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何度見てもぴんとこないというか、原作が思い出せない話。怪しげな連中が窺う飲み屋、中に入ってみれば陰気な夫婦?二人がやっており、酒もつまみも悪くないが他に客はいない。結局取って返して暴漢の1人を捕まえた長谷川様、だが気がつけば当人たちが姿を晦ましていた。「丹波の上様のお指図か」亭主が暴漢相手に問うたことから、そちらも視野に入れての探索が始まる。二人の名は、やいち、おはま。近所の人々によれば、亭主は女房に何処か遠慮している様子だったという。「女房に頭が上がらぬ亭主など珍しくもあるまい」一般論を述べただけなのに、上司に咳払いされた 兎忠さんドンマイ☆つか相槌を避けた粂八さんもそのお方を思い浮かべたのかい。「鬼の平蔵ってしってるか?50両出すぞ」50両とは安く踏まれたものだ、と後でご当人さまが嘆いていました。一流の剣客で、実戦で三桁斬ってる相手の暗殺が50両ですか。小柳さんクラスでもそれくらいはかかってしかるべきだよ!怖いもの知らずでうっかりひっかかった浪人高橋勇次郎、相手から声をかけてきてびっくり。これは勝てない、とあっさり願えるのだった。なにか前科は?と聞かれ「気に食わない通行人にアヤつけて金を巻き上げてました」って正直だなおい。人のこと言えない長谷川様でよかったな。最後、墓場に鬼火が燃えてend。それはわが子を護らねばならないという母の執念の炎だろうか。
2009年05月10日
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両親の墓参りの帰り、たまたま立ち寄った茶店で昔話をしていた兎忠さん。ナンパに「昔隣の家で人殺しがあったんだぞ」ってどうなんだ。夜中に何か出そうじゃないか。その隣家の様子を見ていた爺さん、役人かもしれない相手に気づき逃げ出すが、ついうっかり尾行をつけたまま家に帰ってしまう。爺さんは近所付き合いはないが凄腕の眼鏡職人、だが彼が伺っていたのは一年前まで一人働きの巣だった。なんとか尾行を成功させた兎さん、簡単な聞き込みを終えて帰るが、彦十爺さんにあまり期待できないといわれてしまう。……いや、せっかく(運もあるが)自力で掴んだネタなんだから手柄につながって欲しい。市兵衛爺さんはとっくに引退した錠前師だったが、今働きの利八に押しかけられ、脅しをかけられる。その利八は、もうおまささんに眼をつけられていた。爺さんは利八に「役人に目をつけられたかも」と白状するが、利八は逃げ口上だと相手にしない。自分の勘が当たっているかどうかわからない兎忠さん、朝から彦十爺さんと自己判断で見張り。早くもやる気を無くして酒を飲もうとするが、中から出てきたのはおまささんが釣りあげた魚だった。利八を全く信じていない爺さん、手を貸すといいつつその気全くなし。弟子と使用人に置手紙と退職金計40両を置き、利八の留守中にこそっと旅立つ。カタカナか……。皆頭よさそうに見えるけどな。盗人宿をカップルのふりして見張っていたおまささんと粂八さん、何故か兎忠さんがやってきて呆気。隠密活動は正直得意じゃない兎さんはあっさり捕まるが、尋問の間もなく火盗改の本隊が到着するのだった。ってまだ1/3残ってる!彦十爺さんは市兵衛爺さんを捕まえて情報を聞き出したが、急いで帰ろうとしたときにはもう事件は解決していた。情報って……鮮度が命だよな……。根っからの江戸っこ市兵衛、一年で耐え切れず帰郷。仕方なく密偵となる。人生ってどう転ぶか死ぬまでわからない。
2009年05月09日
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旗本らしき男の懐を探ったすりの宗八、すぐに財布の中を確認し妙な見取り図は捨てていく。ちょろい仕事……ではなかった。現場を見ていた鬼平、何故直参旗本がこんなものを持っているんだと思うが、何処の店の見取り図かわからない。与力が直接当たりにいくが、知らぬ存ぜぬ押し通される。まあプロにはそのときの態度で犯罪性の有無が見分けられるわけだが。すりの身元を洗い出したうさ忠さん、捕らえにいこうとするも「顔に迫力がなくて駄目」と言われてしまう。というわけで「脅しがきく」面々にとっ捕まえられ、散々脅しをかけられた爺さん「あの財布の主は火盗改の長谷川様だ」と言われて仰天。本物の長谷川様の目的は、宗八が必要になるまでおとなしくさせておくことだったが、話は思い通りに進まない。すりのお頭に江戸を捨てる資金を頼みに行くが断られ、(「この疫病神!」は酷いが気持ちはわかる)首をくくろうとするが死に切れず、思い出したのが人生で一番具合がよかった女。しかし彼女は既に人の囲いもの。いや金を積めば一晩くらい、……って世間には女が山ほどいるんだが。なんとか交渉してにゃんにゃんに持ち込もうとした先には、偶然にも火盗改が張り込んでいた。鬼平(仮)がその辺うろついている時点で諦めればいいのに。裏稼業で食ってきた、いい年した男がめそめそ泣き言ばかりって「火盗改に放置プレイ」を計算に入れてもうざすぎるな。「おきねさん、会いたかったよ」いや、盗賊の頭と旗本を掛け持ちするような女が、昔の客を一々覚えてるわけないだろ。まさしく「誰あんた」状態だ。そうでなくとも修羅場だった、……間男狙うなら人気がない時を選べよ!金と女に眼が眩んで、盗賊の手引きをした旗本に脇差と懐紙を渡して黙って立ち去る鬼平は恐ろしい。一人で腹を切れってか?いや痛いよ怖いよ。実際切れたかわからないが、切れないような気がするが、もし決行したら死に切れずに痛い思いをするだろう、性格的に。
2008年10月18日
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昔馴染みの長久保の佐助と再会のおまささん。小房のとの仕事を控えている、という出任せに彼は眼の色を変える。彼は息子の仇を探して江戸まで来たが、そいつが自称「小房の粂八の弟分」だからだった。幸か不幸か、そいつは然程親しい相手じゃなかったが、繋ぎくらいは付けられる。居場所がわかったら連絡するよ、と言われて素直に頭を下げる佐助、実はそれを信じたわけじゃなかった。盗賊の手がかりを求めて品川まで出張のうさぎさんと彦十爺さん、粂八をつけてきた佐助を見つける。うさ忠は彦十を繋ぎに走らせ、自分は尾行開始。相手が駕籠に乗ってくれたおかげで気づかれずに済んだが、品川と千住を往復って、そりゃ災難だ。いやよく歩いた!えらいえらい。仇・虎吉の女房の店を見張るべく、足を怪我したと称して旅籠に長逗留の佐助。何が目的はわからないまま、火盗改はこれを見張ることになる。結局おまさと粂さんが口を割り、盗賊たちは一網打尽に。しかし、可愛い妹分の友達には相変わらず甘い長谷川様だった。……正直、猫殿の蜆汁のおかげで後味が最悪になった。
2008年10月10日
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妻の家出後、後妻・おみねと幼い娘と暮らしている浪人・藤田の元に、先妻・おりつからSOSが入る。正直貞淑な後妻より先妻のほうが(主に性的に)好きなので助けてやりたいが、どうしていいかわからない。彼が相談相手に選んだのは、飲み仲間の木村さんだった。浪人と偽って火盗改勤めの木村さんはおかしら様に相談する。おりつは同じ長屋に住む男と浮気、時間差で逃げた。今では後悔している。幸い鬼平が話に乗ってくれ、救出作戦は着々と進み、そしておりつを閉じ込めていた男が手配中の盗賊とわかり一件落着。しかし藤田家にはもう次の女房殿がいて、帰るわけにいかず、馴染みの飲み屋に預けられることになる。これからどうすんだ、と思ったら、亭主を唆して一緒に姿を晦ましました。仰天したのが藤田殿の身元保証人的ポジのうさぎさんと飲み屋の主。後妻が継子を連れて実家に戻ったというので平謝りするが、二人は仲良しで祖父母との折り合いもよく、あんな父・亭主イラネな雰囲気。あっという間におりつに捨てられた馬鹿亭主は、今更娘に合わせる顔もなく、途方にくれるのだった。原作ではおりつはトラウマ級の最期を遂げるんだが……テレビではカットされて残念だ。いやマジ無理だけど。
2008年10月08日
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盗賊の頭、仙右衛門が若い女と浮気。それを知った女房は貸しのある若い子分、佐吉に女殺しを命じるが、佐吉のは親分に「女将さんに頭殺しを頼まれました」と嘘の御注進。仙右衛門はそいつに女房殺しを依頼する。これを期に頭を殺し、女将さんと一緒になって次期首領を夢見た若いのは昔馴染みの浪人を脅して実行犯に仕立てようとする。が、その浪人ってのが鬼平に目をかけられている軍平。下準備として親分に引き合わされた軍平、気に入られて「これでよく盗人務まるよな……」。とどめに女将さんも他の連中も、そんな若造を頭に掲げるつもりなし。火盗改のおかげで死に損ねた(まあすぐに死罪になったけど)頭は、白洲で不実な手下をぼこるのだった。頭にも正妻にも非があるんだけど、それにしてもやれやれだ。そして原作では、頭が子分をぼこった件は長官に「やっちゃえやっちゃえ」と唆されたからだけど、テレビでは流石に黙認どまりか。時代なのか少しだけ毒を抜いてある。
2008年09月07日
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子持ちの人妻の浮気相手、それは若い医者、とみせかけた盗人の一味だった。目的はおとくの亭主が持っている大店の見取り図の入手。……現在の法に照らし合わせると、押し込み目的じゃなくてもまずい。昔むかーしのは坊主だったが、なんかコードにひっかかったのか?とても厳重なはずの店の蔵に盗賊が入る事件が続発。しかもどこも普請したばかり。とどめに何処も同じ棟梁に頼んだってことで、早々と事件の糸口が見つかる。ストーリー自体は殆ど一緒。せこい強請りやに近づくのは粂さんだが、粂さんのほうが年かさで背が高いので、弟分の演技が変な感じ。この話でも結構うささんが感じ悪いこといってんな……脚本家のくせなのか?キャラが一貫しないのは感心しない。
2008年09月03日
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今回のテーマは張り込みのための「見張り所」。凶悪な賊を捕らえるべく、盗賊改めが見張り所として協力依頼したのは、なんと別の盗賊のアジトだった。痛い腹を探られたくない一同は素直に二階を貸し出すが、結局正体がばれてしまう。テレビではこれに、兄の仇から二千両巻き上げようとする女が絡む。鬼平に見破られ、何も知らないと言い張ったり、さりげなく逃げ出そうとしたり、泣き落そうとしたり、……いい根性だが非常にウザイ。この手の女は決して嫌いじゃないおかしら様だが、見逃さなくてよかった。
2008年08月20日
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息子の仇を討つべく、江戸までやってきた老武士。しかし町人となった仇は用心棒を大勢連れ歩き、とても近づけない。諦めきれずつけ歩くうち、声をかけてきたのが立派な風采の侍。この人が仇討ちの助っ人を買って出て、「負けて倅の後を追うもよし」と襲撃を決行することになる。原作は結構好きだったので、中々映像化されないのは何故か思ったが、視聴してみてやりづらいというのがよくわかった。「死ぬ気で戦ったら勝っちゃった」はこの間の「泣き味噌屋」と同じだけど、「台詞での説明は野暮の極み」度はこっちが上。原作では登場しない「不実な(だけの)女」が登場するが、ただの料亭の従業員が密偵二人を怪しいと気づくのはちょっとおかしいのでは。
2008年08月19日
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火盗改の勘定方、川村は(自分の仕事はよくやってるが)気が弱くて馬鹿にされている。気の荒い職場で悲しい思いをすることもあるが、私生活は幸せ。一年前、出入りの菓子屋から嫁いできた恋女房とは朝から晩までいちゃいちゃ。しかしその妻が、白昼堂々辱められた上、殺人死体遺棄という悲惨極まりない最期を遂げる。無論咎も過失もなく、完全に通りすがりの凶事。周囲には、夫が好む煎餅が踏み散らかされていた。この大胆な犯行は、土地のやくざものでなく二本挿しの仕業と見た盗賊改めは捜査を開始。だが当の川村は、5日も食事も取らず役宅に引き篭もっていた。仲が悪いはずの兎さん、様子を見に来て首吊り未遂に出っくわす。木村 忠吾が珍しく攻撃的に頑張る話。(原作より扱いがいい)弱いという設定を崩してない殺陣もよかった。粂八さんがいい役なのは何時ものこと。最後に決めるのはやっぱり主役の川村だが、役者のイメージが原作と違いすぎ。いや、演技がまずいとかじゃなくて。原作そのままなのどこかでやってたな……萬屋だったっけ?
2008年08月18日
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葵小僧、大江戸初登場は7月15日。偶然だけと近い。「殿様のおなり」と称して押し入った盗賊、美女と評判のご新造を亭主の目前でとんでもない目に合わせ、精神的なダメージが大きかった女は入水しようとして兎さんとおまささんに救われる。「お前オレが風邪をひきかけたのに、事情も話せないってのか」そういわれてもちょっといえないよ。亭主のほうは兄貴に相談、いかにも尋常な様子じゃなくて船宿の亭主(粂八)に目をつけられる。二つの報告から、大体の事情を察した鬼平は「死んだ父の友達」と称してご新造のメンタル面のフォローをするが、結局亭主のほうが心中を仕掛けてしまう。片手おちだったと後悔してもどうにもならない。手代が賊を引き込んでしまったのは、お得意先の用人の声がしたから。しかしその用人の無実は証明され、お頭は「声色(物まね)」じゃないかと予想。そして第二の犠牲者が出る。被害者は料亭、声を真似られたのは板前。首領はなんと「葵の御紋」入り紋付を着てやがった。同心密偵総動員で事件に当たるが、第三の被害者が出る。それも嫁入り前の娘が襲われ、助けようとした父が殺されるという酷いもの。しかし世間は「葵小僧」と呼んで面白がり、被害者の顔を拝みにいこうという始末。小さな小間物屋の夫婦が襲われるが、世間体を考えるととても名乗って出られない。しかし7日後に再び襲われ「また来る」と言い残されたため、たまりかねて役宅に駆け込む。「葵小僧」がこの二人に執着したのにはそれなりに理由があったが、それが奴の命取りとなる。捕らえられた「葵小僧」はこれまで押し入った先をべらべら喋りまくるが、調書など初めから取られず、即処刑。被害者たちは胸を撫で下ろす。原作では「葵小僧」が歪んだ理由がかなりきっちり書かれているが、テレビでは「喪男の逆恨み」でおしまい。しかし「葵小僧」が現場で問答無用で斬り殺されるのを見た被害者夫婦は感涙に咽んでいたので、これでよし。随分名ありキャラが多い話だったと思う。スペシャルでもよかったかも。
2008年07月13日
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凄腕だが、法外な金を取ると言うので有名な指圧師の中村先生。しかし存外質素な生活をしているというので、盗賊改めが興味を示す。大阪の大物「白子のお頭」の使いだという浪人が出入り、それなりに胡散臭いが、それでもある日、「よい便りを待っています」とにこにこ。しかし結局頼りは来ず、それどころか白子の子分に命を狙われる羽目に。実はこの先生、知らず白子のお頭の囲い女に手を出してしまい、それがばれて「女とてめえの命を金で買え」と言われてしまった。しかし女にぞっこんだし、お頭は約束を守る人だと思ったので、江戸で頑張って金を稼ぎ、毎月使いに渡していた。なのに500両のうち230両、使いの浪人が着服して立派な道場を建てていると長谷川様に聞かされ、先生も白子の子分も仰天。「金は支払われたとして女を江戸に寄越せ」と口を利いてもらった先生は一瞬嬉しそうな顔をするが、結局戻ってきたのは500両の方だった。超大物をぺてんにかけた浪人の処遇については、原作と変更。足手まといの女房を殺し、500両奪って姿を晦まそうとするが、それは全て長谷川様のシナリオどおりだった。先生はこれで腹が多少いえただろうが、ドSの視聴者としては逃亡エンドの方が楽しかった……。白子の親分は確実に首取るまで追求の手を緩めない人だもの。
2008年07月07日
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回想シーンで子供時代のおまさ登場。客同士の喧嘩を諫めようとして、大人気ない男に突き飛ばされ、喧嘩相手の女はかっとなって……その……先端恐怖症じゃなくてもそれは怖いです!予告でずぱっと見せないで!その女おかね、今は堅気の仲居になっているが、当時の因縁はまだ切れていなかった。片目を潰された男、10年後にその娘を殺して水に投げ込んだのだった。「見に覚えがない、こともない」こらこらこら(笑)。それで強く出られないのかお頭様。夜襲失敗していてよかった、成功していたら間違いなく個人特定できていた、そうなっていたら……。忘れてくださいと土下座するしかない。彼女の娘の父親は、当時の高杉道場の師範代。おかねと一緒になるつもりだったが、商売女は自ら身を引き、一人で子供を産み育てた。師範代は仕官の口を捨てて女を捜し、今は寺子屋の師匠をしている。無論自分に子供がいたことすら知らない。美人局でちまちま稼ぐ片目男、昔の所業が鬼平の耳に入ったのが運のつき。盗賊改に取り囲まれ、「この男に刀を渡してください。わが子の敵を討つ」……刀があろうが槍があろうが勝てないのに(笑)。
2008年07月03日
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いきなり大捕り物。一味は残らず捕らえられ、追い詰められた頭は見事な自害を遂げる。しかしこれが次の事件の引き金。長谷川様が襲われ、これは撃退するものの、若い与力が暗殺される。「子供は幾つになった?」は、お約束どおり死亡フラグだった。辰蔵も襲われるが、真面目に道場通いしていた甲斐があり、何とか撃退。しかし道場仲間が「鬼平の娘の嫁ぎ先の家臣」というだけで殺されてしまう。そして役宅の小者、出入りの医者の弟子、と被害者続出。此処まで範囲が広いとどうにもならない。内通者がいるという意見まで出る始末。気弱な密偵、昔なじみのお頭に声をかけられ、手付け金まで貰う。うわ怖え。観てるほうが怖いんだ、当人はもっと怖いに違いない。この状況じゃ。しかしこのターゲットが冒頭襲われ損ねた店だったことから、事件の全貌が見え始める。それでも、上の連中は鬼平の罷免をほぼ確定しつつあった。裏の裏に隠れている黒幕を暴くまで待ちたいが、間に合うのか?観ていて息が詰まった。何この密度。特番で「時間泥棒!」と叫ばずにすむのはありがたい。
2008年06月15日
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子守っこのおしげは、姉を探しているという男に声をかけられる。二人にはもう親がなく、姉は妹から見ればいい姉だが、男によれば自分を誑かして使い込みさえさせたすかれっ晒しの阿婆擦れ女。まるで別人のよう、と思いながら、おしげは姉に事情を聞きにいく。前にあってからそんなにたってないのに、姉はすっかり身を持ち崩していた。二人は激しく言い争い、喧嘩の挙句おしげは姉を刺し殺してしまう。事情を聞いた男も、おしげにびびったか係わり合いを恐れたか逃げ出す。おしげは袂に石を入れて入水自殺を図るが、顔みしりの船頭に拾い上げられる。おしげは姉のせいで酷い火傷をしているという設定だが、古い画像なので目立たない。同じく顔に火傷のある船頭の友五郎は元盗人、おしげの事情を聞き、これを機に二人で江戸を離れることを決める。房州で仲良く親子のように暮らす友五郎とおしげだが、腕のいい船頭を探す盗賊たちはここまで追いかけてきた。手土産は、火傷の名医の噂。わくわくしつつ江戸に戻る二人だが、手術には30両必要。友五郎は30両をおしげの枕元に残し、盗賊に戻るが、速攻盗賊改が乗り込んでくる。目が覚めて事情を察したおしげは盗賊改の元に走るが……。原作、読んだような気がするがよく思い出せない。世話物に入ってたか……?
2008年06月09日
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労咳で死に掛けの盗賊、生卵で精をつけてアレ三昧。いっそ腹上死なら本望だったかもしれないが、真っ最中に盗賊改が乗り込んでくる。精を吸い取られてふらふらの女房おきよは罪に問われず、かえってほっとするが、彼女の物語はここから始まる。一ヵ月後、小間物屋の女房に納まったおきよだが、亭主の腰が抜けるほど求めるもんだから、亭主は離縁を考えるほど悩む。気立てがよくて働き者だが、体が持たないそうです。一見笑い話で、実際祖父も笑っていたが、その後彼女は不義密通に踏み込んでしまう。浮気相手は最初余裕気分だったが、数ヶ月で「これまで貰ったお小遣い全部返します。縁を切らせてください」堅気の暮らしは無理だと見切った女は妾奉公を選ぶが、女郎奉公のほうがよかったんじゃね?色事も達者だが、気に入った男は必ず落とす手管もすげえ。ちょいといい男の経師職人と駆け落ちするが、彼は盗賊の引き込みだった。それからまた一月あまり。今度の男とはうまくやりたいおきよは、色事を絶って再起を図ろうし、亭主は彼女のために足を洗おうと決意するが……。卵を割りまくる姿はヤンデレっぽい。つか勿体無い。人にやれ。中々映像化されないのが理解できる内容だったが、久々に観ると中々いい話だった。……一家団欒には向かないけどね。
2008年06月01日
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慈姑頭の医者、同じく老境の侍に付けられているが気づかない。彼は木村忠吾の父の主治医で、貧しく偏屈だが面倒見がよく、兎忠さんは心から尊敬している。これが縁で先生の下に奉公にあがった小娘、一人ぼっちで他人の世話にばかりなってはおれぬ、という覚悟の元に乗り込んだのが、うまがあって上手くやっている。長谷川夫妻は「仮にも男女で間違いがあっては」と案じていたが、「下種の勘ぐり」ですむ。様子を見に行ったお頭はお医者がすっかり気に入るが、どうも元武士、しかも相当な腕であるようなのが気にかかる。事件の背景は30年前の藩士同士の刃傷沙汰だが、この年月の間に二度の国替えもあり、藩主や家老クラスでも事情はよく知らないし興味もない。しかし「武家の仕来り」は生きている。藩屈指の使い手は刀を捨て、人々に尽くしてきたが、遂に過去の罪の清算を求められる。……筈があっというまに遺児のけりがついてしまったので、なんか物足りなかった。前半はよかったんだけど。松本版は息が詰まると言うか、まさしく臓腑を抉るような展開だったんだけど……原作のオチどっちだったか忘れた(苦笑)。
2008年05月29日
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大体半分は岡場所の一室。遠慮なくいちゃいちゃいちゃいちゃ。本放送は何時だったんだろう、2話っから大胆な(笑)。元捨て子の密偵伊佐次の馴染みの女郎のおよねは陽気でスケベな女、最近は客に猫じゃらしを付けて遊ぶのがマイブーム。彼女の常連の一人、「うさぎ」さんは盗人の仲間だが、錠前の型を田舎盗賊に売るのが嫌になり、値を吊り上げて拷問にあう。およねが預かった型をこっそりすり替えた伊佐さんは、彼女が盗賊に襲われることを予期し泊まりこみ。そしてやっぱり悪い奴等が女郎やに忍び込んでくる。原作や他のテレビシリーズとほぼ変更なし。作りやすい話?ほどよくえっちでほのぼのでハッピーエンド。大酒飲んでばたんきゅーするまではしゃぐおよねは、確かに可愛い。
2008年05月27日
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子供時代に家族が次々と亡くなったため、「自分には死神がとりついている」と思い込んだ男。いっそ太く短くと盗みの世界に入り、同類を疑わず堂々と立ち回り、何時やら一端のお頭に。しかし何故か病気にもかからず、お縄にもかからず、そろそろ老境に差し掛かったところで、女に子供を生ませてしまう。この二人に金をやって縁を切ろう、自分のそばにおいておけばきっと死んでしまうから。そのためには用心に用心を重ねないと。しかし大事な仕事の当日……。原作の報われなさには憂鬱になった。でも中村版の救いにはちょっぴり物足りなさを感じる。原作を読んでなければ、いい話ですんだと思うけれど。
2008年05月26日
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泥棒宿の番人が無事引退することになり、退職金で茶店を始める。持病の痔が辛いが、平穏で結構な暮らしぶり。しかし引退後にお頭が亡くなり、子分たちが親分の妻子を捨てて消えてしまい、残された二人が酷い暮らしをしているという噂を聞く。女将さんは退職金を上乗せしてくれたいい人だし、お嬢さんは目が見えないし、どうにか助けたいがそれにはお金が要る。一人働きで……と思うのだが、尻の痛みでまともに歩けない有様だし、現役時代にも殆ど実戦にでたことない。盗みに入るに入れず、町をうろつく「泥亀」の元に、例の噂を運んできた友達からという名目で50両という大金が送られてくる。原作では、名ばかりの盗賊がへっぴり腰で頑張るユーモア編というイメージだったが、何となく憂鬱な中村版。笑うに笑えないのか、笑わせる気が無いのか……うーん。
2008年04月27日
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非番で遊びに出た兎忠さん、馴染みの女がひかされたと聞き、八つ当たりでお土産の饅頭を踏みにじる。その上、食べ物を粗末にした罰が当たったか、通りすがりの「顔に傷のある浪人」にぶちのめされ恥をかかされる。このままでおくものか、と思った兎忠さん、何時か仕返ししてやると心に決めるのだった。……同心のスキルを私怨に発揮するなよ。彼の顔なじみの按摩の辰の市、得意先の店の女中と一緒になるが、子供がまだできないのが悩み。辰の市も女房のお峰も、元々別の盗賊の一味だったのだが、足を洗って表稼業が順調な二人にはもうそんなこと関係ない。……と考えていたのに、とある盗賊に見つかり、引き込みを強要されることになる。その盗賊の頭が兎さんのターゲット。お峰の昔の姉さん分がおまささん。女房をさらわれた按摩が泣きついたのが、彦十とっつあん。え、江戸って狭いのな。……何時ものことながら。盗賊の頭が派手な騒ぎ起こすなよ。足を洗ったと自称する妹分に対する、おまささんの羨ましさや後ろめたさが話の中心。しかし火事の中白刃の中、お峰を助けるために頑張ったので後腐れなく終わる。あんま夫婦は江戸所払いになるが、その表情は明るかった。
2008年04月22日
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お頭に、隠し金の在り処と分配を聞きに江戸に行った盗賊、もめた勢いでお頭を殺してしまう。同行していたのはおまさの昔馴染みの女賊のお茂。お茂は昔、どじを踏んで死に掛けたおまさを助けてくれた気のいい女だが、偶然再会したおまさをまこうとし、その後も嘘に嘘を重ねる。その嘘をどんどん看破するおまさだが、彼女を疑いきれず、一度は見逃してしまう。六人しかいない盗賊を二手に分けてどうする。よっぽど短気でプランを同時進行せずにいられなかったのか。おまけに狐と狸と鼬の巣かここは。お茂は、金のためおまさを抱き込み上手く上手く立ち回ろうとするが、金に目が眩んだのは彼女一人ではなかった。ねこ殿がいなければ凄く面白かった。
2008年04月06日
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お頭を出し抜くため、友人の引き込みに「お前の女房はお頭と浮気してる」と嘘を吹き込む盗賊。うまいこと仲間に引き込んだつもりが、お頭と思わぬところで出っくわした引き込みは、勢いでお頭を滅多刺しに。見張りのおまさは、白昼の惨劇に声も出ない。という筋書きは正直どーでもいい。(オイ)池波先生も時々書いているガチホモ話。美少年と無骨君の純愛駆け落ち(梅安)とか、案外強かったオネエ侍(剣客商売)とかじゃなくて、普通のおっさん二人なのがうわあ。そっと手を添わせたり、ぎゅっと手を握ったり、肩を抱くついでに指で背中をなぞったり、それっぽくない外見なのがかえってクルというか、とりあえず家族で見たくねえ(泣笑)。わざといい男を連れてこないスタッフは確信犯だと思った。
2008年03月17日
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血も涙も無い盗賊により、皆殺しにあったそばや。新しい小さな店にしては、使用人多いな。女中の小娘一人が、盗賊の頭らしき男の顔を記憶、何とか生き延びて役宅に出頭する。何時もの絵師が留守にしているので、別な絵師に人相書きを書かせることに。 しかし、出来上がった絵は全く似ていないと、証人は主張する。ついていった兎さんは手間をかけさせてとむっとするが、絵師は下絵とは全く違う清書を書いたのだった。喜んで協力するといったのに、おかしな男だね、とお頭は興味津々。気の強い小娘に八つ当たりして拳を振り上げる兎さん、いい年して何ラブコメやってるんだ(笑)。独身プレイボーイ(爆笑)に適齢期の娘任せるなよ、間違いが起きたらどうするんだ。……責任取らせるだけか。 伝手を頼って絵師を宴席に呼び出し、次々爆弾を投げつける長谷川様、芝居っ気があるというか、趣味悪いというか。何か気の毒なほどだった。 すったもんだの末に牢から出された絵師、結局妻と共に夜逃げ。ちゃんと話し合った挙句そうしたはずで、……そんなに不幸な結果ではないと思う。あ、そういや遊戯王再放送まだ観てない。……マハードってあんまり好きじゃない……。
2008年03月15日
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火付け(小火)の上牢破り。内部の犯行が囁かれ、やがて自ら牢を破ったことがある密偵、雨引の名が挙がる。当人ささっと身を隠すが、密偵となったことがわりと知られている奴なので、もう盗賊には戻れない。 牢から出された犬神の権三郎、雨引は奴に恩と貸しがあった。……差し引き0に出来ないものだろうか。雨引って悪い奴じゃないんだけど、盗人の作法とか仁義とかいうよりマイルールで生きてて、なんとなく共感しづらい。
2008年03月11日
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掏りを見かけた彦十爺さん、返り討ちに。ぎっくり腰になるが、掏られたものの中からとんでもないものが出てくる。大泥棒が押し入り先に貼り付けておく名札……そんなものが掏られたのにのんびりしてるなよ。金よりよっぽど大事じゃないか。上方の大物が江戸にやってきたらしいというので、盗賊改めの探索が始まる。 伊佐さんが見つけたのは、顔見知りの引き込み女。だが既に6年も働いているという。普通の引き込みは精々2,3年。年も年だしもう引退しているかもしれないが、ほっとくわけにもいかない。 スリが殺され、手がかりは途絶える。こうなると敵が動くのを待つしかない。だが大親分は、病に臥せっていた。 名札を掏られたのは、おかしらの娘と婿。ただでもギスギスしているのに、父がもう大阪に帰れというので取っ組み合いの大喧嘩に。本格派の大親分の内幕が滅茶苦茶、って何度目だろう。死期を悟ったお頭は、大阪の隠し金の存在を娘と幹部たちに話す。子分全員に配分しろ、と言うもののそうするとは端から思っていない。騙しあいの結末は?……原作のほうがすかっとくる顛末だった。妙に説教臭いのってつまらない。
2008年02月12日
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8年前、佐嶋様の下で一人頑張っていた同心が「女と逃げます」と書き置いていなくなる。当時の長官はやる気の無い人で、ああやる気がなくなったのか、と佐嶋様は納得。しかし奴は本当に女と逃げたのだった。相手は兇悪な盗賊一味の下働き。血生臭いのに嫌気が差し、仲間を売って逃げる気になったが、頼みの同心は逃亡資金を組織から引き出せなかった。覚悟を決めた女に、同心は共に逃げる決意を告げる。「あいつらに、オレやお前の命がけがわかるものか」それなりに幸せな日々を二人は過ごすが、女は死亡。そして同心は、女の過去に色々けりをつけるために江戸に戻ってくる。原作大好き。かなり劇的な話だが、意外と映像化されるのが遅かった。……自分の趣味がニッチだったのか?
2008年02月03日
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大店の一人娘だが、大柄で盗賊改役宅に出稽古に出かけるほどの猛者。嫁にいけず世間の笑いものになっているが、明るく生きているヒロインが凄腕掏りと恋に落ちる。娘に次第を告げられた親は仰天するが、「100両やるから5年、自分たちだけで生きてみろ。それでうまくいったら改めて仲を認める」と寛大な処置。同時に仲間が残らず死ぬかひっ括られたこともあって、二人は無事第二の人生を歩み始める。 堅気の小間物やとして幸せに暮らしている元掏りをみつけた長谷川様、きちんと足を洗えていたら見逃すが、すりの中毒的本能を覚えていたら捕まえよう、とこれまた寛大。男はもう掏りをするつもりはなかったのだが、兄貴分の指を潰した浪人を見つけてついかっとなる。お前の亭主は掏りをやめられなかったよ、とお頭に言われた女房は、惚れた男を守るため思い切った手段に出る。
2008年01月30日
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探索中に行方知れずになっていた同心が、記憶喪失の状態で見つかる。同僚の顔を見ても上司の顔を見ても妻の顔を見ても誰やらわからない。夫の留守を守っていた貞淑な妻、全く他人行儀で、夜中に錯乱し暴れる夫が恐ろしくなり、離縁を取って実家に戻ってしまう。奥方様が色々言っていたが、仕方ないと思うぞこれは。 結局同心の記憶は戻らないが、その顔を手がかりに探索が続けられ、とうとう畜生働きの一味が挙げられる。彼をぶん殴るも殺し損ねた盗人、倒れこんだ顔が何故か仏心を覚えさせたと証言。元々、人殺しはあまり好きじゃなかったらしい。「畜生、それじゃ殺しとくんだった」憎めない性格した男だ。 同心はそのまま役目に復帰。「オレの父は心の臓が弱くて亡くなった。俺もいずれそうなる。それよりはお頭のために戦って死ぬつもりだ」とハードボイルド気取っていた男、都合の悪いことはすっかり忘れ明るく陽気で元気でお喋りな性格に。四年後に再婚。自分の不幸も笑い飛ばす別人っぷりに、うさぎさんも唖然。「病は気からというからな。見ろ、あの色艶のいいこと」酒井様のおっしゃるとおりこうなって幸いだったのかもしれないけど、先妻が気の毒だ。
2008年01月21日
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ドラマ版タイトル「おとしあな」、タイトル変更は嫌いだがこれはわりと好きだ。 女にもてたことがない同心。それでも上司の口利きで嫁さん貰って子供が出来て、十分幸せにやっていたのに、ある日粋な女と深みに嵌ってしまう。しかしそれは盗賊の罠だった。連れ合いにすまないと思いつつ、騙した女に惹かれ、女も男の情に心が揺れる。やっぱり何処か原作と感触が違うな。「道ならぬ恋」がテーマなのか。 これまでは金だけで命はとらなかったが、急ぎ働きのことゆえ油断はならないというお頭の不安はあたり、盗賊たちの動きは段々派手になっていく。見回り表がばれていると感づいた上層部は、予定を破棄、直前まで同心達にも知らせないという手段に出るが、まさか同心が見張りまでやっているとは思わない。だが、遂に伊佐次が目撃証言を拾ってくる。 お頭に浮気をすっぱ抜かれた同心、全てばれていると思い役宅を飛び出す。いや、まだ疑惑の段階だったんだが。仕事で近づいた男に絆された女は、自分の亭主である盗賊の頭を裏切る決意を固めるが、心変わりは既に見抜かれている。女も、お頭の元に連れて行かれなかったことで、見限られたことに気づいていた。翌朝、覚悟を決めた同心は女と話し合い、二人で役宅に出向いて全て打ち明けることを決めるが、結局ともに盗賊に殺される。二人を庇った伊佐次も負傷。お前肩切られたのによく手を合わせられるな。 「新助め、死に急ぎおって」いや、彼が助かっても女は殺されただろうし、どうしたって腹を斬らざるをえない仕儀だったが。同心の今わの際の言葉から盗賊は一網打尽となり、彼の死は免職扱いとなる。
2008年01月18日
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正妻に母を殺され、店に火をつけて逃げた若者。(別に誇張じゃないのが凄い)上手くもみ消したものの、どうせまともに暮らしちゃいまいとしょんぼりしていた父の元に、立派に成人した息子がしっかりした嫁を連れて帰ってくる。父は大喜び、正妻はとっくに死亡、親戚から貰った養女は「私はお嫁に行くわ」とあっさり。しかし息子夫婦は、置手紙一つ措いて今の暮らしに戻ってしまう。 実は息子夫婦はどちらの盗賊の一味だった。江戸を逃げた息子を一人前に育ててくれたのが、本格派の盗賊のお頭で、実はこっちのほうが親のような気すらしている。しかし江戸に立ち寄った際、昔可愛がってくれた人に出会い、断りきれず実家に顔を出したところ、嫁の知り合いの盗賊が引き込みに入っていた。 嫁が「足を洗って堅気の人と一緒になったの、お互い知らない者同士で通しましょう」と誤魔化したのを皮切に、店の命運を賭けた騙し合いが始まる。
2008年01月17日
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盗賊に殺された兄の仇を討つために、兄の家に戻って盗賊改の同心になった弟。何も出来ずに二年後、兄に瓜二つの自分の顔に、びっくりして逃げ出した女を見つける。彼女は兄の密偵で、兄の仇を討つため協力を約束する。だが兄を売ったのは女の育ての親である「小父さん」であり、彼女もそのことに気づいていた。女は愛する男を売った小父さんに、「仇を取らせてくれるなら、許して一緒に江戸を離れてあげる」と提案、だが小父さんは元仲間の仁義のほうを選ぶ。この裏切りを詰った女は殺される。 兄の未亡人といけない関係になっていた弟、たまたま呼びに来た兎さんに一目で見破られる。新米のくせに勝手なことばかりして、女を死なせたことをお頭に叱られる。しかし結局兄嫁と一緒になり、このまま同心を続けることに。 「要領の悪い男に、要領が悪い女が惚れちまったんだな」と兄の墓の前で呟く兎さん。あれ、丹波版となんか全然印象違わない……?
2008年01月16日
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旅から戻ったばかりで邸宅に呼び出された五郎蔵、お頭と奥方様に「あれ、何でお前が来るの?」という顔をされてぽかん。お頭が呼んだのは髪結いの五郎蔵だった。その五郎蔵の女房が行方知れずに。男と逃げたんじゃねーの、と邸宅でさえ噂されるが、実は盗賊にさらわれたのだった。女房を帰してほしければ得意先に押し入る手伝いをしろ、と言われた気弱な髪結いは泣く泣くOKするが、女房は盗賊の頭に誑し込まれてあっさり情婦に成り下がってしまう。五郎蔵の周囲に湧いた盗賊が、自分が獄門台に送った盗賊の双子の兄弟だと感づいたお頭は、息子の辰蔵を邸宅に呼びつける。「オレの裏側をみているような気がする」こんな話だったっけ?思い出せない。髪結いの五郎蔵は、身投げしかけて密偵の五郎蔵に救われる。この気弱さが事件表面化のきっかけになったからと罪は免じられるが、自ら大阪に行った女房はもう戻ってこない。でも立ち直るだろう。多分。五郎蔵親分(役の綿引さん)、「鬼平の特番用に1話選んでね」と言われて、これとか「敵」とかの自分の主役話でなく、「密偵たちの宴」を選ぶあたりいい人だ。しかし鰻の講釈はいらん。こんなものくっつけて無理やり特別枠にするな。
2008年01月13日
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色々取り混ぜた豪華版、メインは鬼平の昔の女の復讐。……散々調子のいいこと言っていた男が自分を捨てて家に帰ったからって、20年も30年も拘るのはどうだろうか。彼女にたぶらかされた父に叱られて辰蔵は出奔するが、TV版に比べるとしっかりした印象。 可もなく不可もなく。テレビのスペシャルに比べればはるかに面白いが、動機が、「いい年した女がツバメに去られた位で……」と哀れさよりしょぼさを感じる。本所の鉄とその程度の関係だった女なんて、片手の指じゃ足りないだろうし。奴ァなんだかんだ言ってお隣のお嬢さん(経歴に傷アリだがしっかり者)を選んだわけだし。最後のシーンで、何時もの睦言を囁かれただけでおとなしくなるのも、お手軽イメージ増進。後、白子の元締めも要らなかったな。
2008年01月13日
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初っ端から不吉なBGMで始まる物語。仲間苛めの長谷川平蔵憎しに凝り固まる盗賊のおかしらが目に留めたのは、足を悪くした元同業者。無論そいつが、密偵になっているとは思いもしない。役宅に手のものが入れてあることまで喋ってしまう。 原作とは主役の密偵が違う。足が悪いから何かあっても逃げられない、という設定を使いたかったのか?話の大筋はほぼ一緒、騙しあいは盗賊側の勝利に終わる。だが、鬼平は最後の手がかりを決して諦めなかった。
2008年01月07日
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蕎麦の半額でがっちり食わせる定食屋。裏ではそれも払えない人たちに只で雑炊を食わせている。その店が何だか気になるおかしら、汚れ浪人に化け木村忠吾を弟にし店の常連に。店に嫌がらせに来たちんぴらたちを追い払った浪人の木村さん、従業員に感謝されるどころか常連達にまで小銭を貰う。しかしその晩、従業員が兄弟二人暮らしの長屋を伺い、怒った兄は店に殴りこみ。金を貰って一席設けさせる。両者ギリギリの駆け引きが続き、店のオーナーは遂に「50両で人一人消して欲しい」と持ちかけてくる。此処まで来れば相手が盗賊の首魁であることは明白。問題は斬る相手は誰か、真の目的は何か。兄弟の監視役となった下っ端はすっかり馴染むが、流石に吐こうとしない。駆け引きに時間が取ってあって、下らないとは言えないけどちょっとクドイと思った。
2008年01月06日
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女房の不義密通の現場に踏み込んでしまった船頭。相手は近所の浪人で、いかにもおっかない奴なので文句も言えない。ストレス解消に嵌ってしまったのは、なんと放火だった。しかも火付けのために潜り込んだ材木置き場で、盗賊の会話を盗み聞いてしまう。 火付けはくせになるっていうけど、本能って怖い。一度怖い思いをすればやめられる、というのは同感だが、実際に火がついて大騒ぎになった時点で懲りないものなんだろうか。
2008年01月04日
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中村版初回。鬼平がいなくなれば悪人が跋扈、戻れば数ヶ月平穏って、えらいご利益だな。お陰で栄進話が潰れたわけだが(涙)。伊佐さん若いよ~皆若いけどさ。実はこの話、原作読むより先にこれを見たので、こっちが基本なので、特に感想がありません。役者もシナリオも演出もかっこいいしね。敵討ちの若者が、相手を見つけられぬまま悪の道に迷い込むというのは池波小説の得意パターンだけど、「気がつけば敵を顔を忘れていた」は悲しい。馴染みの女郎と人生やりなおす気になったために、殺気が消えてしまうのも悲しい。その敵が……ええっ……返り討ちも武士の習いとはいえ……。やっぱり凄いわこの話(感嘆)。
2008年01月03日
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中村版では出番削られまくりの五郎蔵親分の大立ち回りがかっこいいです。綿引親分万歳。密偵の立場がばれたが、大丈夫なのか?その場にいた全員とっ捕まえて処刑したほうが。あっちのほうが「追われて暮らす哀れな年寄り」に転落したって、そうかなー、正体ばれただけで、まだ金もあれば兵隊もいるんだから……危ないよ。雪宿りしていた野良犬(本物の犬)と意気投合、その犬が「凄い奴」に立ち向かってくれたお陰で勝てるというお話なんだけど、犬と同じ皿のものを食べたり、犬に口を舐めさせるシーンが気になって仕方なかった。確かに可愛い犬だけど……何を貰うかわかったもんじゃない。
2008年01月02日
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原作は鬼平じゃないけれど、印象が強かったので覚えている。「武家の出のワケあり女が、嫁にも行かずひっそりと生きていたが、知人の若い侍に誘われて関係を持つ。誰にも秘密のはずだったのに、男には初めから実がなく、結局男とその仲間を全て討ち取った末自害する」「猫じゃらしの女」とか、「掻い掘のおけい」のようにあっけらかんといやらしい話ではなく、じめじめとした話。筋書きを思い出すとちょっと最後まで視聴する気にはなれない。人によっては吐き気すら催すだろうし、子供には間違っても見せてはいけないだろう。別に酷い出来とかではないんだけど、どうしてわざわざチョイスするのかよくわからない。もっと面白くて一般受けする話が幾らでもあるのに。 (06年10月26日 記入)
2008年01月02日
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見事引退興行を果たした大泥棒が、畳の上で死ぬべく江戸にやってくる。薬屋の主となりおおせるが、若い女房はいい男の貸し本屋と不倫に夢中、でもそいつも盗賊。亭主はとっくに不倫にも男の正体にも気付いているが、退屈しのぎに丁度いいと放置(汗)。盗賊に面子を集めて欲しいと言われる密偵。その密偵の報告を受けたお頭、俺が化けようとノリノリ(汗)。女房は男を引っ張りこんだ挙句縛り上げられる。命があってよかったけど、その縛りって、どーみてもSM(汗)。その女房を薄笑いで放置の亭主(汗)。色男の盗賊、年寄りの亭主と番頭に変な薬を投げつけられあっさり追い出される。そして仲間たち(実は盗賊改)に捕まえられる羽目に。「貴様、都合よく耳が遠くなるらしいな」旨く正体を隠し通せたと、主人と番頭は笑って詰め所を後にするが、実際のところお頭はその正体に気付いていた。(その上で放置)うーん、これは中村版のほうが面白かったというかおかしかった。松本版はこれが最終回か。誰版でもいいから早く日替わり放送はじめて欲しいな。 (06年11月7日 記入)
2007年12月31日
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盗賊改に追われる盗賊、箱根の山奥に潜んでいたが密告を受ける。彼を売ったのは、盗賊の情婦に頼まれた同業者だった。女にすら虚仮にされたと怒る盗賊、二人を殺して役人の鼻を明かしてやろうと考える。 盗賊を匿っているのは元同業の爺さん、彼は関所破りの馬子の若造を手下替わりに使っていた。馬子の願いは、父を殺し名刀を奪った仇を見つけること。初めて殺した相手(金貸しの老婆)の亡霊に怯える爺さんは、盗賊に「オレの初仕事の成果」である刀を貰って気力を振り絞るが、馬子の仇が匿っている当人と知って困惑。それでもしらばっくれたまま逃げ道作成を依頼。 盗賊は火事騒ぎをでっち上げ、首尾よく密告者二人を惨殺し鬼平に見せ付ける。だが因縁の恐ろしさに怯える爺さんは、朝靄の中から出てきた通りすがりの巡礼の老婆を亡霊と思い込み、これに切りかかって自滅。盗賊は逃亡中川の中に引きずり込まれ、「あの百姓が化けて出やがった!」とパニックを起すが、それは彼を盗賊改から隠してやろうとした馬子だった。しかしいきなりで意思疎通がなかった上、昔殺した男と同じ顔なので、恐ろしさのあまり追っ手の船に逃げていくのも無理はない。 馬子は盗賊を捕らえた功績が大きく罪には問われないはずだったが、自分では助けてやるつもりだったのでそのまま箱根を売る。そして侠客の世界に入り、父の仇を探し続ける。そのころ牢内の「仇」は亡霊に怯え、恐怖の叫びを上げ続ける。 こ、怖っ!原作も読んだけど、これは原作よりも怖い……。
2007年12月29日
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木村忠吾の甘い白昼夢。それは紛れもなく悪夢だった。 原作でもドラマでも、因果応報といいたくなるほど悪いことしてないと思うんだけど。喧嘩して運よく勝っただけじゃん。それでも笑い話ですむのは当人の人望?別にタコ殴りにされるとは思わないが、やっぱり微妙……。
2007年12月25日
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おでぶで嫁の貰い手がなかった百姓娘に、奉公先の主である浪人の手がつき、50両という大金を貰って兼・妾となる。当人も親もほくほく、だが旦那様は不治の病に。もういけないと諦めた旦那様は、妾に盗人の前身を明かし、溜め込んだ千両のうち半分をやるから、残り半分を仲間の下に持っていってくれと頼む。だが女は、途中で心変わりを起こすのだった。 長谷川様は「ああした女は根は悪くない」とおっしゃったが、個人的には悪意がなくけろっとしている分むかついた。金を独り占めはまあ許すが、「もう死んでるかもしれない」けど生きてるかもしれない重病の旦那様を放置、実家に戻って「酷い目に合わされたので戻ってきた」と嘘をつくのは人の道に反している。(11月6日 前日記より)
2007年12月04日
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「元盗賊のお頭、五郎蔵が再会した若いのは、色好みの年増の女盗賊にとっ捕まって、骨までしゃぶられていた」というお話。松本版では「可愛い女だが、あっちが好きすぎて付き合いきれない」という設定のやれやれな話だったが、中村版では「子供を理不尽になくした可哀想な女」……こっちのほうが万人向けだな。若いツバメがどうして逃げたくなるのかちょっとわからないが。おけいの肩を持つおまさ、彼女が畜生働きに手を貸すとは思えないと主張するが、別にそんなこともなかった。(10月28日 前日記より)
2007年11月27日
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盗賊がカモフラージュのため結婚した女が、やっぱり盗賊で、女房に正体がばれた男はにっちもさっちも行かなくなる(汗)。女は男に惚れているので、男を逃すまいとしつつ仕事をこなそうとするんだけど、この業界はそんなに甘くない。男は仲間に相談することもできないまま盗賊改に捕まり、女は掟破りとして始末されかかる。おまささんに、手加減を約束しているお頭様。女は結構腹が座っているようだし、密偵に使ってはどうかという佐嶋様の意見に、「大事なお役目を任せられる女じゃない」とのこと。いや、おまささんだって結構ギリギリのことを何度も仕出かしてないか……?原作ではここで終わるんだけど、上州で堅気の暮らしをしているという逸話が加わる。いくらなんでも無罪放免は無理がないか……?もうちょっとクールでもいいのでは。 (06年11月5日 記入)
2007年11月26日
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「これ見たっけ?」と思いつつ視聴。でも見てないみたい。……いや、隠居には見覚えがあるからやっぱり見たのか。……「桜屋敷」は間違いなく見たんだけど。 病後で眠りこけていた鬼平の枕元から、親父の形見のキセルが盗み出される。それは粂八の知人で、とっくに引退して船頭をやっている爺さんの仕業だった。その爺さんと「私人として」親しくなった鬼平は、いい気になってる爺さんにどう応対する? 原作・テレビ版と違うのは、船宿での対決シーン。役人嫌い、鬼平は馬鹿とすき放題言っている爺さんに流石にやりきれなくなった鬼平、お返しに盗人の悪口を言う。「盗人だって好きで道を踏み外すわけじゃないやい!」といい年して超理論を振り回す爺さん、「侍のオレだって子供時代は散々だったんだよ」「苦労してる人間全部が道を踏み外すわけじゃないだろう」等の道理に遂に屈する。でも、最後には相手の正体に気づいてガクブル、は一緒。 テレビ版のざっと十倍は面白かった。でも台詞が歌舞伎じゃないので、女形に違和感を感じた。(10月27日 前日記より)
2007年11月26日
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昔馴染みの女盗賊に出会ったおまささん、再会を祝おうとするも「人を待っているから」と断られる。彼女は昔堅気のフリーの盗賊と恋仲であり、男が一仕事終えて帰って来たら一緒になる約束だった。しかしその男は、平気で子供も殺す盗賊のお頭に歯向かって既に殺されていた。猫殿の出番が長い!そんなにスカスカな話なら潔く30分番組にしろ。何の手抜かりもないはずなのに盗賊改めに打ち込まれ、頼りの用心棒は賭場から戻らず、命運尽きたと観念したお頭は潔くお縄を受けるが、何処から水が洩れたのか教えて欲しいと食い下がる。「女だ」いや、そんな抽象的な話でなく具体的に教えてやれとちょっと思った。
2007年11月25日
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初期に放映された通常版は、中村版でも恐らく五指に入る傑作でした。最新作?のスペシャル版については子「見損ねたんだけど、DVDにとってない?」母「とってないけど、つまらなかったから、見なくていいよ」……ちなみに、母は周防のように「テレビを見て突っ込むのが生きがい」の人じゃありません。でもやっぱりつまらんわ、これ。同じスタッフが同じ素材で作って、どうしてこう違うんだ?同じくスペシャルの「山吹屋お勝」もつまらなかったんですが、これは普通枠でも面白かったためしがない。中村版スタッフって、長編作るのに向いてないと、漸く視聴しつつしみじみ考えた。 (06年11月23日 記入)
2007年11月21日
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誰版だかわかりませんが、昔これ見てトラウマになりました。 拷問に屈し密偵となった盗賊。一膳飯屋の主となり、妻子と幸せに暮らすが、裏切りのツケが三年後に巡ってくる。 本田さんの密偵役って二度目。演技が駄目とかイメージが違うとかじゃないが、うーん。「密偵は何時惨殺されてもおかしくない」「昔の仲間に見つかったくらいでがたがたいうほうが変」「ちゃんと助けてやるから仕事しろ、仕事」こ、怖い業界だ……。佐嶋様が冷たいわけじゃないんだよな、この世界じゃこれが普通の認識なんだよな。(10月21日 前日記より)
2007年11月20日
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