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『ゲド戦記』 (2006) TALES FROM EARTHSEA Anime 製作国 日本 ジャンル ファンタジー/ドラマ 7月29日公開 原作は、『指輪物語』『ナルニア国物語』とならび称される、世界的ファンタジーの傑作「ゲド戦記」。主人公のアレン役には、岡田准一。今年に入って、『花よりもなほ』をはじめ立て続けに主演映画が公開される中、ジブリ作品でも、その存在感をアピールすることになります。ヒロインであるテルー役には、主題歌、挿入歌を歌う手嶌葵。彼女の歌声に惚れ込んだ吾朗監督が抜擢しました。少年アレンと大賢人ゲドの旅を通して、「この時代を、まっとうに生きる」ことの意味を世に問う、スタジオジブリ最新作『ゲド戦記』ご期待ください。(作品資料より)《公開時コピー》見えぬものこそ。 【ストーリー】かつて人と竜はひとつだった。物語の舞台は、多島海世界“アースシー”。西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の世界である東の海に現れた。それと呼応するかのように、世界では、さまざまな異変が起こり始めていた。農民は田畑を捨て、職人は技を忘れモノを作らなくなった。街では、人々はせわしなく動き回っているが目的を失っているように見えた。そして、世界は魔法の言葉を忘れつつあった。世界の均衡(バランス)を崩す者の正体をつきとめる旅に出た大賢人ゲドは、国を捨てた王子アレンと出会う。感想:ゲド戦記、しばらく自分の研究テーマでしたが(←おおげさだの)ようやく映画の完成を観れました。 原作と比較してどうの、、っという感想にはしたくないんですけど、どうしても、この映画はそうなってしまうかも。わたしは 映画より原作の方が好きですね。ゲド戦記シリーズのテーマは大事にされてると思います。そしてゲド戦記もジブリも好きなので 批判的なことは言いたくありませんが、ついつい、いろいろ感じてしまいました~。子供たちは(原作知らず)面白かったと言ってます。以下ネタバレ↓ いろいろ気になった点映画での 主要人物・ゲド ローク魔法学院の大賢人(魔法の長たちの総長)・アレン 王子 ・テナー 元 アチュアン墓所の大巫女 アルハ(囚われし者)・テルー 実の親のから虐待 顔にアザ テナーのやしない子・クモ 魔法使い ゲドと因縁あり彼らの関係は、会話の”むかしなじみ” という言葉が何度か出るように、<ゲドとテナー> <ゲドとクモ>には 若い頃の因縁があります。 『ゲド戦記』シリーズは 外伝を含めば全6巻。そのうちの三巻目を映画化したということですが、全体のエピソードが少しずつ加わってます。三巻目だけをスンナリ映像化しただけでは、三巻目のテーマが完結できないのでしょうか。何故 テナーやテルーを登場させたんだろう?確かに三巻目には 女ッ気がまるでないからね~。鑑賞中は例によって、ついつい原作での内容を補足しつつ見てしまいました。 ・ゲド戦記1巻「 影との戦い 」から<自分の影と戦う>のは、原作ではゲドでした。映画ではアレン。自分の影に脅える青年ですね。何故<影>が生まれたか、<影>とは何か、何で脅えてるのか、映画ではよく分からないです。アレンが何故、父を刺し国を出てきたのやら??。。国に広まった混乱・魔法力の弱体化のひとつの例という事でしょうか。原作では、アレンの目的意識は、はっきりしてます。国を出奔したのではなく、国からの使者として、ローク学院にゲドを訪ね、共に旅に出ることを依頼します。ゲドにイラついたり、誘拐→奴隷→ゲドに救出 のエピソードではもっとシャキッとしてましたがね~。 映画では、2人は旅で偶然出会う。なんか曖昧な出会い方に感じます。もうひとつの不満は、アースーシー多島界世界での<魔法>のありかた、牧歌的なにぎわい、素朴な人々というのがなかった点です。 冒頭の海での、竜を見上げて驚く船乗りたちは良かった。クモの手下、テナーに薬を貰う陰険そうなオバはんたち、は矮小な感じで嫌でした。町の情景は、さすがに細かく綺麗でした。・ゲド戦記2巻「 こわれた腕環 」から第2巻の主人公はテナー。第3巻には本来はテナーもテルーも登場しません。映画で語られないテナーの過去とは。テナーは元<アチュアン墓所>という神殿の大巫女だった。その役割は、幼い頃2~3歳時に運命と言いくるめられて差し出された人身御供。神殿の巫女という名は立派でも、実質はなにも中身のない恐ろしい場所だった。「あなたさまは食らわれし者。心は もはやないのです。」と身辺の者に育てられてきたが、あるとき、伝説の”腕輪”を探しにきたゲドに出会うことにより自我に目覚め 救い出される。ゲドの育った小屋に連れて行かれ、人としての暮らしを始めて体験する。<アチュアン墓所>からの脱出から ゲドとの再会までは20年余があり、テナーはその間 結婚し、妻として母として過ごす。やがて夫は死に、子供たちも独立した頃に ひどい虐待を受けて死にそうだった女の子テナーを引き取る。わたしはテナーは好きです。 第2巻もとても好きです。 ゲドとの20年ぶりの再会にも勝手に盛り上がってました(笑)。・ゲド戦記3巻「 さいはての島へ 」から<生と死><光と闇>のテーマ映画では、ゲドとアレンのコンビはあまり面白みがないですね。原作でも、別にジョークを飛ばしたりはしないけど。それと、原作での海や竜の魅力が感じられなかったのが残念。 最後の戦いが 普通の島の普通の塔の上で 終わっちゃった。この世とあの世の境、アースーシー世界の果ての果てへの旅がいつ始まるんだ?っと思っていたんですけどね。竜の飛び交うさいはての島には ついにいかずじまいでしたね。・ゲド戦記第4巻「 帰還 」からゲドは3巻での戦いで すっかり魔法の力を無くしてしまう。この世とあの世の境の扉を閉め、竜に乗って帰る。 帰る先がテナーの待つ小屋。テナーの引き取ったテルーと三人で暮らし始める。 かつての大賢人と大巫女と竜の娘の家族なわけだ。ゲド戦記シリーズで好きなのは ここまで。第5巻「アースーシーの風」と第6巻「外伝」は どうも集中できませんでした。<竜>に比重が移っていったせいかな。しかし、テルーもそうだけど、竜に変身するエピソードは女がつづいてましたね。人間界では 女はきわめて弱い。テルーの生い立ちはそれの最たるものですが。すべてのしがらみも弱さも醜さもすべて捨てて ひたすら自由な空へ、。 ・もうひとつの原作 この映画の原作「ゲド戦記」ともうひとつ「シュナの旅」という絵物語本が パンフレットに紹介されてました。「シュナの旅」は 宮崎駿が「ゲド戦記」をインスパイアして書いた作品。少年が旅に出て少女に出会って ~~というはなしらしいですね。ナウシカと同時期の作品だそうで、駿氏は、吾郎氏に、「シュナの旅」の絵やストーリーも参考にするようにと示唆したそうです。 映画でアレンがラストを飾ったのはそっちのモチーフからでしょうか。『ゲド戦記』は この映画がすべてではく、すべては原作にあり、という感じです。映画鑑賞後すぐで、感想もよくこなれてませんが、とりあえず見て感じたことは こんなとこでしょうか。 明日から 田舎に帰省します。★スタジオジブリ★ゲド戦記公式サイト★ゲド戦記 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ★ゲド戦記全六巻★宮崎駿監督の息子が「ゲド戦記」で監督デビュー(eiga.com ニュース&噂)★「ゲド戦記」宮崎駿監督に認められた新星堂「ゲド戦記・オリジナルサウンドトラック「手嶌 葵 | ゲド戦記歌集」「手嶌 葵 | テルーの唄」「II~宮崎アニメ作品集」 第一巻『影との戦い』原作本感想 A Wizard of Earthsea 1968第二巻『こわれた腕環 』原作本感想 The Tombs of Atuan 1971第三巻『さいはての島へ』原作本感想The Farthest Shore 1972 第四巻『帰還』原作本感想 Tehanu 1990第五巻『アースシーの風』The Other Wind 2001第六巻『ゲド戦記外伝』 Tales from Earthsea 「ゲド戦記」日記 映画と原作 「真の名前」が重要な意味を持ち、太古の言葉が魔法の力を発揮する世界「アースシー」。「アースシー」を舞台に、魔法使いゲドの人生のそれぞれのステージを描く、深い哲学的テーマを抱いた傑作ファンタジーです。2001年に最新刊「新しい風-ゲド戦記5」を発表してファンを驚かせたアーシュラ・K・ル=グウィン氏。普遍的なテーマをふくんだこの作品は、時間を経て読み返すとまた違った感動が発見できます。未読の方はもちろん、すでに読まれた方もぜひ再読を。ゲド戦記 (岩波書店サイト内) / ゲド戦記の映画はなぜ第3巻なのかゲド戦記 アースーシー地図
2006年07月31日
『サウンド・オブ・サンダー』(2004) A SOUND OF THUNDER 上映時間 102分 製作国 アメリカ/ドイツ ジャンル SF/パニック 『いかずちの音』あるいは『雷のような音』という邦訳題で知られる巨匠レイ・ブラッドベリの古典的傑作SF短編を最新の映像技術で映画化したSFパニック大作。タイムトラベルが可能になった近未来を舞台に、恐竜狩りを楽しむツアー客のほんの僅かの過ちが、人類絶滅の危機を引き起こすさまを描く。監督は「エンド・オブ・デイズ」「カプリコン・1」のピーター・ハイアムズ。ストーリー:西暦2055年、人類はタイムトラベルを可能にしていた。シカゴの大手旅行代理店タイム・サファリ社では、6500万年前にタイムトラベルして恐竜狩りを楽しむという人気ツアーを主催していた。地球の歴史が変わらぬよう、ツアーは厳格に管理されていた。ある時、ツアー客の一人が気づかぬうちにごく小さな何かを過去から持ち帰ってしまったため、地球上の進化が大きく狂ってしまう。それはタイム・ウェイブ(進化の波)として地球に押し寄せる。最初に異常気象が引き起こされ、続く波で巨大植物の異常繁殖、さらには未知の巨大生物まで出現する。しかし このサル恐竜のデザインったら、、受けを狙ってるとしか思えません!いくら進化の道が 変わったのだろうとしても、、。最後の波が来たとき、人類は滅亡してしまう。それまでに残された時間はあと僅か。はたして、人類はこの未曾有の危機を乗り越えることができるのか?感想:B級好きには、たまらない一本ですね。原作、レイ・プラッドべリ と聞けば、SF好きとしても見逃せないです~。過去への恐竜ハンティング・ツアーとは、聞いただけで危なそうです(笑)その旅行会社の 典型的営利実利主義の為に危機を招く社長役に、ベン・キングズレー。髪の毛があったので、最初、気づきませんでしたよ! こんなに細面になっちゃうんですね~。どこがB級か、、ま、そりゃ、最初に恐竜が出てきた瞬間に分かります。(笑)そして、人類の最終的姿、時間のウェーブが襲ってきての別の進化をたどった姿には、おもわずひっくりかえりました。 え~?という感じ(爆)監督: ピーター・ハイアムズ 原作: レイ・ブラッドベリ 『雷のような音』『サウンド・オブ・サンダー』(ハヤカワ文庫刊『太陽の黄金の林檎』所収) 原案: トーマス・ディーン・ドネリー 出演: エドワード・バーンズ トラヴィス・ライヤー博士 キャサリン・マコーマック ソニア・ランド博士 ベン・キングズレー チャールズ・ハットン ジェミマ・ルーパー デヴィッド・オイェロウォ ヴィルフリート・ホーホルディンガー コーリイ・ジョンソン 原作本
2006年07月25日
少年の日に体験した恐怖の正体は何だったのか? 二十七年後、引き寄せられるように故郷の町に戻り、IT(それ)と対決する七人一本の電話が、六人それぞれの平穏を破る。長いあいだ記憶の底に眠っていたものを、揺り覚ます。二十七年前、ある場所で、あることが起こった。そして、ひとつの約束がなされた。いま、その時がきたのだ。「さあ、帰るんだ、故郷の町へ」。だれもそれを止めることができない。たとえそれが、青天(ブルー)から暗闇(ブラック)へ渡ることになろうとも。感想:平均ページ数500ページ全四巻、ホラー長編です。でも、過去が解き明かされるってことで、ミステリ要素もあるかな。当時はキング一番の超長編作だったのですね。古本屋で全巻みつけて一気買いです。¥104ですから ものすごくお得でした。幸せ~♪『スタンド・バイ・ミー』を膨らませたようなおはなしでした。27年ぶりに 故郷に帰るかつての子供たち。一体、過去に彼らはどんな出来事、秘密を共有していたのか?一巻目は、7人の子供たちが 現在どんな暮らしで電話を受けるまで。何故か、彼らは子供時代のことをすっかり忘れている。電話を受けてのち、徐々にその記憶が蘇ってくる。そもそもの電話をかけてきた人物についても、三巻目くらいでようやく出てくる。「優れた小説にはすべてが描かれる」『IT』にも、作家が登場、子供たちの一人が長じて作家になり、作中 語る言葉です。King小説そのものですね。この作品にもいろいろ詰まっていて盛りだくさんでした。子どもたちの成長、大人たちの郷愁、甘酸っぱい初恋、せつない恋愛、変わらぬ友情、そして恐怖。 ホラーですが、読み終えたあとには爽やかな感動を覚えるのは さすがにKing作品です。『IT』の魅力は、やっぱり、主人公こどもたち。[はみだしクラブ]のメンバーは、それぞれが劣等感や、ハンデを抱えている。どもりの子、太った子、ユダヤ人、黒人の子、喘息の子、おっちょこちょいで減らず口でトラブルをまねく子、ひとりだけ女の子。子供時代の子供たちの個性はハッキリしていてわかりやすい。過去と現在を行ったりきたりするので軽く混乱しますが、内容は4巻に渡ってぐいぐい引き込んでくるものがあります。・ザ・スタンド・ダーク・タワー ・ITKing作品の長編もの、一番面白かったのは『ザ・スタンド』かな。。この『IT』も面白かったのですが、時系列がゴタゴタしてたり、ちょっと大変でした。他にもKing作品の集大成『ダーク・タワー』が、日本ではまだ刊行は完結してないので、どちらの方がおもしろいか、どうかな。『ダーク・タワー』は最新刊の5巻「カーラの狼」が、いまいちで面白度が下がった気がする。最終巻の7巻までには、また盛り上がってもらいたいものです。”デリー”というのは不思議な町です。過去何度か、大事件が起こっていて、子供が行方不明や殺害事件など 数多くの人が死んでいます。けれど、そこに住む人々は「ここはデリーだから」という片付け方。 実はこの町にはあるモンスターが住み着いているというのに。 こうした話はどこか都市伝説のような、町ごとの言い伝えや逸話といったものを連想しますね。このモンスターが、「ダーク・タワー」及び「ザ・スタンド」でも登場する 謎の黒衣の男ということなんですね。 ビーケーワン Yahoo!ブックス asahi BOOK 映画 スティーブン・キング原作のこの映画は、三時間もあるそうです。 前編は、子供たちの恐怖体験の回想シーン。 やはり「スタンド・バイ・ミー」的のようですね。 そして恐怖の対象の道化師(ピエロ)が、またかなり怖いようです。 後編は、30年後大人になっての再会、と対決。 ラストの評判は いまいちのようですが、まずまず怖くて面白いようですね。クライマックスには何か意表をついたモノが登場するらしい??■監督: トミー・リー・ウォレス ■出演: ハリー・アンダーソン デニス・クリストファー リチャード・トーマス アネット・オトゥール ティム・リード
2006年07月25日
>翻訳の仕事をする知的で打算的なドイツ人女性ヒルデガルデ、34歳独身。彼女が見つけた新聞の求縁広告は“莫大ナ資産アリ。なるべく ハンブルク出身ノ未婚ノ方、家族係累ナク…”というものだった。こうしてすべてが始まった。そして彼女は億万長者の妻の座に。しかしそこには思いも寄らぬ罠が待ち受けていた。精確無比に組み立てられた完全犯罪。ミステリ史上に燦然と輝く傑作。 発行年月:2006年06月感想:今、「美しい罠」昼ドラでこの原作が、ヒロイン櫻井淳子さんでやってるそうですね。さぞかし悪女ぶりも堂に入ったことでしょう。テーマ曲がなんとも素敵。カトリーヌ・アルレーの本ははじめてです。ミステリの傑作と知り、是非にも読みたくなりました。はなしの起伏はそれほど激しくないけれど、1960年代に書かれたものとすれば当時は かなり話題になったストーリーや謎解きだったことでしょうね。ヒロインは 富豪の老人をたらしこみ(色仕掛けではないのがミソ)、妻の座を手に入れようと虎視眈々と狙う、、のかと思ったら、彼女はそれほどお色気ムンムンでも、悪女でもなく、野心満々というワケでもないのですよね。ただお金に不自由なくらしは もううんざり、ノンビリ気楽に暮らしたい。お金こそが自分の全ての願いを叶えてくれるものだ、と考えている。何故 彼女が 愛はなくても有閑マダムになれるならどんなことでもする っと決めているのか。 彼女のように、係累をすべて無くし、ただ起きて食べて寝て、暮らせるだけの稼ぎをかろうじて得て、、という孤独な暮らしをして、保護者もアドバイスしてくれる友人もない、となると、ある意味世間知らず、狭い視野に陥りそうです。 淡々とした文章から、孤独感がジワジワ感じられます。ただ このまま朽ち果てる前に、なんとかチャンスを見つけようと 新聞広告の欄だけが生活のよすがとなっている。孤独だからそれを癒してくれるパートナーなら 貧しくても後妻でも、多少条件が悪くても良い、という風には行かないところが、この女性の個性なんですよね。どこかで彼女は自分の容貌に自信があったのかもしれない。それに、自分の知性も自負していたのでしょう。新聞広告に応募して面接され、彼女のそうした強みがそのまま 相手の操縦に乗ってしまう起因になってしまったのかも。 愛憎劇が十八番で有名な、シドニー・シェルダンやペニー・ジョーダンなら、ドンデン返しが何度もありそうな筋書きです。それよりは地味だけど、面白かったです。映画化ショーン・コネリーが秘書役で出演しています。 カトリーヌ・アルレーの同名小説を、スタンリー・マンとロバート・マラーが脚色、「紳士同盟」のバジル・ディアデンが演出した推理ドラマ。撮影は、「マダムと泥棒」のオットー・ヘラー、音楽はミューア・マシーソンが担当した。製作は「紳士同盟」のマイケル・レルフ。出演は「007」シリーズの、ショーン・コネリー、「9月になれば」のジーナ・ロロブリジーダ、「栄光への脱出」のラルフ・リチャードソン、ほかに、アレクサンダー・ノックス、ジョニー・セッカなど。 1964年版アルレー作品は悪女ものシリーズのようですね。『わらの女』は 彼女の内面は悪女という風ではないですが、<富豪の妻の座を手に入れた若い女> といえば 世間的には悪女の典型といえますね。精巧巧遅な完全犯罪計画は見事で、最期にもうひとつどんでん返しか後日談が欲しかったです。 ・あなたは、お金のためなら、何でもするというのだから、私の目的にぴったりだ。しかし、それは両刃の件ですからね。・・・・」(37P)
2006年07月24日
遺骸は何故 本能寺から消えたのか。。脅威の新人による本格歴史ミステリー。まったく新しい謎と展開。今まで誰も見たことのなかった信長がいる。本能寺の変後、信長はどこへ消えたか――。日本史最大の謎に挑んだ本格歴史ミステリー。光秀謀反にちらつく秀吉の陰謀。阿弥陀寺の僧侶が握る秘密の鍵。そして、主人公・太田牛一が最後につかんだ驚愕の事実とは。■目次 第1章 安土脱出 第2章 市中の隠・太田牛一 第3章 捨万求一 第4章 舟入学問所 第5章 隠れ里・丹波 第6章 吉祥草は睡らない 11月5日(日)TV朝日9:00~TVドラマ放映でした。感想:太田牛一って誰?唯一の公式な資料『信長公記』の作者だそうで、『大こうさまくんきのうち』という、秀吉の本も執筆している人。でも、信長に心酔しており、秀吉に召抱えられている間はその死まで10数年『信長公記』の執筆の許可が得られないなど、同時期信長に仕えて秀吉の藤吉郎時代を知るだけに、平伏しつつもその心中は複雑のようです。牛一は、信長の側近として本能寺の変直前、上洛間際の信長からり5つの重たい箱を預けられます。信長没後それを苦心して隠します。箱の中身はなんなのか?当初の謎です。前半はまったりとしてますが、やがて秀吉の死が近づく頃から、牛一は活発に信長の死の謎に迫っていきます。信長の遺骸は何処にあるのか?信長の死の状況何故 本能寺だったのか本能寺の変で 浮かび上がる人物と その動き天下人 信長 秀吉 家康 以外にも「本能寺の変」で浮かび上がる人物、近衛前久、清玉上人という、公家と僧侶の役割というのも興味深いものでした。太田牛一は、信長を心酔しており偶像化していますが、信長憎しという人物も登場し、ふたりの信長論も面白かったです。歴史上の人物で、戦国時代の天下人として、信長は人気の高い武将。信長関連の小説は「織田信長(全5巻) 」「徳川家康(全18巻)」山岡荘八著 や、「歴史をさわがせたおんなたち」シリーズ 日本編 永井路子著 でちょこちょこエピソードを 、、など読んでます。 てっきり明智光秀が信長を討ったのは主従関係のトラブルで、っとか、その後秀吉が疾風のごとく中国討伐から引き返してきて光秀を討伐 家康が必死の単身京の脱出劇 といった行動は全て光秀の思いがけない行動からと 認識してました。「本能寺の変」以前に光秀や秀吉や公家や忍びが どのような動きをしたのか著者のあとがきを読むと 従来の歴史の常識を覆すようなストーリー展開、視点があたらしく とても面白かったです。安土桃山上の天守閣には、これを読むと信長の思い入れがつまっていたのだと感じます。言ってみれば日本初のプラネタリウム。信長の南蛮好きや切支丹保護は、海外へ目を向けた広い視野の表れとは感じてましたが、天守閣が下を見下ろす為のものではなく、上をみるためのものだったとは。 一方での数々の残虐行為。 信長の人物伝ではないので、楽市楽座といった詳しい業績などについては詳しく語られませんが、牛一の口を通しての その人物像を ”数多くの欠点がある。その深い谷を補うように、高い山を無邪気に憧れる心地”にさせる信長 という人物表現が印象深いです。 最新刊 『秀吉の枷』 「『覇王』を地獄へと導く手だては・・・」。軍師・竹中半兵衛が最期に残した恐るべき言葉。<ある使命> の成就を目論む秀吉は、天下獲りに手段を選ばない。その機知が後に自身を絶望の淵へ陥れると知らぬまま。ベストセラー『信長の棺』の著者による、書き下ろし第2作が早くも登場! 中国大返しから柴田勝家との決戦まで。秀吉天下取りのドラマを息もつかせぬ展開で読ませる、本格歴史エンターテインメント。■著者紹介加藤 廣(かとう・ひろし)1930年東京生まれ。新宿高校から東京大学法学部に学ぶ。中小企業金融公庫京都支店長、調査部長を歴任。山一証券に転じ、同経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師など。東洋経済新報社、プレジデント社、日刊工業新聞などから多数の経済、経営書を刊行し、広く講演活動も行う。10数社にのぼる中堅企業、ベンチャー企業の経営の指導で高い評価を受ける。本作品は、作家転向の第1作である。
2006年07月24日
トップのデザインを変えまして、アフィリエイトのページをフリーページに移動しました。* 映画 DVD 情報からも入れますが、こちらからも入れます。お役にたてば うれしく思います。例: 太平洋戦争開戦直後の昭和16年(1941年)12月16日、世界最大の戦艦が完成した。その名は「大和」。当時の造船技術の粋を注ぎ込み、4年余りの歳月を掛けて、広島県・呉市の海軍工廠で極秘裏に建造が進められてきた“不沈艦”は、世界最大の46cm主砲9門を備え、全長263m、満載重量72800tという他に類を見ない巨艦だった。 1986年イギリスで制作開始された短編映画『チーズ・ホリデー』から始まった人気シリーズ“ウォレスとグルミット”。本国では視聴率40%超を記録し、世界20カ国以上で翻訳、ビデオ・DVDは日本だけでもシリーズ累計20万枚を突破。全世界で1千万人以上のファンを持つ傑作アニメーションの協力により、ついに待望の長編映画デビューを飾った. 三谷幸喜 満を持して 監督第三弾 2時間の間に、エピソードと別のエピソードが絡み合い、もつれ合い、最後は全員が力を合わせる『大脱走』テイストの脱出劇の末に、登場人物が一ヶ所に大集結する、クライマックスのカウントダウンパーティーがやってきます。 スティーヴン・スピルバーグ監督最新作タイトル決定"MUNICH(ミュンヘン)" 1972年9月5日、開催中だったミュンヘン・オリンピックで、パレスチナゲリラ"ブラック・セプテンバー 黒い九月"によるイスラエル選手団襲撃事件が起こった。哀しき過去を背負った、闇の女戦士セリーン。何世紀にもわたるヴァンパイア(吸血鬼族)とライカン(狼男族)の種族闘争の狭間で、彼女は自らに秘められた運命を知る─。両種族の創世にまつわる秘密、そして、セリーンの記憶に眠る封印された謎。宿命を抱き、命を懸けて闘い抜くヴァンパイア・ヒロインを演じるのは、クールな美しさが魅力のケイト・ベッキンセール。 >アカデミー賞7部門受賞の名作『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督、グウィネス・パルトロウが再び手を組んで贈る人生の再生を描いた感動の物語。「愛する家族を守りたい。」ただ1つの強い思いが、1200人の命を救った...。 1994年、アフリカのルワンダで長年続いていた民族間の諍いが大虐殺に発展し、100日で100万もの罪なき人々が惨殺された。アメリカ、ヨーロッパ、そして国連までもが「第三世界の出来事」としてこの悲劇を黙殺する中、ひとりの男性の良心と勇気が、殺されゆく運命にあった1200人の命を救う。 ヴィスコンティ晩年の名作。全編が室内で撮影され、主だった登場人物は5人という異色作。日本での公開時には数々の賞に輝いている。これは[髪結いの亭主]の名匠パトリス・ルコント監督の傑作。
2006年07月21日
「ロード~」に続け「黄金の羅針盤」映画化へ (eiga.com ニュース&噂)ようやく クランクイン(9月4日)が決まったのですね。正式決定って、いまさらという感じですが、監督交代がありゴタついたイメージがあったから、キチンと発表というかたちにしたのでしょうかね。ライラ役の子の名前、Dakota Blue Richards ダコタ・ブルー・リチャーズと読むのですね。 原作者プルマン曰く「複雑なキャラクターのもつ要素をすべて兼ね備えている」と絶賛だそうで、期待しちゃうな~。公開は当初の予定通り来年11月で、その後第2部『神秘の短剣』、第3部『琥珀の望遠鏡』と続けて製作されるようでよかったです。あとは 他のキャストが続々決まるのが楽しみですわ♪ ライラの母コールター夫人は、二コール・キッドマンと聞いてマスが、決定した模様。母ではなく、謎の引き取り夫人ということ。ライラの父アスリエル卿は、カリスマ性、博識、冒険家、革命家、知的で、ライラがちょっと恐れているガツガツっとしたイメージ。ポール・ベタニーがオファーされているようですね。父ではなく叔父となってますが。飛行気球乗りや魔女も、魅力的な配役になるといいですね♪そして、ウィルですよ!ウィル!男の子の主役もオーディションするんですかね。こっちはすでに候補がいるのかしらん。気骨のあるガッツな男の子がいいなぁ。*『黄金の羅針盤』は、「ライラの冒険」シリーズ3部作の第1章であり、ニューライン・シネマとしては、「ロード・オブ・ザ・リング」に続くヒットシリーズにしたいところ。日本の配給はギャガ・コミュニケーションズ。 【ライラの冒険 シリーズ】His Dark Materials 「黄金の羅針盤」原作本感想「神秘の短剣」原作本感想「琥珀の望遠鏡」原作本感想 ファンタジーファンが認める「極上の物語」。喋って鎧を被り歩く熊,持ち主の問いかけに針で答える羅針盤,誰にでも付いている守護霊など独特の世界観がオーロラの下に広がります。イギリスではカーネギー賞、ガーディアン賞、年間最優秀作品賞をも獲得した大評判の作品。骨太の読み応えは、読後現実に戻るのにひと苦労させられるほど。日本ではさほど知名度は高くないものの、知る人ぞ知る極上のファンタジー!『英米ではJ・R・R・トールキンやJ・K・ローリングと並んで有名である。●●フィリップ・プルマン●● 新潮社
2006年07月19日
『王と鳥』 (1980) LE ROI ET L'OISEAU 王様と幸運の鳥(旧ビデオ題)王様と鳥(衛星) 7月29日 劇場初公開Anime 上映時間 87 分 製作国 フランス ジャンル ファンタジー/ドラマ 2006年 スタジオジブリ提供により本邦初 劇場公開が実現フランス初の長編アニメーション映画として制作されたものの、1952年、ポール・グリモー監督の意に添わぬ形でプロデューサーが無理やり完成・公開された「やぶにらみの暴君」。曰く付きの作品は世界中で高い評価を受け、多くのアニメーション作家たちに多大な影響を与えた。日本でも55年に公開されるや絶賛を浴び、後にアニメの道に進む若き高畑勲、宮崎駿の2人もこの作品の虜になったという。本作は、そんな不本意な内容となってしまった「やぶにらみの暴君」を、グリモー監督自らが作品の権利とネガフィルムを買い取り、当初の希望通りの内容へと大幅に変更を加えて作り直し、79年にようやく完成させた執念の一作。日本では80年代に「王様と幸運の鳥」というタイトルでビデオが発売され、90年代後半に「王と鳥」のタイトルでDVDが発売されている。《公開時コピー》気をつけたまえ。この国は今、罠だらけだからな。公式サイト約半世紀前につくられたフランスの長編アニメ映画「王と鳥」(ポール・グリモー監督)のデジタルリマスター版が7月29日に劇場初公開される。同映画は、高畑勲監督(70)、宮崎駿監督(65)がともに多くの影響を受けたと公言する作品。世界で高い評価を受けている「ジブリ作品」の“生みの親”ともいえる作品。高畑自身が日本語字幕を担当している。ジブリの原点に触れることができそう。ストーリー:タキカルディ王国の高層宮殿。この国の王は、民衆から嫌われ、また民衆を嫌う孤独な暴君。楽しみは、秘密の部屋に飾られた、美しい羊飼い娘の絵を眺めることだった。羊飼い娘は、隣に飾られた絵の煙突掃除と愛し合っている。ある夜ふたりは、絵の中から逃げ出した。そこへもう一枚、王の肖像画から飛び出した暴君が、本物の王になり代わり、国を挙げて捜索を始める。一羽の鳥に導かれ逃げ続けるふたりに、王の追っ手が迫る!「王と鳥」初公開 この作品がなければジブリは生まれなかった。ジブリの“原点”「王と鳥」を日本初上映 監督: ポール・グリモー Paul Grimault 原作: アンデルセン Andersen 『羊飼い娘と煙突掃除人』 脚本: ジャック・プレヴェール Jacques Prevert ポール・グリモー Paul Grimault 台詞: ジャック・プレヴェール Jacques Prevert 音楽: ヴォイチェフ・キラール Wojciech Kilar ジョセフ・コズマ Joseph Kosma 声の出演: パスカル・マゾッティ Pascal Mazzotti 王 ジャン・マルタン Jean Martin 鳥 レイモン・ビュシェール Raymond Bussieres 警官長 アニエス・ヴィアラ Agnes Viala 羊飼い娘 ルノー・マルクス Renaud Marx 煙突掃除人 ユベール・デシャン Hubert Deschamps 助言者 ロジェ・ブラン Roger Blin 盲人 フィリップ・デレーズ Philippe Derrez エレベーター係/スピーカーの声 アルベール・メディナ Albert Medina 猛獣使い クロード・ピエプリュ Claude Pieplu 宮殿の市長
2006年07月19日
『ゲド/戦いのはじまり』(2004) EarthseaTVM 製作国 アメリカ ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/ドラマ 『ゲド戦記』ー世界で唯一の実写版! 8月4日発売世界三大ファンタジーのひとつと称されたアーシュラ・K・ル=グヴィンの「ゲド戦記」を実写化したこの作品。VFX満載で描かれたファンタジー・ワールドが待望のDVD化。アメリカSCI FI Channelが「影との戦い」と「こわれた腕環」を元に「Earthsea」のタイトルでTVドラマ化(ミニシリーズ)。米Sci-Fiチャンネル製作の「ゲド 戦いのはじまり」(原題:Earthsea)のDVDが8月4日発売される。計172分のミニシリーズ。ストーリーは、原作の第1作と第2作を同時進行する出来事として描いている。そこに第3作のドラゴンのエピソードが少し加わっている。しかし、第2作のテーマがまるごと抜け落ちているのをはじめ、腑に落ちないアレンジが続々あるらしい。。ただし、美術や衣装、影の造形はそれなりに凝ったもの。また、登場人物の役名や地名など固有名詞の表記は岩波書店の翻訳本に沿っているので、その点の違和感はなさそう。監督はTV版「デッド・ゾーン」のロバート・リーバーマン。脚本はTV「インディ・ジョーンズ/若き日の冒険」に参加、ジョー・ダンテ監督の「スモール・ソルジャーズ」の脚本を書いたギャビン・スコット。主人公ゲドは青年時代のみ描かれ、演じるのは「X-MEN」シリーズのアイスマン役で知られるショーン・アシュモア。ヒロイン役にあたるのはテナーで、演じるのは「ヤング・スーパーマン」のラナ役で人気のクリスティン・クルック。大巫女サー役を「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニ、魔法使いオジオンを「リーサル・ウェポン」シリーズのダニー・グローバーが演じている。 監督: ロバート・リーバーマン Robert Lieberman 製作: マシュー・オコナー Matthew O'Connor マイケル・オコナー Michael O'Connor 製作総指揮: ローレンス・ベンダー Lawrence Bender ケヴィン・ケリー・ブラウン Kevin Kelly Brown ロバート・ハルミ・Jr Robert Halmi Jr. ロバート・ハルミ・Sr Robert Halmi Sr. 原作: アーシュラ・K・ル=グウィン Ursula K. Le Guin 脚本: ギャヴィン・スコット Gavin Scott 撮影: スティーヴ・ダニラック Steve Danyluk 音楽: ジェフ・ローナ Jeff Rona 出演: ショーン・アシュモア Shawn Ashmore クリスティン・クルック Kristin Kreuk イザベラ・ロッセリーニ Isabella Rossellini ダニー・グローヴァー Danny Glover セバスチャン・ロッシェ Sebastian Roche 【ゲド戦記 シリーズ】 EARTHSEA (1968~2001) ●●アーシュラ・K・ル=グウィン●● 岩波書店『ゲド戦記』シリーズ全6巻第一巻『影との戦い』 A Wizard of Earthsea 1968第二巻『こわれた腕環 』 The Tombs of Atuan 1971第三巻『さいはての島へ』The Farthest Shore 1972 第四巻『帰還』 Tehanu 1990第五巻『アースシーの風』The Other Wind 2001第六巻『ゲド戦記外伝』 Tales from Earthsea『ゲド戦記』は言葉が美しい。まもなく公開のスタジオジブリの映画では、その世界観はどのように描かれるのでしょう。
2006年07月19日
『未来少年コナン』原作本『残された人びと』 アレグサンダー・ケイ THE INCREDIBLE TIDE (Key Alexander)二つの大国が磁力兵器を使った戦争を起こし、世界中のほとんどの人が死ぬ。戦争を引き起こした帳本人は、生き残った人々を支配しようとするが、主人公の少年と科学者たちは超能力を使って立ち向かう。1974年刊の再刊。 「冷戦時代を反映したジョージ・オーウェルばりの未来社会と物質文明を否定したような荒々しい自然の中で繰り広げられる物語は、アニメ版の痛快冒険活劇とは趣を異にしコナンとラナの内面の成長に重点を置いて進行。たった一人無人島に残された少年が絶望的な現実に苦悩しつつも、内なる知恵と人間関係により困難を克服していく様は、「暗い」と表現するよりは小説ならではの深みを備えていると思います。 クライマックスも世界(社会や人間関係)が生まれ変わるような瞬間のようで押し付けがましくなく好感がもてました。 作者の他の作品は絶版になっていますが出来れば読んでみたいところです。」(Amazon.co.jp 感想文より) 感想:アニメの登場人物の原型が全部登場してます。・コナン・ラナ・ロー博士(ラオ博士)ラナの祖父・ダイス船長・マンスキー(モンスリー)・オーロ・レプカ・ジムシー・海鳥のティキィ・町 インダストリア ハイハーバー* おじい(コナンの祖父)やテラ(オーロの妹)は登場しませんコナンとラナは17歳くらいで、別々の場所で奮闘しています。出会うのはほとんどラストの方。ふたりの話は同時進行しています。テレパシーや未来社会ということでSFですが、人が元々もっている能力を伸ばした力としての描き方で、わりとSFとしては地味でした。ボタンをおせば機械がなんでもやってくれた世界が崩壊し、12歳でコナンは孤島にひとり流れ着き、生き延びます。孤独に押しつぶされそうになる時間。アニメのような明るくハツラツとした少年ではなくて、もっと骨太。痩せえてはいてもその筋肉隆々とした肉体にインダストリアからやってきた支配階級は、彼の若さ強靭さが欲しいと思う。コナンのように救う価値の見られない生き残りを彼らは見捨てている。前書きに、「この話は、旧約聖書のモーゼがエジプト人に苦しめられているユダヤ人をひきいて、神の定めたイスラエルへ脱出する話を思い出させ、それとおまじような感動さえおこさせます」とありますが、キリスト至上な表現にはちょっと首をかしげますが、たしかにコナンは生き残った人びとの若い世代を率いていくのを予感させます。自分にはそんな任は重すぎると悩みつつ、、のココロの成長をともなって。全体にアニメのような明るさ、ユーモアはなく陰鬱ですが、ラストは感動というか、読後何度もそのシーンを思い浮かべてます。「大団円」というアニメのような分かりやすさではないけれど、充分にコナンたち若い世代が、この荒れ果てた世界を立て直していくんでは、、と思わせました。アニメ同様に、マンスキー(モンスリー)やオーロやダイスといった敵役が、その後の世界ではコナンの協力者になっていくのかと。小説ならではの深みのある内容でしたし、ラストもよかったです。でも、、やっぱりアニメのほうが 楽しめると思います。アニメは原作を膨らませた素晴らしいものだと。彼らの成長というのをじっくり読んでみるのもいいですね。この原作は、宮崎さんがアニメ化に特に選んだものではなかったそうです。というより原作は大嫌いだと当時おっしゃてたとか。<日本アニメーション>からたまたま与えられた題材だったにもかかわらず、機械と人間と自然のバランス、勇敢なヒーローおよびヒロイン、バラエティに富んだ悪役、未来文明と最終兵器 …。宮崎作品の基本的要素が すべてつまっているではないですか。嫌い嫌いといいつつも、この小説は、宮崎さんの世界観に随分とよくはまったのですね。『残された人びと』の原作者、アレグサンダー・ケイ(米)は、1979年に亡くなっている。アニメ化された時はギリギリ存命だったわけです。彼はアニメ『未来少年コナン』を観たのでしょうかね。
2006年07月19日
『未来少年コナン』(1978) Anime 放映期間 1978/04/04~1978/10/31 放映局 NHK 製作国 日本 ジャンル アドベンチャー 宮崎駿が初めて“監督”として関わった作品で、原作となる児童文学『残された人びと』を大幅にアレンジしている。快活な少年コナンは、“おじい”と共に孤島暮らしをしていたが、そこに少女ラナが流れ着いたことでそれまでの平穏は打ち砕かれた。おじいを死なせ、親しくなったラナを拉致した連中を追って、コナンは敵地インダストリアへと乗り込んでいく。冒険の途中で巡り会った仲間と力を合わせ、なんとかラナの奪還に成功するがが…。 ★公式サイト★子供用サイト★スタジオジブリ感想:7/17「海の日」にファミリー劇場にて 一挙公開チェックしてたのですが、録画を忘れました(>M<)それでも、「ハイハーバー」のあたりから、観れました。宮崎作品の、不朽の名作ですよね~。今見ても、やっぱり面白い。ホント、DVDで揃えるとか、したいところです。しかし1~3作のあたりの ラナの顔はかなり違いますね。宮崎先生も、当時NHKで放映した時に、ラナがかわいくないことに愕然とし、顔を直した、、とのことですね。ただ今、原作にも興味ありです。残された人びと 演出: 宮崎駿 製作: 本橋浩一 プロデューサー: 中島順三 遠藤重夫 企画: 佐藤昭司 原作: アレグサンダー・ケイ 「残された人々」より 脚本: 中野顕彰 吉川惣司 胡桃哲 撮影監督: 三沢勝治 美術監督: 山本二三 音楽: 池辺晋一郎 キャラクターデザイン: 宮崎駿 大塚康生 声の出演: 小原乃梨子 コナン 信沢三恵子 ラナ 青木和代 ジムシー 永井一郎 ダイス 吉田理保子 モンスリー 山内雅人 おじい、ラオ、パッチ 家弓家正 レプカ 神山卓三 ドンゴロス 池田勝 パスコ 増岡弘 グッチ 若本紀昭 ドゥーケ 水島鉄夫 クズウ 石丸博也 オーロ つかせのりこ テラ 宮内幸平 ガル 田中秀幸 ルーケ 【エピソード】1 のこされ島 1978/04/04 2 旅立ち 1978/04/11 3 はじめての仲間 1978/04/18 4 バラクーダ号 1978/04/25 5 インダストリア 1978/05/09 6 ダイスの反逆 1978/05/16 7 追跡 1978/05/23 8 逃亡 1978/05/30 9 サルベージ船 1978/06/06 10 ラオ博士 1978/06/13 11 脱出 1978/06/20 12 コアブロック 1978/06/27 13 ハイハーバー 1978/07/04 14 島の一日 1978/07/11 15 荒地 1978/07/18 16 二人の小屋 1978/08/01 17 戦闘 1978/08/08 18 ガンボート 1978/08/15 19 大津波 1978/08/29 20 再びインダストリアへ 1978/09/12 21 地下の住民たち 1978/09/19 22 救出 1978/09/26 23 太陽塔 1978/10/03 24 ギガント 1978/10/17 25 インダストリアの最期 1978/10/24 26 大団円 1978/10/31
2006年07月19日
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』 (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 7月22日公開製作国 アメリカ ジャンル アドベンチャー/アクション/コメディ 全世界待望の映像プロジェクトのために、監督のゴア・ヴァービンスキー、主演のジョニー・デップ、オーランド・ブルームといった前作のスタッフ&キャストが総結集。圧倒的なスケール感と共に、史上最強のエンターテイメントがここに誕生する。世界中で驚異的な大ヒットを記録し、空前の海賊(パイレーツ)ブームを巻き起こした世紀のアドベンチャー巨編『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』。そのパート2。《公開時コピー》さらば、ジャック・スパロウ―― <パイレーツ・オブ・カリビアン>シリーズのニ作目http://www.disney.co.jp/pirates/公式サイト ジャック・スパロウ お前の烙印は消えない…。 前作「呪われた海賊たち」のおはなし:カリブ海の港町ポートロイヤルが、バルボッサ船長率いる海賊の襲撃をうける。彼らは、自分たちにかけられた「生死の狭間を永遠に続ける」という呪いを解くために必要な、黄金のメダルを探していたのだ。そして所有者であるエリザベス(キーラ・ナイトレイ)をさらい、去っていく。彼女に想いを寄せる青年ウィル(オーランド・ブルーム)は、謎めいた海賊キャプテン・ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と手を組んで、奪還の旅に出発するが・・・。>ストーリー:[デッドマンズ・チェスト]とは 死者の宝箱ある晩、ジャックの前にウィルの父親、“靴ひものビル”ことビル・ターナーが突如現れる。顔や首の一部が深海生物と化した彼は、船乗りなら誰もが恐れる“深海の悪霊”デイヴィ・ジョーンズの使者としてやってきたと言う。 13年前、ジャック・スパロウはブラック・パール号の船長になる為、自らの魂を引き換えに、船乗りたちが最も恐れる”深海の悪霊”デイヴィ・ジョーンズと「血の契約」を交わした。そしてその契約期間は終わりジャックの魂を取り立てる為巨大な闇の力がうごめきはじめていた。今度こそジャックの命運もつきようとしていた。今回ジャックが対立することになるお相手、幽霊船“フライング・ダッチマン”の船長デービー・ジョーンズ。あんまりメイクがすごくて、一体誰が演じているのやら、、っと思ってみてたのですが、ビル・ナイだったんですね! 「アンダー・ワールド」では吸血鬼、「ラブ・アクチュアリ」では老いてなお血気盛んなロッカーで、面白い人だと思っていました。ロッカー役は一歩間違えればドン引きになりそうな演技なのに、飄々としてるのにおもしろくて最高。それにしても、前回からさらに 敵役たちのメイクが(笑)パワーアップしてますね。デービー・ジョーンズが登場するたびに これでもかとうごめくアゴのタコ足。。もうセリフよりタコ足の絶妙な動きにばかり目がいってしまいました。さらに、フジツボだかなんだか、わからないいろんなものがくっついた手下たち。。でも彼らは、モンスターと割り切ればいいとしても、人間の顔が半分以上残っている、ビル・ターナーの 顔のフジツボは 見るたびに鳥肌が立ちましたよ。。(><)。その頃、海賊の血を引く青年ウィル・ターナーと、総督の令嬢エリザベス・スワンの結婚が危機にみまわれていた。ふたりはかつてジャックの逃亡を助けたこと (前作「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊達」) により、逮捕された。釈放の条件はジャックの「北をささない羅針盤」を手に入れることだった。デービー・ジョーンズと彼の恐ろしい船員たちに追われ、ジャック・スパロウは自身の命を救うために他の者たち(ウィル・ターナーやエリザベス・スワン)を裏切ることになってしまう。今回、ジャックに裏切られ、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)はデービー・ジョーンズの船上へ行きつくことになる。しかし、そこで出会うのは。ウィル・ターナーはまたしても、ジャックの策略に使われる駒となってしまうのか。感想:待ちにまっていた「パイレーツ・オブ・カリビアン」2!面白かったです♪ ジョニーはやっぱり最高です。オーランド・ブルームも前回よりよかったな~。キーラは、もう堂々たるものですね。前作では わがままお姫様の様子があんまり好感感じなかったケド、今回はとっても良かった♪まさにヒロイン。このさんすくみは、言うなれば彼女のヒロイン度を表してるようでもありました。そして、パート3 「At World's End (仮題:200705世界公開予定)」 も、絶対絶対見なくっちゃね、という終わり方。「eiga.com 必見 注目作」に詳しくありますが、ホントに 海を舞台に変えたSWのようでもありますね。凸凹コンビはR2-D2&C-3POという例えには、妙に納得しちゃいました。キャプテン・バルボッサも 思いがけず登場となり、ますますパート3が楽しみとなりました~。 監督: ゴア・ヴァービンスキー Gore Verbinski 製作: ジェリー・ブラッカイマー Jerry Bruckheimer 出演: ジョニー・デップ Johnny Depp ジャック・スパロウ オーランド・ブルーム Orlando Bloom ウィル・ターナー キーラ・ナイトレイ Keira Knightley エリザベス・スワン ビル・ナイ Bill Nighy デイヴィ・ジョーンズ ステラン・スカルスガルド Stellan Skarsgard “ブーツストラップ”・ビル・ターナー ジャック・ダヴェンポート Jack Davenport ノリントン ケヴィン・マクナリー Kevin McNally ギブス ナオミ・ハリス Naomie Harris ティア・ダルマ ジョナサン・プライス Jonathan Pryce スワン総督 マッケンジー・クルック Mackenzie Crook ラジェッティ トム・ホランダー Tom Hollander ベケット卿 リー・アレンバーグ Lee Arenberg ピンテル ジェフリー・ラッシュ Geoffrey Rush バルボッサ
2006年07月18日
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 上映時間 143 分 製作国 アメリカ ジャンル アクション/アドベンチャー/コメディ ディズニーランドの人気アトラクション“カリブの海賊”を「パール・ハーバー」のジェリー・ブラッカイマー製作、「ザ・リング」のゴア・ヴァービンスキー監督で映画化したアクション・アドベンチャー大作。魔の海を舞台にひとつのメダルを巡って展開する4人の男女のミステリアスな運命の物語を壮大なスケールで描く。主演は「ブロウ」「フロム・ヘル」のジョニー・デップと「ロード・オブ・ザ・リング」のオーランド・ブルーム。共演に「シャイン」のジェフリー・ラッシュと「ベッカムに恋して」のキーラ・ナイトレイ。 <パイレーツ・オブ・カリビアン>シリーズの一作目現在公開中『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』は シリーズニ作目 2007年5月には三作目も公開予定 ストーリー:提督の娘エリザベス・スワンは、12歳の時 父の提督の赴任先 カリブ海の植民地ポートロイヤルにドーントレス号で向かっていた。カリブ海を航行中、ドーントレス号は海賊に襲われた英国の船を救助する。その時少年ウィルをみつけたエリザベスは、彼の首にかけられた金のメダルに魅せられる。少年を海賊の一味と思い込んだエリザベスは、好奇心からメダルを奪い、自分のものにしてしまう。独立心が強く自由を愛するエリザベスは、上流階級の窮屈な暮らしを嫌い、広い世界に旅立つことをいつも夢見ていた。そんな彼女にとって、海賊こそが自由のシンボルだったのだ。それから8年後。父のスワン総督と共に新しい海軍提督就任式に出席したエリザベスは、海に転落、海賊ジャック・スパロウに命を救われる。新提督ノリントンはジャックを逮捕しようとするが、ジャックは姿をくらます。一軒の鍛冶屋に忍び込むが、鍛冶屋の見習いウィルに取り押さえられてしまう。この若者、ウィル・ターナーこそが、かつてドーントレス号に救助された金のメダルの持ち主だった。この事件直後、町はブラックパール号に乗ったキャプテン・バルボッサ率いる海賊の一団に襲撃される。敵はエリザベスを誘拐する。敵の狙いはエリザベスが身につけているウィルの金のメダルがだった。エリザベスに思いをよせるウィルと、囚われの身のジャック・スパロウは手を組み、エリザベス救出&ブラック・パール号追跡へと向かう。実はジャックは、ブラックパール号のかつての船長で、バルボッサはジャックの手下で、二人の因縁は実に深いものだった。ジャックはカリブ海中でその存在を知られた人望あるキャプテンだった。しかし、バルボッサはジャックを裏切り、自殺用にたった1発だけ弾をこめたピストルと共に彼を無人島に置き去りにし、船を奪って海賊の頭領になったのだ。奇跡的に生還したジャックは復讐の鬼と化し、バルボッサがピストルにこめたたった1発の銃弾を、バルボッサ自身の胸に打ち込むために、ブラックパール号を追っているのだ。大規模海戦シーン何故か不死身の海賊達 何故死なないの?月光にあたると 海賊達は骸骨姿に。海賊達に かけられたた呪いとは?彼らが欲しがっているメダルの秘密とは?ジャックは ブラック・パール号を取り戻せるのか。感想:この映画が公開されて三年になるのですね。当時、夢中になりました。ジョニー・デップの魅力の虜になったのも、この映画です。海戦シーンや美しい海、島、とてもお金がかかりそう(笑)海モノ映画では、他に大規模なのには「マスター・アンド・コマンダー」がありますね。最近映画化されたクライブ・カッスラーのピットシリーズ「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」もこれくらい大規模ならよかったのに。 監督: ゴア・ヴァービンスキー Gore Verbinski 製作: ジェリー・ブラッカイマー Jerry Bruckheimer 出演: ジョニー・デップ Johnny Depp ジャック・スパロウ オーランド・ブルーム Orlando Bloom ウィル・ターナー キーラ・ナイトレイ Keira Knightley エリザベス・スワン ジェフリー・ラッシュ Geoffrey Rush キャプテン・バルボッサ ジョナサン・プライス Jonathan Pryce ジャック・ダヴェンポート Jack Davenport リー・アレンバーグ Lee Arenberg ブライ・クーパー Brye Cooper
2006年07月18日
日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くことに!初めての旅に張り切る若だんなだったが、誘拐事件、天狗の襲撃、謎の少女の出現と、旅の雲行きはどんどん怪しくなっていき…。大好評「しゃばけ」シリーズ第五弾。 ★しゃばけ倶楽部★ 感想: セブン & アイ 歴史、時代小説 女性作家■『しゃばけ』シリーズ () 「しゃばけ」 2004年4月発行(2)「ぬしさまへ」2003年5月発行(3)「ねこのばば」2004年7月発行 (4)「おまけのこ」2005年8月発行 (5)「うそうそ」 2006年5月発行■作者:畠中 恵1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー◇「しゃばけ」とは「娑婆気」と書いて「しゃばっけ」とも読む。その意味は世間体や外聞・体面といったあたりをはばかり、見栄を張ってしまうような心の状態を指していうらしい。
2006年07月18日
犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々―愛嬌たっぷり、愉快で不思議な人情妖怪推理帖。名(迷?)脇キャラも新登場で、ますます賑わう「しゃばけ」シリーズ第三弾。 【目次】茶巾たまご/花かんざし/ねこのばば/産土/たまやたまや ★しゃばけ倶楽部★ 感想:「産土」は怖かったです。犬神の以前の暮らしが分かるのですが、途中まで、現在の暮らしの話かと思ってたので、「え!」と驚かされました。短編ですので、それぞれ読みきり、事件ごとに小粒などんでん返しなど、仕掛けがあるのが面白いです。 セブン & アイ 歴史、時代小説 女性作家■『しゃばけ』シリーズ () 「しゃばけ」 2004年4月発行(2)「ぬしさまへ」2003年5月発行(3)「ねこのばば」2004年7月発行 (4)「おまけのこ」2005年8月発行 (5)「うそうそ」 2006年5月発行■作者:畠中 恵1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー◇「しゃばけ」とは「娑婆気」と書いて「しゃばっけ」とも読む。その意味は世間体や外聞・体面といったあたりをはばかり、見栄を張ってしまうような心の状態を指していうらしい。
2006年07月18日
摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎に持ち込まれるは、訳ありの頼み事やらお江戸を騒がす難事件。親友・栄吉との大喧嘩あり、「屏風のぞき」の人生相談あり、小さな一太郎の大冒険ありと、今回も面白さてんこ盛り。お待ちかね、大好評「しゃばけ」シリーズ第四弾!身体は弱いが知恵に溢れる若だんなと、頼れるわりにちょっとトボケた妖たちの愉快な人情妖怪推理帖。 【目次】こわい/畳紙/動く影/ありんすこく/おまけのこ ★しゃばけ倶楽部★ 感想:短編集なので かるく読めました。「畳紙」を読んで、気づきました。これは第4巻だったのですね。「畳紙」に登場の白粉屋の娘の厚化粧の意味が分かるというはなしで、屏風のぞきが活躍?しますね。鳴家たちなど、<妖>たちは相変わらず、親しみが湧きます(笑)。 セブン & アイ 歴史、時代小説 女性作家■『しゃばけ』シリーズ () 「しゃばけ」 2004年4月発行(2)「ぬしさまへ」2003年5月発行(3)「ねこのばば」2004年7月発行 (4)「おまけのこ」2005年8月発行 (5)「うそうそ」 2006年5月発行■作者:畠中 恵1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー◇「しゃばけ」とは「娑婆気」と書いて「しゃばっけ」とも読む。その意味は世間体や外聞・体面といったあたりをはばかり、見栄を張ってしまうような心の状態を指していうらしい。
2006年07月18日
『韓半島』 監督:カン・ウソク、製作:シネマサービス、主演:チョ・ジェヒョン、チャ・インピョ、アン・ソンギ、カン・シンイル 南北統一の日が近づく近未来。だが日本は妨害に出て韓半島(朝鮮半島)を危機に陥れる。カルチャーセンターを転々としていた歴史学者、チェ・ミンジェ(チョ・ジェヒョン)はその荒波の渦に100年以上隠されて来た歴史の秘密を暴かなければならない責任を負うことになる。後輩の歴史学者イ・サンヒョン(チャ・インピョ)と勇気ある大統領(アン・ソンギ)も危機に陥った韓半島を救うために立ち上がる。 シネマサービスの経営第一線から退いた『シルミド』のスター監督カン・ウソク作品。100億ウォンあまりの製作費が投入された『韓半島』は近未来と旧韓国末を行き来しながらスペクタクル構成・画面を見せてくれる。「分断」という韓国大作映画の共通素材を積極的に活かしたことも注目どころ。カン・ウソク監督は「日本人の政治的な妄言や不適切な表現は、いくら傷つけても大した抵抗はしてこないだろうという彼らの考えが現われている」、「映画監督ではあるが、個人的に(そんな日本を)映画の中でぎゃふんと言わせたかった。だから反日色が濃くなった」と語った。 初日で23万人も観たそうで、ハリウッド映画を抜いて興行一位だそうですね。さきほど夕方のニュースで観て、こんな映画が韓国で作られてることに唖然としました。戦後ウン10年、日本って、ぜんっぜん、信用されてないのね(><)。カン・ウソク監督って よっぽど日本が嫌い? それか、平和だと安心しての上での製作?日本は 文句言えないでしょって思ってるのかしら。”日本をぎゃふんと言わせたい”って、公式コメントにするとはびっくりです。なんとも、こどもっぽい気がしますが。。日本にも配給くるのかしら?これをみたは人はどんな感想を思うのかな?『シルミド』って観たことないんですが、ここまでストレートな内容なのかな?『韓半島』カン・ウソク監督、「反日色が強いのは個人的感情から」 反日映画『韓半島』、ハリウッド大作を破れるか?カン・ウソク監督作品「韓半島」、国会で試写会 民族主義に執着した映画『韓半島』一戦を辞さない? 映画『韓半島』
2006年07月14日
『ある子供』 (2005) L' ENFAN THE CHILD 上映時間 95 分 製作国 ベルギー/フランス ジャンル ドラマ カンヌ国際映画祭2度目のパルムドール大賞に輝いた社会派ドラマの傑作「ロゼッタ」「息子のまなざし」などで知られるベルギーの実力派、ダルデンヌ兄弟。若年層の失業率が20%に達し確かな未来を見出せない若者が急増しているというベルギーの社会情勢を背景に、大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの運命を、厳しくも優しい眼差しで見つめつつ、抑制の中に鋭さを秘めた妥協のない演出で描き出す。主演は「イゴールの約束」のジェレミー・レニエ。『ある子供』での、“とめどなく溢れる涙”は、希望を見出せない時代に射し込んだ、ひとすじの光。《公開時コピー》痛みを知ること、やさしくなること。 http://www.bitters.co.jp/kodomo/公式サイトストーリー:定職につかず、少年たちを使って盗みを働き、盗品を売ってその日暮らしをしている20歳の青年ブリュノ。ある日、ブリュノの子どもを出産した18歳の恋人ソニアが病院から退院してくる。子どもを見ても何の実感も感じないブリュノ。盗品を売った金でドライブに行ったブリュノとソニアは、まるで子どものようにじゃれあう。しかしブリュノはソニアに子どもの世話を頼まれた間に、カメラを売るように子どもを売ってしまう。感想:寒々しいけれど、ラストは救いがありました。タイトルの『ある子供』とはブリュノの子供の事であり、ブリュノ自身の事でもある。大人になるとは? カメラを売るように 子供も売ってしまうブリュノ。 大人になる意味も知らず、その道筋も知らないブリュノ。 彼は、“何も知らない”。涙も、働く汗も、本当の愛も、命の重さも。淡々としてドキュメンタリーチック。路上が良く出てくる。賑やかな繁華街ではなく、クルマの轟音鳴り響く幹線道路を乳母車を押して渡ろうとしたり、バイクを押して歩いたり、。常ならぬ危険にいつもさらされて暮らしているブリュノたちを象徴しているようで、寒々しい。10代での妊娠。子供を産み、育てることは大変なことです。命の重さ責任の重さを知っていれば、悪い言い方をすれば中絶という方法もあった筈。ブリュノとソニアのカップルは、何の不安もなかったのだろう。でも、さあ、いざ産まれました、温かな固まりが確かな重さで、全てを頼り切った重さで腕の中にあります、となった時、ソニアは、その温かさ重さを大事に守る宝物と実感したようです。けれど、ブリュノは、。彼は、責任をとることを嫌がってる風でもない。それすら感じてない、ただ、そこにいる、としか認識してない。それまで自分が、かっぱらっちゃ売り払ってきたモノと、なんら違わなかった。ラストは唐突にやってきてアッサリと終わってしまいました。それでも、希望が、救いが感じられる終わり方で、ようやくホッとできました。それまで、見ている間中 感じていた不快感も、薄れ、話の意味を考えることもできるようになりました。突っ込ませていただくと、ソニアに捨てられそうになり、住む家もなく、借金も返せそうもなく、警察にもマークされ、将来の展望が暗くなってきたという現実に、ようやく気づいたということでしょうか。 まー、ドラッグが出てこないだけマシ。●主人公ブリュノを演じたジェレミー・レニエダルデンヌ兄弟の長編第3作『イゴールの約束』の主演で映画デビュー。フランソワ・オゾン作品のほか、つねに作品選びに定評ある若手俳優。本作ではあらためてその才能の豊かさを証明し、多くの人を驚かせた。●「21人のジミー」本作では赤ん坊・ジミー役になんと21人の名前がクレジットされている。現実の一場面を生のまま切り取ったかのようなシーンのひとつひとつが、実に計算され、準備がなされて撮られているということ。●まだ、希望はそこにある。 若年層の失業率が20%というベルギー。社会や経済の環境から発生した若者の問題に、ヨーロッパだけでなく世界が直面している。ブリュノやソニアは、決して特別な存在ではない。家庭に恵まれず、貧しさにさらされ、労働の価値も知らず、将来への期待を抱くことができない子供たちが、大人になれない若者たちになっていく。日本でも「NEET」や「引き篭もり」が増えているのは、どこかに同じ閉息感があるのかもしれない。この時代に、若者たちは未来への光を見つけることができるのだろうか。(公式サイトより)●評価 まれに見るエネルギーで、装飾のないネオ・レアリスムを頂点まで押し上げた。人の理性をも狂わせる資本主義の影の部分の考察である『ある子供』は、この十年来ケン・ローチがもはやなしえていないことに見事に成功している。『ある子供』は、ダルデンヌ兄弟の最高傑作であり、社会派映画の渇きを癒す一作だ。 (―クロニカル誌) <ダルデンヌ作品> 監督: ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne 製作: ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne デニス・フレイド Denis Freyd 製作総指揮: オリヴィエ・ブロンカール Olivier Bronckart 脚本: ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne 撮影: アラン・マルコァン Alain Marcoen 美術: イゴール・ガブリエル Igor Gabriel 衣装: モニク・パレル Monic Parelle 編集: マリー=エレーヌ・ドゾ Marie-Helene Dozo 出演: ジェレミー・レニエ Jeremie Renier ブリュノ デボラ・フランソワ Deborah Francois ソニア ジェレミー・スガール Jeremie Segard スティーヴ ファブリツィオ・ロンジョーネ Fabrizio Rongione 若いチンピラ オリヴィエ・グルメ Olivier Gourmet 私服の刑事 ステファーヌ・ビソ Stephane Bissot ミレーユ・バイィ Mireille Bailly アンヌ・ジェラール Anne Gerard
2006年07月14日
『ふたりの5つの分かれ路』 (2004) 5X2 上映時間 90 分 製作国 フランス ジャンル ロマンス/ドラマ/ミステリー 「8人の女たち」「まぼろし」「スイミング・プール」の人気監督、フランソワ・オゾンが一組のカップルの恋愛をユニークな手法で描く。離婚調停を進めるカップル、マリオンとジル。彼らがどのようにしてそこに至ったのかを、時間を逆行させて、ある日の夕食、出産、結婚、恋に落ちた瞬間まで、5つの季節を経ながら遡って描いていく。ヒロイン役は「天使の肌」「愛する者よ、列車に乗れ」のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。http://www.gaga.ne.jp/futarino/公式サイトhttp://www.eiga.com/review/5x2.shtml eiga.com「映画評」 ストーリー:★淡々と事務的に離婚の手続きをする夫婦。 ★微かに感じていた不協和音がハッキリしてきたディナーのとき★分かち合うはずの喜びが曖昧に溶けていった出産のとき★幸せに酔いつぶれて小さな翳りを見逃した結婚のとき★そして何の理由も根拠もなく真っ直ぐ恋に落ちていく瞬間それは、ある男女の人生における5つの分けれ路だった。感想:あるカップルの離婚、いさかい、出産、結婚、出会いという5つの瞬間を、時をさかのぼっていくという手法がおもしろかったです。ひとつひとつのエピソードでは、実際、「ん?ちょっと、それってマズクないかい?」っと感じる要素がありましたねー。わたしは、やっぱり、出産のエピソードが印象深いです。保育器の我が子を見つめる彼女。ああいう孤独は、おんなを強くしますね~。夫は、支えにならん、っと痛感することでしょう。あの夫の行動は、おんな側からは、非難ゴウゴウですよ。(笑)十月十日(とつきとおか) お腹に子どもをやどしてる女と違って <父親になる>のは、時間がかかると聞きますがね~。↑ というように、愛の複雑さを熟知したオゾン監督作ならではなエピソードばかりでした~。ひとつひとつのエピソードの間は、想像力働かせて埋めないと、アレ?となりますが、それがまた、いいですね。愛する人に決して言えない人間の本能的な行動 裏側をバッサリ見せてくれた感じです。夫 もしくは妻に、その時々の正直な気持ちやいきさつやらを、言えない事ってある。言いたくても、どう言い表していいのか、言ったらかえって関係が悪化するかもしれず。それらは心に封印していくのだろうケド、結局どういう結果になるのかは、本人にもどうにもならないのかも。主演ふたり、過去に戻るにつれ、表情やヘアメイクで若くなっていく。それにしても ベッドシーンなど結構ありましたが、ふたりの満ち足りた幸せベッドシーンというのはなかったのも、一つの暗示かな?ラストシーンはいつまでも観ていたい美しさで、このふたりには別れが待っていると含みを持たせていて、魅入ってしまいました。 音楽がまった良かった。イタリアン・ポップスだそうです。<オゾン監督作品>8人のおんなたちスイミング・プール 監督: フランソワ・オゾン Francois Ozon 製作: オリヴィエ・デルボスク Olivier Delbosc マルク・ミソニエ Marc Missonnier 脚本: フランソワ・オゾン Francois Ozon エマニュエル・ベルンエイム Emmanuele Bernheim 撮影: ヨリック・ルソー Yorick Le Saux 衣装: パスカリーヌ・シャヴァンヌ Pascaline Chavanne 音楽: フィリップ・ロンビ Philippe Rombi 出演: ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ Valeria Bruni-Tedeschi マリオン ステファン・フレイス Stephane Freiss ジル ジェラルディン・ペラス Geraldine Pailhas ヴァレリー フランソワーズ・ファビアン Francoise Fabian モニク アントワーヌ・シャピー Antoine Chappey クリストフ マイケル・ロンズデール Michael Lonsdale ベルナール マルク・ルシュマン Marc Ruchmann マチュー
2006年07月13日
『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』 (2001) MA FEMME EST UNE ACTRICE MY WIFE IS AN ACTRESS [米] 上映時間 95 分 製作国 フランス ジャンル コメディ/ロマンス 実生活でもパートナーである「愛を止めないで」「ラブetc.」のシャルロット・ゲンズブールと、俳優のイヴァン・アタルが実名で夫婦役に扮した、セルフ・パロディ的なラブ・コメディ。人気女優を妻に持った夫の苦悩する姿を面白可笑しく描く。イヴァン・アタルは監督・脚本も兼任、本作が彼の長編監督デビューとなる。来日記者会見 ストーリー:パリに住む35歳のスポーツ記者イヴァンは、妻が一般人でないために日々の生活で悩まされ続けている。彼女は有名女優のシャルロット・ゲンズブール。2人で外出すると、イヴァンは彼女がサインや写真をせがまれるところを目の当たりにする。彼らは、深く愛し合っていながら落ち着いて出歩くこともままならなかった。そんな中、シャルロットが新作の撮影でロンドンへ経つことに。その共演相手が名うてのプレイボーイ、ジョンと知ってますます気が気でないイヴァン…。感想:有名女優を妻に持てば、こんな目に合うのだなぁ、という例がいっぱい見れました。まあ、それなりに覚悟がなければ結婚はできないと思います。日本でも、松嶋ななこさんやら、広末涼子さん、中山美穂さん、竹内結子さん、、有名女優さんは多々おられますが、旦那様たちは、どのような心境なのでしょう??旦那様たちも有名人だから、バランス取れてるんでしょうけど。映画の中では有名人ではない夫イヴァン(実名)の苦労が描かれてて、世の中には必ずおせっかいな人がいるよな~、という話も。「妻が 映画で男とキスしたり ベッドシーンをするのが嫌じゃないのか。え?気にならないなんて、おかしいぞ!」なんで、わざわざそんなことを言うのやら、そんなこと本人が一番よくわかってる事でしょうにね。自分には無い有名女優ならではの特権、予約の取りにくいレストランも”シャルロットだけど。。”の一言で簡単に取れたり、映画の共演男優に 焼き餅を焼いたり、。そんな夫に気を遣ってか、シャルロット(実名)は映画監督に”ベッド・シーンは必要ないんじゃないか”と交渉。折れない監督に、”スタッフも全員裸にならない限り、自分は脱がない!”と宣言してしまう。 スタジオ見学に来た夫が目にしたのは。。(爆)ボカシもなにも無いのが、さわやか?(爆)。それでも、スタッフを脱がしても、肝心のシャルロットはそこでは脱がない。夫婦のベッド・シーンが若干あるときのみ。ちょっと、監督=夫の特権駆使?を感じます。こんな風に、私生活(夫婦の関係)を、ある意味さらけ出せるなんて、すごい、っと思います。シャルロットの見せる表情は、きっとそれまで数多のカメラマンがカメラに収めたでしょうが、そうしたものとは質の違う、きっと夫しか撮れない表情なんだろうなっと思いましたね。それまではアンニュイな表情だった彼女の心からの笑顔が見れる、という事らしいです。 又、映画で感じてる夫の気持ちって、常日頃、イヴァン・アタルが感じてることなんだろう~ね~、っとも。この映画を通して、こうした苦労をちょっとわかってちょーだい、っていうことだったのかしら。●シャルロット・ゲンズブールフランスを代表するスター女優。はにかみや、キュート、おしゃれ、永遠のフレンチ・ロリータ、セルジュとジェーンの娘……そして、俳優イヴァン・アタルの妻。『なまいきシャルロット』『小さな泥棒』『フェリックスとローラ』。ラストで、劇中のふたりは赤ん坊の誕生を予感させるが、実生活ではシャルロットはこの映画を撮影後の昨年11月、2番目の子供アリスを出産している。●イヴァン・アタル『愛されすぎて』『ラブetc.』でもシャルロットと三角関係に陥る恋人を演じた。長編監督デビュー作。人気女優を妻に持ってしまった平凡なスポーツ記者。最近では『インター・プリター』『ミュンヘン』●テレンス・スタンプイヴァンの嫉妬の炎をかき立てるイギリス人俳優でプレイボーイのジョンを演じる。『コレクター』『テオレマ』『プリシラ』『イギリスから来た男』●リュディヴィーヌ・サニエ『焼け石に水』『8人の女たち』『スイミング・プール』で絶賛された注目の若手女優 監督: イヴァン・アタル Yvan Attal 製作: クロード・ベリ Claude Berri 製作総指揮: ピエール・グルンステイン Pierre Grunstein 脚本: イヴァン・アタル Yvan Attal 撮影: レミ・シェブラン Remy Chevrin 音楽: ブラッド・メルドー Brad Mehldau 出演: シャルロット・ゲンズブール Charlotte Gainsbourg シャルロット イヴァン・アタル Yvan Attal イヴァン テレンス・スタンプ Terence Stamp ジョン ノエミ・ルボフスキー Noemie Lvovsky ナタリー リュディヴィーヌ・サニエ Ludivine Sagnier ジェラルディーヌ ローラン・バトー Laurent Bateau ヴァンサン リオネル・アブランスキー Lionel Abelanski ジョルジュ キース・アレン Keith Allen 監督
2006年07月12日
『理想の恋人.com』 (2005) MUST LOVE DOGS 上映時間 98 分 製作国 アメリカ ジャンル ロマンス/コメディ インターネットの出会い系サイトを通じて出会った中年男女の恋の行方をハートウォーミングに綴った大人のロマンティック・コメディ。クレア・クックの全米ベストセラー小説を映画化。主演は「運命の女」「トスカーナの休日」のダイアン・レインと「マルコヴィッチの穴」「ニューオーリンズ・トライアル」のジョン・キューザック。監督は「晩秋」のゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ。なお、原題の「Must Love Dogs」とは、相手の条件としてよく使われる「犬好きな人」の意味。http://wwws.warnerbros.co.jp/mustlovedogs/公式サイト ストーリー:幼稚園の先生をする30代の女性サラ。8ヵ月前に離婚したばかり。家族はサラを心配し、当人以上の熱心さで恋人探しに躍起になる。ある時、姉のキャロルと妹のクリスティンは勝手にサラになりすまし、出会い系サイトに彼女のプロフィールを登録、“星空を一緒に楽しめる犬好きの男性求む”と書き込むのだった。それが功を奏してか、デートの申し出がいくつも舞い込むが、まともな相手が現われずサラは散々な目にあう。ほとんど諦めかけたとき、ジェイクという同じ年頃のちょっと好感の持てそうな男性とめぐり逢うサラだったが…。感想:気楽に見れました、楽しいラブコメ。のんびり 肩凝らない作品を探してて選びました。コンドームを探して 町中かけまわるシーンに大笑い。ダイアン・レインもジョン・キューザックも 自然体でよかったです。 父親役のクリストファー・プラマーが 亡くなった母を語る様子などいい感じでした♪ダイアン・レイン出演のすきな作品トスカーナの休日 運命の女 ジョン・キューザック出演のすきな作品アイデンティティーアドルフの画集セレンディピティハイ・フィデリティ 狂っちゃいないぜ マルコヴィッチの穴真夜中のサバナスタンド・バイ・ミー 監督: ゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ Gary David Goldberg 原作: クレア・クック Claire Cook 出演: ダイアン・レイン Diane Lane サラ・ノーラン ジョン・キューザック John Cusack ジェイク・アンダーソン エリザベス・パーキンス Elizabeth Perkins キャロル クリストファー・プラマー Christopher Plummer ビル ダーモット・マローニー Dermot Mulroney ボブ・コナー ストッカード・チャニング Stockard Channing ドリー アリ・ヒルズ Ali Hillis クリスティン ブラッド・ウィリアム・ヘンケ Brad William Henke レオ ジュリー・ゴンザロ Julie Gonzalo ジューン グレン・ハワートン Glenn Howerton マイケル ベン・シェンクマン Ben Shenkman チャーリー
2006年07月11日
『ラウンダーズ』 (1998) ROUNDERS 上映時間 121 分 製作国 アメリカ ジャンル ドラマ/青春 マット・デイモンが名ギャンブラーに扮したスリリングな青春劇。闇のポーカー・ゲームに魅せられた天才的な勝負師(ラウンダーズ)の青年と、その世界に息づく人間模様をクールに捉える。緊迫感漲る心理ゲームが妙味の、男臭い正当派ギャンブル映画。脇を固めるジョン・マルコビッチの怪演が見もの。他の共演にエドワード・ノートン、ジョン・タトゥーロ。 ストーリー:マイケル・マクダートマン(マット・デイモン)は、学費をポーカーで稼いでいる天才“ラウンダー”。恋人のジョーの影響で、遠ざかっていたがこの道はやめられない。全財産を賭け、差しの勝負をするが完璧に敗れてしまう。さらに、イカサマ師の級友ワーム(エドワード・ノートン)の出所を機に、再びポーカーの世界に足を踏み入れて行く。約束された将来、恋人の反対を押しきり、カードの魅力にはまっていくマイク。全てを取り戻せるか、全てを失うか。ラストには未来を賭けた大勝負が待っていた-。感想:字幕だとか見る限りでは「勝負師」って意味みたいだけど、辞書を引くともうちょっと悪い意味みたい。 ROUNDER━━ n. 巡回者; 丸くする人[道具]; 〔米話〕 ごろつき, のんだくれ, 道楽者; 〔英〕 (pl.) ((単数扱い)) ラウンダーズ ((球技の一種;野球に似ている)).大学では頭脳優秀と周囲に認められる真面目学生だが、裏の顔がポーカーの天才的腕前。賭け事に一度はまると止められないというのが よく描かれてます。それがエドワード・ノートンのような破滅的タイプだろうと、マット・デイモンのような誠実タイプだろうと、一度、それに魅入られたら決して抜け出せないのだということ。大学の指導教授の「生来の性(さが)?には逆らえない」という話は、「勝負師」の性は、お前からは消えないのだと言われてるようでしたね。ついに 大きな夢に踏み出す、ヴェガスの世界大会へ向かう姿も、堅実な「法律家」の人生を捨て、浮き沈みの激しい「勝負師」の人生を選んでしまうのかと、ちょっと冷めた目で観てしまいました。 日本でも 将棋や囲碁など、名人になるには相当頭脳優秀でなければなれないのからも分かるように、ポーカーも奥の深い世界なのでしょう。ギャンブルやる人なら結構楽しめるでしょう。そうでない人にはちょっと解かりずらいとこあるかも。「賭け事で生命を感じる」なんて、ギャンブルに手出さない人には解からないですね(笑)。ワーム(エドワード・ノートン)のバカさ加減に見ていてむかつく位、演技がうまかったですね。それにマルコヴィッチにタトゥーロと、贅沢な脇役陣ですね~。 監督: ジョン・ダール John Dahl 出演: マット・デイモン Matt Damon マイク・マクダーマット エドワード・ノートン Edward Norton ワーム ジョン・タートゥーロ John Turturro ジョーイ・クニッシュ ファムケ・ヤンセン Famke Janssen ペトラ グレッチェン・モル Gretchen Mol ジョー ジョン・マルコヴィッチ John Malkovich テディーKGB マーティン・ランドー Martin Landau ペトロフスキー マイケル・リスポリ Michael Rispoli グラマ ゴラン・ヴィシュニック Goran Visnjic メリーナ・カナカレデス Melina Kanakaredes
2006年07月11日
『マーシャル・ロー』 (1998) THE SIEGE 上映時間 118 分 製作国 アメリカ ジャンル サスペンス 映画完成目前、テロによる事件が発生し、マスコミから事件と映画の内容に類似する点が多いというので取材が殺到した本作。年を追うごとに件数も増え、過激になっていくテロ事件。こういった問題に早くから目をつけ、テロ事件と背後にある問題をテーマにした本作を作り上げたのは「グローリー」「戦火の勇気」といった社会派作品に挑 戦しつづける監督エドワード・ズウィック。この映画のためにズウィックは主演のデンゼル・ワシントンと共同で、取材や調査を行い、徹底したキャラクター作りに励んだと言う。さらにアネット・ベニングもCIA活動をしている女性を取材し、重要な情報を得て役に望んだ。NYで大々的に行われたテロによるビル爆破シーンのロケなど、迫力満点!まさに、調査に調査を重ねて完成した本格的社会派サスペンス・アクションといえる。http://www.foxjapan.com/movies/marshal/公式サイトストーリー:FBIとNY市警が共同で組織したテロリズム対策本部の部長アンソ二ー・ハバード(デンゼル・ワシントン)。ある日、ブルックリンでバスがテロリストによって爆破され、多くの死者を出す事件が起こる。そこでCIA所員エリース(アネット・ベニング)と出会い、アンソ二ーは彼女とともにテロリストの捜査を開始するのが。感想:”テロはって怖い” これって、ちょっと前の自分だったら、それで終わっていた感想です。日本ではテロの恐怖と言っても、なかなかピンとはこないですが。 <テロ=アラブ人=イスラム教=悪>最近は、この図式は、あまりにもアメリカ的に感じるようになってきました。白黒はっきりさせるなら、テロは悪い。けれど、それをさせているのは、アメリカ。9・11以来、アメリカ憎悪の感が世界に広まってる。アメリカと仲良しの日本にいるせいか、あんまり世界感情は分からないのだけど。この映画なども、テロの根本のことは触れてない。何故アメリカがテロの標的にされるのか。テロ後のアメリカのドタバタのみに終始。後半のデモでは様々な人種が象徴的に入り乱れていた。、白人と黒人、ユダヤとアラブ、イスラムとキリスト。アジア人はどこ?。。そもそも、日本のようにアメリカにベッタリな国もない。これは宗教的、政治的に、割と協力体制を作りやすいからかね。国も離れているしね。日本はキリスト教国でもなければ、イスラム教国でもないもんね。アメリカに突きつけられてる問題からは 第三者的でいられる、。っつーか、日本は日本で 昨今<テポドン>にさらされ、靖国問題、島問題を相変わらず抱えて、近隣アジアから、W杯でも応援さえもしてもらえない。つまり、アメリカも日本の問題には第三者的な視点でいれる。テロによる恐怖は、日本はまだ直接ないにせよ、、テポドンは怖いぞ!日本もテロ国家の恐怖にさらされているじゃん。。はなしがそれちゃいましたが。。『マーシャル・ロー』が9・11事件の3年前に作られた映画というのに驚きます。そして、映画の犯人の映像が、実際の犯人とそっくりというのも。。映画にされるくらいだから、危機に対して、かなり詳細に情報があったのでは?現実の方がもっと凄惨なかたちだったことには、本当に身が震えます。。今年は 9・11事件の映画が多数公開されるし、『ミュンヘン』『シリアナ』、、テロ・スパイ系映画を よく観てる。それにしても ブルース・ウィリスはいまいち。彼の無表情な登場ぶりで、とたんに、気がそがれた。。眠気が襲ってきました。デイゼル・ワシントンは、このまま正義側の人間路線でいくんですかねー、。頼れる雰囲気が好感です。 監督: エドワード・ズウィック Edward Zwick 出演: デンゼル・ワシントン Denzel Washington アンソニー・ハバード アネット・ベニング Annette Bening エリース・クラフト/シャロン・ブリッガー ブルース・ウィリス Bruce Willis ウィリアム・デヴロー将軍 トニー・シャルーブ Tony Shalhoub サミ・ブアジラ Sami Bouajila アーメッド・ベン・ラービー モスレー・モハメッド デヴィッド・プローヴァル David Proval マーク・バレー Mark Valley
2006年07月10日
『ファイナル・カット』 (2004) THE FINAL CUT 上映時間 94 分 製作国 カナダ/ドイツ ジャンル SF/サスペンス 人の一生の記憶が脳に埋め込まれた小さなチップに記録されている近未来の世界を舞台に描くSFスリラー。チップを基に故人のメモリアル映像を製作する編集者が不可解な出来事に遭遇、真相を究明しようと調査を始めるが…。主演はロビン・ウィリアムズ、共演にミラ・ソルヴィノ、ジム・カヴィーゼル。監督は新鋭オマー・ナイーム。http://www.finalcut-movie.jp/index2.html公式ストーリー:人々が“ゾーイ”と呼ばれるマイクロ・チップを脳に移植し、全人生の記憶をそこに記録している社会。死後、ゾーイ・チップは編集者によって再構成され、追悼上映用の美しい記憶を留めた映像として甦る。ある日、一流のゾーイ・チップ編集者、アラン・ハックマンのもとに、ゾーイ・チップを扱う大企業アイテック社の弁護士チャールス・バニスターの未亡人から編集の依頼が舞い込む。ところがそのチップには、アランの心に深い傷となって残っている幼い頃の記憶に関わる驚くべき映像が映っていた。感想:久々に、面白いSFサスペンスでした。主な軸はふたつ・アラン(ロビン・ウィリアムズ)の殺人の記憶・チャールズ・バニスターの記憶に隠された犯罪 & それを狙う者たち見ているうちに<個人の記憶=尊厳>の守秘についての疑問が 投げかけられてくる。記憶が 衆人にさらされるなんて、まともに考えてもゾッとします。編集作業の中で、<幼年期><青年期> また<排泄><睡眠><セックス>。。細かい項目に整理されていくシーンは、圧巻でした。こんな風に個人の記憶を、映画の編集をするように、項目付けされ、整理整頓されてしまうのは とても非人間的な作業に感じました。監督は新鋭気鋭の新人だそうですが、またの活躍が楽しみですね。 最近観た 不思議ワールドにいざなうサスペンス「1.0 (ワン・ポイント・オー) 」「NOTHING ナッシング 」「0:34」「エコーズ」「スケルトン・キー」「迷宮の女」 監督: オマー・ナイーム Omar Naim 出演: ロビン・ウィリアムズ Robin Williams アラン・ハックマン ミラ・ソルヴィノ Mira Sorvino ディライラ ジム・カヴィーゼル Jim Caviezel フレッチャー ミミ・カジク Mimi Kuzyk テルマ ステファニー・ロマノフ Stephanie Romanov ジェニファー トム・ビショップス Thom Bishops ハッサン ブレンダン・フレッチャー Brendan Fletcher マイケル ヴィンセント・ゲイル Vincent Gale サイモン ジュヌヴィエーヴ・ビークナー Genevieve Buechner イザベル
2006年07月10日
『ブレイブ ストーリー』 (2006) BRAVE STORY 上映時間 111 分 製作国 日本 ジャンル ファンタジー/アドベンチャー 直木賞受賞作家宮部みゆき氏が原作のファンタジー小説「ブレイブ・ストーリー」の映画化。監督は、「LAST EXILE」、「フルメタル・パニック!」「ゲートキーパーズ」などのTVアニメーション作品を手がけた新進気鋭の千明孝一。http://www.bravestory.net/ 公式サイト ストーリー:主人公ワタルは、10歳の小学5年生。ちょっと気弱タイプ。ある日、ワタルの父親が家を出て行ってしまう。母親が倒れてしまう。ワタルは近所でお化けが出るといわれる「幽霊ビル」で、「幻界」(ビジョン)という幻想の世界への入り口を見つける。その「幻界」では、願いをかなえてくれる女神がいるという。知り合った幻界の仲間たちと共に、ワタルの壮大な冒険が始まる。ファンタジー大作。感想:”ディズニー&ピクサーや、ジブリ&日本テレビのように、今回は新たなGONZO&フジテレビのタッグが、豪華キャストを揃え、著名な作家の原作を使い、ワーナーブラザーズ配給に乗せ、最強布陣で製作された極めて凡庸なアニメ映画”厳しい見方も出来ますが、わたしは、いい映画だと感じましたよ。しかしです。中盤の冒険で飽きてしまったのは確かです。何故、中盤が辛かったか、。<冒険>はいかにもゲーム的な展開、”勇者の見習いの装備” ”宝玉(アイテム)をすべて集めると女神に会える” ”旅の仲間” ..と新鮮さはない。けれども途中から、急にいろいろ感じ、考え始めました。ズシっときたのは、ミツルです。”願いを叶えるためなら なんだってする”という考えの元に、彼は「幻界」を破壊。真っ黒な魔物が飛び回る。映像を見ているうちに、これが、家族を失った子どもの胸のうち、<真っ黒な絶望>なのかな~、とジワジワとその絶望が感じられてきました。SF映画をよく見ます。 いくらでも運命を変えられる『バタフライ・エフェクト』では、主人公は人生のリセットを繰り返す。ワタルやミツルのように、自分の責任じゃないのに、辛い現実にさらされた時、こどもは何を感じ、どうしたらいいのか?少しでも善処するには?”失ったものを取り戻したい。”を願うのは当然です。大人だって、子どもを失えば取り戻したいと願うのだから。親の離婚、親の病気、虐待、受験地獄、放火、殺人。。いま様々に聞かれる「子ども事件」が おのずと頭に浮かびました。こうした子ども達の胸のうちは まさに ”自分さえよければ良い””こんな世界なんて 無くなってしまえばいい”という真っ暗なモノなのかも。家に火をつけて家族を死なせてしまう、教育熱心な親を殺してしまう。こうした事件を起こした子は、これをしたらどうなるか、運命はリセットされると 漠然と感じたのだろうか?ゲームじゃないんだから、リセット(家を焼き 親を殺すこと)をしたら、楽しい生活に一変するワケないのだけど。 想像力の欠如 というか、考え方がゲーム的、幼稚、短絡的になってる ように思えてなりません。この映画、ちょっとわかりずらいのは確か。ウチの小学生低学年の子どもには難しくて、なんだかよくわからん、というテーマだったかも。高学年の子どもは、「とても 良かった 感動作映画は嫌いだけど、これは良かった」一方、大人にはたいした仕掛けもない物足らない映画、と感じるかもしれません。他の凝ったCG駆使のアニメ等には、出来はいろいろ劣るかも。結末やメッセージは、私は好きだと思いましたが。”<運命>は、変えてもらうのではなくて、未来は自分で切り開いていくものなのだ”。 原作者の宮部さんはゲーム好きだそうですが、お話はゲームの世界観を取りながら、結末は、ゲーム的に人生のリセットの形ではないことに、好感を感じました。子どもたちへの応援のように、テーマソングもピッタリに思いました。 監督: 千明孝一 アニメーション制作: GONZO 声の出演: 松たか子 三谷亘(ワタル) 大泉洋 キ・キーマ 常盤貴子 Tokiwa Takako カッツ ウエンツ瑛士 芦川美鶴(ミツル) 今井美樹 運命の女神 田中好子 三谷邦子 高橋克実 三谷明 柴田理恵 ユナ婆 石田太郎 ダイモン司教 堤下敦 犬ハイランダー (インパルス) 板倉俊之 若い司教 (インパルス) 虻川美穂子 小村克美(カッちゃん) (北陽) 伊藤さおり 小川 (北陽) 伊東四朗 ラウ導師 樹木希林 オンバ
2006年07月10日
特殊効果や、ジャック・スパロウのジョニーの演技は賞賛されてるようですが、”ジャック船長がデイビー・ジョーンズ扮する悪役と対峙するストーリーについては酷評した。””評論家の意見をまとめたウェブサイトでは、「良い」という評価は全体の68%。”そうは 聞いても、やっぱり、この映画は夏休みのマスト。必見作には変わりないです~(笑)goo 映画【 映画「パイレーツ・オブ、、」の新作、前評判はまちまち】
2006年07月07日
日本橋大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く、くしゃみひとつとしただけで布団にくるみ込まれてしまう始末で、放蕩なんてことは、夢のまた夢。そんな若だんなを守っているのは、犬神・白沢・屏風のぞきといった摩訶不思議な連中たち。でも、店の手代に殺しの疑いをかけられたとなったら黙っちゃいられない。若だんなの音頭のもと、さっそく妖怪たち総出で調べに乗り出すのだが…。若だんなと妖怪たちが、難事件を次々解決!史上最弱だけど、最強の味方が憑いてる若だんなの名推理。 【目次】ぬしさまへ/栄吉の菓子/空のビードロ/四布の布団/仁吉の思い人/虹を見し事 ★しゃばけ倶楽部★ 感想:最新刊でないので、なかなか、本屋でも置いておらず、図書館でなんとか借りられました。「しゃばけ」シリーズ第二巻。『しゃばけ』と『ぬしさまへ』まで、文庫本になってるんですね。『しゃばけ』は古本屋で、よく見かけました。第一巻『しゃばけ』は長編でしたが、こちらは短編集。さくさく~っと、読めました。収録の6編内で特にあげると、「空のビードロ」と「仁吉の思い人」が、特に気に入りました♪「空色のビードロ」 主人公は、第一巻『しゃばけ』で若旦那が会いたいと願っていた腹違いのにいさん。あまりにも生い立ちの違うふたりですが、どちらも気持ちの優しい人柄で、お家騒動や骨肉の争い、といった展開とは、程遠い作風が、いいな~っと思いました。さきに語られた、若旦那がにいさんを訪ねて行ったけれど、会えずに終わったいきさつが、今度は、にいさんの視点からの語りとなるので、二人が微妙に近づいていた様子が腑におちます。 「仁吉の思い人」 主人公は、当然仁吉。仁吉ファンは必読なおはなしのようですね♪そこで語られる<妖>ならではの千年もの片思いは、なかなかに辛い切ないものでした。ジ~ンとさせておいて、また、もうひとつの種明かしも。その他のお話も、事件モノでおもしろかったです。ますます、”小鬼”や”屏風のぞき”といったお馴染みの<妖>たちとのやりとりが楽しいですね♪
2006年07月06日
江戸有数の廻船問屋兼薬種問屋の一粒種、一太郎は、めっぽう身体が弱く外出もままならない。大甘の両親となぜだか一太郎の周りに集う妖(あやかし)に守られて、日々なんとか死なずに暮らしていたが、皆の目を忍んで一人こっそり外出した夜に人殺しを目撃してしまう。自分自身も殺されかけた一太郎は、以来、江戸で続く猟奇的殺人事件の謎を解くべく、人の姿を借りた妖たちとともに事件解決に乗り出す。愉快で不思議な妖怪人情推理帖「しゃばけ」シリーズ第一弾!★しゃばけ倶楽部★ 感想:畠中さんの小説は初めてです。ぷちてんさんのご紹介で知りました♪好み好み♪ これはシリーズで続くから、また楽しみですね~。妖怪時代推理もの。 これは立派にミステリ&ファンタジーですね。江戸時代を舞台に、生まれながらにして妖怪の僕(しもべ)をもつ病弱な若旦那が、ちょっとトボけた妖怪たちを友とし、彼ら妖怪たちの力を借りて、やんごとなき事件を解決。<妖し>の僕を持つというのでは、『十二国記』シリーズのようですが、あそこまで、緻密な世界観というのはなく、もっとずっと、軽く楽しくユーモアあふれるおはなしでした。主人公の若旦那が、病弱というのは変わった設定ですね(笑)爽やかな剣の達人、、というんじゃないのに、事件解決。「身体は弱くても 心まで弱くなりたくない」なかなかに、強いこころ持ちの若旦那ですね!そして、佐助と仁吉という、若旦那をピッタリ守っているふたりの手代。彼らのやりとりが ユーモアたっぷりで息があってます。他にも、人ではない<妖し>達との、仲良しぶり。若旦那の甘やかされてる割には、抜群の人柄の良さに癒されました。軽いけど、結構奥がふかくて、時代劇ランキングで、上位5位内というの納得です。 セブン & アイ 歴史、時代小説 女性作家■『しゃばけ』シリーズ(2)「ぬしさまへ」2003年5月発行(3)「ねこのばば」2004年7月発行 (4)「おまけのこ」2005年8月発行 (5)「うそうそ」 2006年5月発行■作者:畠中 恵1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー◇「しゃばけ」とは「娑婆気」と書いて「しゃばっけ」とも読む。その意味は世間体や外聞・体面といったあたりをはばかり、見栄を張ってしまうような心の状態を指していうらしい。
2006年07月06日
『パニック・フライト』 (2005) RED EYE 上映時間 85 分 製作国 アメリカ ジャンル サスペンス/ドラマ 「スクリーム」シリーズのウェス・クレイヴン監督のサスペンス・スリラー映画。 飛行機の中で隣り合った男性が、実は…。と、出口のない機内で繰り広げられる駆け引き。「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムスと、「バットマン・ビギンズ」「28日後」のキリアン・マーフィ主演。 タイトル「レッド・アイ」は、早朝や夜間の飛行便の意味。睡眠がとれなく眼が充血するからだそう。公式サイト cafe_1134さんの情報で、知りました。楽しみだった、『レッド・アイ(原題)』はいつのまにやら、『パニック・フライト』と名を変えて6月のレンタル作品としてリリースされていたのですね。日本公開はないまま。米での公開は『フライト・プラン』より先で、興行も第二位という成績だったそうなのに。やはり、ジュディ・フォスターのビッグ・ネームには勝てないと、日本の映画会社は踏んだのでしょうかね~。でも、はなしはサスペンス・スリラーで とても面白かった。『フライト・プラン』のように大作でなくても、面白く出来るものなのだな~、っと思いました。同じ飛行機パニック、サスペンス、でも、カラーが違うので、パクリという風でもないです。いけないのは、邦題ですね。原題のままでいいのに。いかにも『フライト・プラン』に乗っかった邦題ですよね~。キリアン・マーフィは、やっぱ薄気味悪いキャラが合うな~っとまたまた再確認です。冒頭でのさわやか青年ぶりより、ワル顔になったときの方が、しっくりくるし、魅力発揮ですね。『フライト・プラン』のピーター・サーズガードのうさんくささよりも、絶対雰囲気勝ち。『バットマンビギニンズ』のスケアクロウ、、『真珠の耳飾リ』のピーターでさえ、不気味風でしたが、『プルートで朝食を』(原題)では女装姿を披露してるんですね。でも、画像を見ると、うつくしいではないですか~。話はアイルランド闘争時代のはなしのようですね。レイチェル・マクアダムス、『きみに読む物語』や、『ミーン・ガールズ』に続き、面白作品に出演ですねー。彼女も、良い作品に恵まれてるな~。演技力や存在感、追い込まれる設定では、ジュディ・フォスターの方が断然格上でしょうが、拳闘してましたね~。飛行機内での展開、機自体への危機などを、期待すると、そういう面ではちょっと期待はずれだったけど。。そして、見終わってみると、キリアン・マーフィはレイチェルにやられっぱなしで、脅してる割には、いいトコ無しで(笑)お気の毒な気もちょっとしました。彼らの計画って、なんとも穴だらけでしたね。BMWの男も、すぐに吹っ飛ばされちゃったし。が、途中、寝ることもなく(笑) テンポ良く見れました。82分と短いのも良かった。 監督: ウェス・クレイヴン Wes Craven 製作: クリス・ベンダー Chris Bender マリアンヌ・マッダレーナ Marianne Maddalena 製作総指揮: ボニー・カーティス Bonnie Curtis ジム・レムリー Jim Lemley J・C・スピンク J.C. Spink メイソン・ノヴィック Mason Novick 原案: カール・エルスワース Carl Ellsworth ダン・フース Dan Foos 脚本: カール・エルスワース Carl Ellsworth 撮影: ロバート・D・イェーマン Robert D. Yeoman プロダクションデザイン: ブルース・アラン・ミラー Bruce Alan Miller 衣装デザイン: メアリー・クレア・ハンナン Mary Claire Hannan 編集: パトリック・ルシエ Patrick Lussier スチュアート・レヴィ Stuart Levy 音楽: マルコ・ベルトラミ Marco Beltrami 出演: レイチェル・マクアダムス Rachel McAdams リサ キリアン・マーフィ Cillian Murphy リップナー ブライアン・コックス Brian Cox リサの父親 ローラ・ジョンソン Laura Johnson ジェイマ・メイズ Jayma Mays ジャック・スカリア Jack Scalia コルビー・ドナルドソン Colby Donaldson
2006年07月04日
フリー・ページに、ニコラ・コーニックの本棚を新設しました♪著者の本の一覧で、ストーリーと感想を載せてます。2000年5月刊「淑女と娼婦」で日本デビューを果たした、で人気上昇中の作家さんです。ロマンス小説の大ファンのわたしは、彼女が一番のお気に入りです。ジェーン・オースティンやメアリー・スチュワートの作品が、愛読書というニコラさん。最近映画化された『プライドと偏見』や原作本『自負と偏見』(もしくは『高慢と偏見』)がお好きな方には、入りやすいおはなしではと思います。”イギリスの摂生時代”(リージェンシー)を舞台に、当時の女性の様々な制約の中での暮らしぶり恋愛模様が面白いです。あくまでも、シンデレラ・ストーリー & 真実の愛がテーマなので、多少ヒロインに都合の良い、ハッピーエンドなお話ですが、ロマンチック度は抜群です。最近の刊行本『いたずらな運命』―リージェンシー・ブライド〈1〉<作家競作ミニシリーズ6部作> 『いたずらな運命』リージェンシー・ブライド I ニコラ・コーニック 7月5日刊発売 『貴婦人の素顔』 リージェンシー・ブライド II ポーラ・マーシャル 8月5日発売予定 『幸せな誤解』 リージェンシー・ブライド III シルヴィア・アンドルー 9月5日発売予定 『The Youngest Dowager(原題)』リージェンシー・ブライドIV フランセスカ・ショー 10月5日発売予定 『The Merry Gentleman(原題)』リージェンシー・ブライドV メグ・アレクサンダー 11月5日発売予定 『Master of Tamasee(原題)』リージェンシー・ブライドVI ヘレン・ディクソン 12月5日発売予定 『伯爵夫人の出自』
2006年07月02日
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