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2006年03月14日

姑獲鳥の夏

テーマ：映画と原作(87)

カテゴリ：日本文学

『姑獲鳥の夏』　(2005)
上映時間 123 分製作国日本ジャンルミステリー
姑獲鳥の夏タイトル

　“妖怪”という現象を切り口に、民俗学をベースにした過剰なほどの蘊蓄と大胆不敵な仕掛けでミステリー界に革命をもたらした京極夏彦衝撃のデビュー作にして、いまや数多くの熱狂的ファンを持つ“京極堂シリーズ”の第１作目でもある同名小説を実写映画化した怪奇ミステリー。戦後間もない東京を舞台に、“憑物落とし”の古書店主・京極堂とその仲間たちが、大病院を営む名家をめぐる奇々怪々な事件に挑んでいく。監督は「帝都物語」の実相寺昭雄。主演は「弾丸ランナー」の堤真一。
女は妊娠20ヶ月。いったい何を身ごもったのか――。あなたの憑物（つきもの）、落とします。

▼『超映画批評』10点
映画／『姑獲鳥の夏』OFFICIAL BLOG

　『魍魎の匣』原作感想

ストーリー
昭和27年、夏の東京。
巷では産婦人科、久遠寺医院にまつわる不気味な噂が広まっていた。院長の娘・梗子が20ヶ月も身籠もったまま、彼女の夫・牧朗は１年半前に密室から失踪したというもの。生活のため雑誌“稀譚月報”の依頼で事件を取材することになった小説家・関口は、友人の“憑物落とし”の顔を持つ、古書店主・＜京極堂＞こと中禅寺秋彦に相談を持ちかける。やがて事件は、奇想天外な言動で周囲を混乱に陥れる私立探偵・榎木津や榎木津の幼なじみの武骨な刑事・木場らをも巻き込みながら、思いもよらない展開を見せ始め…。

感想

原作を先に読んでいて、ようやく映画の方を観ました。

原作のおどろおどろしい雰囲気は、金田一耕輔シリーズに通ずる感があり、大いに気に入りましたが、ラストのオチはちょっと拍子抜け。
けれども、戦後の日本の雰囲気や、鈴、ネコ、＜京極堂＞家に続く坂道などなど、小道具は凝ってますね～。なんといっても、あのウンチクは一体何ページあるんだと思わず先々まで、なんどもページを繰りましたよ～。

肝心の主役の”関口”役、永瀬正敏さんが、存在感薄いというか、感情を表に出さない役作りのせいか。。ぼんやり顔でｱｯﾌﾟになると眠くなりました。
周りの役者さんが皆濃いせいもあるんでしょが。（笑）

原作はこれがシリーズ１作目だそうですから、また、他の作品も読んで見たいです。

■京極夏彦　読書感想

『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『狂骨の夢』　『鉄鼠の檻』『絡新婦の理』　
『塗仏の宴宴の支度』『塗仏の宴宴の始末』『陰摩羅鬼の瑕』　『邪魅の雫』　
『巷説百物語』『続巷説百物語』『後巷説百物語』　『前巷説百物語』『嗤う伊右衛門』

監督：実相寺昭雄

原作：京極夏彦　『姑獲鳥の夏』（講談社刊）

出演：堤真一京極堂（中禅寺秋彦）
永瀬正敏　Nagase Masatoshi 関口巽
阿部寛榎木津礼二郎
宮迫博之木場修太郎
原田知世久遠寺涼子／梗子（二役）
田中麗奈　Tanaka Rena 中禅寺敦子
清水美砂中禅寺千鶴子
篠原涼子関口雪絵
松尾スズキ内藤赳夫
恵俊彰久遠寺牧朗
寺島進原澤伍一
堀部圭亮青木文蔵
三輪ひとみ戸田澄江
原知佐子澤田富子
荒川良々和寅
京極夏彦
すまけい久遠寺嘉親
いしだあゆみ久遠寺菊乃

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