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ちょっとつまんでくるくるまいてそっとはこんでするりとたべるふぉーくがなければてをつかえしゃおうもかかないきぞくのさほう
Jan 31, 2006
地上へと通じる階段の薄暗がりは冬空の青さをにじませてわずかに群青に染まるすぅっと吐いた息はほの白く立ち上り黒御影石の壁の前で消えたいまだ人の影もない朝はやいの地下のモールこじゃれた看板が心を軽くする温かなコーヒーの苦味を思い出し少し舌を出して冷たい空気に触れてみるさらに地下へ通じる明るい階段をぬくもった空気吹き抜けるホームに列車が滑り込んだまばらな客に混じってあなたもここに来るだろうそしてカフェのシャッターが開く*****************************************近頃、オアゾのスープストックがお気に入りです。足早にオフィスに向かう人々を眺めながら、温かなスープを口に運びます。コートを脱いで帽子を置いて、ゆったりと、ちょっと意地悪く。
Jan 30, 2006
雪混じり / 曇り空 / 泳ぐ人魚緑の髪 / 青い鱗 白い肌/くすんだ空に輝く/翡翠のブローチのよう
Jan 29, 2006
狂おしきバンドネオンの音色刹那を積み重ね幾度となく翻る情念鋭く絡み合うステップ息ひとつ乱れることなく永遠に繰り返される仕草込められた思いは見開かれた瞳から溢れ互いを焼き焦がしていくまるで心を持った機械のように年老いた演奏者はバンドネオンで音を刻み若者のチェロの音は緩やかに人の目に触れぬ湖に広がる波紋のように静かに広がっていくひらめく感情は刃に似て互いに相手の心に深く差し込まれ痛みに中に甘美な赤を広げさせるすでにふたりではない踊り手を置き去りにして年老いた者と若者はそれぞれの楽器とともに暗転の中に消えていく
Jan 28, 2006
空に朧な昼の月青に染まり白く霞む富士より近く見えるのに届かぬ空の向こうにある転寝に見た夢のよう
Jan 27, 2006
空は青くただひたすらに青く、青い青がままの空の青の青さに目を細め、そして見開く瞳に注がれた青は目を青に浸しやがて心の内に広がって自分は青に染まっていく青く青く青くひたすらに青くはてしなく青い休日の空
Jan 26, 2006
見上げた空をだんだらに染まった雲がところどころに青空を覗かせて流れていくそれがとんでもない大スペクタクルであることに気づいたとき忘れていた青いうろこの輝きをふと思い出して雲の隙間をしばらく見つめていたぬくもりを持たぬ風が立ち止まった自分を包んでためらいもなく流れてゆく
Jan 25, 2006
ボクはアナタがキライだったいつもジブンの中のセイギを信じてたいしことでもないのにクノウしてそれでウチカッテしまうアナタがキライだったにこやかなエガオも真剣なヒョージョーもでもいつも見ていたいつもブラウン管のマエに座ってアナタのスガタを見ていたいつのまにかコブシをニギッテいたアナタがたおれたとき大きなカベにぶつかったときボクもナゼかナミダを流していたでもアナタはいつも立ち上がってそんなアナタをボクはキライだったでもイマはタスケテほしいブラウン管から手をさしのべて「しっかりしろ、私がついている」そういってほしいボクはアナタがまぶしかった……
Jan 24, 2006
夜空が次第に明けかかるそれを見上げて思う明けてくれるなといっそこのまま闇にとざれてなにもか消えてしまえばいいもし明けたそのときはただ平原が続いているだけでいい賢しいものも愚かしいものもすべて消えてしまえばいいそうなるまで夜明けは来なくていい人類の歴史なぞ夜明け前にぼんやりと生まれた影のうつろい真実の朝がくれば朝霧のように消えてしまう
Jan 23, 2006
ふゆの日ざしはできの悪いつくりもののように弱弱しくひなたに見えるものはみんなしらっ茶けてちゃちなものに見えただから日かげに逃げこむんだそこには群青の空間とやさしくつめたい空気があるだからこうして日かげに立って日なたよりも真実味のある区切られた空間を見つめている
Jan 22, 2006
そのひとたちは小高い丘の上に座り込んで互いに相手を無視しながら空に向かって望みを訴えふもとに向かって要求するそのひとたちはなぜ隣に座る人と話をしないのだろうそのひとたちはなぜ丘の上から動かずに得られると思うのだろう
Jan 21, 2006
即興のステップ青空の向こうからかすかに聞こえるのびやかな木管の音誰が知ろう躍る私を石畳の小さな路地窓の無いアパートメントの壁に挟まれたちいさなスペースが私のステージ即興のステップ路地を抜けるまでのショートショートのレビュウショウ
Jan 20, 2006
それは小さな砂糖のかけら赤青緑黄に白凝らして見ればわかるはずきれいにそろった六角柱きらきらしている妖精が握る鉛筆のような炭酸水に入れたなら泡に抱かれてくるくる舞って次第に溶けて甘くなる赤青緑黄に白きらきら溶けるフェアリー ペンシル
Jan 19, 2006
靴音だけが記憶に残るわざと大きな靴を履いて大きな音させて歩いていた彼いまは彼の姿も顔も声すらもはっきり覚えていないのだけど重い靴音だけは耳にしっかり残っている靴音でしか周囲に自分を認識させられないそう思い込んでいた彼その思惑ははずれてほしかったそう彼は思っていただろうけれど図星いまや靴音でしか彼を思い出せない私もみんなも
Jan 18, 2006
鉛色の霧の中を灰色の光が貫いてゆくけれど光が照らすものを僕らは見ることもできずただ手探りでさまよっているいつか霧が晴れるようなら僕らは互いの姿を初めて目にするだろうそのときふたりはこれまでのようにいられるだろうか?
Jan 17, 2006
回転する鋼の球体に世界は映りこむ鋼の球体は激しく回転しているが映る世界は微動だにせず静かにあるがままの姿で映る誰が知るだろう鋼の球体の回転とそれに秘められたすさまじいエネルギーを
Jan 16, 2006
不眠は破壊された石膏の塊の断面のようで指で触れれば、ざらざらとして、時おり鋭くとがる指の腹をみれば白い粉が付着してそれがなんとも不快でいつまでも残るざらついた感触が気になって気分を苛立たせる眠ってしまえば水に溶いたばかりの石膏がざらついた断面を覆って目覚める頃には滑らかにしてしまっていることだろうすべらかな曲面に触れて心は和らぐのだ
Jan 15, 2006
月が削れてさらさらと銀の真砂の零れ落ちる昼と夜誰も見知らぬ秘密の気象月の真砂はエーテルの風に運ばれきらきらと地球の大気に混ざり込み世界を巡って降り注ぐ真砂が目に触れたなら一体なにが見えるだろう月への階梯?それとも月から来た妖精たちの隠された姿だろうか
Jan 14, 2006
羊羹に包丁を当てて押すうなじがひやりとしてそれから手が動かない似てる?感触
Jan 13, 2006
鉛色の空の下に白銀の波打ち寄せる延々と続く黒い砂浜に白い流木がいくつもいくつも二列に並んで続いていく流木はそれぞれに違った形に曲がりくねり大きさも不ぞろいだけれど不思議にも並んだ流木は隣の列の流木とまるで寄り沿っているように見えるいくつもいくつもどこまでもどこまでも
Jan 12, 2006
轟々と幻の水が流れていく高層ビルの屋上から溢れ出し滝となって流れ落ちる水は半地下の緑地帯を穿ち地下を満たして地上に溢れ出す坂はせせらぎとなり陸橋の下を音を立てて渦巻く水が流れていくなにも押し流さない誰も泳ぎはしないただ僕一人が水の流れに身を任せるように街の中を漂っていく小鳥の囀る下に魚影が遊びバスのわきをそれよりも大きな魚影が並んで泳ぎ抜き去るただひとりビルの屋上から飛び降りた男だけがしぶきを上げて淵に沈み不思議そうな顔をして水の上に浮かんでそのまま流れていった
Jan 11, 2006
青灰色の雲は穏やかでも厳しい北海の波のごとくどこまでもうねり続いていたただ一箇所だけそこだけが北方の巨神が振るった刃で断ち斬られたように崩れた雲の断面を見せたちぎれた雲は太刀筋を示すように空に自然ながらもどこか創作的な形と構図を作り雲の上から射す西日を受けて白くそしてこんじきに輝く小さくちぎれた雲の断片は天啓を告げる金鶏が散らした羽長く伸びる雲の筋は女神が折る人生の織物隻眼の神が乗る船が逆様になって雲の波を渡って行くの幻視する街路樹のこずえで鴉が時を告げ船は雲に飲み込まれて消えた
Jan 10, 2006
いつもより早く起きた冬の休日すりガラスの窓が次第に白く輝きだして部屋の中に水色の光が満ちていく毛布に包まるようにして僕はベッドをぬけ出すと年代もののストーブに火を入れる古道具屋でみつけら鉄瓶がゆっくりと温まっていくごそごそと文箱から中国茶の包みを取り出す黒々とした茶葉の塊から少しばかり削りだすと長い月日の匂いが狭い部屋の中に広がるなんとなく古い図書館を思い起こさせるその匂いを味わいながら茶器を用意する窓がすっかり青く染まる頃鉄瓶から白い湯気がたちのぼり僕はその中に鶴に乗った仙人が空へ上る様を想像して微笑む癖のある香りが口いっぱいに広がってぬくもりが体に染みわたる勇気をもって窓を開けば冬の空が間近に迫って白い大気が僕を包み込んで天へ招くくたくたのパジャマの裾をはためかせ茶器を持った僕は茶の湯気に乗って朝の空へ仙人のごとく上ってゆく
Jan 9, 2006
闇に女の白い顔が浮かぶを見る
Jan 8, 2006
柱の影は空の色をうつして青く回廊を抜ける風は歌うように吹く窓に下げられた布は僧侶がまとう衣のようにゆれてかつて開かれたであろう法会を思わせる振り仰いで見る楼閣には五色の旗鋭く天を衝く屋根に白い雲がまとわるように流れていくその様子は飛竜のごとしきらきらと輝くは散り落ちる鱗か空を目指して峨々たる山をロバの背に揺られて上ること数ヶ月ついにたどり着いた太古の寺院いまもなお姿無き修行僧が風のごとく歩み風のごとく経を読む私は唯ここで自らも風になることを望むやがて肉体は朽ち果て砂となり魂とともに風に運ばれるだろう遠くで村人が鳴らす高い鉦の音太い喇叭の音弔いの音色が私に眠りを催させる
Jan 7, 2006
唐突なのだが、つい数日前に気づいたのである。僕の右目が反射望遠鏡のようなものだと。これまでにも右目の奥で感じるといった表現を使った覚えがあるが、それは僕の右目の奥に望遠鏡の筒が続いており、後頭部に達しようかという所に凹面鏡がある。目から入った光は凹面鏡に反射して、耳の置くあたりで像を結ぶようになっているに違いない。ああ、ついに奇人も来るところに来てしまったか、などと思わないでほしい。あくまでもイメージの話だ。しかしイメージはすなわち自分自身にとっては現実そのもの。やはり僕は右目に反射望遠鏡を埋め込んで生きているのだ。そして望遠鏡は待っている怪しげで妖しく奇妙ななにかを映すそのときを
Jan 6, 2006
青空の向こうを見ながら考える深海の闇と深夜の闇が重なるのなら宇宙の闇も重なるのだろうかと僕の問いに答えるように青空が大きく揺らいで星の瞬く宇宙が覗いた見慣れた星座がぐねりとゆがんで光を屈折させる透明ななにかが宇宙を横切ったのがわかる宇宙にも巨大な魚がいるそう思うと心が妖しくときめいたその鼓動はいまも続いている
Jan 5, 2006
さぁ、眠っていたからね体に着いた霜を撒き散らしながら深夜の街を通り過ぎた巨大な魚噂を聞くと白い鮫のようだけれどしなやかな体がくねるたびにまるで雪のように細かな白い氷が無口になった街を白く飾ったとか目が覚めたときはもう朝日に溶けて消えてしまっていたよただロビーやカフェでは噂で持ちきりだったいや、実際に体験した宿泊客もいたようだから本当のことだったのだろうね厚いカーテンを閉めてヒーターをかけてもシングルのルームは深々と冷えて毛布を追加したいとに思った覚えはあるけれどそのとき窓の外には魚が降らした霜が白くきらきらと降っていたのだろう魚は深夜の闇からぬっと姿を現してまた闇の中へすっと姿を消したとかいまは冬の大気よりも重く冷たい深海の潮に身を浸しているのだろうかそんなことを考えながら地上12階のガーデンでホットオレンジを飲みながら晴れ上がった空を見上げる
Jan 4, 2006
妙に明るい曇り空の下カフェのテラスで大振りなカップを両手に持って温かなカプチーノを音もたてずにすする雲からはシャンデリアが壊れたかのようなクリスタルの飾りのような大粒の雨がきらきらを輝いて降り注ぎ黒いアスファルトの上で砕け散っていく雨のはじける様子も慌てて往来する人々もすべてスローモーションのようにゆっくりと見える音はまったく聞こえない喉を滑り落ちるカプチーノだけはいつもどおりのスピードで体を内側から温めてくれる周囲から浮き上がって見えるバーバリーの雨傘が雨があふれる視界を横切っていく声はかけないもう、そうはしない
Jan 3, 2006
おぼえているかなあおいながれのなかをさかなのかげがきらめくようにおよぎさったなつのはじまりのごごをすこしばかりねっきをはらんだにしからのかぜにわかばのにおいがまじってむねいっぱいにすいこむとそのままそらへまいあがれそうだったことをいまはつめたいゆきのしたでわずかにきらめきをはなつなつのかけらをさがしてぼくはふゆのまちをさまよっているここにはあるだろうか?それともおもいでのどてへいってみようかいまはうめたてられてしまってちいさなこうえんのかたすみだけれどみつかるといいなみつかるといいね
Jan 2, 2006
丘の上は一面の雪雪を払えば緑に茂れる笹一陣の風が雪を巻上げ舞い上がった雪は星と輝く風が止んで星は降り落ち緑の葉の上に六弁の花を結ぶ満開の花は輝いて丘の上は、また一面の雪
Jan 1, 2006
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