学びの泉 ~五目スパゲティ定食~

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shchan_3 @ 私も考えてみました くまたろうさん >>なぜかといえば・…
アトリエトトロ@ 見ていて下さいね 昨年の一月、私の拙著をこの欄でご紹介い…
くまたろう@ Re:受験勉強を終えて(02/25) >なぜかといえば・・・・ この後をお…
shchan_3 @ Re:千の風(11/09)  しょうです。こんばんは  ウロコ先…
y.hiro@ 会いに来てください 待ってます 先生、今何してますか? すっかり元気に…
Mr. Hot Cake @ Re:賛同します(02/24) アトリエトトロさん ありがとうござい…
2007.02.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類





昨日お母さんと一緒に最後の挨拶に来た。

毎年の事だが、こうして塾を一人一人巣立っていく。



浅い理解と早とちりの名人。

この子については、私もかなり反省がある。

もっともっと深い思考ができるようにしてあげられなかったか?


折りに触れて、多くの対話をしてきたが、それをどう受け取るかというのは、

育った家庭環境, 高校での友人のレベル環境, 新聞を含めた読書環境, 

それらから成り立つその子の関心のありか、これらに大きく作用される。




それがどうしても物事を冷徹に見る邪魔をする。


まず冷徹に見、そのあとに価値観を付与した行動を考えるというコースに乗せたが、

この子の卒塾までの期限で遂に走破させてあげることはできなかった。


「温室育ち的思考をやめよ」という言葉を何度言ったことだろう。



S子は、少しずつ少しずつ自分を変えようとはしていったが、

自分の受け取り方に疑問を持つようにはなっても、それが懐疑までいっても、

「ではこのように受け取ったら・・・」

「またこのように受け取ったら・・・・」という、

複数の可能性の中からいくつかの候補に絞るというところまではなかなか。


複数の可能性があるのだろうという認識は持てても、

直感で現実に浮かぶのは1つだけで、



そのこと自体に自らが苦しむことが多かった。



このようなコースに踏み込ませることは、指導者としては非常に危険なことである。

まかり間違えば、その子の精神不安定をもたらす。


だがしかし、この子の志望は看護士。

患者の大切な命・・・(心の命を含めて)・・・を預かる仕事だ。




高2のとき、1年間弱入院し、高校を一年休学、留年している。

そのうち半年近くはベッドに体を固定され、自由に歩くことができない状態だった。


そんなとき、患者の一日の心が明るく過ごせるかどうかは、

極端に言えば、朝最初に「検温です!」と言って入ってくる看護婦さんが誰か、

ということで決まることがあった。


優しい看護婦さん、好きな看護婦さんだったら、

その日は一日、明るい気持で過ごせそうな気がした。



医師の先生は、言ってみればその日ちょっとだけの「回診です」で終わってしまう。

寝たきりの患者の心の持ち方には、

医師よりも、身近に寄り添ってくれる看護士さんの方が影響は大きい。


看護士の仕事は言葉に言い尽くせないほど激務であり、

その中でいつも笑顔を要求される。

そして責任が重い。

医師に指示された薬を間違えただけでも、患者の命に影響する。


S子がそのような仕事につくことを選んだのは、たぶん優しさからだ。

だが、その優しさというのは、軽はずみな優しさからであってはならない。



私がS子に期待したことは、塾の仕事範囲ということからすれば、

まったく「余計なおせっかい」という範疇と言われるかもしれない。


ほかにもこれまで何人も看護系に送り出してきたが、

S子に対してほどはいろいろ踏み込んだ事までは言ってこなかった。

でも、S子にだけは

軽々しい憧れだけで看護士の道に進むことを、決めては欲しくなかった。



そのS子は、そんな数多くの私の問いかけに、

悩み、明快な答えを出せる所までは行かなかったが、

それでも看護の道を選んだ。



いいんだよ、結論が出ていなくても。

これから3年間看護に必要なことを学びながら、

ここで言われたことを頭に置いて模索してくれれば。




「患者の気持がわかる、素晴らしい看護士さんになってね」と送り出した。



S子は「はい」と、きっぱり返事をし、ニコッとして出て行った。







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Last updated  2007.02.28 15:24:08


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