1975年、ブルース・スプリングスティーンが『明日なき暴走』でブレークした翌年の1976年、その盟友であるジョン・ライオンことサウスサイド・ジョニーもメジャー進出を果たした。彼率いるサウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークス(Southside Johnny & the Asbury Jukes)のファースト作がこの『アイ・ドント・ウォント・トゥ・ゴー・ホーム(I Don’t Want To Go Home)』である。
B・スプリングスティーンが2曲を提供している。その一つ、4.「ザ・フィーヴァー」は、R&Bやソウルのテイストをもつサウスサイド・ジョニーのヴォーカルのよさが存分に発揮された好ナンバー。余談ながら、この曲では、E・ストリート・バンドのクラレンス・クレモンズ(クレジットではSelmon T. Sachsという変名)がコーラスで参加している。もう1曲の10.「ユー・ミーン・ソー・マッチ・トゥ・ミー」では、元ロネッツのロニー・スペクターとのデュエットを繰り広げている。
1.I Don't Want to Go Home 2. Got to Get You Off My Mind 3. How Come You Treat Me So Bad 4. The Fever 5.Broke Down Piece of Man 6. Sweeter Than Honey 7. Fanny Mae 8. It Ain't the Meat (It's the Motion) 9. I Choose to Sing the Blues 10. You Mean So Much to Me