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2008.07.28
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カテゴリ: あ行の宝石
グリーンアンバー大

2.05ct、産地ロシア、サイズ11mm

AMBER
アンバー
和名:琥珀
硬度:2~2.5
分類:有機物質(炭素・水素・酸素など)
晶系:通常は非昌質
化学組成:産地などで変化バルト海産だとC10H16Oと少々のH2S

比重:1~1.1
屈折率:1.54
蛍光:強蛍光(青白色)ないものあり
条痕:白
主な色:黄色、黄緑色、オレンジ色、茶色、黒、赤、乳白色など


日本人には琥珀と言った方が分かりやすいでしょうね
針葉樹の樹脂が化石化したもので、映画ジュラシックパークでもあったように昆虫や蛙、トカゲなどが閉じ込められていたりする。この他にも気泡、葉や樹木の破片などを含むものが全体の15%程。
ただしジュラシックパークのように琥珀の中の虫からから恐竜のDNAを抽出するというのはありえません
なぜかというと恐竜が生きていた時代の琥珀がありません。
最古の琥珀で5000万年前くらいのものですが、恐竜が生きていた時代はそれよりも前で、よく聞く白亜紀でだいたい6500万年前~1億3500万年前
ジュラ紀となると1億3500万年前~1億9500万年前にもなります



その時代琥珀となる樹脂をだす木がないのです
なので 何をどうやっても虫入りコハクからDNAを抽出するというのは不可能なんです
ジュラシックパーク公開してたころ、監督だったかだれだったかが「これはあくまでも映画での演出」とはっきりと言ってました

非常に残念ではありますけどねぇ


さてその琥珀、質の良いものは透明で、色は黄色、オレンジ、茶、黒と様々。希に赤色や骨琥珀(ホワイト・アンバーの別名)と呼ばれる不透明で乳白色のものもある。

最近勘違いされている方もたまにいますがこのアンバーの一つ「ブルー・アンバー」
本来このブルーアンバーというのはロジャリー産フローライトのように「日光下で青く蛍光するアンバー」のことなのですが、最近は日光下以外・・・UVライトで青く光るものもブルーアンバーと呼んでます(本来のアンバーの蛍光は長波で黄緑または緑、短波で青白色)

この琥珀、偽物や処理石が非常に多いです
まず類似品「コパル」と呼ばれるものはアンバーと同じに樹脂の化石化したものなのですが経過年数が浅く完全に琥珀になりきってません
ひどい場合には数十年というものあるそうです

次に「アンブロイド」。これは融点の低いことを利用して多数の小さな琥珀を溶かして圧縮したものです

ほかにもポリエチレンなどプラスチックでつくったもの、合成樹脂、ガラス、など多数あります
処理石に関しては加熱処理や着色処理が大半のものに施されています

一つの無処理琥珀の目安としては虫入りコハクなどのインクルージョン入りでしょうか
加熱処理などでは中の虫が変形しまうので中に虫があればそれは天然の証・・・・と言いたいところなのですが最近は偽物の中に虫を閉じ込めたものまで出現してきます
ですが本物の(太古の)虫ならば今現在生息してない虫が入ってるのであまりにも現在でも生息してる虫っぽいものがはいってるものは避けたほうが無難かもしれません
また偽物の琥珀ならば当然蛍光を示しませんのでこれも一つの目安かと思います

追記
この琥珀、産地によってそのもとの樹液が違っています
バルト海産のものはマツ科針葉樹、ドミニカ、メキシコ産はマメ科広葉樹、ミャンマー産はマンサク科・落葉高木モミジバフウ、日本・久慈市のものはスギ科針葉樹の樹液が起源となっているようです
またそれぞれ年代も違います。
バルト海産で4~5000万年、ドミニカ産で2~3000万年、ボルネオで1500万年前、そして上に書きましたが、ミャンマー産のものはとても古く8000万年~1億1千万年前のものだと言われています


学名のアンバーの名の由来はアラビア語の「アンバール」(竜涎香(りゅうぜんこう)の意だった言葉)から来ており、この竜涎香がなにかというと鯨の体内から排出される物体のことで、海からの贈り物として入手していてお香のように使用していたものです
琥珀を燃やしたときこの竜涎香とよく似た甘い香りを放ち、どちらも海からの贈り物としていたことも共通しているために学名になったようです
なお中国の古い文献には虎魄(コハク)と書かれています
虎魄とは読んで字の如くトラの魂の意で猛獣の魂が地中で凝ったものだとされたことによります
ミャンマー産の琥珀の別名はバーマイトと言い、このバーマイトにときに見られる赤い縞模様が虎を連想させたのでしょう
またこのバーマイトのうちごく希少ながら透明なものが産し、この透明なバーマイトは光を透かす向きによって濃淡が変化したり赤みを帯びるものがあるそうです


追記2
ここ最近妙にこの記事が読まれてるようなので追記
情報として古い部分や間違った情報もありますのでさらに詳しく載せた
こちら
も合わせてご覧ください



ブルーアンバー青ブルーアンバー通常
ブルー・アンバー
3.77ct、メキシコ産、11.0mm丸球
ブルーアンバーとはブラックライトを当てた時に青く蛍光するものです
ブラックライトがペンライト型で小さく一部しか蛍光してませんが全体が蛍光します

レッドアンバー
レッドアンバー
1.820CT、産地ロシア、サイズ10mm

グリーンアンバー小
グリーンアンバー
それぞれ約0.78Ct、ロシア産

骨琥珀指輪赤骨琥珀指輪緑
ホワイトアンバー(骨琥珀)指輪
赤い部分は見る角度によって赤・緑・黒といろんな色をみせてくれます
もしかするとこの琥珀は上で書いた希少なバーマイトなのかもしれません
年代測定してはっきりさせたいような、このままかもしれないでとどめておきたいような・・・w

最後に
虫入り琥珀全体
虫入りイエローアンバー
1.11ct、リトアニア・バルト海岸産、新生代始新生(約4000万年前)
珍しいファセットのアンバーしかも虫入りです
一番のお気に入りの琥珀

虫入り琥珀虫拡大
虫部分拡大
虫入り琥珀裏
裏からも撮ってみました





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最終更新日  2015.08.03 21:09:11
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