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利根運河に「三ツ橋」がある。江戸川から東へ2.5kmの地点、東武線運河駅がある所。三つの橋が密集して架けられている。(1)流山街道[県道5号線]、(2)東武野田線の鉄橋、 (3)駅と大学との連絡橋。お隣どうしの橋からは、ひとの顔が見えるのだ。 運河を隔て、北側が野田市、南側が流山市。また、東京理科大野田キャンパスと運河駅が対峙している所。白いアーチが「ふれあい橋」で1996年に架けられた。橋長110m×幅4mのニールセンローゼン橋。通学時の渋滞が少し緩和された。通学帯以外は通行量が減り、付近の散歩人の憩いの場所にもなる。 運河を渡る鉄道の歴史も百年ある。先日旅行した台湾の建国百年と重なる。初めの鉄道は明治44年(1911年)で、千葉県営軽便鉄道。当時、野田ブランド・醤油の輸送が水上から陸上の時代へ転換期。鉄道の経営は、軽便鉄道から北総鉄道へ、更に総武鉄道へと変遷して、現在の東武鉄道となる。 運河駅の出口は西口のみ。かつスペースが狭い。ラッシュ時の渋滞が問題になっていた所。ようやく、流山市と鉄道会社と近隣住民とで話の進展があった。工事着工に向けて協議が始まる。駅東側にロータリー広場を要する出口が出来そうだ。折しも20日までの3日間は、理科大の第63回学園祭。写真-1 利根運河公園の東側には3本の橋が架かっている。利根運河三ツ橋と勝手に呼んでいる。 写真-2 東武線運河駅と理科大キャンパスを結ぶ「ふれあい橋」。橋長110m・幅4m・1996年完成写真-3 運河鉄橋を走る蒸気機関車。明治44年に県営軽便鉄道がスタート。野田の醤油輸送が主体。[運河通水120年記念雑誌より。] 写真-4 利根運河三ツ橋の夕暮れ。野田線の電車がゆっくり走る。運河鉄橋と運河駅とが直結しているのでスピードを出せない。 にほんブログ村
2011年11月20日
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利根運河と合流する江戸川に小さな砂州が3箇所程できている。台風等で上流から運ばれたものだ。秋を迎えて降水量が少なく川の水位が低下したおかげで目立つようになった。特に大きいのは、河口より34km付近の砂州だ。最大幅40mで、せり出しが250mほど続く。 今年の増水で大きく成長したのだろう。利根運河の水利も影響して左右岸、交互に堆積している。昨年はこれ程に大きくは無かった。小生のジョギングコースである。見慣れた風景の変化に気づく。 早速、この砂州に足を踏み入れてみる。野鳥の足跡を追いながら堆積面積を歩測すると、幅40m×長250mの規模。下流を観ると対岸が浸食され別の新たな砂州が出来ている。その視線の先に流山の「新シンボル」となっている白いタワーがある。秋雲を映す穏やかな江戸川も暮れる。 いま、放射性物質の焼却灰で注目されている流山市のクリーンセンター。その象徴的存在が、焼却場の煙突(高120m)である。問題となっている焼却灰は、臨時に設営した大型テント内に保管されている。家庭から出る小枝や雑草を別回収・保管した結果、国の基準値の8000ベクレル下回っているとのこと。 写真-1利根運河近くの江戸川に堆積した砂洲。野鳥の足跡を追う。砂分が多く普段靴で歩ける。写真-2 砂州から眺めた江戸川。穏やかな流れの先に流山の「シンボルタワー」(焼却場の煙突)が見える。 写真-3 夕暮れの江戸川。風もなく、静かな川面に写し出された秋の雲。写真-4 流山市クリーンセンターを観る。幅15mの大型テント3張りには行き場のない焼却灰が・・。 にほんブログ村
2011年10月29日
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沖縄近辺でウロついた台風15号(ロウキー)は、21日14時頃浜松市付近に上陸して各地に被害を与え、22日にはオホーツク海へと駆け抜けた。上陸時の中心気圧は950hpaと発表された。これは上陸時で歴代トップ10に次ぐ勢力だという。しかし、いずれも紀伊半島以西に上陸しているので格別の台風だ。 今後のこともあるので、経過を整理しておく。9/13に日本の南で998 hpaで台風となり、沖縄を目指す。9/15~9/19沖縄近傍で迷走停滞する。9/20から紀伊半島・潮岬へ向け北上し、偏西風に乗り一気に9/21上陸した。東海・関東地方は台風の進行の東側になり、非常に強い「風台風」になった。 日本の近海で940 hpaまで発達するとは一般に予想しない。またしても想定外のことが起る。かつ首都圏への直撃時期が夕方の帰宅時刻と重なってしまった。台風が沖縄を離れから勢力が衰えず、逆に成長したのは、北上方向と暖かい日本海流(黒潮)と重なったからだ。「黒潮台風」と命名したらどうか。 近くの川を観に行く。やはり江戸川の河川敷は水没していた。今年は四回目かな。暑さ寒さも彼岸までという。台風上陸も彼岸までにして・・。東北の被災者でようやく入居した仮設住宅から退避した方も大勢いるという。風神雷神や南風の神(ノトス)様にも、いい加減にしてくださいと言いたい。写真-1 利根運河近くの江戸川の増水状況。スカイツリーの見える方角。23日10時頃撮影。 写真-2 台風15号により、普段の3倍ほど広くなった利根運河。写真-3 台風15号(ロウキー)進路図。気象庁発表 22日15時現在写真-4 河川敷の木々も度重なる強風と濁流に苦労している。 にほんブログ村
2011年09月23日
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にほんブログ村 ノロノロとかドーナツと呼ばれていた台風12号(タラス)が、本日(9/3)10時頃高知県香南市付近に上陸した。上陸時の台風のパワーは、中心気圧982hpa、暴風圏直径約400km。「タラス」とはフィリピン語で鋭さを表すそうだ。 タラスは、関東地方にも先ぶれのように大雨を降らせ被害を出している。2日には前橋市で観測史上1位となる216mm(24時間雨量)を記録した。小生のジョギングコースの江戸川は、その下流で当然増水することになる。通常の川幅の4倍近くになっていたので、記録を残すことにした。 江戸川中流域では、川の流れはほぼ北から南へ流れる。台風が西側に進めば風向きは南風となる。河川敷の練習グランドは、今回の増水で大河と化した。しかし水深が浅いため、強風の南風に煽られて一部が逆流している。北水流と南風とのせめぎ合いが観られた。 どこかの総理のように長く居座った台風は、4つ県で観測史上1位の24時間雨量を更新する大雨をもたらした。特に、小生に関係した鳥取の大山では834mmの大雨となっている。地山が脆いので土石流や崖崩れが心配だ。いとも簡単に雨量記録を塗り替えてしまう昨今の気象は怖い。 写真-1 利根運河口の江戸川増水状況。対岸は埼玉県吉川市側[9月3日9時頃] 写真-2 川の流れは左から右。風は反対側から吹き付ける。水流と風のせめぎ合いを観た。写真-3 河川敷のラグビー練習場は水の中。写真-4 利根運河の流況を見守る展望台
2011年09月03日
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利根川の分岐点・関宿から下ること約60kmで江戸川は東京湾に注ぐ。1919年当時の行徳を二分までして造ったのが江戸川放水路である。後に江戸川と呼び、元の川を旧江戸川と言う。第一次世界大戦が終結した年のこと。その4年後には関東大震災が起こる。 江戸川の最下流に架かる橋は、市川大橋群である。湾岸道路の上下線、首都高速道路の上下線、および京葉線鉄橋の計5橋梁である。見晴らしの良い橋は、上流側湾岸道路。橋長406m、幅員15mの片側3車線+歩道の赤い橋である。 大潮時期、市川大橋付近では干潟が見られる。干潮狩に汗を流す人もいる。アサリ貝に似た「ホンビノス貝」を採るのだ。ハゼ釣りで休日を過ごす親子連れ多い。印象に残った風景は、或るものが橋影の干潟面からニョキニョキ頭を出している。キノコのようにも見える。貝類がスクスクと育つ所だなと思った。 江戸川を挟む本行徳と上妙典との区間は、車輌通行の要衝である。道(水路を含む)は、時代の状況を反映しつつ、盛衰を積重ねて変化する。この橋群もいつか不要なとき(未来)が来るかも知れない。かつて関東・東北と江戸を結ぶ物資の流通路として栄えた江戸川道のように。 写真-1 江戸川河口の橋の袂は、キノコのようなものが良く育つ。貝塚の様相。 写真-2 江戸川河口左岸から東京湾を望む。ハゼ釣りの家族連れが多い 写真-3 江戸川河口に架かる市川大橋群。左岸側から望む。赤橋が湾岸道路下り線写真-4 この標識から上流へ約60km遡ると利根川に出あう。
2011年08月29日
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江戸川の夜空を染める流山花火大会が、3.11の復興を祈って無事終了した。前日に大雨が降り開催が心配されていた。流山花火大会は、例年の人出が約12万人、打上げ花火5千発と中規模。今年で35回目となる。サブタイトルに「THE SKY MUSICAL」との横文字が並ぶ。若い人達が運営の中心なのだろう。 8月中旬から月末までが全国花火大会のピークである。8月20日だけでも70箇所以上で予定されたと言う。雨天で中止になった大会は、1週間の延期だ。8月27日には、日本三大花火大会の隅田川と秋田県大仙市が予定されている。花火大会の終息と共に秋がやってくる。 今年の流山は、灯籠流しから始まった。折からの増水で流れが少し速かった。そもそも花火大会は、江戸中期・8代将軍吉宗が死者の慰霊と悪霊の退散を祈願して、隅田川の両国で行ったのが始まりと言う。現在の隅田川花火大会は、花火2万発と人出100万人以上のイベントだ。 大会運営側から観る。前日の60mm雨量は、準備する人には大変きつい。軽トラックがぬかるみ、自由に走れず、全員長靴だ。最近の点火方法は、安全な電気式遠隔点火方式が多い。しかし、用意する打上げ筒は、打上げ花火と同数を並べることになる。パソコンを駆使して音楽も流す。裏方さんにとっては、涼しい雨よりも猛暑が良いのだ。 写真-1 江戸川の夜空を染める流山花火大会。写真-2 第35回流山ザ・スカイミュージカルのひとコマ写真-3 午後2時頃、河川敷では花火打上げ準備真っ盛り。前日の雨で足元がぬかるむ。埼玉側から流山側観覧席を見る。写真-4 広重名所江戸百景・両国花火
2011年08月22日
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中世、川を挟んだ合戦は多くある。江戸川では、1564年の小田原北条勢2万と安房里見勢1万2千とが激突した国府台(こうのだい)第二次合戦が最大規模だ。広重の名所江戸百景の第九十五景「鴻の台と弥川風景」にも描かれている千葉県市川の里見公園に城があった。 国府台城は、江戸川に臨む比高30mの河岸段丘に築かれ、天然の要害場所なのだ。この有利な場所に陣取った里見義弘は、河渡作戦を敢行した北条氏康勢に油断をつかれ敗れ去る。以後、南総里見八犬伝で有名な里見家は、凋落して行く。1617年鳥取・倉吉藩を最後に取りつぶしとなり滅ぶ。 この地は、江戸中心部から東北東の方向17kmで鬼門に位置する。家康は、江戸を俯瞰できる位置に城を築かせなかった。江戸時代を通じて江戸川には橋が無いので関所や渡船場が設けられた。江戸川は、船による物流が盛んな時期が昭和の初期まで続いた。近くには矢切りの渡しが営業している。 訪れた日の天候は、生憎の雨模様。広重になったつもりで里見公園からの東京方面を眺めると、新潟・福島豪雨の影響で増水した江戸川が眼下に広がる。広重が見ることの出来なかったものが、スカイツリーと高層ビル群とが霞む。更に目を左に移す。総武線、京成線、北総線等の鉄道がひしめき合って江戸川を渡る景色がそこにあった。 写真-1 里見公園からの眺め。新潟・福島豪雨の影響で江戸川は黒く増水している。写真-2 俯瞰説明図。東京タワーや富士山も見える。写真-3 広重名所江戸百景の描いた場所を示す碑。第95景 「鴻の台と弥川風景」写真-3大正期に里見公園から見た江戸川の水運。[利根川舟運と利根運河 H22年企画展資料]
2011年08月05日
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江戸川に流入する支線の中で汚濁負荷の高い坂川は、昭和60年代からその低減に努めて来た。松戸駅近くの坂川は、赤圦樋管によって江戸川と繋がっている。しかし、低水位期間は、坂川の水が江戸川に出ないようゴム堰で締切り、新たな「流水保全水路」(後に、ふれあい松戸川と命名)に流すようにしている。 赤圦樋管より上流約2kmでも「流水保全水路」に流す施設がある。しかし坂川の水は、古ケ崎浄化施設(江戸川河川敷の地下に礫暴気浄化槽 52,500m3)で処理され、この水路に放流される。つまり、保全水路で坂川と江戸川を分離させ、栗山浄水場取水点の下流にバイパスしているのだ。 先日、全国165の一級河川について、汚染の指標となるBODで評価した2010年の水質ランキングが公表された。これによるとワースト3は、相変わらず第165位綾瀬川、第164位中川、第163位大和川であった。江戸川は、上記の活動や北千葉導水路による補給水もあって第146位である。 川を治めるためには、このような汚濁負荷の低減以外にも、洪水対策や渇水対策等も不可欠である。人々の生活の糧、豊かな生活を保障するためには、治水作業を止める訳には行かない。結局、「川を治めることは、国を治める」ことになる。 写真-1 松戸中心街を流れる坂川。赤い潜龍橋を渡ると松戸神社に至る写真-2 赤圦樋管により坂川と江戸川が繋がっている。河口より19.5km地点 写真-3 古ケ崎浄化施設。江戸川左岸河川敷の地下に巨大な浄化槽がある。河口より21.7km地点写真-4 古ケ崎浄化施設の案内看板
2011年07月30日
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降りしきる梅雨で田圃が水で満たされていた。江戸川沿いに水張月(みなづき)の到来だ。 梅雨入りの早かった2008年(5月29日梅雨入)は、どんな夏であったか思い出してみよう。岡崎市で時間雨量146mmを観測し、各地で局地的大雨があった。この頃から「ゲリラ豪雨」の用語が一般化した。また、この年、5月に「四川大地震」が起こり、その3ケ月後の8月には北京オリンピックが開催された。 日本はいまだ、大津波震災とメルト原発で先の見えない状況だ。梅雨明けまでには、「雨過天晴」になるよう天に願うばかりである。 福島原発1号機の海水注入中断問題は空騒ぎで終わりそう。はからずも、原子力災害対策本部内の機能不全を垣間見ることになった。「ほうれんそう:報告、連絡、相談」をまじめに実行していたのか疑問だ。情報は伝えるだけでは活用されないのだ。「信頼」という通信装置も故障しているのではないか。 信頼×能力×知識=成果 との方程式が成り立つものと仮定すると、信頼=0ならば成果もゼロである。次なる言葉が水面に浮かんでは、消える。 『一人ひとりの知恵と知恵、力と力とを結びつけるものは、お互いの信頼である。』 [松下幸之助 日々のことば] 写真-1 江戸川付近の田圃一面は、梅雨が溜まっている。台風2号の影響で空は暗い。遠くに江戸川の堤防が霞んでいる。 写真-2 風に吹かれてる稲間で、カモは何を想う。
2011年05月29日
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