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岸田首相は決勝日の10月9日(日)にF1日本GPの舞台となった鈴鹿サーキットを訪れ、表彰台で挨拶を行なった後、決勝レース前に行なわれたスタートセレモニーにも参加。元F1ドライバーであり現在は衆議院議員を務める山本左近の説明を受けつつ、F1の現場を視察した。日本の総理大臣が公式にF1を訪れたのは今回が初。全モータースポーツのレースを振り返っても、これまで一度の事例もなかった。ホンダモビリティランドの田中薫社長は、日本におけるモータースポーツの文化的・社会的地位向上に大きく寄与する出来事になったと考えている。「お越し頂けて非常に良かったと思います」そう田中社長は来訪を振り返る。「国の代表という形で、総理大臣がモータースポーツの舞台に来場されたというのは初めてのことなんです。日本のプレゼンス、モータースポーツの社会的な地位を向上させていくという観点では、非常に大きな一歩だと思います」「野球や相撲などといったスポーツには行かれていますが、他のレースも含めモータースポーツではありませんでした。ヨーロッパでは王室とか国家元首とか、大統領がレースに顔出すというのは割と普通ですが、日本は今回が初めて。モータースポーツの地位向上という観点では、日本にとって大きな一歩だったと思います」「モナコはある意味、王室や貴族の文化からできたモノそのものなのでしょうが、『オリンピック、ワールドカップ、F1』というのは、3点セットで国を挙げての大事なイベントだと思います。日本でもモータースポーツが文化として根付いていく必要がありますし、これを契機にだんだんと日本でも変わっていくのではないかと思います」「文化度が上がるという観点では、すごく良い追い風になったなと思いますね」 そして岸田首相がF1日本GPを訪れた経緯について、次のように田中社長は説明する。「今年はやはり3年ぶりの開催をどうしても実現したいということで、関係省庁を始め本当に色々とご協力頂けました」「私たちがずっとアピールしてきたのは、日本のプレゼンス、そして国際親善と自動車産業の啓蒙です。自動車産業は日本の基幹産業ですから、最高のテクノロジーのF1で、日本の自動車産業の地位を上げていくということです」「そしてF1の経済効果は絶大です。やはりこれだけのお客様がやって来られて、3000人近くの関係者が入国してきます。そうしたところからの公共性や公益性というのは、十分に持っているスポーツイベントですから、こうした点をに一生懸命ご説明して、入国関連など色々な形で本当にご協力頂きました。そうしたところから、最終的には総理がご視察に来てくれたというところだと思います」 日本にはホンダやトヨタ、日産を始め、四輪・二輪を問わず名だたるメーカーが数多く存在している一方で、野球やサッカー、相撲などのスポーツと比較すると、モータースポーツがマイナーであるということは否めない。今回の岸田総理のF1訪問によって、そうした要人が来訪する弾みとなるかもしれない。しかし、それのみで日本のモータースポーツにおける公益性が向上していくという訳ではない。 1980~90年代におけるかつてのF1ブームは、「ある意味ファッション的な感じ」だったと回想する田中社長。将来的に文化として根付いていくためには、F1を身近な存在として捉えてもらうことがカギになるとの考えを示した。「もう少し認知度を高めないといけないというところです」そう田中社長は語る。「皆さんがそれを長年やってこられたのでしょうが、野球や相撲などに比べるとまだ足りません。どんな一般の人にお会いしても、『F1をやっている会社です』と言うと『すごいですね』と仰ってくれますが、自分ではあまり見に行ったことはない、あまり関心がないという感じです」「昔はフジテレビがまだ無料放送をやってくれましたが、今はありません。専門メディアもそうですが、もう少し一般的なところで、普通の生活の中で知り得るように、仕掛けを作っていかないといけません」「F1における”中身の理解”という点で、どうキッカケを作るべきかということです。それはNetflixかeスポーツなのか……いわゆるZ世代の方にも理解を深め、身近なところにF1を置いてもらうことが一番大事だと思います」「我々はサーキットですから、メーカーやプロモーター、F1はもちろんスポンサーさんなども関わってくる業界全体の話です。オリンピックやサッカーのように、もう少しモータースポーツを社会現象にしていきたいですね」 そしてスポーツとしての側面だけでなく、技術の側面でもF1はアピールしていける点があるとして田中社長はこう続ける。「F1は2030年に向け、カーボンニュートラル化とかオフセットという点においては一番厳しい目標を立てて、サステナビリティプランを発表しています。我々もそこへ追従していかなくてはなりません」「エネルギー関連やリサイクル関連という点では、F1は世界をリードしていく存在のひとつだと思います。そういう観点でももっと知ってもらいたいので、関わっている人全員で頑張っていきたいですね」
2022.11.22
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モビリティランド社長 田中薫氏が モビリティランド主催の二大イベントを終えて語った。「とにかく無事できて良かったです」と振り返り、次のように続けた。「日本のファンの方には、お待たせしましたね。ドライバー/ライダーやレース関係者の方にはお帰りなさいという感じです」「F1は3日間で20万人にご来場頂いたということでした。やっぱり3年ぶりということで、皆さん待っていたんだなと思い、本当に嬉しかったです」そう田中社長が語る通り、F1は前回大会となる2019年と比較してもファンの数は目に見えて多かった。しかし現地では特に、これまで比較的少数派だった若年層のファンや、親子でF1を楽しむファンが目立つように感じられた。ただ本当に若年層は増えているのか? その疑問を田中社長にぶつけてみると、やはりデータとしてもそうした結果は出ているとの答えが帰ってきた。「若年層が増えたというデータはもちろんありますし、私がざっと見た限りでも随分若い人は多いなと確かに思いました」と田中社長は言う。「あと、子どもがすごく多かったですね。いわゆる団塊ジュニアと言われる世代の方がお子さんを連れてきているみたいな感じですかね。見ていても、小学生ぐらいとか、もっと小さなお子さんもいらっしゃいました」「段々とレース自体も面白くなってきているというのはあるのでしょう。そういう意味で、次の世代がどんどん増えてくれると良いですよね」ここにはリバティ・メディア傘下のF1が進めるソフト面での強化、つまりスポーツとしてのアクセス性向上という点も大いに関係しているだろう。F1の積極的なソーシャルメディア運用をはじめ、Netflixのドキュメンタリー番組『Drive to Survive』が世界的に大ヒット。新型コロナウイルスのロックダウンが行なわれている間にはeスポーツシリーズが開始され、これまではリーチし得なかった層からもF1に注目が集まっている。ここには言葉の壁という日本特有の問題があるかもしれないが、日本でも”F1ブーム”が再燃する兆しが見えてきたと言える。 角田の契約は来季まで延長され、2023年のF1日本GPも多くの観客動員が見込めるだろう。F1日本GPの観客動員数の過去最高記録は、2006年に記録した30万人超え。これは席間隔が狭かったリニューアル前の記録であり、当時は仮設スタンドも多く用意されていた。現在も仮設席を増やすことで、20万人からさらに動員数を伸ばすことも可能ではあるものの、実現は容易ではないと田中社長は語っている。「可能と言えば可能ですが、困難と言えば困難です。輸送体制やインフラ設備など、我々だけの問題ではありません。街を挙げて色々とご協力して頂いていますので、いきなり30万人は難しいでしょう」そう田中社長は言う。「仮設席をもっと増やしていけば、キャパシティは増えるでしょう。しかし”Withコロナ”の社会が続く可能性もある中、社会状況をどう読んでいくかというのは、そう簡単ではないですね。ただ、今回は本当にあっという間に売れました。予想よりも早いペースでとてもびっくりしましたよ」F1が”満員御礼”となった一方で、MotoGPの日本GPはチケット完売には届かず、3日合計で8万8,597人を記録した2019年大会から、数字上では3万1,115人のマイナスとなった。しかしここには、競技やサーキットのキャパシティの違いもあるとして「完売したから、それが成功だという訳でもない」と田中社長は言う。今季のMotoGPでは、日本メーカー勢が軒並み苦戦。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が孤軍奮闘したものの、ドゥカティ勢が”主役”というシーズンになった。確かにそうした面も数値として反映されているとも考えられるが、ホンダの”エース”であるマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が日本GPの前戦アラゴンGPで復帰したことが、大きくプラス方向に作用したと田中社長は推測する。「やはり、ファン層は2輪と4輪によって違います」と田中社長は言う。「どちらかというと2輪は40~50代という感じで、コアなファンはきちんと来て頂けたというところです。こちらも3年ぶりなので、皆さん待ってくれていました」「確かに今季で言うと、F1だけが突出してすごかったですが、MotoGPが売り切れにならなかったからといって、それで『失敗でした』ということはないですよ」「これもやはり3年ぶりでしたし、マルケス(マルク・マルケス/レプソル・ホンダ)が間に合ってくれたのはすごく大きいですよね。残念ながらロッシ(バレンティーノ・ロッシ)は昨年、(日本GPが)開催できないうちに引退してしまったというのがありましたし、スズキさんが今年最後になってしまったというのもありますが、マルケスが帰ってきてくれたというのは大きいですね」「F1がそんなに”爆発”するのかというところで驚いたくらいですので、MotoGPはある意味、2019年のコロナ前に戻ってくれたという点では、少し安心しています」
2022.11.21
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F1日本グランプリ 勝負が決まった その瞬間 1コーナースタートダッシュから1コーナーアプローチまでは ルクレールが速かった。1コーナー回りこむところで、フェルスタッペンが引かず、さらにブレーキを遅らせ前に出て、”勝負あった”。。。この後 2時間のウェイトに・・・・再スタート後・・・・こういう結果になった。
2022.11.06
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