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「君 恋 い 酒」 お前の 細い 眉のよな 月が 今宵は 泣いている 生命の火花 燃やして 散った ふたりの 恋の 切なさ 重さ 飲めば 淋しい 君 恋い 酒よ (嗚呼 あ……) これが 別れと 白い 指 絡めた 先に 流れ星 暗い 宿命(さだめ)が 結んだ 縁(えにし) 解けて 切れたは 誰の咎やら 今夜も 縋る 酔い 幻に (嗚呼 あ……) 酔えば お前の 好きだった 恋の 唄など 口ずさむ 場末の 酒場 止まり木 寒い 空しく 探る グラスの 酒は ひとり 哀しい 君 恋い 酒さ (嗚呼 あ……) 「白 い 炎」闇の 中にも 花 開く 儚い 夜の 夢の 花 この世に 生まれて ただ 一度だけ 女の幸を あなたに 知った 白い 炎よ 今夜の 私 白い炎よ 私は 今夜冬の 夜空も 時として 打ち上げ 花火 燈(とも)します 泪(なみだ)の 雨降る 恋 細道は 闇の奥にも また闇 宿す 白い 炎で 照らしたいのよ 照らしたいのよ 白い 炎で暗い 浮世に 一筋の 光が 滲む 恋 灯り 嵐の 夜にも あなたを めがけ 駈けて 行きたい 命 賭けても 白い 炎の 愛する 女 愛する 女は 炎と 燃える 「哀愁の十和田湖」緑優しい 奥入瀬に 岩燕舞い 山女跳ぶ 恋の背並べて 行く遊歩道 添えないのです この世では 添えないのです…… 絡めた手と手 離さない あの世ではもう 二人は夫婦(めおと)ねえ聴こえます 瑠璃色の風 ああ 哀愁の 十和田湖よ二人出会った 春の日も 白樺林 降る雨に 黄色い花びら 散らしていたね 愁いに満ちた 横顔に 愁いが満ちて 微かに差すは 紅の刷毛 あえかに細い ほら昼の月見上げています 乙女の像が 霧が流れる 悲しみの 絡めた手と手 離さない あの世ではもう 二人は夫婦 ねえ 聴こえます 瑠璃色の風 ああ 哀愁の 十和田湖よ― 「プリンセス ギャル」 歌 柏原 芳恵 詞 しばた えつこ 曲 桜庭 伸幸 大空のかなたに いつも かがやく スターダスト さやかに 白い風にのせて いつも にじいろのドリーム ステキな贈りもの あたたかな心 ルンルン みどりあふれる森と花たち あまい香りにそえて いつも すこやかな愛 よあけの青い鳥 くちずさむ歌 愛の歌 足取りかるく 都会(まち)をゆく 私はプリンセス ギャル ちょっと気取ってお嬢さん ファンタスティックなフェアリーガール jumping , dancing , singing 「女 の 時 雨」何故そんな 哀しい顔を するのです 縋りつくよに 愁いを帯びて 黒い瞳が 問いかける 女は 名前を 夢と言う今日も 降る降る 女の時雨 ララ 男の胸に 濡れかかる シトトシトト後生です どうか愛して 下さいな 消え入りそうな か細い声で 男の心に 絡み付く 女は 闇の 蛍です嫌いなわけじゃ さらさら ないが ルル 過去に追われる 旅の鳥 スルルスルル人はみな やがては 死んでいくのです たとえ火花の 儚い恋も 女の胸で 永遠(とわ)に咲く 愛に身を投げ 悔いはない今日も 降る降る 女の時雨 ララ男の胸に 濡れかかる シトトシトト 「空 蝉 峠」夏の夜空の 稲妻か 儚い 夢の 後ろ影 初恋のよに 素直になれる 優しい胸が 欲しいのよ 風よ お願い あの人に 切ない 想い 伝えておくれ 今日も 君呼ぶ 空蝉峠 遠い夕日が 寂しいわゆらり揺れます 哀しさに 待宵草の 花の色 あなた恋しと 一人佇む 空蝉峠 通り雨 乙女 心を 焦がしても 空しく 消える 片恋灯り 頬にこぼれる 恋の 雫に うるむ二人の 愛の日々 「雨 の 海 峡」あなた辿った 旅のあと 恋の匂いに 誘われて やって来たのよ 女一人で 雨の海峡 未練の闇か 風も叫ぶよ 泪の声をあなた故郷 手にしたの 窓の曇りに 指で描く 女心の 問い掛け 空し 夜の海峡 明日も見えぬ 北に舵とる 愛への旅路日毎に募る 恋の火が 女は女 夢に哭く 夢に傷つき また夢 逃がす あなた一人に 命を託し 闇の海峡 渡るの今日は
2015年04月30日
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「夢宿り 下北半島」北の女は 脆くて弱い 夢があるから 今日まで生きられた も一度 ねえ あなた 振り向いて恋する私 見詰めて下さい 下北半島 粉雪が舞う しばれる冬です 明日から 如何して一人 生きたらいいのこんなに辛く 哀しい別れ あの日夢の灯 ともした罰なのね けれども さよならは 言いません心はいつも あなたと一緒よ 下北半島 凍える風が 今夜も泣けと 身を責める 愛しいあなた 今どこですか女の全て 捧げ尽して 最果ての町 寂しい夢宿り 命の あゝ 限り 恋しいと縋るあなたは 遥か遠い人 下北半島 海鳴りばかり 雪の向こうに 春遠い どうして一人 生きたらいいの 「陸奥 哀話」恋の記念(かたみ)を 抱きしめて ひとり佇む 尻屋崎 罪の女と知りながら 炎の恋に 身を投げました愛しても あゝ 愛しても 愛し足りない あなたゆえ凍える胸に 雪積もる 未練ばかりの 龍飛崎 夢で逢っても この指が 男の熱い 情(なさけ)を探る憎みたい あゝ 憎んでも 憎みきれない 私なの幸せ薄い 夢おんな 愛にはぐれて 大間崎 恋しい人の 名を呼べば 応えて哀し 海鳥の声吹雪いても あゝ 吹雪いても 吹雪き止まない 北の海 チィーアフルメッセージの援歌の例も挙げてみましょうね。 「あなたの 隣に」 わたしの隣に あなたがいて あなたの隣に わたしがいる そうよ 心だって ひとりぼっちじゃ ないわ 涙なんかは 昨日でさようなら 明日からは 二人手をつないでビルの谷間に沈む 太陽を 追いかけよう 二人手をつないで あなたの隣に 愛たち 住み わたしの隣に 夢すら 咲く だから 出口のない 辛い青春 だって 淋しさなんか 口にしないのよ 笑顔が二つ 信じあえる友と夜空にまたたく 星屑を 見詰めよう 信じあえる友と わたしの隣に あなたがいて あなたの隣に わたしがいる そうよ 心だって ひとりぼっちじゃ ないわ 「君こそが 風」君には 聴こえるか あの風の 呼び声が! 海を渡り 砂漠や 野原越え あの山々や 河を駆け抜け 街へと やって来る 風は 若い 君は いま 輝く 青春の 風だ君の心に吹く 若い風たちが 今それを 告げている さあ 行こう あの風と共に 遥か 遠く 遠くまで……僕には 分かるのさ この風の 優しさが! 遠い昔 父母や 兄弟 友と一緒に 遊んだはずだ 親しく 懐かしい 風は 緑 君は もう 煌めく 時めきの 風さ 道ですれ違った 人の心にも 春の日を 呼んでいる さあ 行こう この風と共に 限り ない 未来へと…… それでも演歌の本道は、遠くから恋しい人を偲ぶ「遠歌・延歌」にあるようですので、もう少し拙い詞のご披露をさせていただきましょうか。 片 恋(かたこい)―即興詩人より わたつみの 海より深き わが想い(わが想い) OH MY HEART 街の灯が 遠く揺れ 涙に霞む 宵 また一人 旅行く 心 行き 行きて 旅路の果てに 何を 求める 君無くて 何を 楽しむ むらさきの 匂える君が 面影は(面影は) OH MY DREAM 見も知らぬ 人の群れ 遠ざかる恋 の日 友も無く 彷徨(さまよ)う 現在(いま)は 当てもなく 落ち行く先に 何を 夢見る 君無くて 誰を 恋する たまきわる 生命(いのち)の限り 恋すれど(恋すれど) OH MY LOVE 過ぎし刻(とき) 遥かなる 青春の 輝き また一人 旅行く 心 行き 行きて 旅路の果てに 何を 求める 君無くて 何を楽しむ 「恋の港に霧が降る」潮風 夜風 恋の灯 遠い かもめ 友呼ぶ 波の上 あなたの言葉 噛み締めて 霧に濡れます 初恋港 散った花なら 春また 咲くが 女の夢は いつの日 帰るマドロスパイプ 横ちょに咥え あなたが去った 波止場道 今夜も同じ 二人の海は 霧が降ります 寂しく白く いろんな 愛に 出逢った けれど 私の夢は あの夜で 枯れたも一度 生きる 生きてみたいの あなたの腕で あの胸で 暗い 海から 戻るのか 霧笛が責める 女の未練 散った花なら 春また 咲くが 女の夢は いつの日 帰る 「通 り 雨」 黙って 傘を さしかける 女の痩せた 横顔に 鬢のほつれが 侘しく揺れた 二つの影が 一つに 溶けて 時雨に 烟る 裏町通り 浮世舞台の 幕が開く 笑って 喉の 古傷を 女は示し しんみりと 男の胸に 真実投げた 俺も死に場所 探し あぐねて あすへ流離(さすら)う 友無し 小舟(おぶね) 一夜の情け 身に沁みる 二度と会えない 別れでも 涙なんかは 見せないと 健気に 言った お前が 愛(いと)し 今では遠い 夢の又夢 肩で 泣いてた 後ろ姿が 瞼に 浮かぶ 通り雨
2015年04月25日
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たん君のゆめ(六歳のたん君は よる ゆめを みました。昼間、お友達のみんなと 砂あそびや 駆けっこや ボール投げ などをして、元気いっぱいに遊んだので ぐっすりと眠り、その深いゆめの中で とても不思議な 冒険をしたのでした……)― 始め たん君は とても広い みどりの野原の真ん中に ひとりっきりで立っていました その緑の広がりは どこまで続いているのか わからないくらい どこまでも どこまでも 限りなく広がっているのです 緑色は たん君の大好きな色でしたから あたりを見回しているうちに 次第に 心が 浮き浮きしてきて 急に 走り出したくなりましたよ たん君は 走り また 走ります すると 調子が出て来て 全速力で走っています すごいぞ これは凄いぞ! 自分が 嘘のように 速く走れるのを知って びっくりしました だって 中学生のお兄ちゃんたちだって こんなに速くは走れないだろうと 思うような スピードだったのですから すると 何だか自信が湧いて もっと もっと 速く走れそうな気がします 「ようし 僕は スーパーカーにも負けないくらいの スピードを出してみるぞ!」 たん君は心の中で そう叫ぶと もっと両手を大きく振り 両足で みどりの地面を力強く 蹴り始めましたね すると どうでしょうか 本当に たん君の身体は スーパーカーか 新幹線並みの猛スピードで 前へ 前へと 進んでいるではありませんか 速いぞ! 凄いぞ! 凄いぞ!! 速いぞ!! たん君の耳もとで 空気が ピュービュー キーンギューン と唸っていますよ 気が付いた時 たん君の身体は 鳥のように ふわりと 宙に浮かんでいました うわっ たん君は思わず息を 飲みます ひぃえっ 信じられない 心の中でそう思います すると 身体は益々 軽くなって 糸の切れた風船のように ぐんぐん 空の方へ 上のほうへと 昇っていくではありませんか たん君は いよいよ愉快になって 得意げに大声で 叫びました 「僕は 飛行機だ 富士山よりも もっと高く 空を飛べるんだ」 ―― たん君は 青空に吸い込まれていく 小さな点の様な 自分の姿を 想像してみます ユカちゃんや太郎君、お友達の皆が知ったら どんなに驚いて 羨ましく思うだろう そう考えた途端 目の前が突然 真っ暗になりました きっと 雲の中にでも飛び込んだに相違ありませんよ たん君は 眼を閉じて しばらく待つことにしました…… ぱっと あたりが明るくなったので 眼を開けると そこは赤い色の世界でした おもちゃの消防自動車 チューリップの花 果物のりんご 野菜のトマト それに色々な人形たちまで すべてが真っ赤なものばかり もっとびっくりすることがあります 驚いたことに そこには もう一人のたん君がいたのですよ それも 着ているシャツ、半ズボン、それから顔や手、足の先まで 全部赤い色をしているのですね たん君は恐る恐る 赤いたん君に近づいて 言いました 「こんにちは……、僕 たん君だけど 君の名前は?」 ところが 相手の赤いたん君は 返事をしません どうやら 全身真っ赤なたん君は ぷりぷりと 何かに腹を立てて 盛んに怒っている様子です 他の部分に較べて 顔の色が 特別に赤いのは そのせいかもしれません 「どうして そんなに怒っているの?」 たん君はまた訊いてみました 「わけなんか無いよ。ただ怒りたいから 怒っているだけなのさ。ぼくは いつも怒って 赤い顔をしているのが 好きなんだから ぷり ぷり ぷりぷり」― そう言って 赤いたん君は 近くにあった おもちゃを 手当たり次第に 遠くに抛り投げるのです しまいには 花壇に咲いているチューリップの花をむしり取ったり りんごやトマトを 地面に叩きつけて つぶしたりもしますよ 最初のうち たん君は 赤いたん君のパパかママがやって来て 叱られるのではないかと 心配していましたが 誰も赤いたん君の 乱暴を止める気配が ありません それに 赤いたん君が 余りに面白そうに 怒ったり 好き勝手なことを しているので たん君は つい 真似がしてみたく なりました やってみると それが なかなか愉快で 楽しいのです で ぷりぷり ぷりぷり たん君は 腹も立たないのに 赤いたん君の真似をして おもちゃを足で踏みつけて 壊し 花びらを 両手で むしりに むしったのでした そのうちに 本当に腹が立ってきて 顔がかっかと ほてります 見ると 手も足も 着ている物も 赤いたん君と同じくらい赤く 染まっていますよ やがて、たん君は怒るのに 少し飽きてきたのですが もうその時には 手遅れでした いくら 怒るのを止めようと思っても 怒りの感情の方で 勝手に ぷりぷり ぷんぷん ぷりぷり ぷんぷんとやって たん君に乱暴なことを させ続けるのでした…… とうとう たん君は 泣き出してしまいます 両方の眼から 流れるように涙が出ているというのに まだ ぷりぷり ぷんぷんは 止まりません 「赤いたん君なんか 大嫌いだ!」 そう 大声で叫びましたが それでもオイオイと泣くのは 止められないのです (困ったナ どうしよう) しばらくそうして泣いていると 誰かが たん君の背中を そっと押して 合図します たん君は泣くのをやめて 後ろを 振り返りました すると そこに 今度は黄色いたん君が 立っているではありませんか― 「君も 僕と同じように 泣くのが好きなんだね。ボク 泣き虫っ子の イエローたん君さ よろしく!」 そう言って 何から何まで 黄色ずくめのイエローたん君は えんえんえん しくしくしく めそめそめそ と泣いていますよ 辺りを見回すと そこはもう赤い世界ではなく 絵本に描いてあるような 太陽や 月 星たちのいる 黄色の世界でした 田や畑には 一杯に実った稲穂や 麦 それから 綺麗なこがね色に色づいたイチョウの葉 銀杏(ぎんなん) また 美しい花を咲かせている黄菊 それに どうしたことか 春の菜の花 山吹の花もこぼれるように 鮮やかな 色彩を展開しているのです イエローたん君は そのどれを見ても オンオン ワァーンワァーン と泣くばかり たん君は もう ちっとも 悲しくなんかなくなっていたのですが 相手のイエローたん君が いかにも 気持ちよさそうに 声を上げて 泣くものですから たん君も それを真似て えんえん しくしく とやってみました 泣く事が こんなに 楽しいこと だったなんて この時 初めて知りましたよ しくしく めそめそ えーんえーん オンオンオン ワァーン!! しかし とうとう 泣くことも 嫌になってきました でも どうしたら 泣き止められるのか わかりません 「ねえ 君 もう泣くのはよそうよ。僕は もう 泣くのが 嫌になってしまった」 たん君が そう言って 話し掛けても イエローたん君は 下を向いたまま 悲しそうに 泣き続けます たん君は こんな場合に お母さんか お父さんが いてくれたら どんなに助かるだろうと 考えました その時でした 自分が鳥のように 大空に向かって 飛んでいる途中だったことを 想い出したのは―― たん君は 勇気を 奮い起して 立ち上がり 両手を翼のように 大きく振ってみました 成功です! たん君の身体は また さっきのように 勢いよく 上へ 上へと 昇り始めていますよ 見上げると いつか見た 海の色にそっくりな 青空が そこにあります そして 今 通り抜けてきたばかりの 綿のような雲の 切れ目からは 地上の 森や 草原の 新緑が 目に染みるように 望まれます…… たん君は とても 幸せな 気持ちに 包まれて 心地よい 朝の 目覚めを 迎えました そして 夢の中でも 最後まで 自分一人の力で やり遂げたことが ちょっぴり 得意でした。 おわり これは演歌でも何でもありませんが、リュウト君、あなたのお父さん・タカが六歳当時に私たち二人がプレゼントした創作童話ですが、狙いは、人生の応援歌の演歌と全く同じなのですね。もう少し演歌の話を続けましょうか。 演歌に可能な事は、前にも述べたように「心の中の清掃」ですね。意識的に、或いは意図して自分がなりたくはない境遇や環境に、一時的に自分を置いてみる。浸りきってみる。陶酔して、行き着く所迄のめりこんで、十二分に、或いは、飽き飽きしてもうこれ以上はごめん蒙りたい。そんな所まで行ってみる。現実ではとても耐え切れない事柄が、フィクションの世界・仮構のフィールドでは「何とも心地よい」体験となるのですよ。リュウト君にはまだ理解できない事柄でしょうがね。
2015年04月19日
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「北風岬(きたかぜみさき)」哭いているのは このわたし 霧が千切れる 北風岬 薄情男の 思い出なんか とうの昔に 振捨てて来た 女の海は しけ模様 ぴぃーひゅーひー 吠えているのは 浪ばかり 砂が舞い飛ぶ 北風嵐 弱虫女の 夢追い癖は 何処に行っても 忘れられない 女心は 時化るだけ きぃーきゅーきー優しい言葉 もうわたし 聞きたくはない 海鳴りがいい これきりおしまい 流す涙は 女が誓う 北風岬 海は時化です 日暮れです ぴぃーきゅーひー リュウト君には、まだまだ早すぎる話題ばかりになってしまい、御免なさいね。でも、人生を生きて行くということはごく普通の人間にとって、とても大変なことなのですよ。えっ、何故そうなっているのか。そうね、色々な理由があって簡単には答えられない、難しい質問ですが、カッちゃんの虎の威を借りて、思い切って言い切ってしまえば、私たちの生命力が全体に衰えて、衰弱してしまったから。そう、取り敢えずは答えておきましょうかしら。野生の動物達にとっては、生きるとは、時々刻々と迫る命の危険との闘いなのですね。生きるとは、常に死と隣り合わせにいることを意味します。一寸油断すれば、それはそのままで自分の死を意味します。生きることは何よりも闘争することを指しているから。人間・人類の場合にも、基本の構造自体には変りはないのですが、私たちには社会というセイフティーネットが設けられていて、個々人が直接危険な「野生」と触れるリスクを免れている。しかし、人間も本来は自然の一部であり、野生の性質を多分に蔵しているわけですから、人間社会の中で凶暴化した「野生」が密かに牙を剥くというような事態が、まま発生する。たとえば、今話題になっている「いじめ」ですね。「虐め」は何も、子供の社会だけに存在する一時的で、特殊な「病的現象」などではありません。大人の社会には時代と場所をこえて、広く、普遍的に常在する、人間特有の「悪癖」のような厄介な性質なのですよ。子供の社会のいじめと違って、とても巧妙で、陰湿、しかも執拗この上ない本当に性質(たち)の悪いそれですから、その被害者は大部分が泣き寝入り。もしくは、被害を受けっぱなし。しかも加害者にも、被害者にも殆どが当事者意識は無い。だから、今流行の「自己責任」で行くしか手が無い訳です。そういうわけで、この虐めの被害者は、人間社会の構成員全員が可能性として該当する。事実、毎日のように大勢が複数の被害を蒙っている可能性が大。これは本質的な社会悪なのですが、それこそ法律も無ければ、社会問題として取り上げられる機会もない。当然、選挙の票にもなりませんから、政治家の目にも入らない。弱肉強食が世の習いだと、弱い被害者は観念するより手が無い。そこに登場するのが弱者のヒーロー・演歌なのであります、はい。実際に、現状がその様になっていると断言するのではありません。演歌の効用を最大限に発揮する時に、そのような社会的な役割が立派に果たせる資格を、その発生当時から備えていたのが演歌なのだと、エッちゃんは夫のカッちゃんの助けを借りて、ここで声を大にして主張したいのです。手軽に、簡便に心の底に溜まった滓のような不要物を、つまり心の憂さを払い捨ててくれるのに役立つから。ドラマの主人公になったつもりで、悲しさや辛さの真っ只中にいる悲劇のヒロインやヒーローになった気になり、精一杯自分の感情に浸りきる。そして悲しみや寂しさや、苦しみの極限にまでいってみる。つまり、現実世界では決して許されることの無い行為・行動を、嫌になるまで腹いっぱいやり遂げてみる。浸りたいだけ、浸りきってみる。陶酔の極致を堪能する。しかし、誰からも文句は金輪際出ないのですよ。こんな素晴らしい体験は滅多にお目にかかれないこと。フィクションや仮想現実だからこそ許される自由であり、愉快さなのですからね。 代表例として挙げた「虐め・苛め」による被害だけではありませんね。最初に述べたように、日常茶飯事に吐息や溜息のように湧いてくる様々な、心の中の不純物を祓い清めるのに最適な役割を果たしてくれるのは、演歌に勝るものは恐らくないのではありますまいか。
2015年04月16日
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述べる(演べる)事が中心にあります。艶歌であり、怨歌に傾く傾向がありますね。そして、演歌には男歌と女歌とありますが、余り深い意味はありませんね。男性歌手が、女心を歌ったり、また逆に女性歌手が男の心情を歌ったりと様々ありますから。そして先ず、自分の心情 「お花ちゃん」泣ける時ゃ たんとお泣きよ お花ちゃん 小父さんのよに 夢もぼろぼろお銚子いくら 空にしたって 涙の奴が 嫌だ 嫌だと 言わない内に若いってこと 素晴らしいことさ あゝ お花ちゃん その笑顔 とても素敵だ 忘れるな!好きならば 命賭けなよ お花ちゃん 儚い世だよ 春もたちまち 移るよ秋に 恋が花なら 綺麗に咲かせ 花見酒でも 飲ませておくれ好きだってこと 今なら言える あゝ お花ちゃん そのえくぼ 君の魅力だ 元気だせ!! の様な応援の援歌、チーアフルメッセージもあり、多彩そのもの。また、 「花とお酒・ものがたり」 ホテルのバーで 眼が合えば 心がなごむ 恋が湧く 優しい風が グラスに揺れて お酒が開く 二人の世界 紫色に 夢が舞う 私を招く 藤の花です…… さしつ さされつ 花見酒 夢にまで見た 二人酒 嬉し 恥ずかし 耳朶(みみ)まで染めた 初めておろす 大島紬 しぼりの色も 濃紫(こむらさき) 二人眺めた 花菖蒲です―― 夜の酒場に ひとりいて 楽しい恋を 思う時 お銚子 かさね 酔いひろがれば 楽しさが湧く 面影躍る 薄紫の 愛が舞う あなたが好きな 桐の花です…… 「秩父 恋唄」 幼い恋の 悲しさは 僕が十八 君は十六 秩父夜祭 屋台の囃子 愛のままごと 手さえ握れず 人混みの中 肩並べたよ 実らぬ恋の 遠い日に ハイ ハイ ハイ ハーイ 君は妹 僕が兄 そんな初恋(こい)です まだ初心な仲 秩父盆地に 聖夜は更けて 愛の真似事 肩さえ抱けず 星屑の下 眸(め)と眸見詰めた 札所の辻の 石地蔵 ヨイ ヨイ ヨイ ヨーイ 北風歌う 寂しらに 忘れた恋の 旧い疵痕 雪の秩父よ あの武甲山 今なら言える 真実好きと 君と別れて 久しいけれど 夢は翔けるよ 若き日へ ソイ ソイ ソイ ソーイ 「な み だ」 恋の切なさ 初めて告げた 遠い電話の 震え声 あなたとそっと 接吻(くちづけ)した日 そして契りの あの雪の夜…… 楽しい時は 楽しよに ハラリホロリン 虹色涙 その折々に 色染めて 思い出飾る 真珠貝 生きる辛さに 打たれて啼いた 遥かな昔 また昨日 母とはぐれた 霧雨の中 父が歌った あの子守唄…… 哀しい時は 哀しよに ハラリホロリン 銀色なみだ 恋にさよなら した二月 再び愛に 遇った夏 「恋化粧(けわい)・一夜妻」 わたし綺麗と 振り向いた 紅が眩しい 白い肌 幼児のよな あの日のお前男心を嬉しく泣かす あゝ 恋化粧 一夜の妻よ 愛しては何故 いけないの こんなに好きよ 心から― 莫迦な女と 嗤いはしない 俺は死ぬほど お前に惚れた あゝ 永久(とわ)の妻 今何処にいる いっそ忘れて この私…… 会えば切なさ また募る 今日までずっと 幸福(しあわせ)過ぎた辛くなどない 世間の噂 あゝ 夢なのか あの夜のお前 ――遠歌、延歌と言うのでしょうか、時間や場所を越えて遠く、遥かの地点から胸の想いを開陳する。鬱屈し、蟠っている様々な情念・感情を、平易に、分かり易く引き伸ばして、言葉の綾に託してみる。日常生活の中で、溜息や、吐息のように自ずから出てきては、いずことも無く立ち去っていく幾多の悲しみ、苦悩、懊悩。また、悲しみ、切なさ、寂しさ。それとは裏腹な喜び、嬉しさ、安らぎ、安堵などなど。誰もが必ず、何度かは経験する感情の起伏、微妙な気持ちの綾などに、素早く「表現の網」を被せて、幼い子供達がかつて蝶や蜻蛉や蝉、はたまた虫たちを追いかけたように、無心に言葉の世界に遊ぶ。そんな素晴らしい「創作遊戯」の時間。三分間のドラマと呼び、一人芝居と称する。日本の演歌とは斯くも素晴らしい無限の魅力を秘めた、一大「無限空間・夢舞台」なのでありますね。そして心の浄化・カタルシスが手軽に得られる。身体に備わった新陳代謝(体に必要な栄養素を取り込み、不要になった老廃物を捨て去る)を、心や精神についても腐敗物やしこり部分の排泄・除去の作用を積極的に担当して、私たちの魂を清浄潔白に保ち続けるのを容易にしてくれる。本当に有難い事。それも、日常という私たち庶民にとって、とても身近な場所で可能にしてくれているのですからね。
2015年04月12日
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ほんの さわり だけの積りで始めた「あじましい人生」の連載でしたが、望外の好評を博しておりますので、もう少し続きを掲載することにいたしました。これには、もう少し深い意味も隠されているのですが、それはともかくとして、ひとりでも多くのお方に関心を抱いていただきたい思いが切でありますから。今後共ご愛読のほど宜しくお願い申し上げます。 演歌の「えん」は艶・援・怨・厭・円・縁・宴・園・炎・遠・延・煙・婉などと思いつくままに漢字を並べただけで沢山ありますね。「演」には「水が遠方に流れる」、「引き伸ばす、広める」、「行う」、「実地について稽古する」などの意味があります。 「泣いて 渋川」遠く別れて 会えない夜は 心が 心が あなた離しません 離れないの月寒い 山淋し 故郷恋しい 細い縁(えにし)と二人の仲を 赤城颪(おろし)も 無情に 裂くのネ 泣いて 泣いて 泣いて 泣けば渋川 夢遥か……全てを忘れ 愛されたいが 世間が 世間が わたし許しません 許さないの春遠い 水哀し 榛名は愛しい 涙で誓う世話女房と けれど死んでも 届かぬ あなたネ 未練 未練 未練 泣けば渋川 恋吹雪―別れるために 結ばれたよな 悲しい 悲しい 恋は忘れません 忘れないの風寒い 星冴える 心は空しい 鴉なぜ鳴く お前も一人 友にはぐれて 凍えているのネ 泣いて 泣いて 泣いて泣けば渋川 胸の中…… 「雨の手紙」あなた憶えているかしら 白い真珠の耳飾り 小さな鏡で そっと覗けば 哀しみの色 花咲かせます出す当てもなく 書く手紙 時雨に 夢を 織る私誰も愛せず信じない そんな生き方御免です 名前も知らずに 結ばれたけど けして悔いなど 残しはしない書いては破る 恋の文字 時雨に 濡らす 夢の花僕も好きだと耳もとで 囁くように言った声 愛のぬくもり 優しい匂い 昨日のように 忘れられない読んで貰えぬ ラブレター 時雨に 夢を 織るばかり 「北の 夢拾い」北に 流れて 愛はぐれ 南に帰る道すがら 袖に 触った 夢がある 涸れて 凍えた 女のこころ 罪な情けと すねるけど 命預ける 夢 拾い出逢い それぞれ 変わっても 流す泪は同じ味 ネオンの 海の 夢一輪 虹を 失くして また愛探す 降る雪ほどに 積もる夢 掬いきれない 恋ばかり博多に 二年 函館は こんどで三度 まる五年 心に 燈る 夢がある 涸れて 凍えた 女の心 罪な情けとすねるけど いのち預ける 夢灯り どうですか、著作権の関係もあるので、カッちゃんが仕事の合間に走り書きした「演歌」まがいの詞を引用しましたが、陳腐、月並み、俗臭ふんぷん、なんら新鮮味も感動性も無い。そう、その通り。それが演歌の演歌たる所以なのですよ。
2015年04月07日
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