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2014.02.19
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カテゴリ: は行の宝石
ペンタハイドロボライト
Pentahydroborite

和名:五水灰硼石
モース硬度:2.5
分類:硼酸塩鉱物(ソロ硼酸塩)/カルシウムを含む硼酸塩
晶系/産状:三斜晶系/塊状
化学組成:CaB2O(OH)6・2H2O
劈開:強
比重:2.0

副屈折率:不明
分散度:不明
蛍光:短波で紫
条痕:白
主な色:無色透明
多色性:なし
おもな産地:ロシア、岡山県川上郡備中町布賀(ふか)・布賀鉱山の2か所のみ

非常に希な産出の鉱物で滅多に見られる鉱物ではないレア石
しかも綺麗な結晶 となるとこの日本の岡山布賀鉱山のみという

残念なことにこの布賀鉱山はすでに閉山しており、2014年現在すでに絶産
カット石ともなるとおそらく世界で見ても一社だけしかカットに成功していないかも?

もはや産出もない上にカット出来る大きさの結晶もごくわずか
硬度も2.5と人の爪と同じ硬さしかなく、劈開も強く、結晶自体も小さく
カットが非常に困難であるため市場にほとんど出まわっていない

0.2ctもあれば大きな方で通常0.1以下の大きさなようです

発見自体は1961年にシベリアで発見され、

そのため英名のペンタ(ペンタゴンが元)、和名の五水となっているが
後日、2水和物であることが分かった
本来ならば和名も二水、英名もダイハイドロボライトになってもよさそうだが、
今現在もペンタハイドロボライト、五水灰硼石で通っている

このような名は過去にも例があり、クリソベリルも同じような経緯を持っている
発見当初 これは黄金色のベリルだ とクリソベリルと名付けられたが、
ベリルとは別種の鉱物と判明したが、すでに「クリソベリル」の名が定着していたため
そのままクリソベリルとなっている(異説有り)
(昔の文献ではベリルの亜種 と載っているものもある)
ペンタハイドロボライトも同様かもしれませんが、それよりなにより
語呂の良さもあるかもしれませんw

話を戻してペンタハイドロ
この石にはとある鉱物と密接に関係しています
その石とは独特の青が綺麗な「逸見石」(へんみいし)である

布賀鉱山を見学していた方が、足元にこのペンタハイドロボライトが転がっているのを発見
なぜこんな場所に・・・?と周りを見渡していたところ、
壁のかなり上の方にくぼみがあるのを発見
この晶洞こそ一時期本鉱ペンタハイドロボライトが大量に見つかった晶洞であり、
この晶洞の奥に逸見石の晶洞も見つかったという
なお日本での発見は1986年の事ですが、上記の晶洞発見は2003年の話です


ちなみに逸見石もペンタも同グループに分類され硼酸塩鉱物

なお六水灰硼石(ヘキサハイドロボライト)という別鉱物もあります
六水のほうはネソ硼酸塩鉱物になり、水溶性なため五水以上にカットには不向き

ではそのペンタハイドロボライトです

DSC02116.jpg
ペンタハイドロボライト
0.15ct
岡山県川上郡備中町布賀(ふか)・布賀鉱山産

短波UV照射時の蛍光の様子
DSC02118.jpg





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最終更新日  2014.02.28 23:14:31
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