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2024.08.29

商社の採算・見積もり

(1)

カテゴリ： 🔴 【談話室】

 商社の採算・見積もり 

繊維屋名前はまだないさん

＞「商社マンとしての基本」かぁ・・・

新規の産地を開拓しない・固定ルートの商いでいうと

向こうの言い値を聞いたら３分で

粗利と最後の手残りをいえるようにしとけ

と言われたものです

で、その３分で、為替と為替予約、輸送コスト、

国内の相場、相手方の在庫具合等のデータを

脳みそポンコツコンピュータwから即座に引き出して

即答できるようにしろ、と

これは、いうなれば100ﾏｽ計算のようなもので

気が遠くなる回数を繰り返せば

誰でもかなりの精度で正解が出せるようになります

ーーーー

う～～ん

同じ商社マンと言えども

商内の形態が全く違いますね

我々プラント人種には

そのような電卓的な(笑)

瞬発力の頭脳はは必要ない

むしろ、金額が巨額ですから

応札する見積もりにミスが無いように

細心の注意を払う事が大切

また、現地事情に疎いメーカーに

いろいろ案内する

競合相手の状況の情報入手も必須

これがわからないと

群盲、象を撫でる、状態になって

メーカーの PRICING に方向性が出ない

一度、サウジで数十億円規模の

巨大バルブステーションの入札があり

バルブのSPEC が巨大すぎて

メーカーが製作できないので辞退したい

と言い出し

私がバルブの軸を２本つなぎにしてはどうか？

とのアイディアを出し

結局、我々の提案が採用され受注となった

このように商社ならではの視点もあり

ーーーー

また採算については

プラントのコアの部分は重工メーカーが算出し

見積もりの根幹になりますが

我々商社は

PRIME の場合は、商社口銭をその上に上乗せ

ただしプラントで商社 PRIME と言うケースは少ない

矢張り口銭ベースが多い

重工メーカーの製造リスクを

商社が追う事は基本的に無いし

ただし、巨額のプラントの場合は

口銭と言えど相当の金額になる

そんな構造で、商社がプラントを受注すれば

昔の江戸時代

クジラを捉えれば

「鯨一頭で七浦潤う」(笑)

そう言う状態になる訳で

RISK はメーカー

商社は安全に口銭をいただく(笑)

ーーーー

ただし

即決の単品BIZとは異なり

プラントの場合は

応札時に為替は見積もりレートで入れるんですが

受注・船積ともなると

応札時とは外為の状況が変わっている

しかし、外貨決済は

船積時しか出来ない

まあ、為替予約と言うカバーの方法もありますが

船積時期がずれるとこれも大変（涙）

巨額の受注はしたものの

この外為レートの問題では

本当にヒヤヒヤものでした

受注しなければよかった

（オイオイ）

再サイン問題では

繊維とプラントでは

事情が全く異なりますね

ーーーー

当時の古参組は、５玉そろばんと、

人によってはなぜか計算尺で、

向こう10銭単位の誤差で正解を出していました

そうなるためには、出勤するとすぐ100ﾏｽ計算よろしく

毎日、罫線を書き、前日の短信を読んで（以下略・・・）

と、登校してすぐ小学生がやるような事を

ひたすら優等生のようにやりますwww

したがってalex99様には絶対に向かない世界かなとw

ーーーー

私、学校秀才ではありませんから(笑)

それを言わせるな！(笑)

プラントの見積もりでは

電卓がまだない頃の話ですが

それ番や計算尺ではなく(笑)

巨大な鉛筆削り器の様な

歯車仕掛けの

ガラガラとハンドルを回す計算機を使用

もちろん、加算には向いていません(笑)

私、おかしな私立の学校に通っていたので

ソロバンを学校で習ったことが無く

商社の新人研修でソロバンの時間では

劣等生でした（涙）

弁解の機会も無く(笑)

ーーーー

＞それでいて、利益は数百万単位がめずらしくない

で、利益が大きい最終製品をみんなやりたがるのですが

アパレルほどムツカしい分野はありませんからね・・

なので、スピンアウトしてレナウンを生んだ旧江商や

バーバリーを三洋さんに仲介した三井さん

なんてのが私らの憧れでした

水物なアパレルに関わりたくない私は

原材料の新産地さがしに邁進してたな〜

ただ、日本で織布した高品質な綿や毛織物では

そう大きく高い値段は取れません

んで、結局丹羽さんの所のように身の回りの物に

何でもピエ〜ルカルダンと入れるのが仕事になっちゃうw

確かに楽に儲るんでしょうけどね・・・

などと、しまりのない回顧談でした

ーーーー

旧い業界ですから、大変なんでしょうね

私の様なソロバンもはじけない人間

皆の軽蔑の的かも（涙）

＞ちなみに当時alex99様が身に付けていたクラスの物を

扱おうかな〜と思ったのですが、市場規模が小さいのと

既にヤナセさんとか大沢商会のような名門ががっちり押さえ済でした

ーーーー

私、ロンドン出張をし出してから

スーツ・ブレザー・コート類

ほぼみな、アクワスキュータムでそろえていました

昔は、日本物で私のサイズは無かったもので

「あった！」と思ったら

肥満体仕様だったりして(笑)

靴はリーガルがあったので助かった

なお、アクアスのスーツ類は

殆どみな、西成の愛隣地区に寄付しました

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最終更新日 2024.08.29 14:55:37
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■コメント

Re:商社の採算・見積もり(08/29)

繊維屋まだ名は無いさん

拝読して「うらやましいなぁ〜」と思うことしきりでしたが
そらそうなるハズだわ、と思いました

緻密さを求められる業務内容だから
プレッシャーが半端ないとおもわれます

その点、私らはwwなんといいますか、
商店の大番頭さんとか、学校の教頭先生のような人が
多かったなぁ。したがって社の人間と飲んでもいつも新橋ww

自然とそうなっちゃうんですよ

全工程が50年前60年前から
ルーティン化されていて工夫の余地が全く無い

あとはいかに正確に繰り返すか、ですから

そして取引先より派手な飲み方をするなよ
と言われたものです

まるで人の眼を気にして生きている学校の先生みたい（泣）

だから、海外出張のときは
農協の団体さまのごとくﾊﾒをはずす訳ですwww
けど、外国での人付き合いにおける
プロトコールはきっちり守る

こう書くと我ながら自分が結構まともな人間のように
思えてきたぞ（コラコラw）
(2024.08.30 20:28:14)

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