全25件 (25件中 1-25件目)
1
新国立劇場 14:00〜 3階右手 リゴレット:ロベルト・フロンターリ ジルダ:ハスミック・トロシャン マントヴァ公爵:イヴァン・アヨン・リヴァス スパラフチーレ:妻屋秀和 マッダレーナ:清水華澄 新国立劇場合唱団 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:マウリツィオ・ベニーニ 演出:エミリオ・サージ リゴレット。ヴェルディ中期を代表する、というか言わずと知れた人気作の一つの筈なのですが、10年ぶりらしいです。そうねぇ。まぁ、率直に言えば、ヴェルディ中期で言えば、リゴレットは一番配役が厳しいかも知れません。トロヴァトーレ以上やも。そこ行くと、椿姫は、まぁ、ヴィオレッタさえどうにかすれば一応成立しますからね...... 場内はほぼ満席。まぁ、新国以外でもリゴレットは最近あまりかかってないと思うので、期待値は高いんでしょうけれど。実際、場内拍手喝采ぶらぼおおおおおおの嵐、ではありました。久々に近くで聞かされて閉口しましたよ、あの手の怒号..... この日一番良かったのは.......正直言うと、オケだと思います。掛け値なしに。 いや、正直指揮者のコントロールがあまり良くなかったのではありまして、乱暴な演奏の一歩手前、ではありましたが、そこはギリギリ手綱を締めて、という感じ。よく響いていました。 歌唱陣は.....公平に言うと、歌手としては、一番安定していたのは、ジルダでしょうか。まぁまぁ声は出ていましたし。でも、一番喝采を受けていたのは、外題役なんですよね。次がマントヴァ公。でも、ねぇ...... 上記の通り、リゴレットは歌手を揃えないと難しいオペラです。単にいい歌手をより多く、ということではない、いや、いい歌手は必要なのだけれども、声の大きい歌手ということではないのですよね。きちんと歌が歌えて、それがきちんとドラマに繋がらなければいけない。元々ヴェルディのオペラなんて物語性があるのか?と思う向きもあるでしょうが、実のところヴェルディのオペラは、荒唐無稽と思える面も含めて、やはり劇であり、ドラマはあるのです。特にリゴレットはそういう面が強い。 特に、2幕後半はリゴレットの独壇場、というよりは、リゴレットがドラマとしてのテンションを支えている。あの場は、娘を攫われたリゴレットが、本心を覆い隠していつものような風を装って宮廷にやって来る。が、遂には怒りを爆発させて娘を返せと荒れ狂う。けれども廷臣達に跳ね返され、それではと泣き落とし、しかしそれも叶わず泣き崩れる。ここまでで「悪魔め鬼め」の一曲ですよ。その後娘が我が手に戻り、しかし陵辱されたことを知り、嘆く娘を優しく慰め、しかし一転公爵への復讐を叫び、それを押し留めようとする娘も顧みず復讐心に荒れ狂う。 いや、これ、あらすじでしょ?と思いますか?それはそうなのですが、しかし、あれだけのオペラで、実はあの程度の時間でここまで心の揺れ動き、それもほぼ一人の心の動きで物語がドライブしていくというのは、実はそうありません。で、これが大事なのだけれども、ヴェルディの音楽は、このドラマを音楽的に実に忠実に、見事に表すようになっているのです。割とちゃんとした録音で聞けば、このドラマの動きと緊密に連関していることが分かると思います。いいバリトンで聞くべきだとは思いますが、しかし、それほどでもない歌手でも、ちゃんとやってれば、それなりにきちんとドラマは感じられる筈。 残念ながら、この辺のドラマに対する感性というものが、今回は弱かったと思います。歌としてはよく歌ってるように聞こえたのかも知れません。確かにそれほど悪くはない。でも、こうしたドラマ性をきちんと表現出来るかどうかが、いいリゴレットになるかどうかの差になって出て来るのだと思います。言い換えると、声はあるけど表現というものが弱い。 マントヴァ公は、まぁ、聞こえ方としてどうだったか分かりませんが、私の聞く限り一杯一杯って感じだったなと。でも、これだって、それならそれでちゃんとやりようはあったと思うのですが。 これは、演出家がきちんと指導しないといけないと思うんですけれどね。この演出家、ヴェテランで、きちんと読み込みもする人だとは思いますが、残念ながら歌手の演技がそういう意味ではド大根と言わざるを得ない。このくらいはきちんとドラマを理解していれば指導出来るし、「リゴレット」というオペラは、解釈の問題でなく、そうしたドラマをきちんと処理しないとやはり破綻してしまう類のオペラなのですよ。 演出というと、物語の解釈とか、舞台設定とか、そうしたことにどうしても目が行きますが、作品によって読替えの余地はやはり変わるのです。その中でもリゴレットはその余地が実は狭い。現代風の演出は少なくないのですが、こうした心の動きというものまで変えてしまっては、ドラマも音楽も破綻してしまう。そういう意味では、この演出は失敗だと思います。 勿論、演出家だけの問題ではないのではあるのですけれどもね。 もう一つ言えば、名前は挙げませんが、今回のモンテローネは非常に弱かった。モンテローネなんて端役じゃないか、と?確かに役の上ではその通り。でも、この物語、そもそもの悲劇の始まりはモンテローネの呪いなのであって、だから、1幕も3幕も、幕切はリゴレットの「ああ、あの呪いが!」という叫びなのです。その呪いが、しょぼいのでは、弱いのですよ。正直、例えばスパラフチレなんかよりよっぽど大事な役だと思うんですけれどもね。 そういう意味では、音楽的に言ってもイマイチなわけです。この辺は、もうちょっと指揮者がコントロールというか指導というか、しないとダメだと思うんですけれどもね。 今回は本音で言えば正直がっかり。もう一回買ってはあるんだけど......
2023年05月31日
コメント(0)
昨日書いた5/7の東フィルの演奏会の話は、保存したら書いた内容がぶっ飛んでしまったので、嫌味ったらしくそのままにしておきます。前からなんだけど、他のサービスではあまり起きないことが頻繁に起こる仕様で、まぁ使ってる方が悪いんだけど、まぁ、サービス雑だよね、昔から。こういうこと言うと「タダだから文句言うな」とか言ったりする輩はいるものだろうけれど、そういう事とは違うのですよ。タダだから雑でもいい、不十分でもいい、というのは、根本的な仕事との向き合い方の問題だと思います。タダでも儲けが出なくても便益を提供する以上一定レベルを下回るような品質で提供しちゃいけないのよ。演奏会自体は、ピンカス・ズーカーマンの指揮とヴィオラだったけど、良かったんですけれどね。もう一回ゼロから描き直す気力はないや。 で、LFJのまとめの補遺であります。というか、つらつら思うことを書くだけなんですけれどね。 まとめの方でも、スタッフが雑、という話は書いたのですが、それに関する話で。といっても会場スタッフではありません。 LFJに行っている人、特に小ホールの公演によく行ってる人ならご存知だと思いますが、LFJでは公式撮影スタッフが撮影に入ります。演奏中でも途中で入ってきて撮影したりするのですね。それは今までもそうで、ただ、出来るだけ邪魔にならないようにしているのが分かるし、実際気配を消して出来るだけ気付かれないように撮影しているので、そこまで気にしてはいなかったのです。 今までは確か「チーム三浦」という名前でTwitterでも発信したりしていて、それはそれで楽しみではあったし、内容もなかなか良いのですが、今回はその発信がなく。でも撮影はしているし、今までと違うスキームでやってるのかなと思ったのですが、これがですね.......もうド素人って感じなんですよね。 今回は何度かD7で聞いていたのですが、まず、全部でざっくり横方向4ブロックある内の右側ブロックに座っていると、入ってくるのが丸分かりなんですよ。で、この右側ブロックの3段目あたりに座ってた時は、これがもう酷くて酷くて..... まず、客席のすぐ横まで機材持ってやって来るんですね。その時点でもうダメだと思います。幾ら記録する必要があると言ったって、公演の目的は記録ではなくて演奏であり、それを聞くこと。写真撮影は二の次三の次。決してお客に気取られてはいけないと思うのですが、ダダわかり。しかも、位置取がうまく出来なくて、演奏中にふらふら動き回ってる。 で、こちらの視界の端に入るような位置取で撮影してるのですが、このカメラの持ち方が素人以下という。 今時のカメラは基本ミラーレスだそうで、なので、光学ファインダーは使わないということなのでしょう。確かに演奏会の最中に撮影するなら音のしないミラーレスの方がいいにはいい。だが、それで、どう構えてるかというと、腕を下げて脇開けて撮ってるんですよね。お前何処の素人かと。素人に撮影させるなと。いや、そう言うなら、今時は手ブレ防止があるからいいんです、とか言うのかもですよ?でも、撮影の基本はカメラを如何に固定させるかにあるのですよ。被写体を収めようとしてみだりに客席に近づいてしまうとか言うのも、そもそも基本がわかってないからなんじゃないかと。いや、わかってないというより、考えてないんでしょうね。つまり、雑なんですよ。 折角LFJやってくれたのだからあまり悪口言うのもどうかとは思わなくもないけれど、でも、こういう雑さってのは、滲み出ちゃうんですよね。主催者側の覚悟というか、甘さというものが。目的とか、優先順位とか、そういうものがしっかりしてないんですよ。そういうものを忘れて、取り敢えず体裁が整えばいいや、的な考えで主催者側がやってると、ボロが出る。お里が知れる。プロフェッショナルの仕事じゃないよね、という。まぁ、そう言っちゃぁなんですが、元々国際フォーラムって、そういう意味ではプロフェッショナルな仕事が出来てないからねぇ..... LFJで、これは小言ではないけれど、確か以前はなかったのが、デジタルチケット。LINEチケット、というものだそうで、オンラインでスマホ内でデジタルチケットをダウンロードして見せればOK、というものでしたが、D7のロビーだといざ表示させようとしても繋がらなかったり。急遽改札の時間帯だけ、そのエリアだけで、国際フォーラムの無線LANを解放して、表示出来ない場合にそちらを案内してくれましたが、そういう面倒もあるのね.... 他のところでは、LINEではないものですけど、こちらも使ったことあるので、まぁ違和感はないんですが、意外と面倒だったりするのですね。チケット紛失や忘れのリスクは少ないので(スマホ忘れたり落としたりはまぁ少ないだろうから)そういう意味ではいいとは思うんですが。
2023年05月21日
コメント(0)
オーチャードホール 14:00〜 1階後方 モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲 ヴァイオリンとヴィオラの為の協奏交響曲 ベートーヴェン:交響曲第7番 ヴァイオリン:三浦文彰 指揮・ヴィオラ:ピンカス・ズーカーマン 東京フィルハーモニー交響楽団
2023年05月20日
コメント(0)
というわけでもうLFJから一週間以上経つのですが、そろそろ総括を。 まずは公式報告はこちら。 https://www.lfj.jp/lfj_2023/news/2023/05/lfj2023_report_20230508.pdf いろいろあるのですけれども、まずは、ともあれ開催してくれたことを評価したいと思います。なにしろ一昨年から去年のリリースを見るにつけ、もうやらないのかな、くらいの勢いだったので、そこからの今回の開催は正直予想外でした。 今回の開催は有料公演がホールA・C・D7の3ホールだけで、演奏者もLFJの常連メンバーが欠席が多く、オケも海外から呼ばず、と、いわば暫定開催というか半身の開催だったわけですが、個人的には今回は仕方なかったのではないかと思います。開催する側としては去年の内から準備していると思いますので、そうなると昨年末の段階でもまだ出来るかどうか未知数だったのではないかと。なので、それを覚悟の上で最低限の準備で、出来るかどうか見極めながらの開催に漕ぎつけたというところではなかったかと思います。予算の問題だとかいう向きもあるようで、そういうこともあるかも知れないですが、そうだとしてもともあれ今回はよくまぁなんとか形になったというところではないかと。 集客的には、チケット販売総数8万6千、というよりも、販売率88%というのがまずは目を引きます。今回はホールA・C・D7と、小ホールが非常に少なかったので、ホールAの割合が多かったわけで、それでも88%なので、まぁまぁ成功と言えるのではないかと。来場者数はエリアも含めて18万人。これはなんともですね。悪くないと思いますが、開催者としてはもう少し集客力は欲しいのかも知れません。会場での実感としても、以前ほど人がわっと集まっているという感じではなかったと思います。ただ、くどいようですが、今回は半身の開催、公演数が少なめなだけでなく、国際フォーラム内では地下2階の展示ホールが使われず、結果、無料公演は地上キオスクと地下一階のエリアのみ、出展も限られていて、微妙なところではあります。それでのこの集客。4年ぶりということも考えると、悪くないとは思うんですけれどもね。 今回は、演奏会が行われていたホールB5とG409が講演会や出展ブースになっていたこともあって、相対的に今まで出来なかったことが出来ていたとは思うのですが、この辺は来年以降どうなるのか。良し悪しではあります。ただ、使う場所はともかく、たとえばマスタークラスが有料化・指定席化したのは、悪くないと思いました。並んでれば入れる、も、良し悪しですからね。異論もあるとは思いますが.... 一方で、ホールAでも結構満席状態だったという話も聞いているので、やはり皆来たかったんだな、というのはあると思います。私は井上道義/新日の運命、これは2日目の最後の公演ですが、演目もあるにせよ、満員でしたし、これは中々胸熱な情景ではありました。 演奏内容はというと、これは色々あると思います。私が自分で行った公演に関しては、それなりに選んで行ったこともあって、概ね決して悪くなかったとは思うのですが、制約があったとはいえ色々と問題も。 オーケストラが国内オケばかりだったというのは吉と出たか凶と出たか、なんとも言えませんが、本来は例えばウラル・フィルあたりよりは日本のオケの方が.....と言いたいところではあるのでしょうね。ただ、現実にはどうだったのか。例えば、聞くところでは、最終公演の第九、神奈川フィルだったわけですが、私はこれ聞いてないけれども、どうもかなり問題あったようで。まぁ、神奈川フィルですからね。時々聞かないわけでもないので、大体実力は分かるし、だから、敬遠して他聞きに行ったんですけれども.....一方で、自分で聞いた井上道義の新日の運命は、まぁ悪くなかったと思います。今まで日本のオケは、確かオケとして出演したのは東響くらいだったかと思うのですが、GWだからか、出演してこなかったんですよね。今回色々出てはいますが、正直、わざわざ他を振ってまで聞きたいと思うオケではなく.... 今欧州は非常に厳しい状況にあるとは思います。ウラル・フィルは論外としても、ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアは政情的に呼んだら来られるのかどうか。コルボ亡き今ローザンヌは来られるのか。オーヴェルニュは来られそうな気もしますが、さて。と言って、日本でホールAでちゃんと出来るオケがどれだけあるのか。音符をなぞれるというのと、音楽が出来るというのとは、ちょっと違うことですからね。といって、例えば東フィルやN響を持って来られるのか。東響だって?うん、まぁ、ねぇ.......東響、ねぇ.......シティフィルよりはそりゃいいんだけどさ.........わざわざLFJでホールAで聞くほどじゃないというか.... 他の演奏者も、正直言って中々厳しかったとは思います。一つは、常連の内幾人かはこの数年で亡くなったりしてしまっていることはあると思います。ブリジット・エンゲラー、ミシェル・コルボ、亡くなったわけではないけれど解散したプラジャークSQ..... 無論健在な人達は一杯いて、ケフェレックなんかはその最たるものですね。ペヌティエも元気だったけれど。やはりケフェレックのソナタはとても良かったし、弦楽五重奏との協奏曲4番もとても良かった。他も悪かったとは言わないけれど、ただ玉石混交ではありました。こりゃ聞かなきゃ良かったまではないけれど、まぁ、「ああ、うん」という感じの人も幾らか。 この辺は、来年以降どうするのかによるでしょうね。 あとは、やはり圧倒的に声楽系が弱いこと。今回、ベートーヴェンの歌曲をやったのは天羽明恵だけでしたが、まぁ、ねぇ.....天羽明恵、ねぇ.........聞いたけどさ................いや...........リートって.......そういうものでは.........まぁ、仕方ないんですけれどね。ソプラノで、二期会の人だからさ.........というか、ミサ・ソレムニスもなかったわけで。大体が、神奈川フィルの第九に載ったのが東響コーラスという時点で、何をか言わんや。いや、東響コーラスがダメだと言ってるんではないですよ。ただ、あれは基本アマチュアなんであって、LFJで呼ぶのがここだったのかと。それで、例えばガチのミサ・ソレムニスもやってね、とはいかないだろうな、というね。 まぁ、来年はまた来年でいろんなことをやるのだと思いますが、今年に関して言えばやはり役者不足は否めない部分はあったのだと思います。役者の力不足以上に、そもそも役者が足りてない、というね。 そういう意味では、本来だったら是非やりたかったであろう、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏、みたいな企画がほぼなかったんですよね。唯一あったのは弦楽三重奏の全曲演奏....いや、まぁ、2公演で成立するからね......交響曲でも3,5,6,7,9番しかやってないし。でも、言い換えると、それでもお客さん来るんですよね。1番も4番も8番もないけど、それでもお客さんは来る。それがいいのかどうかは置いておいて。 会場としては、やはり今年はおっかなびっくりという感じだったのかなとは思います。チケットブースもホールD1だったし。無料のイベントも少なかったし。一方で、スタッフは色々至らない面は少なくなかったと思いますが、申し訳ないけれど、D7とか、やはり優先順位分かってないな、という感じだったような。バイトくんが沢山動員されていた頃は、意味もなくわらわらと動き回るスタッフが演奏中にもいたりして、もうどうしようもないなという感じでしたが、今回はそこまで酷くはないものの、数が少ない分動きが甘いのが丸わかりという。特にドアの管理はいい加減で、衝撃音が止まらない。丁寧さが全然なかった。やっぱり、ボランティア復活しましょうよ。ちゃんと教育しますよ..... 来年もやってくれますかね。やって欲しいなぁ。やるとすると、モーツァルトですかね。マルタンは不満だろうけれど、やはりナントと全く同じようには出来ないと思います。ナントと東京という街の違い、やってくる人の違い、というよりは集まる人の求めるものの違い、というのはあると思うので。その辺も考えて、東京では、日本では、どうやるのか考えていいと思います。
2023年05月15日
コメント(0)
というわけで今月も東フィルの定期公演はプレトニョフが振るのですが行きません。 いい加減呼ぶのやめて欲しいんですけれどね。偽善と言われようがなんだろうが、間違ってると思うものは間違ってると思うし、そんなもの楽しいわけないじゃない。 そういえば、まだ書いてないんですけれども、この間の日曜日にピンカス・ズーカーマンがやはり東フィルの午後のコンサートに登場して、コンサートの後に話をしていたのだけれども、具体的にウクライナのロシアのとは言わなかったけれども、やはり今現に世界がそうした状況にあることには触れざるを得ないのですね。それは、更にその前に行ったジョヴァンニ・ミラバッシだってそうで、やはりそういうことについ言及してしまうのですね。それがどうだというわけではなくて、やはり音楽家も生身の人間である以上、この世の全ての事柄と無関係ではいられないし、今この世界の現実に深く影響を与える事どもをなかったことには出来ないのですよ。それは不誠実ということになるのだと思います。 行かないのはこっちの勝手、でいいけれど、結局チケット代が無駄になるので、もう呼ばないで欲しいんですけれどね。
2023年05月12日
コメント(0)
東京国際フォーラム ホールC 10:00〜 1階中央 ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番 ホ長調 op.109 ピアノソナタ第31番 変イ長調 op.110 ピアノソナタ第32番 ハ短調 op.111 ピアノ:アンヌ・ケフェレック 通常ラ・フォル・ジュルネの公演は個別的には書かないのですが、これは勿体無いので個別に書いておこうと思います。 今年のLFJはホールA・C・D7のみの、言ってみれば半身の開催だったので人気公演がホールCに押し出されたりしていると思います。その辺は良し悪しですが、結果、この公演ホールCでありながら結構チケット争奪戦になっていたような。まぁ割と早めに取れたのですけれども。 最終日の朝10時。そうは言っても流石に今年1番のピアニスト・ケフェレック唯一のソロなので、流石に満員。この3曲で70分休憩無しという設定のLFJらしい公演ではありますが、そもそもこの3曲で普通のリサイタルになりますのでね。事実上フルサイズの公演と同じ。 ケフェレック、登場するなり前説のようなものを開始。朝10時からのリサイタルなんてやったことない、これこそfolle=狂乱だわね、などと言いながら15分ばかり解説。いや、そんなことやってたら終わりませんよ....?まぁ、結果、案の定20分以上オーバーしたのですけれども。 まずは30番、31番。 正直いうと、ケフェレックにベートーヴェンのイメージはあまりないんですよね。録音もフランスものとバッハ、スカルラッティ、シューベルトはあるけれど、ベートーヴェンはあまりない。とはいうものの、この後期ピアノソナタには、ケフェレックの芯はあるけれどリリカルなスタイルは合うと思います。 実のところ、こんな朝早くから....とぼやき節混じりのケフェレック、必ずしも傷の無い演奏というわけではありませんで、ミスタッチかな?と思うようなところもありましたが、それはそれとして。 2曲の後、32番の前に再び前説。ケフェレックが強調していたのは、最後の休符。この休符でベートーヴェンのピアノソナタは終わる、と強調。この最後を評して「ハムレット」の最後の台詞、「あとは、沈黙」を引いていました。 これ、演奏終わっていきなり拍手とかしないようにと牽制したんじゃないかと思うんですけどね..... 正直、ラ・フォル・ジュルネでなくても、日本での演奏会って、余韻待てない人が凄く多いんですよね。LFJだと尚の事その傾向はあるかなと思うし、牽制したのかしらん...... この曲は色々に語られますが、個人的には、昔諸井誠がピアノ曲100選みたいな本で紹介していた、第二楽章の主題がhimmels brau、天国的な青い空、とでも訳すのか、そのように聞こえる、という話と、吉田秀和がこの曲を紹介する中で、古い評論で「不幸だと言っているのではなく、幸せは不可能だ、と語っているのであり、その諦めの中に安らぎを見出しているのだ」といったような言い回しを引いていたのがずっと心に残っています。(今でも「私の好きな曲」という本の中で読めます。) この曲にはケフェレックの端正な演奏はよく合います。前の2曲も合うけれど、特に内省的なこの第二楽章は、揺るぎないけれど力まず、端正だけれど抒情的なケフェレックのスタイルは合っていると思います。演奏自体も前二曲に比してもより高い集中力で、傷らしい傷もなく。素晴らしい内容だったと思います。 前説の効果もあってか、演奏が終わっても暫く静寂を保てたのも良かったのではないかと。 この曲の演奏も何度も聞いてはいますが、この演奏はこれまで聞いた中でも決して負けず劣らずの良い演奏だったと思います。
2023年05月10日
コメント(0)
というわけで3日目最終日も終了しました。 今日は朝のケフェレックの後期ピアノソナタ集、op.109, 110, 111。レクチャー付きというか前説もあって大幅予定オーバーの1時間半でしたが、演奏は、特にop.111が素晴らしかったと思います。 それと、最後に聞いたホールD7の最終公演、アモワイヤルと加藤昌則の「ベートーヴェン風即興サロン」。まぁ、面白かった、のではありますが、あれは果たして何処までが打ち合わせ済みで何処までが本当の即興だったのか。もし即興ばかりだったならば、二人ともとんでもない内容です。全編筋書き通り打ち合わせだとしても凄いのだけれども。 まぁ、ともあれ、今日も面白い一日でした。これでLFJも終わり。来年もやるのかな?例年通りの夕方の記者会見ではマルタンは来年もやるようなことは言っていたらしいですが、やってくれるかな?
2023年05月07日
コメント(0)

各ホール終了して、今年のLFJは終了しました。毎年のことだったけど、来年は何やるのかな、と思えた今年はいい終わり方だったのだと思います。また来年!
2023年05月06日
コメント(0)

最終公演こんなのあったんですね
2023年05月06日
コメント(0)

これから始まります。ピアノフォルテとベートーヴェン、だそうです
2023年05月06日
コメント(0)
いやレクチャー付きじゃないんですけど。元々op.109、110、111で1時間って設定が無茶なのに、前説15分、111の前にまた5分で、結果1時間半を超えるという…しかもケフェレックの演奏は変奏曲がゆっくり目の私好みの演奏…素晴らしかったです。
2023年05月06日
コメント(0)

3日目。最終日です。今日はやや曇り気味ですが、暑いのは変わらなさそう…別の予定もあってフルには入れてないですが、ぼつぼつと行こうと思います。
2023年05月06日
コメント(0)
2日目のまとめです。 今日はD7が多かったのですが、一番印象的だったのはホールA最終公演の井上道義指揮新日フィルの「運命」。中日の最終公演で、見た限り満席に近い状態だったのはちょっと驚きというか胸熱でしたですね。ああ、LFJが帰ってきたなぁ、としみじみ思う瞬間ではありました。 あとは、レミ・ジュニエのディアベリ変奏曲。久々に聞きましたが、やはり......渋い。というか難解というか。いや、難解というのとは違うのかな。ただ、どうもうまく掴めない。もうちょっと勉強しないと腑に落ちないのかな。まだまだ精進せねば。 今日も暑かったのですが、明日も午後は曇り気味とはいえやっぱり暑くなりそうです。
2023年05月06日
コメント(0)

今日の最後はホールAで、井上道義指揮新日で運命。前にトークが入るのでこれ一曲だけなんですが、行ってみたら超満員‼︎2階席だったので、2階と、1階の前の方の様子しか見えてませんが、見える範囲ではほぼ満員な感じ。まぁ、隣の席とか空いてたりしましたけど、中日の最後でこの入りとは。流石運命?流石ミッチー?今日はこれでおしまい。明日は最終日です。
2023年05月05日
コメント(0)

アイスコーヒーで休憩中…この前に、レミ・ジュニエの弾くディアベリ変奏曲を聞いてきました。あまり演奏されない曲というイメージです。ベートーヴェンは変奏曲は得意なのでしょう、結構な数の作品があるのだけど、この曲に関してはちょっと「名のみ高い」という感じもなくもないなと。実演も勿論録音も決して多いとは言えない。まぁ、渋いんですけどね。元の主題もそれほどキャッチーじゃないし。いい演奏だったと思います。久々に聞けたなぁと。今日はもう一息ですかね。
2023年05月05日
コメント(0)

屋台飯です。イタリア飯、だそうで、チキンのトマト煮、ローストポーク、ボロネーゼの3種盛り。ちなみに選ばなかったチキンのチリクリームがこの屋台の定番なんだと……それ早く言ってよ…ここは今日だけだそうです。ワインは国産のスパークリング。さっきは野外キオスクにも人だかりがしていて、ああ、こうだったよねぇ、とまたしみじみ思うのでした。
2023年05月05日
コメント(0)

今日も天気が良くて暑いです。午前中は二つほど聞いて、ぶらぶらしています。なんなら近所の何処かに行こうかと思ってたのですけれども、こうお天気が良い、というか暑いと、あまり動き回る気が起きなくてですね…とりあえず某所の座れるところで一服してます。そういえばガラス棟の4階にも出展がありまして、オーディオコーナーもあってなかなかです。その道はどうしょうもない底なし沼なので、撤退して久しいのだけれど、ちょっとどうにかしてやろうかという気が頭をもたげてきて、危ない…
2023年05月05日
コメント(0)

LFJ名物ですなぁ……
2023年05月05日
コメント(0)
もう2日目ですが、初日のまとめ。 まずはケフェレックが弦楽五重奏伴奏版で弾いたピアノ協奏曲第4番。ホールCでしたが、決して不足は無く、こう言っちゃなんですが下手な力任せのオケ伴で聞くよりよかったかも。 その前に聞いたジャン=クロード・ペヌティエのピアノソナタ集も良かった。プログラム変更で、13番と30番と31番になったのだけど、これも良かった。どうせなら32番も聞きたい所だけど、まぁそれはともかく。もうすっかりおじいちゃんになったペヌティエですが、13番はともかく30・31番はとても良かった。 そして、ホールD7最終公演のアモワイヤルの熱演!これは面白かった。言いたいことも無いではないけど、まずは舞台として面白かった。 まずはそんなところかなと。
2023年05月05日
コメント(0)

朝起きたら、疲れている……そりゃそうだ。昨日も日付変わる前には帰り着いたものの、仕事してる時よりうっかりすると睡眠時間が少ない…そう、こういう疲れ方するのがLFJだったなぁと思いつつ、今日も出動です。昨日もいい天気でしたが、今日も天気良さそう。多少は曇るらしいですが。
2023年05月05日
コメント(0)

午後はそれなりに余裕はあれど、結果的には怒涛のように…途中銀座に行って親子丼食べてきました。ケフェレックとランソン四重奏団のホールCの公演、買った時は「室内楽だな」と思ってたのですが、行ってみたらピアノ協奏曲第4番の弦楽五重奏伴奏版でした。あの曲聞いたのも久しぶりだけど、ケフェレックの妙技が十分に堪能出来ました。とりあえず家に帰ろう…
2023年05月04日
コメント(0)

復活したLFJ@国際フォーラム、今年は地下2階の展示ホールは使わず。「まだ使用OKが出ない」とかお店の人が言っていたので、恐らくは一応閉鎖空間に大人数入れるのが憚られたのでしょうかね。で、物販系は地下1階に。例年よりはこじんまりとしてます。地下1階のベンチで休憩していたら、自動巡回ロボットなるものがやって来ました。これ、巡回して何してるんだろう……?
2023年05月04日
コメント(0)

午前中はケフェレックのマスタークラスから。ベートーヴェンの月光を題材にみっちり1時間、思いがけずの熱血(?)レッスンでした。思わずそうだよなぁと思うような内容。今年から有料指定席になったのもあってか、例年以上に緊張感があったかなと。その後は今年最初の公演、132のベートーヴェンの弦楽三重奏集(トリオアーノルド)。75分公演の予定が普通に10分オーバーという、まぁ、早速のLFJあるある…とりあえず腹拵えして、午後に臨みます。
2023年05月04日
コメント(0)

始まりますよ〜4年振りの初日です!
2023年05月04日
コメント(0)
Blue Note Tokyo 20:30〜 (2nd set) <セットリスト不明> これを書いているのは5/3、明日は5/4、LFJ初日であります。が、如何せんやる気なくてまだ過去記事を書いているGWでありますが皆様如何お過ごしでしょうか....... ジョヴァンニ・ミラバッシ。もう20年以上前だと思いますが、澤野工房から出た「AVANTI!」というアルバムで聴いて以来気になっているピアニストではあります。一度来日した時に聞いてはいるのですが、アルバム全部聞いてるとか、来日するたび聞いてるとかいうほどではないんですけれども。 今回も先週くらいになって実は来る予定というのを発見して、ブルーノートのサイトで見たら、まだ空きが十分あるらしいと。しかも、チャージが6,600円。最近のブルーノートとしては正直安い方だと思います。で、休み期間中というのもあって、取ったのでした。 セットリストをチェックしていないし、発表もされていないので、それはわからないということで。オリジナルの曲、他の人の曲、AVANTI! に入っていた曲も1曲。アンコールに1曲。そんな感じです。 ミラバッシ、ジャズピアニストということになっていますが、いわゆるジャズっぽい演奏はそれほど多くはない。まぁ、それ言ったら、小曽根だって、ビル・エヴァンスだってジャズっぽくない演奏はあるわけで、言い出したらキリはないのですが。とはいえミラバッシのそれは独特ですね。 それはそれでいいという話で、この独特な感じがミラバッシだと思うのですが、ただ、正直に言うと、もうちょっとバリエーションが欲しかった気はします。同じような感じに聞こえてしまう気もしなくもないような。 あえて言えばそのくらいですね。全体には楽しく聞いてきました。 今日はこの辺で。明日からは忙しくなりますからね〜
2023年05月04日
コメント(0)
全25件 (25件中 1-25件目)
1


