当てのタレントショップを目指す若者で、文字通り立錐の余地もないのがメイン・ストリートだが、一つ脇道へ入ると、やや閑散としている。この通りは「エリーゼの小径」と呼ばれている。どこからともなく、絹布を引き裂くような女性の叫び声が上がった。有名芸能人に出会えるのではとやって来る来訪者も多く、この叫びは歓喜の叫びともとれる奇妙なものだった。実際、竹下通りでは芸能事務所のマネジャーが、素人をスカウトする習慣が古くからあり、いまだにその習慣は残っている。 渋谷もそうだが、ここ原宿でスカウトされて、有名になったタレントには、横浜流星、本田翼、佐藤健、山﨑賢人などの男性から、吉高由里子、小松菜奈といった女性がいる。そういうことから、竹下通りには、スカウトされる機会をうかがっている通行人も多いと聞く。タレントの卵や売り出したばかりの新人も大勢集まってくる異色の空間なのだ。中には事務所の力不足で、芽が出ないことから事務所替えを目的に、通りを彷徨っている者もいる。 とはいえ、オーディションが盛んにおこなわれる今、スカウトは減りつつあるのが現実だ。しかし、オーディションに出てくる「色」のついた素材にない、未知の魅力を秘めた生の「物件」を求めて、スカウトマンが目を光らせているのも現実だ。エンタテーメント業界は、既存の業界の省力化、海外進出、IT化によって雇用の受け皿が減っており、他方、大卒人口の増加によって、人員の吸収力を増加させており、多様なスポーツ産業の活況によって、若者が好む魅力の仕事として急成長を見ている。これは世界的な流れだ。エンタテーメント産業は、スポーツ産業も含めて日本でも急成長産業なのだ。 そういうことだから、若い女性の黄色い声が上がったとしても、不思議ではない。通行人は、さして驚いてはいないようだった。駅前から幹線道路の明治通りへ続くメインの通りが動脈だとすると、この動脈から分かれた細い静脈を少し進んだ、小さなアクセサリー・ショップの前に、血を流した一人の若い女性がうずくまっていた。 このアクセサリー・ショップは、芸能人が経営する人気のショップだった。経営者の男性は、時々テレビに出演していた。コロナ禍の中で、人通りが少なくなり、一時店を閉めていたが、最近開店した。血染めの白いスカートが、凄惨なミステリー事件の始まりを告げていた。この奇妙な静寂は、コロナ感染での蜜圧と対照的に、妙に静まり返っていた。アクセサリー・ショップの店主の連絡から、パトカーの到着まで一〇分とかからなかった。複雑怪奇かつミステリアスな事件は、こうして始まった。 (注)この推理小説は、著者が著した『芸能界の黙示録 三密を巣食う新型コロナの呪い』(Amazon、ペーパーバック、 2022年)と『スポーツ・エンタテーメントの経済学』(Amazonペーパーバック、2022年)の二冊の書籍にもとづいて、推理小説として企画したものです。 著者が、この推理小説の冒頭に「竹下通り」を設定した理由は、以上のようなエンタメ空間だという理由からだけではない。余計なことを書くようだが、筆者は大学卒業後この竹下通りにある京都西陣の帯問屋・三京に勤めた経験があり、歯医者にも通った懐かしい場所であり、その帯問屋は環状七号線沿道に引っ越したのちも、懐かしさから、竹下通りにはよく遊びに行った経緯があるからだ。そういうことから、この推理小説は原宿竹下通りから始まる。
2025.02.28
ZEN大学が新たに通信制課程の大学設置に許可が出て、この4月から開学とのことです。定員は最初5000人と言っていたのですが、3500人になり、それでも3000人の志願者が、1月末の時点で合格になったようです。我が大学のことはあまり詳しくは言えないのですが、志願者は全く低調です。 私は、通信制課程で経済学をはじめ、マクロ・ミクロ経済学、環境経済学、地域経済論の5科目を受け持ちます。教材は動画が中心ですが、紙の教科書も準備しており、これがなかなか大変です。しかし、ミクロ経済学では「ゲーム理論」を詳しく盛り込む予定で、囚人のジレンマのビジネスや経済・政治への応用はなかなか面白いです。 Rakuten Blog はしばらく離れていましたが、まだサービスを続けているようなので、暇を見つけて書き込みをしますね。感想やご意見をいただければ幸いです。民間企業ではリスキリングのための研修が盛んで、政府の補助金もついて、AIの力を借りたメニューづくりが活発のようです。我われ大学関係者も民間向けに豊富な知識と経験を生かして、頑張らなければならないと思います。何かお手伝いできることがあればお気軽にお尋ねください。(2025年2月27日)
2025.02.27
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