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2024/08/30/金曜日/間欠泉みたいな雨、しとど。8/24 新横浜から各駅停車のこだまに乗ると、先ずは小田原、次に熱海、それから三島。わずか30分ばかりの移動なのだねえ↓ユニークな姿の三島駅名古屋方面で用事があり、途中下車して三嶋大社参拝に立ち寄ろうと思い立つ。ほぼ勘当状態で実家を離れた父の、その山里にあった古い神社が三嶋神社なのでかねてより関心持つ。街中を富士の雪解け水が早く走る。三島由紀夫のペンネームは、彼にこわれて誰が付けたのだったか。この街から取られたのだという。雪ぐ、ソソグ。その早い冷たい水であればこそ。ケガレを雪いだイザナギの水もかくやあらん。↓街の中を驚くほど美しい水路が流れる。手を冷やすとひんやり。三嶋大社のご祭神は大山祇、事代主の二神である。天孫より古い国津神たち愛媛県大三島の大山祇神社が全国の大山祇神社、三島神社の総本山なのだとか。いつか訪れることもあるだろうか。↓旧街道からも目印になったろう大楠の神奈備て↓風格の備わる総門伊豆一ノ宮である三嶋大社は、源頼朝の源氏再興祈願が叶えられた霊験アラタカな神宮であると、徳川幕府に至るまで、大名、武士らに深く信仰され繁栄したという。↓政子の椅子が幼児なみで、まさかね。武力、力づくな世にあって女の領分わずかなり。神池に小島といえば弁財天?まあ似たようなものだろうか神仏習合の、龍神たる市杵島姫が祀られ、神社名は何と厳島神社。『平家物語』を読み終えたところなので、この神社を源氏再興祈願のこの地に祀った北条政子の心情が垣間見られるようだ。地には平和。奢れる者全ては久しからず。香取と鹿島の神宮との交流もあったか、神鹿園も。この本殿に、君知るや吉備真備
2024.08.30
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2024/08/28/水曜日/土砂降りと強い日差し縄文をゆく最後はそれに相応しい呪術パフォーマンス井戸尻考古館五十周年企画の一つである密教系芸術集団 混沌の首 による縄文・火と大地の記憶 を体験した。ステージのような所に集い、何やら祈りを捧げる様子。中心のヤグラに火がつくか見守っている?マッチやライターではなく、木の棒を用いて1分とかからず火を起こした。すごい。空が暗くなる。火はどんどん成長する。混沌の首の人たちが始めの秩序から原初の混沌へ表現する姿が見える。足は踏み、手は舞う白拍子よりも遡り足は踏み、手は乞う?火の勢いは下降していく。もう一度命を呼び戻すように火に息吹を吹きかける。しかし火は鎮まりゆくイゲタに組んだ柱4本の内、一本が倒れず最後まで天を指して留まる。翌日館長さんに演出かと尋ねたら、風向きのせいだろうとのことだった。私には何だか御柱のようにも感じられた。太古の昔、山から噴き上げる火の柱、溶岩の吹き出す地響きを私たちの祖先はどんなふうに感受したのだろうか。その日の午前、北杜市の図書館で原爆の絵を見てきた私はプロメテウスの火の長い人類史を思わずにいられなかった。今年の長崎の慰霊祭にイスラエル絡みで、いわゆる欧米先進国の参加が見送られた。記憶すべき火のこと、は沢山ある。実践すべき火のことも。館長さんの火起こしのベストタイムは34秒⁈だという。集落に一人はこの技を習得する必要があるのではないだろうか。私たちの煮炊きするほどの火は、私たちの手の中で作ることができるのだ。
2024.08.28
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2024/08/27/火曜日/台風が近づいている先日、区の施設で暑い日中に無料で映画「Tove」を見た。知人に教えられなければ見逃していた。諸々有難い。空席が目立つ。実にもったいない。きみも来来♬『彫刻家の娘』には父との葛藤が描かれているらしいけれど私はそれを読んでないので映画によって父と娘の関係のニュアンスを知り得た。その父と死後に和解が生まれる場面がある。肉親とは愛も憎しみもいざなえる縄の如し。ソレ、DNAとなりぬる?トーベ・ヤンソン母シグネもまた芸術家だが、娘の成長に横から手を伸ばしコネ回すことはしない知性と寛容の持ち主で、私はこの方のファンだ。『ソフィアの夏』に出てくるおばあちゃんに彼女のパーソナリティが濃く活写されている。この小説は私が今まだ読んだジュブナイル小説のベスト20に入る。It would be terrible not to have your own money.これは何かのインタビューで語ったシグネの言葉。女性も働いて自分でお金を得ることを説いている。ボーイスカウトしかなかった時代に、女の子だって森や川や湖や海で遊びたいとガールスカウト活動を始めた女性だ。苦しいガードルから女性を解放したココ・シャネルと生死年がほぼ同じであることが興味深い。映画の中で薪ストーブ用の薪を割り、電気工事もしてみせるトーベには、シグネの薫陶が生きている。トーベはマルチタレントの持ち主である。ガスも水道もない島暮らし、移動の小船の管理、それらをやり通せるヒトだ。脂肪なしの、しなやかな細い筋肉が華奢な骨格を揺らすダンスが最高だ。ダンサーにもなれたろう。そして同性愛者であった。ヴィヴィカに翻弄されながらも、生涯彼女への愛は揺らぐことはなかったろう。↓向日葵のようなヴィヴィカトゥリッキーというパートナーを得て平安の中にまどろんだとしても。↓ムーミンランドでヴィヴィカに別れを告げるのも島暮らしをたたむのも、自らの精神と肉体をマネジメントできないと理解した時、である。見事、である。映画エンドロールのスタッフ名に日本人女性の名前を発見、嬉しい。誇らしい。
2024.08.27
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2024/08/25/日曜日/暴力的に暑い今月の初訪問蕎麦店手打ち蕎麦 とおるや静岡市駿河区もり 770円静岡駅からバスで20分弱我ながらバカだねえ。お蕎麦食べたさに見知らぬバス停降りて炎天下を歩く。駅そばに評判のお蕎麦やさんがあり、迷ったのだけど芹沢銈介美術館から徒歩圏内のこちらを選択。前回閉館中だった芹沢銈介美術館の再訪訪が目的、蕎麦はその次⁉︎なのだけれど。お店には芹沢銈介氏の暖簾が!幸先よし。桜えびおろしそばの葛藤あるも原則に従い、もりそばを選ぶ。少なければ大盛り、念の為量を尋ねる。160gとのことなので不足は無い。↑蕎麦湯がこんなスタイルで供されるのは初めてお茶早く冷えた蕎麦茶だった。嬉しい。蕎麦は甘みもコシも強く冷水で締めている。ツユは出汁の風味が少なく返しが弱い。ネギの切り口はやや大雑把でワサビが少なすぎ。770円の客が注文つけて申し訳ないが。人気店とあって記帳の上、外で待つ。倒れそー。一人でもきちんと順番どおりに入れてくれるのはありがたい。周囲の住宅、私好み二軒あり
2024.08.25
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2024/08/24/土曜日/処暑の初候も半ば〈DATA〉出版社 新潮社著者 宮島未奈発行 2023年3月15日 11刷 2024年2月5日 〈私的読書メーター〉〈作者の滋賀愛が成瀬あかりを生んだ?とも思えるような、ご当地あるある情報満載なのだけど、その人気は全国区。とまれ成瀬のユニークな存在感が光る。ちょっと痛かったり夢見る夢子だったり過激だったり利発だったクラスメイトたちの顔が物語中に凝縮して見えるようでもあり、懐かしむ。しかし郷土愛というか成瀬のそれは相当珍しい。少女世界の王国の住人様な側面はまるで無縁な潔さ。なんだけど居て当たり前の幼馴染に引越しを告げられたときの成瀬の動揺に、ああこの子が真っ直ぐ生きる上で欠かせないのはスマホではなく島崎だねえ、と納得。〉現場からでしたー、みたいな中継放送でカメラ目線で、オレ映ってる⁈とぴょんぴょん跳ねて目立ってる男の子とかいたなぁ。コロナからこっちTVをすっかり見なくなったので、彼らがまだ賑やかにやっているかどうかは定かではない。成瀬はひたすら黙って、西武ライオンズTシャツを着て、ソーシャルディスタンスを守り壁の花みたいに立ち尽くしているだけである。もっともカメラクルーが移動するときにはそれに合わせて尾行し、やはりさりげなく風景に映り込むのである。コロナ情報があからさまな今となっては、ソーシャルディスタンスもマスクも、これ皮肉を効かしているのか?と深読みの一つもしたくなるが、どうやら成瀬は常に大真面目なのである。踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らにゃソンソン♬どうせ阿波踊りの枠の中でしか生きられない人の運命ならば、踊ってみせます、やれ、とことん。突き抜けているのか、額面どおりか。どこかギフテッドな成瀬ではある。大型商業施設が個人商店を台風みたいに根こそぎ薙ぎ倒していったではないか。その事実を何とする。大津にはブルーノ・タウトもお気に入りだったという、漬物や惣菜を扱うおタナもあるではないか。私の女子高時代にもセーラー服に坊主頭で登校して来た仲良しがいた。余りにもちまちましい校則、やれ肩に着く前に切れ、肩に着いたら黒か濃紺のゴムで二つか一つに髪を束ねよ、束ねる位置は耳の下とする、みたいな。みんなアホくさ、と感じて大人を相手にする気にはなれないでいたのに。彼女は大人に面と向かったんだなあ、しかも校則クリアして。拍手、拍手。で、成瀬はどうか。そちらの社会的な方面に関心は向かず、物理現象の数理的実験に萌えているのだね。京大ではなく東大に現役で受かった同級生もいた。三年に進級前の春休み、東大受験生のみのヨーロッパツアーに参加したとかなんとか。マジ⁉︎ツアー顛末で起きたある事の担任対応に憤慨した我らは彼のテストを白紙回答しようと決起したが、フタを開けたら実行したのは私一人。え?そうなの。が私の反応で、みんな大人だなぁというのが率直な感想。確かに内申書を考慮するなんて思慮は私に欠けていた。子ども過ぎたというべきか。「親譲りの無鉄砲で子どもの時から損ばかりしている」『坊ちゃん』に共感し、「永訣の朝」の「おらおらでひとり行ぐも」に心震えた。確かに本はもう一人の友だちだった。成瀬は読書はしないのか。
2024.08.24
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2024/08/23/金曜日/高温多湿、ツラシ八ヶ岳西南麓の縄文コレクションといえば、尖石考古館が高名だ。随分前に私もそこで縄文ビーナスを見学し、土偶ガチャでゲットしたのだった。滞在中の最寄りは井戸尻考古館であるが、山に通い出して30年、ついぞ訪れたことがなかった。いやいや。八ヶ岳美術館も北杜市考古館も初めてだった。というか。今まではせいぜい二泊三日に終始した滞在である。何しろ慌ただしいだけである。昨年辺りからようやく、ぐるりのことに関心を寄せる塩梅になった。縄文ど真ん中の催しの3館共催の3館目、最後の井戸尻考古館へ訪ねてみると、8月始めの土日は、館設立50周年記念とかで入場料無料であった。閉館1時間前の到着、民族資料館も見たい。なので、実は翌日曜日も訪れた。↓水煙渦巻深鉢/濱田庄司とバーナード・リーチ深鉢というより造形の深淵を覗き込むような二人の芸術家の沈黙の姿をよく捉えている。こんなお宝がぞろぞろ展示されている井戸尻は、聞くところによると異端の博物館であるそうな。考古学のみならず民俗学、神話学、宗教学、人間学も同時進行する展示スタイルなのだ。実証的であることとカタチにひそむ、或いは発掘された状態から想像される人間の営み、実存に迫りたい、そんな強い思い、信念、憧れが汲み取れる。如実に表れているのが展示物の表記だ。以下説明❶〜❸が付された展示は撮影禁止のため、手によって記録した。❶人面深鉢/記紀の神名 オオゲツヒメ、保食神ウケモチノカミ/ワクムスヒノカミ❷人面香炉土器/記紀の神名 伊邪那美命 裏面の神名 黄泉津大神ヨモツオオカミ❸人首を象った香炉形土器 記紀の神名 ヒノカグツチノカミ、非産霊ヒムスヒ裏面の神名 大山祇オオヤマツミ人面土器は幾つかを他館でも見てきたが、を併記しているのは初めて。ところで館の入り口正面に各界の声が張り出されているが、やはりというべきか隣の茅野市出身の藤森照信氏の言葉が、やはりうがっている。というか、私の指向と合う。他にも宮崎駿氏のことばもあったような。興味を引いた土偶。蛇のコスモロジーも今一度読み直したいものだ。春に蛇を踏み損ねたわたくしは。見よ、彼女は頭に蛇を載せ。蛇を戴く土偶たいてい土偶の女性は、意図的に壊されてしかもそれら四肢胴体はばらばらに埋められているらしい。それをオオゲツヒメの神話に準えて、生命の循環、再生と豊穣への畏敬、祈りと解釈している。そんな中でこの土偶は健やかだ。何だかコムデギャルソンのプレイのアイコンみたいだけど、当たり前ながら毒のようなひねりがなく伸びやかでおおらか。天に向かい、あーと自らを開いている。これなんかモダンだなー 現代のご当地キャラでいそう。なんだけど蛇の腕らしい。記紀の神名が気になって、神話のカミを同定した根拠や背景を聞きたいと窓口に声をかけたら、ら何と館長が対応くださった。当館ではこのように考えている、というお話を沢山伺えた。ありがとうございました。ツクヨミなども重要であるなあと知る。
2024.08.23
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2024/08/16/金曜日/台風7号に閉じ込められ〈DATA〉出版社 岩波書店著者 内藤正典2023年8月18日 第1刷発行岩波新書(新赤版)〈私的読書メーター〉〈とても勉強になりました。なぜエルドアン大統領が長きに渡り大統領の座を占めているのか。その背景が米欧の受け売りでなく、日本人の学者とはいえトルコ共和国内部の声として響く。そんな語りが我が国にちゃんと存在する事に安心感を覚える。ユーラシアの東西の端に存在する日本とトルコはお互いを鏡面にして見つめる事が可能で有効ではなかろうか。尤も圧倒的に日本の方が学ぶことは多い。地震被害の迅速な対応、カルト教団による国家転覆対策、貧困者救済と商売のセンス、女性の社会進出、外交と国益。著者の宗教観反映を差し引いても優れた国だ〉オスマン帝国が崩壊し、英仏などが利権を求めてというより貪る、が正しいくらい、彼らがアジアアフリカを食い物にしてきた歴史は周知のこと。彼らが卑下する対象国の反撃で手痛いしっぺ返しを受けるとたちまち手を引き、その地を混乱に貶めた欧米列強の無責任さ、非人情も周知のこと。彼らの行動を正しくジャッジする国際法は、地上で機能しているのかどうか。そんな歴史の辛酸を最大限舐めて来たのは、地理的にもオスマン帝国、その後のトルコ共和国であることは想像に難くない。自国の利益には極めて計算高いのに、アジアアフリカに対してはキリスト教国であることで団結し、世界を分裂させ軍産複合体を太らせ、でっち上げで戦争を生んできた、彼らのやり方に絡め取られたATMニッポン、です。トルコはどうか。建国101年目にして、全き独立国だ。昨年は国産EV車生産を果たしたというから驚きだ。アタテュルクと称されるトルコ独立の父の政治改革は、宗教と政治の分離であり世俗主義の完徹だ。特に軍部と司法がこれを徹底して、場合によっては権力を用いて堅守した。それがかえって思想信仰の自由を損なう勢いになり、従来の保守政党の金権腐敗が富める一部と貧しい国民に分断され、都市に流入した貧困層のバラック群の劣悪な環境が大問題に発展する。そんな彼らの一軒一軒を訪問して、困りごとに耳を傾け解決策を国会で議論し、イスラム的包摂で支援したのがイスラム主義政党であり、司法の度重なる解散命令に挫けることなく再起していった先のエルドアン大統領であった、のだという。しかし、そんなエルドアン政権はEU加盟、それは未だに承認されていないが、そんな事にお構いなく、EUスタンダードを20年かけて、法律を見直し改正していったというのも思考の柔軟性を覚える。死刑制度の廃止。私はこれが最大の事業、成果ではないかと信じる。野蛮ニッポンはEU加盟からは弾かれますね、地理的にあり得ないにしても。そんな国であればこそ、ウクライナ侵攻のロシアと商売関係は続け、ウクライナにもドローン兵器は支援するのではなく、売る、のである。このプラグマティズムはアメリカを凌ぐ。アッラーは商売の神である。そんな国であるからスウェーデンのNATO加盟には反対で粘って、長年の喉のトゲPKKでの大幅な譲歩を呼び込んだのだ。はい、ニッポン。欧米思惑から口汚く罵られようが、国民のため、国益のため、誠を尽くせる政治家がいるだろうか。因みにトルコにおける、昨年大統領選の投票率は85%である。そしてコロナパンデミックで苦しむ国民に向けて、彼らの琴線に触れるエルドアンの言葉。そんな言葉を日本のリーダーで持っている人って‥国も国民もいない、そんなニッポンになっていないだろうか。大いに危惧し、大いに傾聴した本書である。
2024.08.16
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2024/08/15/木曜日/敗戦記念の日山を散歩していたら、枝先が縄紋様している低木を発見。何ゆえそーであるか?テラスで未来のレモンサワー飲んだ。グラスの中に土偶顔のレモン。何ゆえそーであるか?はぁ〜縄文へ、縄文へとぉ草木もなびくよ〜はぁ〜縄文へ、縄文へとぉ繊維もからむよ〜おそらく麻と思われる。がんこな固い糸でショールを編み始める。くすとは染料にした楠と思われる。草木染めで酢は縄文人も愛用者したろうが、アルミはどうであるか?↓これはいわゆる、カラムシと呼ばれる植物縄文人はこの外皮の繊維から布を織ったという。すなわち苧麻縄文時代の追体験とあって、当初は石包丁みたいな道具で頑張る。ややあってこちらがスムーズです、とかまぼこ板みたいなもので半時間ばかり。これにヨリを入れて紐をなう。うむ。仕上がりはともかくその辺の材料だけでブレスレットができる。90分ばかりの労力。八ヶ岳西南麓には出土に応じて、幾つもの博物館がある。その内の一つが小淵沢に程近い北杜市考古館新しい建物である。展示スペースもゆったりしていて、ロビーには縄文にインスパイアされた現代作家?地元作家作品の展示↑レプリカらしいこれらと一緒に写真も撮れちゃう↑うわーこれ好きだなあ、ハハハ笑↓逸品。顔の刺青あとも鮮やかにこの館のコレクションの耳飾り、これは実物だろうか。コンディションがすごい。五千年前⁉︎その中にあってもこの一品彩色されたらしき紅色が今にこのデザインは、ダブリンのミュージアムで繰り返し見た記憶がある。ラトビアの森のマーケットでもこんなブローチが売っていたような。時空間をこえるユニバーサル。撮影OKも嬉しい。館に隣接して山城跡も整備されているらしいが、近隣の図書館でリサイクル本の提供があると知り、そちらへ。地方の出版社や新聞局刊行物が手に入るチャンスなのである。たまたま原爆の企画展が開催中だった。原爆当日の記憶を直接聞いた高校生が描いた原図の複製。とても生々しく恐ろしい。縄文12000年、現人類2000年。
2024.08.15
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2024/08/13/火曜日/残暑むごく〈DATA〉 出版社 河田書房新社訳者 古川日出男 2024年1月10日 初版印刷 2024年1月20日 初版発行2016年10月刊行、池澤夏樹個人編集 日本文学全集09より、十一の巻、十二の巻、灌頂の巻、全集版あとがきを収録。文庫化にあたり、一部加筆修正の上、書き下ろし『後白河抄・四』を加筆。 〈私的読書メーター〉〈読み終わったなあ、と感慨わく。源平合戦がどのようにして繰り広げられたのか。ひととおり学びつつの実感は、上に立つものはすべからく責任を負ったのだ、ということ。琵琶法師の語るところに信を置くならば、重衡は決して自らの采配で南都を灰塵にさせたのではない。こちらには院宣という錦の御旗、懲らしめにいざいざと駆けつければ、前線で戦う興奮の坩堝はたちまちの火だるま。天竺渡の尊い御宝やお経は灰となった。そうやって末法時代の扉が開いたのだ。奢れる平家どころか義仲も義経も、結局は鎌倉殿にくじかれる、同じ血族の。諸行無常。〉平家物語は通しで初めて読む。したがって比較のしようがないのだけど、私は古川日出男訳をとても好ましく感じた。文字ながら、語りの勢いを味わった。登場人物の個性は今の世でもいそうに思われるのだけれど、千年前の人はより己れの運命に潔い。その因業を引き受けるにあたっては、今生ばかりか前世の分まで受容し来世を祈る。そんな姿に仏教思想の広がりを覚える。元々仏教は日本では国の鎮護を期待され、エリートや権力者のための思想哲学に近いものだった。日本国が東海の粟島と認識されていた言葉も平家物語には出てくるので、案外グローバルな時代背景なのだと気づくのである。何しろ平清盛は宋との交易を通じて世界に目が開かれていたし、まさかの皇位が転がり込んだ風変わりな後白河は今様に傾いた風狂もの。自分の趣味において身分制度は無かった。そんなコンビが、それまでにないほどの日本国を東西に割っての大騒乱の根本に配在されていた。帝が二人立って間も無く、一人は壇ノ浦に神器と共に沈み、一人は上皇の院宣の元に神器も無しに御簾の内にいたのである。如何なることぞ。これはヤオヨロズカミの宣託ではなく人為の政争に他ならぬ世のはじまり、はじまり。いやいや、そもそもの初めから、あだ恐ろしい肉親殺しの皇位奪い合いは五王の時代のその前からも。それがいつの間にやら仏の慈悲にすがり、和歌を寄せ合い、恋愛ごとに心みだされ袖を涙しとどに濡らす王朝のまつり事が趨勢で、野蛮は鳴りを顰めていたに。那須与一は、天晴れ、的を射る。東西、白赤、船縁たたいてやんややんやの大騒ぎそこで平家の公達船上で舞を披露しその技を讃える那須与一、義経の命令で公達を射る。喉を射られて平家の公達、どうと波に沈む義経の異様なまでの王朝ルール無視の下達さすがの荒くれ坂東武者の中にも鼻白らむ者もいたしかし、琵琶法師の語りは幾度も義経は情け深い、を繰り返す。そのエピソードの一つ、首を打たれる恐怖に怯える内大臣宗盛御歳三十九と心弱くなった父を気遣う息子、右衛門の督清宗十七。彼らに善知識を授けるため、義経は大原の本性房湛豪かんごうという僧を遣わす。身分に相応しい対応をしているのだ、若き義経は。本性房湛豪が往生際の悪い宗盛に諭す説話が心をうつのだ、21世紀に生きる私においてさえ。さて、あまりにも酷い時間が平家一門の上に流れ、どこまでも追討の手は止まず、一門の血、ことごとく絶える。義仲義経頼朝が去る。壇ノ浦で身を投げた安徳帝生母にして清盛の娘、建礼門院は身を投げたところを源氏の者に熊手でその髪を絡め取られ、京に送り届けられる。彼女がたどり着いた大原の庵を後白河法皇が訪ねるそこで語られる建礼門院の見た六道とは正に彼女一代の夢幻の生涯、それがひそかに空しくなって、平家物語も閉じられる。
2024.08.13
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2024/08/12/月曜日/庭のホースから熱湯初めて編んだ緑の帽子、強めに編んでしまい、アイロンしても、しばらくするとブリムが波立つ。やっぱり一回は手習い。エコアンダリアに慣れるべく、性懲りも無く4巻ほどを7月に、東京ヴォーグで買い求める。今回はカンカン帽スタイルを編むので、てっぺんのお皿を美しく編むのがミソ。YouTubeの様々なサイトを拾い読みしては、編んでは解くを繰り返し、まあこれなら何とか及第次は胴体部分。ここの段繋ぎがどうやってもダメで、今ひとつ。元々クロシェは苦手と言い訳しながら適当なところで切り上げてしまった。エコアンダリアで編む帽子は2度目カンカン帽は初めてこんなもんかなぁ。堂々とかぶって8月のニット教室に出かける。クラスのみなさまは目利きなので、へえー帽子⁉︎くらいの反応なのだけど、薄暗いエレベーターのせいか、他の生徒さんにステキと褒められ少し嬉しいような照れくさいような。技術の進歩あるのみなのだ。『大人のためのかごバッグと帽子』文化出版から「アーミッシュハット」本には4巻とあったけれど、私は3巻で残糸⁈今年は鳥避けネットを半分垂らしたら、結構収穫できた我が家のデラウェア。丸くなるのがうますぎるぜ、ぶどう。
2024.08.12
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2024/08/11/日曜日/今日をピークに涼しく願います◼️振られ蕎麦この前の月曜日、白州の尾白の湯に寄ったあとに界隈でお昼ご飯を物色する。↓露天風呂は日を遮る建屋なし。源泉泉質この辺りでは素晴らしい。シーズン中は正門ゲートからしかアクセスできないツレは卵かけご飯のおっぽに亭こっこに行きたいという。まあ、蕎麦ばかり付き合わされているので今回は譲る。確認不足だった。店舗は月火曜日休店その地からさほど遠くない所に蕎麦店がある。以前からマーキング済みの!なかしまアプローチが難しく迷い迷い辿り着いたら、何と予約客オンリーだという。親切にも蕎麦待ちのお客さんが、ここは予約だけなんですよ、とても美味しいです、どちらから?と尋ねて下さり、ご主人に口聞きしてくれた所へツレ。待ってらんないよ、行くよですと。あー、ふられちゃったよ一口啜りたかった、必ずまた来ますとも予約して。腹ペコ不機嫌なツレ、とにかくも一番近い食べ物やさんがこれまた蕎麦店笑②しろきや&黒白 白州とろろ蕎麦 1050円ちょっと高いねえ。量はふつう、蕎麦は二八。何しろお水がよいから、ツユその他、平凡でも美味しく感じられる。③蕎麦処大宣 千代田区神保町駅から水道橋に向かい錦華通りを行く。この猿楽町界隈には老舗そば店が並び、江戸の喜び満つもり、小天丼セット 980円え、安くない⁈いいんですか?すみません。ええ、アタシ、ご飯の一粒も残しやしません。てな心意気で、ご馳走様でした!どうもありがとうございます。蕎麦は細くてコシ、すこぶる強い。量は130gくらいか。多分二八、ツユはやや薄め。少なめ蕎麦湯の底にややとろりが溜まる。海老2本!糠漬けもうまし、切り方がいいやねえ。食べやすいこれで980円!神田だよ!
2024.08.11
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2024/08/10/土曜日/朝から熱風インド独立の史実に即した物語のようではあるけれど、私の知る所はまるで少ない。ガンディーとタゴール、ボースを少し本で読んだくらいの私には。そんな彼らはこの映画のストーリーのどこかには存在していたかもしれないが、この映画の主人公はラーマとビームという少数民族の、二人の男、一人はヒンディでさえない森の住人だ。圧政者英国の奸智に長けたサディスティックな暴力を戯画的に描きつつも、多民族多言語のインドの国の様子が知識乏しい私にもよく伝わる。歴史であり、エンタメであり、冒険であり、友情であり、民族自立のプライドであり、不撓不屈の精神であり、プライドであり、恋物語という、極彩色の蕩尽。やれやれインドな。何やら『πの物語』を思い出すシーンあり『ギルガメシュ王物語』フルな友情ありStory Fire Waterに含まれる3つのR、それが映画のタイトルになっている。ようだ。これは四大、地水火風の内の火のラーマと水のビームを表している。のではないか。驚異的を更に超絶する能力で、現地人として異例の出世を遂げて大英帝国軍の奥深くに栄達するラーマその立場を利用して、軍から大量の武器弾薬を奪取する使命と誓い帯びている。それ故に友情で結ばれたビームを裏切るしかないラーマが目にするビームの苦悶の涯ての姿は!ビームの振り絞るような歌声は大衆の心を震わせ、その振動は大地を揺るがす。だろう予感に満ちるやはり、ガンディーであるか。不服従と無抵抗その魂の兄弟、ラーマとビーム。「ターバンまこう♬」みたいな歌とダンスがおしまいに出てくるのも、シーク教徒への温かいユーモアが見える。ハッピーエンドで、ビームがこれから文字を覚えたい、という返答をするのが印象的。真心や勇気、共感力、正義感全てを備えている優しいビームが最後に得たいもの、それは知識。その順番こそ正しいのだ。核爆発の早まった知識を持つ我々に問いかけるようなエンドでもある。
2024.08.10
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2024/08/09/金曜日/暑さ戻り、雨雲遠く6/10 Uldens Husの過ごし方デンマーク語はさっぱり分からない。イメージで読む。火曜から金曜の11時から16時までオープンしてますよー、かな?以前来た時はここがイサガーブティックだった。今はここで毛糸を紡いだりフェルト加工したり、それの販売やワークショップも持たれている。そしてここでしか買えない、この地区育ちの羊毛や糸が買える。ブランド名もULDENDS HUS希少で上質だ。100gカセを一つ買ったが、それは何になるべきか。イサガーで飼育しているアルパカの糸もここで紡がれる。羊毛の洗浄やランク分など、良い規模で手作業が混じる。フェルトワークをして、見学してクズ羊毛も廃棄することなくフェルト化する工程を見る。熱湯掛けは人力。そんなフェルトでニードルパンチング待ち時間は小石に羊さんをペインティング個性あふれる羊の群れハウス内には羊のコレクションや糸かせ繰り機これらの風景が博物館ではなく、日々の暮らしの中にいつまでも当たり前にありますように頂いたフェルトシートを参加者さんが、素敵な使い方をされていました。↓下の薄いグレーがフェルトシート。糸の引き揃えで、色の出方を見るスケール作りこれも滞在中全てのイサガー糸をふんだんに使えるこの時ならではの贅沢な試み
2024.08.09
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2024/08/06/火曜日/明日は立秋自宅に昨日戻る。草花は萎れていた。酷暑が偲ばれる。 そんな暑さを避けて、7/28から昨日まで山こもり。 編み物と重さに耐えかねつつ本もどっさり運んだが、結局読書は手付かず。編み物多少進む。 毎回のことなり。↓八ヶ岳にて。食べれるだろう、タマゴタケに違いない。飢えてたら食べるな、自分。家人は止せといふ。毎日林間に見つけては、同じ石の上にタマゴタケと思われるキノコを置く。翌日には消えている。多分見かけた親子鹿が食べている。親子鹿は今頃、あのお供えについて、一体あれは何だったろうねえ、と会話しているかしらん。ロボホンによるテザリングを発見して、楽しんだのは束の間。結局、ロボホンのバッテリー寿命が半減した上、どうやってもつながらないよ楽天さん。↑ウチのレオぽん、東岡崎にて夜桜を見るネット強制的オフ。それ、本当はなかなかよろしい。そんな状況でもなければ、一人山中で、小さなおもちゃを弄っては日が暮れることになりかねない小人でございます吾は。小人閑居して不善を為す5人のメイトが去り、ぼんやりするのにも何やら飽いた4日目、そういえば村野藤吾設計の美術館がほどほどの近場にある!ことを突然思い出す。↓この企画展のチラシだけは手元に残っていたのだった私はこの、唐津生まれのグランメートルの作品がとても好きなのだ。あー唐津。いつかは行きたいな、呼子のイカも呼ぶよ。しかし今は原村の村立美術館、八ヶ岳美術館。最晩年の村野藤吾設計の。それを見に行く。駐車場入り口には美術館表記がなく、うろうろと迷いながら漂着。確か駐車場も八ヶ岳自然文化園の表記で、この一帯は公園になっていた。一目見てローコストであることが分かるが、それでも尚独特の自然に馴染む村野らしい柔らかさが。毎朝林にキノコを探していたせいか、まるでマッシュルームの群生を見つけたような楽しさを覚える。そして内部空間の息を呑むような、光キノコの傘の連なりの驚き繊細で大胆でユニークで可愛らしい。施工はこれはこれは大変な事だったろう。10分の1模型なんか作って確認しただろうか。施工は隣町、諏訪市の工務店である。竣工後にはどんなにか建築への学びが豊かになったことだろう、と想像する。近隣の茅野市出身の藤森照信氏は、小学校の社会科見学でこれを見てないかしらん。数字では表されない、建築の奥行きを体感したのではなかったか。自由と祈りと人間的喜びが自然に包まれているそのカタチを。原村出身の清水多嘉示の彫刻や油絵の寄贈を受けて、原村が何と大御所、村野藤吾に設計依頼をしたのである。頼みも頼んだり、受けも受けたり。と思ったら、清水氏と村野藤吾は共に日本芸術会員であり、夫人同士も友人であったのだとか。なるほど。ところで、この美術館の名称は八ヶ岳美術館原村歴史民俗資料館というのが正しい。その名の通り、入館正面のギャラリーでは縄文土器が、更にその奥では↓企画展が開催中だった。見学中、ご高齢のグループが、プライベートな話、しかもそこにいない方らしき名前を連呼して、けたたましい。辟易して、彼らが去るのを待ちゆっくり眺めた。野鳥と樹木に添えられたことばを味わい、本も一冊購入する。しかしあの人たちは何をしに東京から来たのか?観ている人への気遣いが全くないことに悄然とする。館を出て、展覧会作家を含む集団だと気づいた後には作品もその文章もやや色褪せてしまった。他山の石とすべし◼️縄文12000年ほど続いた縄文期の真ん中の頃、八ヶ岳西南に賑わい暮らす縄文人集落があちこちにあった。この原村からも大きな集落跡地が発掘された。当館コレクションの傑作は「火の神 ふぅちゃん」↑ふぅちゃんは、下の段真ん中。撮影禁止なので絵葉書を求める。郵便コードが5桁⁉︎この土偶付き?顔面付き釣手土器を前にしてしまうと、何というか。日本人の為す彫刻も油絵も水彩画も村野藤吾の建築も、ささささーと後退して、照葉樹林の昼なお暗い森が私の周囲に現出するのである。力のある創造物の迫力とはー。館外の透明な赤いジェルのような実に魅せられ思わず口に運ぶ、我の中の太古の血よ↑苦さと酸味99%、残りわずかな甘味1%味覚は脳神経細胞を活性化させて、村野藤吾作品の外壁テクスチャーに、私をして吸い寄せる。なんだなんだ、この荒く毛深い仕上げは。ローコストなのに、これは譲れないという肌合い。年降るごと、経年の美が現れてそれはこれからも徐々に深まる。そう思わせる。息づく縄文の土地で。去り際、受付でこんな催しを知る。そういえば、ツレが週末の井戸尻考古館の夜の催しについて、なんか言ってたような。井戸尻考古館は必ず行くとして。ほだらば北杜市考古資料館に立ち寄ればコンプリートなのねついに 縄文ど真ん中!にやすやす呑まれる。
2024.08.06
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2024/08/05/月曜日/10日ぶりの我が家↑レッスン日の頃のキッチンで。先月のN先生クラスでは、インスタの#tanoshitanoshiから、シャツボタンを飾るアイテム作りを楽しんだクラスメイトは私を含む二人以外は講師資格を持つという恐ろしい組なのである。 みなさんの完成度は常にはるか上を行く。あー、画像を撮り忘れT^T仕方なく私のだけいちおうパリオリンピック2024をイメージフラッグはつつじヶ丘のシェーラさんで買ったマイクロ織り機で作った残り糸の織物ボンボンは林ことみさんの本から、やはり残り糸で。時間内にできたのは後ひとつ、命名"ひまわり"ボタンバッジは、知合いの作製
2024.08.05
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2024/08/02/金曜日/さすがに高度1300でも、日中は暑さ実感そば処 登美 茅野市十割蕎麦のせいろ 970円自家製分とのことだけれど、蕎麦は機械打ち製麺と思われる。でなければ、これだけの細い長い麺を十割では打てないし、機械独特の均質感がある。でもお水がよいし、おまけによく晒されていて乙。量は130〜?140gあるかな。岩塩のミルがあったので、ワサビ少なめだし、初めは塩で頂く。うーん、ウマウマ。ツユが古典的江戸風で、この界隈では上々かな私的には嬉しい。温泉後とあって、サイドメニュー追加県外ナンバーの車が多い。人気の蕎麦店らしい。12時半を過ぎていたので待つことなく、唯一空いていたテーブルへ案内されたけれど六人掛けなのに一人使用で申し訳なくそそくさお勘定する。温泉と違い、蕎麦屋は切り上げの早い私
2024.08.02
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