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フランスの公立の幼稚園に子どもを行かせている親として、入学金も月謝もないのに、先生達は子ども一人一人の事をちゃんと見て考えてくれているんだなぁ~と今までは感心することが多かった。が、今月に入ってから、マプッペの担任が代わること、既に3人目。昨年9月に新年度が始まってから数えると、4人目。元々の受け持ちの担任が新年度からひと月半もしないうちに病欠、当初の知らせでは、昨年一杯休養する(つまり年が明けてから復活)とのことだった。しかし昨年末の段階で、マダムC(病欠の担任)はすぐの復帰は難しいということが分かり、加えて10月半ばから約ひと月半、代理を務めたムッシュJの年明けの続行は本人にさえ分からないという。そして年が明け、ムッシュJが再びマプッペのクラスを受け持つことになって安心していた矢先、ムッシュJより「実は私は1月の最終週より他の幼稚園で産休の代理を務めることが、昨年の6月から決まっていたんです」との連絡が。残念ね~、やる気があって子供達からも信頼されている先生なのにね~と保護者からの声は彼の在任中からちらほら聞いていたけれど、その声は彼が去り、後任者が来るようになってからますます強くなってきた。3人目のマダム何とか(2日間だけの代理だったので名前も聞かなかったし、子供達に聞いても知らないとか忘れたとか言う…)は最悪で、こんな人が残りの半年も子どもの担任を務めることにならなくて本当によかった…と、クラスの他の子のお母さん方ともつい盛り上がる(私としては滅多にないことだけど)。そして先週木曜から来たムッシュR。何だか頼りなくて受け答えも要領を得ないのだけど、悪い人ではなさそう。ムッシュR曰く、初日からマプッペは違和感なく過ごせていたそうな。子どもは順応性があるし、担任がコロコロ変わるせいでマプッペが登園を渋るとかもなく、今まで通り楽しく通っているのだけれど、ここまで受け持ちが変わり、さらにはこのムッシュRさえも「自分は2月半ばの冬のバカンスまでの2週間は代理を務めるが、それ以降は教育委員会の連絡が来るまで分からない」という状態では、さすがの子ども達でも混乱するよね…教育委員会…これが公立の落とし穴だったか。 1月はガレット・デ・ロワでおなじみ、王様の月。幼稚園でも全校生徒でガレットを食べたそう。昨年作っていた王冠よりパワーアップした今年の王冠。最近はぬりえが一気に上手くなって黙々と取り組んでいる事が多いが、この王冠は白のままがよかった…とは本人談。余談ですが今年食べたガレットは3つ、うち1回フェーヴが当たりました!でも子どもだったら確実に飲み込んでしまうであろう極小フェーヴで、嬉しさ半減。どうでもいいけど注釈、長っ! 今となっては親からも絶大な信頼を得ていたムッシュJの担任最後の日には、課外授業で子ども達を連れてトラムとバスを乗り継ぎ市民図書館へ。私も付き添いの親として参加。付き添う親は移動中、子ども達の手を繋がないといけないので、両手がふさがった状態になる。という訳で、10キロ近いライナスを抱っこ紐にて連れて行くことになる。何も知らない私は、親達はただ外での移動中の見張りとして付き添い、図書館では司書の人の読み聞かせに参加するだけなのかと思っていた、ら。図書館司書の人の読み聞かせが終わった後、子ども達は自由に本を選び、付き添いで来た親たち(もちろん大半は自分の親が来ていない子ばかり)に読んでもらいなさい…なんて時間が設定されていた!そしてムッシュJが私のところへやってきて、その時間中ライナス君は私が預かります、とライナスを抱っこして連れ去るや否や、自分の膝にライナスを座らせて、すかさず本を持ってきた子ども達へ読み聞かせを始める。本を読むムッシュJの顔を嬉しそうに見つめているライナス。私もボーッとしてられないわ~、でもこんな明らかに外国人の親のところに本を持ってくる子もいないだろうから、せいぜいマプッペには(普段はフランス語の絵本のテキストを読むことはしないのだけど)ちゃんと読んであげよう、と彼女の選んだ絵本を読む。マプッペに1冊読み終えたところで、ひとり、またひとりと私のところへ本を持ってくる物好きな子が現れた!いずれも短めの文章で助かったけど、こんな訛ったフランス語の読み聞かせに子ども達、ちゃんと最後までついてきてくれてありがとう(泣)ライナスも約2時間も愚図りもせずに大人しくしてくれていて助かったよ~ ムッシュJには在任中たくさんの本を読んでもらったようだが、記念すべき最初の1冊は、今公開中の映画の原作になった「かいじゅうたちのいるところ」でした。
2010.01.30
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今シーズンの始め、この冬は暖冬なのかと思っていたけれど、今年に入ってからまためっきりと寒いです。本日英国マンチェスターはマイナス15度を記録したとかなんとか。この辺は下がってもせいぜいマイナス4度くらいです、今のところ。さて昨日6日の朝、やけに外が明るいなぁと思ったら(この季節、日の出は朝8時40分くらいなので、9時過ぎにならないと明るくはならない)、窓の外がこんなことになっていました。 今季は昨年末の忘れもしない、クリスマス休暇前の昨年12月19日の金曜日がこの辺りの初雪でした。あの時のほうが積もったのだけど、すぐ溶けちゃって写真を撮り損なってしまい。マプッペにとってはこの時が人生で初めてみた雪で、ハラハラと舞い降りる雪の中を歩いての登園(With パパ)は、それはそれは楽しかったそう。2度目の雪であるこの日(幼稚園は水曜なので休み)も、「そり(遊び)できる?雪だるま作れる?」って何度も聞かれたけれど、この程度の雪では無理な話よ…(それにソリ持ってないし)さて、2009年の締めくくりをしないまま年を越してしまったわけですが、昨年の年明けに書いた、「皆が笑顔でいられる家庭に」は、まぁその通りだったのではないかなと思います。夫の仕事が忙しくて家にいる時間が少なかったり、私が2人の子どもの育児でてんやわんやになる時もあったけれど、マプッペも含めた我々3人が、小さいライナスの存在に大きく支えられてきたことは間違いありません。もちろん、夫も私もそして恐らくライナスも、普段からマプッペに支えてもらっている所がたくさんあって、家族の絆ってこういうことなのかなと。そんな風に確かな手応えを得た年でした。その他人間関係でもいろいろ学ぶことの多かった昨年、今年はいい縁をまた大事にしていきたいです。そして、日頃からの小さな積み重ねを意識して生活すること。あとはやっぱり健康ですね。家族の皆が、心身ともに。 思えば、昨年の夏はこのかたの訃報で幕開けたような。特別ファンだった訳ではないけれど、亡くなるはずのない人がいなくなってしまったような寂しさを憶えて、その日の夜は動画を探して見まくりましたね。2001年だったか?彼のソロ30周年記念でNYのマジソンスクエア・ガーデンにて、ジャクソン5として行ったライブのビデオ、数年前にYoutubeで初めて見つけた時と同じく、夢中になって見てしまいました。そして同じ頃に、ドイツの振付師でダンサーのピナ・バウシュが亡くなっていたことを、つい最近知りました!パリで彼女のカンパニーの舞台を2回(「Viktor」と「Agua」)は観に行っていて、結構ファンだったのに知らなかったとは…あれから10年近く経っているとはいえねぇ。あまり意識していなかったけれど、60年代とか70年代みたいに、2000年から2009年というひとつの区切りが終わって、また新しい10年が始まるんですね。あっという間に「もう2020年?!」となることだけは避けたいものです。毎日の積み重ね、積み重ね…(自分に言い聞かせています)
2010.01.07
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相変わらず出遅れていますが、まだ松の内なので今のうちに新年のご挨拶を…あけましておめでとうございます。年を追うごとに更新頻度が下がっていくブログですが、2010年もまだもう少し続いていると思います…たぶんこんな拙いブログでも見に来てくださっている方、ありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。さて、フランスに来てから早11年と少し、年末は大抵複数の友人なり家族以外の人も交えて賑やかに年越しをしていたのですが、昨年末はライナスがまだ小さい&風邪気味だったので、初めて家族のみで静かに新年を迎えました。(マプッペが生まれて2年くらいは、我が家に人が来たり、歩いて行ける距離の友人宅で過ごしたり←今はお互い引越している)2009-2010年の年越しメニューは、夫の提案による鴨のコンフィのアッシ・パルモンティエ、ロケットとポワローねぎのサラダ添え 写真に写っているワインは、彼が出張先でよく行っているレストランの支配人から分けてもらったものだそうで、ロワールの赤です。軽やかなのに香りが高く、飲みやすくて、和食にも合いそうな味わいでした。アッシ・パルモンティエ(Hachis parmentier)は前にもちょっと書いていますが、フランスの定番家庭料理です。中でも鴨のコンフィを使ったものは、冬の寒い時にピッタリなメニューだと思います。この日はフランスの某若手カリスマシェフのレシピを参考に作りました。このレシピを気に入ったのは、鴨のコンフィの分量が通常のレシピの半分だったのと、鴨の上にのせるじゃがいものピュレを滑らかにするのにバターではなく、オリーブオイルを使っていたところです。さすがカリスマシェフのレシピだけあってとても美味しくでき、夫は三食これでもOK!な勢いで(事実、翌日の昼と晩も残りをせっせと食べていた)モリモリ食べていたのにつられて私も同じペースで食べてしまい…もうとっくに若者の胃ではない私は、翌日元旦は朝昼抜きました(汗)新年早々絶食だなんて情けない…因みに鴨のコンフィはこんな感じで缶に入って売られています 元旦をおせち料理で迎えるなんて、私にとっては夢のまた夢。でも、三が日のうちに今年も作りましたよ!なんちゃってですが、おせちを。 今年の初挑戦は「芋きんとん」(右側の重の1番上)です。えぇ金運を呼ぼうかと。オレンジ色をしていますが、こちらでさつまいもに似たもの(Patate douce)はこれなんです。外側の見た目はそっくりだけど、中はオレンジという。他は芋きんとんの下に白身魚の西京焼き、キャベツの葉の辛し和え。左の重が上から紅白なます、焼き豚、真ん中が伊達巻、下は蒸した大根を同じく蒸した白菜で巻き、その上にイクラではなくてマスの卵を醤油漬けにしたものをのせています。素の味はイクラよりややクセありますが、醤油漬けにすれば一緒!粒は小さめではありますけれど…なのでお箸だとちょっと食べにくいかもしれません。今年も材料は全て近所で揃えました。そんな母の渾身おせち。何度説明しても、マプッペにとっては「わーい!おべんとーだー」でしかないみたい…やっぱりちゃんとしたお重がなくては始まらない!…って、それ以前の問題なのか~
2010.01.06
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