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2024.02.21
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テーマ: 洋画(665)
カテゴリ: SF


こんにちは、みち太郎8です。


今回は、SFっぽいというのか、カッコウの托卵の映像が出てくるんですが、それが比喩する通りの内容です。
不条理で意味は分からないし、結末もかなり謎に満ちていますが、世界観も内容もかなり独特で面白いと思います。
かなり評価が難しい映画ですが、これはこれでいいと思います。
ビバリウム:生き物の住む環境を再現した空間。観葉植物や苔などを使って両生類を育てる為のケージ。


ネタバレ注意。
フワッと紹介です。



ビバリウム



イモージェン・プーツと
イモージェン・プーツは28日後の続編の28週後に出演。
ジェシー・アイゼンバーグはゾンビランドで主演やグランド・イリュージョン等に出演しています。


カッコウの托卵。
カッコウは他の鳥の巣穴に卵を産み付け育てさせます。
卵から孵化したカッコウのヒナは、卵や羽化した他の鳥のヒナを巣穴から落として自分だけを育てさせます。

小学校の教師であるジェマと庭師のトムのカップルは新居を探していました。
ある不動産屋を訪れると、マーティンという販売員がおり、強引にヨンダーという物件を紹介されて、その物件を見に行くことになります。

何軒もの家が連なったヨンダーに到着し、その中の一つ9番の家の中を案内してもらうトムとジェマ。
一通り見回っていると、いつの間にかマーティンの姿はなく、彼の車もなくなっていました。
ジェマ達も帰ろうと、車を運転して住宅街の中を走りますが、いつの間にか9番の家へと戻って来てしまいました。
何度も帰ろうと試しますが、この場所から抜け出せなくなってしまっていました。
ずっと運転していたせいで、ガソリンが切れてしまいます。
日が暮れて諦めて、家の中で過ごす二人。

次の日、梯子で家の屋根の上に登ってみるトム。
何処までもヨンダーの緑色の家が連なっているだけでした。
トムは塀を越えて、まっすぐ太陽を目指すことを提案します。

二人はひたすら庭を越えて、歩き続けました。
日が暮れて電気が点いている家を発見します。
裏口から家の中に入ると、そこは自分たちがいた9番の家でした。
玄関を出ると、家の前に段ボールの箱が置かれていました。
中には、日用品と食料が入っていました。
ジェマはマーティンを探して叫び、トムは物品が入っていた段ボールに火をつけて、家を燃やします。
家が炎に包まれているのを眺めながら道路で眠ってしまう二人。

朝、目が覚めると、段ボールが置かれており、中には男の子の赤ちゃんが入っていました。
段ボールには育てれば解放されると書かれていました。
燃やしたはずの9番の家は何事もなかったかの様に、以前と同じ姿で目の前にありました。

奇妙な家での生活を余儀なくされたトムとジェマ。
二人がここから出られなくなってから98日目。

子供はトムとジェマの真似をしたり、食事を要求する時には超音波のような声を上げたり、いつも二人を観察する様に見つめていたりと普通の子供とは違っていました。
必要なものは段ボールの中に入った状態で、家の前に置かれ、見張っていると誰も現れず、人が居ない時にいつの間にか置かれているのでした。
ジェマとトムの精神は限界に近付いていました。

トムが吸っていた煙草を庭の芝生に捨てると、芝生が避けるようにして土が見えました。
それを見たトムが、スポンジの様なものが混じった地面を掘り出します。
ジェマが意味がないと言いますが、何かしていないとおかしくなると言うトム。
何処かに通じているかも知れないとジェマに言います。

ゴミを入れて外に置いていた段ボールはいつの間にか消えていました。

偽物じゃない空気を求めて、車の中で過ごすトムとジェマ。
バッテリーが生きており、車の音楽を流すことが出来、二人は音楽に合わせて踊ります。
楽しく踊っていましたが、子供が乱入して踊りだし、トムとぶつかってトムが倒れてしまいます。

ジェマが子供を助け起こし、無事を確かめます。

ジェマは子供を寝かしつけるときに、監視しないでくれと言いますが、叫んだり、ジェマ達の物真似をしてジェマを苛立たせます。
ジェマが部屋から出て行くときに、子供はジェマの事をママと呼びますが、ママじゃないと言うジェマ。

ある夜、奇妙な音で目を覚ますトム。
リビングで、見たこともない奇妙な映像と奇妙な音が流れるTVを見続ける子供。

二人は止めるのを諦めます。

朝になり、叫び声を上げる子供にイラつき、食事を与えずに車の中に閉じ込めるトム。
ジェマにも手を出さない様に言います。
何かあれば助けが来るはずだと言うと、ジェマは助けが来なかったら?と聞きます。
死ねば解放されるかもしれないと話すトム。
結局、ジェマがすぐに子供を助けてしまいました。

トムは一人で穴を掘り続け、穴の中で眠りました。
ジェマは子供と過ごし、二人はすれ違いの生活を行います。

ある日、家の中に子供の姿がいなくなっており、探し回るジェマ。
外を探して戻ると、子供が庭に立っており、一冊の本を持っていました。
その本をジェマが見てみますが、人間の言語では書かれておらず、何を書いてあるのか全く分かりませんでした。

ずっと穴で過ごすトム。
咳き込むことが増えていました。

ジェマは子供に誰かに会わなかったかと聞きますが、言っちゃダメだと言われたと子供は答えます。
物真似ゲームをしようと、ジェマやトムは犬の真似をさせて、今日会った人の物真似をしてもらいます。
奇妙な音を出し、喉にカエルの鳴のうの様なものが出来る子供。
ジェマは子供に恐怖を覚えます。

青年くらいまで成長した子供。
言語のやり取りはスムーズでしたが、ジェマに皮肉を交えて心理状態を根掘り葉掘り聞きます。

トムの体調はかなり悪化していました。

本を持って出かける青年の後を追うジェマ。
しかし、いつも青年の姿を見失ってしまいます。

体調の悪い中、それでも穴を掘り続けるトム。
掘り続けていると、何かがある事に気付きます。
何かに包まれた人の顔の様なものがあり、驚いて急いで穴から出るトム。
急激に体調が悪化して倒れ込むトム。
ジェマがトムを抱き起して、家へと入ろうとしますが、鍵がかかっており中に入れませんでした。
中にいる青年に呼びかけますが、鍵を開けてはくれませんでした。
車の中で、一晩を過ごします。

朝になり、中から出てきた青年に、トムが具合が悪いから助けて欲しいと言います。
そろそろ解放する時かもと言ったきり、どこかへと行ってしまいます。

ジェマはトムを抱きしめたまま過ごします。
トムが昔の二人が出会った時の思い出を語ります。
君といると家にいる気がすると言ったきり亡くなるトム。

トムの亡骸の側で過ごしていると青年が段ボールを持って現れます。
中には死体袋が入っており、その中にトムを入れてトムが掘った穴の中に放り込みます。
それを見たジェマは恐怖で何も言えなくなり、ただ見守るしかできませんでした。

車の中で一晩を過ごしたジェマ。
青年が出てきたところを、つるはしを持って襲い掛かります。
青年は、道路の縁石を持ち上げて中へと逃げ込みます。
それを追いかけて中へと入るジェマ。

中は9番と同じ家の作りですが、階段が逆さであったりとおかしな空間でした。
足元の床に引きずり込まれたりしながら、流れのままにこの家の過去の人達を見させられるジェマ。
自分たちと同様に色んな人がこの家に捕らえられて、死んでいたのでした。
そして元の家へと戻って来てしまうジェマ。

倒れたジェマは青年に自分の役割を尋ねます。
世界のために子供を育てる母親の役割だと言われます。
役目を終えれば死ぬだけだと言う青年。
いい夢をと言って、ジェマを死体袋に詰め込みます。
ママとジェマに言う青年に、ジェマはママじゃないと言って亡くなります。
死体はトムが掘った穴の中に放り込み、穴を埋めると、元の奇麗な芝生の状態へと戻ります。

ジェマ達が乗って来た車に乗って(ちゃんとガソリン補充)、不動産屋へと向かう青年。

青年が不動産屋へと辿り着くと、ジェマ達を案内してくれたマーティンは虫の息になっていました。
マーティンは胸に付けていた、名札を青年へと渡します。
そのまま名札を青年がつけると、前マーティンは亡くなってしまいます。
死体袋に詰めて、伝票の様なものをつけて折りたたんで引き出しの中へと入れます。
マーティンとなった青年は、イスへと座って、不動産屋へと入って来る客を待ちます。
一組の客が店内に入って来て、青年が立ち上がってエンドです。


雰囲気怖い映画になっています。
かなり好きな感じの映画でした。
思ったよりあっさりと終わる感じです。
何でジェマとトムが死んでしまうのかが、よく分かりませんでしたね。
トムが死ねば解放されると言うセリフ、この時は、子供を殺せば解放されると言う風に言っていましたが、まさにフラグを回収する形でした。
自分が掘った穴に入れられるとかヤクザな感じであるやつ。文字通りの墓穴。
宇宙人とか別の生き物が人間に紛れ込んでいう感じなのか、マーティン以外にも居そうでしたね。
かなり寿命が短い様子でしたね。
とりあえずよく分からないですし、考察を読んでから観てみてもいいかもしれません。
個人的にはおススメな映画です。


では、また次回。








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最終更新日  2024.02.21 22:02:29
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