全8件 (8件中 1-8件目)
1

7/24ポール・リカール・サーキット予選2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季7勝目。ポールシッターのチャールズ・ルクレール(フェラーリ)はスタートからレースをリードする。が、18周目のターン11でコントロールを失い、スピン。バリアに正面から衝突。幸いにも怪我はなく、ルクレールは無線で激しく叫び、フラストレーションをあらわにする。その後、事故の原因は単純な「ミス」だと認めた。ラップリード中にリタイヤしたのは今季3回目だ。これによりフェルスタッペンはチャンピオンシップのリードを、2位ルクレールと63点にまで大きく広げた。2レース フェルスタッペンが無得点でも順位は変わらない。表彰台の2位、3位はメルセデスが登壇した。自身通算300回目のグランプリ出走を迎えたルイス・ハミルトンはトップから10.587秒と遅れたが2位。ジョージ・ラッセルが3位に滑り込んだ。予選3番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)はスタートで後退。レース序盤はハミルトンを脅かす走りを見せたものの、リヤのグリップ不足に苦しみペースを落とすと、残り3周でのバーチャル・セーフティーカー(VSC)解除の際、システムに不具合が生じた事でラッセルに付け入るスキを与え、表彰台を失い4位に終わった。エンジン交換ペナルティによって最後尾スタートとなったカルロス・サインツ(フェラーリ)は、ファステストラップを刻んでボーナスの1点を手にした上で、4位ペレスに11秒差の5位フィニッシュと、見事に巻き返した。久々の予選8番手の好位置からスタートした角田裕毅(アルファタウリ)は、1周目の第8ターンでオーバースピードのエステバン・オコン(アルピーヌ)に追突され最後尾に転落。左サイドポンツーンとフロアに大きなダメージがあり、完走を諦め、19周目にリタイヤした。母国凱旋のチームメイト、ピエール・ガスリーもミスによってポジションを落とし、ペースも上がらず12位に終わる。アルファタウリはアップグレードの成果を結果として残せないまま、フランスGPを終えることなった。ガスリーと同じくホームレースとなったアルピーヌはフェルナンド・アロンソが6位、エステバン・オコンが8位と両者ポイントを獲得。ランド・ノリスが7位、ダニエル・リカルドが9位。となったのでマクラーレンとコンストラクターを入れ替え、アルピーヌが単独のコンストラクター4位に浮上した。最後の入賞枠、10位にはランス・ストロールが滑り込んだ。アストンマーチンのチームメイト、セバスチャン・ベッテルは最終ラップの最終コーナーで接触するほどまでに接近したものの、ストロールを交わす事はできず11位に終わった。レース概要決勝は日本時間24日(日)22時にブラックアウト。1周5842mのコースを53周する事で争われた。現地ル・カステレは晴れ、チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは気温30.4℃、路面51.3℃、湿度42%、気圧968hPaのドライコンディションで開始された。ピレリは中間レンジのC2からC4までのコンパウンドを投入。序盤のセーフティーカー(SC)の導入もあってレースは1ストップが主流となった。バルテリ・ボッタス、ピエール・ガスリー、カルロス・サインツの3名はハードタイヤを選択。他はミディアムを履いてグリッドに着いた。オープニングラップでは、好スタートを切ったハミルトンがターン1を前にペレスを抜いて3番手に浮上。ペレスはアロンソにも先行を許したが、こちらに関してはすぐに抜き返した。角田裕毅はミストラル・ストレート中間地点のシケイン進入の際に、イン側に入って挙動を乱したオコンに接触されスピン。最後尾にまで後退した。スチュワードはオコンに5秒ペナルティを科す裁定を下した。最後尾19番グリッドのサインツは13周目にストロールを交わして早くも入賞圏内10番手にまで浮上した。上位勢で最初に動いたのはレッドブル陣営だった。2番手フェルスタッペンは17周目にピットイン。ハードタイヤに履き替え7番手でコースに復帰したが、その直後にラップリーダーのルクレールがクラッシュ。SCが導入された。このタイミングで全車が1回目のピットストップを消化した。車体左側の破損が酷くデグラデーションに苦しんでいた角田裕毅は、ここでガレージにクルマを入れた。サインツはこのストップの際にアンセーフリリースがあったとして5秒ペナルティを受けた。SC解除後の21周目、ターン11のアウト側から仕掛けたミック・シューマッハ(ハース)がイン側の周冠宇と接触。シューマッハは360度スピンを喫し、周はフロントウイングを破損した。スチュワードは周冠宇に5秒ペナルティを科した。ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)はケビン・マグヌッセン(ハース)との14番手争いの際に接触。コース外に飛び出したことで一時、黄旗が振られた。マグヌッセンはその後ガレージにクルマを入れリタイアした。ラッセルを仕留めて4番手にまで巻き返したサインツは42周目にペレスを攻略。だが、翌周にピットインしてペナルティを消化。9番手にまで順位を落とした。残り5周という最終盤、周冠宇がパワーユニットのトラブルに見舞われターン6でストップ。バーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入された。最後のドラマはVSC解除の瞬間に訪れた。上手くトラクションを掛けられずリアを揺らしたペレスをラッセルがオーバーテイク。今季初となるメルセデスのW表彰台を演出した。
2022.07.28
コメント(0)

4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、2022年シーズン末でF1から引退することを発表した。ベッテルのコメント「過去15年間、F1で多くの素晴らしい人々と仕事をするという特権を持っていた。言及したり、感謝したりするには、あまりにも多くの人々がいる」「過去2年間、僕はアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームでドライバーを務めてきた。期待したほどの結果は得られなかったけど、チームが今後数年間で最高レベルでレースをするために必要なすべてをまとめていることは明らかだ」「このような素晴らしい人々と一緒に仕事をすることを本当に楽しんでいる。ローレンス、ランス、マーティン、マイク、シニアマネージャー、エンジニア、メカニック、その他のチームの全員が、野心的で、有能で、専門家であり、献身的でフレンドリーだ。そして、彼ら全員の今後の活躍を祈っている」「昨年行い、今年も続けている仕事が、将来、勝つチームの開発に役立つことを願っている。今から年末まで、できる限りハードに仕事をしていく。その目標を念頭に置いて、過去10レースでいつものようにベストを尽くしてきた」「引退の決断は僕にとって難しいものだった。それについて考えることに多くの時間を費やしてきた。年末には、次に何に焦点を合わせるかについて考えるためにもう少し時間をかけたいと思う。父である私は、家族ともっと時間を過ごしたいと思っているけど、今日、重要なのは、さようならを言うことではない」「むしろ、みんな、特にファンに感謝を表すことが重要だ。その情熱的なサポートがなければ、F1は存在できなかった」アストンマーティンのエグゼクティブチェアマンであるローレンス・ストロールは「セバスチャンが過去1年半にわたってアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームのために素晴らしい仕事をしてくれたことに心から感謝したい」「我々は彼に来年も一緒に続けてほしいと明言したが、最終的に、彼は彼自身と彼の家族にとって正しいと思うことをした。そして、もちろん我々はそれを尊重する」「彼は我々のためにいくつかの素晴らしいレースをドライブしてくれた。舞台裏では、エンジニアとの彼の経験と専門知識は非常に貴重だった。彼はF1史上最高の一人であり、彼と一緒に働くことができたのは光栄だった」「彼は、300回目のグランプリエントリーとなる2022年のアブダビグランプリまで、我々のためにレースを続ける。我々は彼を素晴らしく見送りたい」アストンマーティンF1チームのチームプリンシパルを務めるマイク・クラックは「セバスチャンは、速く、知的で、戦略的な素晴らしいドライバーだ。我々はそれらの資質がないことを実感することになるだろう」とコメント。「だが、我々全員が彼から学んできた。彼を働くことから得た知識は、彼が去った後も我々のチームに利益をもたらし続けるだろう」「アストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームは、無限の可能性を秘めた素晴らしいプロジェクトであり、セバスチャンが昨年行った、そして。今年も行っている基礎となる作業は非常に重要だ」「我々が完全に競争力を持つようになるとき、我々はそうなるだろうが、その将来の成功のアーキテクトの1人はセバスチャンであり、我々はずっと彼に感謝するだろう」
2022.07.28
コメント(0)

──2026年に水素エンジンが導入されるのではないかという話もありますが、そうなった場合、ホンダがF1に復帰する可能性はありますか?渡辺康治HRC社長:まったくそういう予定はありません。ただ永久にF1に戻らないとかそういうことはまったくなくて、これからもF1にはずっと注目していきたいですし、もしいろんな条件が揃えばF1に戻るということは考えられると思います。ただ、いまは2026年から戻るという議論はまったく社内でしていません。──ホンダのF1活動は参戦と撤退の繰り返しで、参戦のたびに再びイチから準備をして後手に回ることが少なくありません。いまはまだ完全に撤退はしておらず、2025年まではパワーユニットを供給すると思いますが、その後はどうなるのでしょうか?渡辺社長:2025年までのところは、まだレッドブルと契約を完全に締結していないので、はっきりとは言えませんが、ある程度の部分で活動を続けられるので、そこに関しては少しは技術の継続はできるのではないかと考えています。全部やめてしまうと、再び立ち上げるのにものすごいパワーとお金といろんなものがかかるので、このあとF1から完全に離れることになっても、技術的なところは見ておかないといけないのかなと感じています。本当にゼロになると、再びやろうと思ってもできないことがありますから。ただ、いまはF1参戦を終了したばかりなので、やるということはない。噂ではいろいろ言われているみたいですが……。──2025年末までの契約がまだということですが、もしレッドブルからそれよりも前にパワーユニットの使用許諾はもういいと言われたら、ホンダはレッドブルへのサポートを終了することもあり得るのですか?渡辺社長:もちろん。ただ、それはないと思います。我々は元々、知的財産権をレッドブルに開示して、「どうぞお好きに作ってください」というところから議論をスタートさせたのですが、それはすぐに現実的ではないということでなくなりました。というのも、パワーユニットというのは図面をもらったからといって、そんなに簡単に作ることができないからです。たとえば部品調達のルートをどう確保するのか、組み立てるにも経験とノウハウが必要になります。そこをどのくらいレッドブルが2025年までの間に自立できるかによって、我々の彼らへのサポートは変わってきます。我々は2025年まで全部やりますと言うつもりもないですが、かといってレッドブルがそれらを短期間で自立してやっていけるほど簡単ではないとも思っています。また、我々ホンダ側にも事情がありました。知的財産権を売ってしまうと、そのなかにはホンダとして今後必要となってくる技術も入っているからです。そうなるとやはり貸した方がいいということで、使用許諾にしました。──使用を許諾するというのは、図面を渡しているということですか?渡辺社長:2026年以降の話もあるので、渡していません。彼らはパワーユニットの技術に関して全部知ってしまうと、(2026年以降に新規参入しようとすると)逆にNGになるからです。したがって、今は彼らのほうから「もうくれなくていいよ」という感じです。──ホンダに関してはさまざまな噂が飛び交っています。そのひとつが、レッドブルがポルシェと2026年から組んで、レッドブル・パワートレインズの名前でニューカマーとして参戦するために、来年のエンジン名をレッドブルパワートレインズからホンダにして登録したいのではないかというものです。そう言われた場合に、ホンダとしてはどういう対応をするつもりですか?渡辺社長:言われていないので、なんとも言えなんですが、ちょっとためらいますよね。──たとえばそれがHRCだったらいいのですか?渡辺社長:ちょっと難しいところですね。我々はパワーユニットサプライヤーではないので、なんかスポンサー的につけるみたいなね。──2026年からアウディやポルシェが参戦することについて、ホンダはどう考えていますか?渡辺社長:我々が参戦していない状況で、他の自動車メーカーのことについて話す立場にはないですけど、多くの自動車メーカーが参加することは、F1にとって発展していくという意味で非常に喜ばしいことだと思います。──スポンサーとして残るんじゃないかという噂もあります。渡辺社長:いまもホンダは2チームのチームパートナーですし、スポンサーも努めています。マシンについているロゴは、テクニカルパートナーとしての『HRC』で、チームシャツなどのロゴに『HONDA』と書いてあるのがスポンサーです。──来年の使用許諾に関する話し合いはどういう状況ですか?渡辺社長:もうすぐ固まると思います。あと1カ月もすれば、今後何をやっていくかということがだいたい決まると思いますので、その時にお伝えできると思います。
2022.07.16
コメント(0)
スズキ株式会社から、2022年シーズンをもってEWCプログラムへのファクトリーサポートを終了するとの連絡がありました。しかし、ヨシムラもサートもヨシムラSERTモチュールの活動を継続することを望んでおり、我々の挑戦が始まった1年半前とモチベーションは変わっていない。ライダーとクルーは、2021年のEWCタイトル獲得に全力を尽くし、2022年にその成功を再現するために挑戦し続け、2023年に向けて可能な限りの準備をしています。8月の鈴鹿8時間耐久レースでお会いできるのを楽しみにしています。スズキ株式会社がヨシムラ SERT モチュールの FIM 耐久世界選手権(EWC)レースへのフルファクトリーサポートから 撤退することを決定したことを受け、ヨシムラ・ジャパンと SERT は声明を発表した。ヨシムラ・ジャパンと SERT は、スズキが与えてくれた機会に感謝し、共に可能性のある未来を見据えている。<原文>Suzuki Motor Corporation informed us the intention to end its factory support for the EWC program at the end of the 2022 season.Still both Yoshimura Japan and sert desire to continue the rasing activity of Yoshimura SERT Motul, snd our motivation is ubchanged since our challenge has started 18 month ago.The riders and the whole crew put everything into winning the 2021 EWC title, and now continue to try in repeating that success in 2022, and then prepare as best as possible for 2023.We extend our huge thanks to all our partners and fans for their invaluable support, and we look forward to seeing them at the Suzuka 8-Hours at the brginning of August!Statement from Yoshimura Japan and SERT following the announcement of Suzuki Motor Corporation’s decision to step back from full factory support of Yoshimura SERT Motul’s involvement in FIM Endurance World Championship (EWC) racing.Both Yoshimura Japan and SERT are appreciating the opportunity given by Suzuki by now and both are looking ahead for the possible future together.
2022.07.16
コメント(0)

#スズキ は、2022年シーズンを持って #FIMロードレース世界選手権(#MotoGP)の参戦の終了について、主催者であるドルナスポーツと合意に至ったこと、そして #FIM世界耐久選手権(#EWC)へのワークス参戦も2022年シーズンをもって終了することを決定したと発表した。スズキの発表は以下の通りスズキ株式会社(以下、スズキ)は、ドルナスポーツと、2022年シーズンをもってFIM※ロードレース世界選手権(MotoGP)の参戦の終了について合意いたしました。また、FIM※世界耐久選手権(EWC)へのワークス参戦も2022年シーズンをもって終了することを決定いたしました。来年以降のワークス参戦は終了しますが、今シーズンは残されたレースを全力で勝利するべく戦い抜いてまいります。当社商品を使ってレースをされている一般ユーザーの皆様へのサポートについては、今後も継続します。長年に渡り、当社の二輪レース活動に対し、熱いご声援を頂きました多くのスズキファンの皆様、また、多方面からご支援頂きました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。「スズキは、サステナビリティの実現に向け、経営資源の再配分に取り組まねばならない中で、この度のMotoGPとEWCの参戦終了という決断をいたしました。二輪レース活動は常に技術革新・人材育成の場としてチャレンジをしてきた場所であります。この度の決断は、レース活動を通じて培ってきた技術力・人材を、サステナブルな社会の実現へ振り向け、新たな二輪事業の創生に挑戦していくことを意味しております。MotoGP復帰以来、私たちのレース活動を支えてくれた、ファンの皆様、テストを含めて関わってくれた全ライダー、全関係者の皆様に深く感謝申し上げます。アレックス・リンス、ジョアン・ミルの両ライダーとチーム スズキ エクスター、ヨシムラSERT Motulを最後まで全力でサポートをしてまいります。温かいご支援をお願いいたします。」スズキ株式会社 代表取締役社長 鈴木 俊宏
2022.07.13
コメント(0)
#ホンダ、F1復帰ホンダは、2026年のF1復帰の可能性を閉ざしたわけではなく、グランプリレースのカーボンニュートラルな将来計画を見守る立場であるという。日本のメーカーは昨年末にF1を去り、親会社はそのリソースをロードカーのゼロエミッション技術に振り向けることを望んだのである。しかし、レッドブルがマックス・フェルスタッペンのドライバーズチャンピオン獲得に貢献したホンダのパワーユニットの運用を引き継ぎ、完全に背を向けることはなかった。フェルスタッペンのタイトル獲得でホンダが成し遂げたF1の贖罪とは?ホンダがエンジンの製造、組み立て、サポートを継続する取り決めがなされ、レッドブルとアルファータウリのマシンにはホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)のバッジが表示されることになったのだ。2021年のホンダのタイトル獲得、そして2026年からの新ルールと持続可能な燃料への切り替えを前に、F1がカーボンニュートラルな未来を大きく推進したことから、日本のメーカーが復帰する準備が整っているのではないかという憶測が流れている。ホンダのF1撤退は「もう戻ってこないかもしれない」理由先週末のオーストリアGPに、Hondaの三部敏博CEO、倉石誠司会長、HRCの渡辺孝司社長、浅木泰明取締役など、Hondaのシニアスタッフが訪れたことが、こうした話を加速させた。ホンダはF1プログラムについて正式な心変わりはないと主張しているが、2026年のエンジンルールの進捗状況を注意深く観察していることは認めている。渡辺はレッドブルリンクで、次のように語った。「F1はモータースポーツのトップカテゴリーですから、F1の世界で何が起きているのか、常に注視しています。「もちろん、私たちは活動を終えて終了したばかりなので、ホンダ社内では2026年シーズンについて何も(議論)されていません。だから、計画はない。「しかし)閉ざされた扉ではありません。私の理解では、F1は2026年のレギュレーションを決めるために議論しており、間違いなくカーボンニュートラルという方向性だと思います。"それは我々と同じ方向性なので、今更F1を通じてカーボンニュートラルから(乖離する)必要はないでしょう。"カーボンニュートラルなF1を研究する良い機会でもあるだろうから、閉ざされた扉ではない。"ベッテルのウィリアムズ・ランが投げかける不都合な質問渡辺は、F1復帰を真剣に検討する前に、ホンダがカーボンニュートラルなロードカープログラムを完全に軌道に乗せる必要があると述べた。Autosport(オートスポーツ)』から、ホンダがF1復帰を許可するための重要な要素は何かと尋ねられた渡辺は、次のように答えた。「いくつかの要因に注目する必要があると思います。「しかし、大量生産(ロードカー)とカーボンニュートラルという理由でF1を終了すると決めた以上、まずはこの側面に集中する必要があります。"そして、これが実現できると実感できれば、F1を検討することができます。"2026年の復帰を決定する時期について、渡辺は2023年末までに決断する必要があることを示唆した。"正確な時間軸はわからない。"しかし、2026年にF1復帰を目指すのであれば、おそらく1~1.5年以内に決定する必要がある"ホンダが本格的に復帰する可能性はまだ不透明だが、レッドブルとの関与は強まる可能性があるようだ。より緊密なテクニカルパートナーシップについて話し合いが行われており、レッドブルチームのブランディングに焦点を当て、"Honda "の名称を復活させることも検討されている。また渡辺は、「少なくとも2025年までは、ホンダは両チームのチームパートナーのような存在になる予定です。そして、まだ詳細は決まっていませんが、HRCも2025年まで両チームのテクニカルパートナーのような存在になる予定です。"ブランディング手法の変更について突っ込まれた渡辺は、こう答えた。"来季に向けて決める必要がありますが、個人的にはもっとホンダを活用したい......つまり、ホンダとHRCの組み合わせですね"レッドブルがパワートレイン部門を新設し、今季のホンダ製パワーユニットの運営を引き継いだとき、当初はミルトンキーンズに拠点を置くレッドブルがエンジンの知的財産権を購入したと考えられていた。2026年ルールの議論では、新規参入組は既存メーカーに追いつくために譲歩することが合意されており、ホンダのパワーユニットのIP管理という要素は特に重要であった。レッドブルはポルシェとの提携を前に、新規参入に分類されるべきだと熱心に主張したが、ライバルはホンダのDNAを持つことから既存のメーカーに分類されるべきだと主張した。渡辺は現在、レッドブルがエンジンのIPを購入したことはないと明言している。つまり、現在の契約が終了する2025年以降は、エンジンはホンダに戻ることになる。「彼らはIPを利用することができますが、私たちはIPを彼らに売ったわけではありません」と、彼は言った。「これは単なるリースであり、IPを利用することを承認しているのです。
2022.07.12
コメント(0)

第11戦 オーストリアグランプリスタートはマックスの反応が良く、ルクレールの前で首位を守ったままターン1に入った。ラッセルからプレッシャーを受けたサインツはターン1で大きくはみ出したが、コースに復帰してターン3に向かう途中でラッセルより良い加速を見せて3番手を奪い返す。5番手スタートのチェコは、サインツとラッセルがバトルしている隙に2人に迫り、ターン3でアウトサイドに大きくラインを取ってラッセルに襲い掛かる。ターン4へ向けた加速でチェコはラッセルの横へ並びかけ、アウトサイドから仕掛けてコーナーの途中でメルセデスの前に出る。ところが、チェコがコーナー立ち上がりで回り込もうとした瞬間、ラッセルがRB18の右サイドポッドに接触し、チェコはグラベルトラップへと弾き飛ばされてしまう。チェコは走行を続行できたため、すぐにピットインしてハードタイヤに交換。最後尾でレースに復帰した。その後、接触の原因を作ったこと5秒ペナルティが科されたラッセルも、ピットインしてフロントウイングを交換すると同時にハードタイヤに履き替える。先頭ではマックスがなんとかリードを広げようとしていたが、オープニングスティントが進む中、ルクレールがマックスの背後に忍び寄る。10周目、ルクレールがマックスに接近し、DRSを利用してターン3で仕掛ける。マックスは首位を守ろうと厳しく防御するが、続くターン4でもルクレールがアウトサイドから襲い掛かり防戦を強いられる。マックスはタイヤの劣化が始まっており、無線でペースを維持できないことを報告。そして13周目、ターン4への進入でルクレールが再びアタックを仕掛ける。ルクレールが今度はインサイドを狙うと、マックスはワイドなラインを強いられ、ここで首位が交代する。オラクル・レッドブル・レーシングはすぐにマックスをピットへ呼び戻し、ハードタイヤに交換。マックスはミック・シューマッハ(ハース)の後方6番手で合流すると、すぐにシューマッハをかわしてルイス・ハミルトン(メルセデス)を追う。ハミルトンの前はエステバン・オコン(アルピーヌ)が走っている。18周目、マックスはターン4手前でハミルトンをパス。19周目にオコンがピットインすると、マックスはサインツから14秒、首位ルクレールから19秒遅れの3番手に上がる。その後方では、チェコのレースが25周目で終わりを迎えた。スタート直後のラッセルとの接触によるダメージの後遺症で、チェコはハンドリングに苦しんだ。トラックリミット超過を重ねてブラック&ホワイトフラッグを掲示されたあと、チームからピットへ呼び戻されたチェコは、そのままリタイアした。26周目を終え、首位ルクレールはマックスのタイヤ交換から12周遅れで1回目のピットストップを行う。ハードタイヤに履き替えたルクレールは、マックスの5秒後方でコースに合流。その次の周にサインツもピットインして、同じくハードタイヤに交換する。よりフレッシュなタイヤを得たルクレールは数周後にマックスとの差を縮め、33周目にはマックスのDRS圏内に入る。そして、ターン3に向かう長いストレートで、ほとんど抵抗できないマックスをルクレールが抜き去り、再び首位を奪い返す。レースが折り返しを迎えると、ルクレールはマックスに対するリードを3秒まで広げ、サインツがマックスのわずか1.4秒後方につける。トップ3の約25秒後方ではハミルトンが4番手をキープし、オコンがシューマッハ&ケビン・マグヌッセンのハース勢を抑えて5番手を走る。36周目を終え、マックスは2回目のピットストップを行い、再びハードタイヤに履き替える。マックスはルクレールから25.9秒、サインツから19秒遅れの3番手でコースに合流。サインツにもトラックリミット超過によるブラック&ホワイトフラッグが掲示された。ルクレールは49周目を終えて再びピットインし、マックスの後方3番手で合流する。その次の周にサインツもピットインしてタイヤを交換した結果、マックスが再び首位に立つが、たった1.5秒後方にルクレールが迫る。周回数の少ないタイヤを履いていたルクレールはまた瞬時に差を詰め、53周目のターン3でアウトサイドからマックスに並びかける。タイトなライン取りを強いられたマックスはトラクションが不足しており、コーナー立ち上がりでルクレールに易々とかわされてしまった。その後、サインツがマックスとの差を詰め始め、57周目にはDRS圏内に追いつく。サインツはターン3でアタックを仕掛けたが、ここはマックスがラインを防ぐ。サインツはターン4への加速で再びマックスの前に出ようとするが、そのストレートの途中でサインツのエンジンがブローし、エスケープロードへの退避を強いられる。サインツのフェラーリは出火しており、マシンが坂を逆走する中、サインツはただちにコックピットから脱出した。マーシャルがすぐに駆けつけ、右フロントタイヤにくさびを差し込むと、炎はすぐに消えた。バーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、58周目を終えたルクレールとマックスは共にピットへ向かいミディアムタイヤに交換。これでマックスの首位ルクレールとの差は4秒となった。レースが残り10周となり、ルクレールがスロットルペダルのトラブルを報告すると、マックスにはルクレールにプレッシャーをかけるように指示が飛んだ。残り5周、マックスはルクレールに2.7秒差まで接近したが、その後トラフィックに遭遇。バックマーカー処理で失ったタイムはわずかだったが、これがルクレールに一息つかせる結果となり、ルクレールは首位に踏み留まり、マックスに1.5秒差をつけてトップチェッカーを受けた。ハミルトンはチームメイトのラッセルを従えて3位でフィニッシュし、5位にはシューマッハを抑えてオコンが入った。ランド・ノリス(マクラーレン)がマグヌッセンとダニエル・リカルド(マクラーレン)の前方7位でフィニッシュし、最後の1ポイントはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が手にした。アロンソはアンセーフ・リリースの疑いによりレース後審議にかけられたが、お咎めなしとなった。ホンダの三部敏宏CEOと倉石誠司会長、そしてHRCの渡辺康治社長と浅木泰昭取締役の見てる目の前でルクレールがフェルスタッペンを3度オーバーテイク。
2022.07.11
コメント(0)

2022シーズンFIA-F1世界選手権第10戦イギリスGPカルロス・サインツ(フェラーリ)が通算150戦(エントリー151戦)で初優勝。初優勝は、見た目 ポール・トゥ・ウインに。2位はセルジオ・ペレス(レッドブル)。チャールズ・ルクレール(フェラーリ)に衝突された事でフロントウイングを破損し、早々に最後尾にまで転落しながらも不死鳥のように蘇った。3位表彰台にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が滑り込み、地元ファンを歓喜させた。決勝レースマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はソフトタイヤを選択し、序盤から逃げることを選び、まんまと作戦が成功しスタート直後にトップに躍り出た。 サインツ、ルクレールのフェラーリは、2位、4位とポジションを下げ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)も3位に上げる。すぐ後ろにセルジオ・ペレス(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)と続く。ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、何を考えたかハードタイヤを選択する。案の定 スタートでの蹴りだしが悪く、また出遅れも響き、大きく後続に飲み込まれる。ピエール・ガスリー(アルファタウリ)が、中央寄りにスタートを決めた、その位置へ、ラッセルが不用意にハンドルを切ったため、ラッセルの左後輪とガスリーの右前輪が接触。ラッセルは、スピン状態になり、周冠宇(アルファロメオ)に激突。そのショックで周冠宇は横向きから、今年のグランドエフェクトマシンの特徴の悪い面、マシンが少しでも斜めに浮き上がると、横転する状況になり、周冠宇はひっくり返ったマシンでグラベルを横断し、キャッチネットで止まった。さらにその後方ではセバスチャン・ベッテル(アウトンマーティン)がアレックス・アルボン(ウィリアムズ)のリアに突っ込み、イン側の壁に正面から激突。弾き返されたアルボンがエステバン・オコン(アルピーヌ)と角田裕毅(アルファタウリ)に衝突。少なくとも5台が事故に巻き込まれ、スタートから数秒でレースは赤旗中断となった。周冠宇、アルボンはメディカルセンターに運ばれた。周冠宇はレース中に医師の許可を得てメディカルセンターからパドックに戻った。アルボンは 首の違和感と両手の苦痛を訴え、メディカルセンターから病院へ搬送された。およそ1時間後、アルボンと周冠宇、ラッセルの3名を除く17名で行われる。注目のタイヤ選択は、フェルスタッペンがミディアムに戻した一方で、ラティフィ、ガスリー、角田、オコン、ベッテルはソフトを選択した。ランド・ノリス(マクラーレン)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、マグヌッセン、ランス・ストロール(アストンマーティン)以外は、新品のミディアム。再スタート。サインツがポールからトップを死守。ターン3ではサインツがフェルスタッペンを牽制しすぎで、アウトにはらんだインサイドにルクレールとペレスが飛び込み、4ワイド。ルクレールとペレスがわずかに接触し、ペレスはフロントウイングの右翼端板を失ったが、そのまま走り続けている。ソフトのガスリー、角田は7、9番手まで順位を上げた。6周目、ペレスがピットイン。ノーズを交換し、最下位17番手に後退した。その間にハミルトンがノリスをかわして、サインツ、フェルスタッペン、ルクレールに次ぐ4番手につけた。序盤はフェルスタッペンが1秒以内でサインツを追う展開。「彼の方が速い」と警戒していたサインツは、超高速のチャペルでコースオフ。フェルスタッペンが首位を奪った。直後には7、8番手まで順位を上げていたガスリーと角田が同士打ちを喫し、13、15番手まで後退した。そして12周目には、フェルスタッペンがペースを落としサインツに抜き返されてしまう。コース上のデブリを踏んだことによるスローパンクチャーだ。再びミディアムに履き替え、6番手でコースに復帰した。しかしその後も、「リヤがおかしい」「100%壊れている」と違和感を訴え、ペースが伸びない。チームからは、「フロアのダメージだ。致命的ではないが、パフォーマンスは低下する」と伝えられた。その間に3番手ハミルトンは最速タイムを連発し、サインツ、ルクレールのフェラーリ勢に迫る。ペースに優るルクレールはサインツの0.6秒差につけ、チームに順位交替を促している。17周目、ハミルトンはルクレールの3秒差まで迫った。ルクレールは「もっと速く走りたい」とあきらかに苛立っているが、初優勝のかかるサインツも簡単に首位は譲れない。しかしサインツにピットインの指示が出て、21周目にハードに履き替え、3番手に後退した。首位に立ったルクレールだが、ペースが伸びない。22周目には、ハミルトンとの差は2秒まで縮まった。一方6番手のフェルスタッペンはハミルトンより2秒遅く、24周目にハードに交換。コース復帰直後にベッテルに抜かれ、8番手まで順位を下げた。26周目、首位ルクレールがピットイン。サインツの背後、3番手でコースに復帰した。今季初めて首位を走るハミルトンは、「まだタイヤは全然大丈夫だ」と、ハイペースを維持している。フレッシュタイヤのルクレールも最速タイムを連発し、31周目にはペースの伸びないサインツが2番手を譲った。34周目。ハミルトンがピットイン。滞留時間4秒3とやや長く、フェラーリ2台の背後の3番手でコースに復帰した。とはいえサインツより13周、ルクレールより8周フレッシュのタイヤを履いている。4番手まで順位を上げたペレスは、ルクレールの20秒落ち。これで優勝争いは、上位3台に完全に絞られたかに思われた。ところが38周目、フェルスタッペンを抜いて8番手に上がっていたオコンが、コプス手前でストップ。これでセーフティカー(SC)が導入される。ルクレールがステイアウトする間に、サインツ、ハミルトン、ペレスはピットに向かい、新品ソフトに履き替えた。これでペレスも僅差の4番手に。5番手以下のドライバーも、マグヌッセン以外は全員ピットインした。43周目、レース再開。ペレスがハミルトンを抜き去り、直後にサインツがルクレールをかわした。ハードを履き続けたルクレールが、ペレスとハミルトンに追われる。その間にサインツは、みるみる差を広げていく。6周目、ルクレールとペレスがバトルを繰り広げる間に、ハミルトンが2台をごぼう抜きして一気に2番手に。しかしペレスがすぐに抜き返し、ハミルトンはルクレールにもかわされる。そこにアロンソ、ノリスも加わり、5台による2位争いとなった。ハミルトンは何度もルクレールの前に出るが、そのたびにルクレールが抜き返す。しかし48周目のルフィールドで力尽きた。この攻防でタイヤを使い果たしたか、ルクレールはアロンソに激しく追われる。しかし何とか耐えしのいだ。首位を快走したサインツが、デビュー151戦目にしてついに初優勝。2位ペレス、そして3位に入ったハミルトンは、最終周に最速ラップを叩き出し、メルセデス本格復活を印象づけた。4位ルクレール、5位アロンソ、6位ノリス、7位フェルスタッペン。ミック・シューマッハーが8位に入り、F1初入賞を果たした。9位ベッテル、10位マグヌッセン。角田は最下位14位完走。ガスリーはリヤウイングトラブルで、27周目にリタイアだった。
2022.07.10
コメント(0)
全8件 (8件中 1-8件目)
1

![]()