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2024.10.09
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テーマ: 住宅コラム(1843)
カテゴリ: 和風建築
2024/10/09/水曜日/強く降る、後小雨


先月岡谷市に出かけた時に、イルフ童画館から徒歩17分ほど離れた場所にある 旧林家住宅 を訪ねた。



↑ピンコロ石の鋪石は公開時に設置されたらしい。洋館側の入り口にも敷設されていた。


内外の見学で15分ほどと家人に伝え一人来たのだが、見学者にちゃんと案内ガイドが着いてくださる。手厚い。

じっくり見るには一時間は必要だったか。



↑見事な構えの門がよく保存されている。見学者は、通用口のような所から出入り。

↑画像の小さな玄関も、中に入れば庭に面して明るく天井高く、広々としている。そこが受付。




工芸品のような欄間のある、続きのお座敷。
畳はこのように敷くのか、見付け二間半。






〉〉建物は大隅流の大工・伊藤佐久二が建てた。欄間などの見事な彫刻は立川流の彫刻師・清水虎吉のものである。〈〈 シルク文化協会 HP←参考になります。



大隈流 立川流 も共に 諏訪大社 建造に関わる、地元の宮大工と聞く。

法隆寺も創建の頃より瓦屋、金物、佐官、大工などなど。未だ子孫が引き継いでいると 西岡棟梁 の本で読んだ記憶がある。

息の長い匠集団が今も存続していることに驚嘆する。途絶えることのないよう祈るのみ。


↓板目? 筍目 と言われる床柱は珍しきもの。各部の納まりが見事で、水も漏らさぬ百年仕様



↓床の間の狆潜り。


犬将軍でなくとも。下々でもお大尽は愛犬と戯れ遊んだ、そのよすがのお飾りかな。





廊下を渡り奥に進むと、金唐革紙の実際が分かるような展示があった。





ヨーロッパで発展した豪華な仕上げ材は、動物の皮を叩いて薄く伸ばし、版木の筒に押し当てエンボス仕立てにした上に彩色、手間暇の掛かる工芸品。


こちらでは何と和室丸々一室に、これをあしらった部屋が見学できる。急な階段を上る。



不忍池近くの 岩崎邸 で見たことはあるが、その比ではない。建物が生活のための住宅でなかったことが幸いして百年を経ても状態がよい。

金唐革紙に関心のある方には必見かも。

↓壁紙の押し縁は漆塗り


日本ならではの、丈夫な和紙を用いて同じ仕組みで作り、海外で人気を博した。なんと バッキンガム宮殿 にも採用されたという。




横浜から遠く離れたこの地で、外国の商人との取引もあったのだろう、欧州人の喜びそうなジャパネスクならん。



もっとも工業化の波に襲われ、時間も予算もべらぼうな貴族趣味は瞬く間に消えてしまった。

階段付近の窓は上げ下げスタイル。金物は輸入?



工程が分からなくなった金唐革紙の復元のための研究所ができ、そこで作る金唐革紙のことをのみ 金唐紙 、と呼ぶそうだ。




当日は洋館で、結婚式のための撮影があり、そこをほぼ省いてしまった。




この住宅は当主、林国蔵が10年の歳月を掛けて普請した。一族は東京か深谷などにいて、別荘のように使ったらしい。




仏壇と神棚。日本の住宅の身上、
二つ並びの仲の良さが大好きだ。
大工の彫る弁財天さま?か名工の技。







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最終更新日  2024.10.09 14:53:39
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