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桜の花が咲き乱れたら桜のトンネルを抜けて旅に出ようおもいコートを脱いでかばんに手帳とペンと地図を入れて読みたい本は自分で書きながら読んでいこうトンネルの向こう側無限に広がる紺碧そして不動を知らぬ雲の峯散り行く花弁を運ぶ風にのって僕もここを去りて旅へ
Feb 29, 2008
わずかなヒカリの屈折が青空を渡る道を教えてくれる眇めたまなざしの中を横切る天空を渡る道どこまでもずっと雲を突き抜けてなお誰が行くのか天空の透明な道を
Feb 29, 2008
夜明け前暗闇の水の中から不安げに顔を出しおそるおそる薄暗闇の大気を肺に入れ縮こまった手足を伸ばす目覚める度に太古の記憶がよみがえる
Feb 28, 2008
春の大気がゆっくりと海から上陸して広大な平野をのんびりと渡っていく小さな芽が弾けて春をことほぐ鳥たちの声は長く響いて雲までが柔らかにの伸びて空に緩やかな曲線を描いていく風は柔らか水はぬるく私は桜のトンネルを待って旅の支度を始めている
Feb 28, 2008
ノイズ記憶がやすりで削られたようにノイズかすれてしまったノイズあの時の色も音もノイズいまはただのかすれた断片ノイズ一生の大事と思っていたことすらひとは忘れて変わってしまうノイズノイズもう思い出せない心の中からなにも聞こえないノイズ ノイズ ノイズ
Feb 27, 2008
鉛白色に濁った水色を溶いたようなざらついた空ノイズ純粋な思考なぞ刹那に過ぎず意識が生じてこれまでの経験と想像がざらざらと吹き荒んでかき消してしまうノイズ目の前で話しているあなたの声が聞こえないあなたの心の雑音がかき消してしまうノイズ不鮮明な世界に生きている
Feb 26, 2008
鉛色にくすんだ窓から鈍い日差しが狭い部屋に流れ込むほこりひとつないこの部屋に存在するのは自分だけだがその存在を確認する方法を自分は知らない痛みだけが生きている証ならばそれはずっと続いているだが切除された四肢が痛むそんな感覚もあるというならばこの痛みは幻か痛みという感覚だけがこの部屋のなかに残されているのかもしれない
Feb 25, 2008
喉を切り裂くように体の奥から結晶の塊がせり上がり激しい痛みとともに吐き出され地上に落ちて砕け散った口の端から流れる血を手の甲でぬぐい痛みに目を細めながら見つめた冬の日差を反射して赤く煌く鋭い破片を
Feb 25, 2008
たとえばねここで僕が樹木になってこの街でずっと行き続けられたらなってそう思うんだ誰もがそう思ってこの街のすべての人が樹木になってしまうんだそうして月の綺麗な夜には木霊になって互いの樹木を訪れたり月の光の下で踊ったりそんなのってどうかな
Feb 20, 2008
ガラス張りのビルの谷間の影でそっと芽吹く緑やがて黄色い花をつけ月の光が射すその一瞬に銀色の綿毛を夜空へ飛ばす静かに都市に広がる小さな緑ふと目をとめてやがて緑に覆われる街を幻視する呼び交わすこだま森都心の未来
Feb 20, 2008
まるで飾りガラスのような海面を見上げて漂う夢太陽はぼんやりと輝いてレースのカーテンのような光が波にあわせて揺れているあぁこのまま流れていくのだと深く青い深海の闇を背に波を見上げて漂い流れていくのだと願わくばどこの岸にもたどり着かず永遠に流れ続けていたい
Feb 19, 2008
夜は街に染み渡り街は夜の中に沈んで沈黙する開いた窓から流れ込む冷えた夜気は僕を包んでゆっくりと渦を巻く見上げた空にはまきらしたような星が河のようにうねって流れていく夜のヴェールと闇のマント身にまとって夜空へとふわりと泳ぎだし眠りについた街の上に漂ってやがて月の窓へと向かうのさ
Feb 18, 2008
ほ ほころびて 梅の花咲き 咲きて枝飾る春の日が注ぐう 梅の花 びら散り 散りゆきて運ばれるかおる風が吹く
Feb 15, 2008
黄昏が肩に重くのしかかる長い影が迷いながら自分の前を進むどこにいけば安らぎを得られるのか永遠の黄昏の地獄沈まぬ日の輝きが心をあぶるようだなにもかもがあめ色に染まってその存在を放棄している永遠の黄昏の地獄
Feb 14, 2008
永遠という時間を刹那というカプセルに封じて幾億千の数を宇宙へ流そうもしカプセルが開いたのならそこから新たな銀河が広がる満点の星空のそのむこうに永遠の数だけの銀河が刹那の時間に生まれていく
Feb 13, 2008
雲の形を捉えてリズムを生み風を聞いて音色を決める五線譜はくもの糸音符は雨の滴ささやかな音楽ささやかな喜び
Feb 13, 2008
ゆれているのは鼓動のせい広がる波紋があなたまで届く鼓動の波紋が触れ合えばそこから生まれるコミュニケーション最初はアイキャッチ次にトーク&トーク鼓動を感じてヒートアップ熱くなりすぎたら要注意波紋が乱れるクールダウン鼓動の波長があうならばそこから深まるコミュニケーション最初はアイキャッチ次にトーク&トーク鼓動を感じてタッチダウン
Feb 12, 2008
指で作ったフレームの中に白い風景を切り取って心の中にしまっておこう口からもれるため息は白い蒸気になって消えていくフレームをはずせば真っ白の世界が輝きながら広がっていくそっと出されたホーロー引きのマグカップ両手で受け取って熱いコーヒーをひとくち一緒にこれてよかった言葉はいらない同じ景色を見ることで互いにつながっていることがわかる静かに吹く風が雪できらめいている
Feb 11, 2008
会社のデスクの書棚の脇に1枚貼った月の写真眺めて心静めれば夜空へ飛び出す窓になる澄んだ夜空に輝く星々ほお触れる夜風は銀色身を翻して見上げる月は夜空を覆うほど大きく見えたもう帰らないこのまま月の光打ち寄せる夜空の浜辺に漂っていよう
Feb 8, 2008
つややかな黒すべる白い光滑らかな曲面を切り取る鋭いエッジを稲光のように走り集中した先端でスパークする再びつややかな黒静かに闇に同化して消えるかすかに残る白い光そして完璧な闇
Feb 7, 2008
広がる黄金の波紋3つが交差してさざ波になるさざ波のきらめきは数百の小魚の群れにそして黄昏の空を飛ぶ小鳥たちにしずまるはばたきそしてまた黄金の波紋広がり広がりなめらかな曲線は水平線にもにて寄せる波もまた金色ぬれた砂が沈む陽光を受けて黄金のように輝いている夕闇波紋の終わり
Feb 7, 2008
見上げた空が静かに砕けたすべての空間がキューブ状に分かれて落ちて砕けて消えていくそれは静寂の終末静かな世界の解体僕は自分の存在を不思議に想いながら世界の終わりを見つめていた
Feb 5, 2008
たとえ鋭い切っ先が私の胸を刺し貫いても私はあなたを想う心を最期のときまで貫こうたとえかたき同士でも惹かれあうこともある重ねる刃からはじける火花のような刹那の夢たとえ勝負がついたとて残るひとりはわが胸を鋭くかがく剣の先で深く貫くことでしょう
Feb 4, 2008
いつか焼かれて灰になるのがわかっているのになんで求め合うのだろういま抱きしめたぬくもりも確かめ合った滑らかな感触もやがて消えてしまうものその奥にあるものを求め合っているわけじゃないわかっているのにやがて逆光の中に消えていく影のようにおぼろげなのになんで求め合うのだろうささやきかわした声も甘く静かな吐息もやがて忘れてしまうものその奥にあるものを求めているわけじゃないわかっているのに
Feb 1, 2008
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