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キャブの状態が相当酷かったので、もしやと思い燃料コックを捻ってみたがビクともしない。ガチガチに固着してしまっている。ペンチで摘まんで無理やり回そうとしたが、これも力任せにやっては壊してしまう可能性があるので踏みとどまった。タンクから外してみると、予備燃料供給用の真鍮パイプに不純物がビッシリと付着して酷い事になっていた。カップとコックのレバーまでは外す事が出来たが、レバーの奥にあるプラの部品がどうしても外れない。多分この部品に穴が開いておりレバーが嵌まって回転する事により、穴の位置が変わりON、OFF、RESを切り替えるのだろうが、初めて分解した時の記憶はもうない。レバーが嵌まる溝にドライバーを突っ込んで回そうとするが動く気配もない。キャブクリーナーを溜めて一日置いたが結果は同じである。ドライヤーで温めてもダメである。ドライバーを当てて金槌で叩いて回そうとしたが、相手がプラなので壊したら元も子もないので止めた。恐らくキャブ同様タール状になったガソリンが接着剤の作用をして固着しているだろうから、熱を掛ける方法が最善なのでバーナーで炙ってみる事にした。しかし相手がプラなので、慎重に熱を加えて行く。白い煙が僅かに出たところでストップ。ドライバーを突っ込んで回してみると動いて外れた。熱による変形も見られない。ティーパー状のこの部品は思った通りコックの奥に嵌まっているだけだった。真鍮パイプも詰まっていた。パーツクリーナーを吹きながら針金でつついたが埒が明かないので、自転車のスポークを突っ込んで押し出すとヘドロの様な物が1cm程も出て来た。こうなるとタンクの中もサビが蔓延しているに違いない。段々と憂鬱になって来る。燃料通路を分けるプラ部品とコック
2021.02.17
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RH250のアクセルグリップを捻ってみたが、固着して回らなくなっていた。長らくエンジンを掛けていないので、キャブのピストンが張りついているのだろうと思い、キャブを取り外してみる事にした。このバイクはパワーフィルター仕様にしているので、キャブはエンジン側のインシュレーターバンドを緩めて、燃料パイプを抜くだけで簡単に取り外せる。パワーフィルターを外して中を覗いてみると、大きな四角いピストンが見える。ドライバーの先で少し力を加えてこじってみたが、ビクともしない。ピストンが損傷する恐れがあるので、キャブクリーナーを吹いてドライヤーで十分温めてからドライバーの先にウエスを巻いてこじるとパコンと音を立てて抜けた。取り外したキャブを分解してみると予想よりも酷い事になっていた。フロートチャンバーのドレンもメインジェットもフロートバルブもスロージェットも真っ黒に不純物が堆積して全て固着し、緩める事が出来ない。こういったデリケートな部品は力任せに外そうとするとネジの頭をなめたり、壊してしまう可能性大なので慎重にならざるを得ない。キャブクリナーをたっぷりと吹いてドライヤーで温めて取り外しに掛かるとドレンとメインジェットは外れたが、フロートバルブとスロージェットがどうしても外れない。フロートバルブはティーパー状の先がバルブシートに嵌まっているだけなのに、何故か抜けない。たぶんタール状になったガソリンが糊のようになってフロートバルブをバルブシートに貼りつけてしまっているのだろう。キャブクリナーをKUREからYAMAHAの高級泡クリナーに変え、バルブの隙間から十分に吹いて一日置いたら何とか抜く事が出来た。残るはスロージェットだが、これはパイプの底にねじ込まれているので、ドライバーで頭をなめてしまったら、取り返しがつかない事になるので、特に慎重に作業を行ったが全く緩まない。フロートバルブは外しているので、ゴムワッシャが付いた部品はもうない。それならば、バーナーで炙っても大丈夫と判断し、やってみると見事外れた。やれやれである。それにしても、ここまで酷い状態のキャブは久し振りに見た。直るかどうか心許ない。キャブが固着したRH250吸気側にたっぷりと溜まったタール状のガソリンと奥に見える固着したピストン酷い状態のキャブ内部
2021.02.12
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TLR125のマフラー音が段々と大きくなり、最近では爆音となっているので、何処かに穴が開いている事は間違いないと思い調べて見る事にした。エンジンを掛けてマフラーの排気口に手を当ててみると、排気圧が殆ど感じられない。爆音の箇所を聞いてみると中央の膨張室だと分かった。見た目には異常は感じられないので、下側だろう事は予想がつく。エキパイから分離して外してみると、ビックリ仰天だった。アヒルの卵ほどの大きさの穴がポッカリと開いていた。取り付けた時の記憶によると、サビ落としをしたら何箇所か小さな穴があったのでマフラーパテで埋めて黒錆転換剤、耐熱塗料で仕上げた筈であったが、ここまで酷い事になっているとは…。さて、どうしたものか。理想は鉄板で穴を塞いで、溶接を行う方法だが、マフラーの穴開きは小さな穴であっても、その回りはかなりサビが進行しており、つつくと段々と穴が広がるので、マフラーそのものが薄くなってしまっている。従って薄物溶接の高度な技術と機材が必要となる。手持ちのアーク溶接機では直ぐに溶けて穴が余計に拡大してしまう事は予想がつく。次は鉄板で穴を塞いでハンダ付けを行う事だが、これほどの広範囲にハンダ付けをやった事はないし、自信もない。それに膨張室はエキパイとサイレンサーの間にあり高温になるので、ハンダが溶けるかも知れない。一番簡単なのは鉄板で穴を塞いでその上からアルミテープを貼り付けて終了である。アルミテープの耐久性に不安があるが、少しの間なら大丈夫だろうと思い、膨張室をカップワイヤで磨いていたら、反対側にも穴が数カ所見つかった。穴は角の部分なので、鉄板で塞ぐのは難しい。この部分はテープだけにしようかと考えていたら思い出した。TY125のキャブのオーバーフローパイプに割れが見つかり、その修理に使用したクイックウエルドなる金属接着剤があった筈である。クイックウエルドは、どんな金属にも使用出来、しかも耐油、耐熱になっているので、使えそうである。新しく見つかった穴はクイックウエルドで塞ぎ、大穴はブリキ板を切って塞いで、その回りをクイックウエルドで塞ぐと、溶接したのと同じ状態になる。硬化後、その上からアルミテープを貼りつけると更に強度アップだ。作業を終えるとなかなか良い感じに仕上がった。よしよし完璧だ。車体に早速取り付けてエンジンを掛けてみると、膨張室から大きな音がする。穴は塞いだのに何故?膨張室の裏側を覗いてみると、排気の振動で修理した箇所が膨れて動いている。薄いブリキを使用したので、排気圧に負けているのだろう。マフラーの排気口に手を当ててみると排気圧が弱い。クイックウエルドがぶっ飛んだのだろうか。がっかりである。外して確認する力も失せたので、次の手を思いつくまでそのままにして置く。大穴が開いたマフラーの膨張室カップワイヤで磨いたら新しい穴が見つかり更に穴が広がった膨張室ブリキで穴を塞ぎクイックウエルドを塗った膨張室硬化したクイックウエルドを不織布ディスクで磨いて行くアルミテープで仕上げた膨張室
2021.02.08
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セローとの激突により修理箇所が壊れたか、オフロードの激走に絶えきれず壊れたか定かではないが、このリアフェンダーは左の取り付け穴から中央に掛けて割れがあったので、裏側からFRPで補強していたのであるが、FRPが剥がれ落ちてマフラーに引っ掛かっていた。FRPはPPには効かないようだ。PP(ポリプロピレン)という素材は適度の強度と柔軟性があるのは良いのだが、塗装の乗りは悪いは、FRPは効かないはで、修理するには全く手が焼ける代物である。ヤフオクでTLR200用のリアフェンダーを探したが、中古でも5千円近くする。全て見終わると1つだけ1,500円で出ていたので、1,700円までつり上げた後、酒を飲んで寝たら、上を越されて誰かさんに落札されてしまっていた。もう修理するしかない。修理すると決めたが、さて、どうやって修理をしたものか、最近はPPにも使用出来る接着剤もあるようだが、テールの保安部品を含めた重さが掛かる箇所なので、接着剤ではもたないと思われる。トライアルをする人は割れた箇所の両側に穴を開けてインシュロックで締め上げ、フェンダーを縫っているように見える修理をしているが、この方法だと完全に固定されず、見た目も恰好悪い。そうなると、TLM220Rで行ったアルミのパッチ当てしか思いつかないのでやってみた。先ず、フェンダーに紙を当てて鉛筆でなぞり、パッチの型取りを行い切り抜く。次にパネルトラックから切り取った1.5ミリ厚のアルミ板を引っ張り出して、切り抜いた紙を当てて切り取り線を描き、金切り挟みで少し大きめに切り抜く。切り抜いたアルミパッチをベンチグラインダーで整形する。次にフェンダーのRに沿って手曲げによりアルミパッチを曲げて行き、取り付け穴に印を付けて9ミリの穴を開ける。穴にボルトを通しアルミパッチをフェンダーに固定する。次にアルミパッチの上からドリルでフェンダーごと、リベットの下穴を開ける。下穴にリベットを差し込みリベッターでカシメる。フェンダーの厚みからするともう1サイズ大きなリベットが合うようだったが、何とか固定出来そうなのでそのまま使う事にした。リベットを全て打ち込んで力を加えてみたが、ビクともしない。割れがシッカリ接合されているのが分かる。アルミパッチが目立つが、リベット留めならそれなりにワンポイントに見えるだろう。これならオフロードを激走しても大丈夫だ。リアフェンダー表側の割れ部分裏側の割れ部分と剥がれたFRPパッチの形を写したアルミ板切り抜いて整形したアルミパッチリベット打ちが終わったフェンダー車体に取り付けたリアフェンダー
2021.02.04
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次なるは片足突っ張りでござる。曲がりがある故、鉄馬が直立してしまゐ、これは異なもと見え候なれば、鉄馬の骨組みから猿レンチを使い六角ネジをそろーり、そろーりと外したるこれなる片足突っ張り、1尺にして1斤ほどの重さなる「うな」の所が曲がりて候。曲がりたる「うな」を瓦斯火にて炙りつつ、玄翁を振り上げとんてん、とんてんと心地よき音をたて「うな」の曲がりを直し候らえば、忽ち元の如き片足突っ張りに立ち返るにござる。いよぉ~。天晴れ。天晴れ。さすれば、片足突っ張りの赤錆が目に付く故、円盤回転削り機を用いご~りごり、ご~りごりと取り除き、灰汁色を噴霧し、天日にて干し候。色乾きたる片足突っ張りを再び鉄馬の骨組みに猿レンチを用い取り付け候らえば、その傾きたるや美形のおなごのように見え候。これにて一件落着。倒した時に曲がったサイドスタンド車体から取り外してバラしたサイドスタンド曲がりの部分をバーナーで炙るサイドスタンドジンクスプレーの上に塗装、クリアーを吹いたサイドスタンド修理を終えて車体に取り付けたサイドスタンド
2021.02.02
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